JP2007285630A - 熱機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動流体の膨張による仕事を有効に回収して再利用できると共に、パルス管膨張機のピストンの長寿命化を実現する熱機関を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の熱機関は、高圧端及び低圧端を備える圧縮機と、放熱器と、吸熱器と、第1高圧通路及び第1低圧通路を持つパルス管膨張機とから形成され、内部に作動流体が封入された閉回路を有する熱機関において、パルス管膨張機は、第1高圧通路の開閉と第1低圧通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に第1高圧通路及び第1低圧通路が接続され作動流体を膨張させて低温を生成するパルス管と、パルス管に連結され該パルス管内の作動流体の圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする。これにより、気体膨脹による仕事が回収できると共に、パルス管膨脹機の構成要素であるピストンの下端部を液体の衝撃から守ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は熱機関に関する。
従来の蒸気圧縮式冷凍装置は、圧縮機、吸熱器(蒸発熱交換器)、放熱器(凝縮熱交換器)、絞り弁などから構成されている。例えば、特開平07−018602号公報(特許文献1と称する)に、このような構成になっている蒸気圧縮式冷凍機が開示されている。
特許文献1に示された蒸気圧縮式冷凍機は、圧縮機、吸熱器、放熱器、絞り弁などの構成要素を流動閉回路に連結し、内部に封入された作動流体が循環されている。蒸気圧縮サイクル装置の運転原理は次の通りである。作動流体蒸気の圧力及び温度が圧縮機によって増大され、次いで、その作動流体蒸気が放熱器に入り、そこで冷却及び凝縮され、熱が二次冷却材に与えられる。この後、高圧液状作動流体は絞り弁により蒸発圧力及び温度に絞られる。吸熱器において、作動流体が気化し、その周辺から熱を吸収する。吸熱器の出口における蒸気は、圧縮機に吸い込まれ、蒸気圧縮サイクルが完了する。
特開平07−018602号公報
蒸気圧縮式冷凍サイクルの作動流体に二酸化炭素を使用する場合、二酸化炭素は可燃性、毒性がないことに加え、地球温暖化係数も小さくフロンの代替品として注目されているが、単純な蒸気圧縮冷凍サイクルではフロンを用いた場合より効率が悪いといった問題がある。これはフロンを作動流体として用いた場合に比べ絞り弁を使用した際エネルギー損失が回収不可能のためである。また、二酸化炭素を作動流体として用いられ、蒸気圧縮式冷凍サイクル(例えば、ヒートポンプにおける圧縮サイクル)が超臨界状態下に作動された場合には、絞り弁において回収不可能なエネルギー損失が発生し、通常の蒸気圧縮サイクルよりエネルギー損失が大きい(例えば、R410aの蒸気圧縮サイクル)。
また、絞り弁をエジェクター(ejector)に換えて使用された場合にも効率が改善されたと見られるが、同様の機能を果たせる膨張機を用いた場合に比べまだ効率は不十分である。一方、生産コストや、技術的な問題などのために、二酸化炭素が使用できる膨張機を用いた冷凍装置はまだ商品化されていない。
さらに、作動流体として二酸化炭素が使用できる膨張機は容積変動により作動するため、膨張機の構成にピストンを用いることが一般的である。このため、作動流体(液体または気液混合体の二酸化炭素)がシリンダー内にピストンにより圧縮された際、ピストンの下端部に衝撃を与え、ピストンにダメージを与える問題が生じる。これは膨張機に二酸化炭素などのような気液二相共存する物質を作動流体として使用した場合に多く発生する問題である。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、高圧気体の膨張による仕事を有効に回収して再利用できると共に、ピストンの下端部を液体の衝撃から守ることができ、パルス管膨張機の長寿命化及び高効率化を実現する熱機関を提供することを課題とする。
本発明の熱機関は、高圧端及び低圧端を備える圧縮機と、放熱器と、吸熱器と、第1高圧通路及び第1低圧通路を持つパルス管膨張機とから形成され、内部に作動流体が封入された閉回路を有する熱機関において、パルス管膨張機は、第1高圧通路の開閉と第1低圧通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に第1高圧通路及び第1低圧通路が接続され作動流体を膨張させて低温を生成するパルス管と、パルス管に連結され該パルス管内の作動流体の圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする。本発明の熱機関によれば、絞り弁の代わりにパルス管膨張機が用いられるため、パルス管膨張機で高圧作動流体が膨張され低温を生成すると共に、膨張された作動流体の膨張による仕事が外部へ出力することができ、有効なエネルギーとして回収されることができる。
また、本発明の熱機関は、放熱器と圧縮機の高圧端との間には放熱器と高圧端とを連通する第1連通路が設けられ、放熱器とパルス管膨張機の第1高圧通路との間には放熱器と第1高圧通路とを連通する第2連通路が設けられ、パルス管膨張機の第1低圧通路と吸熱器との間には第1低圧通路と吸熱器とを連通する第3連通路が設けられ、吸熱器と圧縮機の低圧端との間には吸熱器と低圧端とを連通する第4連通路が設けられていることが好ましい。また、本発明の熱機関の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置され該シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストンと、ピストンに連結されたシャフトを持ち、該シャフトを介してピストンの往復運動による駆動力を伝動する伝動手段とを有することが好ましい。なお、シャフトとしてはクランクシャフトやヨークなどを採用することができる。これにより、高圧作動流体がパルス管の低温端において膨張され低温を生成するとともに、伝動手段を介してパルス管の高温端において膨張された作動流体の膨張による仕事を圧縮機に出力し圧縮機を駆動することができる。また、本発明の熱機関によれば、二酸化炭素のような作動流体が超臨界状態下で使用することができるため、高い効率(例えばヒートポンプとして使用された場合)を実現することができる。また、パルス管膨張機にはパルス管部の高温端(上側)にピストンが設けられ膨張による仕事を回収するとともに、パルス管部の上側に、ピストンとパルス管部の低温端(下側)に存在する液体または気液混合体とを隔てる気体層(気体ピストン)が形成されている。このため、ピストンが往復運動を行う際、この気体の層(気体ピストン)を隔てているので、ピストンは液体または気液混合体に直接接触せず、有効に液体、また気液混合体の衝撃から守られることができる。さらに、気体ピストンを介在しているため、ピストンにおける温度を相対に高温に維持することができる。これにより、ピストンが液体からの衝撃を受ける問題が解決されるとともに、熱機関の効率の向上に、またはピストンの長寿命化に有利である。
