JP2007280830A - 非水電解質二次電池用正極とその製造方法およびそれらを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極とその製造方法およびそれらを用いた非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】正極をプレスしてその厚みを形成する際に正極を構成する正極活物質が破断されて、その破断面が水分と反応してガスを発生させ、電池の充放電サイクル特性が低下するという課題を解決し、充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】集電体と、集電体に形成された正極合剤層22とを備えた非水電解質二次電池用正極であって、正極合剤層22として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質23と、少なくとも正極活物質23の破断面23aの表面近傍に存在し、水分との反応を防止するシランカップリング剤24、24aとを含有して非水電解質二次電池用正極が構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関し、より詳しくは充放電特性を損なうことのない、耐湿性に優れた非水電解質二次電池用正極とその製造方法およびそれらを用いた非水電解質二次電池に関する。
非水電解質二次電池を代表するリチウムイオン二次電池は、軽量でありながら起電力が高く、高エネルギー密度であるという特徴を有することから、携帯電話やデジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコンなどの様々な種類の携帯電子機器や移動体通信機器の駆動用電源として需要が拡大している。
そして、リチウムイオン二次電池は、リチウム含有複合酸化物よりなる正極と、金属リチウムやリチウム合金またはリチウムイオンを吸蔵・放出する正極活物質を含む負極と、電解質とから構成されている。さらに、正極として用いられているLiCoOやLiNiO(xは電池の充放電によって変化する)などのリチウム含有複合酸化物は、充電時に反応性の高い高価数状態のCo4+やNi4+を含む。
このことに起因して、正極の製造過程において、その表面に空気中の水分の吸着によりリチウム含有複合酸化物が関与する電解質の分解反応が促進され、電池内でのガスの発生により充分な充放電サイクル特性や高温下での保存特性が得られなくなる。
そこで、一般的に正極などは、空気中の水分などの吸着を防止するために、ドライエアー雰囲気で製造されているが、それにより生産性や製造コストの低減が制限されている。
それを解決する方法として、水分などが吸着した正極による電池内でのガスの発生を抑制し、充放電サイクル特性や高温下での保存特性を改善するための提案が多くなされている。
例えば、正極材のリチウム含有複合酸化物が、水分の影響を受けて電池性能が低下するのを防止するために、リチウム含有複合酸化物微粒子の表面や正極の表面に撥水性物質の被膜を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、リチウムイオンが電極に吸蔵されるときに電極界面で発生する副反応により、吸蔵されたリチウムイオンの一部が放出不能となり、充放電サイクル特性が低下するという課題を解決するために、正極または負極をシラン化合物またはフッ素系界面活性剤で処理する技術などが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−224664号公報 特開平11−354104号公報
しかしながら、従来の一般的な正極の作製方法においては、正極活物質を含む正極合剤ペーストを集電体に塗布した後、プレスして正極の厚みを調整する工程が必要であり、正極活物質はプレスによる圧力により破断する場合がある。
そのため、特許文献1や特許文献2に示すように、調合時に正極活物質にシランカップリング剤による処理を行っても、プレス工程により正極活物質が破断し、その破断面で水分と反応して正極活物質が分解され、電池の充放電の際にガスが発生する場合がある。
以下、図6を用いて、従来の正極の製造方法について説明する。
図6(a)は従来の正極の製造工程において、集電体上に正極活物質を含む正極合剤ペーストを塗布した後の正極の断面の部分拡大図で、図6(b)はプレス工程後の正極活物質の状態を模式的に示す断面図である。
図6(a)に示すように、正極活物質61の表面は予めシランカップリング剤62で被覆されている。
しかし、図6(b)に示すように、正極活物質61の一部はプレス工程時の圧力によって破断し、その破断面63が露出して水分などと反応しやすい状態となっている。すなわち、プレス工程前において正極活物質のカップリング剤処理の有無にかかわらず、プレス工程後においては大気中の水分と接触する正極活物質の破断面が発生する可能性がある。また、粉状の正極活物質は、予めカップリング剤処理をしない場合、プレス工程前の正極の状態では結着剤で被覆されているため、大気中の水分と反応しにくい状態にある。しかし、プレス工程により、正極活物質に破断面を生じ、水分と反応しやすい状態となる。
そのため、従来の正極の製造工程では、破断面63の表面近傍にシランカップリング剤62を配置できないため、正極活物質61の破断面63における水分などとの反応を防止できなかった。
したがって、正極をプレスした後、正極を捲回し、電池を組み立てるまで、正極を低湿度環境で保存するなど保存環境を厳しく管理する必要があり、生産性向上の点などから大きな課題となっている。
すなわち、正極を取り扱う工程における湿度環境によっては、正極活物質が水と反応して水酸化物などの分解生成物が生成する。正極活物質が吸水して分解生成物を形成した正極を用いて作製した非水電解質二次電池は、正極活物質が分解した分解生成物などが非水電解質と反応して炭酸ガスなどが発生する。その結果、非水電解質二次電池は、充分な充放電サイクル特性が得られないとともに、高温下においては膨張などによる変形や保存特性などの信頼性が低下する。
さらに、室温環境下においてもガスの発生により電池ケースが膨張するなど品質を低下させる原因となる。
本発明は上記の課題を解決するものであり、充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を実現するための非水電解質二次電池用正極とその製造方法およびそれらを用いた非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の非水電解質二次電池用正極は、集電体と、集電体に形成された正極合剤層とを備え、正極合剤層としてリチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質と少なくとも正極活物質の破断面の表面近傍に存在し、水分との反応を防止するシランカップリング剤とを含有したものである。これにより、生産性が高く、保存特性や充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池用正極を実現できる。
