JP2007281164A - 圧電トランス、該圧電トランスの制御方法、及び該圧電トランスの製造方法 - Google Patents

圧電トランス、該圧電トランスの制御方法、及び該圧電トランスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明では、不安定な分極状態の境界領域を作らず、高い昇圧比が得られ、かつ、分極時、動作時ともに亀裂が入ることのない、小型化に適した圧電トランスを提供する。
【解決手段】電圧を印加して振動を励起すると共に変圧した電圧を出力する圧電トランスは、入力電圧が印加される一次側に用いられて第1の分極方向に分極された第1の圧電体と、前記変圧された電圧が出力される二次側に用いられて前記第1の分極方向と異なる第2の分極方向に分極された第2の圧電体と、を備え、前記第1の圧電体が有する面と前記第2の圧電体が有する面とが対向するように接続することにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電トランスに関する。
従来から圧電セラミックスの圧電効果を応用した圧電トランスは、例えば液晶ディスプレイに使用されているバックライト用インバータ等に広く適用されている。
図25は、圧電トランスの従来例を示す。同図は、圧電トランスのうち、基本的で最もよく研究されてきたRosen型の構造を示す。圧電トランスは、板状の圧電素子501の左半部の上面に入力電極502が設けられ、左半部の下面に接地電極503が設けられている。その圧電素子の右側端部の側面に出力電極504が設けられている。
この圧電トランスにおいて、一次側入力電圧として電極502、503に出力側機械的振動の共振周波数に合わせた電圧Vinが印加されると、逆圧電効果により電気エネルギーが機械エネルギー変換され、長さLの方向の縦振動が励振される。駆動周波数が長さ方向の縦振動の一次モードや二次モードの共振周波数にほぼ一致する時、出力電極504では圧電効果により機械エネルギーが電気エネルギーに変換され、出力電圧Voutが発生する。このとき出力電極504では分極方向が長さ方向であり、その長さは厚みに比べて大きいので出力電極504からは高電圧を容易に得られる。
このような特性をもつ圧電トランスを用いた様々な文献が開示されている。特許文献1では、圧電セラミック体を比誘電率の異なる第1の圧電材料と第2の圧電材料とで構成し、圧電セラミック体の出力部側を構成する第2の圧電材料の比誘電率を、圧電セラミック体の入力部側を構成する第1の圧電材料の比誘電率よりも小さくし、かつ、入力部と出力部の境界部位置に第1の圧電材料と第2の圧電材料とが混在する混在部を形成することが開示されている。
また、特許文献2では、単層もしくは複数の圧電層からなる低インピーダンス部と、単層もしくは複数の圧電層からなる高インピーダンス部とを設け、低インピーダンス部と高インピーダンス部とにおいて圧電層の分極方向を平行にすることが開示されている。
また、特許文献3では、シリコンウェハに対して所定のエッチング処理を行って、圧電膜を蒸着させて走査型近接場光学顕微鏡用のカンチレバーを製造する方法が開示されている。
特開2000−269566号公報 特開2000−150980号公報 特開2000−9627号公報
上述した図25の圧電トランスは、一枚の圧電素子に入力用の一対の電極と、出力用電極を設けている。そして、入力側は厚み方向に分極し、出力側は長さ方向に分極している。このように2つの分極方向が直交すると、その分極方向が直交する境界領域が不安定な分極状態となる。それによって動作中に圧電素子に亀裂が入ったり、十分な昇圧比が得られなかったり等の問題があった。
また、従来から、入力する電圧の周波数を高くするほど、出力電圧が大きくなると言われていた。しかしながら、圧電トランスの小型化を図ると、その境界領域の存在に起因して良好な昇圧特性が得られなかった。また、分極時に圧電セラミクスに亀裂が入り、歩溜まりの低下の原因になっていた。
また、特許文献1では、その境界領域に第1の圧電材料と第2の圧電材料とを混在させることで、その境界領域の横断面において焼結時に作用する厚さ方向の剪断応力が緩和され、圧電セラミック体の剪断破壊による割れを防止している。しかしながら、この境界領域は一定の幅があるために、この境界領域において2つの直交する分極軸が得られず、圧電トランスの特性が低減してしまっていた。
上記の課題に鑑み、本発明では、不安定な分極状態の境界領域を作らず、高い昇圧比が得られ、かつ、分極時、動作時ともに亀裂が入ることのない、小型化に適した圧電トランスを提供する。
本発明にかかる、電圧を印加して振動を励起すると共に変圧した電圧を出力する圧電トランスは、入力電圧が印加される一次側に用いられて第1の分極方向に分極された第1の圧電体と、前記変圧された電圧が出力される二次側に用いられて前記第1の分極方向と異なる第2の分極方向に分極された第2の圧電体と、を備え、前記第1の圧電体が有する面と前記第2の圧電体が有する面とが対向するように接続されることを特徴とする。
前記圧電トランスは、前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが、互いにその誘電体特性が異なることを特徴とする。
前記圧電トランスは、前記第1の分極方向と前記第2の分極方向とが略直交するように前記第1の圧電体と前記第2の圧電体が接合されていることを特徴とする。
前記圧電トランスは、前記第1の圧電体は、前記第2の圧電体よりも比誘電率が高いことを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記第1の圧電体及び前記第2の圧電体のうち少なくとも1つは、ジルコンチタン酸鉛、チタン酸鉛、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム、水晶、チタン酸バリウム、ビスマク層状構造強誘電体のいずれかからなることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記第1の圧電体がジルコンチタン酸鉛セラミクスであり、前記第2の圧電体がチタン酸鉛セラミクスであることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、低音響減衰特性を有する電気的絶縁性弾性薄板を介して前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが接合されていることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記接合は、接着材を用いて行われていることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記接合は、表面活性化常温接合法を用いて行われていることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記絶縁性弾性薄板は、アルミナ、ジルコニア、酸化ケイ素、窒化珪素のいずれかよりなることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記第1の圧電体へ信号を入力する信号伝送用配線が前記絶縁性弾性薄板に配されていることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記第1の圧電体及び前記第2の圧電体のうち少なくとも一方が、圧電性薄膜からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる圧電トランスは、マイクロマシンプロセスを用いて形成したメンブレンの両面に一対の異なる誘電特性を有する圧電体が形成されてなる構造を有する。
