JP2007281724A - 粒状性の予測 - Google Patents

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Abstract


【課題】 少ないカラーパッチの評価によって正確に粒状性を予測する。
【解決手段】 カラーパッチの測色値が測色色空間にて均一となる複数のテストインク量セット、および、インク量がグラデーションを構成する複数のテストインク量セットに従ってプリンタPRにてカラーパッチの印刷を行い、同カラーパッチをスキャナSCにて画像入力する。スキャナSCによって得られた画像データを解析することにより各テストインク量セットに対応する粒状性指数GIを算出する。これにより、プリンタガマットの全域にわたる各テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係であり、かつ、インク量の変動に応じた粒状性指数GIの変動特性が反映された各テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係を規定した対応データCDを得ることができる。そして、同対応データCDを教師信号として、粒状性プロファイル200としてのニューラルネットワークを構築する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、プリンタについての粒状性の予測技術に関する。
従来の粒状性を予測する技術として、インク量セットをハーフトーン処理し、ハーフトーンデータに基づいて印刷用紙上のインクドット分布を推測し、そのインクドット分布に基づいて粒状性を定量化するものが知られている(例えば、特許文献1、参照。)。一方、実際にプリンタにてカラーパッチを印刷し、そのカラーパッチをスキャナで取り込んだ画像を解析することにより粒状性を定量化するものも知られている(例えば、特許文献2、参照。)。
特開2005−103921号公報 特開2005−310098号公報
粒状性の良好なインク量セットに基づいてプロファイルを作成する場合には、プリンタが使用可能なインク量空間の全域を網羅する多数のインク量セットについて粒状性を把握する必要があり、これらの多数のインク量セットについてすべてシミュレーションを行なったり、カラーパッチを形成/評価することは困難であるという課題があった。また、カラーパッチを形成するにあたりどのような色(インク量)のカラーパッチを形成すればよいか分からないという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、少ないカラーパッチの評価によって正確に粒状性を予測することを目的とする。
まず、インク量に関するグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットが準備される。これにより、インク量セットを構成するインク量と粒状性指数の相関関係を把握することが可能となる。また、予め各インク量セットに対応する測色色空間における測色値を予測しておき、測色色空間における測色値が略均一に分布する複数のテストインク量セットを準備する。これにより、測色色空間で略均一に分布するテストインク量セットを準備することができる。
そして、これらのテストインク量セットについてのカラーパッチを印刷する。印刷したカラーパッチは画像入力され、入力した画像に基づいて粒状性指数が算出される。これにより、各インク量セットと粒状性指数との対応関係を得ることができる。上述したようなテストインク量セットを準備することにより、各テストインク量セットと粒状性指数との対応関係をインク量に関するグラデーションを構成するカラーパッチごとに得ることができ、インク量と粒状性指数との相関関係を効率よく把握することができる。一方、各テストインク量セットと粒状性指数との対応関係が測色色空間において略均一に得ることができるため、プリンタガマットの全体について略均等にインク量と粒状性指数との相関関係を把握することができる。
そして、上記テストインク量セットと粒状性指数との対応関係に基づいて、任意のインク量セットについての粒状性指数が予測可能な粒状性プロファイルを作成する。この粒状性プロファイルによれば、実際にカラーパッチを印刷することなく任意のインク量セットについての粒状性指数を予測することができる。また、プリンタガマットにおいて偏りなく粒状性指数を予測することができるとともに、各インク量の変動に応じて正確に粒状性指数を予測することが可能となる。さらに、粒状性プロファイルは実際にカラーパッチをプリンタにて印刷した結果に基づいて作成されるため、当該プリンタの誤差特性も予測される粒状性指数に反映させることができる。
単一インク量に関する1次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットを準備することにより、各インク量の変動に応じた粒状性の変動傾向を把握することができる。例えば、あるインクの階調を一定の階調幅ずつ変動させたグラデーションのカラーパッチ群を再現してもよい。階調を一定の階調幅ずつ増加させれば、インク量空間の当該インク軸について全体的に均一なテストインク量セットを準備することができる。また、各インクの混色によって2次色等の複次色が再現される場合には、複次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットを準備する。これにより、複次色に関してもインク色空間において全体的にテストインク量セットと粒状性指数との対応関係を得ることができる。
測色色空間において略均一に分布する複数のテストインク量セットは、彩度および色相がランダムに分布するように設定される。一方、明度については、中明度域が最頻となるように分布させられる。一般に、プリンタは中明度域において表現力が高く、ガマットが広くなる傾向を有しているため、彩度および色相には偏りが生じないように配慮しつつも、明度に関しては中明度域となるテストインク量セットの数を増加させることが望ましい。このようにすることにより、測色色空間におけるプリンタガマットにおいて対応する座標が略均一に分布する複数のテストインク量セットを準備することができる。
また、ある測色値について重点的に粒状性を調査したい場合には、略均一に分布するテストインク量セットの他に、測色色空間における特定のターゲット色付近に分布するテストインク量セットを生成するようにしてもよい。これにより、ターゲット色付近の粒状性傾向を詳細に調査することが可能となり、ターゲット色付近の粒状性を正確に予測することができる。例えば、ターゲット色として、肌色または空色またはグレーとすることにより、これらの色に関して正確に粒状性を予測することができる。肌色や空色やグレーにおいては、肌色は人に注視されやすいとともに、肌色や空色やグレーは人が粒状性に関して敏感であるため、これらについて正確に粒状性を予測しておく必要性がある。
本発明において粒状性プロファイルの形式は特に限定されず、例えばニューラルネットワークによって粒状性プロファイルが具体化されてもよい。ニューラルネットワークを作成するには各パラメータを最適化するための教師信号が必要となるが、予め特定されたテストインク量セットと粒状性指数との対応関係を教師信号とすることができる。すなわち、テストインク量セットと粒状性指数との対応関係に基づいて粒状性プロファイルとしてのニューラルネットワークを学習させればよい。ニューラルネットワークによれば粒状性指数が複雑かつ非線形に変動する場合でも正確に粒状性指数を予測することができる。
