JP2007255798A - パルス管型低温膨張装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧気体の膨張による仕事を回収しパルス管膨張装置、あるいはその他の装置に有効に利用できるパルス管低温膨張装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のパルス管型低温膨張装置は、高圧気体が流れる高圧気体通路と低圧気体が流れる低圧気体通路を持つ気体圧力発生手段と、気体圧力発生手段の高圧気体通路の開閉と低圧気体通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に気体圧力発生手段の高圧気体通路及び低圧気体通路が接続され、高圧気体を膨張させて低温を生成するパルス管と、パルス管に連結され該パルス管内の気体圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする。これにより、気体膨脹による仕事が回収できると共に、ピストンの下端部を液体の衝撃から守ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のパルス管型低温膨張装置は、高圧気体が流れる高圧気体通路と低圧気体が流れる低圧気体通路を持つ気体圧力発生手段と、気体圧力発生手段の高圧気体通路の開閉と低圧気体通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に気体圧力発生手段の高圧気体通路及び低圧気体通路が接続され、高圧気体を膨張させて低温を生成するパルス管と、パルス管に連結され該パルス管内の気体圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする。これにより、気体膨脹による仕事が回収できると共に、ピストンの下端部を液体の衝撃から守ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明はパルス管型低温膨張装置に関する。
膨張装置は高圧気体、あるいは液体を膨張させ、低温、低圧を発生するものである。膨張装置は様々な分野に広く使用されている。例えば化学工学や低温工学などに使用される場合が多い。特に、空調装置として良く使われている。
様々な種類の膨張装置の中に、パルス管型低温膨張装置は低温端において動く部材を設置する必要がなく、かつシンプルな構造を有するため、非常に注目されている。例えば、Advanced in cryogenic engineering(以下、非特許文献1と称する)はパルス管部を持つ低温膨張装置を開示している。非特許文献1に記載のパルス管膨張装置は、高圧気体をパルス管に膨張させ、低温かつ低圧を生成している。
Advanced in Cryogenic Engineering,Vol29,(1984),629−637
Advanced in Cryogenic Engineering,Vol29,(1984),629−637
非特許文献1に開示されたパルス管膨張装置は高圧気体を膨張させ、低温低圧を生成する一方、高圧気体の膨張による仕事が熱として外部へ流出するため、膨張装置の効率が低いという問題がある。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、高圧気体の膨張による仕事を回収し、パルス管膨張装置、あるいはその他の装置に有効に利用できるパルス管低温膨張装置を提供することを課題とする。
本発明のパルス管型低温膨張装置は、高圧気体が流れる高圧気体通路と低圧気体が流れる低圧気体通路を持つ気体圧力発生手段と、気体圧力発生手段の高圧気体通路の開閉と低圧気体通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に気体圧力発生手段の高圧気体通路及び低圧気体通路が接続され、高圧気体を膨張させて低温を生成するパルス管と、パルス管に連結され該パルス管内の気体圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とする。本発明のパルス管型低温膨張装置によれば、高圧気体がパルス管の低温端において膨張され低温を生成するとともに、パルス管の高温端において膨張による仕事が出力され、有効なエネルギーとして回収されることができる。これにより、パルス管型低温膨張装置の効率を向上させる効果がある。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置され該シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストンと、を有することが好ましい。パルス管に連結されたシリンダー部の内側にシャフトを持つピストンが設けられていることにより、気体の膨張による仕事がピストンに連結されたシャフトを介して外部へ出力することができる。なお、シャフトとしてはクランクシャフトやヨークなどを採用することができる。このように、膨張による仕事がシャフトを介して原動力として出力されることができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、ピストンに連結されたシャフトと、シャフトを介してピストンの往復運動を駆動する駆動手段とを有することが好ましい。これにより、シャフトを介して膨張による仕事が駆動手段に移行され、駆動手段を原動機として働かせることができる。さらに、発電機などに接続されることにより膨張による仕事が最終的に電力として出力されることができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置のパルス管は、高温端に高温作動気体の拡散を抑える高温気体ディストリビューターが設けられ、低温端に低温作動気体の拡散を抑える低温気体ディストリビューターが設けられていることが好ましい。