JP2007282532A - 匂い除去装置および匂い除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食材に有用成分を含浸して定着させた後、その有用成分の含浸に伴い食材に付いてしまった不要な匂いの除去を図る匂い除去装置の提供。
【解決手段】 食材8が収容される処理槽1、この処理槽1内を減圧する減圧手段2の他、有用成分供給手段16を備える。有用成分供給手段16は、減圧された処理槽1内の復圧時に、食材8へ付着または含浸させるための有用成分を処理槽1内へ導出する。この有用成分供給手段16により食材8に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い食材8に付いた匂い成分を除去するために、減圧手段2を制御して匂い成分が抜ける設定圧力まで処理槽1内を減圧する。
【選択図】 図3
【解決手段】 食材8が収容される処理槽1、この処理槽1内を減圧する減圧手段2の他、有用成分供給手段16を備える。有用成分供給手段16は、減圧された処理槽1内の復圧時に、食材8へ付着または含浸させるための有用成分を処理槽1内へ導出する。この有用成分供給手段16により食材8に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い食材8に付いた匂い成分を除去するために、減圧手段2を制御して匂い成分が抜ける設定圧力まで処理槽1内を減圧する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、所望の匂いや香りを取り除くための匂い除去装置と匂い除去方法とに関するものである。特に、食材に有用成分を含浸させた際に付いてしまう不要な匂い成分の除去を図るための匂い除去装置と匂い除去方法とに関するものである。
下記特許文献1に開示されるように、わさび抽出成分などの食材への含浸を図る真空含浸装置が提案されている。
特開2005−312348号公報
しかしながら、有用成分を付与したくても、匂い(香り)が障害となることがあった。たとえば、わさびから抽出されるイソチオシアン酸アリルは、制菌力や褐変抑制作用を有する有用成分であるが、わさびの香りが付いてしまう課題があった。このような場合に、特定の匂い成分(香り成分)を取り除くことができれば好適であるが、そのような装置は従来存在しなかった。
本発明が解決しようとする課題は、好ましくない匂いを食材から選択的に除去できる匂い除去装置と匂い除去方法とを提供することにある。特に、食材に有用成分を含浸して、たとえば特定酵素を失活またはその働きを抑制し、あるいは化学反応などを引き起こした後、その有用成分の含浸に伴い食材に付いてしまった不要な匂いの除去を図ることにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、食材が収容された処理槽内の圧力を調整して前記食材から匂いの除去を図るか、または、減圧された前記処理槽内の復圧時に前記食材へ消臭成分を付着または含浸させて前記食材から匂いの除去を図ることを特徴とする匂い除去装置である。
請求項1に記載の発明によれば、処理槽内の圧力を調整して、所望の匂い成分を除去することができる。あるいは、処理槽内の復圧時に消臭成分を処理槽内へ供給することで、食材への消臭成分の付着または含浸を効果的に行い、食材から匂いの除去を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、食材から所望の匂い成分の除去を図る装置であって、前記食材が収容される処理槽と、この処理槽内を減圧する減圧手段と、この減圧手段を制御して、前記匂い成分が抜ける設定圧力まで、前記処理槽内を減圧して保持する制御手段とを備えることを特徴とする匂い除去装置である。
請求項2に記載の発明によれば、処理槽内を設定圧力まで減圧して保持することで、食材から匂いの除去を図ることができる。しかも、減圧レベルを調整することで、所望の匂いを食材から選択的に除去することができる。
請求項3に記載の発明は、食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る装置であって、前記有用成分が付着または含浸された前記食材が収容される処理槽と、この処理槽内を減圧する減圧手段と、この減圧手段を制御して、前記匂い成分が抜ける設定圧力まで前記処理槽内を減圧する制御手段とを備えることを特徴とする匂い除去装置である。
請求項3に記載の発明によれば、食材に有用成分を付着または含浸して、たとえば特定酵素を失活またはその働きを抑制し、あるいは化学反応などを引き起こした後、その有用成分の付着または含浸に伴い食材に付いてしまった不要な匂いの除去を、処理槽内を減圧することで図ることができる。
請求項4に記載の発明は、食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る装置であって、前記有用成分が付着または含浸された前記食材が収容される処理槽と、この処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記食材へ付着または含浸させるための消臭成分を前記処理槽内へ導出する消臭成分供給手段とを備えることを特徴とする匂い除去装置である。