粒状性プロファイルの別の具体例として、ルックアップテーブルによって粒状性プロファイルを実現することも可能である。すなわち、テストインク量セットとカラーパッチを評価して得られた粒状性指数との対応関係が予め得られているため、この対応関係を記述したルックアップテーブルを作成することができる。一部のインク量セットのみがテストインク量セットとして用意されるため、すべてのインク量セットについて粒状性指数との対応関係を記述することはできないが、補間処理を行うことにより任意のインク量セットについての粒状性指数を得ることができる。また、インク量セットに対する粒状性指数の推移が近似式によって近似可能な場合には、近似式によって粒状性プロファイルを規定してもよい。例えば、各インク量を変数とした多項式によって任意のインク量セットについての粒状性指数を予測するようにしてもよい。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、粒状性予測方法および粒状性予測装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。さらには、本発明の各工程をプリンタに関するプロファイル作成方法等の他の処理に組み入れることも可能である。この場合でも、正確に粒状性指数を予測することができ、その粒状性指数をプロファイル作成に利用することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
(1)第1実施形態
(2)分光プリンティングモデルの一例
(3)変形例
(4)まとめ
(1)第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての粒状性予測装置の構成を示している。同図において、粒状性予測装置はコンピュータ10にて実現されており、コンピュータ10が粒状性予測プログラム120を実行することにより粒状性の予測を行う。コンピュータ10は、粒状性予測プログラム120を図示しないCPUにてRAMをワークエリアとしながら実行させ、各処理に必要なデータを図示しないHDD等の記憶装置に記憶する。また、分光プリンティングモデルコンバータ100と色算出部110を実行することにより、任意のインク量セットについての測色値を予測する。
粒状性予測プログラム120は、テストインク量セット準備部121とチャートデータ生成部122とハーフトーン処理部123とマイクロウィーブ処理部124とプリンタ出力部125とスキャナ入力部126と粒状性指数算出部127と粒状性プロファイル作成部128と粒状性予測部129とから構成されている。プリンタ出力部125はインクジェットプリンタPRに対して印刷データを出力可能であり、スキャナ入力部126はスキャナSCが画像入力した画像データを入力可能である。テストインク量セット準備部121は、粒状性の評価を行う複数のテストインク量セットを準備する。チャートデータ生成部122は、各カラーパッチに対応する画素領域がテストインク量セットの画素によって充填された画像データをカラーチャートデータとして生成する。
ハーフトーン処理部123はカラーチャートデータを、インク吐出可否を示す階調の画像データ(ハーフトーンデータ)に変換する。マイクロウィーブ処理部124はハーフトーンデータの各画素列を走査パスごとのラスターデータに分解して印刷データを生成する。粒状性指数算出部127はスキャナから得られたカラーパッチの画像データを空間周波数解析することにより、各テストインク量セットに対応する粒状性指数GI(Graininess Index)を算出する。粒状性プロファイル作成部128は各テストインク量セットに対応する粒状性指数GIとの対応関係に基づいて、粒状性プロファイル200を作成する。粒状性予測部129は粒状性プロファイル200を使用して任意のインク量セットについての粒状性指数GIを算出する。分光プリンティングモデルコンバータ100の詳細については後述する。色算出部110は分光プリンティングモデルコンバータ100から出力された分光反射率Rsmp(λ)に、設定された光源を作用させることにより三刺激値XYZを算出する。色算出部110は、さらにXYZ値をCIELAB空間(L*a*b*空間)のL*a*b*値に変換する。
図2は粒状性プロファイル生成処理の流れを示している。ステップS200においては、テストインク量セット準備部121がテストインク量セットを多数(N個)準備する。ここでは、インク量に関してグラデーションをなす複数のテストインク量セット、および、測色色空間としてのCIELAB空間(L*a*b*空間)において略均一に分布するテストインク量セットを準備する。なお、本実施形態においてインクセットが設定可能であり、インクセットに応じてインク量空間が設定される。例えば、シアン(C)マゼンタ(M)イエロー(Y)ブラック(K)ライトシアン(lc)ライトマゼンタ(lm)がインクセットとして設定されればCMYKlclmインク量空間のテストインク量セットが準備される。本実施形態ではインクセットとしてCMYKlclmが設定されたものとする。
図3は、テストインク量セット準備部121が行うテストインク量セット準備処理の流れを示している。ステップS2001においては、各種設定を行う。例えば、上述したインクセットや、分光プリンティングモデルコンバータ100に対するインクセットや印刷媒体の設定や、色算出部110に対する光源の設定等を行う。ステップS2002においては、テストインク量セット準備部121が1次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現されるテストインク量セットを準備する。
ここでは、インクセットとしてCMYKlclm(256階調)が設定されているため、CMYKlclmがそれぞれ1次色となる。例えば、Cインクの階調を16等分に区切り、16個のテストインク量セット(C=0,15,31・・239,255、M=Y=K=lc=lm=0)を準備する。同様に、MYKclmインクについても16個ずつテストインク量セットを準備する。ステップS2003においては、テストインク量セット準備部121が2次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現されるテストインク量セットを準備する。本実施形態における2次色は、CMインクを等量混色した青色と、MYインクを等量混色した赤色と、YCインクを等量混色した緑色と、lclmインクを等量混色した淡青色である。
例えば、青色の濃度階調を16等分に区切り、16個のテストインク量セット(C=M=0,15,31・・239,255、Y=K=lc=lm=0)を準備する。同様に、赤色と緑色についても16個ずつテストインク量セット(MY=0,15,31・・239,255、C=K=lc=lm=0),(YC=0,15,31・・239,255、M=K=lc=lm=0),(lclm=0,15,31・・239,255、C=M=Y=K=0)を準備する。さらに、CMYインクを等量混色した3次色(コンポジットグレー)についても16個のテストインク量セット(CMY=0,15,31・・239,255、K=lc=lm=0)を準備する。
ステップS2004においては、インク量空間全体にわたってランダムに分布するインク量セットをテストインク量セットの候補として多数生成し、分光プリンティングモデルコンバータ100に入力させる。例えば、CMYKlclmのインク量階調をそれぞれ16等分した格子点上のインク量座標をテストインク量セットの候補として生成する。この場合、166=16,777,216個の候補が生成される。
