JP2007285038A - 覆い構造物とその施工方法 - Google Patents

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陽一 西田
Shoichi Inoue
昭一 井上
Toshimitsu Nomura
利充 野村
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勲 上石
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Abstract

【課題】安価にして施工性に優れ、また、通行止め期間を短くすることができる覆い構造物とその施工方法とを提供する。
【解決手段】擁壁2の上部を山の擁壁2にアンカー3により定着し、その擁壁2に、構造材5と屋根材6とを組み合わせると共に、後打ちコンクリート層7を打設してなる覆い部8を設け、この覆い部8により道路101の積雪を予防する覆い構造物1であるから、構造簡易なものとなり、特に、道路拡幅工事が現実的に難しく、幅員が1車線の道路101において、雪が降る冬期間の通行を確保することができ、しかも、従来の他の構造物に比較して安価に構築することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路などを覆って通行を確保する覆い構造物とその施工方法に関する。
山間部斜面や海岸、川縁などの傾斜地には傾斜面を横切るように延びる道路を設けていることが多く、地形的に2車線を確保することが困難な場所では、1車線の道路幅を確保すると共に、待避場所を設けて対向車両がすれ違えるようにしている。
このような道路では、冬期の積雪時に積った雪を山側に除雪しても、除雪した雪が車線にはみ出し、1車線を確保することも難しくなるという問題がある。
そこで、道路の積雪を防止するために、道路を覆う構造物を設けることが考えられる。例えば、その構造物として、複数のコンクリート製の主桁を、道路又は軌道の長手方向に向う横締用PC鋼材により一体に緊結して屋根を形成し、この屋根の道路又は軌道幅方向の両側を柱または壁に剛結して構成されたスノーシェッドがある(例えば特許文献1及び2)。
これらスノーシェッドでは、道路又は軌道の幅方向両側にそれぞれ基礎を構築し、これら基礎上に柱又は壁を設け、これら柱又は壁上に主桁を連結して屋根を形成するため、道路又は軌道の両側で基礎工事が必要となり、この種の道路又は軌道の谷側は脆弱な構造の場合が多く、施工が困難な場合がある。
また、斜面側の擁壁をアンカーで斜面に固定した後、擁壁の頂部にプレキャスト製の床版の基端側を載せ、該床版と前記アンカーとを連結すると共に、前記床版と擁壁とをPC鋼棒で縦方向に連結した片持ち構造のロックシェッド(例えば、特許文献3)が提案されている。このロックシェッドでは、片持ち構造であるため、道路の谷側に柱などを設ける必要はないが、擁壁構築前における切土量が多く、コンクリートの打設量が増加してコスト高となり、また、施工において長期間道路を通行止めにする必要がある。
このような問題を考慮して、斜面に形成した擁壁と、前記擁壁を貫通して地山に挿入し、擁壁から突出する部位を片持式に支持する主構部材と、前記擁壁から張り出た主構部材間に設けた床版とにより構成した防護構造物(例えば特許文献4)がある。
実公平1−4895号公報 特公平1−2722号公報 特開平1−244003号公報 特開2000−143950号公報
上記防護構造物では、擁壁を特別厚くする必要がなく、斜面の切土量やコンクリートの打設量を低減でき、工事規模の縮小化を図ることができる。
しかし、上記防護構造物でも、擁壁を構築した後、ボーリングマシン等の公知の穿孔機を用い、擁壁の上部を貫通して地山へ向けて所定の深さの孔を穿孔し、各孔に主構部材を挿入して固定するため、これらの作業の際、穿孔機を載せる足場を道路上に組む必要があり、この間、1車線の道路を、通行止めする必要があり、工事期間における通行止め期間の短縮が難しいという問題がある。
そして、従来の構造物は、雪崩や落石を想定して構築されているため、擁壁などの工事が大掛かりとなり、コストが掛かり、道路の積雪防止用の構造物としては不向きであった。
