JP2007282637A - 植栽用マット及びその敷設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の建築物に適用でき且つ敷設や撤去作業に多大な時間、労力やコストを必要としない植栽用マット及びその敷設方法を提供する。
【解決手段】底部近傍に通水口を穿設された一つ又は複数のセルが、上部が開口するように凹設されたマットフレームからなり、該セルの所要側壁の下部に内向きへこみ部を形設してなる植栽用マット。前記植栽用マットを敷設する際には、セルの内向きへこみ部で所要経路の空間部を形成するように敷設する。そして、前記植栽用マットを敷設面に敷き詰める前に敷設面に予め保水層を設ける、更には前記植栽用マットを敷設面に敷き詰める際に、所要経路の空間部を形成すると同時に該空間部のうち任意の経路に給水管を配設して敷設すると良好である。
【選択図】図26

Description

本発明はビルの屋上、ベランダ、テラスなど、特に人工地盤に配設して、植物、特に芝生などの地被植物、草花、野菜などを育成する植栽用マット及びその敷設方法に関する。
従来、ビルの屋上、ベランダ、テラスのように平面的な敷設面を有する箇所に植物を植栽する場合には、防水層及び防根層を形成し又はシートを敷き、その上に土壌を盛って、芝生等の地被植物、草木、野菜などを植栽していた(例えば特許文献1)。
しかし、上記のように土壌を敷設する方法では防水層などの設備が必要となるため、既存の建築物に適用することが困難である一方、新建築物に用いる場合にもコスト負担が大きくなるという問題がある。また、上記の植栽設備を使用するためには大がかりな作業が必要となり、多大な時間と労力を要することとなる。
他方では、一般に防水層の寿命は10年〜15年と言われており、そのたび毎に撤去作業が必要となる。また、寿命以外にも植栽工事などで不慮にして敷設面、防水面に損傷を生じた場合に、漏水防止のために植栽植物や土壌を撤去し防水層を補修する必要がある。この撤去作業にも多大な時間と労力を要する。
特開平4−99411号公報
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、既存の建築物に適用でき且つ敷設や撤去作業に多大な時間、労力やコストを必要としない植栽用マット及びその敷設方法を提供することを目的とする。更には、土壌や水分の管理が容易な植栽用マット及びその敷設方法を提供することを目的とする。
本発明による植栽用マットは、底部に若しくは底部近傍に通水口を穿設した一つ又は複数のセルを、上部が開口するように凹設したマットフレームからなり、該セルの所要側壁の下部に内向きへこみ部を形設することを特徴とし、更には、該セルの底部に中空凹部を下方に突出形成することを特徴とする。また、本発明の植栽用マットは、前記内向きへこみ部を、前記セルの一側壁、二側壁若しくは三側壁の下部に形成することを特徴とする。また、本発明の植栽用マットは、前記マットフレーム内を画成部材で画成して前記複数のセルを構成し、該画成部材の高さを該マットフレームの上端部を超えない高さとすることを特徴とする。
また、本発明による植栽用マットの敷設方法は、前記植栽用マットを敷設面に敷設する際に、前記セルの内向きへこみ部で所要経路の空間部を形成するように前記植栽用マットを敷設することを特徴とする。そして、前記植栽用マットの敷設方法では、前記植栽用マットを敷設面に敷き詰める前に、該敷設面に予め保水層を設けると好適である。さらに、上記植栽用マットの敷設方法は、前記植栽用マットを敷設面に敷き詰める際に、所要経路の空間部を形成すると同時に該空間部のうち任意の経路に給水管を配設して、前記植栽用マットを敷設すると良好である。
上記の如く、分解可能な軽量の植栽用マットを敷設面に複数敷き詰めることにより、極めて容易かつ短時間に且つコストをかけずに敷設や撤去作業を行うことが可能である。また、セルの側壁下部に形設された内向きへこみ部を有する複数の植栽用マットを単に敷設面に敷き詰め、或いは内向きへこみ部を形設したセル側壁を対向させて敷設面に敷き詰めることにより、対向するセル側壁相互間の下部に所要経路の給水管配設用空間部が形成することができ、作業性が非常に良い。
