JP2007280495A - 光ディスク記録パルス制御方法及び装置 - Google Patents

光ディスク記録パルス制御方法及び装置 Download PDF

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政仁 中尾
Teruoki Horiuchi
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Abstract

【課題】環境変化に対して適切な記録パラメータを選択し調整しないと、調整時間が長くなり、調整領域が増え、記録劣化が発生するという課題があった。
【解決手段】記録再生環境の変化に応じて、記録再生パラメータの調整項目を変更しながらパラメータ調整を行うことで、調整時間を含めた記録再生時間の短縮を図り、使用するテスト記録領域の削減も図れる。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録再生を行う記録再生装置に関するものである。
近年、情報記録再生装置の分野において、DVD−Rなどの追記型光ディスクやDVD−RAMなどの書き換え型光ディスクが記録媒体として広く用いられている。最近では、レーザ光源としての半導体レーザの短波長化、高い開口数を有する高NA(Numerical Aperture)対物レンズによるスポット径の小径化、及び薄型基板の採用などにより、Blu−ray Discなどの大容量の次世代光ディスクが情報記録再生装置において広まりつつある。
このような光ディスクは、例え同じ仕様であっても、その記録特性は必ずしも同一ではなくばらつきを持つ。
すなわち、記録マークを形成するための記録パラメータを同一の設定にして記録を行っても、記録再生装置や光ディスクの個体差などの要因によって、ディスク上に形成される記録マークの形状がばらつき、記録される信号品質が大きく異なる場合がある。
この問題に対して、従来は、ディスク毎の特性を考慮した、最適と考えられる記録パラメータが、ディスク上や記録再生装置内などに記録されており(以下、標準記録パラメータと呼ぶ)、ディスク毎に最適な設定が可能となる。
しかしながら、光ディスクの記録再生装置を量産したとき、使用部品の特性ばらつきによって、個々の装置が常に同一の特性を有するとは限らない。同様に、光ディスク自体を量産したときも、特性ばらつきが発生し、同一の記録条件で記録しても個々のディスクで常に同じ記録マーク形状が得られるとは限らない。さらには、環境温度や記録速度、ディスク面内の記録再生位置といった記録環境の変化もばらつきの大きな要因になる。特に、周囲の温度の変化によって半導体レーザの量子効率、波長、出射パターンが変化してしまうこと、また、光ディスクの記録感度が変化してしまうことが知られている。従って、これらの温度変化に対して何らかの対策を施す必要がある。例えば、記録再生装置を恒温槽あるいは厳密に室温制御された室内で使用して、環境温度の影響を受けないようにすることも可能であるが、装置が大型化すること、使用場所が制限されること、コストがかさむこと等の欠点を回避できない。
この問題に対して特許文献1では、レーザ光源の周囲の温度を求め、レーザ光の出力及びその時間変化に関する記録パラメータを補正することで、レーザ光の波長、光源の出射パターン、光記録媒体の感度の変化による記録特性の劣化を低減させている。また、特許文献2では、温度変化に大きく影響を受けるクーリングパルス幅を調整することで、急熱急冷に支障がある高温環境下においても記録品質の悪化を抑えている。
特開2001−143300号公報 特開2005−93017号公報
しかしながら、前記特許文献1では、温度変化に対してどのように記録パラメータを決めるのか具体的に示されていないという問題がある。さらには、テーブルの具体的な設定方法も示されていない。例えば、温度の影響を受けないパラメータに関して調整を行ってしまうと、不要な調整時間が発生したり、繰り返し記録による記録劣化が発生するだけでなく、調整手順によっては、調整を行う前よりも記録品質が劣化してしまう問題がある。また、前記特許文献2では、温度変化に大きく影響を受けるクーリングパルス幅のみを調整しているが、温度特性の悪い記録再生装置やディスクの組み合わせによっては、温度によって急激に記録特性が悪化する場合があるため、この調整方法だけでは補正しきれない場合があることが分かった。
図1は、温度を0℃から50℃に変化させたときの記録品質の変化を表す特性図である。記録品質はY軸下方向に向かうに従って良くなる。温度変化に対して記録パラメータ調整を行わずに記録した結果を点線で示し、10℃毎にクーリングパルス幅を記録品質が良くなるように調整した結果を実線で示す。クーリングパルス幅を調整した場合、0℃から35℃までは略々一定で比較的良好な記録品質が得られているが、35℃を超えると急激に記録品質が悪化している。この要因は、クーリングパルス幅の調整によって記録マークのエッジは調整できるが、クーリングパルス幅を大きく変化させると、消去特性が悪くなるディスクがあり、クーリングパルス幅を大きく変化させることができないことによる。
本発明は、前記の課題を解決するものであり、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う情報記録再生装置において、記録マークの記録特性に影響を与える変動要因に応じて、複数の記録マークを各々記録する際に用いる前記記録パラメータから所定の記録パラメータを選択し、調整を行うことで、調整時間を含めた記録再生時間の短縮を図り、記録劣化を防ぎながら、記録環境もしくは再生環境の変化に適応的な記録再生パラメータ調整装置及び調整方法を提供することを目的とする。
第1の観点による本発明は、複数の長さの記録マークを記録する際に、前記記録マークを形成するために必要な複数の記録パラメータを調整もしくは設定して、記録媒体上に前記記録マークを形成する記録装置において、前記記録マークの記録特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出器と、前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記複数の記録パラメータのうち少なくとも一つ以上の記録パラメータを選択するパラメータ選択器と、前記パラメータ選択器の選択した記録パラメータを最適な記録パラメータに調整するパラメータ調整器を具備し、前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択器が選択する記録パラメータの選択数または種類の少なくとも1つを可変することを特徴とする記録装置である。
第2の観点による本発明は、前記記録パラメータは、前記記録マークを形成するためのレーザ光パワーを調整する記録パワーパラメータと、記録パルスを調整する記録パルスパラメータであり、前記記録パワーパラメータはさらに、記録パワー、消去パワー、クーリングパワー、バイアスパワーのうち少なくとも1つを含み、前記記録パルスパラメータはさらに、前記記録マークの長さ毎に、前記記録パルスのファーストパルスの幅、ファーストパルスの位置、マルチパルスの幅、マルチパルスの位置、ラストパルスの幅、ラストパルスの位置、クーリングパルスの幅のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、第1の観点の記録装置である。
第3の観点による本発明は、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は前記記録パワーを選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は記録パワーを含む1つ以上の記録パワーパラメータを選択することを特徴とする、第1の観点の記録装置である。
第4の観点による本発明は、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は前記クーリングパルス幅を選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は前記クーリングパルス幅を含む1つ以上の記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、第1の観点の記録装置である。
第5の観点による本発明は、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は最短マークに関する前記記録パルスパラメータを選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は最短マークを含む記録マークのいずれかに関する前記記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、第1の観点の記録装置である。
第6の観点による本発明は、前記パラメータ選択器は、前記変動要因検出器の2つ以上の変動に応じて記録パラメータを選択する第1の観点の記録装置である。