これにより、パルス管の低温端を流れる気体とパルス管の高温端を流れる気体との間に気体混合による冷凍効率の低下を防ぐことができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置のパルス管は、高温端に高温作動気体の拡散を抑える高温気体ディストリビューターが設けられ、低温端に低温作動気体の拡散を抑える低温気体ディストリビューターが設けられていることが好ましい。これにより、パルス管の低温端を流れる気体とパルス管の高温端を流れる気体との間に気体混合による冷凍効率の低下を防ぐことができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、ハウジングと、該ハウジング内に回転あるいは偏心回転可能に配置されたローターと、ローターと共にハウジングの内部空間を区画して少なくとも1個の作動空間を形成するベーンとで構成され、連結部を介してパルス管に連通されていることが好ましい。これにより、気体膨脹による仕事が回転するローターに移行されることができ、膨張による仕事が原動力として外部へ出力されることができる。さらに、発電機などに接続することにより電力として出力されることもできる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置され、第1ディスプレーサー、第2ディスプレーサー、第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとの間に設けられ第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとを連結するシャフト、第1ディスプレーサーと第2ディスプレーサーとの間に設けられ一端が第1ディスプレーサー、または第2ディスプレーサーのいずれか一方に連結され他端がシリンダー部の内側の所定位置に連結される付勢手段とを備えシリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、シリンダー部においてディスプレーサー部を中心としパルス管と反対側に形成された後部空間、後部空間と外部とを遮断するカバー部、さらにカバー部に設けられ後部空間を外部に連通する気体連通手段とからなる圧力出力手段と、を有することが好ましい。また、本発明のパルス管型低温膨張装置の気体連通手段は、後部空間と外部との圧力差により単方向に後部空間に開通する入口弁と単方向に外部に開通する出口弁と、入口弁に連通する入口通路と、出口弁に連通する出口通路とを有することが好ましい。これにより、ディスプレーサー部はシリンダー部において気体圧力の変動に駆動され往復運動が行われる。さらに、ディスプレーサー部の後方に形成された後部空間内の作動気体がディスプレーサー部の往復運動に応じて圧力変動が発生する。このため、後部空間に設けられた単方向入口弁及び単方向出口弁が後部空間内の気体圧力と外部の圧力との圧力差に応じて開閉される。この結果、気体が出口通路を介して外部へ高圧気体を送出して高圧端を形成し、入口通路を介して外部から気体を入れさせて低圧端を形成し、吐出圧と吸入圧との圧力差による力が主に利用できる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置されたディスプレーサー、ディスプレーサーに連結されたシャフト、シャフトを介してディスプレーサーを弾性的に支持する弾性支持手段とを備えシリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、シリンダー部にディスプレーサーを中心としパルス管と反対側に形成された後部空間、後部空間とパルス管とを連通する気体連通部、さらに気体連通部に設けられた熱転換部とからなる熱転換手段とを有することが好ましい。これにより、膨張により低温が生成される際、膨張による仕事が少ない場合において膨張された気体の圧力変動によりディスプレーサーが動かされる。さらに後部空間内の作動気体がディスプレーサーによって圧縮され、気体連通部を介してパルス管に流される。この際、気体連通部に熱転換部が設けられているため、膨張による仕事が作動気体の流れとともに熱として外部へ流出することができる。すなわち、膨張による仕事が少ない場合において、膨張による仕事が回収されずに直接に熱に転換し流出されることができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の出力装置は、パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、シリンダー部に内置されたディスプレーサー、一端がディスプレーサーに連結し他端がシリンダーの最端部に連結される付勢手段とを備えシリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、シリンダー部にディスプレーサーを中心としパルス管と反対側に形成された後部空間、後部空間とパルス管の高温気体通路及び低温気体通路とを連通する気体連通部、さらに気体連通部に設けられた熱機器とからなる冷凍出力装置とを有することが好ましい。これにより、ディスプレーサー部はシリンダー部において気体圧力の変動に応じて往復運動が行われ、ディスプレーサー部の後方に形成された後部空間内の作動気体がディスプレーサー部の往復運動に応じて圧縮され気体連通部を介してパルス管に流される。この際、気体連通部に熱交換器と蓄熱器から構成された熱機器が設けられているため、冷凍力が生成されることができる。すなわち、膨張による仕事が熱機器を介して冷凍力として出力されることができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置の後部空間は、開口部を持つ隔壁で後部空間を後部圧縮空間とバッファー空間とに分割し、ディスプレーサー部は、一端がディスプレーサーに連結し他端が隔壁の開口部に摺接しながら挿入されたシャフトと、一端がシャフトに連結し他端がシリンダー部の最端部に連結される付勢手段とを有することが好ましい。