JP2007288525A - テレビジョン放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なるチャンネルプランが採用された仕向地でも自動的な放送信号サーチによるチャンネルプリセットが可能なテレビジョン放送受信装置の提供を目的とする。
【解決手段】マイコン30は、チャンネルプリセットが開始されると、テレビジョン放送受信装置の出荷予定仕向地にて採用されているVHFバンドのチャンネルプランの中で最小の周波数から、VHFバンドの最大周波数までの範囲で、1MHzステップで中心周波数を設定し、可変分周器17を制御して中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を半導体メモリ35の所定領域に格納する。
【選択図】図6

Description

本発明は、テレビジョン放送受信装置に関する。
近年、テレビジョン受信装置に搭載されるチューナは、周波数シンセサイザ方式のPLLチューナが主流となってきており、一般にマイコンから入力される周波数に局部発振周波数を所定の周波数にあわせて所望のチャンネルを受信する。このPLLチューナにて選局動作を実行する際は、予め国ごとの(地域ごとの)チャンネルプランに基づいて自動的に放送信号サーチを行う。
チャンネルプランが標準的なものであれば、VHF帯とUHF帯とのそれぞれでチャンネル間の周波数がほぼ一定のスタンダードステップが採用されており、VHF帯で7MHzステップ、UHF帯で8MHzステップとなっている。従って、仕向地が明らかであって予めチャンネルプランが明らかである場合には製品出荷前に工場内でプリセットを行うのが通常である。
しかし、例えば、ヨーロッパのように国数が非常に多く、近隣諸国との関係から標準のチャンネルプランと異なっている場合がある。例えば、ヨーロッパなどではCCIRにて標準のチャンネルプランが決められているが、イタリア、アイルランド、インドネシア、オーストラリアではVHF−Lowが標準と異なっており、1〜2MHz部分的にシフトしている。
図3にCCIR(Comite Consultatif International Radiophonique)が定めた欧州における標準のチャンネルプラン(受信周波数一覧表)を、図4にオーストラリアのチャンネルプランを、図5にアイルランドのチャンネルプランをそれぞれ示した。図3では最小のチャンネルは2chであり、同2chの映像中間周波数48.25MHzが最小の周波数となっているのに対し、図4のオーストラリアでは最小の周波数は0chの46.25MHzであり、図5のアイルランドでは最小の周波数はAchの45.75MHz、と国毎に中心周波数も周波数ステップも異なるチャンネルプランが採用されていることが分かる。従って、このような地域に出荷される製品には、これら複数の仕向地に対応するチャンネルプランデータを全てメモリに記憶させたり、仕向地毎にチャンネルプランを設定して出荷する必要があった。
このような地域事情に鑑みて、特許文献1には、選局ポジション毎にチャンネルをプリセットすることにより、2つ以上のチャンネルプランを受信できる地域でも、選局操作をするだけで異なるチャンネルプランのチャンネル受信が可能となる選局装置とこれを備えたテレビジョン受像機について開示されている。
特開平07−264008号
上述した従来の技術においては、次のような課題があった。すなわち、前者のように国毎のチャンネルプランを全てメモリに記憶させるとコストアップが避けられず、後者のように国毎に異なるチャンネルプランをプリセットして出荷するのは作業性が悪く、やはりコストアップが避けられなかった。また特許文献1に記載の技術は、複数の放送電波が存在する地域で両方の放送電波をプリセットするためのものであって本願とは課題が異なる。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、異なるチャンネルプランが採用された仕向地でも自動的な放送信号サーチによるチャンネルプリセットが可能なテレビジョン放送受信装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる発明では、PLLを利用した周波数シンセサイザ方式の選局機構を採用したチューナを備えて、SECAM方式,PAL方式によるテレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、上記チューナは、放送信号が重畳されたRF信号が入力されて同RF信号を増幅して出力する高周波増幅回路と、入力される局部発振信号を分周して分周信号を出力する可変分周器と、水晶発振器等の発振信号を固定分周器を介して基準信号を出力する基準発振器と、上記分周信号と上記基準信号の2信号の位相差に応じた正負の検波出力を行う検波回路と、上記検波出力が入力されて直流分を出力する積分回路と、上記直流分が入力されて上記局部発振信号を出力する電圧制御発振器と、上記高周波増幅回路より出力される上記RF信号と上記局部発振信号とが入力され、上記局部発振信号と高周波増幅された上記RF信号との差信号を中間周波信号として出力する混合回路と、により構成されるとともに、上記可変分周器を制御して分周比を変更して上記局部発振周波数を制御することにより上記チューナを所定帯域内の複数のチャンネル周波数に同調させるマイコンと、所定の領域にプリセットチャンネルのチャンネル番号と中心周波数とを表す情報が適宜格納される半導体メモリとを備え、上記マイコンは、チャンネルプリセットが開始されると、当該テレビジョン放送受信装置の出荷予定仕向地にて採用されているVHFバンドのチャンネルプランの中で最小の周波数から、VHFバンドの最大周波数までの範囲で、1MHzステップで中心周波数を設定し、上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納し、UHFバンドにおいては8MHzステップで中心周波数を設定し、上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納する構成としてある。