JP2002237741A - テレビジョン装置、pllチューナのプリセット装置およびpllチューナのプリセット方法 - Google Patents

テレビジョン装置、pllチューナのプリセット装置およびpllチューナのプリセット方法

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JP2002237741A
JP2002237741A JP2001032089A JP2001032089A JP2002237741A JP 2002237741 A JP2002237741 A JP 2002237741A JP 2001032089 A JP2001032089 A JP 2001032089A JP 2001032089 A JP2001032089 A JP 2001032089A JP 2002237741 A JP2002237741 A JP 2002237741A
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JP
Japan
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frequency
tuning
band
signal
pll tuner
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Application number
JP2001032089A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Nishimura
昭一郎 西村
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じチャンネル周波数の放送信号が重複する
2つの周波数帯域で検出されると、異なったチャンネル
に対して同一局をプリセットしてしまうことがあった。 【解決手段】 PLLチューナで複数の周波数帯域の全
帯域に渡って同調周波数を変化させ、放送信号が存在す
ると判別した周波数に対してプリセットを行う構成にお
いて、帯域端の近接領域に属する複数の放送信号の同調
周波数が所定のしきい値以上離間していないときにはこ
れらの複数の放送信号のいずれかの同調周波数にロック
するよう上記PLLチューナを制御する。従って、従来
のプリセット動作に簡単な比較動作等を加えるのみで同
一局の重複プリセットを防止することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバーラップ帯
域を有する複数の周波数帯域に放送信号が存在する地域
で使用して好適なテレビジョン装置、PLLチューナの
プリセット装置およびPLLチューナのプリセット方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】PLLチューナにて選局動作を実行する
際には、予め地域ごとのチャンネルプランに基づいてプ
リセットを行う。このPLLチューナを備えたテレビジ
ョン装置等を出荷するにあたり、日本向けのように仕向
地が明らかであって予めチャンネルプランが明らかであ
る場合には製品出荷前に工場内でプリセットを行うのが
通常である。しかし、例えば、ヨーロッパのように国数
が非常に多くチャンネルプランも様々な仕向地において
は、特定の国毎に予めチャンネルプランをプリセットす
るのは大変な労力である。そこで、かかる地域ではユー
ザがプリセットを行うものとし、複数の周波数帯域を含
む全帯域にてスキャンを行って放送信号の存在が確認さ
れた同調周波数をプリセットする。また、特公平5−5
3435号公報には、複数の周波数帯域の信号を一つの
同軸ケーブルで受信可能にするブロックコンバータにお
いて、オーバーラップしているチャンネルを含めて一括
でブロック変換可能にするため、各帯域間で重複する周
波数帯域にて基準局部発振周波数より上方又は下方にず
らした局部発振周波数で周波数変換する構成が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいては、次のような課題があった。すなわち、前者の
従来技術においては、重複する2つの周波数帯域、例え
ば、VHFLowバンドとVHFHighバンドとが存
在することから、同じチャンネル周波数の放送信号が各
周波数帯域で検出され、異なったチャンネルに対してプ
リセットしてしまうことがあった。また、後者の従来技
術においては、基準局部発振周波数より上方又は下方に
ずらした副局部発振を得る必要があり、かつ基準局部発
振と副局部発振とを切り替える必要があり、構成が複雑
になってしまう。本発明は、上記課題にかんがみてなさ
れたもので、簡易な構成によって同一局の重複プリセッ
トを防止可能なテレビジョン装置、PLLチューナのプ
リセット装置およびPLLチューナのプリセット方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、PLL方式のチューナに
よって複数の周波数帯域の放送電波に対して選局動作を
実行するテレビジョン装置であって、可変分周器と所定
の基準信号との位相検波出力に基づくフィードバック電
圧に応じて上記各周波数帯域毎に発振を行う発振回路
と、同発振回路の出力信号と上記放送電波に基づく信号
とを混合して所定の中間周波信号を出力する中間周波信
号出力回路と、同中間周波信号出力回路が出力する中間
周波信号を復調する中間周波信号復調回路と、制御マイ
コンとを備え、同制御マイコンは、上記可変分周器の分
周比を変化させて上記複数の周波数帯域の全帯域をスキ
ャンさせつつ、上記中間周波信号復調回路によって復調
された信号中の水平同期信号に基づいて放送信号の有無
を検出し、放送信号が存在したときに当該分周比におけ
る上記発振回路の周波数をチャンネル周波数としてプリ
セットするとともに、上記周波数帯域がオーバーラップ
