JP2007281920A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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一 山田
Naoko Aizawa
直子 相澤
Hiroyuki Fujino
博之 藤野
Ryuichi Kubo
久保  竜一
Yoshihiro Koshido
義弘 越戸
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Abstract

【課題】接合された基板にたわみや破壊が発生しにくく、しかも、基板に形成された素子への熱ダメージの小さい電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】電子部品としての弾性バルク波装置10は、Siからなる第1の基板12およびガラス基板からなる第2の基板22を含む。第1の基板12の一方主面には、弾性バルク波素子14が形成される。第1の基板12の一方主面側には、Snからなる第1の接合用電極20a、20b、20cが形成される。第2の基板22の一方主面側には、Auからなる第2の接合用電極28a、28b、28cが形成される。第2の基板22の他方主面側からレーザを照射して、第1の接合用電極20a、20b、20cと第2の接合用電極28a、28b、28cとが溶融されて接合されることによって、接合部30a、30b、30cが形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子部品およびその製造方法に関し、特に接合された2枚の基板および2枚の基板のうちの少なくとも1枚の基板に形成されたたとえば電気的素子や配線部品などの素子を有するたとえば弾性バルク波装置、弾性表面波装置、赤外線センサなどの電子部品およびその製造方法に関する。
図9はこの発明の背景となる従来の弾性表面波装置の一例を示す分解斜視図である。図9に示す弾性表面波装置1は弾性表面波素子2を含み、弾性表面波素子2は圧電体基板3を含む。圧電体基板3の一方主面には、その中央部にインターディジタルトランスデューサ電極(IDT電極)4が形成され、その縁部にIDT電極4を取り囲むように陽極接合部5が形成される。さらに、圧電体基板3の一方主面には、IDT電極4を覆うようにして、ガラス板などで形成されたカバー基板6が被せられる。そして、陽極接合部5上にカバー基板6を載置し、陽極接合部5とカバー基板6との間に500Vの電圧を印加するとともに、全体を350℃に加熱して陽極接合することにより、圧電体基板3とカバー基板6との2枚の基板が接合される(特許文献1参照)。
特開平8−213874号公報
しかしながら、特許文献1のような陽極接合による基板の接合を用いた方法では、基板全体を300℃以上に加熱しなければならないため、線膨張係数の異なる基板を接合する場合、接合温度から室温に戻ったときの残留応力の発生を避けることができない。そのため、接合された基板にたわみや破壊などが発生してしまう。
さらに、特許文献1のような陽極接合による基板の接合を用いた方法では、基板全体を300℃以上に加熱しなければならないため、圧電体基板に形成された弾性表面波素子などの素子への熱ダメージが大きい。
それゆえに、この発明の主たる目的は、接合された基板にたわみや破壊が発生しにくく、しかも、基板に形成された素子への熱ダメージが小さい電子部品の製造方法を提供することである。
この発明の他の目的は、そのような電子部品の製造方法によって製造された電子部品を提供することである。
この発明にかかる電子部品の製造方法は、接合された2枚の基板および2枚の基板のうちの少なくとも1枚の基板に形成された素子を有する電子部品の製造方法であって、少なくとも1枚の基板が所定波長の光または電磁波を透過し、少なくとも1枚の基板に素子が形成された2枚の基板を用意する工程と、2枚の基板のうちの一方の基板の一方主面側に第1の接合用電極を形成する工程と、2枚の基板のうちの他方の基板の一方主面側に第2の接合用電極を形成する工程と、第1の接合用電極および第2の接合用電極が接触するように2枚の基板を配置する工程と、所定波長の光または電磁波を透過する基板の他方主面側から、接触している第1の接合用電極および第2の接合用電極に対して、所定波長の光または電磁波を照射する工程とを含み、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも一方は、Sn、InおよびGaのいずれかを含むように形成される、電子部品の製造方法である。
この発明にかかる電子部品の製造方法では、2枚の基板に第1の接合用電極および第2の接合用電極をそれぞれ形成し、それらの接合用電極を接触し、それらの接合用電極に基板を透過してたとえばレーザなどの所定波長の光または電磁波を照射することによって、それらの接合用電極が加熱溶融されて接合され、2枚の基板が接合される。
このように、この発明にかかる電子部品の製造方法では、基板が局部的にしか加熱されないため、線膨張係数の異なる2枚の基板を用いても、基板の接合後の温度変化による残留応力の発生を避けることができ、そのため、接合された基板にたわみや破壊などが発生しにくい。
さらに、この発明にかかる電子部品の製造方法では、基板が局部的にしか加熱されないため、基板に形成されたたとえば弾性バルク波素子、弾性表面波素子、赤外線センサ素子などの電気的素子や配線部品などの素子への熱ダメージを小さくすることができる。