本発明の非水電解質二次電池用正極を用いれば、正極中の正極活物質の水分との反応を抑制でき、非水電解質二次電池内でのガスの発生を抑制できる。そのため、保存特性や充放電サイクル特性に優れ、かつ生産性の高い非水電解質二次電池用正極とその製造方法およびそれを用いた非水電解質二次電池を提供することができる。
本発明の第1の発明は、集電体と、集電体に形成された正極合剤層とを備えた非水電解質二次電池用正極であって、正極合剤層として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質と、少なくとも正極活物質の破断面の表面近傍に存在し、水分との反応を防止するシランカップリング剤とを含有する。
この構成により、プレス工程で発生する正極活物質の破断面の近傍にもシランカップリング剤を存在させることができるため、正極活物質と水分との反応を抑制することにより、優れた充放電サイクル特性を実現することができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、正極活物質としてニッケルを含むリチウム複合酸化物を用いた非水電解質二次電池用正極である。この構成は第1の発明による非水電解質二次電池用正極の一例であり、正極の正極活物質としてニッケルを含むリチウム複合酸化物を用いた場合に、雰囲気中の水分がシランカップリング剤によって正極活物質の破断面に接触することを防止できるため、正極活物質の分解が抑制される。その結果、充放電容量の低下が抑制できる。
本発明の第3の発明は、非水電解質二次電池用正極の製造方法であって、集電体上にリチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質を含有する正極合剤層を形成する工程と、その正極合剤層をプレスして所定の厚みにするとともに正極合剤層にシランカップリング剤を含浸させる工程とを含む。
この方法により、正極合剤層をプレスする工程において、正極合剤層にシランカップリング剤を含浸させることにより、プレス工程において破断した正極活物質の破断面の表面近傍にもシランカップリング剤を付与することができる。
本発明の第4の発明は、第1の発明による非水電解質二次電池用正極と、負極および非水電解質を備えた非水電解質二次電池である。
これにより、保存特性や充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本明細書に記載された基本的な特徴に基づく限り、以下に記載の内容に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態による非水電解質二次電池の一部展開斜視図である。
図1に示すように、角型の非水電解質二次電池(以下、「電池」と記す場合もある)は、負極1と、負極1に対向し放電時にリチウムイオンを還元する正極2と、負極1と正極2との間に介在し負極1と正極2の直接接触を防ぐセパレータ3とを有する。負極1および正極2は、セパレータ3とともに捲回されて電極群4を形成している。そして、電極群4は、非水電解質(図示せず)とともに電池ケース5内に収納されている。さらに、電極群4の上部には、電極群4と封口板6とを隔離するとともに正極リード7と負極リード9を隔離する、例えば樹脂製の枠体11が配置されている。また、正極外部接続端子と兼用される電池ケース5の開口部には、負極リード9を外部機器と接続する負極外部接続端子10と非水電解質の注液口を封止する注液口封止部8を有する封口板6が設けられている。そして、負極1は集電体と負極合剤層とからなり、正極2は集電体と正極合剤層とを有する。
以下に、本発明の実施の形態における非水電解質二次電池用正極について、図2を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態における非水電解質二次電池用の正極2を構成する正極合剤層22の概念断面図である。通常は、集電体(図示せず)の両面に正極合剤層22が形成されているが、図2ではそのうちの片面の構造のみを示しており、正極合剤層22は、少なくとも正極活物質23とその表面近傍に存在するシランカップリング剤24とバインダー25から構成されている。なお、図面中では、正極活物質23をシランカップリング剤24で被覆したように示しているが、例えば水分などが正極活物質23に接触しないようにその近傍に存在していてもよいことはいうまでもない。
本発明は、図2に示すようにプレス工程において潰された正極活物質23の破断面23aの近傍にもシランカップリング剤24aが存在している点である。
ここで、集電体とともに正極2を構成する正極合剤層22としては、ニッケルまたはコバルトを主成分とする含リチウム複合酸化物(Ni/Co系Li複合酸化物、例えばLiCoOやLiNiO、LiMnO、またはこれらの混合あるいは複合化合物)などを正極活物質23として含む。
また、正極活物質23としては上記以外に、LiMPO(M=V、Fe、Ni、Mn)の一般式で表されるオリビン型リン酸リチウム、LiMPOF(M=V、Fe、Ni、Mn)の一般式で表されるフルオロリン酸リチウムなども利用可能である。さらにこれら含リチウム化合物の一部を異種元素で置換してもよい。金属酸化物、リチウム酸化物、導電剤などで表面処理してもよい。
含リチウム複合酸化物の形態は特に限定されないが、例えば一次粒子の状態で正極活物質23を構成する場合と、複数の一次粒子が凝集した二次粒子よりなる正極活物質23を構成する場合がある。
正極合剤層22は、さらにバインダー25として導電剤と結着剤とを含有する。そして、導電剤としては、天然黒鉛や人造黒鉛のグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類、炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維類、フッ化カーボン、アルミニウムなどの金属粉末類、酸化亜鉛やチタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー類、酸化チタンなどの導電性金属酸化物、フェニレン誘導体などの有機導電性材料を用いることができる。
また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。
また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンより選択された2種以上の材料の共重合体を用いてもよい。またこれらのうちから選択された2種以上を混合して用いてもよい。
正極2に用いる集電体としては、アルミニウム(Al)、炭素、導電性樹脂などが使用可能である。また、このいずれかの材料にカーボンなどで表面処理してもよい。
正極活物質23またはNi/Co系Li複合酸化物粒子の平均粒径は、特に限定されないが、例えば1〜30μmが好ましく、特に10〜30μmが好ましい。平均粒径は、例えばマイクロトラック社製の湿式レーザー粒度分布測定装置などにより測定することができる。この場合、体積基準における50%値(メディアン値:D50)を平均粒径と見なすことができる。