また、植栽用マットの敷設面に平面状の保水層を形設することにより、植栽用マット内に植物育成材(客土、軽量人工土壌等)を詰め込んで種子を撒き或いは草木等を植栽した場合に、植栽用マットの上部からのジョウロ等による灌水や降雨などの余剰水の一部は排水ドレインに排水されずに、各セル内の底部に形設した通水口から保水層に吸水させて貯水することができる。そして、セル内の植物育成材が水不足となった場合には、保水層の水分がセル底部の開口部から毛細管現象によって通水口に導かれて吸水される。従って、保水層が植物育成材への水分補給源となり、水枯れの心配がなく、種子・植物の育成に大きく貢献し管理も容易になる。
更には、保水層の上面の給水管配設用空間部に給水管を配設し、給水管の周囲に小穴を穿設して給水することにより、水分を保水層に貯水することができる。そして、植栽用マット内に詰め込んだ土壌の水分が不足した場合、植栽用マットの底面に設けた通水口から吸水され、水枯れすることなく植物育成材に撒いた種子または植栽植物の育成を良好に保つことができ、管理も更に容易になる。
本発明による植栽用マット及びその敷設方法は上記構成であるから、既存の建築物に適用することが可能であり、且つ敷設や撤去作業に多大な時間、労力やコストを必要としない効果を奏する。更には、土壌や水分の管理が容易な植栽用マット及びその敷設方法を提供することができる効果がある。
以下、具体的な実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態によって限定されるものではない。
植栽用マット1(第一実施形態)は、図1及び図3に示す如く、上部が開口するように一つのセル3が凹設された方形のマットフレーム2からなり、セル3の四面側壁3aの下部には、内向きへこみ部4が形設されている。
セル3の側壁3a下部から底部3b中心に向かって隆起部5が形成され、底部3b中心付近にある隆起部5の端部上面の適宜箇所には、通水口6が穿設されている。隆起部5の内側は、逆U字型の空間で凹溝の開口部7になっており、余剰水は開口部7を通って排出される構成である。通水口6及び開口部7の形状、寸法、個数などの形態は、マットフレーム2及びセル3の構成に応じて適宜決定され、底部3bまたは底部3bの近傍にあればよく、これは以下の各実施形態においても同様である。
マットフレーム2の周縁には補強として周縁リブ8aが形成されているが、これはマットフレーム2自体が必要強度を有すればなくてもよく、以下の各実施形態においても同様である。
尚、マットフレーム2の材質は合成樹脂製のものが良好であり、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレンが用いられ、真空成型、ブロー成型、射出成型、押し出し成型等の成型方法で形成される。また、マットフレーム2の大きさは、例えば25cm×25cm、25cm×50cm、50cm×50cmとする等適宜である。
ここで、第一実施形態の類似の変形例について説明する。
第一変形例は図4に示す如く、セル3が一つのマットフレーム2で、四つの側壁3aうち三面において側壁3aの下部が内向きにへこみ、内向きへこみ部4が形設されている。他の一側壁3aは、上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面となっている。
第二変形例は図5に示す如く、四つの側壁3aうち相隣する二面において側壁3aの下部が内向きにへこみ、内向きへこみ部4が形設されている。他の相隣する二側壁3aは、上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面となっている。
第三変形例は図6に示す如く、セル3が一つのマットフレーム2で、四つの側壁3aうち一面において側壁3aの下部が内向きにへこみ、内向きへこみ部4が形設されている。他の三側壁3aは、上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面となっている。
次に、植栽用マット1の第二実施形態について説明する。図7に示す如く、植栽用マット1は方形のマットフレーム2からなり、四面の側壁2aの下部には内向きへこみ部4が形設されている。マットフレーム2内には、マットフレーム2の上端部を越えない高さ、即ち周縁リブ8aの高さと同一か又はこれより低い高さで十字状に画成部材9を配設し、マットフレーム2内を四個のセル3に画成している。
画成部材9の形状は、図示例の外、交差状、井桁状等適宜である。また、画成部材9はマットフレーム2と一体成型する、別部材をマットフレーム2内に配設する等適宜である。上記構成は、後述する第二実施形態の類似の変形例である植栽用マット1にも適用できる。
