JP2007278981A - プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー - Google Patents

プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー Download PDF

Info

Publication number
JP2007278981A
JP2007278981A JP2006108802A JP2006108802A JP2007278981A JP 2007278981 A JP2007278981 A JP 2007278981A JP 2006108802 A JP2006108802 A JP 2006108802A JP 2006108802 A JP2006108802 A JP 2006108802A JP 2007278981 A JP2007278981 A JP 2007278981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
solution
region
working electrode
planar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006108802A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Idegami
公太郎 井手上
Miyuki Omi
みゆき 近江
Eiichi Tamiya
栄一 民谷
Tadashi Yoshida
忠 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BIO DEVICE TECHNOLOGY KK
Esukaru Kk
Japan Advanced Institute of Science and Technology
Original Assignee
BIO DEVICE TECHNOLOGY KK
Esukaru Kk
Japan Advanced Institute of Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BIO DEVICE TECHNOLOGY KK, Esukaru Kk, Japan Advanced Institute of Science and Technology filed Critical BIO DEVICE TECHNOLOGY KK
Priority to JP2006108802A priority Critical patent/JP2007278981A/ja
Publication of JP2007278981A publication Critical patent/JP2007278981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

【課題】電極上に種々の溶液を滴下した際、各溶液が所定の領域以外に広がるのを防止できるプレナー型電極、及び、これを用いた電気化学検出センサーを提供する 。
【解決手段】絶縁基板2上に導電性材料をパターニングすることにより形成された所定の導電パターンD1,D2,D3を有し、前記導電パターンの一部の領域が電極J1,J2,J3として用いられるとともに、前記電極の一部に溶液を滴下することにより溶液に含まれる材料が固定化されるプレナー型電極1であって、前記固定化電極となる電極J1側から外側に向かって前記溶液に対して親和性の高い一方の領域T1と相対的に親和性の低い他方の領域T2とがこの順に配置され、前記一方の領域T1と前記他方の領域T2とで形成される境界線Kが前記溶液が滴下される電極J1の周囲に半分以上存在していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁基板上に導電性材料をパターンニングすることにより所定の電極が形成されるプレナー型電極、及び、これを用いた電気化学検出センサーに関する。
