JP2007283029A - ミスト噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、ミストが噴霧される方向を制限して、浴室の壁や浴室内の設備に対してミストが悪影響を与えるのを抑制可能なミスト噴霧装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、浴室内の壁または天井に固定された固定部と、この固定部に回転可能に取り付けられたノズルヘッドと、このノズルヘッドに取り付けられたノズルとを備えるミスト装置において、前記ノズルヘッドの回転角度が制限されたミスト噴霧装置であり、固定部とノズルヘッドとがそれぞれ互いを接続するための接続部を有し、固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に突起を設け、この突起が前記ノズルヘッドの回転の軸を外れた位置に設けられており、前記突起を設けていない固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に前記突起に対応する溝を設け、この溝がノズルヘッドの固定部に対する回転範囲に対応するミスト噴霧装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミスト噴霧装置に関する。
浴室内に設置されるミスト噴霧装置として、縦姿勢の長尺扞状体にミストの噴出ノズルを列状に並設することにより、ミストを浴室の上下方向で均一に噴出させることができ、また、この長尺扞状体を軸芯周りで回転自在となるように浴室内に支持することにより、ミスト噴出ノズルの向きを変更することで、均一なサウナ効果を崩すことなく、サウナ感覚を変化させることができるミスト噴出装置が知られている(特許文献1)。
ミスト噴出ノズルを長尺扞状体に取り付けた場合、顔の高さの位置となるノズルがあるため、至近距離からミストが使用者の顔にかかって不快に感じたり、また、取り付けの際にタオル掛け等の既設の部材が邪魔になる場合がある。このため、湯を噴霧する多数個のノズルを、配管を中心にして回転する可動部内にコンパクトに設けることにより、噴霧が使用者の顔にかかることなく、また、取り付け制限を少なくしたミスト発生装置が知られている(特許文献2)。
また、多数個のノズルを使用すると、その分、部品点数が増えて部品と組立コストがかかり、また、噴霧する湯の量も増えることから、ランニングコストも増加する問題がある。このため、回転可能に支持されたノズルヘッドを浴室の上部に設け、このノズルヘッドにノズルを上下の2個のみ設け、上下の各ノズルから噴霧されるミストの拡散角度を異ならせることにより、ミストが直近から顔にかかるのを防ぎ、しかも、ノズルヘッドをコンパクトにしながら、ミストの均一化を図ったミスト装置が知られている(特許文献3)。
特公平6−59301号公報 特開2003−79537号公報 特願2005−227906号
しかしながら、従来の浴室用のミスト発生装置は、例えば、図5に示すような構成であり、ノズルヘッド1の回転角度に制限を設けていないため、ノズルヘッド1が取り付けられた浴室壁側にノズル2を向けることも可能であった。このため、ノズル2が浴室壁側に向いた状態でタイマーで自動運転した場合等には、ミストが至近距離から浴室壁に向かって噴霧されるままの状態となり、これが度重なると、浴室壁が変色する問題があった。
また、ノズルヘッド1を照明に向けることも可能であったため、照明に向かって噴霧されることもあった。
さらに、ノズルヘッドの回転角度が大きいと、摺動部分の磨耗が早くなり、摺動音が大きくなる問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ミストが噴霧される方向を制限して、浴室壁や天井、または、照明等の浴室内の設備に対してミストが悪影響を与えるのを抑制可能なミスト噴霧装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明は、以下の構成を有するものである。