第7の観点による本発明は、前記記録マークを再生する際に、必要な複数の再生パラメータを調整もしくは設定して再生する再生装置において、前記再生マークの再生特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出器と、前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記複数の再生パラメータのうち少なくとも一つ以上の再生パラメータを選択するパラメータ選択器と、前記パラメータ選択器の選択した再生パラメータを最適な再生パラメータに調整するパラメータ調整器を具備し、前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択器が選択する再生パラメータの選択数と種類を可変することを特徴とする再生装置である。
第8の観点による本発明は、前記再生パラメータは、サーボを制御するためのサーボパラメータあるいはイコライザパラメータの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする、第7の観点の再生装置である。
第9の観点による本発明は、前記変動要因検出器は、前記記録媒体周囲の温度もしくは温度変化量のうち少なくとも1つを検出する温度検出器であることを特徴とする、第1または第7の観点の検出器である。
第10の観点による本発明は、前記変動要因検出器は、前記記録媒体の線速度もしくは線速度変化量のうち少なくとも1つを検出する線速度検出器であることを特徴とする、第1または第7の観点の検出器である。
第11の観点による本発明は、前記変動要因検出器は、前記記録媒体上の記録再生位置もしくは記録再生位置変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生位置検出器であることを特徴とする、第1または第7の観点の検出器である。
第12の観点による本発明は、前記変動要因検出器は、記録再生時間もしくは記録再生時間変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生時間検出器であることを特徴とする、第1または第7の観点の検出器である。
第13の観点による本発明は、前記変動要因検出器は、前回の調整から経過した時間を検出する経過時間検出器であることを特徴とする、第1または第7の観点の検出器である。
第14の観点による本発明は、複数の長さの記録マークを記録する際に、前記記録マークを形成するために必要な複数の記録パラメータを調整もしくは設定して、記録媒体上に前記記録マークを形成する記録方法において、前記記録マークの記録特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出手段と、前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記複数の記録パラメータのうち少なくとも一つ以上の記録パラメータを選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段の選択した記録パラメータを最適な記録パラメータに調整するパラメータ調整手段を具備し、前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択手段が選択する記録パラメータの選択数または種類の少なくとも1つを可変することを特徴とする記録方法である。
第15の観点による本発明は、前記記録パラメータは、前記記録マークを形成するためのレーザ光パワーを調整する記録パワーパラメータと、記録パルスを調整する記録パルスパラメータであり、前記記録パワーパラメータはさらに、記録パワー、消去パワー、クーリングパワー、バイアスパワーのうち少なくとも1つを含み、前記記録パルスパラメータはさらに、前記記録マークの長さ毎に、前記記録パルスのファーストパルスの幅、ファーストパルスの位置、マルチパルスの幅、マルチパルスの位置、ラストパルスの幅、ラストパルスの位置、クーリングパルスの幅のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、第14の観点の記録方法である。
第16の観点による本発明は、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は前記記録パワーを選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は記録パワーを含む1つ以上の記録パワーパラメータを選択することを特徴とする、第14の観点の記録方法である。
第17の観点による本発明は、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は前記クーリングパルス幅を選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は前記クーリングパルス幅を含む1つ以上の記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、第14の観点の記録方法である。
第18の観点による本発明は、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は最短マークに関する前記記録パルスパラメータを選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は最短マークを含む記録マークのいずれかに関する前記記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、第14の観点の記録方法である。
第19の観点による本発明は、前記パラメータ選択手段は、前記変動要因検出手段の2つ以上の変動に応じて記録パラメータを選択する第14の観点の記録方法である。
第20の観点による本発明は、前記記録マークを再生する際に、必要な複数の再生パラメータを調整もしくは設定して再生する再生方法において、前記再生マークの再生特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出手段と、前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記複数の再生パラメータのうち少なくとも一つ以上の再生パラメータを選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段の選択した再生パラメータを最適な再生パラメータに調整するパラメータ調整手段を具備し、前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択手段が選択する再生パラメータの選択数と種類を可変することを特徴とする再生方法である。
第21の観点による本発明は、前記再生パラメータは、サーボを制御するためのサーボパラメータあるいはイコライザパラメータの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする、第20の観点の再生方法である。
第22の観点による本発明は、前記変動要因検出手段は、前記記録媒体周囲の温度もしくは温度変化量のうち少なくとも1つを検出する温度検出手段であることを特徴とする、第14または第20の観点の検出手段である。
第23の観点による本発明は、前記変動要因検出手段は、前記記録媒体の線速度もしくは線速度変化量のうち少なくとも1つを検出する線速度検出手段であることを特徴とする、第14または第20の観点の検出手段である。
第24の観点による本発明は、前記変動要因検出手段は、前記記録媒体上の記録再生位置もしくは記録再生位置変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生位置検出手段であることを特徴とする、第14または第20の観点の検出手段である。
第25の観点による本発明は、前記変動要因検出手段は、記録再生時間もしくは記録再生時間変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生時間検出手段であることを特徴とする、第14または第20の観点の検出手段である。
第26の観点による本発明は、前記変動要因検出手段は、前回の調整から経過した時間を検出する経過時間検出手段であることを特徴とする、第14または第20の観点の検出手段である。
本発明によれば、温度、線速度、記録位置、記録時間といった、記録マークの記録特性に影響を与える変動要因に応じて、複数の記録マークを各々記録する際に用いる記録パラメータを選択し調整することができるため、調整時間の短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができ、良好な記録状態が獲得でき、記録時のエラーを低減することができる。
また同様に、温度、線速度、再生位置、再生時間といった、記録マークの再生特性に影響を与える変動要因に応じて、再生パラメータを選択し調整することができるため、調整時間の短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができ、良好な再生状態が獲得でき、再生時のエラーを低減することができる。
〔発明の実施の形態1〕
〔光ディスク記録再生装置の構成〕
本発明の実施の一形態である光ディスク記録再生装置について、図面を参照しながら説明する。図2は本発明の実施の形態1における光ディスク記録再生装置の構成を概略的に示したブロック図である。
光ピックアップ200は、図示しない半導体レーザやレンズなどから構成される光学ヘッド系やフォーカス制御やトラッキング制御などの光スポット位置制御系、受光素子部などから構成される。