前記圧電トランスにおいて、前記メンブレンは、半導体基板をエッチングして得られるシリコン、酸化ケイ素、または窒化珪素からなり、前記圧電体は、層状に前記メンブレンに形成されていることを特徴とする。
前記圧電トランスにおいて、前記圧電体は、薄膜であることを特徴とする。
前記圧電トランスは、半導体基板上に複数配列されてアレイ型マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)圧電トランスとして用いられる。
また、本発明にかかる、入力電圧が印加される一次側に用いられて第1の分極方向に分極された第1の圧電体と、前記変圧された電圧が出力される二次側に用いられて前記第1の分極方向と異なる第2の分極方向に分極された第2の圧電体が、前記第1の分極方向と前記第2の分極方向とが略直交するように接合され、前記入力電圧を印加して振動を励起すると共に変圧した電圧を前記第2の圧電体側から出力する圧電トランスの制御方法は、前記第1の圧電体の入力電極へ入力された前記電圧信号に基づいて、自励発振を行い、前記圧電トランスを駆動させて昇圧された電圧を提供することを特徴とする。
本発明にかかる圧電トランスの製造方法は、低誘電率圧電体を第1の分極方向に分極させて、所定間隔でダイシングを行うことにより低誘電率圧電体部を作製し、エッチング処理により半導体基板の所定部分の厚さを薄くしてメンブレンを形成して絶縁膜を形成することにより絶縁部を作製し、高誘電率圧電体を所定間隔でダイシングを行うことにより高誘電率圧電体部を作製し、前記メンブレンの一方の面と前記低誘電率圧電体部のダイシング残部とを、電極を介して接合し、前記メンブレンの他方の面と高誘電率圧電体部のダイシング残部とを接合し、前記高誘電率圧電体部を前記第1の分極方向に直交する第2の分極方向に分極させることを特徴とする。
前記圧電トランスの製造方法は、前記低誘電率圧電体部の作製においては、前記低誘電率圧電体の上面及び下面に電極を形成して該電極間に電圧を印加することにより前記第1の分極方向に分極させて、所定間隔で前記ダイシングを行い、前記絶縁部の作製においては、前記エッチング処理により半導体基板の所定部分の厚さを薄くしてメンブレンを形成して、酸化膜により半導体基板の表面に絶縁膜を形成して、該エッチング処理されていない側のメンブレンの上面に電極を形成し、前記高誘電率圧電体部の作製においては、前記高誘電率圧電体を所定間隔でダイシングを行い、該ダイシング面に電極を形成し、前記メンブレン上面に形成した電極と前記低誘電率圧電体部のダイシング残部の前記電極とを接合し、前記メンブレンの下面と高誘電率圧電体部のダイシング残部とを接合し、前記高誘電率圧電体部のダイシング残部の側面に形成された前記電極により、前記第1の分極方向に直交する第2の分極方向に分極させることを特徴とする。
本発明にかかるマイクロマシンプロセスを用いる圧電トランスの製造方法は、半導体基板の一方の面上に第1の圧電層を形成して、所定の間隔でエッチング処理を行い、前記第1の圧電層の上面に電極層を形成し、前記半導体基板の他方の面側を所定間隔でエッチングして、該エッチングした部分に第2の圧電層を形成し、前記第2の圧電層の表面に電極層を形成し、前記第1の圧電層を第1の分極方向に分極させ、前記第2の圧電層を前記第1の分極方向と直交する第2の分極方向に分極させることを特徴とする。
本発明にかかるマイクロマシンプロセスを用いる圧電トランスの製造方法は、半導体基板の一方の面上に第1の電極を形成し、該第1の電極の上面に第1の圧電層を形成して、所定の間隔でエッチング処理を行い、前記第1の圧電層の上面に第2の電極を形成し、前記半導体基板の他方の面側を所定間隔でエッチングして、該エッチングした部分に第2の圧電層を形成し、前記第2の圧電層をエッチングして、略立体状形状に切り出し、前記第2の圧電層の表面の一部にマスク処理を行って前記第2の圧電層の表面に電極層を形成した後に該マスクを除去することにより、該マスクを除去された部分により隔てられた第3の電極と第4の電極とを形成し、前記第1及び第2の電極を用いて、前記第1の圧電層を第1の分極方向に分極させ、前記第3及び第4の電極を用いて、前記第2の圧電層を前記第1の分極方向と直交する第2の分極方向に分極させることを特徴とする。
本発明を用いることにより、板厚方向の分極軸と長さ方向の分極軸とがほぼ完全に直交する圧電トランスを得ることができる。この圧電トランスにより高い昇圧比が得られる。また、この圧電トランスは、分極時及び動作時ともに亀裂が入ることがなく、小型化に適している。
<第1の実施形態>
本実施形態では、誘電率の異なる2つの圧電体を分極方向が直交するように接合させて形成した圧電トランスについて説明する。
図1は、本実施形態における圧電トランスの側面図である。圧電トランス1は、電極2,3,4、高誘電率圧電体5、低誘電率圧電体6、配線9,10,12、接地線11から構成される。
まず、予め、高誘電率圧電体5は板厚方向13に分極させておき、低誘電率圧電体6は長さ方向14に分極させておく。しかる後、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6を接合する。
高誘電率圧電体5の上面全体には、電極2が形成されている。電極2は、配線9により一次側入力端子17と接続されている。高誘電率圧電体5の下面全体には、電極3が形成されている。電極3は、配線10及び接地線11により接地端子18と接続されている。
低誘電率圧電体6の端部側面の全体には、電極4が形成されている。電極4は、配線12により二次側出力端子19と接続されている。
高誘電率圧電体5及び低誘電率圧電体6の厚さはそれぞれt、長さはそれぞれほぼ0.5Lで表されるが、厳密には昇圧化が最大になるよう、厚さの微調整が行われ、両者の長さがわずかに異なる場合もある。
また、本実施形態の圧電トランスにおいて、接合面8から左側の圧電体は右側の圧電体よりも比誘電率が高くなるように構成されている。そこで、比誘電率の高い側を高誘電率圧電体部15、比誘電率の低い側を低誘電率圧電体部16と便宜上称する。