そこで、本発明は、安価にして施工性に優れ、また、工事中の通行止め期間を短くすることができる覆い構造物とその施工方法とを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、山の壁部に設けた壁体と、この壁体を山の壁部に定着するアンカーと、前記壁体から突出した複数の構造材と、前記構造材の基端側を前記壁体に固定する固定手段と、前記構造材の先端側に設けられた屋根材とを備えるものである。
また、請求項2の発明は、前記構造材が鋼管であり、この鋼管の上部側に長さ方向の引張部材を設け、この鋼材に張力を付与したものである。
また、請求項3の発明は、前記壁体の下方に埋設され該支持体を支持する縦方向の支持材を備えるものである。
また、請求項4の発明は、山の壁部に壁体を設け、この壁体を山の壁部にアンカーにより定着し、前記壁体から複数の構造材を突設すると共に、前記構造材の基端側を前記壁体に固定し、前記構造材の先端側に屋根材を設ける覆い構造物の施工方法において、前記壁体を足場にして前記アンカーを山の壁部に施工する施工方法である。
また、請求項5の発明は、前記壁体の上面に、前記構造材の基端側を挿入する受け溝を形成し、この受け溝に前記構造材の基端側を挿入する施工方法である。
また、請求項6の発明は、前記構造材を前記受け溝に固定する固定手段を用いる施工方法である。
請求項1の構成によれば、擁壁の上部を山の壁部にアンカーにより定着し、その擁壁に、構造材と屋根材とを組み合わせると共に、後打ちコンクリート層を打設してなる覆い部を設け、この覆い部により道路の積雪を予防するから、構造簡易なものとなり、特に、道路拡幅工事が現実的に難しく、幅員が1車線の道路において、雪が降る冬期間の通行を確保することができ、しかも、従来の他の構造物に比較して安価に構築することができる。
また、請求項2の構成によれば、鋼材の張力により鋼管の上部が長さ方向に圧縮され、梁としての性能が向上する。
また、請求項3の構成によれば、支持材により壁体を支持するため、壁体の沈下を防止するフーチング等が不要となり、壁体の施工を簡略化でき、通行止め期間も短縮できる。
請求項4の構成によれば、アンカー作業のために道路に足場を組む必要がなく、施工コストを削減できると共に、通行止め期間を短縮できる。
また、請求項5の構成によれば、受け溝に構造材の基端側を挿入することにより、構造材を壁体に容易に位置決めすることができ、施工期間の短縮が可能となる。
また、請求項6の構成によれば、受け溝に構造材の基端側を挿入した後、固定手段によって固定することにより、壁体に構造材を簡便に取り付けることができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な覆い構造物を採用することにより、従来にない覆い構造物とその施工方法が得られ、その覆い構造物とその施工方法について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図6を参照して説明する。同図に示すように、覆い構造体1は、道路101などへの積雪を防止するものであり、前記道路101は、その山側が登りの斜面102で、その谷側が下りの斜面103になっており、車両が1台通行可能な道路幅を有する。尚、覆い構造体1は、小規模な落石にも対応できる。
前記道路101の山側の壁部たる斜面102には、現場打ちコンクリートにより壁体たる擁壁2が構築され、この擁壁2の前面2Mは略垂直に形成されている。また、擁壁2の背面上部側と斜面102の地山とは、アンカー3により連結されている。尚、アンカー3は道路長さ方向に複数設けられる。また、前記擁壁2の下方には、縦方向の支持材たる支持アンカー4,4が、道路幅方向に並んで複数設けられ、且つ道路101の長さ方向に間隔をおいて配置され、アンカー4は擁壁2の下方の地山に固定されている。前記擁壁2の前面2Mは略垂直で、下部の地中部分にも、フーチング等の道路側に突出する部分がないから、施工において、現状の道路101の下部の施工が不要となる。すなわち、擁壁2の下方に支持アンカー4,4を設けることにより、地盤に係らず、擁壁2の沈下を防止するフーチングが不要となる。
前記擁壁2の上部には、桁である構造材5の基端側(山側)が固定されると共に、この構造材5の先端側(道路側)を、道路101上に略水平に突出して設け、複数の構造材5を道路101の長さ方向に所定間隔で配置し、これら構造材5の上に、平板状の屋根材6を敷設し、この屋根材6の上に、後打ちコンクリート層7を設けて覆い部8を形成している。尚、前記構造材5の擁壁2から突出した部分の長さは、擁壁2の部分の長さより長い。
