JP4342593B2 - 植栽マット用貯水槽トレー及びその設備 - Google Patents

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Description

本発明は、ビルの屋上、ベランダ、テラスなど特に人工地盤に配設して、植物、特に芝生などの地被植物、草花、野菜などを育成する植栽マットに係り、植栽マット用貯水槽トレーに関する。
従来、ビルの屋上、ベランダ、テラスのように平面的な敷設面を有する箇所に植物を植栽する場合には、防水層及び防根層を形成し又はシートを敷き、その上に土壌を盛って芝生等の地被植物、草木、野菜などを植栽していた(例えば、特開平4−99411号公報)。
しかし、上記のように人工地盤上に土壌を敷設する際には、防水層や防根層等の設備が必要となる。そのため、既存の建築物には通用し難く、又新建築物に適用する場合にもコスト負担が大きくなる。加えて、上記のような植栽設備を設置するには大掛かりな作業が必要となり、非常な時間と労力を要する。
そして、一般に防水層の寿命は10年〜15年と言われており、又寿命以外にも植栽工事などで不慮にして敷設面や防水面に損傷を生じた場合に、漏水防止のために植栽植物や土壌を撤去して防水層を補修する必要がある。この撤去作業にも非常な時間と労力を要する。
本発明は上記問題点の改良を図るための植栽マット用貯水槽トレー提供をするものであり、植栽マットにおける灌水機能を充実し土壌の水分管理を容易にすることを目的とする。
更に、他の目的は灌水機能を充実させつつ、植栽設備全体を敷設面上でより安定させることを目的とする。
本発明による植栽マット用貯水槽トレーは、少なくとも一側壁上端部に断面略鉤型の連係部を外方に形設したことを特徴とする。
また、植栽マット用貯水槽トレーは、少なくとも、一側壁上端部に断面略鉤型で上面幅広の連係部を外方に形設し、他の一側壁上端部に断面略鉤型で上面幅狭の連係部を外方に形設したことを特徴とする。
そして、上記植栽マット用貯水槽トレーは、前記上面幅広の連係部と前記上面幅狭の連係部の各側端部分の内、所要箇所の該側端部分が切除されていることを特徴とする。
更に、上記植栽マット用貯水槽トレーは、前記上面幅広の連係部の上面を前記上面幅狭の連係部の上面より高く形設したことを特徴とする。
更に、上記植栽マット用貯水槽トレーは、内側を画成部材で複数の貯水槽に区画することを特徴とする。更に、上記植栽マット用貯水槽トレーは、側壁上端部の所要箇所に凹溝を形設することを特徴とする。
また、本発明の植栽用の貯水槽トレーは、対向する立ち上がり部の上端部を架橋して構成される連結リブで内側を区画して複数の貯水槽とし、前記連結リブの上部に、前記貯水槽相互を通水可能な通水用凹溝を形成し、前記連結リブにより、前記連結リブと敷設面との間に空間を形成し、全体が合成樹脂の真空成形で形成されている、又は、前記連結リブが略同一厚さの合成樹脂にて形成されている、又は、前記空間の高さが、前記通水用凹溝が形成されている箇所で前記通水用凹溝が形成されていない箇所よりも低くなっていることを特徴とする。
また、上記植栽マット用貯水槽トレーを用いた植栽マット用貯水槽トレー設備は、上記植栽マット用貯水槽トレーの中から所望の植栽マット用貯水槽トレーを選択して使用し、前記上面幅広の連係部と前記上面幅狭の連係部を相互に係合して敷設面に連設することを特徴とする。また、本発明の植栽設備は、本発明の貯水槽トレーを敷設面に複数敷設し、前記貯水槽トレー上に植栽部を設けることを特徴とする。また、前記植栽設備は、前記植栽部の荷重を前記貯水槽トレーの前記連結リブで受けない構成であることを特徴とする。