また、この発明にかかる電子部品の製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極が溶融されて接合される際に、それらの少なくとも一方の接合用電極中のSn、InおよびGaのいずれかも溶融され互いに拡散され合金化されて接合されるので、大きい接合強度が得られる。
さらに、この発明にかかる電子部品の製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極が合金化されて接合されるので、製造された電子部品に後工程としてたとえばリフロー半田加熱などの加熱工程が施されても、第1の接合用電極および第2の接合用電極の接合部の接合強度や電気的特性が劣化しない。
この発明にかかる電子部品の製造方法では、接合された2枚の基板をチップ形状に切断する工程を含む場合、基板サイズの大きい基板を接合した後、所望のチップ形状に切断することにより簡単に接合されたチップを得ることができる。
この発明にかかる電子部品の製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも一方は、たとえば電気的素子や配線部品などの素子を取り囲むように形成されることが好ましい。このように第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも一方が素子を取り囲むように形成されると、素子を封止するための樹脂封止材などが不要となり、コストを低減することができる。しかも、電気的素子や配線部品などの素子に樹脂封止材が塗布されないため、基板の接合後に電気的特性が変動しない。
また、この発明にかかる電子部品の製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも一方は、複数層構造に形成され、最外層または最上層がSn、InおよびGaのいずれかを含むように形成されてもよい。このようにすれば、最外層または最上層に含まれるSn、InおよびGaのいずれかが溶融されるため、そのような最外層または最上層を有する接合用電極が大きく崩れることがなく接合用電極どうしを接合することができ、そのような接合用電極をたとえば2枚の基板間のスペーサとしても用いる場合に好適である。
さらに、この発明にかかる電子部品の製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも他方は、Au、CuおよびNiのいずれかを含むように形成されてもよい。このようにすれば、第1の接合用電極および第2の接合用電極が溶融されて接合される際に、それらの接合用電極中のSn、InおよびGaのいずれかとAu、CuおよびNiのいずれかとが溶融され互いに拡散され合金化されて接合されるので、非常に大きい接合強度が得られる。
また、この場合、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも他方は、複数層構造に形成され、最外層または最上層がAu、CuおよびNiのいずれかを含むように形成されてもよい。この場合、第1の接合用電極および第2の接合用電極の少なくとも一方も複数層構造に形成され、最外層または最上層がSn、InおよびGaのいずれかを含むように形成されれば、最外層または最上層に含まれるSn、InおよびGaのいずれかとAu、CuおよびNiのいずれかとが溶融されるため、それらの接合用電極が大きく崩れることなくそれらの接合用電極どうしを接合することができ、それらの接合用電極をたとえば2枚の基板間のスペーサとしても用いる場合に好適である。
さらに、この発明にかかる電子部品の製造方法では、2枚の基板として、たとえば、線膨張係数が3.3ppm/℃であるガラス基板と線膨張係数が15.3ppm/℃であるセラミック基板とのように、線膨張係数の差が12ppm/℃以下であるものが用いられることが好ましい。このような2枚の基板を用いれば、温度変化による基板間の応力が小さい。
また、この発明にかかる電子部品の製造方法では、所定波長の光または電磁波としてレーザが用いられることが好ましい。このようにレーザを用いる場合には、特別な装置を必要とせず、一般的なレーザ照射装置を用いればよく、しかも、接合用電極ないし基板を簡単に接合することができる。
この発明にかかる電子部品の製造方法では、所定波長の光または電磁波を透過する基板としてたとえばガラス基板が用いられてもよい。
さらに、この発明にかかる電子部品の製造方法では、2枚の基板のうち少なくとも1枚の基板として、たとえばLiTaO3、LiNbO3、Si、アルミナ、SiC、サファイア、水晶、Pb(Zr,Ti)O3、PbTiO3、BaTiO3、SrTiO3またはサーミスタ材料からなる基板が用いられてもよい。
この発明にかかる電子部品は、上述のこの発明にかかる電子部品の製造方法によって製造された、電子部品である。この発明にかかる電子部品では、素子は、たとえば、弾性バルク波素子、弾性表面波素子または赤外線センサ素子を含む電気的素子または配線部品を含む。
この発明によれば、接合された基板にたわみや破壊が発生しにくく、しかも、基板に形成された素子への熱ダメージの小さい電子部品の製造方法が得られる。