する帯域でプリセットされた2つのチャンネル周波数が
所定のしきい値以上離間していない場合にはいずれか一
方をプリセットする構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、発振回路にて可変分周器と所定の基準信
号との位相検波出力に基づくフィードバック電圧に応じ
て各周波数帯域毎に発振を行う。制御マイコンは当該可
変分周器の分周器を変化させることが可能であり、プリ
セットに際して上記複数の周波数帯域の全帯域をスキャ
ンさせる。従って、ここでは各周波数帯域で重複する帯
域は重複してスキャンされる。また、上記中間周波信号
出力回路は可変分周器の出力信号と上記放送電波に基づ
く信号とを混合して所定の中間周波信号を出力し、中間
周波信号復調回路は同中間周波信号出力回路が出力する
中間周波信号を復調する。制御マイコンは同復調された
信号中の水平同期信号に基づいて放送信号の有無を検出
する。ここで、上記分周比を制御するのは制御マイコン
であって、分周比に基づいて周波数を把握可能であり、
放送信号が存在したときの分周比における周波数をチャ
ンネル周波数としてプリセットする。
【0006】さらに、上記制御マイコンは、上記周波数
帯域がオーバーラップする帯域でプリセットされた2つ
のチャンネル周波数が所定のしきい値以上離間していな
い場合にはいずれか一方をプリセットする。従って、周
波数帯域がオーバーラップする帯域で同じ局に対して異
なるチャンネル番号を付与しつつプリセットをすること
はない。また、このような重複プリセットを防止するた
めの構成としては、通常のPLLチューナを利用したプ
リセット処理に加えて制御マイコンによってソフトウェ
ア的に重複プリセットを防止するための処理を実行する
のみでよく、通常のテレビジョン装置のハードウェア構
成を流用できるので、非常に簡易な構成で本発明を実現
可能である。
【0007】また、請求項2にかかる発明は、帯域端が
近接する複数の周波数帯域の放送電波をPLLチューナ
にて選局するにあたり、ロックさせるチャンネル周波数
をプリセットするPLLチューナのプリセット装置であ
って、上記PLLチューナを制御して上記複数の周波数
帯域の全帯域に渡って同調周波数を変化させる同調周波
数制御手段と、この同調周波数制御手段によって同調周
波数を変更しつつ上記PLLチューナにて同調し得る放
送信号の有無を検出する放送信号検出手段と、同放送信
号検出手段によって検出された放送信号であって、上記
帯域端の近接領域に属する複数の放送信号の同調周波数
を比較する同調周波数比較手段と、この同調周波数比較
手段による比較によって上記複数の放送信号の同調周波
数が所定のしきい値以上離間していないとされたときに
はこれらの複数の放送信号のいずれかの同調周波数にロ
ックするよう上記PLLチューナを制御するロック周波
数制御手段とを具備する構成としてある。
【0008】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、帯域端が近接する複数の周波数帯域の放
送電波をPLLチューナにて選局するにあたり、ロック
させるチャンネル周波数をプリセットする。このとき、
同じ局を重複してプリセットすることを防止するため、
同調周波数制御手段と放送信号検出手段と同調周波数比
較手段とロック周波数制御手段とを備えている。同調周
波数制御手段は上記PLLチューナを制御して上記複数
の周波数帯域の全帯域に渡って同調周波数を変化させ、
放送信号検出手段は同調周波数制御手段によって同調周
波数を変更しつつ上記PLLチューナにて同調し得る放
送信号の有無を検出する。すなわち、実際に放送信号が
存在する周波数での同調周波数となっているときにはP
LLチューナから適切な中間周波信号が出力され、放送
信号検出手段はこの中間周波信号に基づいて放送信号の
有無を検出する。
【0009】また、同調周波数比較手段は同放送信号検
出手段によって検出された放送信号であって、上記帯域
端の近接領域に属する複数の放送信号の同調周波数を比
較し、ロック周波数制御手段はこの同調周波数比較手段
による比較によって上記複数の放送信号の同調周波数が
所定のしきい値以上離間していないとされたときにはこ
れらの複数の放送信号のいずれかの同調周波数にロック
するよう上記PLLチューナを制御する。従って、帯域
端が近接する複数の周波数帯域で同じ局に対して異なる
チャンネル番号を付与しつつプリセットをすることはな
い。
【0010】ここで、重複したプリセットを行うおそれ
があるのは、PLLチューナにて選局しようとする複数
の周波数帯域の帯域端が近接している場合であり、上記
同調周波数比較手段において帯域端の近接領域に属する
複数の放送信号の同調周波数を比較すればよい。具体的
には、2つの周波数帯域がオーバーラップしている場
合、すなわち低周波数側帯域の最大周波数が高周波数側
帯域の最小周波数より大きい場合や、オーバーラップし
てはいなくても2つの周波数帯域の帯域端が近接してお
り、同じ局の放送周波数が両帯域で重複して検出される
場合などを含む。同調周波数制御手段は複数の周波数帯
域の全帯域に渡って同調周波数を変化させることができ
ればよく、そのための構成の一例として請求項3にかか
る発明は、上記請求項2に記載のPLLチューナのプリ
セット装置において、上記同調周波数制御手段は上記P
LLチューナ内にて所定の発振信号を分周させる分周比
を変化させることによって同調周波数を変化させ、上記
同調周波数比較手段は当該分周比に基づいて同調周波数
を把握するとともに周波数の比較を行う構成としてあ
る。
【0011】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、分周比を変化させることによって同調周
波数を変化させるので、その周波数を把握することが可
能である。すなわち、かかる構成は周波数を直接的に把