請求項4に記載の発明によれば、食材に有用成分を付着または含浸して、たとえば特定酵素を失活またはその働きを抑制し、あるいは化学反応などを引き起こした後、その有用成分の付着または含浸に伴い食材に付いてしまった不要な匂いの除去を、消臭成分の付着または含浸により図ることができる。
請求項5に記載の発明は、減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記食材へ付着または含浸させるための前記有用成分を前記処理槽内へ導出する有用成分供給手段をさらに備え、この有用成分供給手段により食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分を除去可能に構成されたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の匂い除去装置である。
請求項5に記載の発明によれば、有用成分供給手段により、食材への有用成分の付着または含浸を図ることができる。しかも、その後には、処理槽内を減圧するか、または処理槽内の復圧時に処理槽内へ消臭成分を供給することにより、不要な匂いの除去を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、食材が収容された処理槽内を減圧して前記食材から匂いの除去を図るか、または、減圧された前記処理槽内の復圧時に前記食材へ消臭成分を付着または含浸させて前記食材から匂いの除去を図ることを特徴とする匂い除去方法である。
請求項6に記載の発明によれば、処理槽内の圧力を調整して、所望の匂い成分を除去することができる。あるいは、処理槽内の復圧時に消臭成分を処理槽内へ供給することで、食材への消臭成分の付着または含浸を効果的に行い、食材から匂いの除去を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、食材から所望の匂い成分の除去を図る方法であって、前記食材を処理槽内に収容する工程、前記匂い成分が抜ける圧力まで、前記処理槽内を減圧して保持する工程を含むことを特徴とする匂い除去方法である。
請求項7に記載の発明によれば、処理槽内を所望圧力まで減圧して保持することで、食材から匂いの除去を図ることができる。しかも、減圧レベルを調整することで、所望の匂いを食材から選択的に除去することができる。
請求項8に記載の発明は、食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る方法であって、前記食材を処理槽内に収容する工程、前記処理槽内を減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ前記有用成分を供給して、前記食材への前記有用成分の付着または含浸を図る工程、前記処理槽内を再び減圧して、前記食材から前記匂い成分の除去を図る工程を含むことを特徴とする匂い除去方法である。
請求項8に記載の発明によれば、食材への有用成分の付着または含浸を図ることができる。しかも、その後には、処理槽内を減圧することで、不要な匂いの除去を図ることができる。
さらに、請求項9に記載の発明は、食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る方法であって、前記食材を処理槽内に収容する工程、前記処理槽内を減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ前記有用成分を供給して、前記食材への前記有用成分の付着または含浸を図る工程、前記処理槽内を再び減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ消臭成分を供給して、前記食材から前記匂い成分の除去を図る工程を含むことを特徴とする匂い除去方法である。
請求項9に記載の発明によれば、食材への有用成分の付着または含浸を図ることができる。しかも、その後には、処理槽内を減圧してからその復圧時に、処理槽内へ消臭成分を供給することで、不要な匂いの除去を図ることができる。
本発明の匂い除去装置および匂い除去方法によれば、好ましくない匂いを食材から選択的に除去することができる。また、不要な匂い成分を含む有用成分であっても、その有用成分を食材に付着や含浸して反応させた後、不要な匂いだけを除去することができる。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態の匂い除去装置および匂い除去方法は、食材(食品を含む)から匂いや香り(本明細書では単に匂いという)の除去を図るものである。特に、制菌力や褐変抑制作用などの効果を付与する成分(有用成分という)を、食材に付着または含浸して定着または反応させた後、それに伴い食材に付いてしまう匂いの除去を図るものである。たとえば、有用成分により、食材内の特定酵素を失活させまたはその働きを抑制し、あるいは化学反応などを引き起こすことで、褐変抑制作用などを食材に付与した後、それに伴い食材に付いてしまう匂いの除去を図るものである。前記有用成分は、特に問わないが、たとえば、わさびからの抽出物であるイソチオシアン酸アリルなどが挙げられる。このような有用成分は、液体または気体の状態で処理槽内へ供給される。