また、この発明によれば、そのような電子部品の製造方法によって製造された電子部品が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、この発明が適用される電子部品としての弾性バルク波装置の一例を示す図解図である。図1に示す弾性バルク波装置10は、たとえば4角板状の第1の基板12を含む。第1の基板12としては、たとえばSiからなる基板が用いられる。なお、第1の基板12としては、それに形成される電気的素子などを考慮して、たとえばLiTaO3、LiNbO3、アルミナ、SiC、サファイア、水晶、Pb(Zr,Ti)O3、PbTiO3、BaTiO3、SrTiO3またはサーミスタ材料からなる基板が用いられてもよい。
第1の基板12の一方主面の中央部には、弾性バルク波素子14が形成される。弾性バルク波素子14は、2つの素子配線16a、16bおよび圧電薄膜18などからなる。
第1の基板12の一方主面側には、たとえばSnからなる第1の接合用電極20a、20bおよび20cが形成される。この場合、第1の接合用電極20aおよび20bは、弾性バルク波素子14の素子配線16aおよび16b上にそれぞれたとえば円柱状に形成される。また、第1の接合用電極20cは、第1の基板12の一方主面において弾性バルク波素子14などの素子を取り囲むようにたとえば4角環状に形成される。
さらに、この弾性バルク波装置10は、第1の基板12に接合されるたとえば4角板状の第2の基板22を含む。第2の基板22としては、所定波長の光または電磁波を透過するたとえばガラス基板が用いられる。なお、第2の基板22としては、ガラス基板以外に、所定波長の光または電磁波を透過する他の材料からなる基板が用いられてもよい。
第2の基板22には、第1の接合用電極20aおよび20bに対応する位置に、2つのスルーホール24aおよび24bがそれぞれ形成され、それらのスルーホール24aおよび24b内に、たとえばAuからなる外部端子接続電極26aおよび26bがそれぞれ形成される。なお、外部端子接続電極26aおよび26bは、他の電極材料で形成されてもよい。
第2の基板22において第1の基板12の一方主面に対向させる一方主面側には、たとえばAuからなる第2の接合用電極28a、28bおよび28cが形成される。この場合、第2の接合用電極28aおよび28bは、第1の接合用電極20aおよび20bに対応するように外部端子接続電極26aおよび26b上にそれぞれたとえば円柱状に形成される。また、第2の接合用電極28cは、第1の接合用電極20cに対応するように第2の基板22の一方主面にたとえば4角環状に形成される。
第1の基板12および第2の基板22は、それらの一方主面が対向し、かつ、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとがそれぞれ接触するように配置され、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとがそれぞれ溶融されて接合されることによって、接合部30a、30bおよび30cがそれぞれ形成される。それによって、第1の基板12および第2の基板22が接合部30a、30bおよび30cなどで接合され、弾性バルク波素子14が接合部30aおよび30bなどを介して外部端子接続電極26aおよび26bに電気的に接続されるとともに、弾性バルク波素子14などの素子が第1の基板12、第1の接合用電極20c、第2の基板22、第2の接合用電極28cおよび接合部30cで封止される。このように封止された弾性バルク波装置10では、弾性バルク波素子14などの素子が存在する内部の気密封止状態を確保することができるため、水分やごみによる特性劣化を防ぐことができる。
次に、この弾性バルク波装置10の製造方法の一例について説明する。
まず、その一方主面に弾性バルク波素子14が形成されたSiからなる第1の基板12が用意されるとともに、スルーホール24aおよび24b内にAuからなる外部端子接続電極26aおよび26bが形成されたガラス基板からなる第2の基板22が用意される。
第1の基板12の一方主面側には、Snからなる第1の接合用電極20a、20bおよび20cがそれぞれ形成される。
また、第2の基板22の一方主面側には、Auからなる第2の接合用電極28a、28bおよび28cがそれぞれ形成される。
そして、第1の基板12および第2の基板22は、それらの一方主面が対向するとともに、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28bとがそれぞれ接触するように配置される。
それから、図2に示すように、第2の基板22の他方主面側から、接触している第1の接合用電極20aおよび20bと第2の接合用電極28aおよび28bとに対して、それぞれ、波長が0.3μm〜2μmのレーザ、たとえばYAGレーザの基本波(波長が1.065μm)や3倍波(波長が0.355μm)が、レーザ照射装置(図示せず)によって照射される。さらに、図3に示すように、第2の基板22の他方主面側から、接触している第1の接合用電極20cおよび第2の接合用電極28cに対しても、同様なレーザが照射される。なお、YAGレーザは、たとえば、N2が1000ppm以下の雰囲気中において、0.7〜1.20Jのエネルギーを20ミリ秒間で照射される。それによって、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとがそれぞれ部分的に加熱溶融すなわち加熱活性化されて接合され、接合部30a、30bおよび30cがそれぞれ形成される。このようにして電子部品としての弾性バルク波装置10が製造される。