圧電トランス1は、圧電効果を有する材料(高誘電率圧電体5及び低誘電率圧電体6)を接合して形成されており、電気−機械エネルギー変換を行うことができる。すなわち、一次入力電極側である電極2に電流電圧Vinが印加されると、圧電トランス1は所定の共振周波数で振動する振動子として動作し、二次電極側である電極4より昇圧された高電圧Voutが出力される。
上記において、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6を接合したが、この手法について簡単に説明する。接合方法は各種の方法を利用することができる。例えば、エポキシ系の接着剤を用いる場合には、接合面となる表面に接着剤を塗布後、加圧・過熱して接着し、極力薄い接着層を形成するができる。
他の接合方法の一例として、表面活性化常温接合(Surface−activated Room−temperature Bonding)を用いてもよい。表面活性化常温接合法は、接合面を真空中で表面処理することにより、表面の原子を化学結合の形成しやすい活性な状態とし室温での接合もしくは熱処理温度を大幅に下げることができる。
このような接合方法を用いることにより、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6との間の中間的な領域が形成されるのが抑制される。仮にその中間的な領域ができたとしても、その領域の大きさは従来に比べてきわめて小さいものとなる。したがって、従来のように、中間的な領域での斜め方向の分極が発生せず、直交した分極方向を確保することができる。
図2は、本実施形態における圧電トランスの原理を説明するための図である。電極2と電極3間の静電容量をC1で表し、電極2または電極3と電極4間の静電容量をC2で表す。そして、図1に示すように、電極2と電極3間に印加する入力電圧をVin、出力電圧をVoutで表す。
このとき、Voutは図2の式(1)及び(2)で表すことができる。なお、k31は横効果についての電気機械結合係数、k33は縦効果についての電気機械結合係数を表わす。さらに、Qmは圧電トランス1の機械的品質係数を表わす。ε1は高誘電率圧電体5の比誘電率、ε2は低誘電率圧電体6の比誘電率を表わす。
式(2)により、Voutはε1/ε2に比例することから、ε1/ε2の値が大きくなるほど、より大きな出力電圧Voutが得られる。そこで、本発明では、入力側の圧電素子が出力側の圧電素子に比べて相対的に比誘電率が大きくなるように構成している。
圧電素子の材質としては、例えば、ジルコンチタン酸鉛セラミクス、チタン酸鉛セラミクス、ニオブ酸リチウム単結晶、ニオブ酸カリウム単結晶、タンタル酸リチウム単結晶、水晶単結晶、チタン酸バリウム、ビスマス層状構造強誘電体をそれぞれ低誘電率と高誘電率の組み合わせとなるように選んで用いればよい。例えば、高誘電率圧電体5がジルコンチタン酸鉛セラミクスであり、低誘電率圧電体6がチタン酸鉛セラミクスという組み合わせがある。
図3は、本実施形態における圧電トランス1と従来の一体型の圧電トランスとの昇圧比の周波数特性測定結果を示す。同図において、縦軸は昇圧比、横軸は周波数を示す。昇圧比のピーク周波数213において、本実施形態における圧電トランスの昇圧比の周波数特性211の方が従来の圧電トランスの昇圧比の周波数特性212よりも高いことが分かる。
図4は、本実施形態における圧電トランス1と従来の一体型圧電トランスとの各種特性を比較した表である。本実施形態では、一次側には富士セラミクス社製C21の圧電素子を用い、二次側には富士セラミクス社製M6の圧電素子を用いた。
本実施形態における圧電トランス1の一次側圧電素子に入力電圧(Vin=6.88[V])を印加すると、二次側圧電素子からは出力電圧(Vout=365[V])が得られる。このときの昇圧比はVout/Vin=53である。この昇圧比におけるこの圧電素子1の長さLと厚さTの比はL/T=2.474である。
比較の対象として、従来の一次側と二次側とが一体となった圧電トランス(富士セラミクス社製C205)を用いた。この従来の一体型圧電トランスの一次側に入力電圧(Vin=3.72[V])を印加すると、二次側圧電素子からは出力電圧(Vout=800[V])が得られる。このときの昇圧比はVout/Vin=215である。この昇圧比におけるこの従来一体型の圧電素子は、L/T=16.6である。
本実施形態における圧電トランス1と、従来の一体型の圧電トランスとのL/Tを同じ値にした場合の昇圧比に換算して、この換算昇圧比を比較する。圧電トランス1の換算昇圧比は356であり、従来の一体型圧電トランスに比べて、約1.7倍の昇圧効果があることが確認できる。
本実施形態によれば、境界領域が生じないように誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6とを接合することができるので、板厚方向の分極軸と長さ方向の分極軸とが直交する圧電トランスを得ることができる。よって、本実施形態の圧電トランスにより、従来の圧電トランスより高い昇圧比が得られたと言える。
<第2の実施形態>
本実実施形態では、第1の実施形態に加えて、高誘電率圧電体5が厚み方向に複数積層された高誘電率圧電体部15を有する圧電トランスについて説明する。本実施形態については、第1の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態における圧電トランスの側面図である。図5において、図1と異なる部分は、高誘電率圧電体部15である。高誘電率圧電体部15は、5層からなる圧電層20と、それらの圧電層20間に設けられた内部電極21a,21bとを有する。各層をそれぞれ上から第1層〜第5層と称すると、第1層と第2層間、第3層と第4層間にある内部電極21bは外部電極21cと接続されている。第2層と第3層間、第4層と第5層間にある内部電極21aは外部電極21dと接続されている。このように、内部電極21a,21bは積層された圧電層間に形成され、交互に外部電極21c,21dに接続されている。
高誘電率圧電体部15の各圧電層は板厚方向に分極している。このとき、高誘電率圧電体部15の圧電層は、隣接する圧電層に対して互いに逆方向に分極するように形成されている。
各圧電層は、高誘電率圧電体5であるため、より大きい静電容量が得られる。したがって、第1の実施形態より昇圧比の高い圧電トランスを得ることができる。
なお、高誘電率圧電体部15は、グリーンシート積層法を用いて作製する。すなわち、圧電セラミック層と内部電極とを厚み方向へ積層して積層体を得る場合、圧電セラミック層としてセラミックスグリーンシートを用い、このセラミックスグリーンシートへ内部電極を印刷して積層する方法を採用して作製している。
本実施形態によれば、高誘電率圧電体を積層させることにより、第1の実施形態よりの高い昇圧比を得ることができる。なお、積層体の外部電極は図5では圧電トランスの長軸に垂直の面に形成しているが、紙面に平行な2つの面に形成してもよい。