サーボ系は、記録媒体である光ディスク201を回転駆動するスピンドルモータ202とその制御を行うスピンドルモータ制御回路203、光ピックアップ200からの再生信号の低域を増幅するサーボアンプ回路204、サーボアンプ回路204の出力に基づいて光ピックアップ200のフォーカス制御やトラッキング制御、チルト制御などを行うサーボ回路205及び光ピックアップ駆動回路206から構成される。
再生系は、光ピックアップ200からの再生信号を増幅するRFアンプ回路207と、RFアンプ回路207の出力波形を整形するイコライザ208と、イコライザ208からの出力をサンプリングするA/D変換器209と、クロックを供給するPLL回路210と、サンプリングデータを2値化する2値化回路211と、図示しない2値化結果を復調するデータ復調器と、復調したデータを記録するRAMなどの半導体メモリと、外部PCなどに出力するための出力インターフェイスから構成される。
記録系は、図示しない外部PC、入力インターフェイス、データ変調器を通じて、記録パターンを生成するパターン発生回路212、レーザ発光波形を生成するシステムコントローラ213及び記録補償回路214、レーザ発光波形を元にレーザを駆動するレーザ駆動回路215から構成される。
アドレス再生系は、光ピックアップ200からの再生信号を増幅するウォブルアンプ回路216と、ウォブル信号を検出するウォブル検出回路217と、検出されたウォブル信号からアドレスを復調するアドレス復調器218から構成される。
記録パラメータ調整系は、記録品質に合わせて記録パラメータを調整するものである。記録品質を求める系は、2値化回路211から出力された再生データの2値化結果から、記録パターンを検出するパターン検出回路219、記録データの信号品質評価手段である信号品質評価回路220、及びシステムコントローラ213から構成される。記録パラメータの選択及び調整及び設定はシステムコントローラ213内で行われ、変動要因検出器によって検出される変動要因には、検出器温度検出器221で検出したレーザ周囲やディスク周辺の温度やアドレス復調器218で検出されたアドレス信号、システムコントローラ213で検出される時間情報などがある。温度検出器221にはサーミスタが使用されており、サーミスタの抵抗値が温度により変化することで、サーミスタ中を流れる電流値は変化する。この電流値の変化と温度との相関関係からシステムコントローラ213により温度が求められる。なお、光ピックアップ200の内部温度は、光ディスク201の表面温度と等価として用いられる。
〔信号品質評価回路について〕
信号品質評価回路220は、光ピックアップ200からの再生信号やA/D変換器209からのデジタル再生信号、2値化回路211からの2値化出力結果などから、再生信号の品質評価を行う。本実施の形態では、記録パワーパラメータを調整するための指標としては変調度を使用し、記録パルスパラメータを調整するための指標にエッジシフトを使用する。
変調度は、光ピックアップ200からの再生信号を元に、ピークレベルPkとボトムレベルBkを検出し、その検出値を元にした再生データ振幅(Pk−Bt)/Pkで表される指標である。変調度の値が大きいほど再生信号の振幅が大きくなり、信号品質は良くなる。
エッジシフト量の代表的な求め方について図3を用いて説明する。図3は、4Tマークの立ち下がりエッジ位置がずれた場合の再生波形を示す。信号品質評価回路220において、コンパレータしきい値基準からの再生信号の振幅レベルをサンプリングして、エッジシフト量を検出すると、図3(a)で示されるように、理想的な記録パルス条件で形成された4Tマークの後端位置はBとなり、エッジシフト量Yとして求まる。この場合、エッジシフト量Yは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、ほぼ0として求まり、マーク長はほぼ最適と判断できる。しかしながら、ノイズなどの影響によってマーク後端位置がAにずれた場合、エッジシフト量Zとして求まる。この場合、エッジシフト量Zは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、マイナスの値として求まり、マーク長が基準より短いと判断できる。逆にマーク後端位置がBにずれた場合、エッジシフト量Xとして求まる。この場合、エッジシフト量Xは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、プラスの値として求まり、マーク長が基準より長いと判断できる。また、検出されたレベルを横軸に取り、縦軸に出現した個数を取った頻度分布は、図3(b)のように分散σを持ったガウス分布になる。この頻度分布の平均値μがエッジシフト量である。頻度分布はここでは、振幅値を時間軸のずれとしてエッジシフトを扱っているが、もちろん時間軸のずれそのものでもよい。すなわち、再生クロックとコンパレータによる2値化パルスの時間差であってもよい。
本発明の実施の形態1では、信号品質評価指標として変調度とエッジシフトを使用したが、これに限るものではない。再生信号の品質を評価できるものであれば、例えば、再生信号のジッタ、アシンメトリ、β値、エラーレートといった指標を使用してもよい。ジッタは、再生信号とPLL回路210によって生成された再生クロック間の位相誤差の絶対値から求める指標である。アシンメトリαは、再生信号の振幅からピーク値(+側)Apとボトム値(−側)Abを検出し、α=(Ap+Ab)/2(Ap−Ab)の式から求まる指標である。アシンメトリαは再生信号の振幅からピーク値(+側)Apとボトム値(−側)Abを検出し、α=(Ap+Ab)/2(Ap−Ab)の式から求まる指標であり、β値はβ=(Ap+Ab)/(Ap−Ab)の式から求まる指標である。エラーレートは、一定時間内に再生信号の中に発生したエラー(データの誤り)の割合を数値で表した指標である。さらには、特開2003−141823号公報で開示されているような、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式の最尤復号器を用いて得られた2値化結果の誤り率を適切に予想できるM指標などを使用してもよい。PRML方式とは、PRという波形等化方式と、MLという最尤復号方式の組み合わせから成るものであり、M指標はPRML系の評価に適している。
〔記録パラメータについて〕
システムコントローラ213及び記録補償回路214で扱う記録パラメータについて説明する。従来の光ディスクへの記録方式には、記録マークの両端に信号の変化を記録するマークエッジ記録が多く用いられ、これによってマーク位置に情報を記録するマークポジション記録に比べて記録密度を向上させている。マークエッジ記録の場合、記録マークの形状歪によるデータ誤りの発生が多くなるので、形状歪を抑えるためにライトストラテジ技術が用いられる。これは、レーザ光による記録波形を複数の短パルスに分割して記録レーザ光を照射する技術であり、記録マークの後端部における熱の蓄積を抑えて記録マークの歪を解消するようにしたものである。図4は、本実施の形態の光ディスクに対して4Tマーク(Tはデータウインドウ)を記録する場合に必要なレーザ波形の形状例と各記録パラメータである。(a)は4Tマークの記録パターンのNRZI信号、(b)は記録マークを生成するためのレーザ波形、(c)は実際に記録される記録マークと未記録部のスペースを表したものである。
本発明の実施の形態1で用いた光ディスクでは、適切な記録を実現するために大きく分けて2種類の記録パラメータを調整する必要がある。1つ目は記録する際のレーザ光パワーを調整する記録パワーパラメータであり、具体的には記録パワー(Pw)401、消去パワー(Pe)402、クーリングパワー(Pc)403、バイアスパワー(Pb)404を適切に調整する必要がある。2つ目は記録する際の記録パルス幅と位置を調整する記録パルスパラメータであり、具体的にはファーストパルスの幅(Ttop)405、ファーストパルスの位置(dTtop)406、マルチパルスの幅(Tmp)407、マルチパルスの位置(dTmp)408、ラストパルスの幅(Tlp)409、ラストパルスの位置(dTlp)410、ラストパルスの後ろに付けるクーリングパルスの幅(dTe)411を適切に調整する必要がある。
なお、記録パルスパラメータの中で、記録マーク前端形成に関係するパラメータは、ファーストパルスの幅とファーストパルスの位置であり、記録マーク後端形成に関するパラメータは、ラストパルスの幅とラストパルスの位置とクーリングパルスの幅である。マルチパルスの幅とマルチパルスの位置は、3Tマーク以上の記録マークを形成する場合のみ存在するパラメータである。
なお、本実施の形態1では、記録パワーパラメータ及び記録パルスパラメータを前記で具体的に指定したが、記録マークの形成に関するパラメータであって、レーザ光パワーの調整に関するパラメータ及び記録パルスの幅と位置の調整に関するパラメータであれば、前記で指定したパラメータに限らない。
本発明の実施の形態1で扱う記録パラメータは、これら記録パラメータのうち少なくとも1つと、記録マーク長の組み合わせを対象とする。記録マークは、(1,7)RLL変調を用いて記録を行うために2Tから8Tの間のマーク長になり、2Tマークから8Tマークのマーク及びスペースの組み合わせに対して、記録する際のパルス波形を適切に調整しなければならない。
なお、本発明の実施の形態1では(1,7)RLL変調を用いたため、記録マークは2Tから8Tの間のマーク長になるが、これに限るものではない。例えば、EFM(Eight to Fourteen modulation)やEFM−Plusなど他の変調方式を採用した場合は、最短マークや最長マークの長さが異なるものになるが、それでも構わない。