絶縁基板上に導電性材料をパターンニングすることにより所定の電極が形成されるプレナー型電極は、所定の試料液の特性を電気信号として検出する電気化学検出センサーに好適なものとして、頻繁に使用されている。例えば、ある基質溶液の濃度を測定するためのバイオセンサーを開発する際、この基質と化学的反応(物質変化等)を起こす生体材料(DNA、オリゴヌクレオチド、抗体、レクチン、レセプター、酵素等)の設定(どの生体材料を選択するか、また、選択した生体材料をどのように電極上に固定するか等)のために、この電極上で種々の電気化学検出を行い、得られたそれぞれの検出データを検証する必要がある。このような場合、安価に大量に入手でき、実験のたびに取り替えできるディスポーザブル(使い捨て可能)なプレナー型電極は、非常に使い勝手が良く、上記バイオセンサーを開発する際の実験用の電気化学検出センサーとして広く使用されている。また、例えば、上記プレナー型電極は、その作用電極に所定の基質と反応する生体材料を固定する(電極上に生体材料を直接物理吸着させる、或いは、電極上にSAM膜を形成し、SAM膜を介して生体材料を固定する、或いは、電極の元となる導電性材料に生体材料を含有させる等)ことで、特定の基質溶液の濃度を測定するためのバイオセンサーとして広く使用されている。
上記電気化学検出センサーに用いられるプレナー型電極としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、プリント配線板1の各電極3(3a,3b,3c)に白金等の貴金属でメッキ処理を施したプレナー型電極であり、各電極3上に生体材料(酵素)を固定することで、血糖測定等を行う際のバイオセンサーとして使用されるものである。
特開昭61−270652号公報
ところで、プレナー型電極を上記バイオセンサー等の電気化学検出センサーとして使用するに際しては、その前段階として、所定の電極(少なくとも作用電極を含む)に試料溶液中の測定対象物質と相互作用する生体材料を固定する必要がある。ここで、上記電極に所定の物質を固定する一般的な方法としては、この物質の溶液を電極に滴下して固定する方法が挙げられる。例えば、上記バイオセンサーを作成するにあたり、作用電極にSAM膜を形成し、これを介して生体材料(酵素等)を固定する場合、まず、作用電極全面あるいはその一部に金・白金等を配し、この作用電極にチオール溶液等のSAM膜形成用の溶液を滴下し、所定時間静置する。次に、SAM膜が形成されたら、余分な溶液を洗い流した後、作用電極に所定の生体材料の溶液を滴下し、所定時間静置する。最後に、余分な溶液を洗浄することで、作用電極に生体材料が固定される。このように、電気化学検出センサーを作成するにあたっては、その用途に応じて、所定の電極に種々の物質を固定するために、その溶液を滴下することが頻繁に行われる。このとき、溶液の滴下量が少なすぎれば、作用電極に物質が十分に固定されず、電気化学検出時の検出データにばらつきが生じてしまう。逆に、溶液の滴下量が多すぎた場合は、物質を固定したい電極以外の電極にまで溶液が接触し、電気化学検出を行う前に、これらの電極の特性を変化させてしまい、この結果、検出データを正確に得ることができなくなってしまう。特に、電極が、種々の物質と反応しやすい銀塩化銀を含む参照電極を有する場合、作用電極から溢れた上記溶液がこの参照電極と反応してしまい、電気化学検出を行った際、基準となる参照電極の電位が安定せず、作用電極、対電極の正確な検出データが得られない。
上記の例として、上記特許文献1の作用電極3aにSAM膜を形成して生体材料を固定する場合を考えると(特許文献1では、生体材料の固定方法について具体的に言及されていない)、作用電極上に生体材料の溶液を滴下する必要があるが、この溶液の滴下量が多すぎた場合、隣接する参照電極3bに溶液が接触してしまい、ここで反応が生じてしまう。このような事態を防止するためには、作用電極に所定の溶液を滴下した際、作用電極全体を十分に覆う量の溶液を滴下しても、作用電極以外に溶液が広がらないよう、広がりを制御できる電極を開発することが望ましい。