<第3の実施形態>
本実施形態では、低音響減衰率を有する絶縁弾性体薄板を挟んで、高誘電率圧電体と低誘電率圧電体とを接合させた圧電トランスについて説明する。本実施形態については、上記の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6は、本実施形態における圧電トランスの側面図である。図7は、図6のAa−Ab断面(高誘電率圧電体5側から見た断面図)である。図8は、図6のBa−Bb断面(低誘電率圧電体6側から見た断面図)である。
図6の圧電トランスは、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6との間に、所定の電極パターンが形成された絶縁性弾性体30を追加したものである。絶縁性弾性体30は、低音響減衰率を有する電気的絶縁材料であり、例えば、アルミナ、ジルコニア、シリコン、または窒化珪素、SiO2等の絶縁材料で構成されている。
図6の圧電トランスは、絶縁性弾性体30を中央にして高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6が左右対称となるように接合している。左右対称にすることで、圧電トランスが基本振動モードで振動する場合にその節が絶縁性弾性体30上に位置することができる。したがって、絶縁性弾性体30を中央に配置することは圧電トランスを支持する場合に有利となる。
図7において、絶縁性弾性体30の表面には高誘電率圧電体5が接合されている。そして、高誘電率圧電体5の上面側の電極2は、引き出し配線34と接続されている。この引き出し配線34は絶縁性弾性体30の下方端部まで配され、取り出し電極31となっている。
また、高誘電率圧電体5の下面側の電極3は、引き出し配線41と接続されている。この引き出し配線41は絶縁性弾性体30の下方端部まで配され、取り出し電極42となっている。
図8において、絶縁性弾性体30の表面には電極膜35が形成されている。この電極膜35の上面に低誘電率圧電体6が配置されている。また、電極膜35は、引き出し配線33と接続されている。この引き出し配線33は絶縁性弾性体30の下方端部まで配され、取り出し電極32となっている。
このように電極膜(接地電極)35を絶縁性弾性体30と低誘電率圧電体6の境界に形成して、低誘電率圧電体6を挟んで、接地電極(電極膜35)と電極4とがほぼ完全に平行に対向するようになるので、電束の均一性という観点から、従来と比べて有利となる。
例えば、図25では、電極502と電極503間で電界が生じ、さらに、電極503と電極504間で電界が生じる。すなわち、電極503から電極504へ向かって斜め方向に電界が生じることになる。これによって、分極方向と電界方向が一致しなくなり、目的とした振動モード以外の不要振動が発生する原因となっていた。
これに対して、本実施形態では、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6の間に絶縁性弾性体30が設けられ、電極膜35と電極がほほ完全に平行に配置しているので、電極3から電極4へ向かって斜め方向に電界が生じない。本実施形態では、電極2と電極3間に電圧を印加する。電極3から引き出し配線41−取り出し電極42−取り出し電極32−引き出し配線33を介して、電極膜35と電極4間で電界が生じている。この電界は、電極膜35から電極4へ向かって分極方向にほぼ一致した方向に電界が生じている。
さらに、低誘電率圧電体6側における分極が長さ方向になるように、接地電極(電極膜35)と電極4とを対向させているので、確実に分極方向を直交させることができる。
また、絶縁性弾性体30に、低音響減衰部材を用いることで、圧電トランスが超音波振動するときの振動の減衰を抑制することができる。
本実施形態によれば、高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6との間で、より確実に分極方向を直交させることができる。また、圧電トランスが超音波振動するときの振動の減衰を抑制することができる。したがって、振動の損失が軽減し、効率のよい昇圧を得ることができる。
<第4の実施形態>
本実実施形態では、第1の実施形態の圧電トランスを円筒形状にした圧電トランスについて説明する。本実施形態については、上記の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図9は、本実施形態における圧電トランスの斜視図である。同図の圧電トランスは、円筒形上の高誘電率圧電体5と低誘電率圧電体6とを用いている。高誘電率圧電体5の外壁面に電極3を形成し、内壁面に電極2を形成している。電極2は配線9を介して一次側入力端子17と接続している。電極3は配線10,11を介して接地端子18と接続している。したがって、高誘電率圧電体5は板厚方向13である筒の中心から外周方向へ分極している。
低誘電率圧電体6は、円筒形のドーナツ形状をした縁部分の全面に電極4が形成されている。電極4は配線12を介して二次側出力端子と接続している。したがって、長さ方向14である接合部7から電極4への長さ方向に分極している。
このように構成することにより、円筒の中空部分に様々な部品を収納することができる。例えば、通常は、Vin及びVoutは交流信号であるが、その交流を直流に変換するための整流器等をこの中空部分に収納するようにしてもよい。
<第5の実施形態>
本実実施形態では、第3の実施形態の圧電トランスを半導体基板上に形成した圧電トランスについて説明する。本実施形態については、上記の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図10は、本実施形態における圧電トランスの側面図である。同図において、圧電トランスは、電極52,53,54、高誘電率圧電体55、低誘電率圧電体56、半導体基板58、絶縁膜メンブレン59、絶縁膜60、接地配線電極61、オーミックコンタクト62、拡散層63、ワイヤ64、中継電極65、ウェーハ貫通孔66、貫通配線67、電極パッド68,69,70から構成される。
半導体基板(シリコン基板)58の下面側からテーパーを設けた凹部が形成されている。その凹部の底面に相当する部分(すなわち、他の基板部分よりも厚みが薄い)が絶縁膜メンブレン59に相当する。このような形態において、半導体基板58は、その表面が酸化されて、絶縁膜(SiO2)60が形成されている。
絶縁膜メンブレン59の下面には、高誘電率圧電体55が接合されている。絶縁膜メンブレン59の上面には、低誘電率圧電体56が接合されている。高誘電率圧電体55の左側面には電極52が形成されており、半導体基板58のテーパー形状部分の表面の電極膜を介して電極パッド68と接続されている。高誘電率圧電体55の右側面には電極53が形成されており、半導体基板58のテーパー形状部分の表面の電極膜を介して電極パッド69と接続されている。