また、本発明の熱機関の出力装置は、ハウジングと、該ハウジング内に回転あるいは偏心回転可能に配置されたローターと、ローターと共にハウジングの内部空間を区画して少なくとも1個の作動空間を形成するベーンと、ローターに連結されたシャフトを持ち該シャフトを介してローターの回転運動による駆動力を伝動する伝動手段とで構成され、さらに連結部を介してパルス管に連通されることが好ましい。これにより、ローターに連結されたシャフトを介して膨張された作動流体の膨張による仕事が回転運動に貢献する駆動力に変えることができる。
また、本発明の熱機関の出力手段は、駆動力伝動手段で伝動された駆動力を電力として出力する電力出力手段を有することが好ましい。これにより、膨張による仕事が電力として回収されることができ、さらに電力として再利用することができる。
また、本発明の熱機関の出力装置は、駆動力伝動手段、もしくは電力出力手段を介して圧縮機に接続し、駆動力、もしくは電力を出力することが好ましい。これにより、膨張された作動流体の膨張による仕事が直接圧縮機を駆動するか、もしくは圧縮機の運転に電力を提供することができる。なお、高圧気体の膨張による仕事を圧縮機以外の装置に出力することもできる。
また、本発明の熱機関の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置され、第1ディスプレーサー、第2ディスプレーサー、第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとの間に設けられ第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとを連結する連結部材、第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとの間に設けられ一端が第1ディスプレーサー、または第2ディスプレーサーのいずれか一方に連結され他端がシリンダー部の内側の所定位置に連結される付勢手段を備えシリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、シリンダー部にディスプレーサー部を中心としパルス管の背向側に形成された後部空間、該後部空間と外部とを遮断するカバー部、または該カバー部に設けられ後部空間と外部との圧力差により単方向に後部空間に開通する入口弁および該入口弁に連通する第2入口通路、または単方向に外部に開通する出口弁及び前該出口弁に連通する第2出口通路を備える圧力出力手段と、を有しており、放熱器と圧縮機の高圧端との間には放熱器と高圧端とを連通する第1連通路が設けられ、放熱器とパルス管膨張機の第1高圧通路との間には放熱器と第1高圧通路とを連通する第2連通路が設けられ、パルス管膨張機の第1低圧通路と吸熱器との間には第1低圧通路と吸熱器とを連通する第3連通路が設けられ、吸熱器と第2入口通路との間には吸熱器と第2入口通路とを連通する第5連通路が設けられ、第2出口通路と圧縮機の低圧端との間には第2出口通路と低圧端とを連通する第6連通路が設けられていることが好ましい。本発明の熱機関によれば、ディスプレーサー部はシリンダー部において気体圧力の変動に駆動され往復運動が行われる。さらに、ディスプレーサー部の後方に形成された後部空間内の作動流体がディスプレーサー部の往復運動に応じて圧力変動が発生する。このため、後部空間に設けられた単方向入口弁及び単方向出口弁が後部空間内の気体圧力と外部の圧力との圧力差に応じて開閉される。この結果、作動流体は第2出口通路を介して外部へ流出して気体吐出端を形成し、第2入口通路を介して外部から流入して気体吸入端を形成し、吐出圧と吸入圧を利用して作動流体を予圧縮することができる。このように、膨張による仕事が気体圧縮に利用され、閉回路内を流れる作動流体を予圧縮することができる。これにより熱機関の効率向上に有利である。
また、本発明の熱機関のパルス管膨張機は、第1低圧通路と吸熱器とを接続する第3連通路に気液分離手段と液体膨張手段とを順次に備えており、気液分離手段と圧縮機の低圧端との間には気液分離手段と低圧端とを連通する第7連通路が設けられていることが好ましい。これにより、作動流体が気液分離手段を介して気体及び液体に分離される。気体が圧縮機に流されるとともに、液体が液体膨張手段を介して気化され気体となり、吸熱器を流れた後圧力出力手段で予圧縮される。また、ほとんどの作動流体の膨脹過程はパルス管膨張機において行われるため、液体膨張手段の両端における作動流体の圧力差が少なく、液体膨張手段でのエネルギー損失が少ない。一方、気液分離手段から分離された気体が膨張または圧縮されないため、膨張及び圧縮によるエネルギー損失がなく、熱機関の効率向上に有利である。
また、本発明の熱機関の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置されたディスプレーサー、一端がディスプレーサーに連結し他端がシリンダー部の最端部に連結される付勢手段を備えシリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、シリンダー部にディスプレーサーを中心としパルス管の背向側に形成された後部空間、該後部空間とパルス管の第1高圧通路及び第1低圧通路とを連通する気体連通部、または気体連通部に設けられた熱機器からなる熱出力手段と、を有することが好ましい。本発明の熱機関によれば、ディスプレーサー部はシリンダー部において気体圧力の変動に応じて往復運動が行われ、ディスプレーサー部の後方に形成された後部空間内の作動流体がディスプレーサー部の往復運動に応じて圧縮され気体連通部を介してパルス管に流される。この際、気体連通部に熱交換器と蓄熱器から構成された熱機器が設けられているため、作動流体が後部空間において圧縮により発生する熱が外部へ流出されるとともに、膨張による仕事は熱出力手段の気体連通部を流れる作動流体を介してパルス管部の低温端に移行され、さらにパルス管で作動流体の膨張により冷凍力として生成して回収される。よって、膨張機の冷凍力を高めることができる。このように、膨張による仕事が熱出力手段を介してパルス管に移行され、さらに膨張により冷凍力として利用することができ、熱機関の効率向上に有利である。