本実施形態の匂い除去装置および匂い除去方法は、食材(食品を含む)から匂いや香り(本明細書では単に匂いという)の除去を図るものである。特に、制菌力や褐変抑制作用などの効果を付与する成分(有用成分という)を、食材に付着または含浸して定着または反応させた後、それに伴い食材に付いてしまう匂いの除去を図るものである。たとえば、有用成分により、食材内の特定酵素を失活させまたはその働きを抑制し、あるいは化学反応などを引き起こすことで、褐変抑制作用などを食材に付与した後、それに伴い食材に付いてしまう匂いの除去を図るものである。前記有用成分は、特に問わないが、たとえば、わさびからの抽出物であるイソチオシアン酸アリルなどが挙げられる。このような有用成分は、液体または気体の状態で処理槽内へ供給される。
第一実施形態の匂い除去装置は、食材が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出して処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧された処理槽内へ外気を導入して処理槽内を復圧する復圧手段と、処理槽内の圧力を検出する圧力センサと、この圧力センサの検出圧力などに基づき前記各手段を制御する制御手段とを備える。
前記処理槽は、食材を収容可能な中空構造に形成され、典型的には略矩形のボックス状に形成された金属製の缶体である。この処理槽は、一側面へ開口して中空部を有する処理槽本体と、この処理槽本体の開口部を開閉する扉とから構成される。この扉が閉められた状態では、前記中空部は密閉される。但し、処理槽の構成はこれに限らず、たとえば、上方へ開口する有底円筒状の処理槽本体と、この上部開口部を開閉可能に閉じる扉とから構成してもよい。
処理槽には、処理槽内の圧力を検出する圧力センサが設けられる。但し、処理槽内の圧力と温度とは所定の関係にあるから、圧力センサに代えて、処理槽内の温度を検出する温度センサを用いてもよい。その他、処理槽には、処理槽内に収容される食材の温度を検出する品温センサを設置してもよい。
前記減圧手段は、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して、処理槽内を減圧する手段である。この減圧手段は、真空ポンプ、蒸気エゼクタまたは水エゼクタなどを備える。これらは、いずれか単独で用いてもよいし、複数個または複数種のものを組み合わせてもよい。このような減圧手段を作動させることで、処理槽内の気体は排気管を介して外部へ吸引排出され、処理槽内の減圧が図られる。処理槽内の減圧の有無は、減圧手段の作動の有無を切り替えることでなされる。あるいは、排気管の中途に真空弁を設け、その開閉を操作してもよい。
減圧手段として蒸気エゼクタを用いる場合、排気管には蒸気エゼクタより下流側に、凝縮器としての熱交換器が通常備えられる。また、減圧手段として真空ポンプを用いる場合、排気管には真空ポンプより上流側に、凝縮器としての熱交換器を備えるのが望ましい。ここで、熱交換器は、排気管内の蒸気を冷却し凝縮させる凝縮器であり、処理槽内を減圧することで食材から生じる蒸気や、蒸気エゼクタのノズルからの蒸気を、冷却し凝縮させる。この冷却および凝縮作用をなすために、熱交換器には冷却用水が供給され、排気管の冷却が図られる。熱交換器の下流側に真空ポンプが配置される場合、排気管中の蒸気を予め熱交換器で凝縮させておくことで、その後の真空ポンプの負荷を軽減して、減圧能力を高めることができる。
このような構成の減圧手段を作動させることで、処理槽内の気体は排気管を介して外部へ吸引排出され、処理槽内の減圧が図られる。処理槽内の減圧の有無は、減圧手段の作動の有無を切り替えることでなされる。具体的には、蒸気エゼクタは、そのノズルへの蒸気供給の有無を切り替え、熱交換器は、その冷却用水の供給の有無を切り替え、真空ポンプはその作動の有無を切り替えればよい。
前記復圧手段は、減圧手段により減圧された処理槽内へ外気を導入して、処理槽内を復圧する手段である。処理槽内への外気の導入は、衛生面を考慮して、フィルターを介して行うのが望ましい。フィルターを介した清浄空気は、給気管を介して、処理槽内へ供給される。給気管の中途に設けた給気弁を開閉することで、処理槽内への外気導入の有無が切り替えられる。
ところで、前記真空弁および/または前記給気弁は、開度調整可能に構成するのが好ましい。この場合、前記減圧手段による処理槽内の減圧、前記復圧手段による処理槽内の復圧について、その各能力が調整可能となる。これにより、減圧手段を一定能力で作動させた状態で、真空弁および/または給気弁の開度を調整して、処理槽内の圧力ひいては温度の調整が容易となる。但し、これに代えてまたはこれに加えて、処理槽内の減圧時に、エゼクタなどの減圧手段自体の減圧能力や作動の有無を制御して、処理槽内の圧力ひいては温度の調整を行うこともできる。