含リチウム複合酸化物は、一般式:Li1−yで表され、一般式は、0.85≦x≦1.25および0≦y≦0.50を満たし、元素Mは、NiおよびCoよりなる群から選択される少なくとも1種であり、元素Lは、アルカリ土類元素、遷移金属元素、希土類元素、IIIb族元素およびIVb元素よりなる群から選択される少なくとも1種である。元素Lは、含リチウム複合酸化物に、熱安定性向上の効果などを与える。
0<yの場合、含リチウム複合酸化物は、元素Lとして、Al、Mn、Ti、Mg、Zr、Nb、Mo、WおよびYよりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
これらの元素は、含リチウム複合酸化物に元素Lとして単独で含まれていてもよく、2種以上が含まれていてもよい。特にAlは、酸素との結合力が強いことから元素Lとして好適である。また、Mn、TiおよびNbも好ましい。元素Lとして、Ca、Sr、Si、Sn、Bなどを含んでもよいが、Al、Mn、Ti、Nbなどと併用することがより好ましい。
Li含有量を表すxの範囲は、電池の充放電により増減する。完全放電状態(初期状態)におけるxの範囲は、0.85≦x≦1.25であればよいが、0.93≦x≦1.1がさらに好ましい。
元素Lの含有量を表すyの範囲は、0≦y≦0.50であればよいが、容量、サイクル特性、熱安定性などのバランスを考慮すると、0<y≦0.50が好ましく、0.001≦y≦0.35であることが特に好ましい。
なお、元素LがAlを含む場合、NiとCoと元素Lとの合計に対するAlの原子比aは0.005≦a≦0.1が好適であり、0.01≦a≦0.08がさらに好適である。
元素LがMnを含む場合、Niと、Coと、元素Lとの合計に対するMnの原子比bは、0.005≦b≦0.5が好適であり、0.01≦b≦0.35がさらに好適である。
元素LがTiおよびNbよりなる群から選択される少なくとも1種を含む場合、NiとCoと元素Lとの合計に対するTiおよび/またはNbの原子比cは0.001≦c≦0.1が好適であり、0.001≦c≦0.08が特に好適である。
正極活物質を構成するリチウム複合酸化物は、一次粒子であってもよく、複数の一次粒子が凝集して形成した二次粒子であってもよい。また、複数種類の正極活物質が凝集して二次粒子を形成していてもよい。
以下に、本発明の実施の形態における非水電解質二次電池用正極の製造方法について、説明する。
まず、シランカップリング剤で予め処理した正極活物質またはシランカップリング剤で予め処理していない正極活物質と、導電材および結着剤とを分散させて調合し正極合剤ペーストを作製する。
つぎに、調合した正極合剤ペーストを集電体上に塗布し、乾燥して正極合剤層を形成する。
つぎに、形成した正極合剤層と集電体をプレスして所定の厚みを有する正極を形成する。
そして、正極合剤層をプレスする、例えば最終プレス工程において、以下で説明する処理方法1から処理方法3により、正極合剤層中にシランカップリング剤を含浸させる。
なお、正極活物質を予めシランカップリング剤で処理しない場合においても、以下で説明する処理方法1から処理方法3を用いれば、正極の状態でシランカップリング剤の処理を行うため、プレス工程後の正極において水分と正極活物質の反応を抑制する効果を高めることができる。
ここで、シランカップリング剤としては、分子内に少なくとも1つの有機官能基と、複数の結合基とを有する。有機官能基は、様々な炭化水素骨格を有する。結合基は加水分解により、金属元素に直接結合した水酸基Si−OHを与える。有機官能基としては、例えばアルキル基、メルカプトプロピル基、トリフルオロプロピル基などが挙げられる。結合基としては、加水分解のアルコキシ基などが挙げられる。
そして、シランカップリング剤による処理とは、正極活物質の表面に存在する水酸基とシランカップリング剤の結合基との間でアルコール脱水反応を進行させるものである。また、正極活物質の表面において、シランカップリング剤による処理の有無は、例えばニッケル酸リチウム系複合酸化物の表面における、金属元素−O−Si結合などの形成により確認することができる。
なお、正極活物質の粒子表面の水酸基との反応性を考慮する場合、シランカップリング剤は、アルコキシ基を結合基として有することが好ましい。さらに、シランカップリング剤は、電解液との副反応を抑制する観点から、有機官能基内に、メルカプト基、アルキル基、フルオロ基のうちの少なくともいずれか1種を有することが好ましい。
シランカップリング剤は、正極に直接含浸してもよく、特に限定されないが、適当な有機溶媒、例えばジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)などのケトン類、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル類、エタノールなどのアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、シリコーンオイルなどを用いて希釈して使用してもよい。
これにより、保存特性に優れた非水電解質二次電池用正極が得られる。
以下に、図3から図5を用いて正極合剤層の表面にシランカップリング剤を含浸する処理方法1から処理方法3について詳細に説明する。
(処理方法1)
まず、処理方法1について、図3を用いて説明する。
図3は、処理方法1における正極合剤層にシランカップリング剤の含浸工程を説明する断面図である。
図3に示すように、まず、2本の圧延ロール31にシランカップリング剤を含有する2本の転写ロール32をそれぞれ接触するように設ける。
つぎに、正極2を圧延ロール31によって総厚が160μmとなるようにロールプレスするとともに、転写ロール32から圧延ロール31に転写されたシランカップリング剤26を正極2の正極合剤層の表面に塗布する。
上記方法により、図2に示すようにシランカップリング剤26が正極活物質23の表面およびロールプレスによって発生した破断面23aの表面近傍に存在するように含浸される。
なお、以下では正極活物質を予めシランカップリング剤で処理をした場合を処理方法1aとし、正極活物質を予めシランカップリング剤で処理をしない場合を処理方法1bとして説明する。
(処理方法2)
つぎに、処理方法2について、図4(a)、(b)を用いて説明する。
図4(a)、(b)は、処理方法2における正極合剤層にシランカップリング剤の含浸工程を説明する断面図である。
まず、図4(a)に示すように、2本の圧延ロール31により総厚が160μmとなるように正極2をロールプレスする。
つぎに、圧延された正極2の正極合剤層の表面に、シランカップリング剤26を含有する2本の転写ロール32を接触させてシランカップリング剤を塗布する。以下では、これを処理方法2aとして説明する。
また、別の方法として、図4(b)に示すように、噴射ノズル42を用いて圧延された正極2の正極合剤層の表面にシランカップリング剤26を上下から吹き付けるスプレー法により塗布してもよい。以下では、これを処理方法2bとして説明する。
上記で説明した処理方法1または処理方法2においては、正極活物質の表面および破断面に含浸させるシランカップリング剤26の量は、転写ロール32に含有させる量または噴射ノズル42からの吐出量を制御することにより調整することが可能である。