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置では、テレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、PLL方式のチューナと、上記チューナにスタンダードステップより細かいステップにて放送信号サーチを行わせる放送信号サーチ手段と、上記放送信号サーチの結果に基づいてチャンネル設定を行うチャンネル設定手段と、を備える構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明において、上記放送信号サーチ手段は上記チューナにスタンダードステップより細かいステップにて放送信号サーチを行わせ、チャンネル設定手段は上記放送信号サーチの結果に基づいてチャンネル設定を行う。スタンダードステップとは、PAL/SECAM方式ではVHFバンドでは7MHzステップでUHFバンドでは8MHzステップであり、NTSC方式ではVHF/UHFともに8MHzステップとなる。このステップはチャンネルプランをも意味し、標準のチャンネルプランが採用されている地域においてはスタンダードステップで放送信号が存在する。
そして上記放送信号サーチ手段は、各ステップにおける中心周波数より高周波側と低周波側に所定の範囲内における放送信号の有無をサーチする。また、スタンダードステップよりも細かいステップとは、上記放送信号サーチ手段のサーチする所定の範囲以下のステップであることが望ましく、例えば高周波側にaMHz、低周波側にbMHzの範囲が所定の範囲であるならば、上記ステップとしてはa+bMHz以内が望ましい。
これにより、標準のチャンネルプランが採用されていない仕向地においても放送信号のサーチ漏れを防ぐことが可能となり、チャンネルプランの異なる仕向地に対しても同一仕様のセットを供給可能となり、コストダウンおよび作業性の向上が見込める。また、チャンネルプランに載っていないイレギュラーな放送信号もサーチすることも可能であり、異なるチャンネルプランに基づく複数の放送局が存在している地域において、両者の放送信号を一度の放送信号サーチにてチャンネル設定可能となる。
そして、上記請求項2におけるステップの好適な例として、請求項3にかかる発明では、上記放送信号サーチ手段は、中心周波数から低周波側に0.5MHz、高周波側に1.5MHzの範囲で放送信号サーチを行わせる構成としてある。
この中心周波数から低周波側に0.5MHz、高周波側に1.5MHzの範囲として規定される所定の範囲は、一般的なチューナにおいて標準的に採用されている値であるため、この値を基準に上記ステップを採用可能となる。すなわち、中心周波数を中心として2MHzの範囲で放送信号の有無をサーチすることを明らかにしたため、上記放送信号サーチ手段のサーチするステップとしては2MHz以下であることが望ましいことになる。これにより標準的なチューナにおいてサーチ漏れの無いステップを採用可能となる
さらに、請求項4にかかる発明では、上記放送信号サーチ手段は、VHF帯についてのみ上記ステップにて放送信号サーチを行わせる構成としてある。
すなわち、標準以外のチャンネルプランが採用されている地域においても、UHF帯においては標準のチャンネルプランと同一のチャンネルプランが採用されていることが多く、UHF帯に対してもスタンダードステップよりも細かいステップで放送信号サーチを行う必要は必ずしも無い。
つまり、請求項4ではスタンダードステップが採用されていない周波数帯はVHF帯がほとんどであることから、VHF帯以外の周波数帯、すなわちUHF帯ではスタンダードステップよりも細かいステップでのサーチは行わないことを明確にした。これにより、VHF帯についてのみ放送信号サーチのステップをスタンダードステップよりも細かくすることで放送信号のサーチ漏れを防ぐとともに、標準的なチャンネルプランが採用されるUHF帯に対してはステップ幅を大きくして放送信号サーチに要する時間を短縮し、放送信号サーチに要する処理を軽減することが可能となる。
さらに、請求項5にかかる発明は、当該テレビジョン放送受信装置は、仕向地ごとのチャンネルプランを記憶させた記憶媒体を備え、上記チャンネル設定手段は、上記放送信号サーチの結果と上記チャンネルプランとを比較して仕向地を判別する構成としてある。
つまり、放送信号サーチの結果、放送信号が存在すると判明した周波数の組み合わせと、仕向地ごとのチャンネルプランとを比較することにより、放送信号サーチを行っている仕向地を判別する。
すなわち、標準以外のチャンネルプランを採用している地域においては、隣接する国との兼ね合いから特徴的なチャンネルプランが採用されることが多く、このような場合、VHF帯の全てをサーチせずとも放送信号サーチの結果よりいずれのチャンネルプランであるかを判別可能だからである。また判別された仕向地のチャンネルプランをそのままチャンネル設定に使用することも可能である。従って、放送信号サーチに要する時間を短縮できるとともに、放送信号サーチの用する処理を軽減することが可能となる。