一方、作用電極に生体材料等の物質を固定した後、実際に電気化学検出を行い、所定の試料液の特性を測定する場合は、上記したように、プレナー型電極の各電極のうち、少なくとも、作用電極及び対電極に、滴下した試料液を接触させておく必要がある(三極電極の場合は、参照電極も試料液に接触させる)。そのため、試料液の滴下量は、これらの電極を覆うために多量となることがあり、その結果、これらの電極以外の広範囲にまで、試料液が広がることがあった。ここで、電気化学検出の際は、プレナー型電極の端部がコネクタと電気的に接続されているため、滴下した試料液が接続部分にまで達してしまうと、この部分でショート等を起こす恐れがある。この例として、上記特許文献1に係るプレナー型電極をバイオセンサーとして用い、血糖値測定を行う場合を考えると、各電極3以外のプレナー型電極(プリント配線板1)表面は、絶縁物4により絶縁皮膜されているが、コネクタと接続する端部だけは、配線(電極部)2が露出した状態となっていため、この部分に、滴下した試料液が接触し、ショートを起こす恐れがある。このような問題を解消するためには、各電極に試料液を滴下した際、試料液の広がりを制御でき、コネクタとの接続部分まで試料液が広がらないような電極を開発することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、絶縁基板上に導電性材料をパターンニングすることにより形成された所定の導電パターンを有し、前記導電パターンの一部の領域が電極として用いられるプレナー型電極であって、電極上に種々の溶液を滴下した際、各溶液が所定の領域以外に広がるのを防止できるプレナー型電極、及び、これを用いた電気化学検出センサーを提供することにある。
本発明に係るプレナー型電極は、絶縁基板上に導電パターンにより形成された電極において、前記電極は少なくとも電気化学的な信号を測定するための作用電極を有し、前記作用電極に溶液を滴下することにより溶液に含まれる材料が固定化される電極であって、前記溶液を作用電極に積極的に留まらせるために、作用電極の中心から外側に向かって前記溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が前記溶液が滴下される作用電極の周囲に半分以上存在していることを特徴とする。
この発明によれば、一方の領域に種々の溶液を滴下した場合、滴下した溶液が、一方の領域から、上記境界線を超えて、他方の領域に侵入しようとしても、境界線を挟む各領域での溶液に対する親和性の違いにより、この境界線で各溶液の流れを止めることができる。このため、固定化のための溶液を作用電極上に留めることが出来、固定化におけるばらつきを小さくすることが出来る。
また、本発明に係るプレナー型電極は、絶縁基板上に導電パターンにより形成された電極において、前記電極は少なくとも電気化学的な信号を測定するための作用電極と対電極を有した電極であって、電気化学検出器と接続するための端子部分を有し、上記各電極側から端子部分に向かって、前記溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が、前記絶縁基板の幅方向のほぼ全幅にわたって配置されることを特徴とする。
この発明によれば、各電極(作用電極及び対極、更に、参照電極を含む場合はこれを含む)側に種々の溶液を滴下した場合、滴下した溶液が一方の領域から、上記境界線を超えて、他方の領域に侵入しようとしても、境界線を挟む各領域での溶液に対する親和性の違いにより、この境界線で各溶液の流れを止めることができる。このため、溶液の量を少量に抑えなくとも端子部分への液の進入が防げ、検出反応に係る溶液の量をいつも一定に出来る。
また、本発明に係るプレナー型電極は、上記各溶液に対して相対的に親和性の高い領域と親和性の低い領域とを、上記作用電極の中心から外側に向かって配置すると供に、上記各電極側から端子部分に向かって配置する構成としても良い。このような構成とすることで、作用電極上に固定化用の溶液を滴下した際は、安定した状態で材料の固定化が行え、作用電極及び他の電極上に検出反応に係る溶液を滴下した際は、溶液の広がりを電気化学検出器と端子部分との接続部分の手前で留めることができる。
