JP2007284961A - 土壌採取装置、および土壌採取方法 - Google Patents

土壌採取装置、および土壌採取方法 Download PDF

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Abstract

【課題】収納された土壌を取り出し易く、利便性の高い土壌採取装置を提供する。
【解決手段】土壌採取装置1は、採取した土壌を内部に収納するためのカートリッジ3、カートリッジ3を下側位置に固定するための保持アーム23、およびカートリッジ3を保護するための外部カバー9からなる円筒部2、円筒部2に地盤中への推進力を伝達するための伝達部4、伝達部4と円筒部2とを接続するためのジョイント部材5、外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間をシールするためのOリング6、Oリング6の位置を固定するためのフランジ部材7、地盤中への推進を容易にするとともに採取した土壌をカートリッジ3へスムーズに送り込むための口金8等によって構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、地質検査に供する土壌を採取するために用いる土壌採取装置に関するものである。
建物の建設等の前に、地盤の強度やその地盤における土壌の質を調べるために、所定の深さにおける土壌のサンプリングが行われることがある。かかる土壌のサンプリング装置としては、サンプリングした土壌を収納するための下端を開口した円筒部と、その円筒部に回転力を伝達する伝動部とを備えており、円筒部を回転させながら地盤内へ押し込むことによって円筒部内に装着された容器内に土壌を流し込むようにしたものが知られている。また、そのようなサンプリング装置においては、地盤中への円筒部の押し込みを容易にするとともに、収納される土壌の圧縮を防止するために、円筒部の内周面に送りねじを設ける技術も考案されている(特許文献1)。
特開2002−286593号公報
しかしながら、上記従来のサンプリング装置は、容器内から土壌を取り出しにくいため、土壌の採取作業が煩雑なものとなる。また、構造が複雑であるため、コンパクトで軽量なものとすることができず、運搬時の利便性に欠ける、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来のサンプリング装置が有する問題点を解消し、収納された土壌を取り出し易く、利便性の高い土壌採取装置、およびその土壌採取装置を用いた効率的な土壌採取方法を提供することにある。
かかる本発明の内、請求項1に記載された発明の構成は、採取した土壌を収納するための円筒部と、前記円筒体へ土壌中への推進力を伝達するための伝達部とを備えた土壌採取装置であって、前記円筒部が、長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジを円筒状の外部カバーの内部に装着したものであることにある。なお、カートリッジと外部カバーとの隙間(カートリッジの外径と外部カバーの内径との差)は、1.0mm以上2.0mm未満であると好ましい。当該隙間が1.0mm未満であると、部材に歪みや傷が生じた場合にカートリッジを挿入しにくくなるので好ましくなく、反対に、当該隙間が2.0mm以上であると、カートリッジの遊びが大きくなり、隙間の中に土壌が入り込むため、同様にカートリッジを外部カバーから引き抜きにくくなるので好ましくない。また、カートリッジの材質が、鉄やアルミニウム等の金属であると、加工がし易く、使用時に損傷しにくいので好ましい。
請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、円筒部の先端に、先細状の口金が設けられていることにある。なお、口金の先端の口径が、カートリッジの内径以下であると、口金の先端の口径がカートリッジの内径と同じものに比べて、多量の土壌を採取することができるので好ましい。
請求項3に記載された発明の構成は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、外部カバーとカートリッジとの間にパッキンが設けられていることにある。
請求項4に記載された発明の構成は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、円筒部の先端に、カートリッジの内径よりも小径の円筒状部の基端に円筒部の内径よりも大径のフランジを設けたフランジ部材が嵌め込まれているとともに、そのフランジ部材の円筒状部の基端にパッキンが取り付けられていることにある。