上記植栽マット用貯水槽トレー設備を傾斜部分がある敷設面に設ける際に、少なくとも一側壁上端部に上面幅広の連係部を外方に形設し、前記側壁に対向する他の側壁上端部に上面幅狭の連係部を外方に形設した貯水槽トレーを複数個用いる場合は、上面幅広の連係部が形設された側壁を傾斜面の下方に位置させて貯水槽トレーを敷設し、上面幅狭の連係部は他の貯水槽トレーの上面幅広の連係部と係合し、他の貯水槽トレーを上方に順次敷設すると好適である。
上記貯水槽トレーは、例えば貯水槽トレーの幅狭連係部の上面に、隣接して配置される他の貯水槽トレーの幅広連係部の上面を載置して係合し、鉤形の連係部で相互に貯水槽トレーを連設することができるので、貯水槽トレーを多数組み合わせ、より大きな面積の植栽マット底面潅水用の貯水槽トレーを敷設することが可能となる。これにより、灌水機能を充実させると共に、安定した敷設が可能になる植栽設備とすることができる。
そして、幅広連係部の上面を幅狭連係部の上面より高く、例えば幅狭連係部の板厚分高く形設することで、複数の貯水槽トレーを敷設面上に敷設するに当たり、隣接して配置される各貯水槽トレーの幅狭連係部と幅広連係部を重合載置して連設する際、各貯水槽トレーの底面が敷設面に対して浮き上がることなく鉤形の連係部で連設される。従って、敷設した貯水槽トレーひいては貯水槽トレー内に設けられる植栽マットを更に安定した状態に保つことができる。
また、貯水槽トレーの幅広連係部と幅狭連係部がぶつかり合う貯水槽トレーの角部分において、断面略鉤型で上面と垂下部分からなる各連係部の所望箇所を切除することで、各貯水槽トレーを敷設した際に、前記角部分における連係部の重合によって生ずる貯水槽トレーの浮き上がりを防止でき、貯水槽トレー及び植栽マットを更に安定した状態で敷設することができる。
また、複数の貯水槽トレーを傾斜を有する敷設面に敷設する場合には、幅広連係部を備えた側壁が傾斜面の下方に位置するように順次敷設することで、傾斜面の上部からの植栽マット及び貯水槽トレーへの給水に対して、順次下方に水が流れて水漏れなく灌水することができる。
本発明による植栽マット用の貯水槽トレー及びその敷設方法は上記構成であるから、植栽マットにおける灌水機能を充実し土壌の水分管理を容易にすることができる効果を奏する。更に、植栽マットを用いた植栽設備の灌水機能を充実させつつ、植栽設備全体を敷設面上でより安定させることができる効果を有する。
以下、具体的な実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態によって限定されるものではない。第一実施形態の植栽マット用の貯水槽トレー1は、図1に示す如く貯水槽となるセルが一つ凹設された方形で、貯水槽トレー1の右側に位置するD部で相隣する二面の側壁1aにはその各上端部において、断面略鉤型で上面が幅広の幅広連係部2が外側方向に一体的に形設されている(図5)。一方、貯水槽トレー1の左側に位置するB部で相隣する二面の側壁1aにはその各上端部において、断面略鉤型で上面が幅狭の幅狭連係部3が外側方向に一体的に形設されている(図3)。幅広連係部2と幅狭連係部3は、図2乃至図5に示す如く共に上面2a、3a及び垂下部2b、3bとからなる。
幅広連係部2が形設された側壁1aは幅狭連係部3が形設された側壁1aに対して、幅狭連係部3の上面3aの板厚分高く立設し、換言すれば幅広連係部2は幅狭連係部3より上記板厚分高い位置に形設されている(図2、図4)。そして、相互に隣接して貯水槽トレー1を敷設する際に幅広連係部2や幅狭連係部3がぶつかり合う位置である貯水槽トレー1の角部分においては、図2乃至図5に示す如く垂下部2b、3bの一部を切除してある。垂下部2b、3bの切除長さは、隣接する連係部2、3の重合を阻害しない状態とすることを目的とするものであり適宜に決定される。
