JP3157349U - 残存物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雌ネジ付き導管内の残存管を容易に取り除くと共に、雌ネジ部分の残留物を除去できる残存物除去装置を提供する。【解決手段】把手部11、11a、あご部12、12a、結合座13、13aを備えるアーム14、14aを連結する連結部15を有するプライヤ形態からなり、残存管を除去すると共に、除去後の雌ネジ溝に残された残留物を取り除くための残存物除去装置10であって、プライヤが把手部11、11aと、あご部12、12aを連結部15の軸心16に対して同一側に設けられると共に、あご部12、12aの外側にネジ型歯17、17aを有し、残存管内に挿入し、把手部11、11a間を挟持してあご部12、12a間を離間させ、ネジ型歯17、17aを残存管の内壁に圧接させながら回転させて取り除いた後、入口の雌ネジ溝に当接させ、回転させて残留物を押し出す。【選択図】図1

Description

本考案は、配管継手のような雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管を取り除いたり、雄ネジ付き導管を取り除いた後の雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ溝に残された残留物を取り除いたりするための残存物除去装置に関する。
従来から、屋内、屋外に配設された水道管や、ガス管等の雌ネジ付き導管にネジ締めして設ける雄ネジ付き導管のような配管は、長期間の使用や、地質、水質等の性質、土圧等による影響や、自然災害等によって雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で雄ネジ付き導管が折れ込んでその残存管が雌ネジ付き導管に残ってしまうという問題があった。この雄ネジ付き導管が炭素鋼管の場合には、長期間の使用によって器具廻り等の配管継手のような雌ネジ付き導管の雌ネジ部分との接続部である雄ネジ部分に錆腐蝕が発生し、雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れるというような破損が発生している。また、雄ネジ付き導管が黄銅管の場合には、水質の影響、特に、井戸水等によって水栓機器廻り等の雌ネジ付き導管との接続部の雄ネジ部分に破損が発生している。更には、雄ネジ付き導管が塩化ビニール管の場合には、地震や地盤沈下等での土圧によってバルブソケット等の雌ネジ付き導管との接続部の雄ネジ部分に破損が発生している。従来、このような雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れ込んで残った残存管や、残存管を取り除いた後の雌ネジ付き導管の雌ネジ溝内に残った残留物のような残存物は、タップを用い、このタップを逆に立てて残存管を取り除いたり、タップを頻繁に取り替えて残留物を除去していた。
しかしながら、タップのような残存物除去装置では、雄ネジ付き導管の内径の大きさが様々であったり、導管内壁の腐食状態によって内径の大きさが大きく変化するので、様々な大きさのタップを準備しておいても様々な内径状態に対して対応しきれない上に、作業精度が低いという問題があった。また、タップのような残存物除去装置では、導管内にいちいちタップを当てはめながら煩雑に取り替える必要があるので、非常に作業効率の低いものとなっていた。
そこで、近年では、図6(A)、(B)に示すように、残存物除去装置50には、エルボ等の配管継手のような雌ネジ付き導管51に設ける雌ネジ52部分で、又は雌ネジ52部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管53のような残存物に対して、これを取り外すために専用の内径レンチからなる残存物除去装置50が用いられている。この内径レンチからなる残存物除去装置50は、先端部を折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管53内に挿入して本体を回転させることで偏心ロック部54を作動させ、本体と、偏心ロック部54の中心にズレを発生させることで折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管53内の内側から強力にロックさせるようになっている。そして、雌ネジ付き導管51に設ける雌ネジ52部分で、又は雌ネジ52部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管53は、内径レンチ50の回転によって雌ネジ付き導管51から離脱させることで取り除くようにしている。
