JP2007285502A - 玉軸受 - Google Patents

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JP2007285502A JP2006116794A JP2006116794A JP2007285502A JP 2007285502 A JP2007285502 A JP 2007285502A JP 2006116794 A JP2006116794 A JP 2006116794A JP 2006116794 A JP2006116794 A JP 2006116794A JP 2007285502 A JP2007285502 A JP 2007285502A
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ball bearing
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Takayasu Ozaki
孝泰 尾嵜
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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    • F16C33/42Ball cages made from wire or sheet metal strips
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Abstract

【課題】波形保持器を用いた玉軸受におけるボールとポケット部の間でのグリース不足を解消し、高速回転する回転軸を支持するものであっても、大きな異音を発生させずに、軸受寿命を延長できるようにすることである。
【解決手段】波形保持器4のポケット部4aに、連結部4bの近傍で貫通孔7を設けることにより、軸受の端面側から注入されるグリースを貫通孔7からボール3とポケット部4aの間に導くようにし、これらの間でのグリース不足を解消して、高速回転する回転軸を支持するものであっても、大きな異音を発生させずに、軸受寿命を延長できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボールを保持する半球状のポケット部とその連結部が交互に設けられた一対の環状体を連結部で結合した波形の保持器を用いた玉軸受に関する。
内輪と外輪との間に配列した複数のボールを保持器で保持した玉軸受には、環状部から軸方向の一方に延びた複数の柱部の間にポケットが設けられた冠形の保持器を用いたもの、半球状のポケット部とその連結部が交互に設けられた一対の環状体を連結部で結合した波形の保持器を用いたもの、および、2つの円環部の間を複数の柱部で区画したポケットが設けられた円環状の保持器を用いたものがある。
これらの玉軸受にグリースを封入する際には、軸受の端面側から内外輪と保持器との隙間を狙ってグリースを注入することが多い(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された玉軸受は冠形の保持器を用いている。
特開2001−323940号公報
上述したように、軸受の端面側から内外輪と保持器との隙間を狙ってグリースを注入する玉軸受で、波形の保持器を用いたものでは、ボールが軸受端面側の広い面積を保持器のポケット部で覆われるので、ボールとポケット部の間にグリースが入り難い。グリースの粘度が高い場合は、より入り難い。このため、ボールとポケット部の間でのグリースが不足して、これらの摺接に伴う異音が発生したり、保持器のポケット部が摩耗したりする問題がある。
例えば、サーボモータの主軸を支持する深溝玉軸受では、以前は許容回転速度dmN(軸受内外径の平均値mm×回転速度rpm)が30万程度であったものが、昨今では50万程度と非常に高速で運転されることがある。このように高速回転する回転軸を支持する玉軸受では、ボールとポケット部の間でのグリースが不足すると、これらの摺接に伴って大きな異音が発生し、保持器のポケット部の摩耗も大きくなって軸受寿命が短くなる。
そこで、本発明の課題は、波形保持器を用いた玉軸受におけるボールとポケット部の間でのグリース不足を解消し、高速回転する回転軸を支持するものであっても、大きな異音を発生させずに、軸受寿命を延長できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、内輪と外輪との間に配列した複数のボールを、これらのボールを保持する半球状のポケット部とその連結部が交互に設けられた一対の環状体を連結部で結合した波形の保持器で保持した玉軸受において、前記保持器のポケット部に、前記連結部の近傍で貫通孔を設けた構成を採用した。
すなわち、波形保持器のポケット部に、連結部の近傍で貫通孔を設けることにより、軸受の端面側から注入されるグリースをこの貫通孔からボールとポケット部の間に導くようにし、これらの間でのグリース不足を解消して、高速回転する回転軸を支持するものであっても、大きな異音を発生させずに、軸受寿命を延長できるようにした。貫通孔を連結部の近傍でポケット部に設けたのは、貫通孔を軸受の回転方向に向け、軸受の回転に伴ってグリースが貫通孔からボールとポケット部の間に入りやすくするためである。
本発明の玉軸受は、波形保持器のポケット部に、連結部の近傍で貫通孔を設けることにより、軸受の端面側から注入されるグリースをこの貫通孔からボールとポケット部の間に導くようにしたので、これらの間でのグリース不足を解消して、高速回転する回転軸を支持するものであっても、大きな異音を発生させずに、軸受寿命を延長することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この玉軸受は、図1に示すように、内輪1と外輪2の軌道溝1a、2a間に配列された複数のボール3を波形保持器4で保持した深溝玉軸受であり、外輪2の両端部に取り付けられたシール部材5で軸受内部がシールされ、図示は省略するが、シール部材5を取り外した状態で、軸受の端面側から内外輪1、2と保持器4との隙間を狙ってグリースが注入されるようになっている。
図2に示すように、前記波形保持器4は、半球状のポケット部4aとその連結部4bが交互に設けられた一対の鋼鈑製の環状体を、連結部4bでのピン6の加締めによって結合したものであり、各ポケット部4aに、両側で隣接する各連結部4bの近傍で、図中に矢印で示す軸受の回転方向に向けて丸孔の貫通孔7が設けられている。したがって、軸受の端面側から注入されるグリースの一部が、軸受の回転に伴って各貫通孔7から、ボール3とポケット部4aの間に導かれ、これらの間でのグリース不足が解消される。
上述した実施形態では、波形保持器のポケット部の貫通孔を丸孔としたが、この貫通孔の断面は角形等の任意の形状としてよく、ポケット部の内面側または外面側で拡がるテーパ孔としてもよい。
また、上述した実施形態では、波形保持器を形成する一対の環状体を鋼鈑製のものとしたが、これらの環状体は黄銅製や樹脂製のものとすることもできる。環状体を樹脂製のものとして射出成形する場合は、貫通孔も一緒に成形加工することができる。
玉軸受の実施形態を示す縦断面図 図1の保持器の展開断面図
符号の説明
1 内輪
2 外輪
1a、2a 軌道溝
3 ボール
4 保持器
4a ポケット部
4b 連結部
5 シール部材
6 ピン
7 貫通孔

Claims (1)

  1. 内輪と外輪との間に配列した複数のボールを、これらのボールを保持する半球状のポケット部とその連結部が交互に設けられた一対の環状体を連結部で結合した波形の保持器で保持した玉軸受において、前記保持器のポケット部に、前記連結部の近傍で貫通孔を設けたことを特徴とする玉軸受。
JP2006116794A 2006-04-20 2006-04-20 玉軸受 Pending JP2007285502A (ja)

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