4T以上の記録マークにおいては、記録パルスパラメータは同一であるが、マルチパルスの数が記録マークの長さが長くなることに応じて増加する。ここで、4T以上の記録マークを形成する場合には熱的な干渉が少なくなるために、本実施の形態1で用いた光ディスク201では、4T〜8Tを同一の記録パルスパラメータとして扱うことができる。これらの記録マークを記録する際の記録パルスパラメータの組み合わせは、マークの記録形状がマークを記録する直前のスペースの間隔の影響を受けるため、これらを含めて適切な調整を行うためには、長さが2Tと3Tと4T以上のマーク(2Tm、3Tm、4Tmと略す)と長さが2Tと3Tと4T以上のスペース(2Ts、3Ts、4Tsと略す)の組み合わせが存在する。
図5にその組み合わせ表を示す。例えば、図5表(A)において、右下の「4Ts4Tm」は、4T以上のスペースとそれに続く4T以上のマークの組み合わせにおける記録パルスパラメータであることを示す。その下の「*Ts4Tm」は、4Tマーク前端(立ち上がり)の全ての記録パルスパラメータ(「2Ts4Tm」と「3Ts4Tm」と「4Ts4Tm」)を合わせた結果である。足し合わせる方法としては、各パラメータのエッジシフト量の平均値でもよいし、積算値でもよいし、各パラメータに重み付け処理を行ってから平均化した値にしてもよい。例えば、エッジの検出回数で重み付け処理を行うと、出現頻度の影響も考慮された値を用いることができる。
同様に、図5表(B)において、右上の「2Tm4Ts」は、2Tマークとそれに続く4T以上のスペースの組み合わせにおける記録パルスパラメータであることを示す。その下の「2Tm*Ts」は、2Tマーク後端(立ち下がり)の全ての記録パルスパラメータ(「2Tm2Ts」と「2Tm3Ts」と「2Tm4Ts」)を合わせた結果である。合わせる方法としては、各パラメータのエッジシフト量の平均値でもよいし、積算値でもよいし、各パラメータに重み付け処理を行ってから平均化した値にしてもよい。以上、合計24通りの組み合わせの全て、もしくはその一部について適切に調整を行う必要がある。
本実施の形態1で用いた光ディスクは、スペースの間隔に応じて記録パルスパラメータの調整を行った方がより適切な記録の調整が行えるために、以下に説明するエッジシフト検出回路ではスペースの長さに応じた検出を行った後に、最適な記録パルスパラメータ調整を行っている。光ディスクに記録を行う際の記録パルスパラメータは、記録マークの立ち上がり及び立ち下がり位置をデータウインドウTの基準位置にできるだけ揃えて記録を行うことにより、エラーの低減を図るものである。この最適化を図るためのパルス形状やパルス幅・位置調整方法については、本実施の形態1では上記のような(1,7)RLL変調に従う記録パルスパラメータを用いたが、あくまでも本発明を適応するための一実施例であって、本発明の趣旨である少ないステップでエッジ位置をTウインドウの基準位置にできるだけ合わせて記録を行う点が重要であり、エッジを合わせるためにどのように記録パルスパラメータを変化させるかは本発明の原理や効果に影響を及ぼすものではない。
次に、各記録パラメータの温度特性の一例について説明する。まず、光ディスク201の表面の温度変化に対する記録マークの前後エッジのずれ量について説明する。図6は、0℃時にジッタが最小になるように前後エッジを調整した後、0℃から50℃の温度変化によって2T、3T、4T、5Tの記録マークの前後エッジがどのようにずれるかを示したものである。横軸は温度、縦軸は各エッジのずれ量を表しており、Y軸下方向に向かうに従ってずれ量は小さくなる。
結果から、2Tのエッジのずれ量が最も大きく、温度変化に対しても最も影響を受けやすいため、温度に合わせて2Tのエッジを調整する必要があることが分かった。この要因は、相変化型の光ディスクでは、加熱から冷却への急熱急冷過程によってマークを形成するが、周辺温度が高くなると、相変化型の光ディスクは記録感度が高くなり、マーク長が短ければ短いほど、急熱過程では熱し過ぎ、急冷過程では冷却不足が発生するため、マークのエッジずれが発生することによる。
ランダムデータを想定した場合、2Tマークは最も出現頻度が多いため、全体の記録マークに占める影響度が高いことからも2Tマークの調整は効果的である。しかしながら、40℃を超える高温時には、2Tだけでなく他の記録マークのずれ量も大きくなっており、この場合は2Tマークの調整だけでは不十分であるため、他の記録マークの調整も必要になる。
また、2Tマークの調整方法にはクーリングパルス幅の調整が有効である。これは、クーリングパルス幅は記録時の熱量の調整に影響が大きいことや、クーリングパルス幅を変えることで、形成される記録マークの後端エッジが変化すると共に前端エッジにも影響が及び、結果的にマーク長が変化することになり、1パラメータを調整することで記録マーク全体の長さが効率良く調整できることから、微小な調整で大きな効果を与えることができることに起因する。ただし、前記の通り、クーリングパルス幅を大きく変化させると消去特性が悪くなるディスクがあるため、クーリングパルス幅のみの調整方法には限界がある。
次に、光ディスク201の表面温度を0℃、25℃、50℃に変化させたときの記録パワーPwの特性について説明する。図7は消去パワー/記録パワー比Pe/Pwを一定にしたときの、各温度における記録パワーとジッタの関係を示すグラフである。横軸は0.8mWから1.2mWまでの記録パワーであり、縦軸はジッタでY軸下方向に向かうに従って良くなる。記録パルスパラメータに関しては温度毎に最適に調整されている。温度が高くなるにつれて、ジッタが最小値になる記録パワー(ボトム位置)は高くなっていることから、温度に合わせた記録パワー調整が必要であることが分かる。
また、50℃のジッタ最小値が他の温度に比べて高い値になっている。これは消去パワー/記録パワー比を固定に設定していることに起因しており、消去パワーPeやクーリングパワーPc、あるいはバイアスパワーPbの値も温度に合わせた調整が必要であることを示している。
〔実際の動作ステップ〕
前記記録パラメータの温度特性を踏まえて、本発明の実施の形態1の全体の動作ステップについて図8を参照して説明する。本発明の実施の形態1では、検出された温度によって調整する記録パラメータを切り替えることを特徴とする。
始めに、温度検出器221によってディスク周辺の温度を検出する(S801)。本実施の形態1は、温度検出器221によって検出された温度が、所定の温度以上になった場合に記録パラメータ調整を行うものである。
次に、検出された温度Tによって調整する記録パラメータを切り替える。所定の温度T1>T2>T3>T4の関係がある場合、T≧T1の場合には(S802)、記録パワー/消去パワー/クーリングパワーパラメータに対して記録パワーパラメータ調整(S803)及び記録パルスパラメータ調整(S804)を行った後、最適記録パラメータを決定する(S805)。T1>T≧T2の場合には(S806)、消去パワー/記録パワー比固定で記録パワーパラメータ調整を行った後(S807)、全パラメータに対して記録パルスパラメータ調整を行った後、最適記録パラメータを決定する(S805)。T2>T≧T3の場合には(S809)、消去パワー/記録パワー比固定で記録パワーパラメータ調整を行った後(S810)、最短マークに対してクーリングパルス幅調整を行った後(S811)、最適記録パラメータを決定する(S805)。T3>T≧T4の場合には(S812)、記録パワーパラメータ調整を行わずに、最短マークに対してクーリングパルス幅調整を行った後(S813)、最適記録パラメータを決定する(S805)。T<T4の場合には、記録パラメータ調整を行わず(S814)に終了する。なお、記録パラメータの選択及び調整及び設定はシステムコントローラ213で行ってもよいし、記録パラメータ選択/調整/設定を行う半導体集積回路を使用してもよい。
まず、本発明の記録パワーパラメータ調整について図9を用いて説明する。光ピックアップ200を光ディスク201上の所定のテスト記録領域に移動させ(S901)、消去パワー/記録パワー比(Pe/Pw)とバイアスパワーを固定し、記録パワーを順次変化させるような記録パワーパラメータの設定を行い(S902)、パターン発生回路212で生成したテスト用記録パターンを書き込む動作を行う(S903)。テスト用記録パターンは、記録マークのエッジずれがピークレベルに影響しないように、8T単一パターンを使用する。なお、テスト用記録パターンはこれに限定せず、他の周期の単一パターンでもよいし、マーク長とスペース長の並びが完全にランダムなパターンやマークとスペースの発生確率が同じである発生確率均等パターンを用いてもよい。単一パターンは、記録マーク長ごとの記録パルスの幅や位相ずれの影響を受けにくく、ランダムパターンや発生確率均等パターンは、全記録マークを対象に記録パワー変化に対する波形の変化を検出できるという特徴を持つ。なお、これらのテストパターンは、PLL回路210でのクロック生成に影響しないように、DC成分(再生信号に含まれる低周波数成分)が少ないことが望ましい。
