JP2007288076A - 光結合素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅器を備えることなく、ノイズ耐量を高めることが可能な光結合素子を実現する。
【解決手段】光結合素子1は、dV/dtに起因するノイズを検出するための検出用容量C3と、検出用容量C3によって検出されるdV/dtに起因するノイズが、検出用容量C3から電流を注入する注入モードのノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す整流素子D1と、検出用容量C3によって検出されるdV/dtに起因するノイズが、検出用容量C3に電流を引き抜く引き抜きモードの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す整流素子D2と、発光ダイオードLED1の発光状態に応じて、整流素子D1およびD2の一方を選択的に動作させる制御回路13とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子と受光素子とを含む光結合素子に関するものである。
従来、光結合素子は、図14に示されるように、発光素子と受光素子とを対向させる構造となっており、異なる電位を持つ2つの回路を、電気的に絶縁しつつ光信号によってデータ伝達を行う機能を有する。前記光結合素子は、電子部品的な見方をすれば、電気的に絶縁されているものの、容量結合していると考えられる。ここで、前記発光素子と受光素子との間にdV/dtなる急峻なノイズが発生した場合、容量結合の容量Cとすると、C・dV/dtなる電流が発生し、当該電流は、受光素子側にノイズとして伝達され受光素子側の誤動作の原因となる。
上記問題を解決するために、従来の光結合素子101は、図15に示されるように、発光ダイオードLED101と、フォトダイオードPD101およびPD102と、第1の電流−電圧変換回路111、第2の電流−電圧変換回路112と、オフセット抵抗R101と、差動増幅器DIF101とを備えている。また、第1の電流−電圧変換回路111は、増幅器AMP101と抵抗R102とを備えており、第2の電流−電圧変換回路112は、増幅器AMP102と抵抗R102とを備えている。さらに、発光ダイオードLED101と、フォトダイオードPD101およびPD102との間は、容量C101およびC102を介して結合されているものとする。
ここで、発光ダイオードLED101とフォトダイオードPD101およびPD102との間にdV/dtなる急峻なノイズが発生すると、フォトダイオードPD101およびPD102には、容量C101およびC102を介して、それぞれC101・dV/dtおよびC102・dV/dtの電流が発生する。しかしながら、差動増幅器DIF101を備えているために、容量C101およびC102を等しくすることにより、dV/dtなるノイズに起因する誤動作を低減することができる。
上記回路構成を持つ従来の光結合素子として、例えば特許文献1では、発光ダイオードLED101と、フォトダイオードPD101およびPD102とのそれぞれの距離が相対的に等しくなる構造をもつ光結合素子が開示されている。
しかしながら、近年要求されるdV/dtのノイズに対する耐量は、2000V/μs〜5000V/μsと高まりつつあり、特許文献1のように、発光ダイオードとフォトダイオードとの間の距離を等しく設計することができても、容量C101およびC102のばらつきを完全になくすことはできない。加えて、構成する各素子の構造にも製造上のばらつきがあるため、dV/dtのノイズに対する耐量は、3000V/μs程度までの効力しか持つことができない。
そこで、dV/dtのノイズに対する耐量をさらに高めるために、例えば特許文献2では、図15に示された光結合素子101において、フォトダイオードPD102に接続されている第2の電流−電圧変換回路112と、差動増幅器DIF1との間に、増幅器を接続する構成をもつ光結合素子が開示されている。
特許第2531070号(発行日1996年9月4日) 特許第2689967号(発行日1997年12月10日)
しかしながら、上記特許文献2では、dV/dtのノイズに対する耐量を5000V/μs程度まで高めることができるものの、前記増幅器を備える構成となっているために、回路構成が複雑になる虞がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記増幅器を備えることなく、前記ノイズに対する耐量を高めることが可能な光結合素子を実現することにある。
本発明に係る光結合素子は、上記課題を解決するために、1次側に設けられた発光素子と、2次側に設けられた第1の受光素子と、前記第1の受光素子に流れる光電流を電圧に変換する第1の電流−電圧変換回路と、前記第1の受光素子からの出力信号を弁別する弁別手段へ出力する出力端子とを有する光結合素子であって、前記1次側の回路と前記2次側の回路との間のdV/dtに起因するノイズを検出するための検出用容量と、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量から電流を注入する第1の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第1の調整手段と、前記検出用容量によって検出されるdV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量に電流を引き抜く第2の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第2の調整手段と、前記発光素子の発光状態に応じて、前記第1および第2の調整手段の一方を選択的に動作させる選択手段とを備えている。
上記構成では、上記発光素子の発光状態に応じて、上記第1および第2の調整手段の一方が選択的に動作しており、第1の調整手段が動作している状態では、上記検出用容量によって検出されdV/dtノイズが第1の極性であれば、検出結果に基づいて、ノイズ成分が打ち消される。これとは逆に、第2の調整手段が動作している状態では、上記検出用容量によって検出されdV/dtノイズが第2の極性であれば、検出結果に基づいて、ノイズ成分が打ち消される。
ここで、仮に、第1および第2の調整手段が、発光素子の発光状態に拘らず、常時、動作しているとすると、検出用容量の容量値を充分に高精度に設定しないと、弁別手段が誤動作する虞れがある。
具体的には、検出用容量の容量値が小さ過ぎると、弁別手段による判定結果を誤らせる極性の上記ノイズ成分を第1および第2の調整手段が打ち消すことができず、上記弁別手段が出力信号を誤判定してしまう。これとは逆に、検出用容量の容量値が大き過ぎると、第1および第2の調整手段は、弁別手段による判定結果を誤らせる極性とは逆極性の上記ノイズ成分を打ち消し過ぎて、上記弁別手段が出力信号を誤判定してしまう。なお、いずれの極性の上記ノイズ成分が、上記弁別手段による判定結果を誤らせるかは、発光素子の発光状態によって変化する。
これに対して、上記構成では、上記発光素子の発光状態に応じて、上記第1および第2の調整手段の一方が選択的に動作している。従って、検出用容量の容量値が、検出結果に基づいて上記ノイズ成分を打ち消すために必要な値よりも大きく設定されたとしても、第1および第2の調整手段は、予め定められた発光状態とは異なった発光状態のときは動作を停止しているため、上記ノイズ成分の打ち消し過ぎに起因する誤判定の発生を抑制できる。
この結果、増幅器を備えていない構成であっても、フォトダイオードの容量とダミーのフォトダイオードの容量とを完全に揃えてノイズを削減する構成と比較して、検出用容量の容量値を余り高精度に設定しなくても、dV/dtノイズに対する耐量の向上可能な光結合素子を実現できる。
本発明に係る光結合素子では、さらに、遮光された第2の受光素子と、当該第2の受光素子に流れる電流を電圧に変換する第2の電流−電圧変換回路と、前記第1および第2の電流−電圧変換回路の出力信号の差に応じた出力信号を、前記出力端子へ出力する演算回路とを備えていることが好ましい。
上記構成によれば、第1の受光素子を備えることによって、第1の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第1の結合容量が生じるのと同様に、第2の受光素子を備えることによって、第2の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第2の結合容量が生じる。これにより、ノイズが発生した場合、第2の電流−電圧変換回路の出力は、当該ノイズによって、第1の電流−電圧変換回路の出力と同一の傾向で変化する。さらに、上記演算回路は、第1および第2の電流−電圧変換回路の出力信号の差に応じた出力信号を、前記出力端子へ出力する。この結果、第2の受光素子、第2の電流−電圧変換回路および演算回路が備えられていない構成と比較して、前記出力端子に重畳されるノイズ成分の大きさを抑制できる。なお、第2の受光素子は遮光されているので、発光素子からの光信号に起因する第1の電流−電圧変換回路の出力変動は抑制されない。
さらに、第2の受光素子、第2の電流−電圧変換回路および演算回路によって前記出力端子の信号に重畳されるノイズ成分の大きさが抑制されるので、検出用容量に必要な容量値を削減できる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第1の極性であれば、前記第1の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第1の結合容量、並びに、前記第2の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第2の結合容量のうちの少なくとも一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消し、前記第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第2の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの少なくとも一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことが好ましい。