本発明のパルス型低温膨張装置によれば、後部空間に十分な容積を有するバッファー空間が設けられているため、バッファー空間内の作動気体の圧力が変動しにくくなり、結果としてパルス管内において高圧振動状態となる。この高圧振動により、ディスプレーサーがシリンダー内においてより容易に動くことができる。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置のディスプレーサー部はシャフトを介してディスプレーサーを弾性的に支持する弾性支持手段を備えることが好ましい。これにより、ピストンとシリンダー部との間にクリアランスシールが形成されることができる。このため、潤滑剤などのメカニカルシールを使用することなく、パルス管低温膨張装置の長寿命化を実現することができる。
本発明のパルス管型低温膨張装置によれば、高圧気体がパルス管の低温端において膨張されるとともに、パルス管の高温端において気体圧力変動により膨張による仕事が出力され、有効なエネルギーとして回収されることができる。これにより、パルス管型低温膨張装置の効率向上に有利である。
また、本発明のパルス管型低温膨張装置は、気液二相共存する低温膨張に使用されていたJTバルブの代替装置として使用されることができる。特に、二酸化炭素を冷媒とする空調装置、または冷凍装置などに本発明のパルス管型低温膨張装置が用いられた場合には、顕著に冷凍効率が向上される。例えば、ヒートポンプ、または冷凍装置に二酸化酸素が使用される際、冷凍装置に本発明のパルス管型低温膨張装置を組み込んだ場合はJTバルブを組み込んだ場合に比べ、冷凍効率が大きく向上される。
さらに、気液二相共存する低温膨張が行われる際、高圧気体が膨張装置のパルス管に流され、膨張過程を経た後、パルス管において気相と液相(または気液混合相)に分けられる。液体の層(または気液混合相)がパルス管の下部に溜められ、気体の層(いわゆる気体ピストン)がパルス管の上部に溜められる。従って、パルス管の上部に設けられたピストンが往復運動を行う際、ピストンの下端部と液体の層(または気液混合相)との間に、気体の層(気体ピストン)が介在されているため、ピストンの下端部が液体(または気液混合相)に直接に接触することがない。つまりピストンの下端部は、パルス管の上部に形成された気体ピストンをクッションにパルス管の下部に溜まった液体からの衝撃を受けることがなく、ピストンの長寿命化に有利である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態例)
図1に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、主にパルス管1と出力装置2から構成される。
図1に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、主にパルス管1と出力装置2から構成される。
パルス管1は気体圧力発生手段11と、流路切替手段12と、パルス管部13とからなる。気体圧力発生手段11は高圧気体が流れる高圧通路111A、111Bと低圧気体が流れる低圧通路112A,112Bとからなり、高圧通路111A、111Bに高圧弁口121が設けられ、低圧通路112A,112Bに低圧弁口122が設けられる。高圧弁口121と低圧弁口122とで本発明の流路切替手段12が構成される。また、パルス管部13は高温端13Hと低温端13Lを持ち、筒状容器10に収容される。さらに、パルス管部13は連結管130を介して高圧通路111Bおよび低圧通路112Bに接続されている。また、パルス管1には、作動気体が高圧通路111Bまたは低圧通路112Bからパルス管部13にスムーズに流れるように漏斗状連結部131が設けられている。
出力装置2は、容器10に収容されパルス管部13と一体に形成されたシリンダー部21と、シリンダー部21に内置されシリンダー部21の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストン22と、ピストン22に連結されピストン22の往復運動に連動するシャフト23と、シャフト23を駆動する駆動手段24とから構成されることができる。シリンダー部21にシリンダー室211が形成される。また、ピストン22はシリンダー部21のシリンダー室211に往復運動ができるように設置されている。駆動手段24はシャフト23を介してピストン22を周期的に駆動するものである。
なお、本実施形態のパルス管型低温膨張装置は気液二相共存する場合にも適応するため、パルス管部13を縦方向(水平方向に垂直する方向)に設置することが好ましい。これにより、パルス管部13の上部13H(高温端ともいう)に気体の層(いわゆる気体ピストン)とパルス管部13の下部13L(低温端ともいう)に液体の層(または気液混合相)が分けられ、上部13Hに設けられたピストン22が下部13Lに溜まった液体の層(または気液混合相)と直接に接触せず、ピストン22の下端部221が液体による衝撃を受けることがなく、ピストンの長寿命化に有利である。
次に、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の動作を説明する。
図2はパルス管型低温膨張装置の動作サイクルを示すものである。図2に示すように、ピストン22が下向運動する際、流路切替手段12の高圧弁口121及び低圧弁口122が閉じられているため、作動気体は圧縮される。実線A−Bに示す。
次に、ピストン22が引き続き下向運動し、高圧弁口121が連通されるため、高圧気体が高圧通路111A,111Bを介してパルス管部13に流され、作動気体の圧力はさらに向上される。実線B−Cに示す。