分光プリンティングモデルコンバータ100は入力されたテストインク量セットの候補それぞれに対してカラーパッチを印刷した場合の分光反射率Rsmp(λ)を算出する。ステップS2005においては、ステップS2004にて生成した各テストインク量セットの候補に対応する分光反射率Rsmp(λ)を色算出部110が取得し、分光反射率Rsmp(λ)にXYZ三刺激値の等色関数x(λ),y(λ),z(λ),および設定された光源の分光分布P(λ)を掛け合わせて積分することにより、XYZ値を算出する。なお、本実施形態においてはCIE標準の光D50の分光分布P(λ)を想定してXYZ値を算出するものとする。以上により、各テストインク量セットの候補に従って再現したカラーパッチの色をXYZ値として得ることができる。次に、色算出部110がXYZ値をL*a*b*値に変換する。XYZ値およびL*a*b*値はともに非機器依存色空間であるため、公知の変換式によって色空間変換することができる。ステップS2006においては、各テストインク量セットの候補に対応するL*a*b*値に基づいて、各テストインク量セットの候補のなかから、テストインク量セットとして使用するものを選択する。なお、本実施形態においては、分光プリンティングモデルコンバータ100と色算出部110にてカラーパッチの分光反射特性に基づいてL*a*b*値を予測するものとしたが、テストインク量セットとL*a*b*値との対応関係を調査し、これらの対応関係が規定されたプロファイルが用意されている場合には、当該プロファイルを用いてテストインク量セットに対応するL*a*b*値を特定してもよい。
図4(A)はプリンタガマットを模式的に示している。同図においてはD50におけるプリンタガマットがCIELAB空間にて示されている。分光プリンティングモデルコンバータ100ではプリンタが形成可能なインクドット形成状態の範囲内での分光反射率Rsmp(λ)の予測が行われるため、プリンタガマット内に色算出部110にて算出された各テストインク量セットの候補に対応するL*a*b*値が分布することとなる。ステップS2006では、連続的な明度L*について複数の離散的な明度域を定義し、これらの明度域ごとに選択するテストインク量セットの個数を決定する。
図4(B)においては明度域ごとに選択されるテストインク量セットの個数分布を示している。同図において、中明度(L*=50)を平均値(最頻値)とする正規分布状にテストインク量セットの個数が設定される。従って、中明度域においては多数のテストインク量セットが使用され、高明度域および低明度域となるにつれて使用されるテストインク量セットが少なくなる。なお、本実施形態においては各明度域から選択されるテストインク量セットの総数が1000個とされる。明度域ごとに選択するテストインク量セットの個数を決定すると、各明度域にL*(a*b*)値が属するテストインク量セットの候補を抽出し、そのなかから当該明度域について決定された個数分だけテストインク量セットの候補を選択する。その際に、当該明度域におけるa*b*方向に関するプリンタガマット内においてランダムにテストインク量セットの候補が選択されるようにする。そして、すべての明度域において対応する個数のテストインク量セットの候補が選択されると、同選択された候補をテストインク量セットとして確定する。
図4(A),図4(B)に示すように明度域ごとに選択されるテストインク量セットの個数分布はプリンタガマットの明度域ごとのa*b*平面の断面積に対応していると考えることができる。従って、図4(B)示した個数分布とすることにより、プリンタガマット内における明度域ごとのa*b*平面において選択されるテストインク量セットの候補の密度を均一にすることができる。すなわち、ステップS2006では、複数のテストインク量セットがCIELAB空間におけるプリンタガマット内において略均一に準備されることとなる。従って、CIELAB空間におけるある色域においてテストインク量セットの候補が集中した場合でも、プリンタガマット内において対応するL*a*b*値が均一に分散するようにテストインク量セットを選択することができる。また、プリンタが最も色の表現力を有する中明度域において多数のテストインク量セットを準備することができる。なお、本実施形態においては各明度域において、a*b*についてランダムにテストインク量セットの候補を選択するものとしたが、a*b*について一定間隔の格子点上のテストインク量セットの候補を選択することより均一性を確保してもよい。ステップS2007においては、グレー軸(a*b*=0)付近のテストインク量セットの候補をテストインク量セットとして選択する。
図5(A)はステップS2007においてテストインク量セットが選択されるグレー軸付近の色域を示している。図5(A)においては、所定明度L*のa*b*平面を示しており、グレー軸を中心として一定の彩度C*以内のグレー域からランダムにテストインク量セットが選択されることが示されている。本実施形態では、350個程度選択される。さらに、ステップS2008においては肌色および空色付近のテストインク量セットの候補をテストインク量セットとして選択する。図5(B)はステップS2008においてテストインク量セットがランダムに選択される肌色域を示し、図5(C)は同様に空色域を示している。ここでも、肌色域および空色域のそれぞれから350個程度選択される。ステップS2007,S2008においても、各色域内のa*b*について一定間隔の格子点上のテストインク量セットの候補を選択してもよい。なお、図5(A),図5(B),図5(C)においてはa*b*平面における各ターゲット色域を示したが、明度L*についてもターゲット色域が規定されている。例えば、L*=45〜85がターゲット色域とされ、L*=45〜85であり図5(A),図5(B),図5(C)で示す範囲内のa*b*値が対応するテストインク量セットが選択される。以上のようにして合計N個のテストインク量セットを準備するとテストインク量セット準備処理を終了させ、図2のメインフローに戻る。なお、グレーおよび肌色および空色は本発明のターゲット色に相当する。
図2のステップS205においては、チャートデータ生成部1272がカラーチャートデータを生成する。カラーパッチは例えば印刷用紙上に矩形状に印刷される色見本であり、同一のカラーパッチ内は同一のテストインク量セットに従って印刷される。すなわち、対応する画像データにおいてカラーパッチに相当する領域が同一のテストインク量セットの階調を有する画素で充填される。本実施形態では、印刷や評価の手間を考慮して、複数のカラーパッチを可能な限り同一の印刷用紙上における複数の異なる位置に配置するカラーチャートデータを生成する。カラーチャートデータが生成できると、同カラーチャートを設定された印刷解像度に解像度変換する。
ステップS210では、ハーフトーン処理部123とマイクロウィーブ処理部124とプリンタ出力部125によって、カラーチャートデータを実際にプリンタPRにて出力させる。プリンタPRに対して、印刷に使用する印刷媒体を設定することができ、設定された印刷媒体上にカラーチャートが形成される。ステップS215では、カラーチャートをスキャナSCでスキャンする。ここでは、プリンタがカラーチャートを印刷したときの解像度よりも高解像度でスキャンを行う。このようにすることにより、各カラーパッチにおけるインクドットの分布状態を詳細に把握することが可能な画像データをスキャナ入力部126が得ることができる。スキャンした画像データはスキャナSCの入力デバイスプロファイルを使用してCIELAB表色系等の非機器依存の画像データに変換しておくことが望ましい。ステップS220においては、スキャンした画像データを印刷媒体上における明度L*分布の画像データL(x,y)に変換する。以下、当該画像データL(x,y)に基づいて粒状性指数算出部127が粒状性指標値GIを算出する。