また、後部空間は、開口部を持つ隔壁で後部空間を後部圧縮空間とバッファー空間とに分割し、ディスプレーサー部は、一端がディスプレーサーに連結し他端が隔壁の開口部に摺接しながら挿入されたシャフトと、一端がシャフトに連結し他端がシリンダー部の最端部に連結される付勢手段とを有することが好ましい。これにより、後部空間に十分な容積を有するバッファー空間が設けられ、バッファー空間内の作動気体の圧力がディスプレーサーの振動に対して変動しにくくなり、ほぼ一定の圧力を維持することができる。このため、パルス管内において作動流体の高圧振動状態が維持でき、ディスプレーサーがシリンダー内において高圧力差によってより容易に動くことができる。
本発明の熱機関に用いる作動流体は、二酸化炭素であることが好ましい。これにより、二酸化炭素が使用できるパルス管膨張機を持つ熱機関を実現することができる。また、二酸化炭素の他には、インブテン、R134a、またはR410aを使用することができる。
また、本発明の熱機関は、蒸気圧縮サイクルに相変化しない作動流体を使用することができる。例えば、ヘリウム、空気などの作動流体を用いることが可能である。この場合、膨張による仕事が大きいため、膨張による仕事を回収すれば熱機関の効率向上に有利である。
なお、すべでのパルス管膨張機を持つ熱機関においても、エネルギー損失しない膨張機を実現することが困難であるが、弁開閉タイミング、運転周波数、容積変化、パルス管の長さ、または、ディストリビューターなどに工夫すれば、高い効率を有する熱機関を実現することが可能である。
本発明の熱機関によれば、作動流体が膨張し冷凍力が生成されるとともに、膨張された作動流体の膨張による仕事を回収することができ、有効なエネルギーとして再利用することができる。これにより、熱機関の効率向上に有利である。
また、本発明の熱機関は、気液二相共存する作動流体、特に二酸化炭素を作動流体とする場合には、顕著に冷凍効率が向上される。
さらに、気液二相共存する(例えば、二酸化炭素を作動流体として用いた場合)低温膨張が行われる際、高圧気体が膨張装置のパルス管に流され、膨張を行なう。膨張された作動流体はパルス管において気相と液相(または気液混合相)に分けられ、液体の層(または気液混合相)がパルス管の下部に溜められ、気体の層(いわゆる気体ピストン)がパルス管の上部に溜められる。従って、パルス管の上部に設けられたピストンが往復運動を行う際、ピストンの下端部と液体の層(または気液混合相)との間に、気体の層(気体ピストン)が介在されているため、ピストンの下端部が液体(または気液混合相)に直接に接触することがない。つまりピストンの下端部は、パルス管の上部に形成された気体ピストンをクッションにパルス管の下部に溜まった液体からの衝撃を受けることがなく、ピストンの長寿命化に有利である。
また、本発明の熱機関において、二酸化炭素を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル以外、他の作動流体を採用することができる。例えば、インブテン(isobutene)、R134aなどの作動流体を採用することができる。さらに、気体状の作動流体を採用することもできる。例えば、ブレイトンサイクル(Brayton cycle)にヘリウムなどの作動気体を採用することができる。
このように、本発明の熱機関によれば、高効率を達成するとともに、ピストンの下端面に液体、または気液混合体からの衝撃を回避することができ、ピストンの長寿命化が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。熱機関の形態としてパルス管型冷凍機を用いて以下の説明を行なう。なお、熱機関の形態であるパルス管型冷凍機とパルス管型原動機(ヒートエンジン)、またはヒートポンプとは機器の構成はほぼ同じである。そのため、本発明の熱機関はパルス管型ヒートエンジン、またはパルス管型ヒートポンプにも適用される。
(第1実施形態例)
本実施形態のパルス管型冷凍機の概略構成を図1に示した。図1に示すように、本実施形態のパルス管型冷凍機は、主にパルス管膨張機1、圧縮機2、放熱器3、吸熱器4とから構成される。また、放熱器3と圧縮機2の高圧端2Hとの間に第1連通路T1が設けられ、放熱器3とパルス管膨張機1の第1高圧通路1111Aとの間に第2連通路T2が設けられ、パルス管膨張機1の第1低圧通路1112Aと吸熱器4との間に第3連通路T3が設けられ、吸熱器4と圧縮機2の低圧端2Lとの間に第4連通路T4が設けられている。さらに、パルス管膨張機1は後述する出力手段12の伝動手段124を介して圧縮機2に接続されている。
また、図2は本実施形態のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機1の構成を示した。図2に示すように、パルス管膨張機1はパルス管11と出力装置12とから構成される。パルス管11は流路連結手段111と、流路切替手段112と、パルス管部113とからなる。流路連結手段111は高圧気体が流れる第1高圧通路1111A、1111Bと低圧気体が流れる第1低圧通路1112A,1112Bとからなり、第1高圧通路1111A、1111Bに高圧弁口1121が設けられ、第1低圧通路1112A,1112Bに低圧弁口1122が設けられる。高圧弁口1121と低圧弁口1122とで本発明の流路切替手段112が構成される。また、パルス管部113は高温端113Hと低温端113Lを持ち、筒状容器110に収容される。さらに、パルス管部113は連結管1130を介して第1高圧通路1111Bおよび第1低圧通路1112Bに接続されている。また、パルス管11には、作動流体が第1高圧通路1111Bまたは第1低圧通路1112Bからパルス管部113にスムーズに流れるように漏斗状連結部1131が設けられている。
