JP2007289235A - まな板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】まな板10は、平面状の板材12の外周端に、表裏の少なくとも一方の板面から側端面にかけて板材12の一部を切り欠いて薄板状の摘み部13,14が形成される。摘み部13,14は、矩形の板材12の角に設けるとよい。また、摘み部13,14は、板材12の短辺側の角に対で設けられており、かつ、これらの摘み部13,14が前記板材の表裏面に互い違いに配置されるとよい。摘み部13,14の切り欠き面は、板材12の板面から落ち込む面と、板材12の側端面に開放する面とが平面または凹曲面で連なる単一面で形成されるとよい。
【選択図】図1
Description
なお、特許文献1には、板材の両側に滑り止め部材を取り付けたまな板が開示されている。
上記課題を解決するための第1発明のまな板は、平面状の板材からなるまな板であって、
この板材の外周端に、表裏の少なくとも一方の板面から側端面にかけて前記板材の一部を切り欠いて薄板状の摘み部が形成される構成とした。
また、本発明のまな板は、板材の外周端を切り欠いて摘み部が形成されるため、補助部材を別個にまな板に取り付ける必要がなく、その耐久性を良好に保つことができ、しかも、製造コストを抑えやすく、量産にも適する。
第2発明のまな板は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記板材は、矩形の板面を有しており、かつ、この板面の角に前記摘み部が設けられる構成とした。
さらに、第2発明では、まな板の板面のうち、あまり利用しない角付近に摘み部を配置することで、これより中央側のカット面を有効に使うことができ、本来的なまな板の機能を損ないにくくなる。
第3発明のまな板は、第2発明の構成を備えたまな板であって、
前記摘み部は、前記板材の短辺側の角に対で設けられており、かつ、これらの摘み部が前記板材の表裏面に互い違いに配置される構成とした。
また、板材の短辺側の角に一対の摘み部を表裏面に互い違いに設けるため、表裏いずれの面においても摘み部と切り欠きの位置関係が同じになる。これにより、例えば矩形の板材を横向きに置いたとき、表裏どちらの面でも利き腕に最も近い角に手指を掛けるための摘み部が来るようにするといった使い方が可能になる。
さらに、台面にまな板を置いた時には、摘み部の下側の切り欠きが使用者の目線からは見えないが、上記のように互い違いに対にして摘み部を設けることで、見える側の切り欠きの位置から見えない側の切り欠きの位置を簡単に予測することができ、これにより、使用者は直ぐに必要な摘み部を見つけて手指を掛けることができる。
第4発明のまな板は、第1〜3発明のいずれかの構成を備えたまな板であって、
前記摘み部の切り欠き面は、前記板材の板面から落ち込む面と、前記板材の側端面に開放する面とが平面または凹曲面で連なる単一面で形成される構成とした。
第4発明の構成によれば、摘み部の切り欠き面が平面または凹曲面が連なる単一面で形成されるため、切り欠き面に異なる面同士の境界線が形成されない。この結果、切り欠き面に汚れが付着しにくく掃除も簡単で、摘み部を清潔に保つことができる。
本発明のまな板は、所定の厚みをもった平面状のまな板であればよく、サイズや形、材質等が限定されることはない。例えば木材、石材などの天然材料、合成樹脂材料を加工することですることで本発明のまな板を一体的に製造することができる。また、本発明は、家庭用の他、飲食店などで使用する業務用のまな板に採用してもよい。
本発明(第1〜4発明)は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用してもよい。また、本発明(第1〜4発明)に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
図1は、実施形態によるまな板の斜視図である。まな板10は、平面状の矩形の板材12からなる。板材12の厚みはほぼ均一に形成され、表裏の板面が食材等を切断するためのカット面として用いられる。板材12の材質は例えばポリエチレン等の合成樹脂が採用される。板材12の外周端には面取り12aが施されており、この面取り12aによってまな板10の外周端が使用者の手に馴染みやすくなっている。
側面13a,13bと底面13cとの境界付近、および側面13a,13b同士の境界付近は、アール面によって滑らかに連なって単一面となっている。この結果、これらの面の境界付近に水垢等の汚れが付着しにくくなり、また、このような部分に汚れが付いても簡単に洗い落とすことができる。
本実施形態では、図5(A)に示すように、台面に置かれたまな板10の切り欠きKに指先を引っ掛け、矢印に示すように上方に持ち上げる。すると、切り欠きKと反対側の角付近が台面上で支点となって図5(B)に示すように、まな板10の一端が浮いた状態になるため、このまな板10の端部を掴むことで、片手でも簡単にまな板10を持って移動させることができる。この結果、まな板10の水洗いや収納といった取り扱いが極めて簡単に行える。
なお、切り欠きK,Kについては、例えば切削機等で板材12の角を削りながら短辺方向に移動させることで簡単に形成することができる。
また、まな板10の表裏のどちらを上側にしても、その短辺側において摘み部13,14と切り欠きK,Kとが同じ位置関係になるため、これらの位置関係で迷うことがなくなる。例えばまな板10の摘み部13,14を右側に向けて使用すれば、表裏いずれの状態でもカット面の右端上側に摘み部13または14が来るため、使用者は常に右上角に指先をかけてまな板10を持ち上げることができる。
さらには、摘み部13,14がどの向きにあっても、上側に見える切り欠きKの位置から反対側の摘み部13または14の位置が分かり、使用者が直感的にまな板10を扱うことが可能になる。
以上本発明のまな板10の構成を説明したが、本発明の実施形態はこれに限られることはなく、種々の変形を伴ってもよい。
例えば、図6に示すように、まな板10の長手方向の端部付近を長円状に貫通させて把手21を設けてもよい。まな板10のサイズが大きい場合にこのような把手21を設けると、まな板10の運搬、収納等の取り扱いがさらに便利になる。
このような構成では、切り欠きKの開口部をより大きくして指先を入れやすくし、しかも、切り欠きKの奥の部分の板厚を十分に確保して強度的にも良好に保つことができる。
12 板材
12a 面取り
13,14 摘み部
13a,13b 側面
13c 底面
21 把手
23 傾斜状の摘み部
25 階段状の摘み部
K 切り欠き
Claims (4)
- 平面状の板材からなるまな板であって、
この板材の外周端に、表裏の少なくとも一方の板面から側端面にかけて前記板材の一部を切り欠いて薄板状の摘み部が形成されることを特徴とするまな板。 - 請求項1記載のまな板であって、
前記板材は、矩形の板面を有しており、かつ、この板面の角に前記摘み部が設けられる、まな板。 - 請求項2記載のまな板であって、
前記摘み部は、前記板材の短辺側の角に対で設けられており、かつ、これらの摘み部が前記板材の表裏面に互い違いに配置される、まな板。 - 請求項1〜3記載のいずれか一項記載のまな板であって、
前記摘み部の切り欠き面は、前記板材の板面から落ち込む面と、前記板材の側端面に開放する面とが平面または凹曲面で連なる単一面で形成される、まな板。
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