さらに、請求項6にかかる発明は、上記放送信号サーチ手段は、仕向地が判別されると上記仕向地ごとのチャンネルプランに基づいて放送信号サーチを行う構成としてある。
つまり、仕向地が判別されると以降の放送信号サーチを、同判別された仕向地のチャンネルプランに基づいて放送信号サーチを行う。従って、サーチを行う回数が少なくなるとともに、チャンネルプランとしては存在しつつ放送信号の存在しない周波数はチャンネル設定されないため、ユーザの利便性が向上する。
以上説明したように本発明によれば、標準のチャンネルプランが採用されていない仕向地においても放送信号のサーチ漏れを防ぐことが可能なテレビジョン放送受信装置を提供可能となるため、チャンネルプランの異なる仕向地に対しても同一仕様のセットを供給可能となり、コストダウンおよび作業性の向上が見込める。また、チャンネルプランに載っていないイレギュラーな放送信号もサーチすることも可能であり、異なるチャンネルプランに基づく複数の放送局が存在している地域において、両者の放送信号を一度の放送信号サーチにてチャンネル設定可能となる。
また請求項3にかかる発明によれば、標準的なチューナにおいてサーチ漏れの無いステップを採用したテレビジョン受信装置を提供可能となる
そして請求項4にかかる発明によれば、VHF帯についてのみ放送信号サーチのステップをスタンダードステップよりも細かくすることで放送信号のサーチ漏れを防ぐとともに、標準的なチャンネルプランが採用されるUHF帯に対してはステップ幅を大きくして放送信号サーチに要する時間を短縮し、放送信号サーチに要する処理を軽減することが可能となる。
さらに請求項5にかかる発明によれば、放送信号サーチに要する時間を短縮できるとともに、放送信号サーチの用する処理を軽減することが可能となる。
また請求項6にかかる発明によれば、サーチを行う回数が少なくなるとともに、チャンネルプランとしては存在しつつ放送信号の存在しない周波数はチャンネル設定されないため、ユーザの利便性が向上する。
さらに請求項1のような、より具体的な構成において、上述した請求項2〜請求項4の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)テレビジョン受信装置の概略構成:
(2)チューナ回路の概略構成:
(3)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理:
(4)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理の第一の変形例:
(5)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理の第二の変形例:
(6)まとめ:
(1)テレビジョン受信装置の概略構成:
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるテレビジョン受信装置を概略ブロック図により示している。
同図において、チューナ10は、いわゆるPLLを利用した周波数シンセサイザ方式の選局機構を採用したチューナであり、SECAM方式とPAL方式とNTSC方式のいずれかまたは組み合わせのテレビジョン放送信号を受信可能とされる。同チューナ10には放送信号の入力源としてアンテナ10aを接続可能になっている。そして、放送電波中の信号をチャンネル周波数に同調させて受信した信号から所要の信号だけを選択して高周波増幅し、中間周波信号(IF)に変換して出力する。この中間周波信号はTVIC20に入力されるようになっており、TVIC20内の処理によって復調された信号から同期信号(SYNC)が抽出され、この同期信号はマイコン30に対して出力される。
マイコン30はチューナ10内の可変分周器を制御して分周比を変更し、同チューナ10の局部発振周波数を制御することができる。この結果、チューナ10では所定帯域内の複数のチャンネル周波数に同調させることができる。マイコン30は上記同期信号に基づいて適正な放送信号に同調している否かを判別することができる。従って、マイコン30はチューナ10が出力する中間周波信号に基づく同期信号に基づいてチューナ10の同調周波数をフィードバック制御していると言える。
チューナ10から出力された中間周波信号は、TVIC20に入力される。同TVIC20は、中間周波信号に基づいて映像信号や音声信号の復調など種々の信号処理を行っている。映像信号に対しては、入力される中間周波信号を増幅した後に映像検波し、その検波出力に基づいて所定の色復調処理を施してRGB信号を出力する。
このRGB信号は、図示しないカソードアンプを介してCRT40に対して出力され、対応する映像信号がCRT40の画面に表示される。音声信号に対しては、音声中間周波増幅した後に音声検波し、その音声検波出力に基づいて主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号とに分離して復調する。復調された信号はマトリクス回路やアンプ等を介して図示しないスピーカに出力されて対応する音声信号が出力される。
TVIC20はこのような映像信号や音声信号の他、水平および垂直同期信号の分離等も行っており、CRT40において水平・垂直ドライブを行うために出力する他、選局完了時を把握するために同水平・垂直同期信号(SYNC)はマイコン30が備える汎用ポートに入力されている。マイコン30はこの汎用ポートから入力される水平同期信号の間隔をサンプリングして映像無信号状態か否かを判断する。