前記制御手段は、前記減圧手段および前記復圧手段などを制御する制御器である。逆にいうと、これら各手段は、制御手段により制御され、予め設定されたプログラムに従い、所定の運転工程が順次に実行される。その際、処理槽内の圧力を検出する圧力センサからの検出圧力や、経過時間を利用して制御される。また、処理槽内の食材の温度を検出する品温センサを設ける場合には、その品温センサからの検出温度も用いて制御される。
次に、この第一実施形態の匂い除去装置を用いた匂い除去方法について説明する。まず、処理槽内に食材を収容し、処理槽内を密閉した状態で、減圧手段により処理槽内を設定圧力まで減圧して保持する。この際、処理槽に設けた圧力センサの検出圧力を監視しながら、減圧手段を制御して処理槽内を減圧すればよい。
ここで、匂い成分ごとに、その分子量が影響して、飽和温度−圧力特性曲線は異なる。そのため、処理槽内の圧力に応じて、食材から抜ける匂い成分が異なる。従って、食材から除去したい匂い成分に合わせて、処理槽内の減圧レベル(前記設定圧力)を調整すればよい。しかも、本実施形態のように、その設定圧力にて設定時間だけ保持することで、食材から所望の匂い成分の除去を確実になすことができる。
さらに、温かい食材を処理槽内に収容して減圧する場合、減圧レベルや減圧後の保持時間を調整して、その食材の真空冷却を図ることもできる。たとえば、匂い成分を除去するために設定圧力で設定時間だけ保持した後、さらに目標圧力まで減圧して、食材を目標温度まで真空冷却すればよい。この際、前記品温センサの検出温度により、食材の温度が所望温度になったか否かの確認が可能である。いずれにしても、処理槽内を減圧して食材から匂いの除去を図った後、処理槽内は復圧手段により大気圧まで復圧される。
次に、第二実施形態の匂い除去装置と匂い除去方法とについて説明する。この第二実施形態の匂い除去装置は、前記第一実施形態と同様に、処理槽と、減圧手段と、復圧手段と、圧力センサと、制御手段とを備える。さらに、この第二実施形態の匂い除去装置には、有用成分供給手段が備えられる。
この有用成分供給手段は、減圧下の処理槽内を復圧手段により復圧する際に、食材へ付着または含浸させるための有用成分を含んだ含浸用液体または含浸用気体を、処理槽内へ供給する手段である。すなわち、有用成分供給手段は、処理槽内への外気導入時に、含浸用液体または含浸用気体を、復圧のための空気と共に処理槽内ひいては食材へ供給する。
具体的には、有用成分供給手段は、含浸用液体または含浸用気体の貯留部を備える。本実施形態の貯留部は、含浸用液体または含浸用気体の貯留タンクからなる。そして、この貯留タンクは、有用成分供給管を介して、給気管または処理槽に接続される。有用成分供給管の中途には、開閉可能な有用成分供給弁が設けられており、処理槽内の減圧下でこの弁を開くことで、差圧により処理槽内へ含浸用液体または含浸用気体が供給される。この際、給気弁も開いて給気管からの復圧用空気と共に有用成分を処理槽内へ送り込むことで、食材への有用成分の付与を均一で確実に行うことができる。但し、有用成分供給ポンプにより、強制的に有用成分を処理槽内へ送り込む構成としてもよい。
本実施形態の場合、食材に有用成分を付着または含浸させて定着または反応させた後、それに伴い食材に付いてしまう不要な匂い成分の除去が図られる。具体的には、まず処理槽内に食材を収容し、処理槽内を密閉した状態で、減圧手段により処理槽内を所望圧力まで減圧した後、その復圧時に、処理槽内へ含浸用液体または含浸用気体を供給して、食材に有用成分を付着または含浸させる。その後、再び、処理槽内を設定圧力まで減圧することで、所望の匂い成分の除去が図られる。この際、前記第一実施形態と同様に、設定圧力で設定時間だけ保持してもよい。
ところで、前段の有用成分の付与処理と、後段の匂い成分の除去処理とは、同一の処理槽内で行ってもよいし、別の処理槽内で行ってもよい。後者の場合、本第二実施形態の匂い除去装置を含浸装置として用いて、食材へ有用成分を付与した後、前記第一実施形態の匂い除去装置へ食材を移して、匂いの除去を図ればよい。
次に、第三実施形態の匂い除去装置と匂い除去方法とについて説明する。この第三実施形態の匂い除去装置は、前記第一実施形態と同様に、処理槽と、減圧手段と、復圧手段と、圧力センサと、制御手段とを備える。さらに、この第三実施形態の匂い除去装置には、消臭成分供給手段が備えられる。
この消臭成分供給手段は、減圧下の処理槽内を復圧手段により復圧する際に、食材へ付着または含浸させるための消臭成分を含んだ消臭用液体(たとえば、エタノール)または消臭用気体を、処理槽内へ供給する手段である。すなわち、消臭成分供給手段は、処理槽内への外気導入時に、消臭用液体または消臭用気体を、復圧のための空気と共に処理槽内ひいては食材へ供給する。