従来のネジ軸が錆び付いたビスを弛めて取り除くためのプライヤには、X字状に交差するように配置した両挟持アームを連結軸で連結し、各挟持アームの一端にアゴ部を有し他端側に握り柄が設けてあり、アゴ部の先端対向面にはビス頭の対向周面を挟持捕捉する一対の挟歯が凹み形成されており、第1挟持アームと第2挟持アームとが左利き用のはさみの交差形態と同じ逆交差構造としてビスを弛み操作するとき、捻り反力によって両挟持アームの接合座が互いに密着できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の折れネジ除去方法及びそれに用いられるセンタリング具には、ネジ孔内周面とネジ孔内の折れネジ外周面の間にセンタリング具の筒状先端部を差し込み、又はネジ孔の外に突出している折れネジの折れ端部外周にセンタリング具の嵌合空間部を被せ、又は折れネジの折れ端部外周にセンタリング具の筒状先端部を被せると共にセンタリング具の筒状先端部をネジ孔内周面と折れネジ外周面の間に差し込み、それらセンタリング具の中心に貫通されたポンチ孔差込孔内にポンチを差し込み、そのポンチの先端で折れネジの折れ端面であってネジ孔の中心部となる箇所に凹部を形成し、その凹部を中心としてドリルやエキストラクターによってネジをネジ孔から除去する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−279801号公報 特開2009−72870号公報
しかしながら、従来の残存物除去装置には、いまだ解決すべき次のような問題がある。
(1)内径レンチからなる残存物除去装置は、雄ネジ付き導管の腐蝕や、傷みが軽微で、管自体に強度がある場合には、内径レンチの偏心ロック部で雄ネジ付き導管の内壁に強力に押し当てて雄ネジ付き導管の残存管のような残存物を破壊させることなく回転させて除去することができるものの、取り除いた後の、雌ネジ付き導管の雌ネジ溝内に残ったシール材や錆滓等の残留物のような残存物はワイヤーブラシ等で時間と手間を掛けて取り除く必要がある。また、内径レンチからなる残存物除去装置は、雄ネジ付き導管の腐蝕や、傷みが激しい場合には、内径レンチが折れ残った雄ネジ付き導管の残存管を突き破って雌ネジ付き導管の雌ネジ溝内に残存管の雄ネジ山等の残留物をくい込ませ、これを取り除くことができないと共に、むしろ、雌ネジ付き導管の雌ネジ部分を傷つけて破壊してしまうという問題がある。
(2)特開2005−279801号公報や、特開2009−72870号公報で開示される残存物除去装置は、雌ネジ付き導管の中に折れ込んだネジ自体を取り除くための残存物除去装置であって、雌ネジ付き導管のような中空の配管を取り除くことはできない形態となっている。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、雌ネジ付き導管内に折れ残った残存管を容易に取り除くと共に、雌ネジ付き導管の雌ネジ部分を破壊させることなく容易に残留物を除去できる残存物除去装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る残存物除去装置は、一方の端部側に把手部と、他方の端部側にあご部と、中央に当接面同士を相対向させて摺動できる結合座を備える第1のアームと、第2のアームを結合座同士を当接させて連結する連結部を有するプライヤの形態からなり、雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管を除去すると共に、除去した後の雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に残された残留物を取り除くための残存物除去装置であって、プライヤが第1のアームと、第2のアームのそれぞれの把手部と、あご部を平面視してそれぞれ連結部の軸心に対して同一側に位置して設けられると共に、第1のアームと、第2のアームのそれぞれのあご部の相対向して外部に露出する側である外側にネジ型歯を有し、プライヤのそれぞれのあご部をあご部間を当接させた状態で雄ネジ付き導管の残存管内に挿入し、プライヤのそれぞれの把手部間を挟持してそれぞれのあご部間を離間させ、プライヤのそれぞれのネジ型歯を残存管の内壁に圧接させながらプライヤを回転させて残存管を雌ネジ付き導管から引き出して取り除いた後、プライヤのそれぞれの把手部間を挟持しながらネジ型歯を雌ネジ付き導管の入口の雌ネジ溝に当接させ、プライヤを回転させてネジ型歯で雌ネジ溝を摺動させながら残留物を雌ネジ付き導管内に押し出す。