貯水槽トレー1の側壁1aの各上端部の略中央部分には、通水用の凹溝4を形成してある(図1、図6)。隣接して配置される貯水槽トレー1の幅広連係部2を幅狭連係部3に重合載置する際、凹溝4は相互に嵌合する寸法構成であって、幅広の凹溝4の底面4aが貯水槽トレー1の水位レベルとなる。
貯水槽トレー1内に収容される図1示例の植栽マット10は、略方形で上部が開口するようにセル11が凹設されている。セル11は複数個凹設してもよい。図1右側で相隣する二面側壁11aの下部には内向きへこみ部12が形設され、図1左側で他の相隣する二面側壁11aは上部から下部に向かって緩い内向きテーパ面となっている。
セル11の側壁11a下部から底面11b中心に向かって低隆起部13が形成され、セル11の中心付近である低隆起部13端部の上面には、通水口14が穿設されている。低隆起部13の内側は逆U字形の空間で凹溝状の開口部15となっており、植栽マット10内の余剰水は通水口14から開口部15を通って貯水槽トレー1に排出される構成である。尚、植栽マット10の周緑には補強としてリブ16が形成されているが、植栽マット10自体が必要強度を有すれば特になくてもよい。
通水口14及び開口部15の形状、寸法、個数等は、植栽マット10及びセル11の構成に応じて適宜決定され、底部11b或いは底部近傍にあればよく通水のための開口を有する構成であればよい。これは以下の実施形態でも同様である。また、植栽マット10の構成、寸法等を限定するものではなく、本発明に適用可能な植栽マット10の全てを包含するものである。
尚、貯水槽トレー1及び植栽マット10の材質としては、合成樹脂製のものが良好であり、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン等が用いられ、真空成型、ブロー成型、射出成型、押し出し成型等の成型方法で形成される。また、貯水槽トレー1、植栽用マット10及びセル11の大きさ(例えば、25cm×25cm、50cm×50cm等)、貯水槽トレー1の高さと植栽マット10の高さとの相互関係は適宜で、貯水槽トレー1が底面潅水装置を構成する寸法関係にあればよい。
上記貯水槽トレー1及び植栽マット10を実際に使用するに際しては、敷設面に貯水槽トレー1を敷設し、その中に植栽マット10を収容する。植栽マット10内には、フィルターを介して客土・軽量人工土壌等の植物育成材を詰め込み、そこに種子を撒き或いは植物を植え、植栽マット10の上部からジョウロ等により給水する。一方、貯水槽トレー1には、ホース等で給水する。
給水された水は貯水レベルを規制する通水用の凹溝4の底面4aまで貯水槽トレー1に貯水される。その際、貯水槽トレー1内では植栽マット10の下部が潅水状態にあり、その内部の植物育成材も潅水され、毛細管現象により植物育成材の上面まで水分が行き渡り、その結果種子・植物の育成を維持出来る。
その後、植栽マット10への上部からの給水・降雨などの余剰水は、植栽マット10のセル11内の通水口14及び開口部15から貯水槽トレー1に流出して貯水される。そして、セル11内の植物育成材が水不足となった場合には、貯水槽トレー1内の水がセル11内の開口部15に導かれ、通水口14から毛細管現象により吸水することとなる。
貯水槽トレー1は上記構成であるから、複数個の貯水槽トレー1を敷設面上に敷設する際に、隣接する貯水槽トレー1の幅広連係部2と幅狭連係部3の各上面2a、3aを重合して係合載置することで、貯水槽トレー1を多数組み合わせて、より大きな面積の植栽マット10の底面潅水装置を実現する。更に、幅広連係部2と幅狭連係部3の高さを調整し、貯水槽トレー1の角部分で垂下部2b、3bに切除部分を設けることで、各貯水槽トレー1の底面1bが敷設面に対して浮き上がることなく敷設され、貯水槽トレー1の上端部は同一高さとなる。
