JP2007289997A - 鋳造装置の部材壁面構造 - Google Patents

鋳造装置の部材壁面構造 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、金属の溶湯を保持する容器や溶湯の流路を形成する管体などの鋳造装置を構成する部材の壁面が、流動する金属の溶湯によって侵食されることを防止し、寿命を延長して生産計画の遅れやコストの上昇を回避することを目的とする。
【解決手段】この発明は、金属の溶湯を保持する容器と、前記溶湯の流路を形成する管体と、この管体により溶湯が導入されるキャビティを形成した鋳型との部材から構成され、前記容器内の金属の溶湯を管体により鋳型のキャビティに導入して鋳物を製造する鋳造装置の部材壁面構造において、前記鋳造装置を構成する部材の壁面にSiOを主とする材料を高温状態で溶着して焼結層を形成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は鋳造装置の部材壁面構造に係り、特に、鋳造装置を構成する部材の壁面が、流動する金属の溶湯によって侵食されることを防止できる鋳造装置の部材壁面構造に関する。
鋳造装置には、金属の溶湯を保持する容器と、溶湯の流路を形成する管体(ストーク)と、この管体により溶湯が導入されるキャビティを形成した鋳型との部材から構成され、容器内の金属の溶湯を管体の流路により鋳型の湯口からキャビティに導入し、鋳物を製造するものがある。
このような鋳造装置には、金属の溶湯の流路を形成する管体内にフィルタを装着し、このフィルタにより溶湯中の不純物を濾過し、鋳造欠陥の発生を防止するものがある。
特開平8−1303号公報
また、鋳造装置には、金属の溶湯の流路を形成する管体の下端に溶湯中の不純物を除去するフィルタを配設するとともに、鋳型に繋がる管体の上方に多孔性背圧板を配設し、この多孔性背圧板により溶湯の供給圧力を均一にし、キャビティ内にほぼ均一な条件で溶湯を供給するものがある。
特開2002−79364号公報
ところで、鋳造装置においては、高温の金属の溶湯と常に接している部材がある。例えば、アルミニウム鋳物の鋳造装置においては、容器や管体、鋳型の湯口などの部材が常にアルミニウム溶湯と接している。従来、アルミニウム鋳物に使用される鋳造装置の管体などの部材は、鋳鉄部品(FC、FCD)、また、湯口がSKD61(熱間金型用鋼)などで製作されていた。
ところが、これらの部材の壁面は、アルミニウム溶湯の流動、脈動によって侵食されてしまい、鋳造装置の部材としての寿命がきわめて短い。これらFeを含む合金鉄は、アルミニウムAlなどの溶融金属との濡れ性が良く、溶融金属の流動(脈動)の際に鉄アルミニウム合金となって壁面が剥離、侵食されてしまい、ついには穴が開いて溶湯を保持・導入する機能が果たせなくなってしまう問題がある。
このため、高温の金属の溶湯と常に接している容器や管体などの部材は、寿命が短いことからから、部材を頻繁に交換しなければならず、生産計画の遅れを招くとともに、部材の購入、交換などによりコストの上昇を招く不都合があた。
この発明は、金属の溶湯を保持する容器や溶湯の流路を形成する体管などの鋳造装置を構成する部材の壁面が、流動する金属の溶湯によって侵食されることを防止し、部材の寿命を延長して生産計画の遅れやコストの上昇を回避することを目的とする。
この発明は、金属の溶湯を保持する容器と、前記溶湯の流路を形成する管体と、この管体により溶湯が導入されるキャビティを形成した鋳型との部材から構成され、前記容器内の金属の溶湯を管体により鋳型のキャビティに導入して鋳物を製造する鋳造装置の部材壁面構造において、前記鋳造装置を構成する部材の壁面にSiOを主とする材料を高温状態で溶着して焼結層を形成したことを特徴とする。
この発明の鋳造装置の部材壁面構造は、鋳造装置を構成する容器や管体などの部材の壁面が、SiOを主とする材料を高温状態で溶着して形成した焼結層で覆われているので、流動する金属の溶湯によって部材の壁面が侵食されることを防止できる。