前記アンカー3は、斜面102の地山にアンカー孔11を掘削し、このアンカー孔11にPC鋼材などのアンカー本体12を挿入し、充填材等により固定したものであり、前記アンカー本体12の基端に定着部13を設け、この定着部13を擁壁2に埋設固定して該アンカー本体12と擁壁2とを一体化し、斜面102に擁壁2の上部を定着している。
前記擁壁2は、現場で型枠(図示せず)を組み、該型枠内にコンクリートを打設して形成され、擁壁2の上面2Uには、前記構造材5を挿入する上部が開口した受け溝21が形成され、この受け溝21は縦断面が略方形をなし、前記構造材5が上方から受け溝21内に挿入される。また、受け溝21は、前記前面2M及び上面2Uにおいて開口し、基端側には縦壁面21Aが設けられている。また、擁壁2の後面2Kは、斜めに形成されており、擁壁2の上面2Uが道路幅方向に広く形成されている。
また、前記受け溝21の山側には、前記構造材5を擁壁2に固定する固定手段22が設けられている。図3に示すように、前記固定手段22は、前記受け溝21の下方で擁壁2内にアンカープレート23を埋設し、このアンカープレート23から、受け溝21の両側にアンカーボルト24,24を突設し、これら両側のアンカーボルト24,24の上部を押え板25に挿通し、この押え板25を挿通したアンカーボルト24,24の上端にナット26,26を螺合してなり、押え板25が構造材5の山側を上部から押える。尚、アンカーボルト24は、押え板25の四方から突設され、これに対応して、押え板25には、アンカーボルト24を挿通する挿通孔25Aが4箇所穿設されている。
図4などに示すように、前記構造材5は、鋼管31からなり、この鋼管31の両側上部に支圧板32,32を設け、それら両側の支圧板32,32に、PC鋼棒やPC鋼線からなる鋼材33を挿通し、この引張部材たる鋼材33に引張力を加えて支圧板32,32に定着することにより、鋼管31の上部に圧縮力を付与しており、前記鋼材33がPC鋼棒であれば、支圧板32,32から突出した端部にナット34,34を螺合して締付け、そのPC鋼棒に引張力を加えて定着し、前記鋼材33がPC鋼線であれば、支圧板32,32から突出した端部を引張った状態で定着具(図示せず)により定着してPC鋼線に引張力を加える。
前記屋根材6は、鋼板やコンクリート板などからなり、前記構造材5の上に隙間なく並べて型枠を兼用する。また、図5に示すように、構造材5には、屋根材固定手段たるUボルト35により前記屋根材6が固定され、構造材5に下から外装したUボルト35の両端を、屋根材6に挿通し、その屋根材6の上面に突出したUボルト35の両端に、ナット36,36を螺合して固定される。尚、図1に示すように、1本の構造材5に対して、複数のUボルト35を用いることができる。
また、前記構造材5は、前記鋼管31の内部にコンクリート等の充填材37が充填した充填鋼管を用いることもあるが、充填材37を充填しない鋼管31では構造材5が軽量となり、施工が容易となる利点がある。
さらに、前記屋根材6の上及び前記擁壁2の上面2Uに、現場打ちコンクリートにより、前記後打ちコンクリート層7を設け、この後打ちコンクリート層7と前記屋根材6とを一体化すると共に、後打ちコンクリート層7と擁壁2とを一体化する。そして、後打ちコンクリート層7は、前記受け溝21内に充填され、擁壁2と構造材5の基端側とが一体化される。
このような覆い構造物1にあっては、擁壁2の上部を山側の斜面102にアンカー3により定着し、その擁壁2に、構造材5と屋根材6とを組み合わせると共に後打ちコンクリート層7を打設してなる覆い部8を設け、道路101の積雪を予防する構造であるから、構造簡易なものとなり、特に、道路拡幅工事が現実的に難しく、1車線で待避場所などによりすれ違う所謂1.5車線の道路において、雪が降っても通行を確保することができ、しかも、従来の他の構造物に比較して安価に構築することができる。
さらに、覆い部8は、擁壁2に基端側を固定した片持ち梁状の構造材5により支持され、その構造材5は断面上側に圧縮力が付与されているから、曲げモーメントに対して高い性能を有するものとなる。