次に、ピストン22が上向運動し、高圧弁口121が連通状態のままであるため、作動気体の圧力変化はなし。実線C−Dに示す。
次に、ピストン22が引き続き上向運動し、高圧弁口121が閉じられるため、パルス管部13内の圧力が減少し、作動気体は膨張される。従って、気体温度及び圧力は同時に減少される。実線D−Eに示す。
次に、ピストン22が引き続き上向運動し、低圧弁口11が連通されるため、低圧気体が低圧通路121A,121Bを介してパルス管部13から流され、作動気体の圧力はさらに減少し、温度も最低温度に達成される。実線E−Fに示す。
次に、ピストン22が下向運動し、低圧弁口122が連通状態のままであるため、作動気体の圧力変化はなし。実線F−Aに示す。
このように、一つの動作サイクルを経て、高圧弁口121および低圧弁口122の開閉に連れ、ピストン22はシリンダー部21内に往復運動を行い、パルス管部13において作動気体の膨張により低温が生成される。
作動気体の膨脹により、パルス管部13の低温端13Lにおいて膨張による仕事が生成され、圧力振動によってパルス管部13の高温端13Hに伝えられる。なお、パルス管部13において、低温端13Lと高温端13Hとの間に存在する気体はピストンの動きに連れて動かされる為、気体ピストン(Gas Piston)ともいう。
また、パルス管型低温膨張装置の高冷凍効率を達成するために、ピストン22の下端部221とパルス管部13の低温端13Lとの間に十分な距離を持つ必要がある。これにより、ピストン22の下端部221における温度と低温端13Lにおける温度差を保つことができ、高冷凍効率に達することができる。
また、パルス管部13とシリンダー部21とを収容する容器10が十分な長さが無い場合には、ピストン22の長さをより長くし、かつピストン22を低熱伝導性物質で構成することにより、ピストン22において高温端と低温端が形成されることができ、気体膨脹により冷凍力を生成することができる。また、この場合でも、気体ピストンが形成されているため、ピストン22の下端部221はパルス管部13に溜められた液体(または気液混合体)に直接接触することなく、液体の衝撃から守られる。
本実施形態のパルス管型低温膨張装置によれば、高圧気体がパルス管部13の低温端13Lにおいて膨張され低温を生成するとともに、パルス管部13の高温端13Hにおいて膨張による仕事を外部へ出力することができる。つまりパルス管部13と一体に形成されたシリンダー部21の内側にシャフト23を持つピストン22が設けられることにより、気体の膨張による仕事がピストン22に連結されたシャフト23を介して外部へ出力される。即ち、膨張による仕事が原動力として出力されることが可能となる。よって、パルス管型低温膨張装置の効率が向上される。
(第2実施形態例)
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、リニアモーターM(Linear Moter)が出力装置2として設けられたものである。具体に図3を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、リニアモーターM(Linear Moter)が出力装置2として設けられたものである。具体に図3を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
図3に示すように、出力装置2はリニアモーターMから構成される。具体的に、ピストン22に連結されたシャフト23が弾性支持手段23B1、23B2により支持されるため、ピストン22はシリンダー部21に軸方向に往復運動することができる。また、ピストン22の往復運動に連れシャフト23が連動される。さらに、シャフト23が磁石で構成されるため、シャフト23の外周に設けられたリニアモーターMがシャフト23の往復運動により駆動される。この結果、膨張による仕事がリニアモーターにより動力に転換され、外部へ出力されることができる。また、発電装置に接続された場合には、電流として出力されることもできる。
なお、弾性支持手段23B1、23B2を弾性軸受で構成することができる。この弾性支持手段23B1、23B2により、ピストン22はシリンダー部21の内側に軸長方向に垂直する方向の移動が少なく、軸長方向のみに往復運動が行われる。このため、ピストン22の外周面とシリンダー部21の内周面との間に微小間隙が形成される。即ち、潤滑剤として機能するメカニカルシール(Mechanical seal)のように、クリアランスシール(Clearance Seal)が形成される。よって、ピストン22の両側の気体がシールされるとともに、ピストン22とシリンダー部21との間の摩擦によるエネルギー損失を抑えることができる。
(第3実施形態例)
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、パルス管部13に高温気体と低温気体が乱流による混合を防ぐためにディストリビューター14H,14Lが設けられたものである。具体に図4を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、パルス管部13に高温気体と低温気体が乱流による混合を防ぐためにディストリビューター14H,14Lが設けられたものである。具体に図4を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
図4に示すように、パルス管部13は高温端13Hと低温端13Lを有している。高温端13Hにおける温度は高く、低温端13Lにおける温度は低く設定されている。このため、パルス管部13を流れる作動気体がピストン22の往復運動、または高圧通路および低圧通路が連通された際、気流変動による高温端13Hと低温端13Lにおける温度が激しく変動せず気体がスムーズに流れるように、高温端13H及び低温端13Lにディストリビューター14H、14Lがそれぞれ設置される。ディストリビューター14H,14Lが設けられることにより、パルス管部13を出入する気体がスムーズに流れ、高温端13Hと低温端13Lとの間における温度差を保つことができる。即ち、パルス管型低温膨張装置の冷凍効率の向上に有利である。