上述の電子部品の製造方法では、第1の基板12および第2の基板22が局部的にしか加熱されないため、線膨張係数の異なる2枚の基板を用いても、基板の接合後の温度変化による残留応力の発生を避けることができ、そのため、接合された基板にたわみや破壊などが発生しにくい。
さらに、上述の電子部品の製造方法では、第1の基板12および第2の基板22が局部的にしか加熱されないため、第1の基板12に形成された弾性バルク波素子14などの素子への熱ダメージを小さくすることができる。
また、上述の電子部品の製造方法では、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとが溶融されて接合される際に、それらの接合用電極中のSnとAuとが溶融され互いに拡散され合金化されて接合されるので、非常に大きい接合強度が得られる。なお、このように合金化されて非常に大きい接合強度を得るためには、Snの代わりInまたはGaが用いられてもよく、また、Auの代わりにCuまたはNiが用いられてもよく、第1の接合用電極および第2の接合用電極の一方が、所定波長の光または電磁波を吸収して溶融する材料としてSn、InおよびGaのいずれかを含むように形成され、第1の接合用電極および第2の接合用電極の他方が、所定波長の光または電磁波を吸収して溶融する材料としてAu、CuおよびNiのいずれかを含むように形成されてもよい。なお、たとえば、SnおよびAuの合金は融点が280℃以上の合金となり、SnおよびCuの合金は融点が500℃以上の合金となる。
さらに、上述の電子部品の製造方法では、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとが合金化されて接合されるので、製造された電子部品に後工程としてたとえばリフロー半田加熱などの加熱工程が施されても、第1の接合用電極20a、20bおよび20cと第2の接合用電極28a、28bおよび28cとの接合部30a、30bおよび30cの接合強度や電気的特性が劣化しない。
また、上述の電子部品の製造方法では、第1の接合用電極20cが弾性バルク波素子14などの素子を取り囲むように形成され、弾性バルク波素子14などの素子が第1の基板12、第1の接合用電極20c、第2の基板22、第2の接合用電極28cおよび接合部30cで封止されているので、素子を封止するための樹脂封止材などが不要となり、コストを低減することができる。しかも、弾性バルク波素子14などの素子に樹脂封止材が塗布されないため、基板の接合後に電気的特性が変動しない。
また、上述の電子部品の製造方法では、レーザが用いられるので、特別な装置を必要とせず、一般的なレーザ照射装置を用いればよく、しかも、接合用電極を簡単に接合することができる。
上述の電子部品およびその製造方法では、第1の接合用電極および第2の接合用電極がそれぞれ1層構造に形成されているが、第1の接合用電極20a、20b、20cおよび第2の接合用電極28a、28b、28cは、それぞれ、図4に示すように2つの層が積層される2層構造にまたは3層以上の層が積層される多層構造に、すなわち複数の層が積層される複数層構造に形成されてもよい。あるいは、それらの第1の接合用電極および第2の接合用電極は、それぞれ、複数の層が積層される複数層構造に形成される代わりに、内側の層がより外側の層で覆われる複数層構造に形成されてもよい。これらの場合、第1の接合用電極および第2の接合用電極の一方の最上層または最外層がSn、InおよびGaのいずれかを含むように形成され、第1の接合用電極および第2の接合用電極の他方の最上層または最外層がAu、CuおよびNiのいずれかを含むように形成されてもよい。このように第1の接合用電極および第2の接合用電極を形成すれば、最上層または最外層に含まれるSn、InおよびGaのいずれかとAu、CuおよびNiのいずれかとが溶融されるため、それらの接合用電極が大きく崩れることなくそれらの接合用電極どうしを接合することができる。そのため、それらの接合用電極をたとえば2枚の基板間のスペーサとしても用いる場合に好適である。なお、このように第1の接合用電極および第2の接合用電極を複数層構造に形成する場合には、最上層以外の層であって最外層以外の層は、たとえばSn、In、Ga、Au、Cu、Niなどの電極材料で形成されればよい。
図5は、この発明が適用される電子部品としての弾性表面波装置の一例を示す分解斜視図である。図5に示す弾性表面波装置110は、圧電体からなる第1の基板112を含む。
第1の基板112の中央部には、弾性表面波素子114が形成される。弾性表面波素子114は、たとえばAlからなるIDT電極116を含む。IDT電極116は、第1の基板112の一方主面の中央部に形成される。
第1の基板112の一方主面側などには、たとえばSnからなる第1の接合用電極120a、120bおよび120cが形成される。第1の接合用電極120aおよび120bは、第1の基板112の一方主面側においてIDT電極116と接続され4角板状に形成される。また、第1の接合用電極120cは、第1の基板112の一方主面においてIDT電極116などを取り囲むように4角環状に形成される。
さらに、この弾性表面波装置110は、第1の基板112に接合されるたとえば4角板状の第2の基板122を含む。第2の基板122としては、所定波長の光または電磁波を透過するたとえばガラス基板が用いられる。
