JPH11318243A - 潅水用植栽マット - Google Patents

潅水用植栽マット

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JPH11318243A
JPH11318243A JP10129303A JP12930398A JPH11318243A JP H11318243 A JPH11318243 A JP H11318243A JP 10129303 A JP10129303 A JP 10129303A JP 12930398 A JP12930398 A JP 12930398A JP H11318243 A JPH11318243 A JP H11318243A
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water
mat
water storage
storage tank
cell
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JP10129303A
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Minoru Yoshida
稔 吉田
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Kyodo Ky Tec Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工地盤上での植栽を可能とし、水枯れや根
腐れの心配がない潅水用植栽マットを提供する。 【解決手段】 上部が開口するように少なくとも一つの
セルが凹設され、底部近傍に通水手段を有するマットフ
レームを、貯水槽に収納し、該マットフレームの底部外
面と該貯水槽の底部内面との間に貯水空間を形成可能で
ある灌水用植栽マット。マットフレームの底部外面にセ
ル内に開放する中空脚部を突設し、通水手段として該中
空脚部の底部近傍に隆起部を形成し、該隆起部の所要箇
所の上面に通水口を設けると好適である。また、上記灌
水用植栽マットで、マットフレームの底部外面と貯水槽
の底部内面との間に支持脚部を設け、通水手段として前
記マットフレームの底部に開口穴を穿設し、所定箇所の
開口穴に水分吸収体を設けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ビルの屋上、ベラ
ンダ、テラスなど特に人工地盤に敷設して、芝生等の地
被植物、草木、野菜等の植物などを育成する潅水用植栽
マットに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に図13乃至図15に例
示した潅水用植栽マットを出願した(特願平9−250
023号)。この灌水用植栽マット1の構成は、底部4
b近傍に開口部10を形成したセル4を、上部が開口す
るように凹設した平面方形のマットフレーム2と、貯水
槽3からなるもので、マットフレーム2を略同外形で高
さが略1/4の貯水槽3内に収納して潅水するものであ
る。上記では、セル4の側壁4a下部から底部4b中心
に向かって低隆起部8が形成され、セル4中心付近にあ
る低隆起部8の先端には、その上面に通水口9が穿設さ
れている。低隆起部8の内側は逆U字型の空間で凹溝の
開口部10になっている。
【0003】そして、セル4内に植物育成材(客土、軽
量人工土壌等)を詰め込んで種子を撒き、或いは芝生等
の地被植物、草木等を植栽した場合、灌水用植栽マット
1の上部からジョウロ等による給水・降雨などにより灌
水された際の余剰水は、セル4の底部4bに形設した通
水口9から低隆起部8の内側の逆U字型空間である凹溝
の開口部10を通って貯水槽に排出されて貯水されるこ
とになる。
【0004】上記の如く貯水槽3に貯水された水は、セ
ル4内の植物育成材が水不足となった場合に、セル4の
底部4bの開□部10から水分が毛細管現象によって通
水口9に導かれて吸水することとなる。
【0005】しかし、上記構成の潅水用植栽マット1は
機能的ではあるが、マットフレーム2におけるセル4の
底部4b外面と貯水槽3の底部内面との接触面が大き
く、貯水槽3内の貯水量に限界がある。特に、真夏の屋
上のテラス等における植物育成材の表面からの水分蒸発
に対しては、水枯れ状態となりやすく非常に厳しい状況
となる。一方、貯水槽3の高さを高くすれば貯水量は解
決する反面、植物の根腐れの原因となって好ましくな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて提案されたもので、人工地盤等の上面における潅
