JP2007283653A - 粘着テープ用基材 - Google Patents

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Toyoaki Matsuura
豊明 松浦
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Abstract

【課題】リサイクル性があり剥離性が良好で、かつインキ受理性の高い粘着テープ基材を提供する。
【解決手段】天然パルプ繊維からなる基材の少なくとも片面に剥離層をもつ粘着テープ用基材において、前記剥離層にアクリル系樹脂及び有機顔料を含有する粘着テープ用基材である。
【選択図】なし

Description

本発明は、リサイクル性が可能であり、印刷におけるインキ密着性が高いなどの有利な特徴を有する粘着テープ用基材に関するものである。
従来、基材の片面に粘着剤層、もう一方の面に剥離層をもつクラフトテープ等の粘着テープでは、シリコーン樹脂からなる剥離剤液を塗布するのが一般的である。
シリコーン樹脂は高価であり、紙等の浸透性基材では浸透によるシリコーン塗工量が増加するため、基材にポリエチレン等をラミネートし、その上にシリコーン剥離剤液を塗工するのが、巻取テープが軽い剥離力で剥離が可能であり剥離性に優れることもあり主流となっていた。
しかし、かかる粘着テープ用基材では、ポリエチレンラミネートの存在によってリサイクル性が困難であり、テープ背面の印字・筆記性はなく、剥離性に優れる反面でダンボール箱等への重ね貼りができない、貼られたテープにより箱がスリップする問題点があった。
これらの問題を解決するため、特許文献1には、ラミネートやアンダーコート層がなくリサイクル可能であり、カルボン酸モノマーを含有するエマルジョン共重合体と樹脂中和物及びシリコーンからなる剥離剤層をもつ粘着テープ基材が提案され、テープ背面の印字・筆記性があり、リサイクル性、重ね貼り性・ノンスリップ性等を改善するものを提案している。
しかしながら、剥離層がシリコーンを含有しているため、基材へのインキの浸透性は低く、容易に剥がれてしまう問題が残る。
また、印字性、重ね貼り性をもつ剥離剤としては長鎖アルキルアクリル系を使用することが一般的に知られているが、剥離が重く、ブロッキングや滑らかに剥離せずバリバリ音(いわゆるジッピング)が発生する。
これらの問題、すなわち、剥離性が良好で、かつインキ受理性の高い粘着テープ基材が望まれているが、満足するものは得られていないのが現状である。
特開2004−210823号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、剥離性が良好で、かつインキ受理性の高い粘着テープ基材を提供することにある。他の課題は、リサイクル性が可能であるものを提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
天然パルプ繊維からなる基材の少なくとも片面に剥離層をもつ粘着テープ用基材において、
前記剥離層にアクリル系樹脂及び有機顔料を含有することを特徴とする粘着テープ用基材。
〔請求項2記載の発明〕
前記剥離層に印刷適性向上剤を含有する請求項1記載の粘着テープ用基材。
本発明によれば、剥離性が良好で、かつインキ受理性の高く、またリサイクル性が可能であるなどの利点をもたらす。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の基材としては、天然パルプ繊維からなるものである。たとえば、クラフト紙、グラシン紙、上質紙、コート紙、キャストコート紙、クレープ紙、含浸紙等の紙基材の公知の粘着テープ基材(ただし、プラスチックシート基材は除く)を使用することができる。
米坪としては、特に限定しないが、20〜200g/m2の一般的な粘着テープ基材の坪量とすることができる。
本発明の剥離層中に含有させることができる材料としては、次のものを挙げることができる。
(1)リリース剤
剥離剤の主成分であるリリース剤としてアクリル系樹脂を使用する。このアクリル系樹脂は、粘着剤に対する目止め、易剥離性、さらにはインキ浸透性・受理性をもつ。特にシリコーン系と比較すると、インキ浸透性・受理性効果が大きい。