出力装置12は、容器110に収容されパルス管部113と一体に形成されたシリンダー部121と、シリンダー部121に内置されシリンダー部121の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストン122と、ピストン122に連結されピストン122の往復運動に連動するシャフト123と、シャフト123を駆動する伝動手段124とから構成されることができる。シリンダー部121にシリンダー室1211が形成される。また、ピストン122はシリンダー部121のシリンダー室1211に往復運動ができるように設置されている。伝動手段124はシャフト123を介してピストン122の往復運動を駆動力として外部へ伝えるものである。
なお、パルス管膨張機1は気液二相共存する場合にも適応するため、パルス管部113を縦方向(水平方向に垂直する方向)に設置することが好ましい。これにより、パルス管部113の上部113H(高温端ともいう)に気体の層(いわゆる気体ピストン)とパルス管部113の下部113L(低温端ともいう)に液体の層(または気液混合相)が分けられる。ピストン122が往復運動する際、シリンダー121に設けられたピストン122が上部113Hに形成された気体ピストンを隔てて、下部113Lに溜まった液体の層(または気液混合相)と直接接触せず、ピストン122の下端部1221が液体による衝撃を受けることがなく、ピストンの長寿命化に有利である。
次に、パルス管膨張装機1の動作について説明する。図3はパルス管膨張機1の動作サイクルを示すものである。図3に示すように、ピストン122が下向運動する際、流路切替手段112の高圧弁口1121及び低圧弁口1122が閉じられているため、作動流体は圧縮される。実線A−Bに示す。
次に、ピストン122が引き続き下向運動し、高圧弁口1121が連通されるため、高圧気体が第1高圧通路1111A,1111Bを介してパルス管部113に流入され、作動流体の圧力はさらに向上する。実線B−Cに示す。
次に、ピストン122が上向運動し、高圧弁口1121が連通状態のままであるため、作動流体の圧力変化はなし。実線C−Dに示す。
次に、ピストン122が引き続き上向運動し、高圧弁口1121が閉じられるため、パルス管部113内の圧力が減少し、作動流体が膨張される。従って、作動流体の温度及び圧力は同時に減少する。実線D−Eに示す。
次に、ピストン122が引き続き上向運動し、低圧弁口1122が連通されるため、低圧気体が第1低圧通路1112A,1112Bを介してパルス管部113から流出され、作動流体の圧力はさらに減少し、温度も最低温度に達成する。実線E−Fに示す。
次に、ピストン122が下向運動し、低圧弁口1122が連通状態のままであるため、作動流体の圧力変化はなし。実線F−Aに示す。
このように、一つの動作サイクルを経て、高圧弁口1121および低圧弁口1122の周期性の開閉に連れ、ピストン122はシリンダー部121内に往復運動を行い、パルス管部113において作動流体の膨張により低温が生成される。
作動流体の膨脹により、パルス管部113の低温端113Lにおいて膨張による仕事が生成され、圧力振動によってパルス管部113の高温端113Hに伝えられる。また、パルス管部113において、低温端113Lと高温端113Hとの間に存在する気体はピストンの動きに連れて動かされる為、気体ピストン(Gas Piston)ともいう。
また、パルス管膨張機1の高冷凍効率を達成するために、ピストン122の下端部1221とパルス管部113の低温端113Lとの間に十分な距離を持つ必要がある。これにより、ピストン122の下端部1221における温度と低温端113Lにおける温度差を保つことができ、高冷凍効率を達成するのに有利である。
また、パルス管部113とシリンダー部121とを収容する容器110が実際に十分な長さを設けられない場合には、ピストン122の長さをより長くし、もしくは、さらにピストン122を低熱伝導性物質で構成することにより、ピストン122において高温端と低温端を形成することができ、気体膨脹により冷凍力を生成することができる。また、この場合でも、気体ピストンが形成されるため、ピストン122の下端部1221はパルス管部113に溜められた液体(または気液混合体)に直接接触することがない。したがって、ピストン122が液体の衝撃から守られる。
本実施形態のパルス管型冷凍機によれば、高圧気体がパルス管部113の低温端113Lにおいて膨張され低温を生成するとともに、パルス管部113の高温端113Hにおいて膨張による仕事を外部へ出力することができる。つまりパルス管部113と一体に形成されたシリンダー部121の内側にシャフト123を持つピストン122が設けられることにより、気体の膨張による仕事がピストン122に連結されたシャフト123を介して外部へ出力される。即ち、膨張による仕事がシャフト123、または伝動手段124を介して原動力として出力されることが可能となる。よって、パルス管膨張機の効率が向上される。
また、パルス管膨張機1にはパルス管部113に高温気体と低温気体が乱流による混合を防ぐためにディストリビューター114H,114Lを設けることができる。つまり、高温端113Hにおける温度は高く、低温端113Lにおける温度は低く設定されている。このため、パルス管部113を流れる作動流体がピストン122の往復運動、または高圧通路および低圧通路が連通された際、流体変動による高温端113Hと低温端113Lにおける温度が急激に変動せず気体がスムーズに流れるように、高温端113H及び低温端113Lにディストリビューター114H、114Lをそれぞれ設置することができる。ディストリビューター114H,114Lを設けることにより、パルス管部113を出入する作動流体がスムーズに流動し、高温端113Hと低温端113Lとの間における温度差を維持することができる。即ち、パルス管型冷凍機の冷凍効率の向上に有利である。