マイコン30は、このようにして映像無信号状態か否かを判別することによって、映像信号の存在する周波数を各チャンネル番号に対応させながらセンター周波数として登録するプリセット動作を行う。本実施形態においては、プリセットにあたりVHFLowバンドとVHFHighバンドとUHFバンドとのそれぞれの全周波数域で同調を試みる。
すなわち、マイコン30は最初に上記電圧制御発振器13をスイッチングしてVHFLowバンドを受信可能状態にする。そして、可変分周器17の分周比を制御して逐次同調周波数を変更し、この結果、マイコン30の汎用ポートを介して入力される水平同期信号によって映像信号が存在すると判断された同調周波数を半導体メモリ35に記憶する。さらに、上記電圧制御発振器13をスイッチングしてVHFHighバンドとUHFバンドとにおいても同調周波数の記憶を行う。
半導体メモリ35には、所定の領域にプリセットチャンネルのチャンネル番号と中心周波数とを表す情報が適宜格納されるとともに、後述する第一の変形例および第二の変形例においては、各仕向地のチャンネルプランを表すデータが格納されている。
マイコン30は、この他にも種々の回路の制御動作等を実行するようになっている。例えば、利用者がリモコン50を介して行う入力操作を受け付け、当該操作内容に応じた処理を実行するようになっている。すなわち、利用者がリモコン50のボタン入力操作を行うと、その操作内容に応じた赤外線リモコン信号が出力され、図示しない受光部にて受光された赤外線リモコン信号はマイコン30にて内容が解析されるとともに、操作内容に応じてチャンネルアップ・ダウンや音量のアップ・ダウン等の操作がなされる。このようなマイコン30の処理動作は、マイコン30の備えるメモリ等からなるプログラム実行環境において各プログラムが実行されることによって実現されている。
(2)チューナ回路の概略構成:
図2はチューナ10の概略構成を示すブロック図である。
同図において、チューナ10には放送信号が重畳されたRF信号がアンテナを介して入力されるようになっており、入力されたRF信号は高周波増幅回路11によって増幅され、混合回路12に入力される。
混合回路12には、上記RF信号と電圧制御発振器13が出力する局部発振信号f0とが入力される。そして、混合回路12は上記局部発振信号f0と高周波増幅されたRF信号との差信号を中間周波信号として出力する。上記局部発振信号f0は、マイコン30の制御によって周波数が変更可能であり同マイコン30によるフィードバック制御によって周波数が安定化されると言える。
電圧制御発振器13は図示しない共振回路を備えており、印加電圧によって当該共振回路を構成する容量成分が可変である。この印加電圧は、積分回路14から供給され、電圧制御発振器13はこの電圧に応じて周波数を変更して局部発振信号f0として出力する。
可変分周器17は入力される信号を分周して出力する回路であり、マイコン30の制御によって分周比が変更可能である。従って、マイコン30は分周比を変更することで同調させようとする周波数を変更可能であるとともに、その周波数を把握することができる。この可変分周器17には、電圧制御発振器13から出力される局部発振信号f0が入力されており、この可変分周器17の出力は分周信号f2として検波回路16に入力される。
一方、基準発振器15は水晶発振器等の発振信号を固定分周器を介して出力する回路であり、その出力は基準信号f1として検波回路16に入力される。検波回路16は入力される分周信号f2と基準信号f1の2信号の位相差に応じた正負の検波出力を行う回路であり、当該検波出力が積分回路14に入力されることによって直流分が抽出され、当該直流分が上記電圧制御発振器13に入力される。
電圧制御発振器13は上述のようにこの直流分に応じた発振を行い、分周信号f2と基準信号f1との位相差が「0」に収束するように制御する。すなわち、周波数をフィードバック制御する回路構成となっている。また、電圧制御発振器13においては複数の回路構成をスイッチングして異なる共振回路を有効にすることが可能であり、マイコン30がバンド毎にスイッチングすることによって複数の周波数帯域の放送信号に対する選局動作が可能である。
(3)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理:
図6にチャンネルプリセットを実行するマイコンの処理をフローチャートにて示した。リモコン50の所定ボタンを押し込み操作されてチャンネルプリセットが開始されると、まずマイコン30はステップS100において、VHFLowバンドにおいて採用されている最小の周波数fminを放送信号サーチを行う中心周波数fとして設定するとともに、電圧制御発振器13のスイッチングを行ってVHFLowバンドを受信可能とする。
この最小の周波数fminとしては、仕向地とされている地域のチャンネルプランの中で最小のものが採用され、例えば仕向地がヨーロッパであればアイルランドのAchの周波数45.75MHzなどが採用されることになる。また、放送信号サーチを行う中心周波数がVHFLowバンドからVHFHighバンドになると、マイコン30は、電圧制御発振器13のスイッチングを行って適宜受信可能なバンドを変更するものとする。
ステップS110では、可変分周器17を制御して中心周波数fを中心として放送信号サーチを行う周波数を所定の範囲で変化させつつ放送信号の検出を試みる。この変化としては、高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの2MHzの範囲で行われることが一般的である。また、一般に、放送信号の検出において、検出が試みられるのは信号強度の強い映像信号の搬送波であり、映像信号の搬送波を検出した後、周波数を所定量シフトさせて信号強度の弱い音声信号を検出することになる。