握することが可能な構成であり、近い周波数において重
複してプリセットしようとしているか否かを容易に判断
できる。電圧シンセイサイザー方式では安定受信状態に
おいても同調周波数を明確に把握することができず、本
発明のようにマイコン等にて簡易に周波数の比較を実施
することができない。
【0012】より具体的な構成として、例えば、共振回
路を構成する素子をスイッチングにより変更して各帯域
毎に異なる共振回路とする電圧制御発振器を構成し、こ
の電圧制御発振器の出力を可変分周器にて分周した信号
と水晶発振器等の基準信号との検波信号に基づくフィー
ドバックにて電圧制御発振器の発振周波数を制御する構
成において、マイコン制御にて共振回路のスイッチング
を行うとともに可変分周器の分周比を変化させるように
すればよい。
【0013】上記基準信号は水晶発振器等の安定した発
振信号であるため、分周比が分かれば発振信号の周波数
と分周比の逆比を乗じることによって容易に電圧制御発
振器の発振周波数が把握されることになる。むろん、実
際の処理においてかかる乗算が毎回必要となるわけでは
なくある分周比のときにはある発振周波数であると一義
的に対応させることができる。
【0014】また、放送信号検出手段は放送信号に重畳
された同期信号に基づいて放送信号の有無を検出するこ
とができればよく、種々の態様が採用可能である。その
構成の具体例として請求項4にかかる発明は、上記請求
項2または請求項3のいずれかに記載のPLLチューナ
のプリセット装置において、上記放送信号検出手段は、
上記放送信号に重畳された同期信号に基づいて放送信号
の有無を検出する構成としてある。
【0015】すなわち、PLLチューナによって適切な
放送信号との同調がなされているときには、PLLチュ
ーナから適切な中間周波信号が出力され、適宜復調処理
が施されることによって所定の同期信号が出力される。
従って、かかる同期信号に基づいて放送信号の有無を把
握することができる。むろん、この同期信号は垂直同期
信号であっても水平同期信号であっても良いが、水平同
期信号間隔のサンプリングに基づいて映像無信号状態か
否かを表すために出力されるステーションディテクト信
号の出力にて放送信号の有無を把握すると好適である。
【0016】さらに、上記同調周波数比較手段において
は帯域端の近接領域に属する複数の放送信号の同調周波
数を比較することができればよく、その構成の一例とし
て請求項5にかかる発明は、上記請求項2〜請求項4の
いずれかに記載のPLLチューナのプリセット装置にお
いて、上記同調周波数比較手段は、低周波数側の第一周
波数帯域と高周波数側の第二周波数帯域との帯域端が近
接する状況において、第一周波数帯域の最高同調周波数
と第二周波数帯域の最低同調周波数とを比較する構成と
してある。
【0017】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、第一周波数帯域の最高同調周波数と第二
周波数帯域の最低同調周波数とを比較する。すなわち、
周波数帯域の帯域端が近接する場合に、この帯域端に同
調周波数が存在する一つの局に対して同一局を重複して
プリセットしてしまう場合が多い。この場合、低周波数
側帯域の最高同調周波数と高周波数側帯域の最低同調周
波数とを比較して、両者の周波数差がしきい値内にある
ときにいずれか一方をプリセットすれば、同一局の重複
プリセットを防止することができる。
【0018】さらに、本発明による同調周波数の比較を
行う周波数帯域の具体例として請求項6にかかる発明
は、上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載のPLL
チューナのプリセット装置において、上記同調周波数比
較手段は、VHFLowバンド端とVHFHighバン
ド端とが近接する帯域における放送信号の同調周波数を
比較する構成としてある。
【0019】すなわち、VHFLowバンドとVHFH
ighバンドとUHFバンドとを放送している状況にお
いて、VHFHighバンドとUHFバンドとは通常大
きく帯域が離れている。しかし、VHFLowバンドと
VHFHighバンドとは通常端部が近接しており、こ
の両者の端部が近接する帯域において重複プリセットを
防止すれば、地上波放送に対する重複プリセット防止を
行うことができる。むろん、かかる構成は一例であり、
ケーブルテレビ放送を考慮するとその帯域とUHFバン
ドとがオーバーラップすることがあり、他の例も含めて
近接する帯域を有する複数の周波数帯域に対して広く本
発明を適用可能であることは言うまでもない。
【0020】さらに、上記しきい値は同一局と判定すべ
き周波数帯域の差を与える指標であればよく、その構成
の一例として請求項7にかかる発明は、上記請求項2〜
請求項6のいずれかに記載のPLLチューナのプリセッ
ト装置において、上記しきい値は、上記中間周波信号に
基づいてAFT動作を行う際の可動周波数域より大きな
値である構成としてある。
【0021】AFT動作はPLLチューナから出力され
る中間周波信号に基づいてPLLチューナに対してフィ
ードバック制御を行って発振周波数を一定に保つ動作で
あり、通常プリセットしたセンター周波数に対して所定
の可動周波数域で周波数を微調整する。すなわち、当該
AFT動作の可動周波数域内にて同調可能な信号は同一
局とすべきであり、かかる可動周波数域内にて異なるチ
ャンネルのプリセットをすべきでない。そこで、上記し
きい値をかかる可動周波数域より大きな値とすれば、A
FT動作の可動周波数域内にて異なるチャンネル周波数
を重複してプリセットすることがなくなる。ここで、可
動周波数域とは上記センター周波数からの振れ幅を指し
ており、例えば、±2MHzの範囲でAFT動作する場
合は可動周波数域は「2MHz」である。
【0022】上記しきい値を決定するための他の構成の
例として請求項8にかかる発明は、上記請求項2〜請求