図6は粒状性指数GIを算出する様子を説明している。本実施形態において、粒状性指数GIは画像の明度を空間周波数(cycle/mm)で評価する。このために、まず図6の左端に示す明度L(x,y)に対してFFT(Fast Fourier Transformation)を実施する(ステップS225)。図6においては得られた空間周波数のスペクトルをS(u,v)として示している。なお、スペクトルS(u,v)は実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とからなり、S(u,v)=Re(u,v)+jIm(u,v)である。このスペクトルS(u,v)は上述のウイナースペクトラムに相当する。
ここで、(u,v)は(x,y)の逆空間の次元を持つが、本実施形態において(x,y)は座標として定義され、実際の長さの次元に対応させるにはスキャナSCの解像度等を考慮しなければならない。従って、S(u,v)を空間周波数の次元で評価する場合も次元の変換が必要である。そこで、まず、座標(u,v)に対応した空間周波数の大きさf(u,v)を算出する。すなわち、主走査方向の最低周波数euはX解像度/25.4,副走査方向の最低周波数evはY解像度/25.4と定義される。なお、X解像度,Y解像度はスキャナSCがスキャンした際の解像度である。なお、ここでは1インチを25.4mmとしている。各走査方向の最低周波数eu,evが算出されれば、任意の座標(u,v)における空間周波数の大きさf(u,v)は((eu・u)2+(ev・v)2))1/2として算出することが可能になる。
一方、人間の目は、空間周波数の大きさf(u,v)に応じて明度に対する感度が異なり、当該視覚の空間周波数特性は、例えば、図6の中央下部に示すVTF(f)のような特性である。この図6におけるVTF(f)はVTF(f)=5.05×exp(−0.138・d・π・f/180)×(1−exp(−0.1・d・π・f/180))である。なお、ここでdは印刷物と目の距離でありfは上記空間周波数の大きさfである。このfは上述した(u,v)の関数として表現されているので、視覚の空間周波数特性VTFは(u,v)の関数VTF(u,v)とすることができる。
上述のスペクトルS(u,v)に対してこのVTF(u,v)を乗じれば、視覚の空間周波数特性を考慮した状態でスペクトルS(u,v)を評価することができる。また、この評価を積分すればサブ画素平面全体について空間周波数を評価することができる。そこで、本実施形態においては、ステップS235〜S255の処理で積分までの処理を行っており、まず、(u,v)を双方とも”0”に初期化し(ステップS235)、ある座標(u,v)での空間周波数f(u,v)を算出する(ステップS240)。また、この空間周波数fにおけるVTFを算出する(ステップS245)。
VTFが得られたら、当該VTFの2乗とスペクトルS(u,v)の2乗とを乗じ、積分結果を代入するための変数Powとの和を算出する(ステップS250)。すなわち、スペクトルS(u,v)は実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とを含むので、その大きさを評価するため、まず、VTFの2乗とスペクトルS(u,v)の2乗とによって積分を行う。そして、座標(u,v)のすべてについて以上の処理を実施したか否かを判別し(ステップS255)、全座標(u,v)について処理を終了したと判別されなければ、未処理の座標(u,v)を抽出してステップS240以降の処理を繰り返す。なお、VTFは図6に示すように空間周波数の大きさが大きくなると急激に小さくなってほぼ”0”となるので、座標(u,v)の値域を予め所定の値以下に制限することにより必要充分な範囲で計算を行うことができる。
積分が終了したら、Pow1/2/全画素数を算出する(ステップS260)。すなわち、変数Powの平方根によって上記スペクトルS(u,v)の大きさの次元に戻すとともに、全画素数で除して規格化する。この規格化により、入力画像の画素数に依存しない客観的な指数(図6のInt)を算出している。本実施形態においては、さらに、印刷物全体の明度による影響を考慮した補正を行って粒状性指数GIとしている。すなわち、本実施形態においては、空間周波数のスペクトルが同じであっても印刷物全体が明るい場合と暗い場合とでは人間の目に異なった印象を与え、全体が明るい方が粒状性を感じやすいものとして補正を行う。このため、まず、全画素について明度L(x,y)を足し合わせ、全画素で除することにより、画像全体の明度の平均Aveを算出する(ステップS265)。
そして、画像全体の明るさによる補正係数a(L)をa(L)=((Ave+16)/116)0.8と定義し、この補正係数a(L)を算出(ステップS270)するとともに上記Intに乗じて粒状性指数GIとする(ステップS275)。なお、補正係数a(L)は、上述した明度補正項aLに相当する。また、補正係数としては、明度の平均によって係数の値が増減する関数であればよく、他にも種々の関数を採用可能である。むろん、粒状性指数GIを評価する成分は明度成分に限られず、色相、彩度成分を考慮して空間周波数を評価してもよいし、色彩値として、明度成分,赤−緑成分,黄−青成分を算出し、それぞれをフーリエ変換した後、各色成分ごとに予め定義された視覚の空間周波数特性を乗じて粒状性指数GIを算出してもよい。
以上の説明したステップS205〜S275の処理によって、印刷したカラーパッチの粒状性が粒状性指数GIとして定量化できたこととなる。ステップS205〜S275を、
ステップS200において生成した複数のテストインク量セットに従って印刷されたカラーパッチを対象として行うことにより、各テストインク量セットについての粒状性指数GIを得ることができる。ステップS280においては、各テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係を記述した対応データCDを記憶する。ステップS285においては、粒状性プロファイル作成部1278が対応データCDに基づいて粒状性プロファイル200を作成する処理を行う。
図7は粒状性プロファイル作成処理の流れを示し、図8は本実施形態における粒状性プロファイルとしてのニューラルネットワーク(NN)の構造を示している。図7のステップS2851においては、NNの構造を決定する各パラメータの初期設定を行う。本実施形態のNNは、入力層がインク量ベクトルIj=(C,M,Y,K,lc,lm),(j=1〜6)となる。一方、出力層は粒状性指数GIとなる。本実施形態のNNは3層構造であり、1層の中間層が設定され、その中間層を構成する中間ユニットの数を任意に設定することができる。中間ユニットUi(m=1〜I)と表記するものとすると、ステップS2851では中間ユニットUiの全数I(例えば、I=23。)が設定される。一般に、教師信号の数に比して中間ユニットUiの数が多いとオーバーフィッティングの傾向が強く、教師信号の数に比して中間ユニットUiの数が少ないとアンダーフィッティングの傾向が強くなるため、ステップS200にて生成したテストインク量セットの個数Nを勘案して適度な中間ユニットUiの数Iを設定することが望ましい。
各中間ユニットUiは下記(1)式によって表わされるものとする。
Figure 2007281724