また、パルス管膨張機1は、設計上のコンパクト性などを考量し自由に配置できるように設計することができる。例えば、図4に示すように、シリンダー部121が容器120に収容され、パルス管部113が容器110に収容される。シリンダー部121とパルス管部113との間に連結部115が設けられているため、シリンダー部121とパルス管部113が連通されている。シリンダー部121を収容する容器120とパルス管部113を収容する容器110は別々なので、パルス管膨張機1が設計上においてより自由な形状を持つ、かつコンパクト性を有することができる。また、パルス管部113を出入する作動流体がよりスムーズに流れるようにパルス管部113の上部に連結部115と連通する漏斗状連通部1132と、パルス管部113の下部に連通管1130と連通する漏斗状連通部1131とを設けることができる。さらに、作動流体をよりスムーズにするために、ディストリビューター114H,114Lを設けることもできる。
また、パルス管膨張機1は、リニアモーター(図示せず)が出力装置12として設けることができる。また、発電装置(図示せず)に接続された場合には、膨張による仕事が電力として出力されることもできる。なお、発電装置は本発明の電力出力手段を構成するものである。
また、パルス管膨張機1は、ロタリ式シリンダーRを出力装置12として設けることができる。具体に図5を参照しながら説明する。図5に示すように、出力装置12はロタリ式シリンダーRから構成される。ロタリ式シリンダーRは、ハウジング1215と、ローター1233と、ベーン1234、1235とから構成される。ローター1233はハウジング1215内に回転或いは偏心回転可能に配置されている。また、ローター1233はベーン1234、1235とともにハウジング1215の内部空間を区画し圧縮空間1237とバック空間1236とを形成している。さらに、圧縮空間通孔1237Aと連結部115とを介してパルス管11のパルス管部113に接続される。なお、ベーン1234、1235はハウジング1215のケース1215Aに取り付けられる。また、ローター1233に摺接して作動空間を気密的に区画するために、ベーン1234、1235はそれぞれ隔壁1234A,1235Aと、隔壁1234A,1235Aの往復運動を引導させる引導孔1234C,1235Cと、隔壁1234A,1235Aをローター1233に向かって付勢する付勢手段1234B,1235Bとを持ち、隔壁1234A,1235Aはローター1233の回転に連れ、付勢手段1234B,1235Bによりローター1233の外周面に摺接しながら、引導孔1234C,1235C内に往復運動を行う。なお、付勢手段1234B,1235Bはバネから構成されることができる。また、ローター1233の外周側にリング部材1232を設けることができる。リング部材1232を設けることにより、ベーン1234、1235の隔壁1234A,1235Aがリング1232の外周面に摺接しがなら、往復運動を行い、ローター1233の回転による摩擦がリング1232によって減少される。なお、ローター1233とリング部材1232との間に潤滑剤が使用される。また、ベーン1234、1235をローター1233に設けることもできる。この場合では、隔壁1234A,1235Aはケース1215Aの内周面1215Bに摺接しながら、往復運動を行う。
また、図6に示すように、ローター1233はシャフト1231Cに接続される。ローター1233はローター室1231に設置され、下部と上部にカバー1231A,1231Bが設けられ、ローター室1231内に形成された圧縮空間1237とバック空間1236の気密性を確保することができる。さらに、膨張による仕事が作動流体を介してパルス管部113から圧縮空間1237に流される。このため、ローター1233が作動流体の圧力で駆動される。シャフト1231Cがローター1233に連結されているため、ローター1233の回転により膨張による仕事がシャフト1231Cを介して伝動手段124に伝えることができる。したがって、シャフト1231C側にロタリーモーター(図示せず)を取り付ければ、膨張による仕事がロタリーモーターを駆動するがことできる。また、発電装置などに接続された場合には電力として出力されることもできる。このように、駆動力は出力手段12によってパルス管冷凍機の圧縮機2に伝えられ、結果的に膨張による仕事は圧縮機2の駆動力として回収される。
また、本実施形態のパルス管型冷凍機は、前述したようにパルス管型ヒートポンプとして機能できる一方、ヒートエンジンとして機能することもできる。ヒートエンジンの場合では、ヒートポンプの場合とは反対に、熱が放熱器3から吸入され、そして吸熱器4で放出される。またパルス管膨張機1で出力された膨脹による仕事は圧縮機2に消費された仕事よりも大きい。なお、このヒートエンジンは全ての作動流体に適応する。また、本実施形態のパルス管型冷凍機は、液体、または気液混合体からの衝撃が回避できるため、特に気液共存する作動流体の膨脹に適応する。また、このヒートエンジンは、一般に小さい蒸気エンジンを用いた廃熱回収に使用することができる。
(第2実施形態例)
本実施形態例のパルス管型冷凍機は、第1実施形態例とは基本に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、第1実施形態と同様に本実施形態のパルス管型冷凍機は、主にパルス管膨張機1、圧縮機2、放熱器3、吸熱器4とから構成される。また、放熱器3と圧縮機2の高圧端2Hとの間に第1連通路T1が設けられ、放熱器3とパルス管膨張機1の第1高圧通路1111Aとの間に第2連通路T2が設けられ、パルス管膨張機1の第1低圧通路1112Aと吸熱器4との間に第3連通路T3が設けられ、吸熱器4とパルス管膨張機1の後述する出力手段12の圧力出力手段1250の高圧通路125Hとの間に第5連通路T5が設けられ、パルス管膨張機1の後述する出力手段12の圧力出力手段1250の低圧通路125Lと圧縮機2の低圧端2Lとの間に第6連通路T6が設けられている。
図8は本実施形態のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機1の構成を示した。図8に示すように、パルス管膨張機1の出力装置12は、ディスプレーサー部1220と圧力出力手段1250とからなる。