このため、この発明の鋳造装置の部材壁面構造は、鋳造装置を構成する容器や管体などの部材の寿命を延長することができ、部材の交換間隔を長くすることができ、生産計画の遅れやコストの上昇を回避することができる。
この発明の鋳造装置の部材壁面構造は、鋳造装置を構成する部材の壁面にSiOを主とする焼結層を形成し、流動する金属の溶湯によって部材の壁面が侵食されることを防止するものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1・図2は、この発明の実施例を示すものである。図1において、2は鋳造装置、4は容器、6は管体(ストーク)、8は鋳型である。鋳造装置2は、容器4と管体6と鋳型8との部材10から構成され、アルミニウム鋳物を製造する。
前記容器4は、内部に金属の溶湯としてアルミニウム溶湯12を保持する保持空間14を有し、上部に開口16を有する無蓋有底筒形状に形成され、開口16を蓋18で覆うことで保持空間14を密閉することができる。蓋18には、圧力供給管20を貫通させて設けている。圧力供給管20は、一端を保持空間14に開放し、他端を圧力ポンプなどの圧力供給源22に接続している。圧力供給源22は、圧力供給管20を介して容器4内の保持空間12に加圧用の不活性ガスを供給する。
前記管体6は、アルミニウム溶湯12の流路24を形成している。管体6は、下端を容器4内の保持空間14下方に位置させて流路24を開口させ、中間を蓋18に貫通させ、上端を容器4外の蓋18上方に位置させている。この管体6の上端は、前記鋳型8の後述する下型28の下面に連結している。
前記鋳型8は、上型26と下型28とからなり、上型26と下型28との間に管体6の流路24によりアルミニウム溶湯12が導入されるキャビティ30を形成している。下型28には、キャビティ30に連通する湯口32を設けている。湯口32には、下型28の下面に上端を連結された管体6の流路24が連通される。
鋳造装置2は、アルミニウム鋳物を製造する場合に、容器4内の保持空間14にアルミニウム溶湯12を取り込み、開口16を蓋18で覆って保持空間14を密閉する。蓋18には、管体6を貫通させて下端を容器4内の保持空間14下方に位置させ、管体6の上端を蓋18上方に配設した鋳型8の下型28の下面に連結し、管体6の流路24を鋳型8の下型28の湯口32に連通させる。
容器4内の保持空間14には、圧力供給源22から圧力供給管20により加圧用の不活性ガスが供給され、容器4内のアルミニウム溶湯12を加圧する。容器4内の加圧されたアルミニウム溶湯12は、管体6内の流路24に流入して管体6内を上昇し、鋳型8の湯口32からキャビティ30に導入される。
鋳造装置2は、キャビティ30に導入されて全体に行き渡ったアルミニウム溶湯12が凝固すると、容器4内への加圧用の不活性ガス供給を止めて圧力を排出し、鋳型8を外してアルミニウム鋳物を取り出す。アルミニウム鋳物を取り出した後は、鋳型8を組み立てて、再び前記手順にしたがってアルミニウム鋳物の製造を行う。
この鋳造装置2の部材壁面構造は、鋳造装置2を構成している容器4や管体6、鋳型8の湯口32などのアルミニウム溶湯12が接する部材10の壁面34に、SiOを主とする材料を高温状態で溶着して、焼結層36を形成している。
この焼結層36は、SiO(例えば、5〜90%)とFe(例えば、10〜50%)とを材料とし、これらを高温状態(例えば、1210〜1650℃)で所定時間(例えば、60秒)接触させて、部材10の壁面34に溶着して形成する。
例えば、図2に示すように、鋳造装置2を構成する部材10である容器4の壁面34に焼結層36を形成する場合は、容器4を鋳造する鋳型38の主型40の内部に配設されて保持空間14の形状を成す中子42の骨材をSiO、容器4の材料を鋳鉄とし、中子42の表面に容器4の材料の高温の鋳鉄溶湯が浸透するように鋳造する。