上記(1)式において各中間ユニットUiは各インク量Ijに対して固有の重みW1ijを有しており、この重みW1ijによって各インク量Ijを重みづけて線形結合することにより得られる。また、各中間ユニットUiは固有のバイアスb1iを有しており、同バイアスb1iが各インク量Ijの線形結合に加算される。ステップS2851では、すべての重みW1ijとバイアスb1iが初期設定される。初期段階では重みW1ijとバイアスb1iをどのように決めてもよく、例えば0を度数平均とした正規分布状に重みW1ijとバイアスb1iを分散させてもよい。
最終的に得られる粒状性指数GIは下記(2)式によって表されるものとする。
Figure 2007281724
上記(2)式において粒状性指数GIは各中間ユニットUiに対して固有の重みW2iを有しており、この重みW2iによって各中間ユニットUiからの出力値Ziを重みづけて線形結合することにより得られる。同様にバイアスb2が加えられる。ステップS2851では、各重みW2iとバイアスb2が初期設定される。なお、中間ユニットUiと出力値Ziとの関係は下記(3)式の伝達関数で表すことができる。
Figure 2007281724
伝達関数は微分可能な単調増加連続関数であればよく、線形関数も適用することができる。本実施形態では、出力に非線形性を持たせるために非線形のハイパボリックタンジェント関数を設定する。むろん、同質の関数としてシグモイド関数を使用することもできる。ステップS2851では、すべての重みW2iとバイアスb2も初期設定される。重みW2iとバイアスb2についても初期段階でどのように決めてもよく、ここでも0を度数平均とした正規分布状に重みW2iとバイアスb2を分散させてもよい。以上のようにして各パラメータを初期設定することにより、NNの構造が作成されたこととなる。ただし、各パラメータは適当に設定しただけであるため、これらをカラーパッチの実評価に基づく対応データCDによって学習させ最適化する必要がある。
そこで、ステップS2852においては各パラメータの最適化を行う。ここでは、誤差逆伝搬(error back propagation)法によって各パラメータW1ij,b1i,W2i,b2の最適化を行う。誤差逆伝搬法では、対応データCDにおける入力(テストインク量セット)に対する出力(粒状性指数GI)と、NNにテストインク量セットを入力したときに出力される粒状性指数GINNとの誤差を順次前段階の層に伝搬させることにより、各層のパラメータを順次決定していく。基本的な方針としては、上述した誤差を最小化させるようにパラメータW1ij,b1i,W2i,b2を最適化することにより、NNにて予測した粒状性指数GINNが実評価によって得られた粒状性指数GIに近い値となるようにする。ところが、上述した方針に徹すると、実評価によって得られた粒状性指数GIがノイズを含む場合、ノイズについてもNNの出力にて再現されてしまう。すなわち、オーバーフィッティングとなってしまう。そこで、オーバーフィッティングを抑止するために下記(4)式の評価関数Eを用意する。
Figure 2007281724
そして、最適化対象のパラメータpを変動させつつ評価関数Eをパラメータpによって偏微分することにより同評価関数Eの勾配を求め、その勾配の絶対値が最も小さくなるパラメータpの値を最適化後のパラメータpとする(勾配法)。これにより、最適化対象のパラメータpの変動において最も評価関数Eが小さくなるパラメータpを特定することができる。なお、パラメータW1ij,b1i,W2i,b2のうち最適化対象のパラメータをパラメータpと表記するものとし、最適化対象のパラメータpは出力から近い順に順次設定される。一通りすべてのパラメータW1ij,b1i,W2i,b2が最適化されると、同様の処理を所定回数または評価関数Eが所定の閾値を下回るまで繰り返す。これにより、パラメータW1ij,b1i,W2i,b2間の交互作用も反映させつつ、評価関数Eを徐々に小さく収束させていくことができる。
ところで、EDは、粒状性指数GINN,GIの誤差を評価するための誤差関数であり、下記(5)式によって表される。
Figure 2007281724
すなわち、すべてのテストインク量セット(nはテストインク量セット番号であり、n=1〜Nとする。)についての粒状性指数GINN,GIの2乗誤差によって誤差関数EDが表される。粒状性指数GINNはNNの入力層にテストインク量セットを順次入力することにより得られる。誤差関数EDが含まれる評価関数Eを最小化させることにより、プリンタガマットを網羅するあらゆるインク量セットについて実評価による粒状性指数GIとNNによって出力される粒状性指数GINNとのずれを最小化させることができる。なお、所定回数最適化を繰り返しても評価関数Eが所望する閾値を下回らない場合には、中間ユニットUiの数Iを増加させて、フィッティング能力を向上させてもよい。逆に、異常に少ない最適化回数でも評価関数Eが所望する閾値を下回った場合には、中間ユニットUiの数Iを減少させて、フィッティング能力を抑制してもよい。
一方、EWはNNによる粒状性指数GINNが実評価に基づく粒状性指数GIにオーバーフィッティングすることを抑止するための抑止関数であり、下記(6)式によって表される。
Figure 2007281724
上記(6)式においては最適化対象のパラメータpsの2乗和によって抑止関数EWが表される。なお、添え字s(s=1〜S)は同種のパラメータpの数を意味し、例えば重みW2iが最適化対象のパラメータpとされた場合には、i(i=1〜I)がs(s=1〜S)に相当する。上記(5)式によれば、抑止関数EWを含む評価関数Eを最小化させることにより、パラメータpsを0に拘束させることができる。NNにおいて重みW1ij,W2iの絶対値が大きくなると、出力される粒状性指数GINNの変動曲線の屈曲が急峻となる。このような場合、ノイズを含む異常な教師信号(粒状性指数GI)の影響を受けている可能性が高い。従って、抑止関数EWによって重みW1ij,W2iを0に拘束させることにより、粒状性指数GINNの屈曲を平滑化し、ノイズを含む粒状性指数GIに起因するオーバーフィッティングを抑止することができる。
ここで、上記(4)式においてα,βは評価関数Eにおける誤差関数EDと抑止関数EWとの重みを調整する係数(ハイパーパラメータ)であると捉えることができる。ハイパーパラメータα,βは下記(7)式と下記(8)式で与えられる。
Figure 2007281724
Figure 2007281724
なお、上記(7)式と上記(8)式におけるγは下記(9)式によって表される。
Figure 2007281724
なお、上記(9)式のλsは、誤差関数EDを最適化対象のパラメータpsで2次微分したS行×S列のヘッセ行列(hessian matrix)の固有値である。この固有値λsはパラメータpsに関する誤差関数EDの傾き変動を反映させたものであるということができる。誤差関数EDの傾き変動が大きい場合に、ハイパーパラメータαが大きくなり、抑止関数EWが重視される。反対に、誤差関数EDの傾き変動が小さい場合に、ハイパーパラメータβが大きくなり、誤差関数EDが重視される。
すなわち、NNによって出力された粒状性指数GINNが実評価による粒状性指数GIに対して急激に追従できたり、追従できなかったりする場合には、その周辺の実評価による粒状性指数GIが異常(ノイズの影響大)である可能性が高く、その場合には抑止関数EWの重みを増加させる。これにより、異常な粒状性指数GIに対して無理にフィッティングすることが防止でき、平滑性の高いNNの出力を得ることができる。なお、ハイパーパラメータα,βはある程度パラメータの最適化が進んだところで、更新させることが望ましい。