(第4実施形態例)
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、設計上のコンパクト性などが考量されたものである。具体に図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、設計上のコンパクト性などが考量されたものである。具体に図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
図5に示すように、シリンダー部21が容器20に収容され、パルス管部12が容器10に収容される。シリンダー部21とパルス管部13との間に連結部15が設けられているため、シリンダー部21とパルス管部13が連通されている。シリンダー部21を収容する容器20とパルス管部13を収容する容器10は別々なので、本実施形態のパルス管型低温膨張装置が設計上においてより自由な形状を持つ、かつコンパクト性を有することができる。
また、パルス管部13を出入する気体がよりスムーズに流れるようにパルス管部13の上部に連結部15と連通する漏斗状連通部132と、パルス管部13の下部に連通管130と連通する漏斗状連通部131とを設けることができる。さらに、気流をよりスムーズにするために、ディストリビューター14H,14Lを設けることもできる。
(第5実施形態例)
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、ロタリーモーターR(Rotary Moter)が出力装置2として設けられたものである。具体に図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
本実施形態のパルス管型低温膨張装置は、ロタリーモーターR(Rotary Moter)が出力装置2として設けられたものである。具体に図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態例は第1実施形態例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として説明する。
図6に示すように、出力装置2はロタリーモーターRから構成される。ロタリーモーターRは、ハウジング215と、ローター233と、ベーン234、235とから構成される。ローター233はハウジング215内に回転或いは偏心回転可能に配置されている。また、ローター233はベーン234、235とともにハウジング215の内部空間を区画し圧縮空間237とバック空間236とを形成している。さらに、圧縮空間通孔237Aと連結部15とを介してパルス管1のパルス管部13に接続される。なお、ベーン234、235はハウジング215のケース215Aに取り付けられる。また、ハウジング215のケース215Aの内周面215Bに摺接して作動空間を気密的に区画するために、ベーン234、235はそれぞれ隔壁234A,235Aと、隔壁234A,235Aの往復運動を引導させる引導孔234C,235Cと、隔壁234A,235Aをローター233に向かって付勢する付勢手段234B,235Bとを持ち、隔壁234A,235Aはローター233の回転に連れ、付勢手段234B,235Bによりローター233の外周面に摺接しながら、引導孔234C,235C内に往復運動を行う。なお、付勢手段234B,235Bはバネから構成されることができる。また、ローター233の外周側にリング部材232を設けることができる。リング部材232を設けることにより、ベーン234、235の隔壁234A,235Aがリング232の外周面に摺接しがなら、往復運動を行い、ローター233の回転による摩擦がリング232によって減少されることができる。なお、ローター233とリング部材232との間に潤滑剤が使用される。また、ベーン234、235をローター233に設けることもできる。この場合では、隔壁234A,235Aはケース215Aの内周面に摺接しながら、往復運動を行う。
図7に示すように、ローター233はシャフト231Cに接続される。また、ローター233はローター室231に設置され、上部と下部にカバー231A,231Bが設けられ、ローター室231内に形成された圧縮空間237とバック空間236の気密性を保つことができる。さらに、膨張による仕事が高温気体を介してパルス管部13から圧縮空間237に流される。このため、ローター233が作動気体の圧力で駆動される。シャフト231Cがローター233に連結されているため、ローター23の回転により膨張による仕事がシャフト231Cを介して外部に出力される。したがって、シャフト231C側にロタリーモーターRを取り付ければ、膨張による仕事がロタリーモーターRを駆動するがことできる。また、発電装置などに接続された場合には電力として出力されることもできる。
(第6実施形態例)
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図8を参照しながら説明する。
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の出力装置2は、ディスプレーサー部220と圧力出力手段250とからなる。