項7のいずれかに記載のPLLチューナのプリセット装
置において、上記ロック周波数制御手段は、利用者が行
う入力操作を受け付け可能であり、受け付けた入力操作
内容に基づいて上記しきい値を利用者所望の値に設定可
能である構成としてある。すなわち、利用者所望のしき
い値を設定できることによって、各仕向地毎のチャンネ
ルプランに対応させる等、より汎用性の高いPLLチュ
ーナのプリセット装置を提供することができる。
【0023】また、上記ロック周波数制御手段にて重複
プリセットを防止するために、しきい値内にて検出され
た同調周波数のいずれをロックさせるかは仕様によって
様々であるが、その好適な構成の一例として請求項9に
かかる発明は、上記請求項2〜請求項8のいずれかに記
載のPLLチューナのプリセット装置において、上記ロ
ック周波数制御手段は、利用者が行う入力操作を受け付
け可能であり、受け付けた入力操作内容に基づいて上記
ロックする同調周波数が属する周波数帯域を予め設定可
能である構成としてある。
【0024】すなわち、ロックする同調周波数が属する
周波数帯域を予め設定可能であるので、複数の同調周波
数のいずれかを選択した場合に、そのいずれが選択され
たのかを容易に把握することができる。また、予め設定
可能であることから、その設定を変更することによって
より安定度の高い周波数帯域を選択することもできる。
【0025】本発明はヨーロッパのように国数が非常に
多くチャンネルプランも様々な仕向地のPLLチューナ
に適応して好適であるが、同製品を日本等チャンネルプ
ランが予め明らかな仕向地用の製品に適応できると同製
品の大量生産が可能になる等の意味で好適である。その
ための構成の一例として請求項10にかかる発明は、上
記請求項2〜請求項9のいずれかに記載のPLLチュー
ナのプリセット装置において、上記同調周波数制御手段
と放送信号検出手段と同調周波数比較手段とロック周波
数制御手段とによるプリセット動作を実行するか否かを
予め設定可能なデフォルト設定手段を具備する構成とし
てある。すなわち、本発明にかかるしきい値内の重複プ
リセットを防止する機能を使用するか否かを設定するこ
とができ、上記ヨーロッパ向けや日本向け等種々の仕向
地に対しても適応可能なPLLチューナのプリセット装
置を提供することができる。
【0026】上述のように、帯域端が近接する領域で検
出された近い同調周波数の局を重複してプリセットしな
いようにする手法は、必ずしも実体のある装置に限られ
る必要もない。そこで、その一例として、請求項11に
かかる発明は、帯域端が近接する複数の周波数帯域の放
送電波をPLLチューナにて選局するにあたり、ロック
させるチャンネル周波数をプリセットするPLLチュー
ナのプリセット方法であって、上記PLLチューナを制
御して上記複数の周波数帯域の全帯域に渡って同調周波
数を変化させつつ上記PLLチューナにて同調し得る放
送信号の有無を検出し、検出された放送信号であって上
記帯域端の近接領域に属する複数の放送信号の同調周波
数を比較し、この比較によって上記複数の放送信号の同
調周波数が所定のしきい値以上離間していないとされた
ときにはこれらの複数の放送信号のいずれかの同調周波
数をプリセットする構成としてある。すなわち、必ずし
も実体のある装置に限らず、方法としても有効であり、
請求項1、請求項2〜請求項10に記載された装置構成
を当該方法に対応させることが可能であることは言うま
でもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、非
常に簡易な構成で周波数帯域がオーバーラップする帯域
で同じ局に対して異なるチャンネル番号を付与しつつプ
リセットすることを防止可能なテレビジョン装置を提供
することができる。また、請求項2にかかる発明によれ
ば、帯域端が近接する複数の周波数帯域で同じ局に対し
て異なるチャンネル番号を付与しつつプリセットするこ
とを防止可能なPLLチューナのプリセット装置を提供
することができる。さらに、請求項3にかかる発明によ
れば、近接帯域の同調周波数を重複してプリセットしよ
うとしているか否かを容易に判断できる。さらに、請求
項4にかかる発明によれば、容易に放送信号の有無を把
握することができる。さらに、請求項5にかかる発明に
よれば、簡単な比較によって重複プリセットを防止する
ことができる。
【0028】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
地上波放送における重複プリセット防止を行うことがで
きる。。さらに、請求項7にかかる発明によれば、AF
T動作の可動周波数域内にて異なるチャンネル周波数の
重複プリセットを防止することができる。さらに、請求
項8にかかる発明によれば、各仕向地毎のチャンネルプ
ランに対応させるなど、より汎用性が高くなる。さら
に、請求項9にかかる発明によれば、複数の同調周波数
のいずれを選択したのかを容易に把握可能であり、ま
た、所望の同調周波数にプリセットさせることができ
る。さらに、請求項10にかかる発明によれば、種々の
仕向地に対しても適応可能なPLLチューナのプリセッ
ト装置を提供することができる。さらに、請求項11に
かかる発明によれば、帯域端が近接する複数の周波数帯
域で同じ局に対して異なるチャンネル番号を付与しつつ
プリセットすることを防止可能なPLLチューナのプリ
セット方法を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるPLLチューナのプリセット装置を備えたテレビジ
ョン装置の動作概念図である。同図において、PLLチ
ューナ10はいわゆるPLLを利用した周波数シンセサ
イザ方式の選局機構を採用したチューナであり、放送電
波中の信号をチャンネル周波数に同調させて中間周波信
号(IF)を出力する。この中間周波信号はTVIC2
0に入力されるようになっており、TVIC20内の処
理によって復調された信号から同期信号(SYNC)が