また、本発明のプレナー型電極を、前記電極として、作用電極、対電極及び参照電極を有し、前記作用電極が前記固定化電極を形成する円形状の電極であり、前記境界線が作用電極と同一の中心を有する円又は円弧であり、更に、作用電極の中心を基準として、上記参照電極が上記境界線よりも外側に位置する構成としても良い。このような構成とすると、作用電極の中心に溶液を滴下した場合、滴下した溶液は作用電極周辺の親水性領域を伝って円形状に広がっていき、上記円又は円弧状の境界線に達するが、境界線を挟む各領域の親和性の違いにより、他の領域への溶液の流れを防止できる。ここで、境界線が円弧であっても、半球状に盛り上がった状態で溶液の流れを止めることができる。更に、参照電極は、溶液が安定する位置よりも外側に位置し、溶液と接触することがない。これにより、溶液の滴下量をある程度増やしても、参照電極が溶液に接触することが無く、電極の特性を維持できる。また、物質の固定化にあたり、適度な分量の溶液を一方の領域内に長時間安定して蓄えることが可能となるため、作用電極に十分な量の物質を固定することが可能となる。ここで、上記境界線が円である場合、滴下した溶液が均等に広がると供に、溶液の表面張力が最大になり、最も安定した状態で物質の固定化を行うことが可能となる。なお、境界線を挟む各領域での親和性の違いが顕著なほど、溶液が境界線を挟む各領域に広がりにくくなり、これに比例して、作用電極上に固定される溶液の量も増大することとなる。
なお、上記プレナー型電極では、作用電極或いはこれを含む他の電極に滴下する種々の溶液に合わせて、相対的に親和性が高い或いは低い各領域の材料を決定するとよい。
本発明に係るプレナー型電極によれば、所定の溶液(検出用溶液)の電気化学検出を行う前段階として、作用電極に溶液(検出用溶液)と化学反応を起こす物質を固定するとき、十分な量の溶液(固定化用溶液)を滴下させても、溶液(固定化用溶液)が作用電極以外の電極、特に、参照電極にまで広がらないため、これらの電極の特性を維持できるとともに、物質の固定化を安定して行える。また、上記物質を固定した後、実際に電気化学検出を行うために、所定の電極に十分な量の溶液(検出用溶液)を滴下させても、この溶液がプレナー型電極とコネクタとの接続部にまで広がることがない。このため、本プレナー型電極を電気化学検出センサーとして使用した場合、検出データが正確に得られ、また、電気化学検出時、ショートを起こすことがない優れた電気化学検出センサーとすることができる。
以下、本発明に係るプレナー型電極、及び、これを用いた電気化学検出センサーについて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、絶縁基板2上に導電性材料を印刷することにより、所定の電極J1,J2,J3及びその端子部分S1,S2,S3が形成される印刷電極である(図1(a))。具体的には、略直方形状の絶縁基板2上に、導電パターンD1,D2,D3が印刷され、更にその上から、絶縁被膜3が印刷される(図1(b))。ここで、上記各導電パターンのうち、絶縁被膜3に覆われず、外部に露出している箇所が、上記電極J1,J2,J3及びその端子部分S1,S2,S3となる。電気化学検出の際は、上記各電極J1,J2,J3の端子部分S1,S2,S3が、電気化学検出用装置に設けられたコネクタCと接続される。
本実施の形態の絶縁基板2は、所定厚さの略直方形状の基板であり、その材料としては、セラミック、ガラス、ガラスエポキシ、プラスチックや、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム等の耐薬品、耐溶剤性を持つ熱硬化性、および、熱可塑性のプラスチック類が用いられる。
上記絶縁基板2上の一方側(各電極側)には、上記各電極J1,J2,J3が形成される(図1(a)、(b))。作用電極J1は、印刷電極1を電気化学検出センサーとして使用する場合、その前段階として、測定したい試料液と化学反応を起こす物質を固定する電極である。本実施の形態では、この作用電極J1が所定の面積を有する円形状のものとして形成されている。作用電極J1に対向する対電極J2は、円形の作用電極J1の半周を取り囲むように、作用電極J1近傍に形成される。ここで、本実施の形態では、参照電極J3は、電気化学検出の際、常に作用電極J1に目的の安定した電位を印可するための電極であり、作用電極J1、或いは、対電極J2から得られる検出データの電位基準として用いられる。この参照電極J3も作用電極J1近傍に形成される。上記各電極J1,J2,J3は、導電性材料、例えば、金属、カーボン、グラファイト等を用いて形成されるが、コスト面、及び、その疎水性(親水性)およびインク適性等よりカーボンインクを用いることが好ましい。なお、参照電極J3には、その構成材料として、銀と塩化銀が任意の割合で含まれている。