消去パワー/記録パワー比、バイアスパワーの設定値は、規格などで規定されている光ディスク上にあらかじめ記載されている標準記録パラメータを初期値として用いてもよいし、標準記録パラメータを基準に一度記録パラメータ調整を行った後の結果を初期値として用いてもよい。なお、記録パワーは、ディスクにあらかじめ記載されている推奨値のパワーを中心に前後パワーを変化させてもよい。例えば、光ディスク201にあらかじめ記載されている標準記録パラメータが、Pw=9.0[mW]、Pe/Pw=0.4、Pb=0.3[mW]とすると、Pe=0.4×Pw[mW]、Pb=Pc=Pb=0.3[mW]を固定にして、Pwを8.0〜10.0[mW]まで、0.2[mW]ずつ変化させて、同じテスト用記録信号を各記録パワーについて繰り返し記録する。なお、記録を行う際の記録パルスパラメータ、即ち各パルスの時間方向の位置については、光ディスク201にあらかじめ記載されている値に設定しておいてもよいし、装置があらかじめいくつかの初期値を記録していてもよい。
テスト記録が終わると、テスト記録したデータを再生し、信号品質評価回路220は、記録パワーごとに変調度を算出する(S904)。算出された変調度を元に、システムコントローラ213は最適記録パワーPwoを求める。例えば、あらかじめ規格などで決められた変調度に最も近い変調度を出力したときの記録パワーPwを最適記録パワーPwoに設定する(S905)。
次に、新しく設定した最適記録パワーPwoで光ディスク201に再度テスト記録を行う(S906)。このときに使用するパターンはランダムパターンを用いる。記録が終わるとテスト記録したデータを再生し、信号品質評価回路220は、エラーレートを算出する(S907)。
システムコントローラ213は、算出されたエラーレートが規定範囲以内かどうか判定し、エラーレートが規定範囲内である(YES)と判定された場合は、現在の記録パワーPwoを最適パワーパラメータとして設定し(S909)、次のパラメータ(消去パワーパラメータPeo)調整に進む。エラーレートが規定範囲内でない(NO)と判定された場合には、処理は、S902に進み、S902〜S907の動作を繰り返す。なお、本実施の形態1では、エラーレートによって記録パワーパラメータ調整の判定を行っているが、記録パワーの変化を測定できるパラメータならばこれに限らない。また、調整時間を短縮したい場合は、この判定を行わなくてもよい。
以下、消去パワーPe、クーリングパワーPcの設定についても同様の手順で行われる。消去パワーの調整を行うときは、前記手順で決定された記録パワーPwは固定のまま調整を行い、クーリングパワーの調整を行うときは、記録パワーと消去パワーを固定のまま調整を行い、バイアスパワーは温度に対する依存性が少ないことから、クーリングパワーと同じ値に設定する。なお、記録パワー以降のパワー設定では、記録パワー設定で使用したテスト記録領域をオーバーライトして使用してもよいし、別の領域を使用してもよい。同じ領域を使用することで不要なテスト領域を防ぐことができるし、別の領域を使用することでオーバーライト特性を考慮する必要がなくなる。なお、調整時間を短縮させるために、各パラメータの調整時にエラーレートが所定の値以下だった場合は、以降のパワー設定を中断してもよい。なお、本実施の形態1では、バイアスパワーはクーリングパワーと同じ値に設定しているが、これに限るものではない。パワー調整を行うことで、より精度の高い記録パワーパラメータ調整を行うことができる。なお、本実施の形態1では、記録パワー、消去パワー、クーリングパワーの順に調整を行っているが、この順番に限定されるものではない。なお、本実施の形態1では、記録パワー、消去パワー、クーリングパワーと分けて調整を行っているが、複数の組み合わせでまとめて行ってもよい。
以上の記録パワーパラメータ調整は、前記温度特性結果に従って2つの調整方法に分けることができる。温度検出器221によって検出された温度Tが比較的室温に近い所定の温度T1以下の場合は、消去パワー/記録パワー比を固定のまま、記録パワーのみ調整を行う。クーリングパワー及びバイアスパワーは高温以外ではあまり変化しないことから、消去パワーに準じた値に設定する。検出された温度Tが所定の温度T1以上だった場合は、記録パワーの調整のみでは補正しきれない可能性があるため、前記記録パワーパラメータ調整で示した手順通り、全記録パワーパラメータの調整を行う。このように所定の温度で調整方法を変更することにより、不要な調整時間や調整領域を費やすことなく、適応的かつ効果的な記録パワーパラメータ調整を行うことができる。
次に、本発明の記録パルスパラメータ調整について図10を用いて説明する。光ピックアップ200を光ディスク201上の所定のテスト記録領域に移動させ(S901)、2Tから8Tの各記録マークに対して、記録マーク後端形成に関するパラメータ(ラストパルスの幅とラストパルスの位置とクーリングパルスの幅)を固定し、記録マーク前端形成に関係するパラメータ(ファーストパルスの幅とファーストパルスの位置)を順次変化させるように記録パルスパラメータの設定を行い(S902)、パターン発生回路212において記録パターンを発生する(S903)。記録パターンは、記録パルスパラメータの全てのパラメータを偏りなく補正するために、図5で表される全パターンが均等な確率で発生するパターンを使用すると、効率的な調整が可能となる。さらには、PLL回路210でのクロック生成に影響しないように、DC成分(再生信号に含まれる低周波数成分)が少ないことが望ましい。
この時、記録マーク後端形成に関するパラメータ(ラストパルスの幅とラストパルスの位置とクーリングパルスの幅は、規格などで規定されている光ディスク上にあらかじめ記載されている標準記録パラメータを初期値として用いてもよいし、標準記録パラメータを基準に一度記録パラメータ調整を行った後の結果を初期値として用いてもよい。なお、記録マーク前端形成に関係するパラメータ(ファーストパルスの幅とファーストパルスの位置)は、ディスクにあらかじめ記載されている推奨値を中心に前後に変化させてもよい。
例えば、図11の設定A〜Cは、3TマークのdTtopパラメータを変化させることによるマーク前端調整方法について示している。dTtopパラメータを設定Aから設定B、設定Cと変えることで、形成される3Tマークのマーク長が変化している。このとき、3Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lと立ち下がりエッジシフト量Tを求める(S904)。さらに、Lの絶対値とTの絶対値の加算を求める。Lの絶対値とTの絶対値の加算は理想的なマーク位置からのずれ量を示し、0が理想的なマーク位置を意味する。その値が最小となる記録パルス設定をマーク前端に関する最適記録パルスパラメータとして採用する(S905)。なお、本実施の形態1では上記のような記録補償方法を用いたが、あくまでも本発明を適応するための一実施例であって、これに限定するものではない。マーク前端のエッジシフト量だけを求めてもよいし、絶対値の加算を求めなくてもよい。また、エッジシフト量が所定の許容値以下になったパラメータを設定してもよい。
次に、新しく設定した最適記録パルスパラメータで光ディスク201に再度テスト記録を行う(S906)。このときに使用するパターンはランダムパターンを用いる。記録が終わるとテスト記録したデータを再生し、信号品質評価回路220は、エラーレートを算出する(S907)。
システムコントローラ213は、算出されたエラーレートが規定範囲以内かどうか判定し、エラーレートが規定範囲内である(YES)と判定された場合は、現在の記録パルスパラメータを最適パルスパラメータとして設定し(S909)、次のパラメータ調整に進む。エラーレートが規定範囲内でない(NO)と判定された場合には、処理は、S902に進み、S902〜S907の動作を繰り返す。
マーク後端形成に関するパラメータ(ラストパルスの幅とラストパルスの位置とクーリングパルスの幅)に関しても同様の手順で調整が行われる。例えば図11の設定D〜Fは、3TマークのdTeパラメータを変化させることによるマーク後端調整方法について示しており、その手順は前述のマーク前端調整方法と同様である。マーク前端と後端を調整することで、理想的な記録マークの幅と位置を設定することができる。
なお、マーク後端調整は、マーク前端調整で使用したテスト記録領域をオーバーライトして使用してもよいし、別の領域を使用してもよい。同じ領域を使用することで不要なテスト領域を防ぐことができるし、別の領域を使用することでオーバーライト特性を考慮する必要がなくなる。
なお、各パラメータの調整時にエラーレートが所定の値以下だった場合は、調整時間を優先して、以降の記録パルスパラメータ設定を中断してもよい。
なお、本実施の形態1では、マーク前端調整、マーク後端調整の順に調整を行っているが、これに限るものではない。例えば、マーク前端と後端を同時に調整することで調整時間を大幅に短縮することができる。また、マーク前端と後端をそれぞれ調整した後、再度前端と後端を調整することで、さらに安定に特性のよい記録マークを形成することができる。
なお、記録対象となる記録マークは最短マークから順に調整を行っていってもよい。これは、マーク長は短い方が出現頻度は高くなることから、効率的な調整を行うことができる。
なお、記録対象となる記録マークは4T以上の長マークから調整を行ってもよい。これは、記録パワーパラメータ調整を先に行った場合、長マークのエッジを調整しても記録パワーへの影響が少ない利点があげられる。長マーク調整を行った後、2Tや3Tの短マーク調整を行えば、記録パワーパラメータへの影響を小さくした記録パルスパラメータ調整を行うことができる。
なお、調整時間を短縮させるために、複数のマーク長に対して同時に調整してもよい。