低誘電率圧電体56の下面と絶縁膜メンブレン59との間には接地電極配線61が形成されている。また、低誘電率圧電体56の上面には電極54が形成されている。接地電極配線61と電極パッド69とは、オーミックコンタクト62、拡散層63により半導体基板58を介して導通している。
また、半導体基板58の上面には中継電極65が形成されており、中継電極65はワイヤ64を介して電極54と接続されている。また、半導体基板58には、ウェーハ貫通孔66が設けられ、絶縁処理された内壁面表面に貫通配線67が形成されている。ウェーハ貫通孔66の下側の開口部周辺には電極パッド70が設けられている。電極パッド70は、貫通配線67を介して、中継電極65と接続されている。
図10の圧電トランスは、図6の圧電トランスを半導体基板により実現したものである。よって、図6の絶縁性弾性体30に対応するのが絶縁膜メンブレン59である。また、電極52、電極53、電極54はそれぞれ、図6の電極2,3,4に対応する。したがって、電極52と電極53とに垂直な方向の分極73が形成されている。また、接地配線電極61と電極54とに垂直な方向の分極74が形成されている。または、接合後に分極処理を行ってもよい。
よって、電極パッド68と電極パッド69間に一次側入力電圧Vinが印加されると、電極パッド70と電極パッド69間で二次側出力電圧Voutが得られる。
図11〜図13は、本実施形態における圧電トランスの製造工程を示す。ここでは、バルクプロセス(分極状態の圧電セラミクスや単結晶圧電体のバルクを接合、パターニングするプロセス)により圧電トランスを製造する。
まず、低誘電率圧電体部81を作製する。まず、上面と下面にそれぞれ電極817,816を形成して、予め分極状態818にある平行平板状の低誘電率圧電体を、その下面方向からh2の高さ(低誘電率圧電体研削残り部高さ)821を研削したものである。ここで、凸部815の幅はW2である。
次に、半導体基板異方性エッチング領域82を作製する。半導体基板異方性エッチング領域82は、半導体基板に拡散層822,824、オーミックコンタクト823、ビアホール825を形成して、異方性エッチングによりテーパー状の凹部を形成して、半導体基板の表面全体を酸化して酸化膜811,812,813を形成して構成される。
異方性エッチングによりテーパー状の凹部を形成する場合、半導体基板の下面側からh1の高さ(半導体基板異方性エッチング領域深さ)806をエッチングして、テーパーを設けた凹部を形成して、半導体基板異方性エッチング残部810が形成される。その後、その半導体基板の表面を酸化して絶縁膜(SiO2)811,812,813を形成する。
また、半導体基板異方性エッチング残部810間の半導体基板の残部が絶縁膜メンブレン811となる。絶縁膜メンブレン811の上面からオーミックコンタクト823にわたって電極814を形成する。
次に、高誘電率圧電体部83を作製する。矢印の方向に分極された圧電セラミクス板を片面溝加工した片面凹構造として、その凹部表面全体に電極膜を形成後、さらにダイシング残留部803の上部に形成された電極膜を除去し、高誘電率圧電体を露出させる(電極非形成面804)。高誘電率圧電体部83において、高誘電率圧電体初期厚さh3(808)から高さh2(高誘電率圧電体研削残り部高さ(807)がh2≧h1となるように研削する。
このようにして電極膜を除去していない部分であるダイシング残留部の側壁及びダイシング溝の電極を、ダイシング側壁側面電極802とする。ここで、ダイシング側壁側面電極802とダイシング残留部803と含めた幅をw1で表す。w1は、w2にほぼ等しくなる。なお、805は、高誘電率圧電体表面である。
次に、半導体基板異方性エッチング領域82に対して、絶縁膜メンブレン811の上面側には低誘電率圧電体部81を、下面側には高誘電率圧電体部83を矢印820に沿って位置合わせをして接合させる。このとき、ダイシング残留部803の非電極形成面804が絶縁膜811の面に空気層や気泡を巻き込まずに完全に密着した状態になるように接合する。
それから、低誘電率圧電体部81の上面側から研削停止位置819まで研削を行い、その研削した表面に電極914(図12参照)を形成する。そして、ダイシング刃827により、低誘電率圧電体部81の各低誘電率圧電体研削残部815の側面に沿って、ダイシング刃切り込み停止位置826まで切り込みを入れる。
次に、ダイシング刃827により、高誘電率圧電体部83の各ダイシング残留部803の側面に沿って、ダイシング刃切り込み停止位置830まで切り込みを入れる。
そして、図12に示すように、高誘電率圧電体901(ダイシング残留部803に相当する)の右側の側面電極902aとオーミックコンタクト825とをブリッジ電極910により接続する。そのブリッジ電極910は、分極用配線912に接続されている。
また、図12に示すように、高誘電率圧電体901(ダイシング残留部803に相当する)の左側の側面電極902bと、半導体基板異方性エッチング残部810のテーパー形状部分に沿わせたブリッジ電極909とを接続する。そのブリッジ電極909は、入力電圧印加用配線913に接続されている。予め分極された圧電素子をダイシング凹部加工、電極形成する時、902a、902bは入力電圧印加用電極となり、電極形成後に分極するときは分極用電極を兼ねることになり、図12に示すような配線をして高電圧Vpolingを印加する。すなわち、分極用配線912(+または−)と分極用配線913(−または+)間に分極電圧Vpolingを印加すると、図12の矢印940で示す方向に高誘電率圧電体901が分極状態となる。
図13は、図12の半導体基板異方性エッチング残部810の先端部分920の拡大図である。図13に示すように、ブリッジ電極909とブリッジ電極910は短絡していない。
本実施形態によれば、第3の実施形態の圧電トランスをバルクプロセスによりシリコン基板上に製造することができる。
<第6の実施形態>
本実施形態では、MEMS(Micro Electro−Mechanical Systems)による半導体薄膜プロセスを用いて製造される圧電トランスについて説明する。
図14は、本実施形態における圧電トランスの断面図である。同図において、圧電トランスは、電極102,103,104、高誘電率圧電体105、低誘電率圧電体106、半導体基板108、絶縁膜メンブレン109、絶縁膜110、接地配線電極111,122、オーミックコンタクト112、拡散層113、配線115,121、ウェーハ貫通孔116、貫通配線117、電極パッド118,119,120から構成される。
シリコン基板108の下面側からテーパーを設けた凹部が形成されている。その凹部の底面に相当する部分(すなわち、他の基板よりも厚みが薄い)が絶縁膜メンブレン109に相当する。このような形態において、半導体基板108は、その表面が酸化されて、絶縁膜(SiO2)110が形成されている。