ステップS120では、上記ステップS110で中心周波数から所定の範囲に放送信号を検出したか否かを判断する。放送信号を検出したと判断すると、条件成立としてステップS130に進み、検出した放送信号の周波数を半導体メモリ35の所定領域に格納してステップS140に進む。一方、放送信号を検出していない判断すると、条件不成立としてステップS140に進む。
ステップS140では、中心周波数fを1MHz増やした値に設定しなおす。(fインクリメント)むろん、このfインクリメントは、1MHzではなく、2MHzであってもよく、VHFバンドのスタンダードステップである7MHzよりも小さな値であればいかなる値であっても採用可能である。ただし、上述したように放送信号サーチにおいて中心周波数から2MHzの範囲の放送信号が検出可能であるため、2MHzまでとすることが好ましい。
そして、ステップS150では、ステップS140にて設定された中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるか否かを判断する。ステップS140にて設定された中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるときは条件成立としてステップS110へと戻り、ステップS110からの処理を繰り返す。一方、ステップS140にて設定された中心周波数の値がVHFバンドでない時は、条件不成立としてステップS160に進み、UHFバンドの放送信号サーチをスタンダードステップ(UHF:8MHzステップ)にて行わせて処理を終了する。
このようにVHFバンドの放送信号サーチをスタンダードステップではなく、1MHzステップで行わせることにより、VHFバンドにて標準と異なるチャンネルプランを採用している地域であっても、チャンネルプランデータの有無に関わらず放送信号を見つけることが可能となり、チャンネルプリセットを行うことが出来る。従って、仕向地ごとのチャンネルプランデータをメモリに記憶させる必要が無くなるためメモリ容量が少なくてすむとともに、出荷時に仕向地毎の設定を行う必要が無いため作業効率が向上する。
以上より、図6のステップS100〜S110およびステップS140〜S150の処理を実行するマイコン30が上記周波数サーチ手段を構成する。また、図6のステップS120〜S130の処理を行うマイコン30が上記チャンネル設定手段を構成する。
(4)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理の第一の変形例:
上記実施例において、放送信号の存在する周波数を検出した段階で検出された周波数とチャンネルプランとを比較することにより、検出された周波数がいずれのチャンネルプランを採用した仕向地に属するものであるかを判別する構成にしてもよい。このような構成にすると、放送信号サーチに要する時間を省くことが出来て好適である。この場合、半導体メモリ35などの記憶媒体に各仕向地のチャンネルプランを表す情報を記憶させておく必要がある。
このような構成の例として、図7に、検出された周波数から地域判別を行うチャンネルプリセットを実行するマイコンの処理をフローチャートにて示した。同図のフローチャートにおいてステップS200、S205の処理は、図6のフローチャートにおけるS100、S110と同じであるため説明を省略する。
ステップS210では、ステップS205で中心周波数から所定の範囲に放送信号を検出したか否かを判断する。放送信号を検出したと判断すると、条件成立としてステップS215に進み、検出した放送信号の周波数を半導体メモリ35の所定の領域に格納してステップS220に進む。一方、放送信号を検出していないと判断すると、条件不成立としてステップS225に進む。
ステップS215を終了してステップS220に進むと、ステップS215にて半導体メモリ35の所定の領域に記憶された放送信号の周波数と、半導体メモリ35に記憶された各仕向地のチャンネルプランを表す情報とを比較する。そして、いずれのチャンネルプランを採用した仕向地に属する周波数であるか判断可能である場合は条件成立としてステップS250に進む。一方、いずれのチャンネルプランを採用した仕向地に属するものか判断不可能である場合は条件不成立としてステップS225に進む。
ステップS210またはステップS220で条件不成立となりステップS225に進むと、中心周波数fを1MHz増やした値に設定しなおす。(fインクリメント)そして、ステップS230に進み、ステップS225で設定された中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるか否かを判断する。中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるときは条件成立としてステップS205へと戻り、ステップS205からの処理を繰り返す。一方、中心周波数の値がVHFバンドでない時は、条件不成立としてステップS235に進む。