上記絶縁基板2上の他方側には、上記電極J1,J2,J3の各端子部分S1,S2,S3が形成されている(図1(a)、(b))。印刷電極1を電気化学検出センサーとして用いる際は、この各端子部分をコネクタCの接続口に差込むことで、各電極S1,S2,S3がコネクタと電気的に接続されることになる。ここで、各端子部分S1,S2,S3は、上記各電極J1,J2,J3と同一の導電性材料を用いて形成される。
絶縁基板2上には、上記導電パターンD1,D2,D3と種々の溶液との接触を避けるとともに、各導電パターンを覆う範囲により、上記各電極J1,J2,J3及びその端子部分S1,S2,S3を形成する絶縁被膜3が印刷により形成される(図1(a)、(b))。絶縁被膜3の材料としては、例えば、エポキシ系熱硬化型レジストが挙げられるが、材料の選択は、作用電極に滴下する溶液の極性及び各電極の導電性材料の種類を考慮する必要がある。各端子部分S1,S2,S3と各電極J1,J2,J3は連続しているため、絶縁被膜3の被膜範囲により、各電極J1,J2,J3の面積が決定される。この絶縁被膜3の一部3aは、作用電極J1を円環状に取り囲むように配されている(図2(a)、(b)、(c))。また、絶縁被膜3の一部3aは、対電極J2に一部積層されており(図2(b)、(c))、作用電極J1と、参照電極J3の間にも、絶縁被膜3が配されている(図2(b))。ここで、この絶縁被膜3の一部3aは、その円環状の外周の中心が上記作用電極J1の中心と一致している。一方、作用電極J1の中心を基準として、絶縁被膜3の一部3aの外周半径をL1、上記参照電極J3までの距離をL2とすると、L2の方がL1よりも長くなるように、上記参照電極J3が配されている(図2(a))。
本実施の形態の印刷電極1では、作用電極J1に滴下される固定化用溶液の極性の有無に合わせて、各部材、すなわち、絶縁基板2、導電パターンD1,D2,D3、絶縁被膜3の材料が決定される。例えば、滴下する溶液が極性溶液である水溶液の場合、溶液が滴下される作用電極J1からこの外側に向かって極性溶液(水溶液)に対して親和性の高い領域と親和性の低い領域とが順に配置されるようにすればよい。ここでは、作用電極J1の周囲を取り囲む絶縁被膜3(の一部3a)と、その外側に位置することになる対電極J2との間で、親和性の高い領域T1と親和性の低い領域T2の境界線Kを設定する必要があるため、絶縁被膜3の材料に親和性の高い樹脂を、対電極J2(導電パターンD2)の材料に上記樹脂と比較して親和性の低いカーボンを用いている。なお、絶縁基板2についても、絶縁被膜3よりも外側に位置するため、樹脂と比較して親和性の低いガラスエポキシを用いている。
本実施の形態の印刷電極1を用いると、滴下される溶液の制御を行うことが可能である。図6は、実際に、印刷電極1上に溶液を滴下した状態を示す斜視図である。上記したように、絶縁被膜3の一部3aは、作用電極J1を円環状に取り囲むとともに、対電極J2の一部に積層されている(図2(a)、(b)、(c))。ここで、絶縁被膜3の一部3aのうち、対電極J2上に積層される部分では、溶液に対して親和性の高い領域T1(絶縁被膜3の一部3a)と、溶液に対して親和性の低い領域T2(対電極J2)との間で円弧状の境界線K(K1)が存在する。また、絶縁被膜3の一部3aのうち、対電極J2上に積層されていない部分でも、溶液に対して親和性の高い領域T1(絶縁被膜3の一部3a)と、溶液に対して親和性の低い領域T2(絶縁基板2)との間で円弧状の境界線K(K2)が存在する。ここで、上記境界線K1が半円に及ばない円弧であっても、この境界線K1と、これと連続する境界線K2を繋いだ円弧が半円以上であればよい。仮に、所定の溶液Yを作用電極J1の中心に滴下した場合、滴下された溶液Yは作用電極J1上から絶縁被膜3の一部3a上を伝いつつ、上記円弧状の境界線Kに達するが、境界線Kを挟む各領域T1,T2の親和性の違いにより、他の領域への溶液の流れを抑制できる。