絶縁膜メンブレン109の下面には、高誘電率圧電体105が形成されている。絶縁膜メンブレン109の上面には、低誘電率圧電体106が形成されている。高誘電率圧電体105の左側面には電極102が形成されており、半導体基板108のテーパー形状部分の表面の電極膜を介して電極パッド118と接続されている。高誘電率圧電体105の右側面には電極103が形成されており、半導体基板108のテーパー形状部分の表面の電極膜122を介して電極パッド119と接続されている。
低誘電率圧電体106の下面と絶縁膜メンブレン109との間には接地電極配線111が形成されている。また、低誘電率圧電体106の上面には電極104が形成されている。接地電極配線111と電極パッド119とは、オーミックコンタクト112、拡散層113により半導体基板108を介して導通している。なお、接地電極配線111は低誘電率圧電体106の下部では、低誘電率圧電体106の面積とほぼ同じでやや小さい寸法、低誘電率圧電体106から延び出た領域では細線となっている。
また、半導体基板108の上面には配線115が形成されており、この配線115は電極104と接続されている。また、半導体基板108には、ウェーハ貫通孔116が設けられ、絶縁処理された内壁面表面に貫通配線117が形成されている。ウェーハ貫通孔116の下方の開口部周辺には電極パッド120が設けられている。
電極パッド120は、貫通配線117を介して、配線115と接続されている。電極パッド118,119,120はそれぞれ、半田ボール123,124,125により回路基板124と接続している。
図14の圧電トランスは、図6の圧電トランスを半導体プロセスにより実現したものである。したがって、図6の絶縁性弾性体30に対応するのが絶縁膜メンブレン109である。また、電極102、電極103、電極104はそれぞれ、図6の電極2,3,4に対応する。したがって、電極102と電極103との間で分極処理することにより分極130が生じる。また、接地配線電極111と電極104間で分極処理することにより分極131が生じる。
よって、電極パッド118と電極パッド119間に一次側入力電圧Vinが印加されると、電極パッド120と電極パッド119間で二次側出力電圧Voutが得られる。
次に、図14の圧電トランスの製造工程を図15〜図20を用いて説明する。図15は、本実施形態における圧電トランスの製造工程の全体の概要図である。図16は、図15のAで示す部分の矢印の方から見た正面図である。図17は、図15のBで示す部分の矢印の方から見た正面図である。図18は、図15のCで示す部分の矢印の方から見た正面図(その1)である。図19は、図15のCで示す部分の矢印の方から見た正面図(その2)である。図20は、図15のDで示す部分の矢印の方から見た正面図である。
S1工程では、まず、片面に絶縁膜を形成し、裏面を異方性エッチングによりテーパー形状の凹部144を形成し、半導体基板141の表面全体を酸化して酸化膜142を形成し、拡散層143,145及びビア150を形成し、凹部144の底面に絶縁膜メンブレン161が形成された半導体基板を準備する。
次いで、シリコン基板141の上面側において、絶縁膜メンブレン161の上面からビア150にわたって接地電極配線1512を形成する。そうして、圧電膜152を絶縁膜メンブレン161の上部に対応する接地電極配線1511上に形成する。それから圧電膜152に電極153を接続する。
その後、スパッタリングにより凹部144に圧電膜160を形成する(図16参照)。
さらに、圧電膜160の平坦部分148にレジスト149を形成する。また、シリコン基板141の異方性エッチング残部の下面側の酸化膜142にもレジスト146を形成する。
S2工程では、レジスト膜が形成されていない圧電膜領域160をパターンニングエッチング除去する。これにより、圧電膜160は、符号156で示すような形状にパターンニングされる。図17に示すように、レジスト149で覆われていない部分は表面酸化膜162が露出している。このとき、レジスト149は帯状にパターンニングされているので、そのレジスト149に覆われている圧電膜156が絶縁膜メンブレン161の表面に残っている。この後、レジスト149を溶剤によって除去する。
さらに、シリコン基板141の異方性エッチング残部の下面側の酸化膜142をエッチングして、ビア154を形成する。
S3工程では、シリコン基板141の下面側全体に電極膜157を形成する(図18参照)。このとき、ビア154の内壁面にも電極膜157が形成される。さらに、図19に示すように、レジスト158を横方向に形成し、圧電膜160に対して異方性エッチングをした後、レジスト146,158を除去する。なお、図18〜図20では、シリコン基板141の上面側にある圧電膜152等は省略してある。
S4工程において、図15及び図20に示すように、圧電膜156が絶縁膜メンブレン161に対してレジスト158直下の領域以外の圧電膜はエッチング除去され、六面体構造にパターンニングされる。電極157は、ステップのある帯状に形成されている。次いで、前記六面体構造の上面170の金属膜のみを除去し、面170が全面絶縁状態になるようにする。符号170は、電極が除去された面を示す。符号171は、圧電素子の側壁に残った対向電極を示す。符号172は、電極が除去された圧電膜の側壁を示す。
また、矢印175,176で示す部分に分極用プローブを接触させて、圧電膜156を分極させる。シリコン基板141の上面側にある圧電膜152についても引き出し配線1512と電極153間に分極用プローブを接触させて、圧電膜152をメンブレン膜と平行な方向に分極させる。
図21は、本実施形態における圧電トランスをアレイ状に配列させた構造を示す。同図では、平面状の弾性体の上面に複数の低誘電率圧電体203、下面にその各低誘電率圧電体203に対応する高誘電率圧電体202が形成されている。図21は、平板状の絶縁弾性体で便宜的に図示されているが、この平板はSi基板からなり異方性エッチングされ、その凹部に入力側の圧電膜をメンブレンを介して対向した位置に出力の圧電膜が形成されていることはいうまでもない。なお、図10の圧電トランスも同様にアレイ状に配列させることもできる。
本実施形態によれば、MEMSによる半導体薄膜プロセスを用いて圧電トランスを製造することができるので、より小型化を図ることができる。また、MUT(Micromachined Ultrasonic Transducer:マイクロマシンプロセスを用いた超音波トランスデューサ)等のMEMSアレイ素子に近接配置させて、各アレイを構成するエレメント単位で対応させて制御することも可能である。
<第7の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態の圧電トランスに自励発振回路を適用する場合について説明する。