(1) 浴室内の壁または天井に固定された固定部と、この固定部に回転可能に取り付けられたノズルヘッドと、このノズルヘッドに取り付けられたノズルとを備えるミスト装置において、前記ノズルヘッドの回転角度が制限されたミスト噴霧装置。
(2) (1)において、固定部とノズルヘッドとがそれぞれ互いを接続するための接続部を有し、前記固定部または前記ノズルヘッドの何れか一方の接続部に突起を設け、この突起が前記ノズルヘッドの回転の軸を外れた位置に設けられており、前記突起を設けていない固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に前記突起に対応する溝を設け、この溝がノズルヘッドの固定部に対する回転範囲に対応するミスト噴霧装置。
(3) (1)、または、(2)の何れかにおいて、突起および溝が、固定部またはノズルヘッドの外形よりも内側に設けられたミスト噴霧装置。
(4) (1)から(3)の何れかにおいて、固定部が温水を通水する通水部を有し、ノズルヘッドが前記通水部からの温水を受ける通水接続部を有し、この通水接続部がOリングを有し、突起および溝がこのOリングよりも外側に設けられたミスト噴霧装置。
(5) (1)から(4)の何れかにおいて、ノズルヘッドの回転角度の制限が、浴室壁に対する垂直面に対して、左右50度以内の範囲内であり、ノズルの拡散角度が中心線に対して、左右40度以内の範囲であるミスト噴霧装置。
本発明によれば、ノズルヘッドの回転角度を制限したので、ミストが噴霧される範囲を制限することができ、浴室壁や浴室設備等に対してミストが噴霧されることによる悪影響を受け難いミスト噴霧装置を提供できる。また、ノズルヘッドと固定部の摺動部分の磨耗が少なく、摺動音を生じにくいミスト噴霧装置を提供できる。
固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に突起を設け、この突起が前記ノズルヘッドの固定部に対する回転軸を外れた位置に設けられており、前記突起を設けていない固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に前記突起に対応する溝を設け、この溝がノズルヘッドの固定部に対する回転範囲に対応するようにしたことにより、簡易な構成で、確実にノズルヘッドの固定部に対する回転角度を制限することが可能なミスト噴霧装置を提供できる。
突起および溝が固定部またはノズルヘッドの外形の内側に設けられることにより、固定部とノズルヘッドの接続部同士をこれらの外形の外側で接続するファスナーとの取り合いを考慮する必要のないミスト噴霧装置を提供できる。
固定部が温水を通水する通水部を有し、ノズルヘッドが前記通水部からの温水を受ける通水接続部を有し、この通水接続部がOリングを有し、突起および溝がこのOリングよりも外側に設けられるようにすることにより、突起や溝がOリングに干渉しないため、ミスト漏れを防止可能なミスト噴霧装置を提供できる。
ノズルヘッドの回転角度の制限が、浴室壁に対する垂直面に対して、左右50度以内の範囲内であり、ノズルの拡散角度が中心線に対して、左右40度以内の範囲であることにより、ノズルヘッドが取り付けられた側の浴室壁にミストを至近距離から噴霧することがなく、また、照明にノズルの噴霧方向が向くことがないため、浴室壁や照明に対してミストが噴霧されることによる悪影響を受け難いミスト噴霧装置を提供できる。
本発明に係るミスト噴霧装置は、熱源機から供給される温水をノズルからミスト状にして噴霧するものである。このミスト噴霧装置の一例としては、図1に示すように、温水等を浴室内に噴霧するノズル2、このノズル2を取り付けるノズルヘッド1、このノズルヘッド1を支持しかつ浴室壁や天井などに固定させる固定部3、ノズルヘッド1をファスナー等(図示しない。)によって固定部に対して回転可能に接続する接続部AおよびB、ノズルヘッド1を覆うノズルカバー4を備えたものがある。また、固定部3の内部には、給湯器等(図示しない。)からの温水を通水する通水部5を有し、ノズルヘッド1は、通水部5からの温水を受ける通水接続部9を有しており、接続部AおよびBをファスナー等(図示しない。)で回転可能に接続することにより、通水部5と通水接続部9も回転可能に接続される。これにより、給湯器等(図示しない。)からの温水をノズルヘッド1に設けたノズル2の向きに噴霧することができる。