水用植栽を可能にすると共に既存の建物にも容易に適用
でき、敷設、撤去に多大の労力、時間やコストを要せ
ず、且つ水枯れや根腐れの心配がない潅水用植栽マット
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による灌水用植栽
マットは、上部が開口するように少なくとも一つのセル
が凹設され、底部近傍に通水手段を有するマットフレー
ムを貯水槽に収納し、該マットフレームの底部外面と該
貯水槽の底部内面との間に貯水空間を形成可能であるこ
とを特徴とする。
【0008】そして、前記灌水用植栽マットは、前記マ
ットフレームの底部外面にセル内に開放する中空脚部を
突設し、前記通水手段として該中空脚部の底部近傍に通
水口を設けることを特徴とする。
【0009】さらに、前記灌水用植栽マットで、前記中
空脚部の側面下部から底面中央に向かう隆起部を形成
し、該隆起部の所要箇所の上面に通水口を設けると好適
である。
【0010】また、上記灌水用植栽マットで、前記マッ
トフレームの底部外面と前記貯水槽の底部内面との間に
支持脚部を設け、前記通水手段として前記マットフレー
ムの底部に開口穴を穿設し、所定箇所の該開口穴に水分
吸収体を設けることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明による灌水用植栽マットは上記構成であ
るから、マットフレームにおけるセルの底部外面と貯水
槽の底部内面とは非接触状態にあり、貯水槽内に充分な
水分を蓄える空間を有する。
【0012】また、貯水槽は植物育成材への水分補給源
となって水枯れの心配がないことから、種子や植物の育
成に大きく貢献し管理も容易になる。一方、貯水槽によ
り灌水される植栽マット内の植物育成材の水位を低レベ
ルに保て、植物の根腐れを防止することができる。
【0013】また、マットフレームの底部と貯水槽の水
位最上レベルとの間に空間を有する構成とした場合、及
び貯水槽の水位レベルが低下してマットフレームとの間
に空間が形成された場合は、マットフレームの底部に穿
設した開口穴は酸素吸収穴となり、植物の根に酸素が供
給されて成育を良くする。水位が低くなって中空脚部に
設けた通水口が空気と接するようになった場合等にも、
同様のことがいえる。
【0014】そして、植栽マット内の余剰水は、植栽用
マットのセルの底部近傍又は脚部の端部近傍或いはその
両者に設けた通水手段により貯水槽に流出して貯水され
る。セル内の植物育成材が水不足となった場合には、貯
水槽の水を通水手段により吸水して植物育成材に導くこ
とになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるも
のではない。
【0016】第一実施形態の灌水用植栽マット1は、図
4に示す如く、マットフレーム2と貯水槽3とからな
り、マットフレーム2を貯水槽3に収納する構成であ
る。
【0017】マットフレーム2は、図1乃至図3に示す
如く、方形のセル4が一つ設けられたもので、その四面
ある側壁4aの下部には、内向きへこみ部5が形設して
ある。マットフレーム2の周縁には補強として周縁リブ
6aが形成されているが、マットフレーム2自体が必要
強度を有すれば特になくてもよいもので、これは以下の
実施形態でも同様である。
【0018】セル4の底部4bの四隅及び中央部には、
上部がセル4内に開放する中空の脚部7を有し、脚部7
の底面7aは、セル4の底部4bよりも適宜寸法下方に
位置している。脚部7の底面7aには略十字状に低隆起
部8が形成され、底面7a中心付近の低隆起部8には通
水口9が穿設されており、通水口9はセル4内の空間に
通ずる。低隆起部8の内側は逆U字型の空間で凹溝の開
口部10を形成している。
【0019】マットフレーム2及び貯水槽3の材質とし
ては、合成樹脂製のものが良好であり、塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチ
レンなどが用いられ、真空成型、ブロー成型、射出成
型、押し出し成型などの成型方法で形成される。また、
マットフレーム2、セル4(例えば、25cm×25c
m、25cm×50cm、50cm×50cm等)及び
貯水槽3の大きさ、マットフレーム2の高さと貯水槽3
の高さとの相互関係は適宜である。これらは以下の実施
形態でも同様である。
【0020】図4示例は、上記マットフレーム2を貯水
槽3に収納した場合の灌水用植栽マット1である。貯水
槽3はマットフレーム2と略同一の外形寸法であり、高