上記構成において、第1および第2の結合容量の容量値が互いに異なっていると、第2の受光素子、第2の電流−電圧変換回路および演算回路は、前記出力端子に重畳されるノイズ成分を完全には消去することができず、両者の容量値の大小関係と発生したノイズの極性との組み合わせに応じた極性で、しかも、両者の容量値の差に応じた大きさのノイズが、前記出力端子の信号に重畳される。
従って、第1および第2の調整手段は、第1および第2の結合容量の容量値が異なっている場合であっても、第1の結合容量および第2の結合容量の何れかに加算または減算することによって、何ら支障なく、出力信号に重畳される第1および第2の電流−電圧変換回路の出力信号の差に応じた前記ノイズ成分を打ち消すことが可能となる。
例えば、第1の結合容量が第2の結合容量より大きい場合は、発光素子が消光状態で、dV/dtに起因するノイズが第1の極性のとき、および、発光素子が発光状態で、dV/dtに起因するノイズが第2の極性のときには、各点灯状態が示す方向とは反対方向のノイズが発生する。この場合には、検出用容量を、第1の結合容量から減算するか、または、第2の結合容量に加算して、ノイズ成分を打ち消せばよい。これとは逆に、第1の結合容量が第2の結合容量より小さい場合には、発光素子が消光状態で、dV/dtに起因するノイズが第2の極性のとき、および、発光素子が発光状態で、dV/dtに起因するノイズが第1の極性のときには、各点灯状態が示す方向のノイズとは反対方向のノイズが発生する。この場合には、検出用容量を、第2の結合容量から減算するか、第1の結合容量に加算して、ノイズ成分を打ち消せばよい。
なお、上述したように、第1および第2の調整手段は、予め定められた点灯状態とは異なった点灯状態のときは動作を停止しているため、上記ノイズ成分の打ち消し過ぎに起因する誤判定の発生を抑制できる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1および第2の受光素子の受光面は、互いに異なる面積に設定されており、前記第1の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第1の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消し、前記第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第2の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことが好ましい。
上記構成によれば、第1および第2の受光素子の受光面が予め異なる面積に設定されているため、両者の面積を互いに同じに設定する場合とは異なって、生産バラツキに拘らず、第1の結合容量の静電容量値と第2の結合容量の静電容量値との大小関係を設定できる。この結果、検出用容量を、第1の結合容量および第2の結合容量のいずれか一方に加算または減算するだけで、前記ノイズ成分を打ち消すことが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1の受光素子の受光面の面積は、前記第2の受光素子の遮光されている受光面よりも広く設定されており、前記第1および第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量が検出したノイズが、自らの打ち消す方の極性であれば、前記第2の結合容量に前記検出用容量を加算して、上記ノイズ成分を打ち消すことが好ましい。
上記構成によれば、第1の受光素子の受光面の面積が、第2の受光素子の遮光されている受光面より予め広く設定されているため、第1の結合容量の静電容量値を、第2の結合容量よりも大きく設定できる。この結果、検出用容量を、第1および第2の結合容量の何れにも加算可能とすることによって、いずれが大きいかが生産バラツキに応じて変化しても誤判定の発生を抑制可能にする構成とは異なって、検出用容量を加算する結合容量を、第2の結合容量に限定することが可能となり、回路構成を簡略化できる。
また、結合容量を第2の結合容量に限定することにより、検出用容量を第1の受光素子に接続しなくてよいため、検出用容量に起因する寄生容量が第1の受光素子側の経路、すなわち、光信号経路に付加されることを防ぐことが可能となる。従って、光結合素子の応答特性の低下を防ぐことが可能となる。
さらに、光結合素子の感度は、第1の受光素子の受光面の広さによって決まるため、当該第1の受光素子は、当該感度を満たすだけの広さに設定する必要がある。従って、例えば、第2の受光素子の受光面の面積を第1の受光素子の受光面の面積よりも広く設定しようとすると、光結合素子のチップサイズを低減させることが難しい。これに対して、上記構成においては、第2の受光素子が第1の受光素子よりも小さく設定されている。従って、光結合素子のチップサイズを低減させることが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1の受光素子の受光面の面積は、前記第2の受光素子の遮光されている受光面よりも狭く設定されており、前記第1および第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量が検出したノイズが、自らの打ち消す方の極性であれば、前記第2の結合容量に前記検出用容量を減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことが好ましい。
上記構成によれば、第1の受光素子の受光面の面積が、第2の受光素子の遮光されている受光面より予め狭く設定されているため、第1の結合容量の静電容量値を、第2の結合容量よりも小さく設定できる。この結果、検出用容量を、第1および第2の結合容量の何れからも減算可能とすることによって、いずれが大きいかが生産バラツキに応じて変化しても誤判定の発生を抑制可能にする構成とは異なって、検出用容量を減算する結合容量を、第2の結合容量に限定することが可能となり、回路構成を簡略化できる。
また、結合容量を第2の結合容量に限定することにより、検出用容量を第1の受光素子に接続しなくてよいため、検出用容量に起因する寄生容量が第1の受光素子側の経路、すなわち、光信号経路に付加されることを防ぐことが可能となる。従って、光結合素子の応答特性の低下を防ぐことが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1および第2の調整手段は、前記検出用容量に接続され、自らが打ち消す方の極性のノイズによる電流を流すように整流する整流素子と、前記検出用容量から、当該整流素子を介し、前記第1および第2の電流−電圧変換回路のうち、前記検出用容量を加算または減算する方の結合容量に接続されている電流−電圧変換回路の入力端子までの間の電流経路上に設けられ、前記選択手段の指示により導通/遮断されるスイッチ素子とを備え、当該スイッチ素子を導通させることによって、当該結合容量に前記検出用容量を加算することが好ましい。
上記構成によれば、発光素子の点灯状態に応じて、制御回路がスイッチ素子を制御することにより、検出用容量を第1の結合容量および第2の結合容量の何れかに加算することが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記第1および第2の調整手段は、前記検出用容量に接続され、自らが打ち消す方の極性のノイズによる電流を流すように整流する整流素子と、前記検出用容量から、当該整流素子を介し、前記第1および第2の電流−電圧変換回路のうち、前記検出用容量を加算または減算する方の結合容量に接続されている電流−電圧変換回路の入力端子までの間の電流経路上に設けられ、前記選択手段の指示により導通/遮断されるスイッチ素子と、当該電流経路上に設けられ、電流の向きを反転する電流反転素子とを備え、当該スイッチ素子を導通させることによって、当該結合容量から前記検出用容量を減算することが好ましい。また、本発明に係る光結合素子では、前記電流反転素子は、カレントミラー回路であることが好ましい。さらに、本発明に係る光結合素子では、前記整流素子は、前記カレントミラー回路を構成するトランジスタのうち、入力側になり、ダイオード接続されたトランジスタにより実現されていることが好ましい。
上記構成によれば、電流反転素子を備えていることにより、整流素子に流れる電流を反転することができるため、検出用容量を第1の結合容量および第2の結合容量の何れかから減算することが可能となる。
また、入力側のトランジスタがダイオード接続となっている構成では、当該トランジスタが整流作用も兼ね備えている。従って、カレントミラー回路とは別の整流素子を備えなくてもよい。これにより、光結合素子のチップサイズを低減させることが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記カレントミラー回路を構成するトランジスタのうち、入力側になり、ダイオード接続されたトランジスタの制御端子は、抵抗を介して電源ラインに接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、急峻に発生する直流以外の直流電流を流れないようにすることが可能となる。すなわち、dV/dtなる急峻なノイズが発生した場合にのみ動作することになるため、当該ノイズが発生した場合以外の動作を安定させることが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、前記スイッチ素子の出力端子には、当該スイッチ素子の制御端子への制御信号とは逆位相の制御信号が、その制御端子に入力されるダミーのスイッチ素子が接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、スイッチ素子による寄生容量を介して、第1および第2の電流−電圧変換回路の入力端子に発生する漏れ電流をキャンセルすることが可能となる。