以上のようにして各パラメータW1ij,b1i,W2i,b2,Iが設定できると、NNの構造が確定し、粒状性プロファイル200としてのNNが作成されたこととなる。なお、粒状性は、少なくともステップS210にてカラーチャートを印刷したときの印刷媒体と印刷解像度とインクセットの影響を受けるため、これらの条件がマッチングする場合にのみ粒状性プロファイル200による予測は有効となる。また、複数のハーフトーン処理モードとマイクロウィーブ処理モードを想定する場合には、これらの処理モードも一致する必要がある。従って、粒状性プロファイル200の使用時に判別できるように、上記の印刷条件を粒状性プロファイル200に対応づけて記憶しておく。
次に、図2のステップS290において、粒状性予測部1279が任意のインク量セットについての粒状性予測を行う。すなわち、作成したNNに任意のインク量セットを入力することにより、当該インク量セットに対応する粒状性指数を算出する。実体的には、上記(1)〜(3)式の演算を任意のインク量セットについて行うことにより、粒状性指数GINNを算出する。本実施形態のようにNNを利用することにより、容易かつ正確に任意のインク量セットに対応する未知の粒状性指数GINNを予測することができる。また、実際にプリンタPRにて印刷したカラーチャートに基づいてNNを構築しているため、プリンタPRが有する定常的な誤差特性も加味して粒状性指数GINNを予測することができる。
さらに、上記(4)式にてオーバーフィッティングを抑止しているため、少ないテストインク量セットであってもノイズの影響を受けにくくすることができ、必要なカラーパッチの個数を低減させ、印刷やスキャンの手間を抑えることができる。
図9(A)は、本実施形態のNNが実評価の粒状性指数GIにフィッティングされる様子を示している。基本的には粒状性指数GINNは点でプロットされた実評価の粒状性指数GIの近傍を通過することとなる。ただし、上記(4)式にてオーバーフィッティングを抑止しているため、例えば、同図にて点Fで示すようなノイズの影響を受けた実評価の粒状性指数GIが対応データCDに存在する場合でも、この点Fに対するオーバーフィッティングを抑止し、滑らかな粒状性指数GINNの変動を予測することができ、より真値に近い予測を行うことができる。このようなノイズの粒状性指数GIが存在する場合には、誤差関数EDの傾き変動が大きくハイパーパラメータαも大きくなるため、抑止関数EWが重視されるからである。抑止関数EWが重視されれば重みW1ij,W2iの0への拘束力を増すことができ、粒状性指数GINNの変動曲線の平滑性を確保することができる。
また、本実施形態においてCIELAB空間におけるプリンタガマットにて略均一にテストインク量セットが準備されているため、プリンタガマットの全域にわたって均等な密度の粒状性指数GIに対してフィッティングを行うことができる。このように、CIELAB空間にて略均一にテストインク量セットを準備した場合、必ずしも各インク量の変動に応じた粒状性指数GIの変動を把握することができないが、CIELAB空間にて略均一なテストインク量セットとは別にインク量に関するグラデーションのカラーパッチ群を評価しているため、インク量の変動に応じた粒状性指数GIの変動特性をNNの学習に反映させることができる。また、2次色、3次色についてもグラデーションのカラーパッチ群を評価しているため、複数インクの混色によって生じる粒状性指数GIへの交互作用も反映させた学習を実現させることができる。
さらに、グレー域および肌色域および空色域においては数多くのテストインク量セットを準備しているため、これらの色域においてフィッティングを行う実評価の粒状性指数GIの密度を増加させることができる。図9(B)はグレー域および肌色域および空色域においては実評価の粒状性指数GIの密度が増加した様子を示している。このように、実評価の粒状性指数GIの密度が高いと、当該色域におけるフィッティングへのノイズの影響を抑えることができるため、当該色域についてより正確な粒状性指数GIの予測を実現することができる。
(2)分光プリンティングモデルの一例:
以下では、分光プリンティングモデルの一例としてセル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を説明する。このモデルは、よく知られた分光ノイゲバウアモデルとユール・ニールセンモデルとに基づいている。なお、以下の説明では、CMYの3種類のインクを用いた場合のモデルについて説明するが、これを任意の複数のインクを用いたモデルに拡張することは容易である。分光ノイゲバウアモデルとユール・ニールセンモデルについては、Color Res Appl 25, 4-19, 2000, R Balasubramanian, Optimization of the spectral Neugebauer model for printer characterization, J. Electronic Imaging 8(2), 156-166 (1999),を参照。
図10は、分光ノイゲバウアモデルを示す図である。分光ノイゲバウアモデルでは、任意の印刷物の分光反射率R(λ)は、下記(10)式で与えられる。
Figure 2007281724
ここで、aiはi番目の領域の面積率であり、Ri(λ)はi番目の領域の分光反射率である。添え字iは、インクの無い領域(w)と、シアンインクのみの領域(c)と、マゼンタインクのみの領域(m)と、イエローインクのみの領域(y)と、マゼンタインクとイエローインクが吐出される領域(r)と、イエローインクとシアンインクが吐出される領域(g)と、シアンインクとマゼンタインクが吐出される領域(b)と、CMYの3つのインクが吐出される領域(k)をそれぞれ意味している。また、fc,fm,fyは、CMY各インクを1種類のみ吐出したときにそのインクで覆われる面積の割合(「インク被覆率(Ink area coverage)」と呼ぶ)である。分光反射率Ri(λ)は、カラーパッチを分光反射率計で測定することによって取得される。
インク被覆率fc,fm,fyは、図10(B)に示すマーレイ・デービスモデルで与えられる。マーレイ・デービスモデルでは、例えばシアンインクの面積率fcは、シアンのインク吐出量dcの非線形関数であり、1次元ルックアップテーブルの形で与えられる。インク被覆率がインク吐出量の非線形関数となる理由は、単位面積に少量のインクが吐出された場合にはインクが十分に広がるが、多量のインクが吐出された場合にはインクが重なり合うためにインクで覆われる面積があまり増加しないためである。
分光反射率に関するユール・ニールセンモデルを適用すると、上記(10)式は下記(11a)式または下記(11b)式に書き換えられる。
Figure 2007281724
ここで、nは1以上の所定の係数であり、例えばn=10に設定することができる。上記(11a)式および上記(11b)式は、ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を表す式である。
セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)は、上述したユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルのインク色空間を複数のセルに分割したものである。