さはマットフレーム2に対し略1/3の略方形の貯水槽
3である。収納時には、貯水槽3内にマットフレーム2
の脚部7が収納され、マットフレーム2のセル4の底部
4bは貯水槽3のほぼ上端縁部に位置している。
【0021】ここで、実際に複数の灌水用植栽マット1
を、屋上のテラスなどの敷設面上に敷き詰める場合を図
5に示す。
【0022】灌水用植栽マット1を敷き詰めるには、例
えば敷設面11の所望箇所に貯水槽3を連設し、貯水槽
3内にマットフレーム2を配設して収納する。マットフ
レーム2のセル4の底部4bには脚部7が突設されてい
ることから、マットフレーム2の底部外面と貯水槽3の
底部内面との間には、貯水のための空間部12が形成さ
れる。
【0023】隣接する貯水槽3相互の連結構成は特に例
示しないが、貯水槽3の隣接側面上端部相互に略逆U字
形の連結部材を嵌着して連設する、或いは鉤状の係合部
分を各貯水槽3の隣接側面上端部相互に一体形成し、そ
の相互を係合して敷設することにより連設するなど適宜
である。
【0024】また、貯水槽3相互間の通水については特
に図示しないが、貯水槽3の隣接する側面上端部の適宜
位置に、所要深さの凹溝や切り欠き等の通水溝を形成す
ることにより対応できる。
【0025】そして、灌水用植栽マット1を使用するに
際しては、マットフレーム2の各セル4内において、少
なくとも中空である脚部7の通水口9の上部に、土壌流
出を防止するための不織布・ネット・チュール等のフィ
ルターを敷設し、植物生育の培地となる客土・軽量人工
土壌などの植物育成材をセル4に詰め込む。植物育成材
には各種の種子を撒く、種子シートを載置する、或いは
芝生などの地被植物・草木を植栽する。そして、灌水用
植栽マット1の上部からジョウロなどによって給水す
る。
【0026】一方、貯水槽3にはホースなどにより給水
し、給水された水は貯水レベルを規定する。そして、上
記通水溝まで貯水槽3に貯水されると、隣接する貯水槽
3に通水溝を介して水が流入し、順次各貯水槽3に所定
量の水が貯水される。その際、貯水槽3内にはマットフ
レーム2の脚部7が位置し脚部7内は灌水状態になる一
方、マットフレーム2の底部外面と貯水槽3の底部内面
との間の脚部7のない部分には水が貯水される。
【0027】また、上記灌水用植栽マット1で種子や植
物を育成する際、その後の灌水用植栽マット1の上部か
らの給水や降雨などの余剰水は、セル4内に開放した中
空の脚部7底面に形設した通水口9から貯水槽3に流出
して貯水される。そして、セル4内の植物育成材が水不
足となった場合には、貯水槽3の水を、脚部7の底面7
aに形設した開□部10から毛細管現象によって通水口
9に導かれ吸水されることになる。尚、吸水性を向上す
るために脚部7内部にブロック製の不織布又はパーライ
ト等の水分吸収体を詰め込むこともある。
【0028】従って、灌水用植栽マット1は、貯水槽3
によって植物育成材の潅水を低レベルに保つことがで
き、植物の根腐れを防止することが可能となる。一方に
おいて、貯水槽3は植物育成材への水分補給源となって
水枯れの心配がなくなり、種子・植物の育成に大きく貢
献し管理も容易となる。
【0029】尚、上記中空の脚部7、その脚部に設けた
開□部10及び通水口9の形状・寸法・個数などの構成
形態は、マットフレーム2、セル4などの構成により適
宜決定される。また、開口部10及び通水口9は脚部7
の底部または底部近傍にあればよい。これらは、以下の
類似構成における実施形態においても同様である。
【0030】更に、第一実施形態のマットフレーム2の
変形例を図6に、変形例の中空脚部7を図7に示す。
【0031】このマットフレーム2はセル4が一つから
なり、その四面側壁4aの下部には内向きへこみ部5を
形設してある。マットフレーム2の周縁には補強として
周縁リブ6aが形成されている。
【0032】セル4の底部4bの5箇所には、セル4内
に通ずる中空の脚部7を一体に形設し、その脚部7の底
面7a近傍には、脚部7の側面から底面に亘って通水口
9を形成してある。通水口9が設けられていない残りの
脚部底面7aは、マットフレーム2に設けられたセル4
の支持部分となる。即ち、脚部7の底面7aによる支持
部分は、セル4の底部4bよりも所定寸法下方に位置す
る。
【0033】上記灌水用植栽マット1は図5示例と同様
に敷設され、その通水口9は植物育成材の余剰水を貯水
槽3に排出し、植物育成材が水不足となった場合には貯
水槽3から吸水する役割を果たす。従って、上記第一実
施形態と同様の作用効果を奏する構成である。
【0034】次に、第二実施形態の灌水用植栽マット1