ここで、上記の残存物除去装置は、ネジ型歯のネジ山とネジ溝のピッチが雌ネジのピッチと同等からなると共に、ネジ型歯のピッチがプライヤの回転に合わせて第1のアームと、第2のアームを連通するのがよい。
また、上記の残存物除去装置は、ネジ型歯を設けるネジ型歯体が第1のアームと、第2のアームのそれぞれのあご部に着脱自在に取り付けられるのがよい。
更に、上記の残存物除去装置は、第1のアームと、第2のアームのそれぞれの把手部に貫通孔を有し、貫通孔にボルトを挿通させると共に、ボルトにナット、又は蝶ネジを取り付ける把手部間を挟持して固定するためのグリップエンドを有するのがよい。
上記本考案の残存物除去装置は、一方の端部側に把手部と、他方の端部側にあご部と、中央に当接面同士を相対向させて摺動できる結合座を備える第1のアームと、第2のアームを結合座同士を当接させて連結する連結部を有するプライヤの形態からなり、雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管を除去すると共に、除去した後の雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に残された残留物を取り除くための残存物除去装置であって、プライヤが第1のアームと、第2のアームのそれぞれの把手部と、あご部を平面視してそれぞれ連結部の軸心に対して同一側に位置して設けられると共に、第1のアームと、第2のアームのそれぞれのあご部の相対向して外部に露出する側である外側にネジ型歯を有し、プライヤのそれぞれのあご部をあご部間を当接させた状態で雄ネジ付き導管の残存管内に挿入し、プライヤのそれぞれの把手部間を挟持してそれぞれのあご部間を離間させ、プライヤのそれぞれのネジ型歯を残存管の内壁に圧接させながらプライヤを回転させて残存管を雌ネジ付き導管から引き出して取り除いた後、プライヤのそれぞれの把手部間を挟持しながらネジ型歯を雌ネジ付き導管の入口の雌ネジ溝に当接させ、プライヤを回転させてネジ型歯で雌ネジ溝を摺動させながら残留物を雌ネジ付き導管内に押し出すので、折れ残った雄ネジ付き導管の残存管の腐蝕や、傷みが軽微で、管自体に強度がある場合には、プライヤのあご部の外側に設けるネジ型歯で雄ネジ付き導管の残存管内壁に強力に押し当てて残存管を破壊させることなく回転させて除去することができ、取り除いた後は、再度プライヤのネジ型歯を雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に合わせて押し当てながら回転させて雌ネジ部分を破壊させることなく雌ネジ溝に残ったシール材や錆滓等の残留物を容易に取り除くことができる。また、雄ネジ付き導管の腐蝕や、傷みが激しい場合には、ネジ型歯を直接雌ネジ付き導管の雌ネジ部分に当接させて回転させたとしても雌ネジ付き導管の雌ネジ部分を傷つけることなく雌ネジ付き導管の雌ネジ溝内に折れ残った雄ネジ付き導管の雄ネジ山や、シール材等の残留物を容易に取り除くことができる。
特に、上記の残存物除去装置は、ネジ型歯のネジ山とネジ溝のピッチが雌ネジのピッチと同等からなると共に、ネジ型歯のピッチがプライヤの回転に合わせて第1のアームと、第2のアームを連通するので、雌ネジ付き導管内に折れ残った雄ネジ付き導管の残存管内壁にネジ型歯を強力に押し当てて残存管を破壊させることなく回転させて除去することができると共に、ネジ型歯のネジ山とネジ溝のピッチを雌ネジ付き導管の雌ネジのピッチと同等からなる溝に合わせて押し当てながら回転させて雌ネジ部分を破壊させることなく雌ネジ溝に残ったシール材や錆滓等の残留物を容易に取り除くことができる。