具体的には、消臭成分供給手段は、前記第二実施形態における有用成分供給手段と同様の構成であり、消臭用液体または消臭用気体の貯留部を備える。本実施形態の貯留部は、消臭用液体または消臭用気体の貯留タンクからなる。そして、この貯留タンクは、消臭成分供給管を介して、給気管または処理槽に接続される。消臭成分供給管の中途には、開閉可能な消臭成分供給弁が設けられており、処理槽内の減圧下でこの弁を開くことで、差圧により処理槽内へ消臭用液体または消臭用気体が供給される。この際、給気弁も開いて給気管からの復圧用空気と共に消臭成分を処理槽内へ送り込むことで、食材への消臭成分の付与を均一で確実に行うことができる。但し、消臭成分供給ポンプにより、強制的に消臭成分を処理槽内へ送り込む構成としてもよい。
本実施形態の場合、食材に有用成分を付着または含浸させて定着または反応させた後、それに伴い食材に付いてしまう不要な匂い成分の除去が図られる。有用成分を付与するには、前記第二実施形態と同様に、処理槽内に食材を収容し、処理槽内を密閉した状態で、減圧手段により処理槽内を所望圧力まで減圧した後、その復圧時に、処理槽内へ含浸用液体または含浸用気体を供給して、食材に有用成分を付着または含浸させればよい。その後、再び、処理槽内を所望圧力まで減圧した後、その復圧時に、処理槽内へ消臭成分を供給して、食材からの匂いの除去が図られる。
この際、前段の有用成分の付与処理と、後段の消臭成分の付与処理とは、同一の処理槽内で行ってもよいし、別の処理槽内で行ってもよい。同一の処理槽で処理する場合、匂い除去装置には、有用成分供給手段と消臭成分供給手段とが、並列にまたは取替可能に設けられる。つまり、含浸用液体または含浸用気体の貯留タンクと、消臭用液体または消臭用気体の貯留タンクとが、それぞれ開閉弁(有用成分供給弁,消臭成分供給弁)を介して給気管に接続されてもよいし、これら貯留タンクを互いに取替可能に構成してもよい。一方、別の処理槽で処理する場合、有用成分供給手段を備える含浸装置と、消臭成分供給手段を備える匂い除去装置とを用いればよい。そして、含浸装置にて食材へ有用成分を付与した後、匂い除去装置へ食材を移して、匂いの除去を図ればよい。
ところで、消臭成分は、複数の異なる消臭用液体または消臭用気体を複数回に分けて処理槽内へ導入することができる。そのために、処理槽内の減圧と復圧とは、複数回実行することができる。
第二実施形態および第三実施形態において、上述した第一実施形態と同様に、匂い除去装置に真空冷却機能を付与してもよい。真空冷却は、処理槽内を減圧することで、処理槽内の食材からの蒸発を促し、その気化熱を利用して、前記食材の冷却を図るものである。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の匂い除去装置の実施例1を示す概略構成図である。この図に示すように、本実施例の匂い除去装置は、密閉可能な中空構造の処理槽1と、この処理槽1内の空気を外部へ吸引排出して処理槽1内を減圧する減圧手段2と、減圧下の処理槽1内へ外気を導入して復圧する復圧手段3と、処理槽1内の圧力を計測する圧力センサ4と、この圧力センサ4の検出圧力などに基づき前記各手段2,3を制御する制御手段5とを備える。
図1は、本発明の匂い除去装置の実施例1を示す概略構成図である。この図に示すように、本実施例の匂い除去装置は、密閉可能な中空構造の処理槽1と、この処理槽1内の空気を外部へ吸引排出して処理槽1内を減圧する減圧手段2と、減圧下の処理槽1内へ外気を導入して復圧する復圧手段3と、処理槽1内の圧力を計測する圧力センサ4と、この圧力センサ4の検出圧力などに基づき前記各手段2,3を制御する制御手段5とを備える。
本実施例の処理槽1は、一側面へ開口して中空部を有する処理槽本体6と、この処理槽本体6の開口部を開閉する扉7とを備えた金属製の缶体である。このような構成であるから、扉7を閉じることで、処理槽本体6の中空部は密閉される。処理槽1内への食材(食品)8の収容は、処理槽1に出し入れされるワゴン(不図示)を介して行ってもよいし、図示例のように処理槽1内に設けた棚板9に対し直接に行ってもよい。
処理槽1には、処理槽1内の空気を外部へ吸引排出して、処理槽1内を減圧する減圧手段2が接続される。本実施例では、減圧手段2は、真空ユニット10を備え、この真空ユニット10は排気管11を介して処理槽1に接続される。真空ユニット10は、典型的には真空ポンプを備えて構成されるが、これに代えてまたはこれに加えて、水エゼクタや蒸気エゼクタなどを備えていてもよい。減圧手段2による処理槽1内の減圧は、真空ユニット10の作動や、排気管11に設けた真空弁(不図示)の開閉を制御することでなされる。その際、真空ユニット10の減圧能力や、真空弁(不図示)の開度を調整可能に構成するのが好ましい。
処理槽1には、減圧手段2にて減圧された後、復圧するための復圧手段3が接続される。本実施例の復圧手段3は、処理槽1に接続された給気管12が、除菌フィルター13を介して外気と連通可能に設けられて構成される。この給気管12の中途には、給気弁14が開閉可能に設けられており、この給気弁14の開放により、処理槽1内は大気圧に開放可能とされる。