ノズルヘッド1は、ファスナー等(図示しない。)によって、接続部AおよびBを介して、固定部3に回転可能に支持され、通水部5を通る温水等をノズル2から浴室に噴霧する。ノズルヘッド1は、大きさや形状は問わないが、十分に広範囲にミストを噴霧できる最小限の数のノズルが取付可能な程度の長さとする。これにより、省スペースで設置場所の制限が小さく、入浴・清掃の際に邪魔にならないようにすることができる。また、噴霧方向を変えたり、メンテナンスする際に、片手で容易に握ることができる程度の太さとしたり、あるいは、手で容易に操作できる形状とすることが好ましい。
ノズルヘッド1の固定部3への取り付けは、ノズルヘッド1が支持できれば特に限定するものではないが、本発明に係るミスト噴霧装置は浴室内の比較的高所に取り付けられることが多いことから、噴霧方向を変えたり、メンテナンスする際に下側から操作できるように、固定部3の下側に取り付けるのが好ましい。
さらに、上記のようにノズルヘッド1を固定部3の下側に取り付けて、長手方向を浴室床面に対して垂直方向とした場合、ノズルヘッド1が、上部の固定部3に対して水平方向に回転可能となるように、固定部3に取り付けてもよい。これによって、ノズルヘッド1に取り付けたノズル2からのミストの噴霧方向を水平方向について可変とすることができる。
固定部3は、ファスナー等(図示しない。)によって、接続部AおよびBを介してノズルヘッド1を回転可能に支持し、かつ、ノズルヘッド1を浴室壁や天井に固定するものである。図1のように、浴室壁に対して垂直方向から通水部5を接続し、固定部3内にL型の通水部5を形成して、浴室床面に対しては水平方向にミストを噴霧するようにした場合は、ミスト噴霧装置を浴室壁に設置するのが容易となる。ミスト噴霧装置を浴室壁に設置した場合は、万が一、ミスト噴霧装置が水漏れを起こしても、浴室の壁を伝わって浴室床に落ちるため、天井に設置した場合のように、水が天井からしたたり落ちて不快な思いをすることがない。また、固定部3とミストヘッド1との接合部A、Bを回転可能とすることで、ミストの噴霧方向を水平方向に可変とすることができる。ミストの噴霧方向を水平方向に可変とした場合は、特に、ミスト噴霧装置を浴槽と洗い場の境界付近に設けると、入浴中と洗い場の両方でミスト噴霧を楽しむことができる。
固定部3の浴室内への取り付け箇所と方向は、ミストが浴室内の広範囲に噴霧できれば、浴室内の天井、浴室壁の何れでもまたどの方向に取り付けてもよいが、図1に示す構成であれば、浴室壁にノズルヘッド1の長手方向が浴室床面に対して垂直方向になるように取り付けるのが好ましい。これにより、ミストの噴霧方向が略水平となり、浴室内の広範囲に噴霧し易くすることができる。
固定部3の浴室壁への取り付け位置は、ミストが浴室内の広範囲に噴霧できれば特に限定するものではないが、ノズルヘッド1に取り付けた最も下側のノズル2の中心の高さが、浴室床面から1800mm以上であることが好ましい。これにより、略水平方法に噴霧されたミストが浴室床面に落下するまでの距離を稼ぐことができ、ミストが浴室内の広範囲まで拡散し易くなる。
ノズル2の数は、多いほど広範囲に均一にミストを噴霧し易くなるが、ノズル2を取り付けるノズルヘッド1が大きくなって設置スペースを要すること、ノズル2のコストがかかること、使用する湯量が増加しランニングコストがかかることから、好ましくない。このため、省スペース、省コストでかつ十分に広範囲にミストを噴霧可能とするため、2〜4個とするのが好ましい。このようにノズル数を少なくすると、ノズルヘッド1を小型化でき、設置スペースが小さくてもよいため、設置の際の制限が少なく、入浴や清掃時の邪魔になり難い。
ノズルヘッド1に取り付けるノズル2の配置は、広範囲にミストを噴霧可能であれば、垂直方向、水平方向、斜め方向の何れでもよいが、垂直方向に配置するのが好ましい。