更に、第二実施形態の貯水槽トレー1について説明する。図7に示す如く、貯水槽トレー1は、十字状の連結リブ5によって四個の貯水槽セル6を連設した構成で、全体として貯水槽トレー1は四個の貯水槽セル6に画成されている。即ち、連結リブ5は画成部材の役割を果たす。連結リブ5の下方で貯水槽セル6間には空間が形成されている。各貯水槽セル6の外側壁の上端部には、前記第一実施形態と同様に通水用の凹溝4を形設してある。
貯水槽トレー1を画成する連結リブ5は、貯水槽トレー1の外側壁の幅広連係部2の高さを越えない高さとすると好適である。前記連結リブ5の各側端部には、貯水槽トレー1の側壁内側との連結部分において通水用の凹溝7がそれぞれ一体形成され、これにより各貯水槽セル6内に通水される。前記通水用の凹溝7は、図7の鎖線示のように、連結リブ5の各辺の略中央部に形成してもよい。
また、上記第二実施形態と類似する第三実施形態の貯水槽トレー1は、図8に示す如く、十字状の画成部材8を貯水槽トレー1内に形設して、貯水槽トレー1内を四個の貯水槽セル6に画成している。各貯水槽セル6の外側壁の上端部には、前記実施形態と同様に、通水用の凹溝4を形設してある。
貯水槽トレー1を画成する画成部材8は、貯水槽トレー1の外側壁の幅広連係部2の高さを越えない高さとすると好適であり、貯水槽トレー1内で各貯水槽セル6を画成する画成部材8の各辺の略中央部には、通水用の凹溝7がそれぞれ一体形成されている。画成部材8は貯水槽トレー1と一体成型する、又は別部材としての画成部材8を貯水槽トレー1内に配設するなど適宜である。
上記第二及び第三実施形態において、図1の貯水槽トレー1右側に位置する相隣する二面外側壁の上端部に、断面略鉤形で上面が幅広の幅広連係部2を外側方向に一体に備え、図1左側に位置する相隣する二面外側壁の上端部に、断面略鉤形で上面が幅狭の幅狭連係部3を外側方向に一体に備えている点、幅広連係部2が形設された貯水槽トレー1の側壁1aが、幅狭連係部3の側壁1aに対して、幅狭連係部3の上面3aの板厚分高く形設されている点(図2及び図4参照)、及び貯水槽トレー1の幅広連係部2と幅狭連係部3とがぶつかり合う角部分において、その上面2a、3a及び垂下部2b、3bから成る断面路鉤形の連係部2、3を切除してある点については、前記第一実施形態と同様である。
尚、上記第一乃至第3実施形態において、外周の側壁1a上端部に形成した通水用の凹溝4を、対向する二面側壁1aのみに形成して通水方向を規制することは、貯水槽トレー1の敷設環境・条件等により適宜である。
次に、貯水槽トレー1を敷設面上に敷設する場合について説明する。図9は複数の貯水槽トレー1をその断面略鉤型の連係部2、3を係合させて敷設し、各貯水槽トレー1内に鎖線示の図1示例の植栽マット10を収容した使用状態を示している。また、図10は図9のF部における貯水槽トレー1の連係部2、3の係合状態及び植栽マット10との配置関係を示している。
貯水槽トレー1内に収容される図1示例の植栽マット10は、その相隣する二面側壁11aの下部には内向きへこみ部12を形設してあり、他の相隣する二面側壁11aは上部から下部に向かってゆるい内向きテーパ面となっている。敷設面に複数の貯水槽トレー1を敷設後、複数の植栽マット10をその貯水槽トレー1内に所定方向に敷き詰めることで、貯水槽トレー1の側壁1a上端面と各植栽マット10の側壁11aの対向するへこみ部12相互とにより囲まれた空間は、給水管配設用の空間部20として有効に使用することができる。