請求項5に記載された発明の構成は、請求項1〜4のいずれかに記載された発明において、伝達部が、駆動装置を備えたものであることにある。
請求項6に記載された発明の構成は、請求項1〜5のいずれかに記載された発明において、長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジが、先端部にリング体を外嵌することによって閉じた状態で保持されていることにある。
請求項7に記載された発明の構成は、請求項1〜6のいずれかに記載の土壌採取装置を用いる土壌採取方法にある。
請求項1の土壌採取装置は、採取した土壌を収納するための円筒部が、長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジを円筒状の外部カバーの内部に装着したものであるため、採取した土壌が分割式のカートリッジの内部に収納されるので、外部カバーからカートリッジを取り外し、そのカートリッジを分割させることによって、採取した土壌を非常に容易に取り出すことができる。
請求項2の土壌採取装置は、円筒部の先端に、先細状の口金が設けられているため、多大な推進力を加えなくても容易に地盤中に押し込むことができる。また、口金の先端から入り込んだ土壌が、カートリッジの内部へスムーズに送り込まれて、過度に圧縮されることがないので、取り出した土壌を容易に判別することができる。
請求項3の土壌採取装置は、カートリッジと外部カバーとの間にパッキンが設けられているため、土壌が円筒部の先端から外部カバーの内周とカートリッジの外周との間に入り込まないので、土壌採取後に、外部カバーからカートリッジを容易に引き抜くことができる。
請求項4の土壌採取装置は、円筒部の先端に、フランジ部材が嵌め込まれているとともに、そのフランジ部材の円筒状部の基端にパッキンが取り付けられているため、パッキンの位置がずれたりしないので、土壌が円筒部の先端から外部カバーの内周とカートリッジの外周との間に入り込む事態をきわめて高い精度で防止することができる。
請求項5の土壌採取装置は、伝達部が駆動装置を備えたものであるため、作業者が多大な労力をかけなくても、非常に容易に地盤中に押し込むことができる。
請求項6の土壌採取装置は、分割式のカートリッジが先端部にリング体を外嵌することによって閉じた状態で保持されているため、土壌の採取中には、カートリッジが閉じられた状態で確実に保持され、土壌の採取後には、リング体を取り外すだけで、容易にカートリッジを開放することができる。
請求項7の土壌採取方法によれば、きわめて容易に、かつ、効率的に土壌を採取することが可能となる。
以下、本発明の土壌採取装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、土壌採取装置の正面を示したものであり、図2は、土壌採取装置を分解した状態を示したものである。土壌採取装置1は、採取した土壌を収納するためのカートリッジ3、外部カバー9,9、および保持アーム23からなる円筒部2、円筒部2に地盤中への推進力(地盤中へ押し込む力)を伝達するための伝達部4、伝達部4と円筒部2とを接続するためのジョイント部材5、外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間をシールするための合成樹脂製のOリング6、Oリング6の位置をずらさないように円筒部2の先端に嵌め込まれるフランジ部材7、地盤中への推進を容易にするとともに採取した土壌をカートリッジ3へスムーズに送り込むための口金8等によって構成されている。
各外部カバー9,9は、金属(鉄)によって1,000mmの長さの円筒状(内径=40mm、外径=54mm)に形成されている。そして、基端の内周には、雌ネジ(図示せず)が刻設されており、先端には、雄ネジ10が刻設されている。そして、2個の外部カバー9,9は、片方の先端に設けられた雄ネジ10を他方の基端に設けられた雌ネジと螺合させることによって、接合することができるようになっている。
また、図3(a)は、カートリッジ3の水平断面図であり、カートリッジ3は、略同一形状を有する一対の収納体3a,3b、および3個のリング体24,24,24によって構成されている。各リング体24,24,24は、長尺な円柱状の金属線(鉄線)によって、一箇所が開放されたリング状に形成されており、その開放部分の両端縁が内側に折り返された状態になっている。