第2の基板122には、第1の接合用電極120aおよび120bに対応する位置に、たとえば円形のスルーホール124aおよび124bがそれぞれ形成される。
第2の基板122において第1の基板112の一方主面に対向させる一方主面側には、たとえばAuからなる第2の接合用電極128a、128bおよび128cが形成される。第2の接合用電極128aおよび128bは、第1の接合用電極120aおよび120bに対応するようにスルーホール124aおよび124b内にそれぞれたとえば円柱状に形成される。また、第2の接合用電極128cは、第1の接合用電極120cに対応するように第2の基板122の一方主面にたとえば4角環状に形成される。
第1の基板112および第2の基板122は、それらの一方主面が対向し、かつ、第1の接合用電極120a、120bおよび120cと第2の接合用電極128a、128bおよび128cとがそれぞれ接触するように配置され、第1の接合用電極120a、120bおよび120cと第2の接合用電極128a、128bおよび128cとがそれぞれ溶融されて接合されることによって、それぞれの接合部が形成される。それによって、第1の基板112および第2の基板122が接合され、弾性表面波素子114のIDT電極116が外部端子接続電極を兼ねる第2の接合用電極128aおよび128bに電気的に接続されるとともに、弾性表面波素子114のIDT電極116などの素子が封止される。
図5に示す弾性表面波装置110は、図1に示す弾性バルク波装置10を製造する上述の製造方法と同様に、IDT電極が形成された第1の基板およびスルーホールが形成された第2の基板を用意し、第1の基板の一方主面側などに第1の接合用電極を形成し、第2の基板の一方主面側などに第2の接合用電極を形成し、第1の接合用電極および第2の接合用電極が接触するように第1の基板および第2の基板を配置し、第2の基板の他方主面側から、接触している第1の接合用電極および第2の接合用電極にレーザを照射することによって製造される。
この弾性表面波装置110およびその製造方法によっても、上述の弾性バルク波装置10およびその製造方法と同様に優れた効果を奏する。
図6は、この発明が適用される電子部品としての赤外線ボロメータの一例を示す図解図である。図6に示す赤外線ボロメータ210は、接合される第1の基板212および第2の基板222を含む。第1の基板212としては中央に孔212aを有するガラス基板が用いられ、第2の基板222としてはサーミスタ材料からなる基板が用いられる。
第1の基板212の一方主面には、たとえばAuからなる第1の接合用電極220aおよび220bが形成される。さらに、第2の基板222の一方主面には、たとえばSnからなる第2の接合用電極228aおよび228bが、第1の接合用電極220aおよび220bに対応するように形成される。第1の接合用電極220aおよび220bと第2の接合用電極228aおよび228bとはそれぞれ接触され溶融されて接合され、接合部230aおよび230bが形成される。
また、第2の基板222には、赤外線センサ素子214が形成される。赤外線センサ素子214は、2つの櫛歯形電極216aおよび216bを含む。これらの櫛歯形電極216aおよび216bは、第2の基板222の他方主面の中央に所定間隔を隔てて電極材料で形成される。さらに、第2の基板222の他方主面には、2つの外部端子接続電極226aおよび226bが、2つの櫛歯形電極216aおよび216bからのびて電極材料でそれぞれ形成される。
図6に示す赤外線ボロメータ210は、孔を有する第1の基板および赤外線センサ素子が形成された第2の基板を用意し、第1の基板の一方主面に第1の接合用電極を形成し、第2の基板の一方主面に第2の接合用電極を形成し、第1の接合用電極および第2の接合用電極が接触するように第1の基板および第2の基板を配置し、第1の基板の他方主面側から、接触している第1の接合用電極および第2の接合用電極にレーザを照射することによって製造される。
この赤外線ボロメータ210およびその製造方法によっても、上述の弾性バルク波装置10、弾性表面波装置110およびそれらの製造方法と同様に優れた効果を奏する。
図7は、この発明が適用される電子部品としての焦電センサの一例を示す図解図である。図7に示す焦電センサ310は、接合される第1の基板312および第2の基板322を含み、第1の基板312としては中央に孔312aを有するガラス基板が用いられ、第2の基板322としては焦電体からなる基板が用いられる。
第1の基板312の一方主面には、たとえばAuからなる第1の接合用電極320aおよび320bが形成される。さらに、第2の基板322の一方主面には、たとえばSnからなる第2の接合用電極328aおよび328bが間隔を隔てて形成される。第1の接合用電極320aおよび320bと第2の接合用電極328aおよび328bとはそれぞれ接触され溶融されて接合され、接合部330aおよび330bが形成される。
また、第2の基板322などには、焦電センサ素子314が形成される。焦電センサ素子314は、電極材料からなる上部電極316を含む。上部電極316は、第2の基板322の他方主面に第2の基板322を介して第2の接合用電極328aおよび328bに対向するように形成される。上部電極316に対向する一方の第2の接合用電極328aに接合された一方の第1の接合用電極320aは、焦電センサ314の上部電極316と対になる下部電極として用いられる。