(処理方法3)
つぎに、処理方法3について図5を用いて説明する。
図5は、処理方法3における正極合剤層にシランカップリング剤の含浸工程を説明する断面図である。
まず、図5に示すように、2本の圧延ロール31によって総厚が160μmとなるように正極2をロールプレスする。
つぎに、圧延された正極2をシランカップリング剤54で満たされた浸漬槽52内に導入し、シランカップリング剤54中に浸漬する。
つぎに、正極合剤層の表面にシランカップリング剤54が塗布されて浸漬槽52から排出される。
つぎに、噴射ノズル56から噴出する、例えばアルゴンガスなどの不活性ガス58によって余分なシランカップリング剤を除去することにより、塗布量を制御する。
上記各処理方法により、本発明の実施の形態における非水電解質二次電池用正極が作製される。
なお、シランカップリング剤を含浸させる工程は、プレスによる正極活物質の破断面の形成がされると同時またはその後で、例えば30秒以内の短時間で行うことが好ましい。
上記各処理方法に用いられるシランカップリング剤は、正極に直接含浸してもよく、特に限定されないが、適当な有機溶媒、例えばジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)などのケトン類、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル類、エタノールなどのアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、シリコーンオイルなどを用いて希釈して使用してもよい。
ここで、本発明の実施の形態に用いられる正極2は、一般式Li1−y(式中、MおよびNは、Co、Ni、Mn、Cr、Fe、Mg、Al、およびZnからなる群より選択される少なくとも1種で、M≠Nであり、0.98≦x≦1.10、0≦y≦1)で表される含リチウム複合酸化物を含む正極合剤層22を、AlまたはAl合金からなる集電体に担持させたものが好ましい。
正極合剤層22としては、導電剤が正極活物質の0.2〜50重量%、特に0.2〜30重量%添加されるのが好ましい。
なお、負極1に用いる集電体としては、ステンレス鋼、ニッケル、銅、チタンなどの金属箔、炭素や導電性樹脂の薄膜などが利用可能である。さらに、カーボン、ニッケル、チタンなどで表面処理を施してもよい。
負極合剤層は少なくともリチウムイオンの吸蔵・放出が可能な負極活物質を含む。この負極活物質としては、グラファイトや非晶質カーボンのような炭素材料を用いることができる。あるいはケイ素(Si)やスズ(Sn)などのように正極活物質材料よりも卑な電位でリチウムイオンを大量に吸蔵・放出可能な材料を用いることができる。このような材料であれば、単体、合金、化合物、固溶体および含ケイ素材料や含スズ材料を含む複合負極活物質のいずれであっても、本発明の効果を発揮させることは可能である。特に含ケイ素材料は容量密度が大きく安価であるため好ましい。すなわち、含ケイ素材料として、Si、SiO(0.05<x<1.95)、またはこれらのいずれかにB、Mg、Ni、Ti、Mo、Co、Ca、Cr、Cu、Fe、Mn、Nb、Ta、V、W、Zn、C、N、Snからなる群から選択される少なくとも1つ以上の元素でSiの一部を置換した合金や化合物、または固溶体などを用いることができる。含スズ材料としてはNiSn、MgSn、SnO(0<x<2)、SnO、SnSiO、LiSnOなどが適用できる。
これらの材料は単独で負極活物質を構成してもよく、また複数種の材料により構成してもよい。上記複数種の材料により負極活物質を構成する例として、Siと酸素と窒素とを含む化合物やSiと酸素とを含み、Siと酸素との構成比率が異なる複数の化合物の複合物などが挙げられる。この中でもSiO(0.3≦x≦1.3)は、放電容量密度が大きく、かつ充電時の膨張率がSi単体より小さいため好ましい。
また、負極合剤層は、少なくともリチウムイオンの吸蔵・放出が可能な負極活物質の表面にカーボンナノファイバ(以下、「CNF」と記す)を付着させた複合負極活物質を含む。CNFは負極活物質の表面に付着あるいは固着しているため、電池内では集電に対する抵抗が小さくなり、高い電子伝導性が維持される。
負極合剤層は、さらに結着剤を含む。結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンより選択された2種以上の材料の共重合体を用いてもよい。
また、必要に応じて鱗片状黒鉛などの天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類、炭素繊維、金属繊維などの導電性繊維類、銅やニッケルなどの金属粉末類、ポリフェニレン誘導体などの有機導電性材料などの導電剤を負極合剤層に混入させてもよい。
また、非水電解質(図示せず)としては、有機溶媒に溶質を溶解した電解質溶液や、これらを含み高分子で非流動化されたいわゆるポリマー電解質層が適用可能である。
少なくとも電解質溶液を用いる場合には、正極2と負極1との間にポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、アミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミドなどからなる不織布や微多孔膜などのセパレータ3を用い、これに電解質溶液を含浸させるのが好ましい。また、セパレータ3の内部あるいは表面には、アルミナ、マグネシア、シリカ、チタニアなどの耐熱性フィラーを含んでもよい。セパレータ3とは別に、これらのフィラーと、正極2や負極1に用いるものと同様の結着剤とから構成される耐熱層を設けてもよい。
非水電解質の材料は、正極活物質や負極活物質の酸化還元電位などを基に選択される。非水電解質に用いるのが好ましい溶質としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAlCl、LiSbF、LiSCN、LiCFSO、LiN(CFCO)、LiN(CFSO、LiAsF、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiF、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、ビス(1,2−ベンゼンジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(2,3−ナフタレンジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(2,2’−ビフェニルジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(5−フルオロ−2−オレート−1−ベンゼンスルホン酸−O,O’)ほう酸リチウムなどのほう酸塩類、(CFSONLi、LiN(CFSO)(CSO)、(CSONLi、テトラフェニルホウ酸リチウムなど、一般にリチウム電池で使用されている塩類が適用できる。