本発明に係る光結合素子では、1次側の回路と2次側の回路との間に形成され、前記検出用容量を除いた結合容量の重心に対して対称配置された電極が、前記検出用容量の2次側の電極として形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1および第2の結合容量にばらつきがある場合であっても、1次側と形成する容量の重心に対称に配置することにより、当該ばらつきを低減させることができる。
本発明に係る光結合素子は、以上のように、前記1次側の回路と前記2次側の回路との間のdV/dtに起因するノイズを検出するための検出用容量と、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量から電流を注入する第1の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第1の調整手段と、前記検出用容量によって検出されるdV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量に電流を引き抜く第2の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第2の調整手段と、前記発光素子の発光状態に応じて、前記第1および第2の調整手段の一方を選択的に動作させる選択手段とを備えている。
これにより、増幅器を備えていない構成であっても、フォトダイオードの容量とダミーのフォトダイオードの容量とを完全に揃えてノイズを削減する構成と比較して、検出用容量の容量値を余り高精度に設定しなくても、dV/dtノイズに対する耐量の向上可能な光結合素子を実現できる。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施形態に係る光結合素子1は、受光素子としてのフォトダイオードPD1に流れる光電流と、フォトダイオードPD2(ダミーのフォトダイオード)に流れる電流との差に基づいて、フォトダイオードPD1が受光しているか否かを示す出力信号Voutを出力するものであって、図1に示すように、発光素子としての発光ダイオードLED1と、当該発光ダイオードLED1からの光を受光するフォトダイオードPD1と、フォトダイオードPD2と、当該フォトダイオードPD1に流れる光電流を電圧に変換する第1の電流−電圧変換回路11と、フォトダイオードPD2に流れる電流を電圧に変換する第2の電流−電圧変換回路12と、両回路11・12の出力電圧の差を示す出力信号Voutを出力する差動増幅器DIF1とを備えている。
より詳細には、前記第1の電流−電圧変換回路11には、前記フォトダイオードPD1のアノードに入力が接続され、入出力間が抵抗Rで接続された増幅器AMP1が設けられており、フォトダイオードPD1に流れる光電流を電圧に変換できる。同様に、第2の電流−電圧変換回路12には、前記フォトダイオードPD2のアノードに入力が接続され、入出力間が抵抗Rで接続された増幅器AMP2が設けられており、フォトダイオードPD1に流れる光電流を電圧に変換できる。なお、本実施形態では、第1の電流−電圧変換回路11の出力(前記AMP1の出力)が、前記差動増幅器DIF1の非反転入力端子に接続されており、第2の電流−電圧変換回路12の出力(前記増幅器AMP2の出力)が、前記差動増幅器DIF1の反転入力端子に接続されている。
さらに、本実施形態に係る光結合素子1には、前記差動増幅器DIF1の動作入力電圧を制御するオフセット抵抗R1が設けられており、光信号がオフセットに相当する光強度に達するまでは、差動増幅器DIF1での出力が反転しないように構成されている。本実施形態では、前記第1の電流−電圧変換回路11の出力と差動増幅器DIF1の入力端子(本実施形態では非反転入力端子)との間に、前記オフセット抵抗R1が設けられている。
前記構成では、発光ダイオードLED1からの光信号がフォトダイオードPD1およびPD2に照射されると、フォトダイオードPD1では当該光信号に起因する光電流が発生する。その後、前記光電流は、第1の電流−電圧変換回路11によって、電圧信号に変換される。一方、フォトダイオードPD2は、例えば、図2に示すように、メタルMで遮光されているために、光信号が照射されても光電流を発生させることはない。従って、ノイズが発生していない状態では、差動増幅器DIF1は、光信号の強度が予め定められた閾値を越えるか否かに応じた出力信号Voutを出力でき、例えば、トランジスタ(図示しない)などからなる後段のロジック回路を、ロジック動作させることができる。
なお、本実施形態では、前記閾値は、前記オフセット抵抗R1によって設定されており、光信号の光強度が、オフセット抵抗R1によって設定されたオフセット電圧に相当する光強度に達するまでは、差動増幅器DIF1での出力は反転しない。
ここで、前記発光ダイオードLED1と、フォトダイオードPD1およびPD2とは、電子部品的な見方をすれば、電気的に絶縁されているものの、容量結合していると考えられる。従って、前記発光ダイオードLED1とフォトダイオードPD1との間には、容量C1が形成されてしまい、前記発光ダイオードLED1とフォトダイオードPD2との間には、容量C2が形成されてしまう。
一方、前記フォトダイオードPD2は、例えば、図2に示すように、上述したように遮光されているために、光信号が照射されても光電流を発生させることはない。ただし、発光ダイオードLED1側の回路から、容量C1を介して、第1の電流−電圧変換回路11にノイズが伝えられるのと同様に、第2の電流−電圧変換回路12には、容量C2を介して、発光ダイオードLED1側の回路からノイズが伝えられる。
従って、前記容量C1およびC2の静電容量値が互いに同一であれば、差動増幅器DIF1が、前記両回路11・12の出力電圧の差に応じた出力信号Voutを生成することによって、光結合素子1は、ノイズの影響を受けずに、発光ダイオードLED1の発光/消光に応じた出力信号Voutを出力でき、後段のロジック回路をON/OFF駆動できる。
また、本実施形態に係る光結合素子1には、1次側(発光側;発光ダイオードLED1側)の回路と、2次側(受光側;フォトダイオードPD1側)の回路との間に、検出用容量C3が設けられており、上述した容量C1およびC2と同様に、検出用容量C3を介して、1次側の回路から2次側の回路にノイズが伝えられる。当該検出用容量C3は、例えば、図2に示すように、2つずつフォトダイオードPD1・PD2からなるフォトダイオードアレイの周囲(図の例では、4隅)に設けられた電極E1と、図示しない発光ダイオードLED1側の電極と、両者の間の誘電体とから構成されており、1次側の回路と2次側の回路とを容量結合できる。
ここで、1次−2次間にdV/dtなるノイズが発生する際、当該ノイズは、1次側から、容量C1、C2またはC3を介して、2次側へ電流が流れる極性(注入モード)のノイズと、それとは逆に、2次側から、容量C1、C2またはC3を介して、1次側へ電流が流れる極性(引き抜きモード)のノイズとに大別される。
一方、本実施形態に係る光結合素子1は、整流素子D1およびD2と、スイッチ素子SW1〜SW4と、制御回路13とを備えている。なお、整流素子D1およびD2には整流作用のあるダイオード、スイッチ素子SW1〜SW4にはスイッチング特性をもつMOSトランジスタを用いることが可能であるが、これに限られたものではなく、他の整流機能を持った素子、あるいは、他のスイッチング機能を持った素子を使用できる。
前記整流素子D1は、前記検出用容量C3に一端が接続されており、その極性は、発生したノイズが前記注入モードの場合にのみ有効となるように、すなわち、検出用容量C3から整流素子D1に流れる方向の電流のみを通過させるように設定されている。一方、前記整流素子D2は、発生したノイズが前記引き抜きモードの場合にのみ有効となるように、すなわち、整流素子D2から検出用容量C3に流れる方向の電流のみを通過させるように設定されている。
また、前記整流素子D1は、スイッチ素子SW1を介して、また、前記整流素子D2は、スイッチ素子SW2を介して、フォトダイオードPD1に接続されている。同様に、前記整流素子D1は、スイッチ素子SW3を介して、また、前記整流素子D2は、スイッチ素子SW4を介して、フォトダイオードPD2に接続されている。
一方、制御回路13は、例えば、差動増幅器DIF1の出力などに基づいて、発光ダイオードLED1の点灯状態(発光/消光)を検出しており、当該発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、スイッチ素子SW1〜SW4のON/OFFを制御できる。これにより、発光ダイオードLED1の点灯状態、および、1−2次間のdV/dtノイズの極性に応じて、上記C3を、上記容量C1およびC2のいずれか一方に加算できる。
より詳細には、発光ダイオードLED1が発光状態である場合、制御回路13は、スイッチ素子SW1およびSW4がONとなり、スイッチ素子SW2およびSW3がOFFとなるように制御する。
これにより、発光ダイオードLED1が発光状態の期間に引き抜きモードのノイズが発生した場合は、前記検出用容量C3が、前記整流素子D2およびスイッチ素子SW4を介して、前記容量C2に加算される。なお、この期間中は、スイッチ素子SW1もONしているが、引き抜きモードのノイズにより発生した検出用容量C3への電流は、整流素子D1を通過できないので、検出用容量C3が容量C1に加算されることはない。
また、発光ダイオードLED1が発光状態の期間に注入モードのノイズが発生した場合は、前記検出用容量C3が、前記整流素子D1およびスイッチ素子SW1を介して、前記容量C1に加算される。なお、この期間中は、スイッチ素子SW4もONしているが、注入モードのノイズにより発生した検出用容量C3からの電流は、整流素子D2を通過できないので、検出用容量C3が容量C2に加算されることはない。