さらに、図4(a)は、カートリッジ3の収納体3a,3bを分解した状態を示す斜視図であり、(b)は、組み付けた収納体3a,3bの上側の部分を示す正面図である。各収納体3a,3bは、金属(鉄)のプレス加工によって外部カバー9と略同一の長さ(1,000mm)の半円筒状に形成された筒状部34の基端(上端)に、保持アーム23に螺着させるための螺着部35を溶接したものである。筒状部34の下端際、および略中央には、リング体24,24,24を取り付けるための溝25,25,25が刻設されている。加えて、片方の収納体3bの各溝25,25,25には、リング体24の折返し部分36を係合させるための係合凹部26,26が、他の部分よりも深くなるように堀設されている。また、各収納体3a,3bの螺着部35の上側には、半円柱状のネジ形成体27が突設されており、そのネジ形成体27の外周面には、保持アーム23に螺着させるための雄ネジ(一部)37が設けられている。
かかる収納体3a,3bは、筒状部34の非曲面側同士を向かい合わせ、その状態でリング体24,24,24を溝25,25,25内に嵌め込み、各リング体24,24,24の折返し部分36,36を係合凹部26,26内に係合させることによって、下端を開放した筒状(内径=31mm、外径=37mm)に形成されている。また、そのように組み付けられた状態においては、各収納体3a,3bの上端のネジ形成体27,27が、外周に雄ネジ37を刻設した円柱状体を形成するようになっている。
一方、保持アーム23は、金属(鉄)によって円柱状に形成された本体部材31の先端および基端に、それぞれ、接合部材33、キャップ49を螺着させたものである(図2参照)。接合部材33の内周には、カートリッジ3の上端に設けられた雄ネジ37と螺合する雌ネジ29が螺刻されている。さらに、本体部材31の上端には、カートリッジを取り出す際に利用する取出凹部48が設けられており、内周には雌ネジが螺刻されている。そして、その取出凹部48に、キャップ49が螺着された状態になっている。
また、伝達部4は、金属(鉄)によって外部カバー9より大径の円柱状に形成された本体11の基端に、直線状のハンドル12が、本体11の中心軸線と直交するように取り付けられている。そして、ハンドル12の基端には、外部の油圧ポンプ(図示せず)と接続するための接続手段14が設けられており、吸入パイプ38、排出パイプ39と接続された状態になっている。さらに、本体11の先端には、ジョイント部材5の基端を挿入するための挿入孔13が穿設されている。また、本体11の先端には、挿入孔13が設けられている。また、本体11の中央よりやや下側に形成された大径部分15には、挿入孔13から挿入されたジョイント部材5の基端を、油圧ポンプによる油圧やコンプレッサによる空気圧を利用して断続的に叩打するためのハンマー16が内蔵されている。
また、フランジ部材7は、金属(真鍮)によって形成されており、カートリッジ3の内径よりも小径の円筒状部17の基端に、外部カバー9の内径よりも大径のフランジ18が設けられている。そして、円筒状部17の基端には、Oリング6が嵌め込まれている。さらに、ジョイント部材5は、金属(鉄)によって棒状に形成されている。そして、基端は、六角柱状に加工されており、先端には、保持アーム23や保持アームの基端を挿入可能な凹部50が設けられている。さらに、その凹部50の内周には、外部カバー9の基端の内周に設けられた雌ネジ(図示せず)と螺合する雄ネジ20が刻設されている。また、凹部50の上端には、平板状の緩衝部材(ゴム)40が取り付けられている。
一方、図5は、口金8の設置部分の断面を示したものである。口金8は、金属(鉄)によって、円柱状部分の先端に逆円錐台状部分を連設した先細の筒状に形成されている。そして、基端側には、外部カバー9の先端部分を嵌め込むための嵌合凹部28が円柱形の空洞状に設けれており、その嵌合凹部28の内周面には、外部カバー9の先端に設けられた雄ネジ10と螺合する雌ネジ19が刻設されている。一方、口金8の先端側には、土壌をカートリッジ3内へ導くための導入孔32が、嵌合凹部28と連通するように設けられている。なお、導入孔32は、基端の内径の方が先端の内径より小さくなっている。また、嵌合凹部28の内径(図5におけるa)は、フランジ部材7のフランジ18の外径と略同一寸法になっており、導入孔32の基端の内径(図5におけるb)は、フランジ部材7の円筒状部17の内径と略同一寸法になっている。