次に、前記覆い構造物1の施工方法の一例について説明する。まず、擁壁2とアンカー3との施工について説明すると、現場で型枠を組み、受け溝21と固定手段22を有する擁壁2を構築する。この場合、アンカー孔11に対応する部分は、擁壁2の上面2Uに凹部2Aを形成し、削孔機41のアンカー作業用空間を確保しておく。
そして、擁壁2の上面2Uを足場として、この上に削孔機41を配置し、斜面102にアンカー孔11を削孔する。この後、同様に擁壁2を足場として、アンカー孔11にアンカー本体12を挿入し、アンカー孔11に充填材を充填してアンカー本体12を斜面102の地山に固定する。このようにアンカー3の作業が終了したら、前記凹部2Aにコンクリートを打設して擁壁2とアンカー3とを一体化する。尚、凹部2Aには、前記後打ちコンクリート層7を形成する際、同時にコンクリートを打設してもよい。また、アンカー3の定着部13は、凹部2A内のコンクリート内に埋設されるが、コンクリートを打設する前に、擁壁2の鉄筋などと連結してもよい。
次に、覆い部8の施工について説明すると、擁壁2を構築した後であれば、アンカー3の作業が終了前でも、覆い部8の施工を行うことができる。尚、アンカー3の作業が終了したとは、擁壁2とアンカー3との一体化が終わった状態をいう。擁壁2の構築後、擁壁2の受け溝21に構造材5の基端側を挿入し、構造材5の上に、押え板25を配置し、この押え板25をアンカーボルト24により固定することにより、擁壁2に構造材5を固定することができ、道路101を使って運搬してきた構造材5を、比較的短時間で、擁壁2に固定できる。この場合、受け溝21の縦壁部21Aを基準として、或いは縦壁部21Aに構造材5の端部を合わせることにより、構造材5の道路幅方向の位置決めを容易に行うことができる。このように、道路101を交通止めする時間も短時間で済み、構造材5の固定手段22による固定が終了したら、道路長さ方向に並んだ構造材5,5…の上に、屋根材6を敷設し、Uボルト35で固定する。
このようにして、屋根材6を固定したら、屋根材6の上及び擁壁2の上面2U上にコンクリートを打設し、後打ちコンクリート層7を形成する。このように屋根材6を型枠として、後打ちコンクリート層7を形成するため、作業時間の短縮が可能となる。
尚、擁壁2に固定した構造材5と擁壁2を足場とし、或いは屋根材6と擁壁2とを足場として、アンカー3の作業を行ってもよい。
このように本実施例では、請求項1に対応して、山の壁部たる斜面102に設けた壁体たる擁壁2と、この擁壁2を山の壁部たる斜面102に定着するアンカー3と、擁壁2から突出した複数の構造材5,5…と、構造材5の基端側を擁壁2に固定する固定手段22と、構造材5の先端側に設けられた屋根材6とを備えるから、擁壁2の上部を山の擁壁2にアンカー3により定着し、その擁壁2に、構造材5と屋根材6とを組み合わせると共に、後打ちコンクリート層7を打設してなる覆い部8を設け、この覆い部8により道路101の積雪を予防するから、構造簡易なものとなり、特に、道路拡幅工事が現実的に難しく、幅員が1車線の道路101において、雪が降っても通行を確保することができ、しかも、従来の他の構造物に比較して安価に構築することができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、構造材5が鋼管31であり、この鋼管31の上部側に長さ方向の引張部材たる鋼材33を設け、この鋼材33に張力を付与したから、鋼材33の張力により鋼管31の上部が長さ方向に圧縮され、梁としての性能が向上する。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、壁体たる擁壁2の下方に埋設され該擁壁2を支持する縦方向の支持材たる支持アンカー4を備えるから、壁体の沈下を防止するフーチング等が不要となり、擁壁2の施工を簡略化でき、通行止め期間も短縮できる。尚、支持材は、支持アンカー以外に支持杭などでもよい。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、山の壁部たる斜面102に壁体たる擁壁2を設け、この擁壁2を山の斜面102にアンカー3により定着し、前記擁壁2から複数の構造材5,5…を突設すると共に、構造材5の基端側を擁壁2に固定し、構造材5の先端側に屋根材6を設ける覆い構造物の施工方法において、擁壁2を足場にしてアンカー3を山の斜面102に施工するから、アンカー作業のために道路101に足場を組む必要がなく、施工コストを削減できると共に、通行止め期間を短縮できる。