ディスプレーサー部1220は、シリンダー部121と、第1ディスプレーサー122Aと、第2ディスプレーサー122Bと、連結部材123Bと、付勢手段123Sとから構成される。第1ディスプレーサー122Aと第2ディスプレーサー122Bとの間に連結部材123Bが設けられ、第1ディスプレーサー122Aと第2ディスプレーサー122Bとを連結している。さらに、付勢手段123Sは、一端が第1ディスプレーサー122Aに固定され、他端がシリンダー部121に固定されている。このため、ディスプレーサー部1220が作動流体の振動に応じて往復運動を行うことができる。なお、付勢手段123Sはバネで構成されることができる。また、付勢手段123Sが容易にシリンダー部121の内側に固定されるため、シリンダー部121を二段式で形成されることができる。つまり、シリンダー部121は、パルス管部113と同じ径を有する第2シリンダー部121Bと、第2シリンダー部121Bより大きい径を有する第1シリンダー部121Aとで構成されることができる。したがって、第1シリンダー部121Aに設けられた第1ディスプレーサー122Aの径を第2シリンダー部121Bに設けられた第2ディスプレーサー122Bの径より大きく設定することができる。このため、端部121A1が形成され、付勢手段123Sが容易に第1シリンダー部121Aの端部121A1に固定されることができる。
また、図8に示すように、圧力出力手段1250は、第1ディスプレーサー122Aの後部側に形成された後部空間1212と、カバー部1241と、カバー部1241に形成された出口125H1と入口125L1と、出口125H1を開閉する単方向弁1252と入口125L1を開閉する単方向弁1251と、出口125H1と入口125L1をそれぞれ外部へ連通する連結管125Hと125Lとからなる。ディスプレーサー部1220が作動流体の圧力の変動により往復運動が行われる際、後部空間1212内の作動流体の圧力が変化され、後部空間1212内の圧力は外部の圧力より大きいとき、弁1251が圧力により閉じられ、弁1252が開通される。逆に、後部空間1212内の圧力が外部の圧力より小さいとき、弁1251が開通となり、弁1252が閉じられる。結果として、パルス管部113の低温端113Lにおいて膨張された気体の圧力が高温端113Hに伝えられ、気体変動によってディスプレーサー部1220が往復運動を行う。そして、後部空間1212内の作動流体の圧力変動により、外部へ作動流体を吐出する吐出端125Hと外部から気体を吸入する吸入端125Lが形成される。すなわち、膨張による仕事が力として出力されることができる。また、吸熱器4と吸入端125Lとの間に第5連通路T5が設けられ、圧縮機2と吐出端125Hとの間に第6連通路T6が設けられるため、作動流体が出力手段12の圧力出力手段1250で圧縮される。このように、作動流体が圧縮機2で圧縮される前に、パルス管膨張機1の出力手段12の圧力出力手段1220で予圧縮される。従って、パルス管膨張機1で作動流体の膨張による仕事が回収され、パルス管型冷凍機の効率の向上に有利である。なお、吐出端125Hは本発明の第2出口通路を構成するもので、吸入端125Lは本発明の第2入口通路を構成するものである。
(第3実施形態例)
本実施形態例のパルス管膨張機は、第2実施形態例とは基本に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、第2実施形態と同様に本実施形態のパルス管型冷凍機は、主にパルス管膨張機1、圧縮機2、放熱器3、吸熱器4とから構成される。また、放熱器3と圧縮機2の高圧端2Hとの間に第1連通路T1が設けられ、放熱器3とパルス管膨張機1の第1高圧通路1111Aとの間に第2連通路T2が設けられ、パルス管膨張機1の第1低圧通路1112Aと吸熱器4との間に第3連通路T3が設けられ、吸熱器4とパルス管膨張機1の出力手段12の圧力出力手段1250の第2入口通路125Lとの間に第5連通路T5が設けられ、パルス管膨張機1の出力手段12の圧力出力手段1250の第2出口通路125Hと圧縮機2の低圧端2Lとの間に第6連通路T6が設けられている。さらに、第3連通路T3には気液分離手段141と液体膨張手段142とが設けられている。気液分離手段141で作動流体が気体と液体とに分離され、気体の部分が気液分離手段141と圧縮機2の低圧端2Lとの間に設けられている第7連通路を介して圧縮機2の低圧端2Lに流される。気液分離手段141で分離された液体の部分が液体膨張手段142で膨張され気体となり、吸熱器4に流される。なお、液体膨張手段142はJTで構成されることができる。本実施形態のパルス管膨張機1は図8に示す第2実施形態のパルス管膨張機1とは同様の構成である。
第2実施形態のパルス管型冷凍機では、作動流体の全てが膨張された後再び圧縮されるため、エネルギー損失が大きいという欠点がある。これに対して本実施形態のパルス管型冷凍機では、気液分離手段141と液体膨張手段142とが設けられるため、作動流体が気体及び液体に分離され、液体の部分が液体膨張手段142を介して低圧状態に膨張される。さらに、吸熱器4を流れた後作動流体が気体となり、パルス管膨張機1の圧力出力手段1250で予圧縮される。そして気体となった一部の作動流体が圧縮機2の低圧端2Lにおいて気液分離手段141で分離された気体の部分と合流して圧縮機2に流され圧縮される。
次に、図7及び図9を用いて、二酸化炭素を作動流体として使用し蒸気圧縮サイクルを行う際、第2実施形態のパルス管型冷凍機と本実施形態のパルス管冷凍機において二酸化炭素流体の圧力例を示す。図7に示すように、二酸化炭素流体がパルス管膨脹機1で膨脹される前後の圧力は100Atm及び40Atmに設定することができる。この場合では、全ての二酸化炭素流体がパルス管膨張機1において100Atmから40Atmまで膨脹される。そして膨脹された二酸化炭素流体は吸熱器4を介して圧力出力手段12に流され、予圧縮される。このとき、すべでの二酸化炭素流体の圧力は40Atmから45Atmまで圧縮される。一方、図9に示すように、二酸化炭素流体はパルス管膨脹機1で100Atmから45Atmまで膨脹された後、二酸化炭素流体の約30%の気体の部分は直接圧縮機2の低圧端2Lに流され、二酸化炭素流体の約70%の液体、または気液混合体の部分は液体膨張手段142を通過する際、二酸化炭素流体の圧力は45Atmから40Atmに膨脹される。さらに、この70%の二酸化炭素流体は圧力出力手段12で予圧縮され、圧力は45Atmとなる。この後、気液分離手段141で分離された30%の気体の部分と合流して圧縮機2に流される。図7または図9において説明した二酸化炭素流体の圧縮及び膨脹を受けた割合から分かるように、第2実施形態のパルス管型冷凍機に比べ、本実施形態のパルス管型冷凍機において一部(この場合では約30%)の二酸化炭素流体の圧縮及び膨脹過程が縮減されるため、パルス管型冷凍の効率が向上された。