さらに、上記塩類を溶解させる有機溶媒には、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、ジメトキシメタン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタン、トリメトキシメタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのテトラヒドロフラン誘導体、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどのジオキソラン誘導体、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、プロピルニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、スルホラン、3−メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、エチルエーテル、ジエチルエーテル、1,3−プロパンサルトン、アニソール、フルオロベンゼンなどの1種またはそれ以上の混合物など、一般にリチウム電池で使用されているような溶媒が適用できる。
さらに、ビニレンカーボネート、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ビニルエチレンカーボネート、ジビニルエチレンカーボネート、フェニルエチレンカーボネート、ジアリルカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、カテコールカーボネート、酢酸ビニル、エチレンサルファイト、プロパンサルトン、トリフルオロプロピレンカーボネート、ジベニゾフラン、2,4−ジフルオロアニソール、o−ターフェニル、m−ターフェニルなどの添加剤を含んでいてもよい。
なお、非水電解質は、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリホスファゼン、ポリアジリジン、ポリエチレンスルフィド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレンなどの高分子材料の1種またはそれ以上の混合物などに上記溶質を混合して、固体電解質として用いてもよい。また、上記有機溶媒と混合してゲル状で用いてもよい。さらに、リチウム窒化物、リチウムハロゲン化物、リチウム酸素酸塩、LiSiO、LiSiO−LiI−LiOH、LiPO−LiSiO、LiSiS、LiPO−LiS−SiS、硫化リン化合物などの無機材料を固体電解質として用いてもよい。
ここで、本実施の形態では、図1に示すように、非水電解質二次電池として角型の電池を用い、ガスの発生量を電池ケースの厚みの変化で評価する。なお、正極活物質が水分と反応して発生するガスによる電池ケースの膨張は、電池の形状に起因するものではなく、ボタン型電池など平型電池またはその他の形状を有する非水電解質二次電池においても同様に生じるものである。
以下に、本発明の実施の形態における具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
(正極の作製)
まず、正極活物質として、粉状のLiCoO(平均粒径12μm)1kgと、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM13)を5重量%含むジオキサン1kgとを、80℃で撹拌した後、120℃で真空乾燥して粉状のLiCoOを得た。
つぎに、得られた粉状のLiCoOを主成分とする正極活物質1kgを、呉羽化学(株)製のPVDF(#1320、固形分12重量%)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液0.5kg、アセチレンブラック40g、および適量のNMPとともに双腕式練合機を用いて、30℃で30分間攪拌し、正極合剤ペーストを調製した。
つぎに、得られた正極合剤ペーストを集電体となる厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に塗布し、120℃で15分間乾燥させた後、正極の総厚が160μmとなるようにロールプレスした。ロールプレスで用いたローラ径は直径40cm、プレス圧力を示す線圧は10000N/cmとした。
その後、ロールプレスした正極の正極合剤層に、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM13)を用い、処理方法1aにより含浸させた。その後120℃で加熱し乾燥した。
そして、得られた正極を高さ50mm、幅34mm、厚み5mmの角型の電池ケースに挿入可能な幅に切断して、正極リードを備えた正極を得た。
なお、正極の作製は、露点−50℃以下を維持できる環境にて行った。
(負極の作製)
まず、人造黒鉛3kgを、日本ゼオン(株)製のBM−400B(固形分40重量%の変性スチレン−ブタジエンゴムの分散液)200g、カルボキシメチルセルロース(CMC)50g、および適量の水とともに双腕式練合機にて攪拌し、負極合剤ペーストを調製した。
つぎに、得られた負極合剤ペーストを集電体となる厚さ12μmの銅箔の両面に塗布、120℃で乾燥し、負極の総厚が160μmとなるように圧延した。
そして、得られた負極を、高さ50mm、幅34mm、厚み5mmの角型の電池ケースに挿入可能な幅に切断して、負極リードを備えた負極を得た。
(電池の作製)
まず、上記のようにして作製した負極1と正極2とをセパレータ3を介して捲回し、渦巻状の電極群4を構成した。ここで、セパレータ3としてポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム(セルガード(株)製の2300、厚さ25μm)を用いた。
つぎに、負極外部接続端子10を備えた封口板6で電池ケース5の開口部を封口し、注液口から非水電解質を注入した後、注液口封止部8で封止した。このようにして、高さ50mm、幅34mm、厚み5mmの角型の電池を作製した。なお、電池の設計容量は900mAhとした。
上記方法によって作製された正極を有する非水電解質二次電池をサンプル1とする。
(実施例2)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル2とする。
(実施例3)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル3とする。
(実施例4)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてトリフルオロプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM7103)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル4とする。
(実施例5)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてジメチルジメトキシシラン(信越化学(株)製KBM22)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル5とする。