好適なアクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステル単量体と、これらと共重合可能なカルボン酸基を有する不飽和単量体、水酸基を有する不飽和単量体、その他のエチレン性不飽和単量体等のモノマーとを共重合してなる樹脂であり、その重合形成の際、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体の含有量が、全単量体に対し、50重量%以上、特には60重量%以上のものが好ましい。
前記(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アミノ(メタ)アクリル酸エステル、グリコールジ(メタ)アクリル酸エステル、アリル(メタ)アクリル酸エステル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステル、グリシジル(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリベン(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、ベンジル(メタ)アクリル酸エステル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸エステルメチルクロライド塩、アリル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
(2)有機顔料
本発明に使用する有機顔料としては、有機高分子からなる微粒子形状であるプ有機顔料が、インキ受理性向上及び剥離層に突出した粒子による易剥離性の向上効果があり、好適に使用することができる。
有機顔料としては、例えば、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂等を使用することができるが、剥離性、インキ定着性の点でスチレン−アクリル樹脂が好ましい。また、有機顔料の形状としては、密実型、貫通孔型、お椀型、扁平型、中空粒子等を使用することもできるが、微粒子集合体形状であることが特に好ましい。微粒子集合体とは、1〜100nm程度の微粒子が数百程度の集合体を形成するため、多孔質性をもつことで、インキ吸収性の向上、さらには粘着剤と基材の接する部分が少なくブロッキング防止性が高まる。
さらに、レーザー回析法による重量平均粒子径は0.3μm〜2.0μmが好ましく、0.3μm未満では易剥離性が低下し、2.0μmを超えると、重ね貼り性、ノンスリップ性が低下する。
剥離剤中の含有量は、リリース剤有効成分100重量部に対して有効成分3〜60重量部、特に5〜50重量部が好ましい。3重量部未満ではインキ受理性が低く、60重量部を超えると重ね貼り性、ノンスリップ性が低下する。
(3)印刷適性向上剤
本発明において、さらに印字・印刷性、特にインクジェットプリンターでのにじみ防止を目的として、サイズ効果を示す印刷適性向上剤を添加するのが望ましい。例えば、スチレン系、オレフィン系、アルキルケテンダイマー系等、各種水溶性高分子を使用することができるが、にじみ防止性及びインキセット性効果の高い、スチレン系が特に好ましい。剥離剤中の含有量は、リリース剤有効成分100重量部に対して有効成分0.5〜10重量部が好ましい。0.5重量部未満ではにじみ防止効果が低く、10重量部を超えると印刷時のインキセット性が低下する。
(4)剥離助剤
巻取テープからの剥離時にブロッキングや、滑らかに剥離せずバリバリ音(いわゆるジッピング)が発生することを防止するため、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル等の脂肪酸エステル等を使用することができ、特にステアリン酸カルシウムが滑らかな剥離を得ることができるので好ましい。剥離剤中の含有量は、リリース剤有効成分100重量部に対して有効成分10〜30重量部が好ましい。10重量部未満ではブロッキング、ジッピング防止効果が低く、30重量部をインキ受理性、重ね貼り性、ノンスリップ性が低下する。
(5)剥離層の形成
上記剥離剤はロールコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、グラビアコーター等の塗工方式で塗工することができ、塗工量は1〜5g/m2、特に1.5〜4g/m2が好ましい。
塗工後、塗工表面平滑性向上のため、マシンカレンダー、ソフトカレンダー、スーパーカレンダー等にて平坦処理することが好ましい。
(6)基材としての特性