そして、貯水槽トレー1において、幅広連係部2のある側壁1aは幅狭連係部3のある側壁1aに対して、幅狭連係部3の上面3aの板厚分高く形設されている。従って、複数の貯水槽トレー1を敷設面上に敷設するにあたり、図10の如く隣接して配置される貯水槽トレー1の幅広連係部2を幅狭連係部3に重合載置して連設することで、各貯水槽トレー1の底面部1bが敷設面に対して浮き上がることがない。
ここで、植栽マット10の変形例を示す。図11の植栽マット10はセル11が一つの植栽マット10で、底面11bに中空脚部17を有し、その四面側壁の下部は内向きへこみ部12を形設してある。植栽マット10の周縁には補強としてリブ16が形設されている。
植栽マット10の底面11bの五箇所には、植栽マット10内に通ずる中空脚部17を一体に形設し、その脚部17の底部17aには、脚部17の側面から底面に亘って通水口14が形成してある。通水口14を設けない脚部17の残りの底面部17aは植栽マット10のセル11の支持部分となる。即ち、中空脚部17の底面支持部分はセル底面11bよりも所定寸法下方に位置し、植栽マット10の貯水槽トレー1に対する潅水レベルを調整できる構成である。尚、中空脚部17の内部空間には、吸水性の良好な物質、例えばパーライト、不織布等を詰め込むこともある。
また、第二実施形態の貯水槽トレー1を敷設面上に敷設し、図11示例の植栽マット10を貯水槽トレー1に収納する場合を図12、図13に示す。ここでは、図7示例の貯水槽トレー1の複数個を、断面略鉤型の連係部2、3で係合させて敷設面上に敷設し、各貯水槽トレー1内に植栽マット10を収納してある。
貯水槽トレー1内に収容される植栽マット10は、その四面側壁11aの下部に内向きへこみ部12を形設してあり、敷設面に貯水槽トレー1の複数個を敷設後、植栽マット10の複数個をその貯水槽トレー1内に敷き詰めることで、貯水槽トレー1の側壁1a上端面と各植栽マット10の側壁11aの対向するへこみ部12相互とにより囲まれた空間は、給水管配設用の空間部20として有効に使用することができる。
貯水槽トレー1の連結リブ5に形設された通水用の凹溝7は、図13に示す如く形成されており、凹溝7の底面は、図12における貯水槽トレー1の外側壁1aに形成した通水用凹溝4の底面の高さと同一レベルか又はそれ以下である。
次に、本発明の貯水槽トレー1の敷設面上への敷設方法につき説明する。これは、ビルの屋上等のスラブは雨水等の排水の為に所定の傾斜を有するが、この傾斜面に沿って本発明の貯水槽トレー1を有効に敷設するものである。
まず、第1の貯水槽トレー1を傾斜を有する敷設面に敷設するに当たり、幅広連係部2を備えた側壁1aを傾斜面の下方に位置させて敷設する。このとき、貯水槽トレー1の上方は幅狭連係部3を備えた外側壁1aとなる。そして、その幅狭連係部3の上に、敷設すべき第2の貯水槽トレー1の側壁1aに形設された幅広連係部2を係合載置する。
一方、第1の貯水槽トレー1の左右方向については、幅狭連係部3に対しては隣接する第3の貯水槽トレー1の幅広連係部2を、幅広連係部2に対しては隣接する第4の貯水槽トレー1の幅狭係合部3を係合し、順次敷設していくものである。
上記敷設により、貯水槽トレー1の幅広連係部2の上面2aに連なる垂下部2bの一辺は、係合部分において常に敷設傾斜面の下方に位置する。従って、広範囲に敷設された貯水槽トレー1の敷設傾斜面の上方から給水されると、各貯水槽トレー1の断面略鉤型の連係部2、3の適宜箇所に形成した通水用の凹溝4(或いは7)を通過して順次下方の貯水槽トレー1に行き渡る。これは、各貯水槽トレー1相互間における水漏れがなく、植栽マット10の底面潅水用の貯水槽トレー1として極めて有効な敷設方法である。