に用いるマットフレーム2は、図8及び図9に示す如
く、セル4が一つ凹設されており、その四面側壁4aは
下方に沿って内向きテーパー状に形設してある。マット
フレーム2の周緑には補強としての周縁リブ6aが形成
されている。
【0035】セル4の底部4b外面には、所定高さのL
字形・T字形・十字形等の部材を一体に又は別部材とし
て取り付けて支持脚部13とし、上記支持脚部13の間
に、上部がセル4内に開放された台形で中空円錐状の脚
部7をセル4と一体に形設している。
【0036】円錐状の脚部7の高さは、支持脚部13の
高さと略同一である。円錐状の脚部7の材質が軟質製・
吸水性軟質製等の場合には、後述する貯水槽3に収納し
た際に圧縮されて高さが小さくなるので、支持脚部13
の高さよりも大きくてよい。その下面は開放状態にある
と共に、その側面下部を切り欠いて通水口9としてあ
る。
【0037】尚、セル4の底部4bに鎖線示の如く、通
水口9とは別に安全増しのための排水或いは通気の為の
開口穴14を設けることは適宜である。この構成は他の
実施形態についても同様である。
【0038】上記構成のマットフレーム2を図9に示す
如く、貯水槽3に収納し灌水用植栽マット1とすると、
支持脚部13の下端面及び円錐状の脚部7が貯水槽3の
内側底面に載置されることになる。貯水槽3内には、支
持脚部13・台形で円錐状の脚部7及びセル4の底部4
bのごく僅かが収納された状態となり、貯水のための空
間部12が形成される。
【0039】潅水用植栽用マット1は図5の場合と同様
に敷設され、貯水槽3内のセル底部4bの下方に位置す
る空間部12に貯水される。通水口9は植物育成材の余
剰水を貯水槽3に排出し、植物育成材が水不足となった
場合には、貯水槽3からの吸水口の役割を果たす。従っ
て、前記の実施形態と同様の作用効果を有する構成であ
る。
【0040】尚、上記した台形で中空円錐状の脚部7の
高さは、支持脚部13の高さよりも僅かに低くても良
い。即ち、円錐状の脚部7の端面と貯水槽3の底面内側
との間に僅かの空隙がある状態である。この空隙は、貯
水槽3の水位レベルが中空円錐状の脚部7の下端面より
も低くなった場合において、水の表面張力による毛細管
現象により、中空円錐状の脚部7の下端面より吸水さ
れ、水分をセル4内に導くことが出来る寸法である。こ
の場合、中空円錐状の脚部7における側面の切り欠きは
不要である。
【0041】次に、第三実施形態の灌水用植栽マット1
に用いるマットフレーム2は、図10及び図11に示す
如く、セル4が一つ凹設されており、その四面側壁4a
は下方に沿って内向きテーパ状に形設してある。マット
フレーム2の周縁には補強としての周縁リブ6aが形成
されている。セル4の底部4b外側の四隅には、所定高
さのL字形の部材を一体に或いは別部材として取り付け
支持脚部13とし、底部4bには五個の開口穴14が穿
設されている。
【0042】底部4bの中央部分にある開口穴14に
は、セル4の内側から外側にかけて毛細管現象により水
分を吸引し得る不織布などの水分吸収体15が配設され
ている。セル4の外側における水分吸収体15の長さ
は、少なくとも支持脚部13の高さよりも長くしてあ
る。セル4の底部4bに穿設された残り四個の開口穴1
4は、余剰水の排出口となる。
【0043】上記マットフレーム2を貯水槽3に収納
し、図11に示す如く灌水用植栽マット1とすると、支
持脚部13の下端面は貯水槽3の底部内面に載置され
る。貯水槽3内には、支持脚部13、水分吸収体15及
びセル4の底部4bのごく僅かが収納された状態とな
り、貯水するための空間部12が形成される。
【0044】第三実施形態の灌水用植栽マット1は、図
5示例と同様に敷設面11に敷設され、貯水槽3内にお
けるセル4の底部4b下部に位置する空間部12に貯水
される。排出口として機能する開口穴14は余剰水を貯
水槽3に排出し、植物育成材が水不足となった場合に
は、水分吸収体15が貯水槽3に貯水された水分を吸収
して、マットフレーム2内の植物育成材に水分を導く役
割を果たす。従って、前期実施形態と同様の作用効果を
奏する構成である。
【0045】尚、上記実施形態では、セル4の底部4b
に5個の開口穴14を穿設したが、開口穴14を一個と
してこれに水分吸収体15を配設すると共に、この開口
穴14をセル4内の余剰水の排水口として兼用しても差
し支えない。
【0046】ここで、第三実施形態に類似する変形例の
灌水用植栽マット1を図12に示す。マットフレーム2
には四個の略方形のセル4が凹設され、隣接するセル4