図7に示す焦電センサ310は、孔を有する第1の基板および上部電極が形成された第2の基板を用意し、第1の基板の一方主面に第1の接合用電極を形成し、第2の基板の一方主面に第2の接合用電極を形成し、第1の接合用電極および第2の接合用電極が接触するように第1の基板および第2の基板を配置し、第1の基板の他方主面側から、接触している第1の接合用電極および第2の接合用電極にレーザを照射することによって製造される。
この焦電センサ310およびその製造方法によっても、上述と同様の優れた効果を奏する。
また、上述の焦電センサ310において第2の基板322として圧電体からなる基板を用いれば、圧電デバイスを製造することができる。
なお、上述の各例において、第1の接合用電極および第2の接合用電極はそれぞれ断面矩形状に形成されているが、第1の接合用電極および第2の接合用電極の形状としては、たとえば図8(A)〜図8(L)に示すように、種々の形状が考えられる。
図8(A)に示すように、第1の基板12の一方主面に形成される第1の接合用電極20には、第1の基板12の一方主面に接近するに従って徐々に狭くなる断面台形状の凹部が形成され、第2の基板22の一方主面に形成される第2の接合用電極28は、その凹部に嵌るような断面台形状に形成されてもよい。
第1に示す弾性バルク波装置10や図5に示す弾性表面波装置110などにおいて、図8(A)に示す第1の接合用電極20および第2の接合用電極28を用いることによって、第1の接合用電極20の凹部に第2の接合用電極28を嵌めることができ、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28を仮接合することができる。
また、図8(B)に示すように、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28は、第1の基板12および第2の基板22の一方主面から突出するようにそれぞれ断面台形状に形成されてもよい。ただし、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28は、互いにずれた位置に形成され、第1の基板12および第2の基板22が重ね合わされたときに、第1の接合用電極20の側面と第2の接合用電極28の側面とが接触するように形成される。
図1に示す弾性バルク波装置10や図5に示す弾性表面波装置110において、4角環状の第1の接合用電極および4角環状の第2の接合用電極として、図8(B)に示す第1の接合用電極20および第2の接合用電極28を内側と外側とに配置して用いることによって、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とを嵌め合わすことができ、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とを仮接合することができる。
また、図8(C)〜図8(E)に示すように、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28はそれぞれ鉤状に形成され、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせたときに、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが引っ掛かるように構成されてもよい。
さらに、図8(F)に示すように、第1の基板12の一方主面に第1の接合用電極20が先端の尖った凸部として形成され、第2の基板22の一方主面に第2の接合用電極28が断面矩形状に突出するように形成されてもよい。この場合、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせることにより、第1の接合用電極20が第2の接合用電極28に食い込んで、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合される。
さらに、図8(G)に示すように、先端側から第1の基板12の一方主面に向かって徐々に広くなる断面台形状の凹部を形成した突出部を形成することによって第1の基板12の一方主面に第1の接合用電極20が形成されるとともに、第2の基板22の一方主面に第2の接続部28が細い断面形状となるように形成されてもよい。この場合、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせることにより、第2の接合用電極28が第1の接合用電極20の凹部に入り込み、第2の接合用電極28の先端部が第1の基板12で押し潰されて、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合される。
また、図8(H)に示すように、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28が互いに突き合うような凸状部として形成され、それぞれの先端部が凹凸状に形成されてもよい。そして、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせたときに、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが突き合わされ、それぞれの先端部の凹凸が嵌まり合うことによって、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合される。