一方、ステップS220で条件成立となりステップS250に進むと、中心周波数fを7MHz増やした値に設定しなおす。(fインクリメント)そして、ステップS255に進み、ステップS250で設定された中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるか否かを判断する。中心周波数の値がVHFバンドの範囲内であるときは条件成立としてステップS260に進む。一方、中心周波数の値がVHFバンドでない時は、条件不成立としてステップS235に進む。
ステップS260に進むと、ステップS250で設定された中心周波数から所定の範囲内で放送信号ををサーチする。そしてステップS265に進み、ステップS260で放送信号を検出したか否かを判断する。放送信号を検出していた場合は条件成立としてステップS270に進み検出した放送信号の周波数を半導体メモリ35の所定の領域に格納してステップS250へと戻り、ステップS250からの処理を繰り返す。一方、放送信号検出していなかった場合は条件不成立としてステップS250へ戻り、ステップS250からの処理を繰り返す。
一方、ステップS230、S255で設定された中心周波数の値がVHFバンドでないとして条件不成立となるとステップS235に進み、VHFHighバンドとUHFバンドの放送信号サーチをスタンダードステップ(VHF:7MHzステップ、UHF:8MHzステップ)にて行わせて処理を終了する。
以上より、図7のステップS200〜S205、S220〜S230、S250〜260の処理を実行するマイコン30が、第一の変形例における上記放送信号サーチ手段を構成する。また、図7のステップS210〜215およびステップS265〜S270の処理を実行するマイコン30が、第一の変形例における上記チャンネル設定手段を構成する。
(5)チャンネルプリセットを行うマイコンの処理の第二の変形例:
上記実施例において、放送信号の存在する周波数を検出した段階で検出された周波数とチャンネルプランとを比較した後、検出された周波数がいずれのチャンネルプランを採用した仕向地に属するものであるかを判別出来た場合には、以降の放送信号サーチを行わずに半導体メモリ35に記憶されたチャンネルプランを表す情報に従ってチャンネルプリセットを完了しても構わない。
このような構成にすると、放送信号サーチに要する時間をさらに省くことが出来て好適である。この場合、上記第一の変形例と同様に半導体メモリ35などの記憶媒体に各仕向地のチャンネルプランを表す情報を記憶させておく必要がある。
この場合、上記第一の変形例の処理のうち、ステップS250、S255、S260、S265、S270は不要となる。その代わりに、マイコン30は、ステップS220終了後、判別された仕向地のチャンネルプランを表す情報を半導体メモリ35より取得し、同取得した情報に基づいてチャンネルと中心周波数とを半導体メモリ35の所定の領域に設定する。
従って、本第二の変形例においては、図7のステップS200〜S205、S220〜S230の処理を実行するマイコン30が、上記放送信号サーチ手段を構成する。また、第二の変形例においては、図7のステップS210〜215、および判別された仕向地のチャンネルプランを表す情報を半導体メモリ35より取得し、同取得した情報に基づいてチャンネルと中心周波数とを半導体メモリ35の所定の領域に設定する処理を実行するマイコン30が、上記チャンネル設定手段を構成する。
(6)まとめ:
つまり、マイコン30は、チャンネルプリセットが開始されると、テレビジョン放送受信装置の出荷予定仕向地にて採用されているVHFバンドのチャンネルプランの中で最小の周波数から、VHFバンドの最大周波数までの範囲で、1MHzステップで中心周波数を設定し、可変分周器17を制御して中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を半導体メモリ35の所定領域に格納する。
以上説明したように、本実施例に対応する請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置では、テレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、PLL方式のチューナと、上記チューナにスタンダードステップより細かいステップにて放送信号サーチを行わせる放送信号サーチ手段と、上記放送信号サーチの結果に基づいてチャンネル設定を行うチャンネル設定手段と、を備える構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明において、上記放送信号サーチ手段は上記チューナにスタンダードステップより細かいステップにて放送信号サーチを行わせ、チャンネル設定手段は上記放送信号サーチの結果に基づいてチャンネル設定を行う。スタンダードステップとは、PAL/SECAM方式ではVHFバンドでは7MHzステップでUHFバンドでは8MHzステップであり、NTSC方式ではVHF/UHFともに8MHzステップとなる。このステップはチャンネルプランをも意味し、標準のチャンネルプランが採用されている地域においてはスタンダードステップで放送信号が存在する。
そして上記放送信号サーチ手段は、各ステップにおける中心周波数より高周波側と低周波側に所定の範囲内における放送信号の有無をサーチする。また、スタンダードステップよりも細かいステップとは、上記放送信号サーチ手段のサーチする所定の範囲以下のステップであることが望ましく、例えば高周波側にaMHz、低周波側にbMHzの範囲が所定の範囲であるならば、上記ステップとしてはa+bMHz以内が望ましい。