ノズル2から噴霧されるミストの粒径は、100〜150μmが好ましく、この粒径の範囲であれば、ノズル2が複数の場合、ノズル2から噴霧されるミストの粒径は同じでも異なってもよい。これにより、入浴者がミスト使用感を損なわないようにすることができる。また、両ノズルの粒径は同じとするのが好ましい。これにより、ミスト使用者に粒径の違いによる違和感を感じさせないようにすることができる。
ノズル2から噴霧されるミストの拡散角度θは50°〜90°が好ましい。また、ノズル2から噴霧されるミストの拡散角度θは、ノズル2が複数の場合、各ノズル2が、噴霧されるミストの拡散角度を異ならせた2種以上のノズル2とするのが望ましい。ミストの拡散角度θが狭いノズル2は、ミストをより前方へ噴霧できるが、左右方向への噴霧は制限される。一方、ミストの拡散角度θが広いノズル2は、ミストをより左右方向へ噴霧できるが、前方噴霧は制限される。ミストの拡散角度θが狭いノズル2とミストの拡散角度θが広いノズル2を組み合わせることによって、前方と左右方向の広範囲に噴霧することができる。
なお、上方に位置するノズル2のミスト拡散角度は、下方に位置するノズル2のミスト拡散角度よりも狭いほうが好ましい。拡散角度が広いほうのノズル2が上方に設置されると、ミストはより前方には飛ばず落下して、下方に設置された狭いほうのノズル2から噴霧されたより前方に飛ぼうとしているミストに干渉して、広範囲に噴霧出来づらくなるためである。このため、上方にミスト拡散角度の狭いノズル2を、下方にミスト拡散角度の広いノズル2を配置すると、夫々のノズル2から噴霧されたミスト同士の干渉を避けることができ、さらに広範囲にミストを噴霧させることができる。
ミスト拡散角度を変えるノズル構造の一例としては、図4に示すように、ノズル先端の穴までの絞込み角度を、それぞれθa/2、θb/2のように変えることにより実現できる。このように、ノズル先端形状を変えたものを使用することで、各ノズル2のミスト拡散角度θa、θbを、異ならせることができる。
ノズルヘッド1の固定部3に対する回転角度は、制限されていることが必要である。これにより、ミストが噴霧される範囲を制限することができ、浴室壁や浴室設備等に対してミストが噴霧されることによる悪影響を受け難いミスト噴霧装置を提供できる。また、ノズルヘッド1と固定部3の摺動部分の磨耗が少なく、摺動音を生じにくいミスト噴霧装置を提供できる。
ノズルヘッド1の固定部3に対する回転角度は、浴室壁に対する垂直面に対して、左右50度以内の範囲であるのが望ましい。これにより、ノズル2の拡散角度θの範囲内に、ノズルヘッド1が取り付けられた側の浴室壁が入らないようにすることができる。このため、ミストが至近距離から浴室壁に向かって噴霧されることがなく、浴室壁が変色する問題が無くなる。また、使用中に、使用者がノズルヘッド1を照明に向けようとしても、ノズルヘッド1の回転範囲が制限されるので、ノズル2の中心線10が照明に向かないようにすることができ、ノズル2の正面の方向(中心線2の方向)からミストが照明に噴霧されることが無くなる。さらに、ノズルヘッド1の回転が規制されるので、摺動部分の磨耗が起こりにくくなり、摺動音が発生しにくくなる。
ノズルヘッド1は、浴室のカウンター側の壁のほぼ中央に設置するのが望ましい。これにより、浴槽と洗い場の境界付近にノズルヘッド1が取り付けられることになるため、浴槽と洗い場の両方でミストを利用することができ、使い勝手がよい。
ノズルヘッド1の固定部3に対する回転角度を制限する構成としては、固定部3の接続部Aまたはノズルヘッド1の接続部Bの何れか一方に、他方に向かって凸となる突起6を設け、この突起6が前記ノズルヘッド1の回転の軸を外れた位置に設けられており、この突起6を設けていない固定部3またはノズルヘッド3の何れか一方の接続部に、突起6に対応する溝7を設け、この溝7がノズルヘッド1の回転範囲に対応するようにするのが望ましい。このような構成の一例を図1〜図3に示す。このような構成により、複雑な構造や機構を要することなく、簡易な構成で確実に、ノズルヘッド1の固定部3に対する回転角度を制限することができる。