さらに、図8(I)および図8(J)に示すように、第1の基板12および第2の基板22の一方主面に、先端部が平面となるような凸状に形成された第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが形成され、これらの先端部を押し付けて、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合されてもよい。図7(I)は、図1に示す弾性バルク波装置10などに用いられているように、第1の接合用電極20と第2の接合用28の幅が同じとなるように形成されたものであり、図7(J)は、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28の幅が異なるように形成されたものである。
また、図8(K)に示すように、第1の基板12の一方主面側に断面台形状の凹部が形成され、その凹部の表面に第1の接合用電極20が形成されることによって、第1の接合用電極20に断面台形状の凹部が形成され、さらに、第2の基板22の一方主面に第2の接合用電極28が第1の接合用電極20の凹部に対応するように断面台形状に形成されてもよい。この場合、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせたときに、第1の接合用電極20の凹部に第2の接合用電極28が嵌まり、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合される。また、この場合、第1の基板12に埋め込まれるように形成された第1の接合用電極20の凹部に第2の接合用電極28が嵌るので、第1の基板12の一方主面と第2の基板22の一方主面とが近接ないしは接触し、全体の厚みが薄型化する。
さらに、図8(L)に示すように、第1の基板12の一方主面側に断面矩形状の凹部が形成され、その凹部の底面に第1の接合用電極20が形成され、さらに、先端部は第1の基板12に形成された凹部より細いが根元部はその凹部より太い断面台形状の第2の接合用電極28が第2の基板22に一方主面に形成されてもよい。この場合、第1の基板12と第2の基板22とを重ね合わせたときに、第2の接合用電極28が第1の基板12の凹部に嵌り、第2の接合用電極28の側面部が潰れて、第1の接合用電極20と第2の接合用電極28とが仮接合される。この場合も、第1の基板12の一方主面と第2の基板22の一方主面とが近接するので、全体の厚みが薄型化する。
このように、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28の組み合わせは、種々の形状のものが考えられる。特に、第1の接合用電極20の側面と第2の接合用電極28の側面が接触するものや、第1の基板12または第1の接合用電極20に形成された凹部に第2の基板22に形成された第2の接合用電極28を嵌め込むものでは、第1の基板12と第2の基板22とがそれらの主面の方向に平行にずれるような応力に対して強く、そのような応力によって第1の接合用電極20および第2の接合用電極28の接合部が外れにくいという効果を奏する。
また、第1の接合用電極20に凹部を形成する場合、その凹部の底面に樹脂などを配置しておき、その凹部に第2の接合用電極28が入り込んできたときに、樹脂によって第1の接合用電極20と第2の接合用電極28との仮接合の接合力を強くすることもできる。
なお、第1の接合用電極20および第2の接合用電極28の形状は、図8に示された例と逆の関係であってもよい。つまり、図8において、第1の接合用電極20として示された形状を第2の接合用電極28の形状とし、第2の接合用電極28として示された形状を第1の接合用電極20の形状としてもよい。
また、第1の接合用電極および第2の接合用電極は、平面的に見た形状が、図1〜図7に示す各例のように円形状、矩形状、4角環状に限らず、他の形状に形成されてもよい。
さらに、第1の基板および第2の基板も、矩形板状に限らず、たとえば円板状など他の形状に形成されてもよい。
また、素子についても、図1〜図7に示す各電気的素子に限らず、それらの各電気的素子の代わりにまたはそれらの各電気的素子とともに、たとえば熱電材料を用いた電気的素子など他の電気的素子や他の配線部品などの素子が、第1の基板および第2の基板の少なくとも一方に形成されてもよい。
さらに、この発明では、第1の基板や第2の基板より基板サイズの大きい2枚の基板を用意し、それらの基板を上述のようにして接合し、接合された基板をチップ形状の第1の基板および第2の基板に切断するようにしてもよい。このように接合された2枚の基板をチップ形状に切断する工程を含む場合には、基板サイズの大きい基板を接合した後、所望のチップ形状に切断することにより簡単に接合された第1の基板および第2の基板などのチップを得ることができる。
この発明は、特に接合された2枚の基板および2枚の基板のうちの少なくとも1枚の基板に形成された素子を有するたとえば弾性バルク波装置、弾性表面波装置、赤外線センサなどの電子部品に利用される。