また、特に、上記の残存物除去装置は、ネジ型歯を設けるネジ型歯体が第1のアームと、第2のアームのそれぞれのあご部に着脱自在に取り付けられるので、雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ溝のピッチと同じピッチからなるネジ型歯体を容易に着脱自在に取り付けることができ、ネジ型歯体のネジ型歯を雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に合わせて押し当てながら回転させて雌ネジ部分を破壊させることなく雌ネジ溝に残ったシール材や錆滓等の残留物を容易に取り除くことができる。
更に、特に、上記の残存物除去装置は、第1のアームと、第2のアームのそれぞれの把手部に貫通孔を有し、貫通孔にボルトを挿通させると共に、ボルトにナット、又は蝶ネジを取り付ける把手部間を挟持して固定するためのグリップエンドを有するので、ネジ型歯を雄ネジ付き導管の残存管内壁にグリップエンドで一定の強力な押圧力で押し当てて残存管を破壊させることなく回転させて除去することができると共に、ネジ型歯を雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に合わせグリップエンドで一定の力で押し当てながら回転させて雌ネジ部分を破壊させることなく雌ネジ溝に残ったシール材や錆滓等の残留物を容易に取り除くことができる。
本考案の一実施の形態に係る残存物除去装置の説明図である。 同残存物除去装置の作動形態の説明図である。 同残存物除去装置の作動形態の説明図である。 同残存物除去装置の作動形態の説明図である。 同残存物除去装置の変形例、更に他の変形例の説明図である。 同残存物除去装置を分解した説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ従来の内径レンチからなる残存物除去装置の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施するための形態について説明し、本考案の理解に供する。
図1に示すように、本考案の一実施の形態に係る残存物除去装置10は、ペンチを含む挟み工具全般の呼称として用いられているプライヤの形態からなっている。この残存物除去装置10は、プライヤの形態が棒状体の一方の端部側に把手部11と、他方の端部側にあご部12と、中央に当接面同士を相対向させて摺動できる結合座13を備える第1のアーム14と、同じようにして把手部11aと、あご部12aと、結合座13aを備える第2のアーム14aを結合座13、13a同士を当接させる連結部15で連結して有している。そして、この残存物除去装置10は、エルボのような配管継手等の雌ネジ付き導管30(図2〜図4参照)に設ける雌ネジ31部分で、又は雌ネジ31部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管32を除去すると共に、残存管32を取り除いた後の雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝に残されたシール材や、残存管32の錆滓、ネジ山屑等の残留物33を取り除くために用いている。
上記の残存物除去装置10は、プライヤが第1のアーム14と、第2のアーム14aのそれぞれの把手部11、11aと、あご部12、12aを平面視してそれぞれ連結部15の軸心16に対して同一側に位置して設けられている。すなわち、この残存物除去装置10は、プライヤの把手部11、11a間を挟持することで、連結部15を介してあご部12、12a間が離間する梃子の作用が発生するようになっている。これと共に、上記の残存物除去装置10は、プライヤが第1のアーム14と、第2のアーム14aのそれぞれのあご部12、12aの相対向して外部に露出する側である外側にネジ型歯17、17aを有している。この残存物除去装置10は、常時はプライヤが第1のアーム14と、第2のアーム14aのあご部12、12a間が当接し、把手部11、11a間が開放しているようにするために、通常、連結部15近傍の把手部11、11aに把手部11、11a間を押し広げるためのバネ体18を設けている。このバネ体18は、通常、プライヤのあご部12、12aのそれぞれに設ける受け穴の中に両端部が差し込まれて保持されるようになっている(図6参照)。