抽出され、この同期信号はマイコン30に対して出力さ
れる。
【0030】マイコン30は上記PLLチューナ10内
の可変分周器を制御して分周比を変更し、同PLLチュ
ーナ10の局部発振周波数を制御することができる。こ
の結果、PLLチューナ10では所定帯域内の複数のチ
ャンネル周波数に同調させることができる。マイコン3
0は上記同期信号に基づいて適正な放送信号に同調して
いる否かを判別することができる。従って、マイコン3
0はPLLチューナ10が出力する中間周波信号に基づ
く同期信号に基づいてPLLチューナ10の同調周波数
をフィードバック制御していると言える。
【0031】マイコン30は、テレビジョン装置にて選
局動作を行うにあたり同調させるべき周波数をプリセッ
トするようになっており、このプリセット動作時に本発
明にかかる処理を実行する。すなわち、VHFLowバ
ンドとVHFHighバンドとUHFバンドとにて放送
信号が送信されている状況において、各バンドの全周波
数域で同調を試み、放送信号を検出した同調周波数をチ
ャンネル番号に対応させつつセンター周波数として登録
する。この際、VHFLowバンド端とVHFHigh
バンド端のように近接する帯域では異なるチャンネルに
対して同一局を登録することがあり得る。
【0032】そこで、プリセット動作中にVHFLow
バンドの最大周波数(A(MHz))とVHFHigh
バンドの最小周波数(B(MHz))とを比較し、両者
が所定のしきい値(3MHz)以上離れていなければ両
者の放送局は同一であるとみなし、いずれか一方を登録
する。従って、異なるチャンネルに対して同一局が登録
されることを防止することができる。
【0033】図2は本発明の一実施形態にかかるPLL
チューナ10のプリセット装置を備えたテレビジョン装
置の要部を示すブロック図であり、図3はPLLチュー
ナ10の構成を示すブロック図である。図において、P
LLチューナ10には放送信号が重畳されたRF信号が
アンテナを介して入力されるようになっており、入力さ
れたRF信号はアンプ11によって増幅され、混合回路
12に入力される。混合回路12には電圧制御発振器
(VCO)13が出力する局部発振信号f0も入力され
る。混合回路12は上記局部発振信号f0と高周波増幅
されたRF信号との差の信号を中間周波信号として出力
する。
【0034】上記局部発振信号f0は、マイコン30の
制御によって周波数が変更可能でありフィードバック制
御によって周波数が安定化される。すなわち、電圧制御
発振器13は図示しない共振回路を備えており、印加電
圧によって当該共振回路を構成する容量成分が可変であ
る。この印加電圧は、積分回路14から供給され、電圧
制御発振器13はこの電圧に応じて周波数を変更して局
部発振信号f0として出力する。
【0035】局部発振信号f0は可変分周器17にも入
力されている。可変分周器17は入力される信号を分周
する回路であり、マイコン30の制御によって分周比が
変更可能である。従って、マイコン30は分周比を変更
することで同調させようとする周波数を変更可能である
とともに、その周波数を把握することができる。この可
変分周器17の出力は分周信号f2として検波回路16
に入力される。一方、基準発振器15は水晶発振器等の
発振信号を固定分周器を介して出力する回路であり、そ
の出力は基準信号f1として検波回路16に入力され
る。
【0036】検波回路16は入力される2信号の位相差
に応じた正負の検波出力を行う回路であり、当該検波出
力が積分回路14に入力されることによって直流分が抽
出され、当該直流分が上記電圧制御発振器13に入力さ
れる。電圧制御発振器13は上述のようにこの直流分に
応じた発振を行い、分周信号f2と基準信号f1との位
相差が「0」に収束するように制御する。すなわち、周
波数をフィードバック制御する回路構成となっている。
また、電圧制御発振器13においては複数の回路構成を
スイッチングして異なる共振回路を有効にすることが可
能であり、マイコン30がバンド毎にスイッチングする
ことによって複数の周波数帯域の放送信号に対する選局
動作が可能である。このように、マイコン30が上記同
調周波数制御手段を構成する。
【0037】PLLチューナ10の混合回路12から出
力された中間周波信号は、TVIC20に入力される。
同TVIC20は、中間周波信号に基づいて映像信号や
音声信号の復調など種々の信号処理を行っている。映像
信号に対しては、入力される中間周波信号を増幅した後
に映像検波し、その検波出力に基づいて所定の色復調処
理を施してRGB信号を出力する。このRGB信号は、
図示しないカソードアンプを介してCRT40に対して
出力される。音声信号に対しては、音声中間周波増幅し
た後に音声検波し、その音声検波出力に基づいて主チャ
ンネル音声信号と副チャンネル音声信号とに分離して復
調する。復調された信号はマトリクス回路やアンプ等を
介して図示しないスピーカに出力される。
【0038】TVIC20はこのような映像信号や音声
信号の他、水平および垂直同期信号の分離等も行ってお
り、CRT40において水平・垂直ドライブを行うため
に出力する他、選局完了時を把握するために同水平・垂
直同期信号(SYNC)はマイコン30が備える汎用ポ
ートに入力されている。マイコン30はこの汎用ポート
から入力される水平同期信号の間隔をサンプリングして
映像無信号状態か否かを判断する。従って、マイコン3
0が上記放送信号検出手段を構成する。
【0039】マイコン30は、このようにして映像無信
号状態か否かを判別することによって、映像信号の存在
する周波数を各チャンネル番号に対応させながらセンタ
ー周波数として登録するプリセット動作を行う。本実施
形態においては、プリセットにあたりVHFLowバン
ドとVHFHighバンドとUHFバンドとのそれぞれ
の全周波数域で同調を試みる。すなわち、マイコン30