これとは逆に、発光ダイオードLED1が消光状態である場合、制御回路13は、スイッチ素子SW1およびSW4がOFFとなり、スイッチ素子SW2およびSW3がONとなるように制御する。これにより、発光ダイオードLED1が消光状態の期間に、引き抜きモードのノイズが発生した場合は、前記検出用容量C3が、前記整流素子D2およびスイッチ素子SW2を介して、前記容量C1に加算される。なお、この期間中は、スイッチ素子SW3もONしているが、引き抜きモードのノイズにより発生した検出用容量C3への電流は、整流素子D1を通過できないので、検出用容量C3が容量C2に加算されることはない。
また、発光ダイオードLED1が消光状態の期間に、注入モードのノイズが発生した場合は、前記検出用容量C3が、前記整流素子D1およびスイッチ素子SW3を介して、前記容量C2に加算される。なお、この期間中は、スイッチ素子SW2もONしているが、注入モードのノイズにより発生した検出用容量C3からの電流は、整流素子D2を通過できないので、検出用容量C3が容量C1に加算されることはない。
前記制御回路13は、例えば、図3に示されるように構成されている。具体的には、前記制御回路13は、例えば、インバータINV1およびINV2を備えている。また、図3に示す例では、上記各スイッチ素子SW1〜SW4は、それぞれの制御端子に、Lowレベルの信号が印加された場合にONし、Highレベルの信号が印加された場合にOFFするように構成されている。さらに、前記インバータINV1には、差動増幅器DIF1の出力信号Voutが入力されており、インバータINV1は、出力信号Voutの反転信号を、スイッチ素子SW2およびSW3の制御端子に印加できる。また、インバータINV2には、前記インバータINV1の出力が入力されており、インバータINV2は、インバータINV1の出力の反転信号を、スイッチ素子SW1およびSW4の制御端子に印加できる。
発光ダイオードLED1が発光状態である場合、図4に示されるように、増幅器AMP1の出力電圧が低下するため、差動増幅器DIF1から発光状態を示す信号(例えば、Low信号)がインバータINV1に出力される。
インバータINV1は、前記Low信号に基づいて、後段のスイッチ素子SW2およびSW3の制御端子、並びに、インバータINV2にHigh信号を出力する。一方、スイッチ素子SW2およびSW3は、前記High信号に基づいて、OFFとなる。また、インバータINV2は、インバータINV1の出力結果に基づき、スイッチ素子SW1およびSW4の制御端子にLow信号を出力する。さらに、スイッチ素子SW1およびSW4は、前記Low信号に基づいて、ONとなる。
これとは逆に、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合、増幅器AMP1の出力電圧が増加するため、差動増幅器DIF1からHigh信号が出力される。従って、上記とは逆に、制御回路13によって、スイッチ素子SW2およびSW3がONとなり、スイッチ素子SW1およびSW4がOFFとなる。
これにより、図3に示す制御回路13は、上述したように、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、スイッチ素子SW1〜SW4のON/OFFを制御できる。
ここで、dV/dtなるノイズが発生しない場合、または、容量C1およびC2にばらつきがなければdV/dtなるノイズが発生した場合であっても、差動増幅器DIF1の出力信号VoutにdV/dtに起因するノイズが重畳されることはない。
しかしながら、容量C1およびC2にばらつきがある場合には、dV/dtに起因するノイズが発生し、しかも、検出用容量C3が設けられていないと、図5に示されるように、|C1−C2|・dV/dtなるノイズA〜Dが前記出力信号Voutに重畳される虞れがある。
より詳細には、発光ダイオードLED1が消光状態にある期間(図5に示す期間T1)において、ノイズが発生すると、そのノイズは、消光状態を示す前記出力信号Voutを強めるノイズAになるか、あるいは、当該出力信号Voutを弱めるノイズBになる。また、発光ダイオードLED1が発光状態にある期間(図5に示す期間T2)において、ノイズが発生した場合も同様に、そのノイズは、発光状態を示す前記出力信号Voutを強めるノイズDになるか、あるいは、当該出力信号Voutを弱めるノイズCになる。
ここで、dV/dtに起因するノイズの方向(発光または消光状態を示す前記出力信号Voutを強めるか否か)は、容量C1と容量C2との大小関係、および、当該ノイズが注入モードであるか引き抜きモードであるかによって決まる。
具体的には、容量がC1>C2であり、かつ、前記ノイズの極性が注入モードである場合には、前記ノイズは、フォトダイオードPD1に光電流を発生させることと同等の機能を持つ。このため、前記出力信号Voutには、発光状態を示す方向(この場合ではLow方向)のノイズが重畳されることとなる。従って、発光ダイオードLED1が発光状態である場合にはノイズDとして、消光状態である場合には、ノイズBとして前記出力信号Voutに重畳されてしまう。
また、容量がC1>C2であり、かつ、前記ノイズの極性が引き抜きモードである場合には、前記ノイズは、フォトダイオードPD1にマイナスの光電流を発生させることと同等の機能をもつ。このため、前記出力信号Voutには、消光状態を示す方向(この場合ではHigh方向)のノイズが重畳されることとなる。従って、発光ダイオードLED1が発光状態である場合にはノイズCとして、消光状態にはノイズAとして前記出力に重畳されてしまう。
同様に、容量がC1<C2であり、かつ、前記ノイズの極性が注入モードである場合には、前記ノイズは、フォトダイオードPD2に光電流を発生させることと同等の機能を持つため、前記出力信号Voutには、消光状態を示す方向のノイズが重畳されることとになる。従って、発光ダイオードLED1が発光状態である場合にはノイズCとして、消光状態である場合には、ノイズAとして前記出力信号Voutに重畳されてしまう。
さらに、容量がC1<C2であり、かつ、前記ノイズの極性が引き抜きモードである場合には、前記ノイズは、フォトダイオードPD1にマイナスの光電流を発生させることと同等の機能をもつため、前記出力信号Voutには、発光状態を示す方向のノイズが重畳されることとなる。従って、発光ダイオードLED1が発光状態である場合にはノイズDとして、消光状態である場合には、ノイズBとして前記出力信号Voutに重畳されてしまう。
これに対して、本実施形態に係る光結合素子1には、検出用容量C3が設けられており、制御回路13は、上述したように、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、スイッチ素子SW1〜SW4を制御している。なお、検出用容量C3の静電容量値は、当該検出用容量C3を容量C1またはC2に加算することによって、ノイズBまたはノイズCを反転することができるように、|C1−C2|<C3に予め設定されている。
具体的には、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW2およびSW3をONにする。この場合は、上述したように、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW2を介して、容量C1に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1<C2の場合であってもC1+C3>C2となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。なお、容量がC1>C2である場合には、C1+C3>C2となるため、ノイズAは大きくなるものの反転することはない。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2であっても、C1<C2+C3となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。なお、容量がC1<C2である場合には、C1<C2+C3となるため、ノイズAは大きくなるものの反転することはない。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW1およびSW4をONにする。この場合は、上述したように、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW1を介して容量C1に検出用容量C3が加算されるため、容量C1<C2であってもC1+C3>C2となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。なお、容量がC1>C2である場合には、C1+C3>C2となるため、ノイズDは大きくなるものの反転することはない。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2であっても、C1<C2+C3となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。なお、容量がC1<C2である場合には、C1<C2+C3となるため、ノイズDは大きくなるものの反転することはない。
上述のように、本実施形態に係る光結合素子1は、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、制御回路13がスイッチ素子SW1〜SW4を制御している。これにより、dV/dtなるノイズが注入モードか否かによって、検出用容量C3を容量C1およびC2の何れかに加算することが可能となる。
従って、容量C1と容量C2との大小関係、並びに、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。一方、発光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。従って、容量C1と容量C2との大小関係、並びに、発生するノイズが注入モードか否かに拘らず、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