この発明が適用される電子部品としての弾性バルク波装置の一例を示す図解図である。 図1に示す弾性バルク波装置を製造する工程を示す図解図である。 図1に示す弾性バルク波装置を製造する工程を示す斜視図である。 第1の接合用電極および第2の接合用電極の他の例を示す図解図である。 この発明が適用される電子部品としての弾性表面波装置の一例を示す分解斜視図である。 この発明が適用される電子部品としての赤外線ボロメータの一例を示す図解図である。 この発明が適用される電子部品としての焦電センサの一例を示す図解図である。 (A)〜(N)は、それぞれ、この発明が適用される電子部品に用いられる第1の接合用電極および第2の接合用電極のさらに他の例を示す図解図である。 この発明の背景となる従来の弾性表面波装置の一例を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 弾性バルク波装置
12 第1の基板
14 弾性バルク波素子
20、20a、20b、20c 第1の接合用電極
22 第2の基板
28、28a、28b、28c 第2の接合用電極
110 弾性表面波装置
112 第1の基板
114 弾性表面波素子
120a、120b、120c 第1の接合用電極
122 第2の基板
128a、128b、128c 第2の接合用電極
210 赤外線ボロメータ
212 第1の基板
214 赤外線センサ素子
220a、220b 第1の接合用電極
222 第2の基板
228a、228b 第2の接合用電極
310 焦電センサ
312 第1の基板
314 焦電センサ素子
320a、320b 第1の接合用電極
322 第2の基板
328a、328b 第2の接合用電極

Claims (13)

  1. 接合された2枚の基板および前記2枚の基板のうちの少なくとも1枚の基板に形成された素子を有する電子部品の製造方法であって、
    少なくとも1枚の基板が所定波長の光または電磁波を透過し、少なくとも1枚の基板に素子が形成された2枚の基板を用意する工程と、
    前記2枚の基板のうちの一方の基板の一方主面側に第1の接合用電極を形成する工程と、
    前記2枚の基板のうちの他方の基板の一方主面側に第2の接合用電極を形成する工程と、
    前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極が接触するように前記2枚の基板を配置する工程と、
    前記所定波長の光または電磁波を透過する基板の他方主面側から、接触している前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極に対して、前記所定波長の光または電磁波を照射する工程とを含み、
    前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極の少なくとも一方は、Sn、InおよびGaのいずれかを含むように形成される、電子部品の製造方法。
  2. 前記接合された2枚の基板をチップ形状に切断する工程を含む、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極の少なくとも一方は、前記素子を取り囲むように形成される、請求項1または請求項2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極の少なくとも一方は、複数層構造に形成され、最外層または最上層がSn、InおよびGaのいずれかを含むように形成される、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極の少なくとも他方は、Au、CuおよびNiのいずれかを含むように形成される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記第1の接合用電極および前記第2の接合用電極の少なくとも他方は、複数層構造に形成され、最外層または最上層がAu、CuおよびNiのいずれかを含むように形成される、請求項5に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記2枚の基板として線膨張係数の差が12ppm/℃以下であるものが用いられる、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記所定波長の光または電磁波としてレーザが用いられる、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記所定波長の光または電磁波を透過する基板としてガラス基板が用いられる、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  10. 前記2枚の基板のうち少なくとも1枚の基板として、LiTaO3、LiNbO3、Si、アルミナ、SiC、サファイア、水晶、Pb(Zr,Ti)O3、PbTiO3、BaTiO3、SrTiO3またはサーミスタ材料からなる基板が用いられる、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電子部品の製造方法によって製造された、電子部品。
  12. 前記素子は、電気的素子または配線部品を含む、請求項11に記載の電子部品。
  13. 前記電気的素子は、弾性バルク波素子、弾性表面波素子または赤外線センサ素子を含む、請求項12に記載の電子部品。
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