この記録パルスパラメータ調整は、前記温度特性結果に従って2つの調整方法に分けることができる。温度検出器221によって検出された温度Tが所定の温度T2以下の場合は、最短マークのクーリングパルス幅のみ調整を行う。最短マークは全体の記録マークに及ぼす影響が大きく、またクーリングパルス幅は温度変化に対して最も影響の大きなパラメータであるため、これらを組み合わせたパラメータ調整方法は温度変化に対して非常に効果的であり、かつ調整に必要な時間が短く、テスト記録領域も少なくてよい。さらには、クーリングパルス幅を変えることで、形成される記録マークの後端エッジが変化すると共に前端エッジにも影響が及び、結果的にマーク長が変化することになり、記録マーク全体の長さが効率良く調整できることなどから、微小な調整で大きな効果を与えることができる。
検出された温度Tが比較的高温の所定の温度T2以上だった場合は、最短マークのクーリングパルス幅の調整のみでは補正しきれない可能性があるため、前記記録パルスパラメータ調整で示した手順通り、2Tから8Tの全記録パルスパラメータの調整を行う。このように所定の温度で調整方法を変更することにより、不要な調整時間や調整領域を費やすことなく、適応的かつ効果的な記録パルスパラメータ調整を行うことができる。
以上の記録パワーパラメータ調整と記録パルスパラメータ調整を組み合わせることで、温度変化に応じた非常に効率的な調整を行うことが可能となる。
例えば、所定の温度T1<T2<T3<T4の関係がある場合(T4は室温よりも温度が高い)、検出された温度がT≧T1だった場合は4つの状態の中で最も高温であることを示しており、記録特性に与える影響も最も大きい。従って、記録パワー/消去パワー/クーリングパワーパラメータに対して記録パワーパラメータ調整(S803)及び記録パルスパラメータ調整(S804)を行った後、最適記録パラメータを決定する(S805)。例えば、2Tから8Tの全記録マークに対して全記録パワーパラメータの調整を行った後、2Tマークから長いマークに向かって順番に全記録パルスパラメータの調整を行う方法が行われる。この調整方法は最も多くのパラメータを変更するために、調整時間及び調整領域が最も多く必要になるが、温度変化による記録品質劣化を最も大きく改善できる。
次に、検出された温度がT1>T≧T2だった場合は、次に高温であることを意味しており、記録特性に与える影響も次に大きい。従って、消去パワー/記録パワー比固定で記録パワーパラメータ調整を行った後(S807)、全パラメータに対して記録パルスパラメータ調整を行い、最適記録パラメータを決定する(S805)。これは消去パワー/記録パワー比が比較的変わらない温度の範囲で有効である。全パラメータに対して調整を行う方法に対して、記録パワーのみを調整すればよいので、調整時間及び調整領域は大幅に少なくなる。また、記録対象には4T以上の長マークを使用することで、調整時間及び調整領域の短縮が図れる。また、もし記録パワーパラメータ調整で補正しきれない場合があっても、その後の全パラメータ記録パルスパラメータ調整で調整されるため、記録特性は十分確保できると考える。
次に、検出された温度がT2>T≧T3だった場合は、前述の設定よりも温度変化が小さい。従って、消去パワー/記録パワー比固定で記録パワーパラメータ調整を行った後(S810)、最短マークに対してクーリングパルス幅調整を行い(S811)、最適記録パラメータを決定する(S805)。記録パワーパラメータ及び記録パルスパラメータの両方を一部分だけ調整することで、調整時間及び調整領域をできるだけ小さくしながらも、効率的な調整を行う。
次に、検出された温度がT3>T≧T4の場合には(S812)、室温から僅かな温度変化が発生していると考えられるので、記録パワーパラメータ調整を行わずに、最短マークに対してクーリングパルス幅調整を行った後(S813)、最適記録パラメータを決定する(S805)。最短マークは全体のマークに及ぼす影響が大きく、またクーリングパルス幅は温度変化に対して最も影響の大きなパラメータであるため、これらを組み合わせたパラメータ調整方法は温度変化に対して非常に効果的であり、かつ調整に必要な時間が短く、テスト記録領域も少なくてよい。
最後にT<T4の場合には、変動要因検出器によって変動要因が検出されなかったものとし、記録パラメータ調整を行わず(S814)現在の記録パラメータを保持したまま終了する。
なお、検出温度Tは、ディスク周辺の検出温度でもよいし、室温や起動時、記録開始時などに測定した温度を記録しておき、システムコントローラ213などで記録した温度と検出した温度との差を求め、それを温度変化量として用いても構わない。
なお、本発明の実施の形態1では、検出温度あるいは検出温度変化量は1つの値であったが、図12のように複数の値を用いてもよい。例えば、温度を検出し(S1201)、検出された温度TがT≧T1だった場合は(S1202)、X℃毎に全パラメータ記録パワーパラメータ調整(S1203)及び、Y℃毎に全パラメータ記録パルスパラメータ調整を行い(S1204)、最適記録パラメータを決定する(S1205)。検出された温度TがT<T1の範囲では、X℃毎に消去パワー/記録パワー比固定で記録パワーパラメータ調整を行った後(S1206)、Y℃毎に最短マークに対してクーリングパルス幅調整を行い(S1207)、最適記録パラメータを決定する(S1208)。ここで、決定された記録パラメータを用いてテスト記録を行った後(S1209)、信号品質評価回路220によって記録領域の信号品質評価を行い、信号品質が良ければそのまま終了し、信号品質が悪ければ再度パラメータ調整を行う。このとき、調整したパラメータ以外のパラメータについて再調整を行うと効果が高く、信号品質がよくなる可能性が高い。以上の手順で記録パラメータを調整することで、記録パワーに関する温度特性と記録パルスに関する温度特性が異なるような記録装置及び記録媒体に対しても、効果的な調整を行うことができる。
また、本発明の実施の形態1では、検出された温度あるいは温度変化量によって調整するパラメータを切り替えたが、本発明ではそれに限るものではない。
例えば、検出された線速度もしくは線速度変化量によって調整するパラメータを切り替えてもよいし、検出された記録再生位置もしくは位置変化量によって調整するパラメータを切り替えてもよい。
本発明の実施の形態1における線速度検出器及び記録再生位置検出器は、レーザースポットを光ディスク201に照射して、信号トラックにあらかじめ設けられたウォブル信号をウォブルアンプ回路216で増幅した後、ウォブル検出回路217でウォブル成分を検出し、ウォブル信号からアドレス復調器でアドレスを復調し、判読したアドレスを用いてシステムコントローラ213により、記録再生位置及びレーザースポット照射部分の線速度を計算する。線速度変化量は、任意の時点の線速度を記録しておき、その線速度と検出された線速度の差を線速度変化量とする。記録再生位置変化量は、任意の時点の記録再生位置を記録しておき、その記録再生位置と検出された記録再生位置の差を記録再生位置変化量とする。
光ディスクの一般的な使用方法を考えた場合、光ディスクを一定の回転数で回転させるCAV(Constant Angular Velocity)方式を採用すると、内周より外周の方が線速度が速くなる。例えば、再内周で記録パラメータ調整を行った場合、記録再生位置を外周にすればするほど、記録マーク長の変化が比例的に大きくなってしまう。よって、本発明の特徴である、検出された線速度もしくは線速度変化量によって調整するパラメータを変更すれば、線速度に応じた効率的な記録パラメータ調整が可能になり、調整時間短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができる。同様に、記録再生位置と線速度は比例関係にあるため、検出された記録再生位置もしくは記録再生位置変化量によって調整するパラメータを変更すれば、記録再生位置に応じた効率的な記録パラメータ調整が可能になり、前記同様の効果が得られる。さらには記録再生位置に応じてパラメータを調整するため、記録媒体の面内ばらつきも吸収することが可能になる。
また、例えば、検出された記録再生時間もしくは記録再生時間変化量によって調整するパラメータを切り替えてもよい。本発明の実施の形態1における記録再生時間検出器は、前記線速度検出器と同じ手段で判読したアドレスを用い、システムコントローラ213によって所定の記録長の記録に必要な記録再生時間を検出する。記録再生時間変化量は、任意の時点の記録再生時間を記録しておき、その記録再生時間と検出された記録再生時間の差を記録再生時間変化量とする。
光ピックアップ200内の半導体レーザは、記録開始と共に急激な温度上昇が発生するためにその特性が大きく変わる。例えば閾値電流は0℃で50mAであったものが50℃では70mAに増加する。これに対し、記録開始時の時間を記録しておき、任意の時間毎に調整を行えば、記録再生時間に応じた効率的な記録パラメータ調整が可能になる。あるいは、所定の記録長に必要な記録再生時間あるいは記録再生時間変化量を用いることで、前記の線速度及び記録再生位置の変化量を測定することができるため、前記と同じ効果を得ることができる。