図11(A)は、セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおけるセル分割の例を示している。ここでは、簡単のために、シアンのインク被覆率fcとマゼンタのインク被覆率fmの2つの軸を含む2次元空間でのセル分割を描いている。なお、これらの軸fc,fmは、インク吐出量dc,dmを示す軸と考えることもできる。白丸は、セル分割のグリッド点(「ノード」と呼ぶ)であり、2次元空間が9つのセルC1〜C9に分割されている。16個のノードにおける印刷物(カラーパッチ)に対しては、分光反射率R00,R10,R20,R30,R01,R11・・R33がそれぞれ予め決定される。
図11(B)は、このセル分割に対応するインク被覆率fc(d)の形状を示している。ここでは、1種類のインクのインク量の範囲0〜dmaxが3つの区間に分割されており、インク被覆率fc(d)は、各区間ごとに0から1まで単調に増加する曲線によって表されている。
図11(C)は、図11(A)の中央のセルC5内にあるサンプルの分光反射率Rsmp(λ)の算出方法を示している。分光反射率Rsmp(λ)は、下記(12)式で与えられる。
Figure 2007281724
ここで、インク被覆率fc,fmは図11(C)のグラフで与えられる値であり、このセルC5内で定義された値である。また、セルC5の4つの頂点における分光反射率R11(λ),R12(λ),R21(λ),R22(λ)の値は、上記(12)式に従ってサンプル分光反射率Rsmp(λ)を正しく与えるように調整されている。
このように、インク色空間を複数のセルに分割すれば、分割しない場合に比べてサンプルの分光反射率Rsmp(λ)をより精度良く算出することができる。図12は、本実施形態で採用されたセル分割のノード値を示している。この例に示されているように、セル分割のノード値は、各インクごとに独立に設定することが好ましい。ところで、図11(A)に示すモデルにおいて、すべてのノードにおける分光反射率をカラーパッチの測定で得ることはできないのが普通である。この理由は、多量のインクを吐出するとにじみが発生してしまい、均一な色のカラーパッチを印刷できないからである。
図13は、測定できない分光反射率を求める方法を示している。これは、シアンとマゼンタの2種類のインクのみを使用する場合の例である。シアンとマゼンタの2種類のインクで印刷される任意のカラーパッチの分光反射率R(λ)は、下記(13)式で与えられる。
Figure 2007281724
上記(16)式に含まれる複数のパラメータのうちで、シアンインクとマゼンタインクの両方が100%吐出量であるときの分光反射率Rb(λ)のみが未知であり、他のパラメータの値は既知であると仮定する。このとき、上記(13)式を変形すれば、下記(14)式が得られる。
Figure 2007281724
上述したように右辺の各項はすべて既知である。従って、上記(14)式を解くことによって、未知の分光反射率Rb(λ)を算出することができる。この分光反射率の見積もりについては、R Balasubramanian, "Optimization of the spectral Neugebauer model for printer characterization", J. Electronic Imaging 8(2), 156-166 (1999)を参照。
シアンとマゼンタの2次色以外の他の2次色の分光反射率も同様にして求めることが可能である。また、複数の2次色の分光反射率が求まれば、複数の3次色の分光反射率も同様にして求めることができる。こうして、高次の分光反射率を順次求めてゆくことによって、セル分割されたインク色空間の各ノードにおける分光反射率をすべて求めることが可能である。
図1に示す分光プリンティングコンバータ100は、図11(A)に示すようにセル分割されたインク色空間の各ノードにおける分光反射率の値と、図11(C)に示すインク被覆率を示す1次元ルックアップテーブルとを有しており、これらを用いて任意のサンプルインク量データに対する分光反射率Rsmp(λ)を算出するように構成されている。
なお、一般に、印刷されたカラーパッチの分光反射率は、インクセットと印刷媒体とに依存する。従って、図1に示す分光プリンティングモデルコンバータ100は、インクセットと印刷媒体との組合せごとに作成される。従って、粒状性を予測するインクセットと印刷媒体との組合せに対応する分光プリンティングモデルコンバータ100が適宜準備されることとなる。印刷媒体が変われば少なくとも分光反射率Rw(λ)が変動するため、印刷媒体に対応した分光反射率Rw(λ)を利用した分光プリンティングモデルコンバータ100を準備する必要がある。
むろん、インクセットが変われば使用される各インクの構成が変わるため、各インクの分光反射率Ri(λ)がインクセットに対応する分光プリンティングモデルコンバータ100を準備する必要がある。上記図2のステップS2001では、どのような印刷媒体とインクセットについて粒状性指数GIを予測するかを設定しており、その設定に対応する分光プリンティングモデルコンバータ100が準備されることとなる。
(3)変形例:
以上においては複数のテストインク量セットについてのカラーパッチの粒状性指数GIによって学習したNNに基づいて任意のインク量セットについての粒状性指数GINNを算出するようにしたが、他の手法に基づいて任意のインク量セットについての粒状性指数GIを算出してもよい。すなわち、粒状性プロファイル200を他の形式によって作成してもよい。前実施形態においては図2のステップS280にて記憶された対応データCDに基づいて、ステップS285で粒状性プロファイル200としてのNNを作成したが、対応データCDに基づいて他の形式の粒状性プロファイル200を作成すればよい。
図14は変形例にかかる粒状性プロファイル200としてのルックアップテーブル(LUT)を模式的に示している。同図において、LUTではインク量空間における一定間隔の格子点上のインク量セットについて対応する粒状性指数GIが記述されている。図2のステップS200においてはテストインク量セット準備部121がテストインク量セットを基本的にCIELAB空間にて均等に生成するため、対応データCDではテストインク量セットが一定間隔の格子点には存在しない。従って、LUTを作成するにあたり、格子点上の代表インク量セットを生成し、その代表インク量セットに対応する粒状性指数GIを対応データCDに基づく補間演算によって算出する。そして、算出された粒状性指数GIと代表インク量セットとを記述することによりLUTを作成することができる。一定間隔の格子点上の代表インク量セットについて対応関係が記述されたLUTによれば後述する補間演算を容易に行うことができる。
LUTにおいては格子点上の代表インク量セットについてのみ対応する粒状性指数GIが記述されるため、LUTとともに代表インク量セット以外の任意のインク量セットについての粒状性指数GIを算出するための補間手法を準備しておく必要がある。具体的には、インク量空間における任意のインク量セットとそれを取り囲む代表インク量セットとの相対位置に基づく重みによって、任意のインク量セットの粒状性指数GIを補間する補間手法を適用することができる。インク量空間における任意のインク量セットとそれを取り囲む代表インク量セットとの相対位置に基づく重みは、インク量空間における任意のインク量セットとそれを取り囲む代表インク量セットとの距離によって把握されてもよいし、任意のインク量セットを頂点とした4面体の体積等によって把握されてもよい。むろん、スプライン補間を適用することも可能である。