これによって、溶液をある程度の量滴下しても、溶液が境界線Kを超えて広がらず、半球状の安定な状態で作用電極J1上に固定される(図6(a),(b),(c))。なお、参照電極J3は、作用電極J1の中心を基準として、絶縁被膜3の一部3aの外周半径(円弧状の境界線Kの半径)L1よりも、参照電極J3までの距離L2の方が長くなるように配置されているため、作用電極上に固定された溶液と接触することがない(図2(a))。なお、上記では、絶縁被膜3の一部3aが、対電極J2の一部に積層されている例で説明したが、例えば、絶縁被膜3の一部3aの外周半径と、対電極J2の作用電極J1周囲の外周半径とが一致しており、絶縁被膜3の一部3aと対電極J2とが隣接する構成としても良い。
また、本実施の形態の印刷電極1では、例えば、上記絶縁被膜3の一部3aを、絶縁被膜3から完全に分離して、完全な円環状のダム4として、作用電極J1の周囲に配置してもよい(図3(a)、(b)、(c))。この場合、ダム4の外側には、対電極J2、絶縁基板2、そして、作用電極J1を形成する導電パターンD1が配された状態となる。ここで、ダム4を熱硬化性樹脂で形成し、対電極J2(導電パターンD2)及び導電パターンD1をカーボンで形成し、絶縁基板2をガラスエポキシで形成すると、作用電極J1から外側に向かって親和性の高い領域T1(ダム4)と親和性の低い領域T2(対電極J2,導電パターンD1,絶縁基板2)が、作用電極J1の全周囲で形成される。これにより、各領域T1,T2の間で円状の境界線Kが存在することになる。このように印刷電極1を構成すると、例えば、作用電極J1上に、極性溶液を滴下した場合、上記絶縁被膜3の一部3aを作用電極J1の周囲に配するものと比べ、溶液を更に安定した状態で作用電極上に固定できるようになる。なお、上記のように、絶縁被膜3から完全に分離したダム4を作用電極J1の周囲に配する場合は、作用電極J1の形状を円形状以外の、例えば、方形状としてもよい。また、作用電極J1のダム4の形状も、円環状以外の、例えば、方形状、六角形状等で内部に作用電極J1を収める開口が形成されたものであればよい。
上記では、ダム4を、上記絶縁被膜3の一部3aを絶縁被膜3から分離したものとして説明したが、例えば、ダム4を上記絶縁被膜3の一部3aに積層して設けてもよい(図4(a)、(b)、(c)、(d))。このダム4の材料としては、作用電極上に滴下する溶液の極性の有無を考慮した上で、絶縁被膜3(の一部3a)よりも溶液に対する親和性が高い材料を用いる。仮に、滴下する溶液が水溶液で、絶縁被膜3の材料に、熱硬化性樹脂を用いている場合は、この樹脂よりも親和性の高い樹脂をダム4の材料として用いればよい。これにより、作用電極J1の周囲には、その外側に向かって滴下する溶液に対し親和性の高い領域T1(ダム4)と親和性の低い領域T2(絶縁被膜3)がこの順に形成され、各領域の間には、円状の境界線Kが存在することになる。このように、作用電極J1の周囲に、ダム4を形成する場合、ダム4の外側に配される各部材よりも、滴下される溶液に対して親和性の高い材料を用いてダム4を形成すればよい。
本実施の形態の印刷電極1では、作用電極J1から外側に向かって、溶液に対し親和性の高い領域T1と、親和性の低い領域T2とが配されるよう、それぞれの材料を選択する必要がある。例えば、滴下する溶液が極性溶液であり、上記ダム4と隣接する外側の部材が、絶縁基板2、対電極J2、絶縁被膜3である場合、これらの部材の材料のうち、溶液に対して親和性の最も高いものを選択し、これよりも相対的に親和性の高い材料を用いてダム4を形成すればよい。