尚、前述したが、貯水槽トレー1の側壁1a上端部又は連結リブ5上端部若しくは画成部材8上端部と、側壁11aにへこみ部12を有する等の植栽マット10の対向する側壁11a相互間に形成される空間部20には、給水管を充分に配設することができる。この空間部20に給水管を所要経路に配管することにより自動潅水装置を構築することができる。
本発明に適用できる貯水槽トレー1は多岐多様にわたる形状・構成を有し、本発明の要旨の範囲内である全てを包含するものである。特に実施形態では、略方形の貯水槽トレー1を示したが、側壁に連係部を形設してこの連係部を係合することにより複数の貯水槽トレーを連接しうる形状、例えば三角形や六角形でもよい。特に、正四角形や正六角形などの正偶数角形に幅広連係部2と幅狭連係部3を同数設けると、同一の製品で連設可能となって好適である。
また、貯水槽トレー1の敷設面への敷き詰めに際しては、各種ある貯水槽トレー1の中から適宜形状の貯水槽トレー1を選定し、適材適所に組み合わせて敷設することが可能であり、その適合性は極めて大きい。
本発明は、例えば植栽設備として利用することができる。
第一実施形態の植栽マット及び貯水槽トレーの斜視図。 図1のA部拡大図。 図1のB部拡大図。 図1のC部拡大図。 図1のD部拡大図。 図1のE部拡大図。 第二実施形態の貯水槽トレーの斜視図。 第三実施形態の貯水槽トレーの斜視図。 第一実施形態の貯水槽トレーを敷設した状態の正面図。 図9のF部拡大断面図。 植栽マットの変形例の斜視図。 第二実施形態の貯水槽トレーを敷設した状態の正面図。 図12のG部拡大断面図。
符号の説明
1…貯水槽トレー 2…幅広連係部 3…幅狭連係部 4…凹溝 5…連結リブ 7…凹溝 8…画成部材 10…植栽マット 12…内向きへこみ部

Claims (5)

  1. 対向する立ち上がり部の上端部を架橋して構成される連結リブで内側を区画して複数の貯水槽とし、
    前記連結リブの上部に、前記貯水槽相互を通水可能な通水用凹溝を形成し、
    前記連結リブにより、前記連結リブと敷設面との間に空間を形成し、
    全体が合成樹脂の真空成形で形成されていることを特徴とする植栽用の貯水槽トレー。
  2. 対向する立ち上がり部の上端部を架橋して構成される連結リブで内側を区画して複数の貯水槽とし、
    前記連結リブの上部に、前記貯水槽相互を通水可能な通水用凹溝を形成し、
    前記連結リブにより、前記連結リブと敷設面との間に空間を形成し、
    前記連結リブが略同一厚さの合成樹脂にて形成されていることを特徴とする植栽用の貯水槽トレー。
  3. 対向する立ち上がり部の上端部を架橋して構成される連結リブで内側を区画して複数の貯水槽とし、
    前記連結リブの上部に、前記貯水槽相互を通水可能な通水用凹溝を形成し、
    前記連結リブにより、前記連結リブと敷設面との間に空間を形成し、
    前記空間の高さが、前記通水用凹溝が形成されている箇所で前記通水用凹溝が形成されていない箇所よりも低くなっていることを特徴とする植栽用の貯水槽トレー。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の貯水槽トレーを敷設面に複数敷設し、前記貯水槽トレー上に植栽部を設けることを特徴とする植栽設備。
  5. 前記植栽部の荷重を前記貯水槽トレーの前記連結リブで受けない構成であることを特徴とする請求項4記載の植栽設備。
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