(実施例6)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてメチルトリエトキシシラン(信越化学(株)製KBE13)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル6とする。
(実施例7)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてデシルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM3103)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル7とする。
(実施例8)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてヘキシルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM3063)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル8とする。
(実施例9)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてヘキシルトリエトキシシラン(信越化学(株)製KBE3063)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル9とする。
(実施例10)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてフェニルトリメトキシシラン(信越化学(株)製KBM103)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル10とする。
(実施例11)
まず、上記処理方法1bを用いて、予めシランカップリング剤で処理していないLiCoOを主成分とする正極活物質(平均粒径12μm)を、実施例3と同様の方法により、ロールプレスした正極の正極合剤層の表面にシランカップリング剤としてメチルトリメトキシシランを含浸させ作製した正極を用いた非水電解質二次電池をサンプル11とする。
(実施例12)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル12とする。
(実施例13)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル13とする。
(実施例14)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてトリフルオロプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル14とする。
(実施例15)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてジメチルジメトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル15とする。
(実施例16)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてメチルトリエトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル16とする。
(実施例17)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてデシルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル17とする。
(実施例18)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてヘキシルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル18とする。
(実施例19)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてフェニルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例11と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル19とする。
(実施例20)
まず、処理方法2aを用いて、充分にシランカップリング剤を染み込ませた多孔質ローラを正極の表面に押し当てロールプレスした正極の正極合剤層に含浸させた。その後、得られた正極を120℃で加熱し乾燥した。このとき、ロールプレスで用いたローラ径は直径40cmで、プレス圧力を示す線圧は10000N/cmとした。
すなわち、上記処理方法2aを用いて正極を処理した以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル20とする。
(実施例21)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用い、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例20と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル21とする。
(実施例22)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例20と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル22とする。
(実施例23)
処理方法3を用いて正極を処理した以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル23とする。
具体的な処理方法3としては、プレス後の正極にシランカップリング剤を含浸させた後、露点−100℃以下のアルゴンガスを正極表面に吹き付けることのより正極表面についた余分なシランカップリング剤を取り除いた。
(実施例24)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用い、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例23と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル24とする。
(実施例25)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてメチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例23と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル25とする。
(実施例26)