さらに、処理槽1には、圧力センサ4が設けられる。この圧力センサ4により、処理槽1内の圧力が検出される。また、処理槽1内に収容される食材8の温度を検出可能に、品温センサ(不図示)をさらに設けてもよい。
前記減圧手段2および前記復圧手段3などは、制御手段5により制御される。この制御手段5は、それが把握する経過時間や前記圧力センサ4からの検出信号などに基づいて、前記各手段2,3を制御する制御器15である。具体的には、真空弁(不図示)、真空ユニット10、給気弁14、圧力センサ4などは、制御器15に接続される。そして、制御器15は、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽1内に収容した食材8からの匂い成分の除去を図る。
図2は、本実施例の匂い除去装置を用いた匂い除去方法の一例を示す図であり、処理槽1内の圧力変化を示している。匂い除去装置の使用に際しては、まず、処理槽1の扉7を開けて、処理槽1内に食材8を収容する。そして、前記扉7を閉じて処理槽1内を密閉した状態で、減圧手段2により処理槽1内を減圧する。すなわち、給気弁14を閉じた状態で、減圧手段2により処理槽1内の空気を外部へ吸引排出する。
この際、図2に示すように、設定圧力P1まで減圧して、設定時間保持する。この設定圧力P1は、食材8から除去したい所望の匂い成分を抜くことができる圧力である。このようにして、食材8から所望の匂いの除去を図った後、減圧手段2の作動を停止した状態で、給気弁14を開いて、処理槽1内を大気圧まで復圧すればよい。
但し、設定圧力P1で設定時間だけ保持して、食材8から所望の匂い成分の除去を図った後、図2において破線で示すように、さらに目標圧力P2まで減圧手段2により処理槽1内を減圧して、食材8の真空冷却を図ってもよい。処理槽1内を目標圧力にするか、品温センサ(不図示)による食材温度が目標温度に達すると、復圧手段3により、処理槽1内を大気圧まで復圧すればよい。このようにして、真空冷却中に一定温度(圧力)で保持して、特定の匂い成分を食材8から抜くことができる。そして、処理槽1内の圧力を調整することで、好ましくない匂いを食材8から選択的に除去することができる。
図3は、本発明の匂い除去装置の実施例2を示す概略構成図である。また、図4は、本実施例2の匂い除去装置を用いた匂い除去方法の一例を示す図であり、処理槽1内の圧力変化を示している。
本実施例2の匂い除去装置および匂い除去方法は、基本的には前記実施例1の匂い除去装置および匂い除去方法と同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例2の匂い除去装置は、前記実施例1と同様に、処理槽1、減圧手段2、復圧手段3、制御手段5の他、圧力センサ4を備える。さらに、本実施例2の匂い除去装置には、有用成分供給手段16が備えられる。この有用成分供給手段16は、減圧下の処理槽1内を復圧手段3により復圧する際に、食材8へ付着または含浸させるための有用成分を含んだ含浸用液体または含浸用気体を、処理槽1内へ供給する手段である。
本実施例2では、給気管12には、給気弁14よりも下流側(処理槽1側)に、有用成分供給手段16が接続される。本実施例の有用成分供給手段16は、含浸用液体または含浸用気体が貯留された第一貯留タンク17を備え、この第一貯留タンク17が有用成分供給管18を介して給気管12の中途に接続される。この有用成分供給管18の中途には、有用成分供給弁19が設けられる。そして、この有用成分供給弁19の開閉は、制御器15により制御される。但し、有用成分供給弁19に代えてまたはそれに加えて、有用成分供給管18の中途に有用成分供給ポンプ(不図示)を設け、強制的に有用成分を処理槽1内へ送り込む構成としてもよい。
本実施例2では、食材8に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い食材8に付いてしまう不要な匂い成分の除去が図られる。具体的には、まず処理槽1内に食材8を収容し、扉7を閉めて処理槽1内を密閉する。そして、図4左側に示すように、給気弁14および有用成分供給弁19を閉じた状態で、減圧手段2により処理槽1内を所望圧力P3まで減圧した後、減圧手段2の作動を停止した状態で、給気弁14を開いて処理槽1内を復圧する。その際、有用成分供給弁19を開いて、処理槽1内へ含浸用液体または含浸用気体を、復圧用空気と共に供給して、食材8へ有用成分を付着または含浸させる。その後、図4右側に示すように、再び、処理槽1内を設定圧力P4(前記圧力P3と同一でもよい)まで減圧することで、所望の匂い成分の除去が図られる。
この際、前段の有用成分の付与処理と、後段の匂い成分の除去処理とは、同一の処理槽1内で行ってもよいし、別の処理槽1内で行ってもよい。後者の場合、本実施例2の匂い除去装置を含浸装置として用いて、食材8へ有用成分を付与した後、前記実施例1の匂い除去装置の処理槽1内へ食材8を移して、匂いの除去を図ればよい。