このように、ほとんどの作動流体の膨脹過程はパルス管膨張機1において行うため、液体膨張手段142の両端における作動流体の圧力差が低く、液体膨張手段142でのエネルギー損失が少ない。一方、気液分離手段141から分離された気体が膨張または圧縮されないため、膨張及び圧縮によるエネルギー損失がない、従って、本実施形態は、第2実施形態のパルス管型冷凍機より高い効率を有することが期待できる。
(第4実施形態例)
本実施形態例のパルス管型冷凍機は、第1実施形態例とは基本に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、第1実施形態と同様に本実施形態のパルス管型冷凍機は、主にパルス管膨張機1、圧縮機2、放熱器3、吸熱器4とから構成される。また、放熱器3と圧縮機2の高圧端2Hとの間に第1連通路T1が設けられ、放熱器3とパルス管膨張機1の第1高圧通路1111Aとの間に第2連通路T2が設けられ、パルス管膨張機1の第1低圧通路1112Aと吸熱器4との間に第3連通路T3が設けられ、吸熱器4と圧縮機2の低圧端2Lとの間に第4連通路T4が設けられている。
図11は本実施形態のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機1を示した。図11に示すように、本実施形態のパルス管膨張機1の出力装置12は、シリンダー部121と、ディスプレーサー部1220と、熱出力手段127とで構成される。
ディスプレーサー部1220は、シリンダー部121に内置されシリンダー部121の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー122と、ディスプレーサー122に連結さられたシャフト123と、一端がシャフト123に連結し他端がシリンダー部121の最端部に連結された付勢手段123Sとを持つ。なお、付勢手段123Sはバネで構成されることができる。
熱出力手段127は、後部空間1210と、気体連通部1270と、熱機器127Aとで構成される。また、熱出力手段127は、シリンダー部121においてディスプレーサー122を中心としパルス管部113の背向側に後部空間1210を形成している。さらに、隔壁Wを介して、後部空間1210は後部圧縮空間1210Aとバッファー空間1210Bとに分割される。隔壁Wは開口部W1を持つ。ディスプレーサー122に連結されたシャフト123は開口部W1に差込まれたままで開口部W1に摺接しながら軸長方向に往復運動を行う。なお、開口部W1とシャフト123との間に潤滑剤が使用されているため、隔壁Wの両側の気体が開口部W1での気体漏れが抑えられる。また、後部圧縮空間1210Aとパルス管部113の第1高圧通路1111B及び第1低圧通路1112Bとの間に気体連通部1270が設けられている。さらに、気体連通部1270には、蓄熱器1272及び熱交換器1271が設けられている。なお、蓄熱器1272と熱交換器1271とで熱機器127Aが構成される。
このように、後部空間1210に十分な容積を有するバッファー空間1210Bが設けられているため、バッファー空間1210B内の作動流体がパルス管部113内の作動流体の振動に対して変動しにくくなり、ほぼ一定の圧力を維持することができる。このため、パルス管部113内において作動流体の高圧振動状態が維持でき、ディスプレーサー122がシリンダー部121内において高圧力差によってより容易に動くことができる。また、後部圧縮空間1210A内の作動流体が気体連通部1270を介してパルス管部113の低温端113Lに流される。この際、気体連通部1270に熱交換器1271と蓄熱器1272とからなる熱機器127Aが設けられているため、作動流体の圧縮により発生する熱が外部へ流出されるとともに、膨張による仕事は熱出力手段127の気体連通部1270を流れる作動流体を介してパルス管部11の低温端113Lに移行され、さらに、パルス管11で作動流体の膨張により冷凍力として生成して回収される。よって、膨張機の冷凍力を高めることができる。このように、膨張による仕事が熱出力手段を介してパルス管に移行され、さらに冷凍力として利用することができるので、熱機関の効率向上に有利である。
本発明の熱機関は、冷凍機、ヒートポンプ、またはヒートエンジンとして、冷凍設備、空調設備、廃熱の回収利用、または、原動力出力設備などの分野に利用することができる。
第1実施形態例のパルス管型冷凍機の概略構成を示す図である。 第1実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機の構造を示す図である。 第1実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機の作動サイクルにおいて、圧力(P)と容積(V)との関係を示すものである。 第1実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機の変体構造を示す図である。 第1実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機のローター式変体構造を示す図である。 第1実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機のローター式変体構造のローター縦断面図を示す図である。 第2実施形態例のパルス管型冷凍機の概略構成を示す図である。 第2実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機の構造を示す図である。 第3実施形態例のパルス管型冷凍機の概略構成を示す図である。 第4実施形態例のパルス管型冷凍機の概略構成を示す図である。 第4実施形態例のパルス管型冷凍機のパルス管膨張機の構造を示す図である。
符号の説明
1:パルス管膨張機 2:圧縮機 3:放熱器 4:吸熱器
2H:高圧端 2L:低圧端
T1:第1連通路 T2:第2連通路 T3:第3連通路 T4:第4連通路
11:パルス管 12:出力装置
111:流路連結手段 112:流路切替手段 113:パルス管部
1111A、1111B:第1高圧通路 1112A、1112B:第1低圧通路