正極活物質としてLiCoOを用い、シランカップリング剤としてトリフルオロプロピルトリメトキシシランを用いて処理方法2aにより正極を処理した以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル26とする。
(実施例27)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、実施例26と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル27とする。
(実施例28)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、実施例26と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル28とする。
(実施例29)
処理方法3を用いて正極を処理した以外は、実施例26と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル29とする。
(実施例30)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、実施例29と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル30とする。
(実施例31)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、実施例29と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル31とする。
(実施例32)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用い、シランカップリング剤としてメチルメトキシシランを噴射ノズルから正極合剤層の表面が濡れる程度に調整して塗布する、処理方法2bにより正極を処理した以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプル32とする。
つぎに、比較例として用いる非水電解質二次電池について説明する。
なお、以下では、正極活物質をシランカップリング剤で予め処理せずロールプレス時にもシランカップリング剤を含浸しない方法を処理方法4とし、正極活物質をシランカップリング剤で予め処理しロールプレス時にシランカップリング剤を含浸しない方法を処理方法5として説明する。
(比較例1)
処理方法4によりシランカップリング剤による処理を施していないLiCoOを正極活物質とする正極合剤層をロールプレスして厚み調整をした正極を用いる以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC1とする。
(比較例2)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、比較例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC2とする。
(比較例3)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、比較例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC3とする。
(比較例4)
処理方法5により、シランカップリング剤として5重量%溶液のメチルトリメトキシシランをジオキサンに添加して希釈し、この溶液に正極活物質粉末としてLiCoOを加えて混練した後、80℃で撹拌、120℃真空乾燥して得た粉状の正極活物質を用いて正極合剤層を形成し、ロールプレスして厚み調整をした正極を用いる以外は、実施例1と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC4とする。
(比較例5)
正極活物質としてLiMn1/3Ni1/3CoOを用いた以外は、比較例4と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC5とする。
(比較例6)
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた以外は、比較例4と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC6とする。
(比較例7)
シランカップリング剤としてトリフルオロプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、比較例6と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC7とする。
(比較例8)
シランカップリング剤としてジメチルジメトキシシランを用いた以外は、比較例6と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC8とする。
(比較例9)
シランカップリング剤としてメチルトリエトキシシランを用いた以外は、比較例6と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC9とする。
(比較例10)
シランカップリング剤としてデシルトリメトキシシランを用いた以外は、比較例6と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC10とする。
(比較例11)
シランカップリング剤としてヘキシルトリメトキシシランを用いた以外は、比較例6と同様の方法により作製した非水電解質二次電池をサンプルC11とする。
上記の各処理方法により処理した正極を、下記に示す(A)、(B)の保存環境条件下でそれぞれ保存し、作製したサンプル1からサンプル32およびサンプルC1からサンプルC11の角型の非水電解質二次電池に対し、以下に示す評価を行った。
(正極の保存環境条件)
(A)露点−50℃で12時間保管
(B)温度25℃、相対湿度50%にて12時間保管
(電池の評価方法)
(1)サイクル特性
角型の各非水電解質二次電池を、45℃環境温度において以下の条件で充放電した。
最大電流値を0.9Aとし、4.2Vにて定電圧充電した。終了条件は50mAとした。充電後30分間休止した。
その後、定電流0.9Aで放電し、終了条件は3.0Vとした。また、充放電間の休止は30分とした。
上記充放電サイクルを1サイクルとして、それを500回繰り返した。そして、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の割合を、百分率で表した値を容量維持率(%)として求めた。
(2)電池厚み測定
上記、各実施例および各比較例の角型の各非水電解質二次電池を、25℃環境温度において、50mAの定電流条件にて、3.0Vまで放電した後に、30分休止した。その後、200mAで4時間充電した後、45℃環境温度にて10時間放置した。さらに、45℃の環境から取り出した電池を25℃温度環境にて、電池温度が25℃になるまで冷却し、電池温度25℃での電池厚みを測定した。