土壌採取装置1は、以下の手順によって一体的に組み付けられている。
(1)2個の外部カバー9,9を接続する(片方の下端の雌ネジ10と他方の上端の雄ネジとを螺合させる)。
(2)下側の外部カバー9の先端の内部にフランジ部材7の円筒状部17を挿入することによってフランジ部材7を取り付け、そのフランジ部材7を覆うように、口金8を外部カバー9の先端に螺合させる。そのように、口金8を螺合させることによって、フランジ部材7の中心が外部カバー9の中心となるように位置決めされる。
(3)組み付けられたカートリッジ3の上端の雄ネジ37を、保持アーム23の下端の接合部33に螺着させることによって、カートリッジ3と保持アーム23とを接続する。
(4)保持アーム23と一体となったカートリッジ3を、外部カバー9,9内に押し込み、カートリッジ3の収納体3a,3bの先端をフランジ部材7の円筒状部17と外部カバー9の間に挿入する(すなわち、カートリッジ3を装着する)。
(5)上側の外部カバー9の基端にジョイント部材5の先端を螺合させる(外部カバー9の基端の雌ネジとジョイント部材5先端の雄ネジ20とをとを螺合させる)。
(6)ジョイント部材5の基端を伝達部4の先端に挿入する。
上記の如く組み立てられた土壌採取装置1においては、保持アーム23およびカートリッジ3が、口金8(フランジ部材7)とジョイント部材5とによって挟み込まれて、上下に動かないようになっており、カートリッジ3が下側の外部カバー9の内部に保持された状態になっている。また、フランジ部材7のフランジ18が、口金8の嵌合凹部28の底面に押止された状態で、Oリング6が外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間に押し付けられており、当該隙間が完全にシールされた状態になっている。
土壌採取装置1によって土壌を採取する場合には、土壌採取装置1を、一旦、以下の手順で組み付ける。
(1)片方の外部カバー9の先端の内部にフランジ部材7を取り付け、口金8を外部カバー9の先端に螺合させる。
(2)カートリッジ3を組み付け、その組み付けられたカートリッジ3の上端に、接合部材33のみを螺合させ、その接合部材33の上端にキャップ49を螺合させる。
(3)組み付けられたカートリッジ3を、外部カバー9内に押し込んで装着する。
(4)外部カバー9の基端にジョイント部材5の先端を螺合させる。
(5)ジョイント部材5の基端を伝達部4の先端に挿入する。
そして、伝達部4の接続手段14を利用して外部の油圧ポンプに接続し、その状態で、作業者が伝達部4のハンドル12を把持して、円筒部2(外部カバー9およびカートリッジ3)が地面に垂直になるように地盤に突き立てる。そして、その状態で油圧ポンプ等による打撃力を利用して、円筒部2を地盤中に押し込む(円筒部2の基端が地表際に位置するまで押し込む)。
そして、円筒部2が押し込まれた後には、一旦、伝達部4を取り外してジョイント部材5を取り外し、カートリッジ3を引き抜いて取り外す(なお、カートリッジ3の長さは外部カバー9の長さと略同一に設計されており、外部カバー9の上端からキャップ49が突出した状態になっているので、そのキャップ49を利用して、簡単にカートリッジ3を引き抜くことができる)。そして、そのようにカートリッジ3を引き出した後には、図4の如く分割して、内部の土壌(地面から地下約1mの深さまでの土壌)の状態を判断する(調査に供する)。
しかる後、再度、カートリッジ3を組み付けて、そのカートリッジ3の上端に保持アーム23を接続する。また、土壌中に埋まっている外部カバー9の基端に、別の外部カバー9を接続する。そして、保持アーム9と一体となったカートリッジ3を、下側の外部カバー9の内部まで押し込むことによって、カートリッジ3を装着する。そして、再度、伝達部4を装着して、円筒部2の地盤中への押し込みを再開する。
そして、円筒部2の基端が地表際に位置するまで円筒部2が押し込まれた後には、伝達部4を取り外し、ジョイント部材5を取り外し、保持アーム23を引き抜くことによってカートリッジ3を取り外し、保持アーム23と分離したカートリッジ3を分割して、内部の土壌(地下約1m〜約2mの深さまでの土壌)の状態を判断する。土壌採取装置1を用いて上記のような土壌の採取方法を採用することにより、2つの部位の土壌(地面から地下約1mの深さまでの土壌、および地下約1m〜約2mの深さまでの土壌)を効率的に採取することが可能となる。