1121:高圧弁口 1122:低圧弁口
113H:(パルス管)高温端 113L:(パルス管)低温端
110:筒状容器 1130:連結管 1131:漏斗状連結部
121:シリンダー部 122:ピストン 123:シャフト 124:伝動手段
1211:シリンダー室 1221:ピストンの下端面

Claims (10)

  1. 高圧端及び低圧端を備える圧縮機と、放熱器と、吸熱器と、第1高圧通路及び第1低圧通路を持つパルス管膨張機とから形成され、内部に作動流体が封入された閉回路を有する熱機関において、
    前記パルス管膨張機は、前記第1高圧通路の開閉と前記第1低圧通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に前記第1高圧通路及び前記第1低圧通路が接続され前記作動流体を膨張させて低温を生成するパルス管と、前記パルス管に連結され該パルス管内の前記作動流体の圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする熱機関。
  2. 前記放熱器と前記圧縮機の前記高圧端との間には前記放熱器と前記高圧端とを連通する第1連通路が設けられ、前記放熱器と前記パルス管膨張機の前記第1高圧通路との間には前記放熱器と前記第1高圧通路とを連通する第2連通路が設けられ、前記パルス管膨張機の前記第1低圧通路と前記吸熱器との間には前記第1低圧通路と前記吸熱器とを連通する第3連通路が設けられ、前記吸熱器と前記圧縮機の前記低圧端との間には前記吸熱器と前記低圧端とを連通する第4連通路が設けられている請求項1に記載の熱機関。
  3. 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置され該シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストンと、前記ピストンに連結されたシャフトを持ち、該シャフトを介して前記ピストンの往復運動による駆動力を伝動する伝動手段とを有する請求項2に記載の熱機関。
  4. 前記出力装置は、ハウジングと、該ハウジング内に回転あるいは偏心回転可能に配置されたローターと、前記ローターと共に前記ハウジングの内部空間を区画して少なくとも1個の作動空間を形成するベーンと、前記ローターに連結されたシャフトを持ち該シャフトを介して前記ローターの回転運動による駆動力を伝動する伝動手段とで構成され、さらに連結部を介して前記パルス管に連通される請求項2に記載の熱機関。
  5. 前記出力手段は、前記伝動手段で伝動された駆動力を電力として出力する電力出力手段を有する請求項3または4のいずれか1項に記載の熱機関。
  6. 前記出力装置は、前記伝動手段、もしくは前記電力出力手段を介して前記圧縮機に接続し、前記駆動力、もしくは前記電力を出力する請求項2〜5のいずれか1項に記載の熱機関。
  7. 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置され、第1ディスプレーサー、第2ディスプレーサー、前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとの間に設けられ前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとを連結する連結部材、または、前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとの間に設けられ一端が前記第1ディスプレーサー、もしくは前記第2ディスプレーサーのいずれか一方に連結され他端が前記シリンダー部の内側の所定位置に連結される付勢手段を備え前記シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、前記シリンダー部に前記ディスプレーサー部を中心とし前記パルス管の背向側に形成された後部空間、該後部空間と外部とを遮断するカバー部、該カバー部に設けられ前記後部空間と前記外部との圧力差により単方向に後部空間に開通する入口弁および該入口弁に連通する第2入口通路、または、単方向に外部に開通する出口弁及び前該出口弁に連通する第2出口通路を備える圧力出力手段と、を有しており、前記放熱器と前記圧縮機の前記高圧端との間には前記放熱器と前記高圧端とを連通する第1連通路が設けられ、前記放熱器と前記パルス管膨張機の前記第1高圧通路との間には前記放熱器と前記第1高圧通路とを連通する第2連通路が設けられ、前記パルス管膨張機の前記第1低圧通路と前記吸熱器との間には前記第1低圧通路と前記吸熱器とを連通する第3連通路が設けられ、前記吸熱器と前記第2入口通路との間には前記吸熱器と前記第2入口通路とを連通する第5連通路が設けられ、前記第2出口通路と前記圧縮機の前記低圧端との間には前記第2出口通路と前記低圧端とを連通する第6連通路が設けられている請求項1に記載の熱機関。
  8. 前記パルス管膨張機は、前記第1低圧通路と前記吸熱器とを接続する前記第3連通路に気液分離手段と液体膨張手段とを順次に備えており、前記気液分離手段と前記圧縮機の前記低圧端との間には前記気液分離手段と前記低圧端とを連通する第7連通路が設けられている請求項1または請求項7のいずれか1項に記載の熱機関。
  9. 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置されたディスプレーサー、一端が前記ディスプレーサーに連結し他端が前記シリンダー部の最端部に連結される付勢手段を備え前記シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、前記シリンダー部に前記ディスプレーサーを中心とし前記パルス管の背向側に形成された後部空間、該後部空間と前記パルス管の前記第1高圧通路及び前記第1低圧通路とを連通する気体連通部、または前記気体連通部に設けられた熱機器からなる熱出力手段と、を有する請求項1または2のいずれか1項に記載の熱機関。
  10. 前記作動流体は、二酸化炭素である請求項1に記載の熱機関。
JP2006114824A 2006-04-18 2006-04-18 熱機関 Pending JP2007285630A (ja)

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