また、接続部AまたはBに設ける突起6および溝7は、固定部3またはノズルヘッド1の外形の内側に設けられるのが望ましい。これにより、固定部3とノズルヘッド1との接続部AとBとをこれらの外形の外側で接続するファスナーとの取り合いを考慮する必要のないミスト噴霧装置を提供できる。
また、接続部AまたはBに設ける突起6および溝7は、通水接続部9にOリング8を有する場合は、突起6および溝7がこのOリング8よりも外側に設けられるようにするのが望ましい。これにより、突起6や溝7がOリング8に干渉しないため、ミスト漏れを防止可能なミスト噴霧装置を提供できる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例であるミスト噴霧装置の断面図である。本実施例では、上下方向に2個のノズル2を取り付けたノズルヘッド1、ノズルヘッド1を接続部A、Bを介して水平方向に回転可能に支持し、かつ、浴室壁などに固定させるための固定部3、通水部5、通水接続部9を備えている。
固定部3は、図1に示すように、浴室壁に対して垂直方向から通水部5を接続し、固定部3内にL型の通水部5を形成して、浴室床面に対しては水平方向にミストを噴霧するようにした。
噴霧装置に取り付けた上下の2個のノズル2の配置は、ノズルヘッド1の長さ方向に対して垂直とした。また、各ノズル2の中心間の距離は、30mmとし、各ノズル2からのミストの拡散角度θaは80°(ノズル2の中心線に対して何れも左右40°)に設定した。このノズルヘッド1は、コンパクトなため、浴室内の壁のどの位置でもシャワーや水栓等と干渉し難く、取付位置の選択は容易であった。また、入浴や清掃の際に邪魔になることはなかった。
図1に示す例で、ミストが噴霧されるまでの温水の流れを説明する。熱源機(図示せず)から供給された温水(矢印で示す)は、浴室壁を貫通して、通水部5を通り、さらに固定部3およびノズルヘッド1の内部を通り、ノズル2から噴霧される。ミスト粒径は、100〜150μmで、ミスト噴霧量は両方のノズル2の合計値で、約1リットル/分であった。この例では、浴室の大きさは1.25坪(1620サイズ)、ノズルヘッド1を浴室のカウンター側の壁のほぼ中央で、ノズルヘッド1に設けた2個のノズル2のうち、下側のノズル2の中心までの高さが浴室床から1800mmになるように設置した。ノズル2の向きは、浴室壁に対し直角、浴室床面に対し平行に取り付けた(図示略)。ミストの噴霧状態は、浴室床面、浴槽底面の全面にまんべんなく噴霧されており、使用者がどの位置に座っても良好な使用感を得られることが確認できた。
ノズルヘッド1の接続部Bに突起6を設けた。この突起6はノズルヘッド1の回転の軸を外れた位置に設けた。図1は、この突起6をミスト噴霧装置の断面から見た図である。図3は、接続部Bに設けられた突起6を、接続部Aの固定部3側の面から、接続部Aに設けられた溝7を通して見た図である。固定部3の接続部Aには、突起6に対応する溝7を設け、この溝7がノズルヘッド1の回転範囲に対応するようにした。図2は、接続部Aの接続部B側の面から、この溝7を見た図である。このような構成は、接続部AとBに突起や開口を設けるだけなので、加工は容易であった。また、接続部AおよびBの内部についての加工であるため、接続部AとBとを接続するために外部に設けるファスナー(図示しない。)との取り合いを考慮することもなかった。
ノズルヘッド1の固定部3に対する回転角度は、浴室壁に対する垂直面に対して、左右50°の範囲とした。図3(a)はノズルヘッド1を浴室壁に対して垂直方向に向けた状態、図3(b)、(c)はノズルヘッド1を回転角度が制限された範囲(回転範囲)いっぱいに回転させた状態を示す。ノズル2からのミストの拡散角度が中心線10に対して左右40°であり、ノズルヘッド1の回転角度が左右50°であるため、図3(b)、(c)では、浴室壁の垂直面に対しては、左右90°の角度までミストが噴霧可能である。一方、ノズルヘッド1は、回転角度が左右50°以内に制限されるため、ノズル2は、ノズルヘッド1が取り付けられた側の浴室壁に向けることができなかった。このため、至近距離から浴室壁に向けてミストが噴霧されることはなかった。