図22は、本実施形態における圧電トランス素子と配線の側面図である。圧電トランス220は、一次側圧電素子221、二次側圧電素子222、電極225,228、接地配線229、接地線230、一次側入力端子231、二次側信号出力端子232、帰還信号端子260から構成される。符号223,224は分極方向を示す。図22の圧電トランス220は、図1の圧電トランス1の電極4(図22の二次側信号出力用電極228に対応する)に対して、帰還信号端子260に接続された配線を接続したものである。
図23は、図22の圧電トランスを二次側信号出力用電極228側から見た場合を示す。二次側信号出力用電極228には、帰還電極261が形成されており、この帰還電極261と帰還信号端子260とが接続されている。
図24は、本実施形態における圧電トランスに対して自励発振回路に適用したものである。同図の回路は、圧電トランス220、位相調整素子270、負荷抵抗271、トランジスタ272から構成される。
電源電圧Vcc273の端子は、負荷抵抗271を介して、圧電トランス220の一次側圧電素子信号入力用電極225と接続されている。
また、同図において、圧電トランス220と、位相調整素子270と、トランジスタ272と、帰還信号伝送線274とにより自励発振回路が構成されている。
この回路の動作について説明する。電源電圧Vcc273は、バイアス抵抗271を介して圧電トランス220の一次側圧電素子信号入力用電極225に印加する。この瞬間、一次側圧電素子に厚み方向、すなわち矢印方向の変位が起こる。この変位は、ポアソン比を介して横変位に変換されて、境界面で2次側圧電素子にその分極方向の応力を及ぼす。この応力による圧電効果で二次側圧電素子の出力電極228と帰還電極261に電圧を発生する。
この帰還信号は、帰還信号伝送線274を介し、位相調整素子270により位相が調整されて、FET272のゲート(G)に入力される。
これにより、自励発振回路は、帰還信号を正帰還させることにより持続的な自励発振を実現でき、安定したトランス機能を実現できるようになる。この振動動作によって安定した出力電圧Voutを得ることができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態に自励発振回路を適用したが、その他の実施形態の圧電トランスに自励発振回路を適用してもよい。本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採用ことができる。
第1の実施形態における圧電トランスの側面図である。 第1の実施形態における圧電トランスの原理を説明するための図である。 第1の実施形態における圧電トランス1と従来の一体型の圧電トランスとの昇圧比の周波数特性を示す。 第1の実施形態における圧電トランス1と従来の一体型圧電トランスとの各種特性を比較した表である。 第2の実施形態における圧電トランスの側面図である。 第3の実施形態における圧電トランスの側面図である。 図6のAa−Ab断面(高誘電率圧電体5側から見た断面図)である。 図6のBa−Bb断面(低誘電率圧電体6側から見た断面図)である。 第4の実施形態における圧電トランスの斜視図である。 第5の実施形態における圧電トランスの側面図である。 第5の実施形態における圧電トランスの製造工程(その1)を示す。 第5の実施形態における圧電トランスの製造工程(その2)を示す。 第5の実施形態における圧電トランスの製造工程(その3)を示す。 第6の実施形態における圧電トランスの側面図である。 第6の実施形態における圧電トランスの製造工程の全体の概要図である。 図15のAで示す部分の底面図である。 図15のBで示す部分の底面図である。 図15のCで示す部分の底面図(その1)である。 図15のCで示す部分の底面図(その2)である。 図15のEで示す部分の底面図である。 第6の実施形態における圧電トランスをアレイ状に配列させた構造を示す。 第7の実施形態における圧電トランスの側面図である。 図22の圧電トランスを二次側信号出力用電極228側から見た場合を示す。 第7の実施形態における圧電トランスに対して自励発振回路に適用したものである。 圧電トランスの従来例を示す。
符号の説明
1 圧電トランス
2,3,4 電極
5 高誘電率圧電体
6 低誘電率圧電体
9,10,12 配線
11 接地線
15 高誘電率圧電体部
16 低誘電率圧電体部
30 絶縁性弾性体
52,53,54 電極
55 高誘電率圧電体
56 低誘電率圧電体
58 半導体基板
59 絶縁膜メンブレン
60 絶縁膜
61 接地配線電極
62 オーミックコンタクト
63 拡散層
64 ワイヤ
65 中継電極
66 ウェーハ貫通孔
67 貫通配線
68,69,70 電極パッド
102,103,104 電極
105 高誘電率圧電体
106 低誘電率圧電体
108 半導体基板
109 絶縁膜メンブレン
110 絶縁膜
111,122 接地配線電極
112 オーミックコンタクト
113 拡散層
115,121 配線
116 ウェーハ貫通孔
117 貫通配線
118,119,120 電極パッド
220 圧電トランス
221 一次側圧電素子
222 二次側圧電素子
225,228 電極
229 接地配線
230 接地線
231 一次側入力端子
232 出力側配線
260 帰還信号端子
270 位相調整素子
271 バイアス抵抗
272 トランジスタ

Claims (21)

  1. 電圧を印加して振動を励起すると共に変圧した電圧を出力する圧電トランスにおいて、
    入力電圧が印加される一次側に用いられて第1の分極方向に分極された第1の圧電体と、
    前記変圧された電圧が出力される二次側に用いられて前記第1の分極方向と異なる第2の分極方向に分極された第2の圧電体と、
    を備え、
    前記第1の圧電体が有する面と前記第2の圧電体が有する面とが対向するように接続される
    ことを特徴とする圧電トランス。
  2. 前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが、互いにその誘電体特性が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 前記第1の分極方向と前記第2の分極方向とが略直交するように前記第1の圧電体と前記第2の圧電体が接合されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の圧電トランス。
  4. 前記第1の圧電体は、前記第2の圧電体よりも比誘電率が高い
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。
  5. 前記第1の圧電体及び前記第2の圧電体のうち少なくとも1つは、ジルコンチタン酸鉛、チタン酸鉛、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム、水晶、チタン酸バリウム、ビスマク層状構造強誘電体のいずれかからなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧電トランス。