ここで、第二実施形態の類似の変形例について説明する。
第一変形例は図8に示す如く、方形マットフレーム2の側壁2aのうち、三面の側壁2aの下部に、内向きへこみ部4を形設してある。他の一側壁2aは、上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面になっている。
第二変形例は図9に示す如く、方形マットフレーム2の側壁2aのうち、相隣する二面の側壁2aの下部に内向きへこみ部4を形設してある。他の相隣する二面の側壁2aは上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面になっている。
第三変形例は図10に示す如く、方形マットフレーム2の側壁2aのうち、一面の側壁2aの下部に内向きへこみ部4を形設してある。他の三面の側壁2aは上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面になっている。
次に、植栽用マット1の第三実施形態について説明する。図11に示す如く、植栽用マット1は四個の略方形のセル3が凹設されたマットフレーム2からなり、隣接するセル3相互は、その上端部を連結リブ8bによって連接されている。マットフレーム2の外周部にはセル3の上端部に、連結リブ8bと略同一の高さの周縁リブ8aが設けられている。そして、マットフレーム2の四側面に位置する四個のセル3における外側壁3aの下部に、内向きへこみ部4を形設してへこませてある。
周縁リブ8a、連結リブ8bの厚さは、可撓性を持たせて敷設面の凸凹等(スラブ)の不陸によく追従させると同時に、マットフレーム2に直接または歩行板を敷いて人が乗っても、つぶれない程度の強度を有する厚さとすることが必要である。これにより、マットフレーム2は、複数のセル3の底部3bで支持されて屈曲により安定感を有すると共に、屋上などのスラブ面に敷き詰め可能な形状となる。また、セル3の厚さと同様となる配慮が必要である。尚、場合によって、連結リブ8bは別体で設けることも可能である。
他の構成については第一実施形態と同様、セル3の側壁3a下部から底部3b中心に向かって隆起部5が形成され、底部3b中心付近にある隆起部5の端部上面の適宜箇所には、通水口6が穿設されている。隆起部5の内側は、逆U字型の空間で凹溝の開口部7になっており、余剰水は開口部7を通って排出される構成である。
上記第三実施形態の植栽用マット1は、類似の変形例として示した図12乃至図14の如く、マットフレーム2の三側面、二側面及び一側面に位置する所定数のセル3の外側壁3aの下部に、内向きへこみ部4を形設して適用できる。
次に、植栽用マット1の第四実施形態について説明する。図15に示す如く、本実施形態の植栽用マット1は、第一実施形態の植栽用マット1の四個を、その上端部で周縁リブ8aと連結リブ8bで連接し、一体に形成した構成の植栽用マット1である。各セル3の側壁3aの下部に内向きへこみ部4を形設すること、各セル3内の底部3bの通水口6等の構成は第一実施形態と同様である。
ここでも、周縁リブ8a、連結リブ8bの厚さは、可撓性を持たせて敷設面の凸凹等(スラブ)の不陸によく追従させると同時に、マットフレーム2に直接または歩行板を敷いて人が乗っても、つぶれない程度の強度を有する厚さとすることが必要であり、更にセル3の厚さと同様となる配慮が必要である。
そして、マットフレーム2のセル3を四個としたので、各セル3の対向する側壁3a間の下部に、連結した略逆U字形の空間部10が形成される。即ち、マットフレーム2の連結リブ8bの下部に十字状の空間部10が形成される。
ここで、第四実施形態の類似の変形例を図16乃至図19に示す。第四実施形態の植栽用マット1は、図16乃至図18の如く、三側面、二側面及び一側面に位置する所定数のセル3の外側壁3aの下部に内向きへこみ部4を形設したマットフレーム2、或いは図19の如く、外側壁3aに内向きへこみ部4を形設しないマットフレーム2、とすることも当然可能である。
尚、上述した植栽用マット1では、マットフレーム2に凹設されるセル3の数を四個としたが、この他六個、八個、九個など適宜である。また、上記第一乃至第三実施形態の植栽用マット1は、各セル3内にフィルタを介して客土や軽量人工土壌などの植物育成材を詰め込み、種子を撒き或いは芝生等の地被植物、草木等を植えて、独立して個々に植物栽培用マット1として使用できる。