また、スイッチ素子SW1〜SW4は、整流素子D1およびD2の後段に備えられている構成となっているが、これに限られたものではなく、検出用容量C3と、当該整流素子D1およびD2との間に備えられていてもよい。但し、この場合には、スイッチ素子SW1〜SW4のそれぞれの後段に整流素子D1またはD2を備えることとなるため、素子数が増えることとなる。従って、スイッチ素子SW1〜SW4は、整流素子D1およびD2の後段に備えることが好ましい。
また、フォトダイオードPD1およびPD2は、図2に示されるように、発光ダイオードLED1との間に形成される結合容量の重心に対して、対称となるように配置(以下、クロス配置と称する)されることが好ましい。これにより、製造上のばらつきによる容量値のばらつきが発生しても、ばらつきを低減することが可能である。
さらに、検出用容量C3は、図2に示されるように、クロス配置されたフォトダイオードPD1およびPD2と同様に、発光ダイオードLED1との間に形成される結合容量の重心に対して、クロス配置されたフォトダイオードPD1およびPD2の周囲4隅に、対称となるように配置されることが好ましい。これにより、製造上のばらつきによる各容量の比を一定にすることが可能となるため、発光ダイオードLED1との容量を常に均一にすることが可能となる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下の通りである。なお、実施形態1と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
本実施形態に係る光結合素子1aは、図6に示されるように、フォトダイオードPD2の面積がフォトダイオードPD1の面積よりも予め小さく設定されており、スイッチ素子SW1およびSW2が設けられていない点で、実施形態1に係る光結合素子1と異なる。
容量C1およびC2の静電容量値は、フォトダイオードPD1およびPD2の面積に比例して形成されるため、容量C1およびC2の大小関係は、フォトダイオードPD1およびPD2によって決まる。従って、本実施形態に係る光結合素子1aでは、フォトダイオードPD2の面積がフォトダイオードPD1の面積よりも予め小さく設定されているため、容量C1およびC2の大小関係についても、予めC1>C2となる。
このため、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW3をON、SW4をOFFにする。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、容量がC1>C2であるため、ノイズAが反転することはない。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2であっても、C1<C2+C3となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13がSW3をOFF、SW4をONにする。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、容量がC1>C2であるため、ノイズDが反転することはない。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2であっても、C1<C2+C3となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。従って、発光状態では、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
上述のように、容量が予めC1>C2と決まっている場合、制御回路13がスイッチ素子SW3およびSW4を制御するだけで、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。従って、本実施形態では、フォトダイオードPD1に接続されているスイッチ素子SW1およびSW2を取り外すことが可能となる。これにより、光結合素子1aのチップサイズを低減させることが可能となる。
ここで、実施形態1に係る光結合素子1では、フォトダイオードPD1にスイッチ素子SW1およびSW2が接続されているため、前記光信号経路に、検出用容量C3に起因する寄生容量が必然的に付加されてしまう。これにより、前記光結合素子1の応答特性が低下してしまう虞がある。
これに対して、本実施形態に係る光結合素子1aは、フォトダイオードPD2にスイッチ素子SW3およびSW4を備えているが、フォトダイオードPD1にはスイッチ素子を備えていない構成となっている。これにより、フォトダイオードPD1に検出用容量C3を接続する必要がないため、前記光信号経路に、検出用容量C3に起因する寄生容量が付加することがない。従って、前記光結合素子1aの応答特性が低下することを防ぐことが可能となる。
また、光結合素子1aの感度は、フォトダイオードPD1の大きさによって決まるため、フォトダイオードPD1は、当該感度を満たすだけの大きさが必要である。従って、フォトダイオードPD1は、前記感度を満たすだけの大きさであればよいため、特定の大きさに固定することができる。このため、フォトダイオードPD2の面積がフォトダイオードPD1の面積よりも予め小さく設定することにより、フォトダイオードPD1およびPD2の占有面積を低減させることが可能となる。従って、光結合素子1aのチップサイズをさらに低減させることが可能となる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下の通りである。なお、実施形態1と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
本実施形態に係る光結合素子1bは、実施形態2に係る光結合素子1aとは逆に、フォトダイオードPD2の面積がフォトダイオードPD1の面積よりも、予め大きく設定されている。このため、容量C1およびC2の大小関係は、予めC1<C2となっている。
また、本実施形態に係る光結合素子1bは、図7に示されるように、電流反転素子RV1およびRV2を備えている点で、実施形態2に係る光結合素子1aの構成と異なる。
前記電流反転素子RV1は、整流素子D1の後段に接続されており、スイッチ素子SW3を介して、また、前記電流反転素子RV2は、スイッチ素子SW4を介して、フォトダイオードPD2に接続されている。これにより、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させることが可能となる。なお、電流反転素子RV1およびRV2の一例として、カレントミラー回路を用いることが可能であるが、これに限られたものではなく、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させる素子を使用できる。
上記構成は、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させることができるため、検出用容量C3を容量C1に加算するのではなく、容量C2から減算することができる。これに伴い、制御回路13bは、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、実施形態2に係る光結合素子1aにおけるスイッチ素子SW3およびSW4のタイミングを反転するように、スイッチ素子SW3およびSW4を制御している。
これにより、本実施形態に係る光結合素子1bにおいても、前記点灯状態に応じて、容量C1およびC2の大小関係を変更することが可能であるため、図5に示されるように、各点灯状態を示す前記出力信号Voutを弱めるノイズBおよびノイズCを反転させることが可能となる。なお、検出用容量C3の静電容量値は、当該検出用容量C3を容量C1またはC2から減算することによって、ノイズBまたはノイズCを反転することができるように、|C1−C2|<C3に予め設定されている。
より詳細には、発光ダイオードLED1が消光状態である場合、制御回路13bは、スイッチ素子SW3がOFF、スイッチ素子SW4がONとなるように制御する。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して、容量C2から検出用容量C3が減算されるため、容量がC1<C2の場合であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、容量がC1<C2であるため、ノイズAが反転することはない。従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13bは、スイッチ素子SW3がON、スイッチ素子SW4がOFFとなるように制御する。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して、容量C1から検出用容量C3が減算されるため、容量C1<C2であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、容量がC1<C2であるため、ノイズDが反転することはない。従って、発光状態では、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
上述のように、容量が予めC1<C2と決まっている場合、制御回路13bがスイッチ素子SW3およびSW4を制御するだけで、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。従って、本実施形態においても、実施形態2と同様、フォトダイオードPD1に接続されているスイッチ素子SW1およびSW2を取り外すことが可能となる。これにより、光結合素子1aのチップサイズを低減させることが可能となる。
また、本実施形態においても、実施形態2と同様、スイッチ素子SW1およびSW2がフォトダイオードPD1に接続されていない構成となっている。これにより、フォトダイオードPD1に検出用容量C3を接続する必要がないため、前記光信号経路に、検出用容量C3に起因する寄生容量が付加することがない。従って、前記光結合素子1aの応答特性が低下することを防ぐことが可能となる。