ディスプレーサー部220は、シリンダー部21と、第1ディスプレーサー22Aと、第2ディスプレーサー22Bと、シャフト23と、付勢手段23Sとから構成される。第1ディスプレーサー22Aと第2ディスプレーサー22Bとの間にシャフト23が設けられ、第1ディスプレーサー22Aと第2ディスプレーサー22Bとを連結している。さらに、付勢手段23Sは、一端が第1ディスプレーサー22Aに固定され、他端がシリンダー部21に固定されている。このため、ディスプレーサー部220が作動気体の振動に応じて往復運動を行うことができる。なお、付勢手段23Sはバネで構成されることができる。また、付勢手段23Sが容易にシリンダー部21の内側に固定されるため、シリンダー部21を二段式で形成されることができる。つまり、シリンダー部21は、パルス管部13と同じ径を有する第2シリンダー部21Bと、第2シリンダー部21Bより大きい径を有する第1シリンダー部21Aとで構成されることができる。したがって、第1シリンダー部21Aに設けられた第1ディスプレーサー22Aの径は第2シリンダー部21Bに設けられた第2ディスプレーサー22の径より大きく設定されることができる。このように、容易に付勢手段23Sを第1シリンダー部21Aの端部21A1に固定することができる。
また、図8に示すように、圧力出力手段250は、第1ディスプレーサー22Aの後部側に形成された後部空間212と、カバー部241と、カバー部241に形成された高圧出口25H1と低圧入口25L1と、高圧出口25H1を開閉する単方向弁252と低圧入口25L1を開閉する単方向弁251と、高圧出口25H1と低圧入口25L1をそれぞれ外部へ連通する連結管25Hと25Lとからなる。ディスプレーサー部220が作動気体の圧力の変動により往復運動が行われる際、後部空間212内の作動気体の圧力が変化され、後部空間212内の圧力は外部の圧力より大きいとき、弁251が圧力により閉じられ、弁252が開通される。逆に、後部空間212内の圧力が外部の圧力より小さいとき、弁251が開通となり、弁252が閉じられる。結果として、パルス管部13の低温端13Lにおいて膨張された気体の圧力が高温端13Hに伝えられ、気体変動によってディスプレーサー部220が往復運動を行う。そして、後部空間212内の作動気体の圧力変動により、外部へ高圧気体を吐出する高圧端25Hと外部から気体を吸入する低圧端25Lが形成され、吐出圧と吸入圧との圧力差による力が出力される。すなわち、膨張による仕事が力として出力されることができる。
(第7実施形態例)
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図9を参照しながら説明する。
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の出力装置2は、シリンダー部21と、ディスプレーサー部220と、熱転換手段26とから構成される。
シリンダー部21は容器20に収納される。ディスプレーサー部220はディスプレーサー22と、シャフト23と、弾性支持手段23B1,23B2とからなる。ディスプレーサー22はシャフト23に連結されるとともに、弾性支持手段23B1,23B2により弾性的に支持される。このため、ディスプレーサー22とシリンダー部21との間にクリアランスシールが形成され、ディスプレーサー22はシリンダー部21の軸長方向に往復運動を行うことができる。
また、熱交換手段26はディスプレーサー22の後方(シリンダー部21においてディスプレーサー22を中心としパルス管部13と反対側に形成された後部空間)に位置するシリンダー空間220とパルス管部13の高温端13Hとを接続する連通部260を持ち、さらに、連通部260には熱転換部261が設けられている。なお、熱転換部261をオリフィスなどのもので構成することができる。このように、膨張により低温が生成される際、膨張による仕事が少ない場合において、膨張された気体の圧力の変動によりディスプレーサー22が往復運動を行う。さらに、後部空間210内の作動気体がディスプレーサー21によって圧縮され、気体連通部260を介してパルス管部13に流される。この際、気体連通部260に熱転換部261が設けられているため、膨張による仕事が作動気体の流れとともに熱として外部へ流出することができる。すなわち、膨張による仕事が少ない場合において、膨張による仕事を回収せず直接熱に転換し流出させることができる。
(第8実施形態例)
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図10を参照しながら説明する。
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第1実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の出力装置2は、シリンダー部21と、ディスプレーサー部220と、冷凍出力手段27とで構成される。
ディスプレーサー部220はシリンダー部21に内置されシリンダー部21の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー22と、一端がディスプレーサー22に連結し他端がシリンダー部21の最端部に接続される付勢手段23Sとを持つ。なお、付勢手段23Sはバネで構成されることができる。
ディスプレーサー部220はシリンダー部21に内置されシリンダー部21の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー22と、一端がディスプレーサー22に連結し他端がシリンダー部21の最端部に接続される付勢手段23Sとを持つ。なお、付勢手段23Sはバネで構成されることができる。
また、冷凍出力手段27は、シリンダー部21においてディスプレーサー22を中心としパルス管部13と反対側に形成された後部空間210と、後部空間210とパルス管部13の高温気体通路111B及び低温気体通路112Bとを連通する気体連通部270と、連通部270に設けられた蓄熱器272と、熱交換器271とからなる。なお、蓄熱器272と熱交換器271から熱機器27Aが構成される。