また、例えば、検出された前回の調整から経過した時間によって調整するパラメータを切り替えてもよい。本発明の実施の形態1における経過時間検出器は、第1の記録パラメータ調整を行った時間をシステムコントローラ213に記録しておき、第1の記録パラメータ調整を行った後に、第2の記録パラメータ調整を行うときの時間を測定し、第1の記録パラメータ調整を行った時間との差を検出するものである。以前に行った記録パラメータ調整からの経過時間に応じて効率的な記録パラメータ調整が可能になり、経過時間内に記録装置や記録媒体に発生した時間特性による記録特性の劣化を防ぐと共に、調整時間短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができる。なお、第1の記録パラメータ調整を行った時間は、記録装置内に設けられた半導体メモリや記録媒体内の記録領域に記録してもよい。なお、第2の記録パラメータ調整を行うときの時間はそれに限らず、記録装置を再起動した時間や第1の記録パラメータ調整後に最初に記録を行った時間でもよい。
また、記録パラメータ調整後の調整値は、変動要因検出器によって検出される変動要因に対応させた調整値をあらかじめ定めておき、設定してもよい。記録パラメータ調整を行う必要がなくなるため、より一層の調整時間の短縮ならびにテスト記録領域の削減を図ることができる。
また、記録パラメータ調整後の調整値は、記録装置が持つ記憶手段などに保存し、同じ調整条件が呼び出されたときには、再度パラメータ調整を行うのではなく、記憶手段の値を呼び出すようにしてもよい。これによって、より一層の調整時間の短縮ならびにテスト記録領域の削減を図ることができる。
また、記録パラメータ調整後の調整値は、記録装置が持つ記憶手段などに保存し、その調整値に応じて設定するか否かを判定する判定手段を用いてもよい。これによって、より一層の調整時間の短縮ならびにテスト記録領域の削減を図ることができる。
〔発明の実施の形態2〕
別の発明の実施の形態を本発明の実施の形態2として図を参照しながら説明する。発明の実施の形態2が実施の形態1と共通する点については説明を省略する。本発明の実施の形態2では、検出された温度によって調整する再生パラメータを切り替えることを特徴とする。
図2の光ディスク記録再生装置の構成を概略的に示したブロック図を参照して、サーボパラメータ及びイコライザパラメータの制御方法を説明する。
光ピックアップ200内の光検出器で検出された検出信号はRFアンプ207及びサーボアンプ204に供給される。RFアンプ207からのRF信号はイコライザ208に送られ、イコライザパラメータを元にフィルタや増幅などの信号処理が行われる。イコライザパラメータはA/D変換器209以降のブロックで所望される特性になるように調整される。
一方、サーボアンプ204からのサーボ制御信号(トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号)は、サーボパラメータを元にサーボ回路205で演算され、光ピックアップ駆動回路206から光ピックアップ200内のフォーカス/トラッキング/チルトドライバに信号が送られサーボを制御する。制御後、再び入力されたサーボ制御信号を元に、所望の特性が得られるようにサーボパラメータが調整される(フォーカス/球面収差調整方法の詳細は特開2003−233917号公報を参照)。
本発明の実施の形態2の再生パラメータは、サーボ回路205内で行われるフォーカス制御やトラッキング制御、チルト制御に必要なサーボパラメータ(フォーカス位置、球面収差量、チルト量)、イコライザ208で使用されるイコライザパラメータ(カットオフ周波数、ブースト値)の中の少なくとも1つ、あるいは複数を対象とする。
本発明の実施の形態2の全体の動作ステップについて図13を参照して説明する。
温度特性が悪く、周囲の環境温度によってチルト量に大きく影響する記録媒体に対する再生パラメータ調整法を例にあげる。
始めに、温度検出器221によってディスク周辺の温度を検出する(S1301)。本実施の形態2は、温度検出器221によって検出された温度が、所定の温度以上になった場合に再生パラメータ調整を行うものである。
次に、検出された温度Tによって調整する再生パラメータを切り替える。所定の温度T1>T2の関係がある場合、T≧T1の場合には(S1302)、フォーカス/球面収差調整(S1303)及びチルトパラメータ調整(S1304)を行った後、最適再生パラメータを決定する(S1305)。T1>T≧T2の場合には(S1306)、チルトパラメータ調整を行った後(S1307)、最適再生パラメータを決定する(S1305)。T<T2の場合には、再生パラメータ調整を行わず(S1308)終了する。各再生パラメータの中で、温度によってチルト量に最も大きく影響が出る事から、チルトパラメータ調整を優先的に行うことにより、調整時間短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができる。
本発明の記録装置は、温度、線速度、記録位置、記録時間といった、記録マークの記録特性に影響を与える変動要因に応じて、複数の記録マークを各々記録する際に用いる記録パラメータを選択し調整することができるため、調整時間の短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができ、良好な記録状態が獲得でき、記録時のエラーを低減することができる。
同様に本発明の再生装置は、温度、線速度、再生位置、再生時間といった、記録マークの再生特性に影響を与える変動要因に応じて、再生パラメータを選択し調整することができるため、調整時間の短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができ、良好な再生状態が獲得でき、再生時のエラーを低減することができる。
温度変化に対するクーリングパルス幅調整結果を示す図 本発明の実施の形態1における光ディスク記録再生装置主要部の構成を示す説明図 エッジシフト量の代表的な求め方を示す図 4Tマークを描く場合の記録パラメータを示す図 記録パルスパラメータのパターンを示す図 温度変化に対する記録マークの前後エッジのずれ量を示すグラフ 各温度における記録パワーとジッタの関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1の記録パラメータ調整方法のフローチャート 本発明の実施の形態1の記録パワーパラメータ調整方法のフローチャート 本発明の実施の形態1の記録パルスパラメータ調整方法の別例のフローチャート 3TマークのdTtopパラメータを変化させることによるマーク前端調整方法を示す図 本発明の実施の形態1の複数の検出結果を用いた記録パラメータ調整方法のフローチャート 本発明の実施の形態2の記録パラメータ調整方法のフローチャート
符号の説明
200 光ディスク記録再生装置
201 光ディスク
202 スピンドルスピンドルモータ
203 スピンドル回転制御回路
204 サーボアンプ回路
205 サーボ回路
206 光ピックアップ駆動回路
207 RFアンプ回路
208 イコライザ
209 A/D変換器
210 PLL回路
211 2値化回路
212 パターン発生回路
213 システムコントローラ
214 記録補償回路
215 レーザ駆動回路
216 ウォブルアンプ回路
217 ウォブル検出回路
218 アドレス復調器
219 パターン検出回路
220 信号品質評価回路
221 温度検出器
401 記録パワー
402 消去パワー
403 クーリングパワー
404 バイアスパワー
405 ファーストパルスの幅
406 ファーストパルスの位置
407 マルチパルスの幅
408 マルチパルスの位置
409 ラストパルスの幅
410 ラストパルスの位置
411 クーリングパルスの幅

Claims (26)

  1. 複数の長さの記録マークを記録する際に、前記記録マークを形成するために必要な複数の記録パラメータを調整もしくは設定して、記録媒体上に前記記録マークを形成する記録装置において、
    前記記録マークの記録特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出器と、
    前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記複数の記録パラメータのうち少なくとも一つ以上の記録パラメータを選択するパラメータ選択器と、
    前記パラメータ選択器の選択した記録パラメータを最適な記録パラメータに調整するパラメータ調整器を具備し、
    前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択器が選択する記録パラメータの選択数または種類の少なくとも1つを可変することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録パラメータは、
    前記記録マークを形成するためのレーザ光パワーを調整する記録パワーパラメータと、
    記録パルスを調整する記録パルスパラメータであり、
    前記記録パワーパラメータはさらに、記録パワー、消去パワー、クーリングパワー、バイアスパワーのうち少なくとも1つを含み、