は最初に上記電圧制御発振器13をスイッチングしてV
HFLowバンド受信可能状態にする。そして、可変分
周器17の分周比を制御して逐次同調周波数を変更し、
この結果、マイコン30の汎用ポートを介して入力され
る水平同期信号によって映像信号が存在すると判断され
た同調周波数を図示しないメモリに記憶する。さらに、
上記電圧制御発振器13をスイッチングしてVHFHi
ghバンドとUHFバンドとにおいても同調周波数の記
憶を行う。
【0040】この記憶動作がプリセット動作であるが、
ここで、重複プリセットを防止するためにVHFLow
バンドの最大周波数AとVHFHighバンドの最小周
波数Bとを比較し、両者が3MHz以上離れていなけれ
ば両者の放送局は同一であるとみなし、最大周波数Aの
みを登録する。従って、マイコン30が上記同調周波数
比較手段とロック周波数制御手段を構成する。むろん、
ここで最小周波数Bのみを登録しても良いし、利用者の
選択に応じていずれかを登録するようにしても良い。こ
こで、しきい値となる「3MHz」はAFT動作を考慮
したものである。すなわち、TVIC20はAFT回路
21を備えており、上記プリセットされた同調周波数を
センター周波数とし、当該センター周波数に対して±2
MHzの範囲で周波数を微調整する。従って、この微調
整範囲にあるものは同一局とすべきであり、この「2M
Hz」から多少の余裕を持たせた「3MHz」以内に近
接している周波数を同一局とみなすことにしてある。
尚、AFT回路21は中間周波信号の周波数と基準周波
数とのずれによって生じる所定のAFT電圧を出力する
回路であり、同AFT電圧はマイコン30のA/D入力
端子を介して入力される。マイコン30はこのA/D入
力端子を介して入力されるAFT電圧が所定の基準レベ
ルであるか否かを判別し、当該基準レベルになければ上
記PLLチューナ10の可変分周器17を制御し、上記
±2MHzの範囲の微調整を行う。
【0041】マイコン30は、この他にも種々の回路の
制御動作等を実行するようになっている。例えば、利用
者がリモコン50を介して行う入力操作を受け付け、当
該操作内容に応じた処理を実行するようになっている。
すなわち、利用者がリモコン50のボタン入力操作を行
うと、その操作内容に応じた赤外線リモコン信号が出力
され、図示しない受光部にて受光された赤外線リモコン
信号はマイコン30にて内容が解析されるとともに、操
作内容に応じてチャンネルアップ・ダウンや音量のアッ
プ・ダウン等の操作がなされる。
【0042】このようなマイコン30の処理動作は、図
示しないメモリ等からなるプログラム実行環境において
各プログラムが実行されることによって実現されてお
り、図4は上記プリセット時の処理動作を示すフローチ
ャートである。上記リモコン50上の所定ボタンを押し
込み操作することによってプリセット動作がスタートす
ると、マイコン30はステップS100において上記電
圧制御発振器13のスイッチングを行ってVHFLow
バンドを受信可能にする。そして、上記可変分周器17
を制御して分周比を逐次変更し、当該VHFLowバン
ド内の全周波数に対して同調を試みる。
【0043】ステップS110では上記汎用ポートを介
して入力される水平同期信号によって映像信号が存在す
るか否かを判別する。同ステップS110で映像信号が
存在すると判別されたときには、ステップS120にて
その時点の同調周波数を上記メモリに記憶する。ステッ
プS130では、上記スイッチングによって設定されて
いるバンドの全周波数帯域でスキャンが終了したか否か
を判別し、同ステップS130にて全周波数帯域のスキ
ャンが終了したと判別されるまで当該バンドで上記ステ
ップS100以降の処理を実行する。
【0044】ステップS130にて全周波数帯域のスキ
ャンが終了したと判別されたときには、ステップS14
0にてVHFLowバンドとVHFHighバンドとU
HFバンドとの全てのバンドにてスキャンを行ったか否
かを判別する。同ステップS140にて全てのバンドで
スキャンを行ったと判別されないときには、ステップS
150にて上記電圧制御発振器13を制御してバンドを
切り替え、上記ステップS100以降の処理を繰り返
す。すなわち、VHFLowバンドのスキャンが終了し
た後には、VHFLowバンドからVHFHighバン
ドに切り替え、VHFHighバンドのスキャンが終了
した後には、VHFHighバンドからUHFバンドに
切り替える。
【0045】ステップS140にて全てのバンドでスキ
ャンを行ったと判別したときには、VHFLowバンド
とVHFHighバンドとのオーバーラップ領域で検出
された放送信号の同調周波数が上記ステップS120で
記憶されたか否かをステップS160で判別する。オー
バーラップ領域で検出された放送信号の同調周波数がス
テップS120で記憶されたとステップS160にて判
別されないときには、ステップS190にて上記メモリ
に記憶されている同調周波数をチャンネル番号に対応さ
せつつセンター周波数として上記メモリにプリセットす
る。
【0046】上記ステップS160にてオーバーラップ
領域での記憶が有ると判別されたときには、ステップS
170にてVHFLowバンドの最大周波数A+3(M
Hz)がVHFHighバンドの最小周波数B(MH
z)より大きいか否かを判別する。同ステップS170
にて「A+3>B」であると判別されないときには、ス
テップS190にて上記メモリに記憶されている同調周
波数をチャンネル番号に対応させつつセンター周波数と
して上記メモリにプリセットする。ステップS170に
て「A+3>B」であると判別されたときには、重複プ
リセットを防止するため、記憶された周波数Bを上記メ
モリから削除する。そして、ステップS190にて上記
メモリに残っている同調周波数をチャンネル番号に対応
させつつセンター周波数として上記メモリにプリセット
する。
【0047】以下、上記構成およびフローチャートによ