これにより、標準のチャンネルプランが採用されていない仕向地においても放送信号のサーチ漏れを防ぐことが可能となり、チャンネルプランの異なる仕向地に対しても同一仕様のセットを供給可能となり、コストダウンおよび作業性の向上が見込める。また、チャンネルプランに載っていないイレギュラーな放送信号もサーチすることも可能であり、異なるチャンネルプランに基づく複数の放送局が存在している地域において、両者の放送信号を一度の放送信号サーチにてチャンネル設定可能となる。
そして、上記請求項2におけるステップの好適な例として、請求項3にかかる発明では、上記放送信号サーチ手段は、中心周波数から低周波側に0.5MHz、高周波側に1.5MHzの範囲で放送信号サーチを行わせる構成としてある。
この中心周波数から低周波側に0.5MHz、高周波側に1.5MHzの範囲として規定される所定の範囲は、一般的なチューナにおいて標準的に採用されている値であるため、この値を基準に上記ステップを採用可能となる。すなわち、中心周波数を中心として2MHzの範囲で放送信号の有無をサーチすることを明らかにしたため、上記放送信号サーチ手段のサーチするステップとしては2MHz以下であることが望ましいことになる。従って請求項3に記載の発明においては、標準的なチューナにおいてサーチ漏れの無いステップを採用したテレビジョン受信装置を提供可能となる
さらに、請求項4にかかる発明では、上記放送信号サーチ手段は、VHF帯についてのみ上記ステップにて放送信号サーチを行わせる構成としてある。
すなわち、標準以外のチャンネルプランが採用されている地域においても、UHF帯においては標準のチャンネルプランと同一のチャンネルプランが採用されていることが多く、UHF帯に対してもスタンダードステップよりも細かいステップで放送信号サーチを行う必要は必ずしも無い。
つまり、請求項4ではスタンダードステップが採用されていない周波数帯はVHF帯がほとんどであることから、VHF帯以外の周波数帯、すなわちUHF帯ではスタンダードステップよりも細かいステップでのサーチは行わないことを明確にした。これにより、VHF帯についてのみ放送信号サーチのステップをスタンダードステップよりも細かくすることで放送信号のサーチ漏れを防ぐとともに、標準的なチャンネルプランが採用されるUHF帯に対してはステップ幅を大きくして放送信号サーチに要する時間を短縮するとともに、放送信号サーチに要する処理を軽減することが可能となる。
また、請求項5にかかる発明では、当該テレビジョン放送受信装置は、仕向地ごとのチャンネルプランを記憶させた記憶媒体を備え、上記チャンネル設定手段は、上記放送信号サーチの結果と上記チャンネルプランとを比較して仕向地を判別する構成としてある。
つまり、放送信号サーチの結果、放送信号が存在すると判明した周波数の組み合わせと、仕向地ごとのチャンネルプランとを比較することにより、放送信号サーチを行っている仕向地を判別する。
すなわち、標準以外のチャンネルプランを採用している地域においては、隣接する国との兼ね合いから特徴的なチャンネルプランが採用されることが多く、このような場合、VHF帯の全てをサーチせずとも放送信号サーチの結果よりいずれのチャンネルプランであるかを判別可能だからである。また判別された仕向地のチャンネルプランをそのままチャンネル設定に使用することも可能である。従って、放送信号サーチに要する時間を短縮できるとともに、放送信号サーチの用する処理を軽減することが可能となる。
さらに、請求項6にかかる発明は、上記放送信号サーチ手段は、仕向地が判別されると上記仕向地ごとのチャンネルプランに基づいて放送信号サーチを行う構成としてある。
つまり、仕向地が判別されると以降の放送信号サーチを、同判別された仕向地のチャンネルプランに基づいて放送信号サーチを行う。従って、サーチを行う回数が少なくなるとともに、チャンネルプランとしては存在しつつ放送信号の存在しない周波数はチャンネル設定されないため、ユーザの利便性が向上する。
以上の構成を踏まえた上で、請求項1の発明は、PLLを利用した周波数シンセサイザ方式の選局機構を採用したチューナを備えて、SECAM方式,PAL方式によるテレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、上記チューナは、放送信号が重畳されたRF信号が入力されて同RF信号を増幅して出力する高周波増幅回路と、入力される局部発振信号を分周して分周信号を出力する可変分周器と、水晶発振器等の発振信号を固定分周器を介して基準信号を出力する基準発振器と、上記分周信号と上記基準信号の2信号の位相差に応じた正負の検波出力を行う検波回路と、上記検波出力が入力されて直流分を出力する積分回路と、上記直流分が入力されて上記局部発振信号を出力する電圧制御発振器と、上記高周波増幅回路より出力される上記RF信号と上記局部発振信号とが入力され、上記局部発振信号と高周波増幅された上記RF信号との差信号を中間周波信号として出力する混合回路と、により構成されるとともに、上記可変分周器を制御して分周比を変更して上記局部発振周波数を制御することにより上記チューナを所定帯域内の複数のチャンネル周波数に同調させるマイコンと、所定の領域にプリセットチャンネルのチャンネル番号と中心周波数とを表す情報が適宜格納される半導体メモリとを備え、上記マイコンは、チャンネルプリセットが開始されると、当該テレビジョン放送受信装置の出荷予定仕向地にて採用されているVHFバンドのチャンネルプランの中で最小の周波数から、VHFバンドの最大周波数までの範囲で、1MHzステップで中心周波数を設定し、上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納し、UHFバンドにおいては8MHzステップで中心周波数を設定し、上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納する構成としてある。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