このように、ディスプレーサー部220がシリンダー部21において気体圧力の変動に応じて往復運動を行い、ディスプレーサー部220の後方に形成された後部空間210内の作動気体がディスプレーサー部220の往復運動に応じて圧縮され、気体連通部270を介してパルス管部13の低温端13Lに流される。この際、気体連通部270に熱交換器271と蓄熱器272から構成された熱機器27Aが設けられているため、冷凍力が生成される。すなわち、膨張による仕事が熱機器27Aを介して冷凍力として出力されることができる。
(第9実施形態例)
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第8実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図11を参照しながら説明する。
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第8実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の出力装置2は、シリンダー部21と、ディスプレーサー部220と、冷凍出力手段27とで構成されることができる。
ディスプレーサー部220は、シリンダー部21に内置されシリンダー部21の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー22と、ディスプレーサー22に連結さられたシャフト23と、一端がシャフト23に連結し他端がシリンダー部21の最端部に連結された付勢手段23Sとを持つ。なお、付勢手段23Sはバネで構成されることができる。
冷凍出力手段27は、シリンダー部21においてディスプレーサー22を中心としパルス管部13と反対側に後部空間210が形成されている。さらに、隔壁Wを介して、後部空間210は後部圧縮空間210Aとバッファー空間210Bとに分割される。隔壁Wが開口部W1を持ち、ディスプレーサー22に連結されたシャフト23は開口部W1に差込まれたままで開口部W1に摺接しながら軸長方向に往復運動を行う。なお、開口部W1とシャフト23との間に潤滑剤が使用されているため、隔壁Wの両側の気体が開口部W1を通して漏れることはない。また、後部圧縮空間210Aとパルス管部13の高温気体通路111B及び低温気体通路112Bとを連通する気体連通部270と、連通部270に設けられた蓄熱器272と、熱交換器271とからなる。なお、蓄熱器272と熱交換器271から熱機器27Aが構成される。
このように、後部空間210に十分な容積を有するバッファー空間210Bが設けられているため、バッファー空間210B内の作動気体がパルス管部13内の作動気体の振動に対して変動しにくくなり、結果としてパルス管部13内の作動気体が高圧振動状態となっている。この高圧振動により、ディスプレーサー22がシリンダー部21内においてより容易に動くことができる。また、作動気体が気体連通部270を介してパルス管部13の低温端13Lに流される。この際、気体連通部270に熱交換器271と蓄熱器272から構成された熱機器27Aが設けられているため、冷凍力が生成される。すなわち、本実施形態例のパルス管型低温膨張装置によれば膨張による仕事が容易に熱機器27Aを介して冷凍力として出力されることができる。
(第10実施形態例)
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第9実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図12を参照しながら説明する。
本実施形態例のパルス管型低温膨張装置は、第9実施形態例とは基本に同様な構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下異なる部分を中心として図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、本実施形態のパルス管型低温膨張装置の出力装置2のピストン22に連結されたシャフト23は弾性支持手段23B1,23B2により弾性的に支持されている。これにより、隔壁Wが持つ開口部W1とシャフトとの間、または、ディスプレーサー22とシリンダー部21との間にクリアランスシールが形成される。このため、潤滑剤としてメカニカルシールを設ける必要性がなく、パルス管膨張装置の長寿命化に有利である。
本発明のパルス管型低温膨張装置は、発電設備、モーター、または冷凍設備などの分野に利用することができる。
1:パルス管 2:出力装置 10:容器
11:気体圧力発生手段 12:流路切替手段
111A、111B:高圧通路 112A、112B:低圧通路
121:高圧弁口 122:低圧弁口
13:パルス管部 130:連通管 131:漏斗状連結部
13H:高温端 13L:低温端
21:シリンダー部 22:ピストン 23:シャフト 24:駆動手段
211:シリンダー室 221:下端部
11:気体圧力発生手段 12:流路切替手段
111A、111B:高圧通路 112A、112B:低圧通路
121:高圧弁口 122:低圧弁口
13:パルス管部 130:連通管 131:漏斗状連結部
13H:高温端 13L:低温端
21:シリンダー部 22:ピストン 23:シャフト 24:駆動手段
211:シリンダー室 221:下端部
Claims (11)
- 高圧気体が流れる高圧気体通路と低圧気体が流れる低圧気体通路を持つ気体圧力発生手段と、前記気体圧力発生手段の前記高圧気体通路の開閉と前記低圧気体通路の開閉とを切り替える流路切替手段とを有し、一端に前記気体圧力発生手段の前記高圧気体通路及び前記低圧気体通路が接続され、前記高圧気体を膨張させて低温を生成するパルス管と、