なお、この残存物除去装置10は、ネジ型歯17、17aの形状を特に限定するものではないが、第1のアーム14と、第2のアーム14aのあご部12、12aの根元部側では当接し、先端部側では離間し、更に、先端部が先端に行くに従って互いの離間距離が大きくなるような平面視して先端頂点が互いに外側に離間した鋭角な三角形状になっているのが好ましい。これにより、先端部の外側にネジ型歯17、17aを設けたあご部12、12aは、互いの当接している根元部間を開放させることで、先端部のネジ型歯17、17aのそれぞれの上面頂部間が互いに平行状態になるような形状としている。
次に、図2〜図4を参照しながら、上記の残存物除去装置10の作動形態を説明する。
図2に示すように、上記の残存物除去装置10は、プライヤのそれぞれのあご部12、12aを、この一方のあご部12と他方のあご部12aの根元部側の間をバネ体18の力で当接させた状態にして配管継手等のような雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分で、又は雌ネジ31部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管32内に挿入している。この残存物除去装置10は、プライヤのそれぞれのあご部12、12aの先端部が細くなっているので、容易に雄ネジ付き導管の残存管32内に挿入させることができる。
次いで、図3に示すように、残存物除去装置10は、プライヤのそれぞれの把手部11、11a間を挟持して、それぞれのあご部12、12aの根元部側の当接部間を離間させ、プライヤのそれぞれのネジ型歯17、17aを残存管32の内壁に圧接させながらプライヤ自体を残存管32が雌ネジ付き導管30の雌ネジ31から抜け出る側の方向に回転させて残存管32を雌ネジ付き導管30から引き出して取り除いている。そして、残存物除去装置10では、プライヤのそれぞれの把手部11、11a間を開放させて、雌ネジ付き導管30から引き出して取り除いた残存管32をネジ型歯17、17aから取り出して廃棄している。
上記の残存物除去装置10は、ネジ型歯17、17a間があご部12、12aの根元部間を開放させることで、先端部のネジ型歯17、17aのそれぞれの上面頂部間が互いに平行状態にすることができる。これにより、残存物除去装置10は、ネジ型歯17、17aのそれぞれの長さ方向の稜縁部の広範囲で残存管32内壁に4点で食い込ませることができ、強い回転力を発揮させることができるので、残存管32の雄ネジ部分を雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分に噛み込ませることなく残存管32を効率的に取り出すことができる。また、この残存物除去装置10は、残存管32が激しい腐蝕で原型を留めないような場合であっても、雌ネジ付き導管30に残された残存管32の残骸をプライヤ自体を回転させてネジ型歯17、17aを雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝に摺動させるようにして雌ネジ31部分を破壊させることなく取り出すことができる。
次いで、図4に示すように、残存物除去装置10は、プライヤのそれぞれの把手部11、11a間の開放を一定に保ちながら挟持してネジ型歯17、17aを雌ネジ付き導管30の入口の雌ネジ31溝に当接させている。そして、残存物除去装置10は、プライヤ自体を回転させてプライヤのそれぞれのネジ型歯17、17aを雌ネジ31溝に摺動させながら回転させて前進させることで、シール材や、残存管32の錆滓、ネジ山屑等の残留物33を雌ネジ付き導管30奥内に押し出しすように除去している。
上記の残存物除去装置10は、前記と同様に、ネジ型歯17、17a間があご部12、12aの根元部間を開放させることで、先端部のネジ型歯17、17aのそれぞれの上面頂部間が互いに平行状態にすることができるので、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝の広範囲にわたってネジ型歯17、17aを当接させることができる。これにより、残存物除去装置10は、ネジ型歯17、17aを雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝に噛み込ませることなく回転させることができ、残留物33を効率的に押し出して除去することができる。また、この残存物除去装置10は、プライヤ自体の回転を少しずつの往復運動を繰り返すことでネジ型歯17、17aにタップとしての機能を持たせることができ、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31のネジ山や、ネジ溝を修復させることもできる。