次に、植栽用マット1の第五実施形態について説明する。図20に示す如く、本実施形態の植栽用マット1は、セル3が一つのマットフレーム2で、四面の側壁3aの下部を内側にへこませ、内向きへこみ部4を形設している。
この植栽用マット1は、第一実施形態の植栽用マット1と類似の構成であるが、各セル3内の底部3bに、下方に中空凹部11を所定寸法に突出形成して、底部3bのレベルを前記所定寸法上部に移動させ、中空凹部11の底部11a近傍に通水口6を穿設したものである(図21参照)。
図20示例では、四面の側壁3aに内向きへこみ部4を形設したが、この他、三側面、二側面又は一側面に内向きへこみ部4を構成することは、前述の各実施形態に示した通り適宜である。
そして、以下では植栽用マット1を実際に敷設面に敷設する方法について説明する。図22は植栽用マット1を敷設方法の第一実施形態の平面図、図23はその正面図である。
本実施形態では、マットフレーム2の相隣する二側面に位置する各セル3の側壁3aの下部に内向きへこみ部4を形設した植栽用マット1(図13参照)を用い、各セル3内に植物育成材12である客土を詰め込んだ状態としてある。
その後、セル3の適宜側壁3aに形設された内向きへこみ部4を相互に対向させて、複数の植栽用マット1を屋上、ベランダ、テラス等の敷設面13に敷き詰め、各マットフレーム2のセル3相互間の下部に、所用経路の略逆U字形の空間部10が形成されることになる。この空間部10は、後述する給水管配設用の空間としての役割を果たす。
また、上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面となっているセル3の側壁3aと、セル3の側壁3aの下部に形設された内向きへこみ部4を相互に対向させて敷き詰めた場合は、図23示例形状の空間部10aが形成される。この空間部10aは上記空間部10よりも狭いが、細い給水管15の配設用空間として有効である。
尚、植栽用マット1への植物育成材12の詰め込み、及びその後の播種、芝生等の地被植物・草木等の植え込みは、敷設面13への植栽用マット1の敷設前又は敷設後のどちらでもよい。上記のように敷設した植栽用マット1の種子・植物は、その上部からのジョウロ等による潅水、降雨等により育成することができる。
ここで、上記植栽用マット1の敷設方法の種々形態につき説明する。
まず、マットフレーム2の四側面の下部に内向きへこみ部4を形設した植栽用マット1の場合(図3、図7、図11、図15参照)、単に敷き詰めることにより、マットフレーム2若しくは各セル3の対向側壁2a、3a間に略逆U字形の空間部10が形成され、全体として格子状の連結した空間部10が構築される。
尚、図15示例においては、予めマットフレーム2の連結リブ8bの下部に十字状の略逆U字形の空間部10が形成されているので、図20及び図21の敷設例に対して二倍の数の格子状の連続した空間部10が構築される。
また、マットフレーム2の三側面、二側面又は一側面の下部に内向きへこみ部4を形設した植栽用マット1の場合(図4乃至図6、図8乃至図10、図12乃至図14、図16乃至図18参照)、各セル3の内向きへこみ部4を対向させて敷き詰めることにより、その部分に略逆U字形の空間部10が形成され、全体として所要経路の連続した空間部10が構築される。
尚、図15の変形例である図16乃至図18示例では、予めマットフレーム2の連結リブ8bの下部に十字状の略逆U字形の空間部10が形成されているので、格子状の連続した空間部10が付加構築される。
また、図19示例のマットフレーム2は、各セル3の連結リブ8bの下部に十字状の略逆U字形の空間部10が形成されているのみで、その空間部10により格子状の連続した空間部10が構築される。
更に、敷設面13に保水層14を設け、その上に植栽用マット1を敷設し、給水管15を配設する敷設方法について説明する。
本実施形態の敷設方法では、図24乃至図26に示す如く、敷設面13に平面状の保水層14を敷設して形成し、その上に植栽用マット1を敷設する。上記図示例は、図15の植栽用マット1を複数個適用し、各セル3内に植物育成材12としての軽量人工土壌を詰め込んだ状態としてある。敷設する保水層14としては、化学繊維や天然繊維を使用した織布・不織布・フェルト、吸水ポリマーをシート状に加工したもの、あるいはそれらの複合物等を用いる。
そして、植栽用マット1を敷設する際には、マットフレーム2の下部の十字状の空間部10及び隣接する植栽用マット1の相互間の下部に形成される空間部10の位置で保水層14上に、空間部10の所要経路に沿うように給水管15を配設し、空間部10の位置に配設した給水管15を覆うように植栽用マット1を敷き詰める。