このように、本実施例によれば、匂い成分を含浸した後、もう一度減圧することで、不要な匂いを飛ばすことができる。つまり、匂い成分が邪魔な有用気体を含浸して反応させた後、匂いだけを除去することができる。
図5は、本発明の匂い除去装置の実施例3を示す概略構成図である。また、図6は、本実施例3の匂い除去装置を用いた匂い除去方法の一例を示す図であり、処理槽1内の圧力変化を示している。
本実施例3の匂い除去装置および匂い除去方法は、基本的には前記実施例1および前記実施例2の匂い除去装置および匂い除去方法と同様である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例3の匂い除去装置は、前記実施例1と同様に、処理槽1、減圧手段2、復圧手段3、制御手段5の他、圧力センサ4を備える。さらに、本実施例3の匂い除去装置には、消臭成分供給手段20が備えられる。この消臭成分供給手段20は、減圧下の処理槽1内を復圧手段3により復圧する際に、食材8へ付着または含浸させるための消臭成分を含んだ消臭用液体または消臭用気体を、処理槽1内へ供給する手段である。
本実施例3では、給気管12には、給気弁14よりも下流側(処理槽側)に、消臭成分供給手段20が接続される。本実施例の消臭成分供給手段20は、消臭用液体または消臭用気体が貯留された第二貯留タンク21を備え、この第二貯留タンク21が消臭成分供給管22を介して給気管12の中途に接続される。この消臭成分供給管22の中途には、消臭成分供給弁23が設けられる。そして、この消臭成分供給弁23の開閉は、制御器15により制御される。但し、消臭成分供給弁23に代えてまたはそれに加えて、消臭成分供給管22の中途に消臭成分供給ポンプ(不図示)を設け、強制的に消臭成分を処理槽1内へ送り込む構成としてもよい。
本実施例3では、食材8に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い食材8に付いてしまう不要な匂い成分の除去が図られる。具体的には、まず前記実施例2の匂い除去装置を含浸装置として用いて、食材8への有用成分の付着または含浸を行う。そのために、その処理槽1内に食材8を収容し、扉7を閉めて処理槽1内を密閉する。そして、図6左側に示すように、給気弁14および有用成分供給弁19を閉じた状態で、減圧手段2により処理槽1内を所望圧力P3まで減圧した後、減圧手段2の作動を停止した状態で、給気弁14を開いて処理槽1内を復圧する。その際、有用成分供給弁19を開いて、処理槽1内へ含浸用液体または含浸用気体を、復圧用空気と共に供給して、食材8へ有用成分を付着または含浸させる。
その後、本実施例3の匂い除去装置の処理槽1内へ食材8を移して、所望の匂い成分の除去を図る。そのために、本実施例3の処理槽1内に食材8を収容した後、図6右側に示すように、給気弁14および消臭成分供給弁23を閉じた状態で、減圧手段2により処理槽1内を所望圧力P5(前記圧力P3と同一でもよい)まで減圧した後、減圧手段2の作動を停止した状態で、給気弁14を開いて処理槽1内を復圧する。その際、消臭成分供給弁23を開いて、処理槽1内へ消臭用液体または消臭用気体を、復圧用空気と共に処理槽1内へ供給して、食材8へ消臭成分を付着または含浸させる。
ところで、前段の有用成分の付与処理と、後段の消臭成分の付与処理とは、同一の処理槽1内で行ってもよい。その場合、図5の匂い除去装置には、実施例2と同様の構成の有用成分供給手段16が、消臭成分供給手段20と並列にまたは取替可能に設けられる。つまり、含浸用液体または含浸用気体の第一貯留タンク17と、消臭用液体または消臭用気体の第二貯留タンク21とが、それぞれ開閉弁(有用成分供給弁19,消臭成分供給弁23)を介して給気管12に接続されてもよいし、これら各貯留タンク17,21を互いに取替可能に構成してもよい。
本実施例3によれば、匂い成分を含浸した後、消臭成分を含浸させることで、不要な匂いを消すことができる。つまり、匂い成分が邪魔な有用気体を含浸して反応させた後、匂いだけを除去することができる。
本発明の匂い除去装置および匂い除去方法は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例3において、消臭成分は、複数の異なる消臭用液体または消臭用気体を、何回かに分けて処理槽1内へ導入するよう構成してもよい。
1 処理槽
2 減圧手段
3 復圧手段
4 圧力センサ
5 制御手段
8 食材
16 有用成分供給手段
20 消臭成分供給手段
2 減圧手段
3 復圧手段
4 圧力センサ
5 制御手段
8 食材
16 有用成分供給手段
20 消臭成分供給手段
Claims (9)
- 食材が収容された処理槽内の圧力を調整して前記食材から匂いの除去を図るか、または、減圧された前記処理槽内の復圧時に前記食材へ消臭成分を付着または含浸させて前記食材から匂いの除去を図る
ことを特徴とする匂い除去装置。 - 食材から所望の匂い成分の除去を図る装置であって、
前記食材が収容される処理槽と、
この処理槽内を減圧する減圧手段と、
この減圧手段を制御して、前記匂い成分が抜ける設定圧力まで、前記処理槽内を減圧して保持する制御手段と