  6. 前記第1の圧電体がジルコンチタン酸鉛セラミクスであり、前記第2の圧電体がチタン酸鉛セラミクスである
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧電トランス。
  7. 前記接合について、低音響減衰特性を有する電気的絶縁性弾性薄板を介して前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが接合されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。
  8. 前記接合は、接着材を用いて行われている
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。
  9. 前記接合は、表面活性化常温接合法を用いて行われている
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。
  10. 前記絶縁性弾性薄板は、アルミナ、ジルコニア、酸化ケイ素、窒化珪素のいずれかよりなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧電トランス。
  11. 前記第1の圧電体へ信号を入力する信号伝送用配線が前記絶縁性弾性薄板に配されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧電トランス。
  12. 前記第1の圧電体及び前記第2の圧電体のうち少なくとも一方が、圧電性薄膜からなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧電トランス。
  13. マイクロマシンプロセスを用いて形成したメンブレンの両面に一対の異なる誘電特性を有する圧電体が形成されてなる構造を有する圧電トランス。
  14. 前記メンブレンは、半導体基板をエッチングして得られるシリコン、酸化ケイ素、または窒化珪素からなり、
    前記圧電体は、層状に前記メンブレンに形成されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の圧電トランス。
  15. 前記圧電体は、薄膜である
    ことを特徴とする請求項14に記載の圧電トランス。
  16. 請求項14に記載の圧電トランスを半導体基板上に複数配列したアレイ型マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)圧電トランス。
  17. 入力電圧が印加される一次側に用いられて第1の分極方向に分極された第1の圧電体と、前記変圧された電圧が出力される二次側に用いられて前記第1の分極方向と異なる第2の分極方向に分極された第2の圧電体が、前記第1の分極方向と前記第2の分極方向とが略直交するように接合され、前記入力電圧を印加して振動を励起すると共に変圧した電圧を前記第2の圧電体側から出力する圧電トランスの制御方法であって、
    前記第1の圧電体の入力電極へ入力された前記電圧信号に基づいて、自励発振を行い、前記圧電トランスを駆動させて昇圧された電圧を提供する
    ことを特徴とする圧電トランスの制御方法。
  18. 低誘電率圧電体を第1の分極方向に分極させて、所定間隔でダイシングを行うことにより低誘電率圧電体部を作製し、
    エッチング処理により半導体基板の所定部分の厚さを薄くしてメンブレンを形成して絶縁膜を形成することにより絶縁部を作製し、
    高誘電率圧電体を所定間隔でダイシングを行うことにより高誘電率圧電体部を作製し、
    前記メンブレンの一方の面と前記低誘電率圧電体部のダイシング残部とを、電極を介して接合し、
    前記メンブレンの他方の面と高誘電率圧電体部のダイシング残部とを接合し、
    前記高誘電率圧電体部を前記第1の分極方向に直交する第2の分極方向に分極させる
    ことを特徴とする圧電トランスの製造方法。
  19. 前記低誘電率圧電体部の作製においては、前記低誘電率圧電体の上面及び下面に電極を形成して該電極間に電圧を印加することにより前記第1の分極方向に分極させて、所定間隔で前記ダイシングを行い、
    前記絶縁部の作製においては、前記エッチング処理により半導体基板の所定部分の厚さを薄くしてメンブレンを形成して、酸化膜により半導体基板の表面に絶縁膜を形成して、該エッチング処理されていない側のメンブレンの上面に電極を形成し、
    前記高誘電率圧電体部の作製においては、前記高誘電率圧電体を所定間隔でダイシングを行い、該ダイシング面に電極を形成し、
    前記メンブレン上面に形成した電極と前記低誘電率圧電体部のダイシング残部の前記電極とを接合し、
    前記メンブレンの下面と高誘電率圧電体部のダイシング残部とを接合し、
    前記高誘電率圧電体部のダイシング残部の側面に形成された前記電極により、前記第1の分極方向に直交する第2の分極方向に分極させる
    ことを特徴とする請求項17に記載の圧電トランスの製造方法。
  20. マイクロマシンプロセスを用いる圧電トランスの製造方法であって、
    半導体基板の一方の面上に第1の圧電層を形成して、所定の間隔でエッチング処理を行い、
    前記第1の圧電層の上面に電極層を形成し、
    前記半導体基板の他方の面側を所定間隔でエッチングして、該エッチングした部分に第2の圧電層を形成し、
    前記第2の圧電層の表面に電極層を形成し、
    前記第1の圧電層を第1の分極方向に分極させ、
    前記第2の圧電層を前記第1の分極方向と直交する第2の分極方向に分極させる
    ことを特徴とする圧電トランスの製造方法。
  21. マイクロマシンプロセスを用いる圧電トランスの製造方法であって、
    半導体基板の一方の面上に第1の電極を形成し、該第1の電極の上面に第1の圧電層を形成して、所定の間隔でエッチング処理を行い、
    前記第1の圧電層の上面に第2の電極を形成し、
    前記半導体基板の他方の面側を所定間隔でエッチングして、該エッチングした部分に第2の圧電層を形成し、
    前記第2の圧電層をエッチングして、略立体状形状に切り出し、
    前記第2の圧電層の表面の一部にマスク処理を行って前記第2の圧電層の表面に電極層を形成した後に該マスクを除去することにより、該マスクを除去された部分により隔てられた第3の電極と第4の電極とを形成し、
    前記第1及び第2の電極を用いて、前記第1の圧電層を第1の分極方向に分極させ、
    前記第3及び第4の電極を用いて、前記第2の圧電層を前記第1の分極方向と直交する第2の分極方向に分極させる
    ことを特徴とする圧電トランスの製造方法。
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