上記の残存物除去装置10は、図示しないが、それぞれのネジ型歯17、17aのネジ山と、ネジ溝のピッチが雌ネジ付き導管30の雌ネジ31のピッチと同等からなると共に、それぞれのネジ型歯17、17aのピッチがプライヤ自体の回転に合わせて第1のアーム14と、第2のアーム14aを連通するのがよい。これにより、上記の残存物除去装置10は、プライヤを雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝に摺動させながら回転させた時に、ネジ型歯17、17aを雌ネジ付き導管30の雌ネジ31に引っかけることなく回転させることができ、雌ネジ31溝内の残存管32の残渣や、残留物33をスムースに取り出したり、押し出したりすることができる。
次に、図5、図6を参照しながら、本考案の一実施の形態に係る残存物除去装置10の変形例の残存物除去装置10a、更に他の変形例の残存物除去装置10bを説明する。
図5に示すように、上記の残存物除去装置10の変形例の残存物除去装置10aは、ネジ型歯17、17aを設けるネジ型歯体19、19aが第1のアーム14と、第2のアーム14aのそれぞれのあご部12、12aに着脱自在に取り付けられている。図6に示すように、残存物除去装置10aは、上記のネジ型歯体19、19aのそれぞれをあご部12、12aに設ける凸列体からなるキー部20、20aと、ネジ型歯体19、19aに設ける凹列体からなるキー溝部21、21aでそれぞれを嵌合させると共に、ネジ22、22aで締め付けて取り付けている。この残存物除去装置10aは、ネジ型歯17、17aが破損した場合には、容易に他のネジ型歯体19、19aと交換することができる。
また、上記の残存物除去装置10aは、ネジ型歯体19、19aを雄ネジ付き導管の残存管32や、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分の状況に応じて適宜対応できるようなネジ型歯17、17aのピッチが異なる複数組のネジ型歯体19、19aを準備しておくのがよい。これにより、残存物除去装置10aは、ネジ型歯体19、19aを簡単に、しかも、強固にあご部12、12aに着脱自在に取り付け、ネジ型歯17、17aを残存管32の内壁や、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分に適切に当接させながらネジ型歯体19、19aを回転させることができ、残存管32や、残留物33を適切に取り除くことができる。特に、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分の残留物33は、雌ネジ31のピッチに適切に適応するピッチを有するネジ型歯体19、19aに取り替えたプライヤを用いることで、ネジ型歯体19、19aを雌ネジ31部分に適切に当接させながら回転させることができ、雌ネジ31を破壊させることなく適切に取り除くことができる。
更には、残存物除去装置10aは、ネジ型歯体19、19aを雄ネジ付き導管の残存管32や、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分の状況に応じて適宜対応できるようなネジ型歯17、17aの先端部が先端に行くにつれて大きくなるその離間距離が異なる形状の複数組を準備しておくのがよい。これにより、残存物除去装置10aは、ネジ型歯体19、19aを簡単に、しかも、強固にあご部12、12aに着脱自在に取り付け、ネジ型歯体19、19aのネジ型歯17、17aを残存管32の内壁や、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分に強力に当接させてネジ型歯体19、19aを回転させることができ、残存管32や、残留物33を適切に取り除くことができる。特に、雌ネジ付き導管30に設ける雌ネジ31部分で、又は雌ネジ31部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管32は、ネジ型歯17、17aの先端部が先端に行くにつれて大きくなるその離間距離が大きいネジ型歯体19、19aに取り替えたプライヤを用いることで、ネジ型歯体19、19aの先端部を残存管32の内壁に強力に食い込ませながら回転させることができ、容易に取り除くことができる。