より詳細には、発光ダイオードLED1が消光状態である場合、制御回路13bは、スイッチ素子SW3がOFF、スイッチ素子SW4がONとなるように制御する。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して、容量C2から検出用容量C3が減算されるため、容量がC1<C2の場合であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、容量がC1<C2であるため、ノイズAが反転することはない。従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13bは、スイッチ素子SW3がON、スイッチ素子SW4がOFFとなるように制御する。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して、容量C1から検出用容量C3が減算されるため、容量C1<C2であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、容量がC1<C2であるため、ノイズDが反転することはない。従って、発光状態では、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
さらに、前記電流反転素子RV1およびRV2の一例として、図8に示されるように、カレントミラー回路14を用いることができる。
カレントミラー回路14には、第1のカレントミラー回路21および第2のカレントミラー回路22が備えられている。そして、第1のカレントミラー回路21には、トランジスタTr1およびTr2が備えられており、第2のカレントミラー回路22には、トランジスタTr3およびTr4が備えられている。
トランジスタTr1およびTr2のエミッタ端子は、接地されている。また、トランジスタTr1のベース端子とトランジスタTr2のベース端子とが接続されており、トランジスタTr1およびTr2のベース端子と、トランジスタTr1のコレクタ端子とが接続されている。さらに、トランジスタTr1のコレクタ端子は、スイッチ素子SW5を介して、検出用容量C3と接続されており、トランジスタTr2のコレクタ端子は、スイッチ素子SW3を介して、フォトダイオードPD2と接続されている。また、スイッチ素子SW5の制御端子には、制御回路13bが接続されており、当該スイッチ素子SW5は、スイッチ素子SW3と同じタイミングで制御されている。
また、トランジスタTr3およびTr4のエミッタ端子は、電源Vccに接続されている。また、トランジスタTr3のベース端子とトランジスタTr4のベース端子とが接続されており、トランジスタTr3およびTr4のベース端子と、トランジスタTr3のコレクタ端子とが接続されている。さらに、トランジスタTr3のコレクタ端子は、スイッチ素子SW6を介して、検出用容量C3と接続されており、トランジスタTr4のコレクタ端子は、スイッチ素子SW4を介して、フォトダイオードPD2と接続されている。また、スイッチ素子SW6の制御端子には、制御回路13bが接続されており、当該スイッチ素子SW6は、スイッチ素子SW4と同じタイミングで制御されている。
上記構成により、注入モードでは、第1のカレントミラー回路21が動作することとなる。このため、制御回路13bによって、スイッチ素子SW3およびSW5がONすると、検出用容量C3で発生した電流がトランジスタTr1のコレクタ端子に注入されるのと同時に、フォトダイオードPD2からトランジスタTr2のコレクタ端子に電流が引き抜かれる。従って、トランジスタTr1およびTr2のコレクタ端子には、検出用容量C3で発生する電流と同じ大きさの電流を、それぞれ逆向きに流すことが可能となる。
これとは逆に、引き抜きモードでは、第2のカレントミラー回路22が動作することになる。このため、スイッチ素子SW4およびSW6がONすると、検出用容量C3で発生した電流がトランジスタTr3のコレクタ端子から引き抜かれると同時に、トランジスタTr4のコレクタ端子からフォトダイオードPD2に電流が注入される。従って、トランジスタTr3およびTr4のコレクタ端子には、検出用容量C3で発生する電流と同じ大きさの電流を、それぞれ逆向きに流すことが可能となる。
また、トランジスタTr1のベース端子およびコレクタ端子と、トランジスタTr3のベース端子およびコレクタ端子とは、それぞれダイオード接続となっているため、整流作用も兼ね備えている。従って、カレントミラー回路14は、整流素子D1およびD2を備えている構成となっているため、前記2次側の回路に当該カレントミラー回路14を備えた場合には、カレントミラー回路14とは別の当該整流素子D1およびD2を備えていなくてもよい。
さらに、前記電流反転素子RV1およびRV2の一例として、図9に示されるように、カレントミラー回路14aを用いることができる。カレントミラー回路14aは、第1のカレントミラー回路21aおよび第2のカレントミラー回路22aを備えている。第1のカレントミラー回路21aは、トランジスタTr1およびTr2と、プルダウン抵抗R2とを備えており、また、第2のカレントミラー回路22aは、トランジスタTr3およびTr4と、プルアップ抵抗R3とを備えている。なお、カレントミラー回路14aは、プルダウン抵抗R2およびプルアップ抵抗R3を備える構成となっているが、これに限られたものではなく、プルダウン抵抗R2およびプルアップ抵抗R3の一方を備える構成であってもよい。
プルダウン抵抗R2は、一端がトランジスタTr1のエミッタ端子に接続されている。従って、プルダウン抵抗R2は、接地(電源ライン)されている。また、プルダウン抵抗R2の他端は、トランジスタTr1のベース端子およびコレクタ端子が接続されている部分と、スイッチ素子SW5との間に接続されている。
また、プルアップ抵抗R3は、一端がトランジスタTr3のエミッタ端子に接続されている。従って、プルアップ抵抗R3は、電源Vcc(電源ライン)に接続されている。また、プルアップ抵抗R3の他端は、トランジスタTr3のベース端子およびコレクタ端子が接続されている部分と、スイッチ素子SW6との間に接続されている。
これにより、プルアップ抵抗R3およびプルダウン抵抗R2を介して、直流成分をキャンセルすることができるため、カレントミラー回路14aは、急峻に発生する直流以外の直流電流を流れないようにすることが可能となる。すなわち、カレントミラー回路14aは、dV/dtなる急峻なノイズが発生した場合にのみ動作することになるため、当該ノイズが発生した場合以外の動作を安定させることが可能となる。
上述のように、容量C1およびC2の大小関係が予め決まっている場合には、スイッチ素子SW1およびSW2を取り外すことが可能である。しかしながら、容量C1およびC2の大小関係が予め決まっている場合には、スイッチ素子SW3およびSW4を取り外すことも可能である。
光結合素子1cは、本実施形態に係る光結合素子1bと同様、フォトダイオードPD2の面積がフォトダイオードPD1の面積よりも、予め大きく設定されている。このため、容量C1およびC2の大小関係は、予めC1<C2となっている。但し、光結合素子1cは、図10に示されるように、フォトダイオードPD1にSW1およびSW2が接続されており、スイッチ素子SW3およびSW4と、電流反転素子RV1およびRV2が取り外されている点で、前記光結合素子1bと異なる。
具体的には、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW1をOFF、スイッチ素子SW2をONとする。この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW2を介して、容量C1に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1<C2の場合であってもC1+C3>C2となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、なお、容量がC1<C2であるため、ノイズAが反転することはない。従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW1をON、スイッチ素子OFFとする。この場合は、上述したように、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW1を介して容量C1に検出用容量C3が加算されるため、容量C1<C2であってもC1+C3>C2となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、容量がC1<C2であるため、ノイズDが反転することはない。従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、発光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになるため、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
上述のように、容量が予めC1<C2と決まっている場合、制御回路13がスイッチ素子SW1およびSW2を制御するだけで、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。従って、本変形例においては、フォトダイオードPD1に接続されているスイッチ素子SW3およびSW4を取り外すことが可能となる。これにより、光結合素子1cのチップサイズを低減させることが可能となる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下の通りである。なお、実施形態1と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
本実施形態に係る光結合素子1dは、図11に示されるように、電流反転素子RV1およびRV2を備えている点で、実施形態1に係る光結合素子1の構成と異なる。