土壌採取装置1は、上記の如く、採取した土壌を収納するための円筒部2が、長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジ3を外部カバー9の内部に装着したものであるため、採取した土壌が分割式のカートリッジ3の内部に収納されるので、外部カバー9からカートリッジ3を取り外し、そのカートリッジ3を分割させることによって、採取した土壌を非常に容易に取り出すことができる。
また、土壌採取装置1は、円筒部2の先端に、先細状の口金8が設けられているため、多大な推進力を加えなくても容易に地盤中に押し込むことができる。また、口金8の先端から入り込んだ土壌が、カートリッジ3の内部へスムーズに送り込まれて、過度に圧縮されることがないので、取り出した土壌を容易に判別することができる。
さらに、土壌採取装置1は、カートリッジ3と外部カバー9との間にパッキンとして機能するOリング6が設けられているため、土壌が円筒部2の先端から外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間に入り込まないので、土壌採取後に、外部カバー9からカートリッジ3を容易に引き抜くことができる。
加えて、土壌採取装置1は、円筒部2の先端に、フランジ部材7が嵌め込まれているとともに、そのフランジ部材7の円筒状部17の基端にOリング6が取り付けられているため、Oリング6の位置がずれたりしないので、土壌が円筒部2の先端から外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間に入り込む事態をきわめて高い精度で防止することができる。
また、土壌採取装置1は、伝達部4が駆動装置である油圧ポンプ(図示せず)を装着可能なものであるため、作業者が多大な労力をかけなくても、非常に容易に地盤中に押し込むことができる。
加えて、土壌採取装置1は、口金8の導入孔32が先端より基端を小径にしたものであるので、口金8の基端を通過した土砂がその口金8の基端より大径のカートリッジ3内へときわめてスムーズに導かれるので、従来の土壌サンプリング装置に比べて非常に多くの土壌(多量の土壌)を採取することができる。
さらに、土壌採取装置1は、外部カバー9内に装着されるカートリッジ3がプレス加工によって正確な半円筒状に成形された2つの収納体3a,3aを組み合わせたものであるため、外部カバー9,9とカートリッジ3との間に余分な隙間が形成されることがない。したがって、土壌が円筒部2の先端から外部カバー9の内周とカートリッジ3の外周との間に入り込む事態をきわめて高い精度で防止することができ、土壌の侵入によってカートリッジ3が抜き取りにくくなるという事態が生じない。
なお、本発明の土壌採取装置の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、円筒部(保護カバー、保持アーム、カートリッジ)、伝達部、口金、フランジ部材、パッキン等の材質、形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
たとえば、円筒部に装着するカートリッジは、金属をプレス成形することによって形成したものに限定されず、金属を鋳型に流し込んで成形したもの等に変更することも可能である。また、カートリッジの材質も鉄に限定されず、アルミニウム、ステンレスやチタン等の別の金属に変更することも可能であるし、塩化ビニル等の硬質の合成樹脂に変更することも可能である。
加えて、カートリッジは、上記実施形態の如く細い線状のリング体によって閉じた状態で保持されるものに限定されず、帯状のリング体によって閉じた状態で保持されるもの等に変更することも可能である。図6は、かかるカートリッジの変更例を示したものであり、カートリッジ41を構成する各収納体42a,42bの先端の外周には、それぞれ、薄肉部分43が所定幅(約30mm)の帯状に設けられている。また、片方の収納体42aの薄肉部分43には、L字状の係合溝44が設けられている。一方、カートリッジ41を閉じた状態で保持するリング体45は、所定の幅(約30mm)を有する広幅のリング状に形成されている。そして、内周面には、収納体42aの係合溝44と係合する係合突起46が設けられている。