なお、残存物除去装置10aは、図示しないが、上記の残存物除去装置10の場合と同様に、それぞれのネジ型歯17、17aのネジ山と、ネジ溝のピッチが雌ネジ付き導管30の雌ネジ31のピッチと同等からなると共に、それぞれのネジ型歯17、17aのピッチがプライヤ自体の回転に合わせて第1のアーム14と、第2のアーム14aを連通するのがよい。また、あご部12、12aにキー部20、20aを設ける上記のようなプライヤは、キー部20、20aにネジ型歯体19、19aを取り付ける以外に様々な部品を取り付けて、把手部11、11aを挟持することでそれぞれのあご部12、12aが外側に作用して発生する拡張力や、引張力を利用できるプライヤとして用いることもできる。このようなプライヤには、例えば、キー部20、20aにテーパネジや、平行ネジ等を形成するためのリーマの先端部を取り付けてネジ溝形成するためのリーマとして用いるものや、キー部20、20aにスナップリングを挟持できる鍵状先端部を取り付けてスナップリングプライヤとして用いるものがある。
次に、上記の図5、図6を参照しながら、上記の残存物除去装置10、10aの更に変形例の残存物除去装置10bを説明する。
図5、図6に示すように、残存物除去装置10bは、第1のアーム14と、第2のアーム14aのそれぞれの把手部11、11aに貫通孔23、23aを有している。そして、残存物除去装置10bは、この貫通孔23、23aにボルト24を挿通させると共に、ボルト24にナット25、又は蝶ネジ(図示せず)を取り付ける把手部11、11a間を挟持して固定するためのグリップエンド26を有している。このグリップエンド26は、貫通孔23、23aにボルト24を取り付けて、把手部11、11a間を挟持した時にえがく軌跡でボルト24が貫通孔23、23aの壁面に引っかからないようにするために貫通孔23、23aの内径が若干テーパ状となっている。
上記の残存物除去装置10bは、グリップエンド26を、先ず、それぞれの把手部11、11aに設ける貫通孔23、23aにボルト24を挿通させ、ボルト24の端部にナット25、又は蝶ネジを取り付けた状態で貫通孔23、23a内で可動自在としている。次いで、残存物除去装置10bは、把手部11、11a間を挟持してネジ型歯17、17aを残存管32の内壁に圧接させた状態でボルト24に取り付けられているナット25、又は蝶ネジを締め込んでグリップエンド26で把手部11、11a間の挟持状態が維持できるようにしている。そして、このグリップエンド26によって、残存物除去装置10bは、残存管32の内壁にネジ型歯17、17aを強力に圧接させた状態で残存管32をスムースに回転させ、容易に雌ネジ付き導管30の雌ネジ31部分から残存管32を引き出している。また、同様にして、残存物除去装置10bは、残存管32を除去した後の雌ネジ付き導管30の入口の雌ネジ31溝に把手部11、11a間の開放を一定に保ちながら挟持してネジ型歯17、17aを当接させた状態でボルト24に取り付けられているナット25、又は蝶ネジを締め込んでグリップエンド26で把手部11、11a間の挟持状態が維持できるようにしている。そして、このグリップエンド26によって、残存物除去装置10bは、雌ネジ付き導管30の雌ネジ31溝に当接させた状態でスムースに回転させ、容易に雌ネジ31溝に残された残留物33を雌ネジ付き導管30の奥内に押し出している。なお、残存物除去装置10bは、グリップエンド26によって、把手部11、11a間の開放を一定に保つことができるので、ネジ型歯17、17aの前進、後退を繰り返しを行うタップとして用いるときに好適である。
なお、上記のような、ペンチを含む挟み工具全般として用いるようなのプライヤは、通常、物を挟み込んでプライヤ自体を回転させることが想定されており、プライヤのそれぞれのアームを連結させている結合座13、13aが比較的広い面積で、且つ厚さが厚くなっているので、連結部15が強固にできている。このようなプライヤは、プライヤ自体に強い捻り力を発生させたとしても、なんらプライヤに変形や、破壊等を発生させることなく回転させることができるようになっている。従って、このようなプライヤの形態からなる上記の残存物除去装置10、10a、10bは、プライヤ自体を雄ネジ付き導管の残存管32の内壁に圧接させながら、あるいは、雌ネジ付き導管30の雌ネジ22溝に当接させながら回転させてプライヤ自体に強い捻り力を発生させたとしても、何らプライヤに変形や、破壊等を発生させることなく回転させることができるようになっている。また、残存物除去装置10、10a、10bは、プライヤをモンキーレンチ等でくわえさせて強力に回転させたとしても、何らプライヤに変形や、破壊等を発生させることなく回転させることができる。