を備えることを特徴とする匂い除去装置。 - 食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る装置であって、
前記有用成分が付着または含浸された前記食材が収容される処理槽と、
この処理槽内を減圧する減圧手段と、
この減圧手段を制御して、前記匂い成分が抜ける設定圧力まで前記処理槽内を減圧する制御手段と
を備えることを特徴とする匂い除去装置。 - 食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る装置であって、
前記有用成分が付着または含浸された前記食材が収容される処理槽と、
この処理槽内を減圧する減圧手段と、
減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記食材へ付着または含浸させるための消臭成分を前記処理槽内へ導出する消臭成分供給手段と
を備えることを特徴とする匂い除去装置。 - 減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記食材へ付着または含浸させるための前記有用成分を前記処理槽内へ導出する有用成分供給手段をさらに備え、
この有用成分供給手段により食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分を除去可能に構成された
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の匂い除去装置。 - 食材が収容された処理槽内を減圧して前記食材から匂いの除去を図るか、または、減圧された前記処理槽内の復圧時に前記食材へ消臭成分を付着または含浸させて前記食材から匂いの除去を図る
ことを特徴とする匂い除去方法。 - 食材から所望の匂い成分の除去を図る方法であって、
前記食材を処理槽内に収容する工程、
前記匂い成分が抜ける圧力まで、前記処理槽内を減圧して保持する工程
を含むことを特徴とする匂い除去方法。 - 食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る方法であって、
前記食材を処理槽内に収容する工程、
前記処理槽内を減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ前記有用成分を供給して、前記食材への前記有用成分の付着または含浸を図る工程、
前記処理槽内を再び減圧して、前記食材から前記匂い成分の除去を図る工程
を含むことを特徴とする匂い除去方法。 - 食材に有用成分を付着または含浸させた後、それに伴い前記食材に付いた所望の匂い成分の除去を図る方法であって、
前記食材を処理槽内に収容する工程、
前記処理槽内を減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ前記有用成分を供給して、前記食材への前記有用成分の付着または含浸を図る工程、
前記処理槽内を再び減圧後、その復圧時に、前記処理槽内へ消臭成分を供給して、前記食材から前記匂い成分の除去を図る工程
を含むことを特徴とする匂い除去方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006111134A JP2007282532A (ja) | 2006-04-13 | 2006-04-13 | 匂い除去装置および匂い除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006111134A JP2007282532A (ja) | 2006-04-13 | 2006-04-13 | 匂い除去装置および匂い除去方法 |
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Family Applications (1)
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JP2006111134A Pending JP2007282532A (ja) | 2006-04-13 | 2006-04-13 | 匂い除去装置および匂い除去方法 |
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JP (1) | JP2007282532A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6084752B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2017-02-22 | シャープ株式会社 | 調理機器 |
-
2006
- 2006-04-13 JP JP2006111134A patent/JP2007282532A/ja active Pending
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