以下に、サンプル1からサンプル32の諸元と評価結果を(表1)に、サンプルC1からサンプルC11の諸元と評価結果を(表2)に示す。
Figure 2007280830
Figure 2007280830
(表1)と(表2)から、正極を保存条件(A)で保存した場合、サンプル1からサンプル32とサンプルC1からサンプルC11間の電池厚みや容量維持率に大きな差異は認められなかった。これは、この条件下においては周囲環境に水分が皆無であるため、正極の正極活物質と水分とが反応しないためである。
しかし、正極を保存条件(B)で保存した場合、シランカップリング剤処理の有無や処理方法により、電池厚みや容量維持率に大きな差が測定された。
すなわち、サンプル1からサンプル32では、正極活物質、シランカップリング剤や処理方法による、電池厚みや容量維持率に大きな差異はなかった。一方、サンプルC1からサンプルC11では保存条件(B)で正極を放置したとき、電池厚みが大きく、サイクル特性の試験後の容量維持率の低下も大きかった。これは、正極のロールプレス時に発生する正極活物質の破断などにより、破断面つまり新たな正極活物質の表面近傍にシランカップリング剤が存在しないため、保存環境下で水分と反応することによるものである。
しかし、サンプル1およびサンプル11と、サンプルC1およびサンプルC4との比較から、保存環境(A)と保存環境(B)において、シランカップリング剤により予め正極活物質を処理しても処理しなくても、また、正極をシランカップリング剤で処理しなくても電池厚みの変化や容量維持率の低下は、他の比較例で作製したサンプルと比べると小さかった。これは、ロールプレスにより正極活物質に破断面が生じても、正極活物質がLiCoOであるため、水分との反応性が小さいことによるものである。
また、サンプルC2、サンプルC3およびサンプルC5からサンプルC11においては、正極活物質がニッケルを含む含リチウム複合酸化物であり、水分によって分解されやすい。そのため、保存環境(B)で作製した正極を用いた上記のサンプルではガスの発生による電池厚みの増大や充放電サイクル試験後の容量維持率の低下が大きく、その傾向はニッケル含有率が大きいほど顕著である。特に、正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.05を用いた正極を有するサンプルC6からサンプルC11の場合、使用したシランカップリング剤の種類によらず、ニッケルを含有しないサンプルC1に比べて容量維持率は極端に低下している。
一方、本発明の実施例における各サンプルにおいては、(表1)から明らかなように、保存環境(A)と比較して保存環境(B)においても、上記特性の低下は認められず、ロールプレスにより生じた正極活物質の破断面へのシランカップリング剤の処理が顕著な効果を奏することが認められた。
これは、正極活物質の破断面の表面近傍にシランカップリング剤が存在することにより水分などと正極活物質との反応を抑制したためである。これにより、正極活物質からの分解ガスの発生を抑制し、その結果、充放電サイクル試験を500サイクル繰り返しても高い容量維持率を保持することができるものである。
しかもその効果は、高容量を実現できる正極活物質としてニッケルを含む含リチウム複合酸化物においても発揮されており、高容量密度を有する非水電解質二次電池を得ることができる。
また、サンプル22とサンプル32とを比較すれば、正極にシランカップリング剤を染み込ませたローラで塗布する処理方法2aやスプレー法で塗布する処理方法2bなどの処理方法によらず、電池厚みの変化や容量維持率の差異はなく、いずれも有効の処理方法であることがわかった。
なお、本発明の実施の形態では、捲回式の角型の非水電解質二次電池に適用した例で説明したが、本発明に係わる電池の形状は角型に限定されるものではなく、平型の電池、捲回式の円筒型の電池または積層構造のコイン型電池やラミネート型電池にも適用することができる。また、小型機器用の電池で検討したが、電気自動車用電源や電力貯蔵など大型で大容量の電池にも有効であることはいうまでもない。
本発明は、集電体と、集電体に形成された正極合剤層とを備えた非水電解質二次電池用正極において、正極合剤層として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質を用い、その正極活物質の表面および正極活物質の破断面の表面近傍にシランカップリング剤を配置させている。このような構成により、電池の製造工程において、正極活物質の破断面と水分との反応を抑制することができるため、正極の保存管理を厳重なものとする必要がなく、高容量で優れた充放電サイクル特性を有する非水電解質二次電池を低コストで、かつ高い生産性で製造することができる。
本発明の実施の形態における非水電解質二次電池の一部展開斜視図 本発明の実施の形態における正極の一部断面図 本発明の実施の形態における正極のシランカップリング剤の処理方法1の工程を示す一部断面図 (a)本発明の実施の形態における正極のシランカップリング剤の処理方法2aの工程を示す一部断面図(b)同実施の形態における正極のシランカップリング剤の処理方法2bの工程を示す一部断面図 本発明の実施の形態における正極のシランカップリング剤の処理方法3の工程を示す一部断面図 (a)従来の正極の一部断面図(b)プレス工程後の従来の正極の一部断面図
符号の説明
1 負極
2 正極
3 セパレータ
4 電極群
5 電池ケース
6 封口板
7 正極リード
8 注液口封止部
9 負極リード
10 負極外部接続端子
11 枠体
22 正極合剤層
23 正極活物質
23a 破断面
24,24a,26,54 シランカップリング剤
25 バインダー
31 圧延ロール
32 転写ロール
42,56 噴射ノズル
52 浸漬槽
58 不活性ガス

Claims (4)

  1. 集電体と、前記集電体に形成された正極合剤層とを備えた非水電解質二次電池用正極であって、
    前記正極合剤層として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質と、少なくとも前記正極活物質の破断面の表面近傍にシランカップリング剤をと含有したことを特徴とする非水電解質二次電池用正極。
  2. 前記正極活物質として、ニッケルを含むリチウム複合酸化物を用いたことを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極。
  3. 集電体上に、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質を含有する正極合剤層を形成する工程と、
    前記正極合剤層をプレスして所定の厚みにするとともに前記正極合剤層にシランカップリング剤を含浸させる工程と、
    を含むことを特徴とする非水電解質二次電池用正極の製造方法。
  4. 請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極と、負極および非水電解質を備えたことを特徴とする非水電解質二次電池。
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