そして、カートリッジ41は、各収納体42a,42bの筒状部47,47の非曲面側同士を向かい合わせ、その状態で、リング体45の係合突起46を収納体42aの係合溝44に案内させながら、リング体44を各収納体42a,42bの薄肉部分43に外嵌し、リング体45を十分に押し込んだ状態で所定方向(反時計回り)に回転させて、係合突起46を係合溝44の基端(折れ曲がった部分)に案内することによって、閉じた状態で保持されている。なお、このように構成されたカートリッジ41を用いれば、リング体45を各収納体42a,42bの先端に嵌め込んで、リング体45の内周の係合突起46を収納体42aの係合溝44に係合させるだけで、非常に簡単に組み付けて土壌の採取に供することができる。また、カートリッジ41によれば、土壌の採取中には、閉じられた状態で確実に保持され、土壌の採取後には、リング体45を僅かに回転させて引き抜くだけで、きわめて容易に開放することが可能となる。なお、カートリッジを帯状のリング体によって閉じた状態で保持されるものとする場合には、2個の収納体の薄肉部分とリング体の内周面とを螺合するように構成することも可能である。
また、本発明の土壌採取装置は、上記実施形態の如く、油圧ポンプやコンプレッサによる打撃力によって地盤中に押し込むものに限定されず、モータによる回転力を利用して地盤中に押し込むものや、作業者の人力によって土壌に押し込むもの等に変更することも可能である。さらに、本発明の土壌採取装置は、必要に応じて円筒部(カートリッジ、保持アーム、保護カバー)の長さや径を調整することができる上、単体の保護カバーの内部にカートリッジのみを装着したものに変更することも可能である。
本発明の土壌採取装置は、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、地質調査の用途で土壌を採取するための装置として好適に用いることができる。
土壌採取装置の正面図である。 土壌採取装置の分解図である。 カートリッジの水平断面図(図2におけるA−A線断面図)である。 (a)は、2個の収納体を分解した状態を示す斜視図であり、(b)は、組み付けた収納体の螺着部付近を示す正面図である。 口金の設置部分の鉛直断面図である。 (a)は、カートリッジの変更例(リング体を取り外した状態)を示す正面図であり、(b)は、カートリッジの変更例(リング体を取り付けた状態)を(a)におけるB−B線で切断した拡大端面図である。
符号の説明
1・・土壌採取装置、2・・円筒部、3・・カートリッジ、3a,3b・・収納体、4・・伝達部、6・・Oリング(パッキン)、7・・フランジ部材、8口金、9・・外部カバー、17・・円筒状部、18・・フランジ、41・・カートリッジ、42a,42b・・収納体。

Claims (7)

  1. 採取した土壌を収納するための円筒部と、前記円筒体へ土壌中への推進力を伝達するための伝達部とを備えた土壌採取装置であって、
    前記円筒部が、長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジを円筒状の外部カバーの内部に装着したものであることを特徴とする土壌採取装置。
  2. 円筒部の先端に、先細状の口金が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土壌採取装置。
  3. 外部カバーとカートリッジとの間にパッキンが設けられていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の土壌採取装置。
  4. 円筒部の先端に、カートリッジの内径よりも小径の円筒状部の基端に円筒部の内径よりも大径のフランジを設けたフランジ部材が嵌め込まれているとともに、そのフランジ部材の円筒状部の基端にパッキンが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の土壌採取装置。
  5. 伝達部が、駆動装置を備えたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の土壌採取装置。
  6. 長手方向に二分割してなる円筒状のカートリッジが、先端部にリング体を外嵌することによって閉じた状態で保持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の土壌採取装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の土壌採取装置を用いることを特徴とする土壌採取方法。
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