上記方法で製造された粘着テープ用基材は、テープ法剥離試験において30〜250mN/25mm、特に50〜200mN/25mm、さらには70〜180mN/25mmであることが好ましい。30mN/25mm未満では重ね貼り性、ノンスリップ性が低く、250mN/25mmを超えるとブロッキング、ジッピング等によって剥離困難である。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明の効果を明らかにする。
原紙(基材)として未晒クラフト紙80g/m2のものを使用し、剥離層の形成に際し、次の材料を使用した。
・リリース剤:アクリル系樹脂(ロームアンドハース社製、R225、有効成分38%)
・有機顔料:スチレン−アクリル樹脂系有機顔料(三井化学社製、110M、重量平均粒子径1μm)
・印刷適性向上剤:スチレン系水溶性高分子(星光PMC社製、SS320、有効成分20%)
・剥離助剤:ステアリン酸カルシウム(サンノプコ社製、1097−AH、有効成分55%)
前記原紙(基材)に、表1で示すように組成を換えながら、剥離剤を固形分で3g/m2となるよう塗工、乾燥したものを本発明にかかる粘着テープ用基材とした。なお、表1の組成において、有機顔料、印刷適性向上剤、剥離助剤については、リリース剤有効成分100重量部に対する、有効成分での配合部数を添加した。
表1には、従来品Aとして、シリコーン系剥離剤の粘着テープ用基材を、従来品Bとしてアクリル系剥離剤の粘着テープ用基材の場合を挙げた。
上記の各粘着テープ用基材について、次記の試験及び評価を行った。
(剥離法試験)
温度23℃、湿度50%に調湿された粘着テープ用基材に、標準テープ(日東電工社製、No.31B、25mm巾)を長さ200mmで貼り付け、2kgのゴムローラーで1往復圧着する。上記サンプルをガラス板間に挟み、20g/cm2の荷重をかけ70℃で20時間エージング後、温度23℃、湿度50%にて3時間放冷後、引張り試験機(島津製作所製、AGS−500NG)にて剥離速度300mm/min、剥離角度180°で剥離力を測定する。(単位:mN/25mm)
(剥離性)
温度23℃、湿度50%に調湿された粘着テープ用基材に標準テープ(日東電工社製、No.31B、25mm巾×100mm)を貼り付け、2kgのゴムローラーで1往復圧着し、30分後に手で剥し、20人のデータにより総合的に評価した。
◎:特に重さを感じずに軽く剥離できた。
○:重いと感じる人が数名いたが、問題とはならないレベルである。
○Z:ジッピング気味だが、問題なく剥離できる。
△:重いと感じる人が半数程度いた。
×:剥離が重いと感じる人がほとんどで、テープとしては違和感がある。
(重ね貼り性)
前記粘着テープ用基材の剥離剤塗工面にクラフトテープ(セキスイ社製、No.500)を貼ったものを20枚作成し、24時間後の浮き剥がれを目視で確認した。
◎:全て浮き剥がれは確認できなかった。
○:数枚端部で浮きが見られる程度である。
△:半分程度は端部で浮きが見られるが、中央部での浮きはなかった。
×:ほとんどの端部に浮きが見られ、中央部での浮きも見られた。
(セロピック)
前記粘着テープ用基材の剥離剤塗工面に、テスト印刷機(ローランド社製、RVK3B)にて印刷した。この印刷部分をセロハンテープ(ニチバン社製、No.405、18mm幅)でセロピックを行い、20人のデータにより総合的に評価した。
◎:剥がれの発生はなかった。
○:わずかに剥がれが見られた。
×:ほとんど剥がれた。
(にじみ)
前記粘着テープ用基材の剥離剤塗工面に対してインクジェットプリンター(キヤノン社製、Pixus850i)にて印字し、印字部のにじみを目視(肉眼、50倍拡大鏡)にて確認した。
◎:拡大鏡でも、にじみは確認できない。
○:拡大鏡ではにじみがみられるが、肉眼ではわからない。
×:肉眼でにじみがわかるレベルである。
−:インキが染込まず、にじみの以前の問題である。
Figure 2007283653

Claims (2)

  1. 天然パルプ繊維からなる基材の少なくとも片面に剥離層をもつ粘着テープ用基材において、
    前記剥離層にアクリル系樹脂及び有機顔料を含有することを特徴とする粘着テープ用基材。
  2. 前記剥離層に印刷適性向上剤を含有する請求項1記載の粘着テープ用基材。
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