相互はその上端部を連結リブ6bによって連設されてい
る。マットフレーム2の外周部には、セル4の上端部に
連結リブ6bと略同一高さの周縁リブ6aが設けられて
いる。セル4の四面側壁4aの下部には、内向きへこみ
部5を形設してあり、底部4bは図10示例と同一の構
成である。一方、貯水槽3の大きさは、前記四個のセル
を有するマットフレーム2を収納できる大きさである。
そして、上記灌水用植栽マット1は、図5示例と同様に
敷設される。
【0047】尚、図8乃至図12示例においては、支持
脚部13をマットフレーム2におけるセル4の底部4b
外面に設けたが、貯水槽の底部内面に所定高さの支持脚
部13を一体成型する、或いは別部材としての支持脚部
13を固着して突設させ、その支持脚部13の上端部に
各種手段で通水口を設けたマットフレーム2におけるセ
ル4の底部4b外面を載置することにより、前述の実施
形態と全く同様の作用効果を奏する構成とすることが可
能である。
【0048】また、上述の灌水用植栽マット1、マット
フレーム2、貯水槽3等の各実施形態は、適宜組み合わ
せて使用してもよい。そして、本発明による灌水用植栽
マット1は上記実施形態に限定されるものではなく、マ
ットフレーム2、セル4、脚部7、貯水槽3等の構成、
寸法、通水手段など、本発明の要旨の範囲である灌水用
植栽マット1の全てを包含するものである。
【0049】
【発明の効果】本発明による灌水用植栽マットは上記の
如くであるから、人工地盤等の上面における潅水用植栽
を可能にすると共に、既存の建物にも容易に適用でき、
敷設、撤去に多大の労力、時間やコストを要しないとい
う効果を奏する。
【0050】更に、上記灌水用植栽マットは、水枯れや
根腐れを防止し、その管理も容易になるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における灌水用植栽マットのマッ
トフレームの平面図。
【図2】図1のマットフレームの正面図。
【図3】図1のマットフレームの底部斜視図。
【図4】第一実施形態の灌水用植栽マットの正面図。
【図5】図4の灌水用植栽マットを敷設面に敷設した状
態の一部切欠正面図。
【図6】第一実施形態のマットフレームの変形例の底部
斜視図。
【図7】図6のマットフレームの中空脚部の部分斜視
図。
【図8】第二実施形態における灌水用植栽マットのマッ
トフレームの底部斜視図。
【図9】第二実施形態の灌水用植栽マットの一部切欠正
面図。
【図10】第三実施形態における灌水用植栽マットのマ
ットフレームの底部斜視図。
【図11】第三実施形態の灌水用植栽マットの一部切欠
正面図。
【図12】第三実施形態の灌水用植栽マットの変形例の
斜視図。
【図13】従来の灌水用植栽マットの斜視図。
【図14】図13の灌水用植栽マットの正面図。
【図15】図14の灌水用植栽マットを敷設面に敷設し
た状態の一部切欠正面図。
【符号の説明】
1 灌水用植栽マット 2 マットフレーム 3 貯水槽 4 セル 5 内向きへこみ部 7 脚部 8 低隆起部 9 通水口 10 開口部 12 空間部 13 支持脚部 14 開口穴 15 水分吸収体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口するように少なくとも一つの
    セルが凹設され、底部近傍に通水手段を有するマットフ
    レームを貯水槽に収納し、該マットフレームの底部外面
    と該貯水槽の底部内面との間に貯水空間を形成可能であ
    る灌水用植栽マット。
  2. 【請求項2】 前記マットフレームの底部外面にセル内
    に開放する中空脚部を突設し、前記通水手段として該中
    空脚部の底部近傍に通水口を設けることを特徴とする請
    求項1記載の灌水用植栽マット。
  3. 【請求項3】 前記中空脚部の側面下部から底面中央に
    向かう隆起部を形成し、該隆起部の所要箇所の上面に通
    水口を設けることを特徴とする請求項2記載の灌水用植
    栽マット。
  4. 【請求項4】 前記マットフレームの底部外面と前記貯
    水槽の底部内面との間に支持脚部を設け、前記通水手段
    として前記マットフレームの底部に開口穴を穿設し、所
    定箇所の該開口穴に水分吸収体を設けることを特徴とす
    る請求項1記載の灌水用植栽マット。
JP10129303A 1998-05-12 1998-05-12 潅水用植栽マット Withdrawn JPH11318243A (ja)

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