即ち、屋上、ベランダ、テラス等の敷設面13に平面上の保水層14を形成した後、複数の植栽用マット1を敷き詰めて、各マットフレーム2の連結リブ8bの下部及び各セル3相互間の下部に所要経路の略逆U字形の空間部10が格子状に連続形成されることになる。
これにより、空間部10に給水管15が配設された状態となり、前記空間部10は、給水管配設用の空間部10として極めて重要な役割を果たすことになる。また、前記空間部10aについても細い給水管15に対する配設用空間として貴重な役割を果たす。給水管15は潅水用加圧装置に接続され全体として潅水装置を構成する。
尚、植栽用マット1への植物育成材12の詰め込み、及びその後の播種、芝生等の地被植物・草木等の植え込みは、植栽用マット1の敷設前または敷設後のどちらでもよい。
上記の如く保水層14を設けることで、ジョウロ等による上部からの潅水、降雨等の余剰水の一部は、排水ドレインに排水されることなく保水層14に貯水され、セル3内の植物育成材12が水不足となった場合、保水層14の水分を底部3bの通水口6から毛細管現象によって吸水される。従って、保水層14は植物育成材12への水分補給源となって水枯れの心配がなく、植物の育成に大きく貢献し管理も容易になる。
そして、保水層14の存在により、植物の成育の培地となる植物育成材12を少なくしても、植物の育成条件である水分を好適に保持することができるので、ビル屋上、ベランダ、テラス等の敷設面13への加重負担を軽減できる。
また、植栽用マット1の底部3bにある通水口6から出た植物の根張りは、保水層14上または保水層14内に位置して、敷設面13を劣化させることがなく、防根の作用も果たす。
尚、植栽用マット1の敷設面13への敷き詰めに際しては、各種ある植栽用マット1の中から適宜形状のものを選定し、適材適所に組み合わせて敷設することが可能で、その適合性は極めて大きい。また、本発明の植栽用マット1は、図示例の形状に限定されることなく、本発明の要旨の範囲内である植栽用マット1の全てを包含するものである。
本発明は、ビルの屋上、ベランダ、テラスなどに配設して、芝生などの地被植物、草花、野菜などを育成する植栽設備として利用することができる。
本発明による植栽用マットの第一実施形態の平面図。 図1の正面図。 図1の斜視図。 第一実施形態の第一変形例の斜視図。 第一実施形態の第二変形例の斜視図。 第一実施形態の第三変形例の斜視図。 本発明による植栽用マットの第二実施形態の斜視図。 第二実施形態の第一変形例の斜視図。 第二実施形態の第二変形例の斜視図。 第二実施形態の第三変形例の斜視図。 本発明による植栽用マットの第三実施形態の斜視図。 第三実施形態の第一変形例の斜視図。 第三実施形態の第二変形例の斜視図。 第三実施形態の第三変形例の斜視図。 本発明による植栽用マットの第四実施形態の斜視図。 第四実施形態の第一変形例の斜視図。 第四実施形態の第二変形例の斜視図。 第四実施形態の第三変形例の斜視図。 第四実施形態の第四変形例の斜視図。 本発明による植栽用マットの第五実施形態の斜視図。 第五実施形態における中空凹部の部分斜視図。 本発明による植栽用マット敷設方法の第一実施形態の平面図。 図22の正面図。 本発明による植栽用マット敷設方法の第二実施形態の平面図。 図24の正面図。 図24の斜視図。
符号の説明
1…植栽用マット 2…マットフレーム 2a…側壁 3…セル 3a…側壁 4…内向きへこみ部 6…通水口 8a…周縁リブ 8b…連結リブ 10…空間部 14…保水層 15…給水管

Claims (3)

  1. 底部に若しくは底部近傍に通水口を穿設した一つ又は複数のセルを、上部が開口するように凹設したマットフレームからなり、該セルの所要側壁の下部に内向きへこみ部を形設すると共に、該セルの底部に中空凹部を下方に突出形成することを特徴とする植栽用マット。
  2. 前記内向きへこみ部を、前記セルの一側壁、二側壁若しくは三側壁の下部に形成することを特徴とする請求項1記載の植栽用マット。
  3. 前記マットフレーム内を画成部材で画成して前記複数のセルを構成し、
    該画成部材の高さを該マットフレームの上端部を超えない高さとすることを特徴とする請求項1又は2記載の植栽用マット。
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