本考案の残存物除去装置は、水道管や、ガス管等のエルボ等のような雌ネジ付き導管にネジ締めして設け、長期間の使用や、地質、水質等の性質、土圧等による影響や、自然災害等によって雌ネジ付き導管の雌ネジ部分で、又は雌ネジ部分の外で折れ込んだ残存管や、雌ネジ付き導管の雌ネジ部分に残された残留物を取り除く装置として用いることができる。
10、10a、10b:残存物除去装置、11、11a:把手部、12、12a:あご部、13、13a:結合座、14:第1のアーム、14a:第2のアーム、15:連結部、16:軸心、17、17a:ネジ型歯、18:バネ体、19、19a:ネジ型歯体、20、20a:キー部、21、21a:キー溝部、22、22a:ネジ、23、23a:貫通孔、24:ボルト、25:ナット、26:グリップエンド、30:雌ネジ付き導管、31:雌ネジ、32:残存管、33:残留物

Claims (4)

  1. 一方の端部側に把手部と、他方の端部側にあご部と、中央に当接面同士を相対向させて摺動できる結合座を備える第1のアームと、第2のアームを前記結合座同士を当接させて連結する連結部を有するプライヤの形態からなり、雌ネジ付き導管に設ける雌ネジ部分で、又は該雌ネジ部分の外で折れ込んで残った雄ネジ付き導管の残存管を除去すると共に、除去した後の前記雌ネジ付き導管の雌ネジ溝に残された残留物を取り除くための残存物除去装置であって、
    前記プライヤが前記第1のアームと、前記第2のアームのそれぞれの前記把手部と、前記あご部を平面視してそれぞれ前記連結部の軸心に対して同一側に位置して設けられると共に、前記第1のアームと、前記第2のアームのそれぞれの前記あご部の相対向して外部に露出する側である外側にネジ型歯を有し、前記プライヤのそれぞれの前記あご部を該あご部間を当接させた状態で前記雄ネジ付き導管の前記残存管内に挿入し、前記プライヤのそれぞれの前記把手部間を挟持してそれぞれの前記あご部間を離間させ、前記プライヤのそれぞれの前記ネジ型歯を前記残存管の内壁に圧接させながら前記プライヤを回転させて前記残存管を前記雌ネジ付き導管から引き出して取り除いた後、前記プライヤのそれぞれの前記把手部間を挟持しながら前記ネジ型歯を前記雌ネジ付き導管の入口の前記雌ネジ溝に当接させ、前記プライヤを回転させて前記ネジ型歯で前記雌ネジ溝を摺動させながら前記残留物を前記雌ネジ付き導管内に押し出すことを特徴とする残存物除去装置。
  2. 請求項1記載の残存物除去装置において、前記ネジ型歯のネジ山とネジ溝のピッチが前記雌ネジの前記ピッチと同等からなると共に、前記ネジ型歯の前記ピッチが前記プライヤの回転に合わせて前記第1のアームと、前記第2のアームを連通することを特徴とする残存物除去装置。
  3. 請求項1又はこれに従属する請求項2記載の残存物除去装置において、前記ネジ型歯を設けるネジ型歯体が前記第1のアームと、前記第2のアームのそれぞれの前記あご部に着脱自在に取り付けられることを特徴とする残存物除去装置。
  4. 請求項1又はこれに従属する請求項2〜3のいずれか一項記載の残存物除去装置において、前記第1のアームと、前記第2のアームのそれぞれの前記把手部に貫通孔を有し、該貫通孔にボルトを挿通させると共に、前記ボルトにナット、又は蝶ネジを取り付ける前記把手部間を挟持して固定するためのグリップエンドを有することを特徴とする残存物除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011240413A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Disco Corp シール材除去工具
KR102569593B1 (ko) * 2023-01-26 2023-08-24 충남대학교산학협력단 나사 제거장치
KR102613566B1 (ko) * 2023-08-09 2023-12-13 충남대학교산학협력단 나사 제거장치

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