る本テレビジョン装置のプリセット動作を説明する。図
5は、本実施形態で取り扱うVHFLowバンドとVH
FHighバンドとUHFバンドの関係を示す概略図で
ある。同図において、紙面上向きが周波数増加方向であ
り、VHFLowバンドの帯域上端とVHFHighバ
ンドの帯域下端とがオーバーラップしていることを示し
ている。同図に示すようにVHFHighバンドの帯域
上端とUHFバンドの帯域下端とはオーバーラップして
いないので本発明にかかる重複プリセット防止処理は実
行していないが、CATVの受信をも行うような場合な
ど帯域端が近接する場合は本発明にかかる処理を適用す
ると好適である。また、各帯域に示した数値は対応づけ
るチャンネル番号の一例である。さらに、予めチャンネ
ルプランが明らな日本向け製品等においては、本発明に
かかるプリセットを実行しないように設定し、上記マイ
コン30のメモリに予め明らかなチャンネルプランを記
憶して、AFTによる微調整値をプリセットするように
構成することもできる。
【0048】利用者がリモコン50を操作することによ
ってプリセット動作が開始されると、マイコン30はス
テップS100にてVHFLowバンドをスキャンする
ようスイッチングするとともに、分周比を変更して当該
VHFLowバンドを低周波数側から高周波数側に向け
てスキャンする。この段階ではステップS110で映像
信号が存在すると判別された同調周波数は全てメモリに
記憶される。VHFLowバンドのスキャンが終了する
と、ステップS130,S140の判別を経てVHFH
ighバンドをスキャンするようスイッチングするとと
もに、分周比を変更して当該VHFHighバンドを低
周波数側から高周波数側に向けてスキャンする。ここで
もではステップS110で映像信号が存在すると判別さ
れた同調周波数は全てメモリに記憶される。また、VH
FHighバンドのスキャンが終了すると同様の処理に
てUHFバンドのスキャンを行う。
【0049】VHFLowバンドとVHFHighバン
ドとUHFバンドとの全てのバンドでのスキャンが終了
すると、重複プリセットを防止するための処理を行う。
図5に示す拡大図のように、VHFLowバンドとVH
FHighバンドとのオーバーラップ領域で同調周波数
A,Bが検出されているときには、ステップS160の
判別を経てステップS170で「A+3」が「B」より
大きいか否かの判別を行う。同図5に示す拡大図におい
ては「A+3」が「B」より大きいのでステップS18
0で同調周波数Bがメモリから削除される。従って、ス
テップS190のプリセット時に同調周波数Bに対して
はプリセットされない。ここで、上記同調周波数Aに加
算される周波数「3」は上記AFT動作における可動周
波数域「2」より大きくなっている。従って、同一局と
すべきであるAFTの微調整範囲内で異なるチャンネル
番号にプリセットすることがない。
【0050】このように、本発明によると、PLLチュ
ーナで複数の周波数帯域の全帯域に渡って同調周波数を
変化させ、放送信号が存在すると判別した周波数に対し
てプリセットを行う構成において、帯域端の近接領域に
属する複数の放送信号の同調周波数が所定のしきい値以
上離間していないときにはこれらの複数の放送信号のい
ずれかの同調周波数にロックするよう上記PLLチュー
ナを制御する。従って、従来のプリセット動作に簡単な
比較動作等を加えるのみで同一局の重複プリセットを防
止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン装置の動作概念図である。
【図2】テレビジョン装置の要部を示すブロック図であ
る。
【図3】PLLチューナの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】プリセット時の処理動作を示すフローチャート
である。
【図5】本実施形態で取り扱う各バンドを示す概略図で
ある。
【符号の説明】
10…PLLチューナ 11…アンプ 12…混合回路 13…電圧制御発振器 14…積分回路 15…基準発振器 16…検波回路 17…可変分周器 20…TVIC 21…AFT回路 30…マイコン 40…CRT 50…リモコン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PLL方式のチューナによって複数の周
    波数帯域の放送電波に対して選局動作を実行するテレビ
    ジョン装置であって、 可変分周器と所定の基準信号との位相検波出力に基づく
    フィードバック電圧に応じて上記各周波数帯域毎に発振
    を行う発振回路と、 同発振回路の出力信号と上記放送電波に基づく信号とを
    混合して所定の中間周波信号を出力する中間周波信号出
    力回路と、 同中間周波信号出力回路が出力する中間周波信号を復調
    する中間周波信号復調回路と、 制御マイコンとを備え、 同制御マイコンは、上記可変分周器の分周比を変化させ
    て上記複数の周波数帯域の全帯域をスキャンさせつつ、
    上記中間周波信号復調回路によって復調された信号中の
    水平同期信号に基づいて放送信号の有無を検出し、放送
    信号が存在したときに当該分周比における上記発振回路
    の周波数をチャンネル周波数としてプリセットするとと
    もに、上記周波数帯域がオーバーラップする帯域でプリ
    セットされた2つのチャンネル周波数が所定のしきい値
    以上離間していない場合にはいずれか一方をプリセット
    することを特徴とするテレビジョン装置。
  2. 【請求項2】 帯域端が近接する複数の周波数帯域の放
    送電波をPLLチューナにて選局するにあたり、ロック
    させるチャンネル周波数をプリセットするPLLチュー
    ナのプリセット装置であって、 上記PLLチューナを制御して上記複数の周波数帯域の
    全帯域に渡って同調周波数を変化させる同調周波数制御