この鋳造によって、容器4の内壁(壁面34)には、中子42の骨材のSiOと容器4の材料の鋳鉄溶湯との接触で、SiOとFeSiO(鉄カンラン石)とからなる焼結層36が形成される。焼結層36の厚さは、中子42の骨材のSiOと容器4の材料の鋳込み温度で設定する。
同様にして、鋳造装置2を構成する部材10である管体6の壁面34や鋳型8の湯口32にも、焼結層36を形成する。
アルミニウム鋳物の鋳造装置2を構成する容器4や管6、鋳型8の湯口32などの部材10の材料であるFeを含む合金鉄は、アルミニウムAlなどの溶融金属との濡れ性が良く、溶融金属の流動(脈動)の際に、鉄アルミニウム合金となって部材10の壁面34が剥離、侵食されてしまう問題がある。
この鋳造装置2の部材壁面構造は、容器4や管体6、鋳型8の湯口32などのアルミニウム溶湯12が接する部材10の壁面34に、SiOを主とする材料を高温状態で溶着して焼結層36を形成している。この焼結層36を形成するSiOは石英質で硬く(融点:約1600℃)、FeSiOは鉄カンラン石であり、部材10の壁面34にガラスの塗膜状に焼結層36が形成されるため、高温状態のアルミニウム溶湯12が部材10の骨材(FC、FCD、SKD61)に触れにくくなり、アルミニウム溶湯12による壁面34の剥離、侵食を防止することができる。
このように、アルミニウム溶湯12が接する部材10の壁面34は、SiOを主とする材料を高温状態で溶着して形成した焼結層36で覆われていることにより、流動するアルミニウム溶湯12によって壁面34が侵食されることを防止できる。
このため、この鋳造装置2の部材壁面構造は、鋳造装置2を構成する部材10の寿命を延長することができ、部材10の交換間隔を長くすることができ、生産計画の遅れやコストの上昇を回避することができる。
また、この実施例においては、部材10の壁面34にSiOを主とする焼結層36を形成したが、この焼結層36の表面は粗面に形成されるので、耐火物を塗布した場合の定着性が良く、厚塗りすることが可能である。
そこで、この鋳造装置2の部材壁面構造は、他の実施例として、部材10の壁面34にSiOを主とする焼結層36を形成するとともに、この焼結層36の表面に耐火物を塗布することによって、さらに耐火度と侵食に対する改善を図ることができ、鋳造装置2を構成する部材10の寿命をさらに延長することができ、生産計画の遅れやコストの上昇を回避することができる。
この発明の鋳造装置の部材壁面構造は、鋳造装置を構成する部材の壁面が流動する金属の溶湯によって侵食されることを防止できるものであり、金属の溶湯が接する部材だけでなく、粉黛の輸送における管やエルボの内壁の耐摩耗にも適用することができる。
鋳造装置の部材壁面構造の実施例を示す断面図である。 焼結層の形成を説明する容器の鋳造状態を示す一部省略拡大断面図である。
符号の説明
2 鋳造装置
4 容器
6 管体
8 鋳型
10 部材
12 アルミニウム溶湯
14 保持空間
16 開口
18 蓋
20 圧力供給管
22 圧力供給源
24 流路
26 上型
28 下型
30 キャビティ
32 湯口
34 壁面
36 焼結層
38 容器4を鋳造するための鋳型
40 主型
42 中子

Claims (1)

  1. 金属の溶湯を保持する容器と、前記溶湯の流路を形成する管体と、この管体により溶湯が導入されるキャビティを形成した鋳型との部材から構成され、前記容器内の金属の溶湯を管体により鋳型のキャビティに導入して鋳物を製造する鋳造装置の部材壁面構造において、前記鋳造装置を構成する部材の壁面にSiO2を主とする材料を高温状態で溶着して焼結層を形成したことを特徴とする鋳造装置の部材壁面構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105855513A (zh) * 2016-04-20 2016-08-17 江苏南山冶金机械制造有限公司 一种辐射管弯头的制作方法

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