また、ノズルヘッド1の真横の浴室壁に照明が取り付けられていても、ノズルヘッド1の回転角度が左右50°以内に制限されるため、ノズル2の中心線10が照明に向くことはなく、ミストの拡散角度θの端部が照明のシェードにかかる程度であった。
固定部3の内部の温水を通水する通水部5と、ノズルヘッド1の前記通水部からの温水を受ける通水接続部9とは、接続部AまたはBをファスナー等(図示しない。)で接続することにより、回転可能な状態で接続した。これにより、給湯器等(図示しない。)からの温水をノズル2の向く方向に向けて噴霧することができた。この通水接続9には温水の漏れを防止する目的で、ゴム製のOリング8を取り付けた。
接続部Aに設けた突起、および、接続部Bに設けた溝7は、このOリング8よりも外側に設けた。突起6や溝7がOリング8に干渉せず、Oリング8の機能が確保されるため、接続部AとBの間から温水等の漏れはなかった。
噴霧装置に取り付けた上下の2個のノズル2の配置は、ノズルヘッド1の長さ方向に対して垂直とした。また、各ノズル2の中心間の距離は、30mmとし、各ノズル2からのミストの拡散角度θaは、上側のノズルが60°、下側のノズルが80°に設定した。これ以外の構成は、実施例1と同様である。ミストの噴霧状態は、実施例1よりもさらに、浴室床面、浴槽底面の全面にまんべんなく噴霧されており、使用者がどの位置に座っても良好な使用感が得られた。
本発明の実施例であるミスト噴霧装置の断面図である。 本発明に用いる固定部3の接続部Aに設けた溝7を、接続部Aの接続部B側の面から見た図である。 本発明に用いるノズルヘッド1の接続部Bに設けた突起6を、接続部Aの固定部側の面から見た図である。 本発明に用いるノズル構造の一例である。 従来のミスト噴霧装置の断面図である。
符号の説明
1…ノズルヘッド、2…ノズル、3…固定部、4…ノズルカバー、5…通水部、6…突起、7…溝、8…Oリング、9…通水接続部、10…中心線、θa…上側ノズルのミスト拡散角、θb…下側ノズルのミスト拡散角




Claims (5)

  1. 浴室内の壁または天井に固定された固定部と、
    この固定部に回転可能に取り付けられたノズルヘッドと、
    このノズルヘッドに取り付けられたノズルとを備えるミスト装置において、
    前記ノズルヘッドの回転角度が制限されたミスト噴霧装置。
  2. 請求項1において、
    固定部とノズルヘッドとがそれぞれ互いを接続するための接続部を有し、
    前記固定部または前記ノズルヘッドの何れか一方の接続部に突起を設け、
    この突起が前記ノズルヘッドの回転の軸を外れた位置に設けられており、
    前記突起を設けていない固定部またはノズルヘッドの何れか一方の接続部に前記突起に対応する溝を設け、
    この溝がノズルヘッドの固定部に対する回転範囲に対応するミスト噴霧装置。
  3. 請求項1、または、請求項2の何れかにおいて、
    突起および溝が、固定部またはノズルヘッドの外形よりも内側に設けられたミスト噴霧装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかにおいて、
    固定部が温水を通水する通水部を有し、
    ノズルヘッドが前記通水部からの温水を受ける通水接続部を有し、
    この通水接続部がOリングを有し、
    突起および溝がこのOリングよりも外側に設けられたミスト噴霧装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかにおいて、
    ノズルヘッドの回転角度の制限が、浴室壁に対する垂直面に対して、左右50度以内の範囲内であり、
    ノズルの拡散角度が中心線に対して、左右40度以内の範囲であるミスト噴霧装置。









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