    手段と、 この同調周波数制御手段によって同調周波数を変更しつ
    つ上記PLLチューナにて同調し得る放送信号の有無を
    検出する放送信号検出手段と、 同放送信号検出手段によって検出された放送信号であっ
    て、上記帯域端の近接領域に属する複数の放送信号の同
    調周波数を比較する同調周波数比較手段と、 この同調周波数比較手段による比較によって上記複数の
    放送信号の同調周波数が所定のしきい値以上離間してい
    ないとされたときにはこれらの複数の放送信号のいずれ
    かの同調周波数にロックするよう上記PLLチューナを
    制御するロック周波数制御手段とを具備することを特徴
    とするPLLチューナのプリセット装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のPLLチューナの
    プリセット装置において、 上記同調周波数制御手段は上記PLLチューナ内にて所
    定の発振信号を分周させる分周比を変化させることによ
    って同調周波数を変化させ、上記同調周波数比較手段は
    当該分周比に基づいて同調周波数を把握するとともに周
    波数の比較を行うことを特徴とするPLLチューナのプ
    リセット装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項2または請求項3のいずれか
    に記載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記放送信号検出手段は、上記放送信号に重畳された同
    期信号に基づいて放送信号の有無を検出することを特徴
    とするPLLチューナのプリセット装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項2〜請求項4のいずれかに記
    載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記同調周波数比較手段は、低周波数側の第一周波数帯
    域と高周波数側の第二周波数帯域との帯域端が近接する
    状況において、第一周波数帯域の最高同調周波数と第二
    周波数帯域の最低同調周波数とを比較することを特徴と
    するPLLチューナのプリセット装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項2〜請求項5のいずれかに記
    載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記同調周波数比較手段は、VHFLowバンド端とV
    HFHighバンド端とが近接する帯域における放送信
    号の同調周波数を比較することを特徴とするPLLチュ
    ーナのプリセット装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項2〜請求項6のいずれかに記
    載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記しきい値は、上記中間周波信号に基づいてAFT動
    作を行う際の可動周波数域より大きな値であることを特
    徴とするPLLチューナのプリセット装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項2〜請求項7のいずれかに記
    載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記ロック周波数制御手段は、利用者が行う入力操作を
    受け付け可能であり、受け付けた入力操作内容に基づい
    て上記しきい値を利用者所望の値に設定可能であること
    を特徴とするPLLチューナのプリセット装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項2〜請求項8のいずれかに記
    載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記ロック周波数制御手段は、利用者が行う入力操作を
    受け付け可能であり、受け付けた入力操作内容に基づい
    て上記ロックする同調周波数が属する周波数帯域を予め
    設定可能であることを特徴とするPLLチューナのプリ
    セット装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項2〜請求項9のいずれかに
    記載のPLLチューナのプリセット装置において、 上記同調周波数制御手段と放送信号検出手段と同調周波
    数比較手段とロック周波数制御手段とによるプリセット
    動作を実行するか否かを予め設定可能なデフォルト設定
    手段を具備することを特徴とするPLLチューナのプリ
    セット装置。
  11. 【請求項11】 帯域端が近接する複数の周波数帯域の
    放送電波をPLLチューナにて選局するにあたり、ロッ
    クさせるチャンネル周波数をプリセットするPLLチュ
    ーナのプリセット方法であって、 上記PLLチューナを制御して上記複数の周波数帯域の
    全帯域に渡って同調周波数を変化させつつ上記PLLチ
    ューナにて同調し得る放送信号の有無を検出し、検出さ
    れた放送信号であって上記帯域端の近接領域に属する複
    数の放送信号の同調周波数を比較し、この比較によって
    上記複数の放送信号の同調周波数が所定のしきい値以上
    離間していないとされたときにはこれらの複数の放送信
    号のいずれかの同調周波数をプリセットすることを特徴
    とするPLLチューナのプリセット方法。
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