    前記記録パルスパラメータはさらに、前記記録マークの長さ毎に、前記記録パルスのファーストパルスの幅、ファーストパルスの位置、マルチパルスの幅、マルチパルスの位置、ラストパルスの幅、ラストパルスの位置、クーリングパルスの幅のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  3. 前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は前記記録パワーを選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は記録パワーを含む1つ以上の記録パワーパラメータを選択することを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  4. 前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は前記クーリングパルス幅を選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は前記クーリングパルス幅を含む1つ以上の記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  5. 前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択器は最短マークに関する前記記録パルスパラメータを選択し、前記変動要因検出器の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択器は最短マークを含む記録マークのいずれかに関する前記記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  6. 前記パラメータ選択器は、前記変動要因検出器の2つ以上の変動に応じて記録パラメータを選択する請求項1記載の記録装置。
  7. 前記記録マークを再生する際に、必要な複数の再生パラメータを調整もしくは設定して再生する再生装置において、
    前記再生マークの再生特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出器と、
    前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記複数の再生パラメータのうち少なくとも一つ以上の再生パラメータを選択するパラメータ選択器と、
    前記パラメータ選択器の選択した再生パラメータを最適な再生パラメータに調整するパラメータ調整器を具備し、
    前記変動要因検出器が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択器が選択する再生パラメータの選択数と種類を可変することを特徴とする再生装置。
  8. 前記再生パラメータは、サーボを制御するためのサーボパラメータあるいはイコライザパラメータの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項7記載の再生装置。
  9. 前記変動要因検出器は、前記記録媒体周囲の温度もしくは温度変化量のうち少なくとも1つを検出する温度検出器であることを特徴とする、請求項1または請求項7記載の検出器。
  10. 前記変動要因検出器は、前記記録媒体の線速度もしくは線速度変化量のうち少なくとも1つを検出する線速度検出器であることを特徴とする、請求項1または請求項7記載の検出器。
  11. 前記変動要因検出器は、前記記録媒体上の記録再生位置もしくは記録再生位置変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生位置検出器であることを特徴とする、請求項1または請求項7記載の検出器。
  12. 前記変動要因検出器は、記録再生時間もしくは記録再生時間変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生時間検出器であることを特徴とする、請求項1または請求項7記載の検出器。
  13. 前記変動要因検出器は、前回の調整から経過した時間を検出する経過時間検出器であることを特徴とする、請求項1または請求項7記載の検出器。
  14. 複数の長さの記録マークを記録する際に、前記記録マークを形成するために必要な複数の記録パラメータを調整もしくは設定して、記録媒体上に前記記録マークを形成する記録方法において、
    前記記録マークの記録特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出手段と、
    前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記複数の記録パラメータのうち少なくとも一つ以上の記録パラメータを選択するパラメータ選択手段と、
    前記パラメータ選択手段の選択した記録パラメータを最適な記録パラメータに調整するパラメータ調整手段を具備し、
    前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択手段が選択する記録パラメータの選択数または種類の少なくとも1つを可変することを特徴とする記録方法。
  15. 前記記録パラメータは、
    前記記録マークを形成するためのレーザ光パワーを調整する記録パワーパラメータと、
    記録パルスを調整する記録パルスパラメータであり、
    前記記録パワーパラメータはさらに、記録パワー、消去パワー、クーリングパワー、バイアスパワーのうち少なくとも1つを含み、
    前記記録パルスパラメータはさらに、前記記録マークの長さ毎に、前記記録パルスのファーストパルスの幅、ファーストパルスの位置、マルチパルスの幅、マルチパルスの位置、ラストパルスの幅、ラストパルスの位置、クーリングパルスの幅のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、
    請求項14記載の記録方法。
  16. 前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は前記記録パワーを選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は記録パワーを含む1つ以上の記録パワーパラメータを選択することを特徴とする、請求項14記載の記録方法。
  17. 前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は前記クーリングパルス幅を選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は前記クーリングパルス幅を含む1つ以上の記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、請求項14記載の記録方法。
  18. 前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも小さい場合、前記パラメータ選択手段は最短マークに関する前記記録パルスパラメータを選択し、前記変動要因検出手段の要因が所定の設定値よりも大きい場合、前記パラメータ選択手段は最短マークを含む記録マークのいずれかに関する前記記録パルスパラメータを選択することを特徴とする、請求項14記載の記録方法。
  19. 前記パラメータ選択手段は、前記変動要因検出手段の2つ以上の変動に応じて記録パラメータを選択する請求項14記載の記録方法。
  20. 前記記録マークを再生する際に、必要な複数の再生パラメータを調整もしくは設定して再生する再生方法において、
    前記再生マークの再生特性に影響を与える要因を検出する変動要因検出手段と、
    前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記複数の再生パラメータのうち少なくとも一つ以上の再生パラメータを選択するパラメータ選択手段と、
    前記パラメータ選択手段の選択した再生パラメータを最適な再生パラメータに調整するパラメータ調整手段を具備し、
    前記変動要因検出手段が検出する要因に応じて、前記パラメータ選択手段が選択する再生パラメータの選択数と種類を可変することを特徴とする再生方法。
  21. 前記再生パラメータは、サーボを制御するためのサーボパラメータあるいはイコライザパラメータの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項20記載の再生方法。
  22. 前記変動要因検出手段は、前記記録媒体周囲の温度もしくは温度変化量のうち少なくとも1つを検出する温度検出手段であることを特徴とする、請求項14または請求項20記載の検出手段。
  23. 前記変動要因検出手段は、前記記録媒体の線速度もしくは線速度変化量のうち少なくとも1つを検出する線速度検出手段であることを特徴とする、請求項14または請求項20記載の検出手段。
  24. 前記変動要因検出手段は、前記記録媒体上の記録再生位置もしくは記録再生位置変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生位置検出手段であることを特徴とする、請求項14または請求項20記載の検出手段。
  25. 前記変動要因検出手段は、記録再生時間もしくは記録再生時間変化量のうち少なくとも1つを検出する記録再生時間検出手段であることを特徴とする、請求項14または請求項20記載の検出手段。
  26. 前記変動要因検出手段は、前回の調整から経過した時間を検出する経過時間検出手段であることを特徴とする、請求項14または請求項20記載の検出手段。

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