前記電流反転素子RV1は、整流素子D1の後段に接続されており、スイッチ素子SW1を介して、また、前記電流反転素子RV2は、スイッチ素子SW2を介して、フォトダイオードPD1に接続されている。同様に、前記電流反転素子RV1は、スイッチ素子SW3を介して、また、前記電流反転素子RV2は、スイッチ素子SW4を介して、ダミーのフォトダイオードPD2に接続されている。これにより、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させることが可能となる。なお、電流反転素子RV1およびRV2の一例としてカレントミラー回路を用いることが可能であるが、これに限られたものではなく、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させる素子を使用できる。
上述のように、本実施形態に係る光結合素子1dでは、整流素子D1およびD2に流れる電流を反転させることができるため、検出用容量C3を容量C1に加算することなく、容量C2から減算することが可能となる。また、同様に、検出用容量C3を容量C2に加算することなく、容量C1から減算することが可能となる。これに伴い、制御回路13bは、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、実施形態1に係る光結合素子1におけるスイッチ素子SW1〜SW4のタイミングを反転するように、スイッチ素子SW1〜SW4を制御している。
従って、本実施形態に係る光結合素子1dにおいても、前記点灯状態に応じて、容量C1およびC2の大小関係を変更することが可能となるため、図5に示されるように、各点灯状態を示す前記出力信号Voutを弱めるノイズBおよびノイズCを反転させることが可能となる。
具体的には、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合には、制御回路13bがスイッチ素子SW1およびSW4をONにする。この場合には、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して、容量C1から検出用容量C3が減算されるため、容量C1<C2の場合であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。なお、容量がC1>C2である場合には、C1>C2−C3となるため、ノイズAは大きくなるものの反転することはない。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW1を介して容量C1から検出用容量C3が減算されるため、容量がC1>C2であっても、C1−C3<C2となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。なお、容量がC1<C2である場合には、C1−C3<C2となるため、ノイズAは大きくなるものの反転することはない。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW2およびSW3をONにする。この場合は、上述したように、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して容量C2から検出用容量C3が減算されるため、容量C1<C2であってもC1>C2−C3となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。なお、容量がC1>C2である場合には、C1>C2−C3となるため、ノイズDは大きくなるものの反転することはない。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW2を介して容量C1から検出用容量C3が減算されるため、容量がC1>C2であっても、C1−C3<C2となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。なお、容量がC1<C2である場合には、C1−C3<C2となるため、ノイズDは大きくなるものの反転することはない。
上述のように、本実施形態に係る光結合素子1dは、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、制御回路13bがスイッチ素子SW1〜SW4を制御している。これにより、dV/dtなるノイズが注入モードか否かによって、検出用容量C3を容量C1およびC2の何れかから減算することが可能となる。
従って、容量C1と容量C2との大小関係、並びに、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。一方、発光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。従って、容量C1と容量C2との大小関係、並びに、発生するノイズが注入モードか否かに拘らず、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下の通りである。なお、実施形態1と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
本実施形態に係る光結合素子1eは、図12に示されるように、フォトダイオードPD2を備えていない点で、実施形態1に係る光結合素子1と異なる。すなわち、フォトダイオードPD2に起因する容量C2が発生しないことになるため、光結合素子1での容量C2の静電容量値を0とみなすことができる。
具体的には、発光ダイオードLED1が消光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW2およびSW3をONにするが、容量がC1>C2(C1>0)である場合には、C1+C3>C2(C1+C3>0)となるため、ノイズAは大きくなるものの反転することはない。また、この場合、dV/dtに起因するノイズの極性が注入モードであれば、スイッチ素子SW3を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2(C1>0)であっても、C1<C2+C3(C1<C3)となる。これにより、ノイズBを反転させることが可能となる。
同様に、発光ダイオードLED1が発光状態にある場合には、制御回路13がスイッチ素子SW1およびSW4をONにする。容量がC1>C2(C1>0)である場合には、C1+C3>C2(C1+C3>0)となるため、ノイズDは大きくなるものの反転することはない。また、この場合は、dV/dtに起因するノイズの極性が引き抜きモードであれば、スイッチ素子SW4を介して容量C2に検出用容量C3が加算されるため、容量がC1>C2(C1>0)であっても、C1<C2+C3(C1<C3)となる。これにより、ノイズCを反転させることが可能となる。
上述のように、本実施形態に係る光結合素子1eは、発光ダイオードLED1の点灯状態に応じて、制御回路13がスイッチ素子SW1〜SW4を制御している。これにより、dV/dtなるノイズが注入モードか否かによって、検出用容量C3を容量C1およびC2(C2=0)の何れかに加算することが可能となる。
従って、発生するノイズ(dV/dt)が注入モードか否かに拘らず、消光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず消光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。一方、発光状態では、dV/dtに起因するノイズが出力信号Voutに重畳されたとしても、そのノイズは、必ず発光状態を示す方向に重畳されるノイズになる。従って、発生するノイズが注入モードか否かに拘らず、前記ノイズによる差動増幅器DIF1の出力での誤動作を防ぐことが可能となる。
なお、上記光結合素子1eの構成において、整流素子D1およびD2を備えることによって、スイッチ素子SW3およびSW4、並びに、第2の電流−電圧変換回路12を取り外すことが可能となる。これにより、光結合素子1eの構成から、さらに素子数を減らすことが可能となるため、光結合素子1eのチップサイズをさらに低減させることが可能となる。
また、本発明に係る光結合素子1〜1eに備えられているスイッチ素子SW1〜SW4(以下、スイッチ素子SW11とする)は、図13に示されるように、ダミーのスイッチ素子SW12を用いてもよい。なお、スイッチ素子SW11およびダミーのスイッチ素子SW12は、図13においては、MOSトランジスタにより構成されているが、これに限られたものではなく、他のスイッチング機能を持った素子を使用してもよい。
MOSトランジスタによって構成されるスイッチ素子SW11のソース端子には検出用容量C3、当該ドレイン端子には第1または第2の電流−電圧変換回路11または12がそれぞれ接続されている。また、スイッチ素子SW11のゲート端子には制御信号が入力される。なお、制御信号は、電源−接地間でフルスイングするTTL出力であることが好ましい。
また、ダミーのスイッチ素子SW12のソース端子およびドレイン端子は、スイッチ素子SW11のドレイン端子と、第1または第2の電流−電圧変換回路11または12との接続によって構成されている信号線に接続されており、当該ゲート端子には、インバータ(図示しない)が接続されており、当該インバータを介して、スイッチ素子SW11に入力される制御信号とは逆位相の制御信号が入力される。なお、スイッチ素子SW11およびダミーのスイッチ素子SW12は、MOSトランジスタにより構成されているが、これに限られたものではなく、他のスイッチング機能を持った素子を使用してもよい。
ここで、前記制御信号はデジタル信号であるため、スイッチ素子SW11による寄生容量を介して、第1または第2の電流−電圧変換回路11または12の入力端子には、漏れ電流が発生してしまう虞がある。しかしながら、スイッチ素子SW11に入力される制御信号とは逆位相の制御信号を入力するインバータを、ダミーのスイッチ素子SW12に接続する構成により、当該漏れ電流をキャンセルすることが可能となるため、漏れ電流による誤動作の発生を防ぐことができる。