さらに、対応データCDにおけるテストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係が近似式によって近似可能である場合には、近似式によって任意のインク量セットに対応する粒状性指数GIを算出することもできる。例えば、各インク量を所定の次元の変数として有する多項式近似式によって粒状性指数GIを算出するようにしてもよい。多項式近似式は、例えば最小2乗法によって各係数や定数を最適化するようにすればよい。テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係がある多項式に近似できると予め判明している場合や、インクセットを構成するインクの種類が少ない場合には有効である。
(4)まとめ:
カラーパッチの測色値が測色色空間にて均一となる複数のテストインク量セット、および、インク量がグラデーションを構成する複数のテストインク量セットに従ってプリンタPRにてカラーパッチの印刷を行い、同カラーパッチをスキャナSCにて画像入力する。スキャナSCによって得られた画像データを解析することにより各テストインク量セットに対応する粒状性指数GIを算出する。これにより、プリンタガマットの全域にわたる各テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係であり、かつ、インク量の変動に応じた粒状性指数GIの変動特性が反映された各テストインク量セットと粒状性指数GIとの対応関係を規定した対応データCDを得ることができる。そして、同対応データCDを教師信号として、粒状性プロファイル200としてのニューラルネットワークを構築する。
粒状性予測装置の構成を示すブロック図である。 粒状性を予測する際の処理手順を示すフローチャートである。 テストインク量セットを準備する処理の流れを示すフローチャートである。 プリンタガマットおよびテストインク量セットの分布を示すグラフである。 グレー域および肌色域および空色域を示すグラフである。 GIを算出する様子を説明する図である。 粒状性プロファイル作成処理の流れを示すフローチャートである。 NNの構造を示す図である。 NNによるフィッティングの様子を示すグラフである。 分光ノイゲバウアモデルを示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおけるセル分割の格子点座標を示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおいて、測定できない分光反射率を求める方法を示す図である。 LUTを示す図である。
符号の説明
10…プロファイル作成装置、100…分光プリンティングモデルコンバータ、120…粒状性予測プログラム、121…テストインク量セット準備部,122…チャートデータ生成部、123…ハーフトーン処理部、124…マイクロウィーブ処理部、125…プリンタ出力部、126…スキャナ入力部、127…粒状性指数算出部、128…粒状性プロファイル作成部、129…粒状性予測部、200…粒状性プロファイル、PR…プリンタ、SC…スキャナ

Claims (9)

  1. プリンタにて使用可能なインクのインク量セットに従って印刷を行ったときの印刷媒体上における粒状性を予測する粒状性予測方法において、
    インク量に関するグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットを準備する第1準備工程と、
    各インク量セットに従って再現されるカラーパッチの測色色空間における測色値を予測し、その測色値が上記測色色空間において略均一に分布する複数のテストインク量セットを準備する第2準備工程と、
    準備された各テストインク量セットについてのカラーパッチを印刷する印刷工程と、
    上記カラーパッチを画像入力する入力工程と、
    入力した画像に基づいて粒状性指数を算出する粒状性指数算出工程と、
    上記テストインク量セットと上記粒状性指数との対応関係に基づいて粒状性プロファイルを作成する粒状性プロファイル作成工程と、
    上記粒状性プロファイルに基づいて任意のインク量セットに従って印刷を行ったときの印刷媒体上における上記粒状性指数を予測する粒状性予測工程とを行うことを特徴とする粒状性予測方法。
  2. 上記第1準備工程においては単一インク量に関する1次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現されるテストインク量セットを準備することを特徴とする請求項1に記載の粒状性予測方法。
  3. 上記第1準備工程においては複数インク量に関する複次色のグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットを準備することを特徴とする請求項2に記載の粒状性予測方法。
  4. 上記第2準備工程においては上記測色色空間において彩度および色相をランダムとしつつ、中明度域が最頻となるように明度を分布させた複数のテストインク量セットを準備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の粒状性予測方法。
  5. 上記第2準備工程においては上記測色色空間における座標が略均一に分布する複数のテストインク量セットの他に、上記測色色空間における特定のターゲット色付近に分布するテストインク量セットを準備することを請求項1から請求項4のいずれかに記載の粒状性予測方法。
  6. 上記ターゲット色は、肌色または空色またはグレーであることを特徴とする請求項5に記載の粒状性予測方法。
  7. 上記粒状性プロファイル作成工程では、上記テストインク量セットと上記粒状性指数との対応関係に基づいて各パラメータを最適化させたニューラルネットワークを上記粒状性プロファイルとして作成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の粒状性予測方法。
  8. 上記粒状性プロファイル作成工程では、上記テストインク量セットと上記粒状性指数との対応関係を記述したルックアップテーブルを上記粒状性プロファイルとして作成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の粒状性予測方法。
  9. プリンタにて使用可能なインクのインク量セットに従って印刷を行ったときの印刷媒体上における粒状性を予測する粒状性予測装置において、
    インク量に関するグラデーションのカラーパッチ群が再現される複数のテストインク量セットを準備する第1準備手段と、
    各インク量セットに従って再現されるカラーパッチの測色色空間における測色値を予測し、その測色値が上記測色色空間において略均一に分布する複数のテストインク量セットを準備する第2準備工程と、
    準備された複数のテストインク量セットについてのカラーパッチを印刷する印刷手段と、
    上記カラーパッチを画像入力する入力手段と、
    入力した画像に基づいて粒状性指数を算出する粒状性指数算出手段と、
    上記テストインク量セットと上記粒状性指数との対応関係に基づいて粒状性プロファイルを作成する粒状性プロファイル作成手段と、
    上記粒状性プロファイルに基づいて任意のインク量セットに従って印刷を行ったときの印刷媒体上における上記粒状性指数を予測する粒状性予測手段とを具備することを特徴とする粒状性予測装置。

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