前記パルス管に連結され該パルス管内の気体圧力変動により駆動される出力装置と、を有することを特徴とするパルス管型低温膨張装置。 - 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置され該シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたピストンと、を有する請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記出力装置は、前記ピストンに連結されたシャフトと、前記シャフトを介して前記ピストンの往復運動を駆動する駆動手段とを有する請求項2項に記載のパルス管熱機関。
- 前記パルス管は、高温端に高温作動気体の拡散を抑える高温気体ディストリビューターが設けられ、低温端に低温作動気体の拡散を抑える低温気体ディストリビューターが設けられている請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記出力装置は、ハウジングと、該ハウジング内に回転あるいは偏心回転可能に配置されたローターと、前記ローターと共に前記ハウジングの内部空間を区画して少なくとも1個の作動空間を形成するベーンとで構成され、連結部を介して前記パルス管に連通されている請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置され、第1ディスプレーサー、第2ディスプレーサー、前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとの間に設けられ前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとを連結するシャフト、前記第1ディスプレーサーと前記第2ディスプレーサーとの間に設けられ一端が前記第1ディスプレーサー、または前記第2ディスプレーサーのいずれか一方に連結され他端が前記シリンダー部の内側の所定位置に連結される付勢手段とを備え前記シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、前記シリンダー部に前記ディスプレーサー部を中心とし前記パルス管と反対側に形成された後部空間、該後部空間と外部とを遮断するカバー部、さらに前記カバー部に設けられ前記後部空間を外部に連通する気体連通手段とからなる圧力出力手段と、を有する請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記気体連通手段は、前記後部空間と前記外部との圧力差により単方向に後部空間に開通する入口弁と単方向に外部に開通する出口弁と、前記入口弁に連通する入口通路と、前記出口弁に連通する出口通路とを有する請求項1または6のいずれか1項に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置されたディスプレーサー、前記ディスプレーサーに連結されたシャフト、前記シャフトを介して前記ディスプレーサーを弾性的に支持する弾性支持手段とを備え前記シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、前記シリンダー部に前記ディスプレーサーを中心とし前記パルス管と反対側に形成された後部空間、該後部空間と前記パルス管とを連通する気体連通部、さらに該気体連通部に設けられた熱転換部とからなる熱転換手段とを有する請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記出力装置は、前記パルス管に連結し該パルス管と一体に形成されたシリンダー部と、前記シリンダー部に内置されたディスプレーサー、一端が前記ディスプレーサーに連結し他端が前記シリンダーの最端部に連結される付勢手段とを備え前記シリンダー部の軸長方向に往復運動可能に設けられたディスプレーサー部と、前記シリンダー部に前記ディスプレーサーを中心とし前記パルス管と反対側に形成された後部空間、該後部空間と前記パルス管の前記高温気体通路及び前記低温気体通路とを連通する気体連通部、さらに前記気体連通部に設けられた熱機器とからなる冷凍出力装置と、を有する請求項1に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記後部空間は、開口部を持つ隔壁で前記後部空間を後部圧縮空間とバッファー空間とに分割し、前記ディスプレーサー部は、一端が前記ディスプレーサーに連結し他端が前記隔壁の前記開口部に摺接しながら挿入されたシャフトと、一端が前記シャフトに連結し他端が前記シリンダー部の最端部に連結される付勢手段とを有する請求項1または9のいずれか1項に記載のパルス管型低温膨張装置。
- 前記ディスプレーサー部は、前記シャフトを介して前記ディスプレーサーを弾性的に支持する弾性支持手段を備える請求項10または11のいずれか1項に記載のパルス管型低温膨張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006081175A JP2007255798A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | パルス管型低温膨張装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006081175A patent/JP2007255798A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105222387A (zh) * | 2015-09-18 | 2016-01-06 | 同济大学 | 一种脉管膨胀机 |
CN105222387B (zh) * | 2015-09-18 | 2018-02-09 | 同济大学 | 一种脉管膨胀机 |
CN109028635A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-12-18 | 上海理工大学 | 一种对置式无振动功回收脉管制冷机 |
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