尚、覆い部8側の工事が一部又は全部完了した後、これと前記擁壁2とを足場としてアンカー3の作業をする場合も含まれる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、壁体たる擁壁2の上面2Uに、構造材5の基端側を挿入する受け溝21を形成し、この受け溝21に構造材5の基端側を挿入するから、受け溝21に構造材5の基端側を挿入することにより、構造材5を擁壁2に容易に位置決めすることができ、施工期間の短縮が可能となる。
また、このように本実施例では、請求項6に対応して、構造材5を受け溝21に固定する固定手段22を用いるから、受け溝21に構造材5の基端側を挿入した後、固定手段22によって固定することにより、擁壁2に構造材5を簡便に取り付けることができる。
また、実施例上の効果として、固定手段22は、受け溝21の両側にアンカーボルト24,24の先端を突出し、これらアンカーボルト24,24に押え板25を固定するものであるから、簡便に固定することができると共に、構造材5の基端側上部を押えて該構造材5を支持することができる。
図7は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、覆い部8の先端に向って低くなる傾斜に形成しており、具体的には、構造材5の鋼管31に屈曲部31Aを形成し、該鋼管31が先端に向って低くなるように形成されている。尚、この例では、屈曲部31Aにおいて、鋼管31を溶接接合しているが、フランジなどを用いて接合してもよい。
このように覆い部8が先端に向って低くなる傾斜をなすため、覆い構造物1の上に積った雪を、山側と反対側に落し、道路101に積ることを一層防止することができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、固定手段は、各種の手段を用いることができる。また、実施例では、鋼管の内部に鋼材を配置したが、鋼管の上部外面に沿って鋼材を配置してもよい。さらに、固定手段としては、擁壁の鉄筋と構造材とを連結固定する固定手段や、後打ちコンクリートにより固定する固定手段などでもよい。
本発明の実施例1を示す全体断面図である。 同上、側面説明図である。 同上、固定手段回りの断面図である。 同上、構造材の断面図図である。 同上、覆い部の要部の断面図である。 同上、施工工程を説明する断面図である。 本発明の実施例2を示す全体断面図である。
符号の説明
1 覆い構造体
2 擁壁(壁体)
3 アンカー
5 構造材
6 屋根材
7 後打ちコンクリート
21 受け溝
22 固定手段
31 鋼管
33 鋼材(引張部材)
101 道路
102 斜面(山の壁部)
103 斜面(谷側)

Claims (6)

  1. 山の壁部に設けた壁体と、この壁体を山の壁部に定着するアンカーと、前記壁体から突出した複数の構造材と、前記構造材の基端側を前記壁体に固定する固定手段と、前記構造材の先端側に設けられた屋根材とを備えることを特徴とする覆い構造物。
  2. 前記構造材が鋼管であり、この鋼管の上部側に長さ方向の引張部材を設け、この鋼材に張力を付与したことを特徴とする請求項1記載の覆い構造物。
  3. 前記壁体の下方に埋設され該壁体を支持する縦方向の支持材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の覆い構造物。
  4. 山の壁部に壁体を設け、この壁体を山の壁部にアンカーにより定着し、前記壁体から複数の構造材を突設すると共に、前記構造材の基端側を前記壁体に固定し、前記構造材の先端側に屋根材を設ける覆い構造物の施工方法において、前記壁体を足場にして前記アンカーを山の壁部に施工することを特徴とする覆い構造物の施工方法。
  5. 前記壁体の上面に、前記構造材の基端側を挿入する受け溝を形成し、この受け溝に前記構造材の基端側を挿入することを特徴とする請求項4記載の覆い構造物の施工方法。
  6. 前記構造材を前記受け溝に固定する固定手段を用いることを特徴とする請求項4又は5記載の覆い構造物の施工方法。

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