本発明の実施形態にかかるテレビジョン受信装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態にかかるチューナの概略構成を示すブロック図である。 CCIRが定めた欧州における標準のチャンネルプランである。 オーストラリアのチャンネルプランである。 アイルランドのチャンネルプランである。 チャンネルプリセットを実行するマイコンの処理を表すフローチャートである。 第一の変形例にかかるチャンネルプリセットを実行するマイコンの処理を表すフローチャートである。
符号の説明
10 …チューナ
10a…アンテナ
11…高周波増幅回路
12…混合回路
13…電圧制御発振器
14…積分回路
15…基準発振器
16…検波回路
17…可変分周器
20…TVIC
21…AFT回路
30…マイコン
35…半導体メモリ
40…CRT
50…リモコン

Claims (6)

  1. PLLを利用した周波数シンセサイザ方式の選局機構を採用したチューナを備えて、SECAM方式,PAL方式によるテレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、
    上記チューナは、放送信号が重畳されたRF信号が入力されて同RF信号を増幅して出力する高周波増幅回路と、入力される局部発振信号を分周して分周信号を出力する可変分周器と、水晶発振器等の発振信号を固定分周器を介して基準信号を出力する基準発振器と、上記分周信号と上記基準信号の2信号の位相差に応じた正負の検波出力を行う検波回路と、上記検波出力が入力されて直流分を出力する積分回路と、上記直流分が入力されて上記局部発振信号を出力する電圧制御発振器と、上記高周波増幅回路より出力される上記RF信号と上記局部発振信号とが入力され、上記局部発振信号と高周波増幅された上記RF信号との差信号を中間周波信号として出力する混合回路と、により構成されるとともに、
    上記可変分周器を制御して分周比を変更して局部発振周波数を制御することにより上記チューナを所定帯域内の複数のチャンネル周波数に同調させるマイコンと、所定の領域にプリセットチャンネルのチャンネル番号と中心周波数とを表す情報が適宜格納される半導体メモリとを備え、
    上記マイコンは、チャンネルプリセットが開始されると、
    当該テレビジョン放送受信装置の出荷予定仕向地にて採用されているVHFバンドのチャンネルプランの中で最小の周波数から、VHFバンドの最大周波数までの範囲で、1MHzステップで中心周波数を設定し、
    上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、
    放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納し、
    UHFバンドにおいては8MHzステップで中心周波数を設定し、
    上記可変分周器を制御して上記中心周波数を中心として高周波側に1.5MHz、低周波側に0.5MHzの範囲で周波数を変化させつつ放送信号の検出を試み、
    放送信号を検出すると検出した放送信号の周波数を上記半導体メモリの所定領域に格納する
    ことを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
  2. テレビジョン放送信号を受信しつつ対応する映像信号を画面に表示させるとともに対応する音声信号をスピーカより出力させるテレビジョン放送受信装置において、
    PLL方式のチューナと、
    上記チューナにスタンダードステップより細かいステップにて放送信号サーチを行わせる放送信号サーチ手段と、
    上記放送信号サーチの結果に基づいてチャンネル設定を行うチャンネル設定手段と、
    を備えることを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
  3. 上記放送信号サーチ手段は、
    中心周波数から低周波側に0.5MHz、高周波側に1.5MHzの範囲で放送信号サーチを行わせる
    ことを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
  4. 上記放送信号サーチ手段は、
    VHF帯についてのみ上記ステップにて放送信号サーチを行わせる
    ことを特徴とする上記請求項2または請求項3に記載のテレビジョン放送受信装置。
  5. 当該テレビジョン放送受信装置は、仕向地ごとのチャンネルプランを記憶させた記憶媒体を備え、
    上記チャンネル設定手段は、上記放送信号サーチの結果と上記チャンネルプランとを比較して仕向地を判別する
    ことを特徴とする上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョン放送受信装置。
  6. 上記放送信号サーチ手段は、仕向地が判別されると上記仕向地ごとのチャンネルプランに基づいて放送信号サーチを行う
    ことを特徴とする上記請求項5に記載のテレビジョン放送受信装置。
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