また、スイッチ素子SW11にMOSトランジスタを用いることにより、ダミーのスイッチ素子SW12のソース端子およびドレイン端子は、第1または第2の電流−電圧変換回路11または12の入力端子と接続していることになるため、前記制御信号が入力されるスイッチ素子SW11のゲート−ソース間容量およびゲート−ドレイン間容量を等しくすることが可能となる。これにより、ダミーのスイッチ素子SW12の大きさを、スイッチ素子SW11の大きさの半分にすることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る光結合素子は、フォトカプラ等の光を用いた信号伝達手段に有効である。
本発明の実施形態1を示すものであり、光結合素子の構成を示す回路図である。 本発明に係る受光素子および検出用容量の電極の一配置例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る光結合素子で用いられる制御回路の一構成例を示す回路図である。 発光ダイオードの各点灯状態における差動増幅器の出力信号、および、各スイッチ素子の切り替えを示すタイムチャートである。 発光ダイオードの各点灯状態において、dV/dtに起因するノイズが差動増幅器の出力信号に重畳される一例を示す図である。 本発明の実施形態2を示すものであり、光結合素子の一構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態3を示すものであり、光結合素子の一構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態3に係る光結合素子における電流反転素子の一例を示すものであり、カレントミラー回路の回路図である。 上記カレントミラー回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態3に係る光結合素子の変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態4を示すものであり、光結合素子の一構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態5を示すものであり、光結合素子の一構成例を示す回路図である。 本発明に係るスイッチ素子の一構成例を示す回路図である。 光結合素子の構造を示す断面図である。 従来の光結合素子の一構成例を示す回路図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e 光結合素子
LED1 発光ダイオード(発光素子)
PD1 フォトダイオード(第1の受光素子)
PD2 フォトダイオード(第2の受光素子)
11 第1の電流−電圧変換回路
12 第2の電流−電圧変換回路
C3 検出用容量
13、13b 制御回路(選択手段)
Vout 出力信号
DIF1 差動増幅器(演算回路)
C1 容量(第1の結合容量)
C2 容量(第2の結合容量)
D1 整流素子(第1の調整手段)
D2 整流素子(第2の調整手段)
SW1、SW3 スイッチ素子(第1の調整手段)
SW2、SW4 スイッチ素子(第2の調整手段)
SW11 スイッチ素子(第1および第2の調整手段)
RV1、RV2 電流反転素子
14、14a カレントミラー回路
Tr1、Tr2、Tr3、Tr4 トランジスタ
R2 プルダウン抵抗(抵抗)
R3 プルアップ抵抗(抵抗)
SW12 ダミーのスイッチ素子
E1 電極

Claims (13)

  1. 1次側に設けられた発光素子と、2次側に設けられた第1の受光素子と、前記第1の受光素子に流れる光電流を電圧に変換する第1の電流−電圧変換回路と、前記第1の受光素子からの出力信号を弁別する弁別手段へ出力する出力端子とを有する光結合素子であって、
    前記1次側の回路と前記2次側の回路との間のdV/dtに起因するノイズを検出するための検出用容量と、
    前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量から電流を注入する第1の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第1の調整手段と、
    前記検出用容量によって検出されるdV/dtに起因するノイズが、前記検出用容量に電流を引き抜く第2の極性のノイズの場合に、当該検出結果に基づいて、dV/dtに起因するノイズにより前記出力端子に重畳されているノイズ成分を打ち消す第2の調整手段と、
    前記発光素子の発光状態に応じて、前記第1および第2の調整手段の一方を選択的に動作させる選択手段とを備えることを特徴とする光結合素子。
  2. さらに、遮光された第2の受光素子と、
    当該第2の受光素子に流れる電流を電圧に変換する第2の電流−電圧変換回路と、
    前記第1および第2の電流−電圧変換回路の出力信号の差に応じた出力信号を、前記出力端子へ出力する演算回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の光結合素子。
  3. 前記第1の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第1の極性であれば、前記第1の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第1の結合容量、並びに、前記第2の電流−電圧変換回路の入力端子と1次側の回路との間に形成される第2の結合容量のうちの少なくとも一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消し、
    前記第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第2の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの少なくとも一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことを特徴とする請求項2記載の光結合素子。
  4. 前記第1および第2の受光素子の受光面は、互いに異なる面積に設定されており、
    前記第1の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第1の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消し、
    前記第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量によって検出される前記dV/dtに起因するノイズが前記第2の極性であれば、前記第1の結合容量並びに前記第2の結合容量のうちの一方に、前記検出用容量を加算または減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことを特徴とする請求項2記載の光結合素子。
  5. 前記第1の受光素子の受光面の面積は、前記第2の受光素子の遮光されている受光面よりも広く設定されており、
    前記第1および第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量が検出したノイズが、自らの打ち消す方の極性であれば、前記第2の結合容量に前記検出用容量を加算して、上記ノイズ成分を打ち消すことを特徴とする請求項4記載の光結合素子。
  6. 前記第1の受光素子の受光面の面積は、前記第2の受光素子の遮光されている受光面よりも狭く設定されており、
    前記第1および第2の調整手段は、動作している場合、前記検出用容量が検出したノイズが、自らの打ち消す方の極性であれば、前記第2の結合容量に前記検出用容量を減算して、上記ノイズ成分を打ち消すことを特徴とする請求項4記載の光結合素子。
  7. 前記第1および第2の調整手段は、前記検出用容量に接続され、自らが打ち消す方の極性のノイズによる電流を流すように整流する整流素子と、
    前記検出用容量から、当該整流素子を介し、前記第1および第2の電流−電圧変換回路のうち、前記検出用容量を加算または減算する方の結合容量に接続されている電流−電圧変換回路の入力端子までの間の電流経路上に設けられ、前記選択手段の指示により導通/遮断されるスイッチ素子とを備え、当該スイッチ素子を導通させることによって、当該結合容量に前記検出用容量を加算することを特徴とする請求項3、4または5記載の光結合素子。
  8. 前記第1および第2の調整手段は、前記検出用容量に接続され、自らが打ち消す方の極性のノイズによる電流を流すように整流する整流素子と、
    前記検出用容量から、当該整流素子を介し、前記第1および第2の電流−電圧変換回路のうち、前記検出用容量を加算または減算する方の結合容量に接続されている電流−電圧変換回路の入力端子までの間の電流経路上に設けられ、前記選択手段の指示により導通/遮断されるスイッチ素子と、
    当該電流経路上に設けられ、電流の向きを反転する電流反転素子とを備え、当該スイッチ素子を導通させることによって、当該結合容量から前記検出用容量を減算することを特徴とする請求項3、4または6記載の光結合素子。
  9. 前記電流反転素子は、カレントミラー回路であることを特徴とする請求項8記載の光結合素子。
  10. 前記整流素子は、前記カレントミラー回路を構成するトランジスタのうち、入力側になり、ダイオード接続されたトランジスタにより実現されていることを特徴とする請求項9記載の光結合素子。
  11. 前記カレントミラー回路を構成するトランジスタのうち、入力側になり、ダイオード接続されたトランジスタの制御端子は、抵抗を介して電源ラインに接続されていることを特徴とする請求項9または10記載の光結合素子。
  12. 前記スイッチ素子の出力端子には、当該スイッチ素子の制御端子への制御信号とは逆位相の制御信号が、その制御端子に入力されるダミーのスイッチ素子が接続されていることを特徴とする請求項7または8記載の光結合素子。
  13. 1次側の回路と2次側の回路との間に形成され、前記検出用容量を除いた結合容量の重心に対して対称配置された電極が、前記検出用容量の2次側の電極として形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の光結合素子。
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