絶縁基板2上の他方側には、上記したように、導電パターンD1,D2,D3の露出部である各端子部分S1,S2,S3及びこれら導電パターンD1,D2,D3を覆う絶縁被膜3が設けられている。そして、この絶縁被膜3上には、絶縁基板2のほぼ全幅に亘って、ダム5が積層される(図1)。このダム5の材料としては、滴下する溶液の極性の有無を考慮した上で、絶縁被膜3よりも相対的に溶液に対する親和性が低い材料を用いる。例えば、滴下する溶液が極性溶液の場合で、絶縁被膜3の材料が、上記熱硬化性樹脂の場合、これよりも溶液に対する親和性が低いカーボンをダム5の材料に用いるといった具合である。図5は、作用電極J1から各端子部分S1,S2,S3方向に向かって、印刷電極1を切断したときの、ダム5周辺の内部構造を分かりやすく示した断面図である。印刷電極1では、作用電極J1側から各端子部分側に向かって、電気化学検出を行うための検出溶液に対して親和性の高い領域T1(絶縁被膜3)と相対的に親和性の低い領域T2(ダム5)を配置することによって、各領域の境界線Kが、絶縁基板2の幅方向のほぼ全幅に亘って配置される。なお、ダム5は、滴下した溶液がコネクタとの接続部分にまで達するのを防げるのであれば、必ずしも、上記絶縁基板2の全幅(端部から端部まで)に亘って形成する必要はなく、絶縁基板2の全幅より少し短い幅(ほぼ全幅)に亘って形成されていればよい。また、図5では、絶縁被膜3上にダム5が積層され、各部材間に段差が生じた図となっているが、ダム5が下部の導電性パターンD1,D2,D3に接触しなければ、ダム5を絶縁被膜3にめり込ませ、ダム5と絶縁被膜とが面一となる構成としても良い。
次に、本印刷電極1(図1)の作用電極J1に、所定の物質を固定して、所定の試料液の電気化学検出を行う電気化学検出センサーHを作成する。例えば、作用電極J2にチオール分子によるSAM膜を形成し、このSAM膜を介して、酵素(グルコースオキシダーゼ)を作用電極J2上に固定することにより、グルコースセンサーを作成する。ここで、酵素固定までの過程で、作用電極2上に滴下する溶液は、全て極性溶液である。よって、本印刷電極1の絶縁被膜3の材料に、上記対電極J2、あるいは、絶縁基板2の材料よりも固定化用溶液に対する親和性が高いものを用いると良い。ここでは、絶縁基板2、各電極J1,J2,J3(各導電パターンD1,D2,D3)、絶縁被膜3の各材料に、それぞれ、ガラスエポキシ、カーボンインク、熱硬化性樹脂を用いることとする。ここで、所定の溶液に対する各材料の親和性の差は、各材料を用いた部材表面に所定の溶液を滴下したときの、部材表面と液滴との接触角θで評価される。上記各材料を用いた部材表面と水滴との接触角θを、接触角計を用いて測定したところ、熱硬化性樹脂を用いた絶縁被膜3と水滴との接触角が平均75.5度であり、ガラスエポキシを用いた絶縁基板2と水滴との接触角が平均95.0度であり、カーボンインクを用いた各導電パターンと水滴との接触角が平均102.0度であり、固定化用溶液に対する親和性は、熱硬化性樹脂を用いた絶縁被膜3がもっとも高く、続いて、ガラスエポキシを用いた絶縁基板2、カーボンインクを用いた導電パターンD1,D2,D3の順であった。なお、前記滴下される溶液Yが無極性溶液である場合(ベンゼン、エーテル等の極性が小さいもの)は、本印刷電極1の絶縁被膜3の材料に、上記各対電極J2、あるいは、絶縁基板2の材料よりもこれらの溶液に対して親和性の高い材料を用いればよい。
上記グルコースセンサーHを作成するには、その前段階として、数回に亘り、作用電極J1上に、所定の物質を固定するため、所定の溶液Yが滴下される。図6(a)は、本発明の印刷電極1(図1)に各所定の溶液Yを滴下した際の溶液の状態を表す斜視図であり、図6(b)、(c)は、作用電極J1上での溶液Yの状態を示す断面図及び平面図である。作用電極J1に溶液Yを滴下した場合、滴下した溶液Yが一方の領域T1から、前記境界線Kを超えて、隣接する他方の領域T2に広がろうとしても、境界線Kを挟む各領域T1,T2での親和性の差により、この境界線Kで溶液の流れを止めることができる。これにより、溶液Yの滴下量をある程度増やしても、溶液Yが一方の領域T1からこぼれ出ないため、対電極J2、或いは、参照電極J3が溶液に接触することが無く、各電極J2、J3の特性を維持できる。また、物質の固定化にあたり、適度な分量の溶液Yを一方の領域T1内に長時間安定して蓄えることが可能となるため、作用電極J1に十分な量の物質を固定することが可能となる。ここで、上記一方の領域T1を、作用電極J1を円状に取り囲むように形成すると、滴下した溶液が均等に広がると供に、溶液の表面張力が最大になり、最も安定した状態で物質の固定化を行うことが可能となる。なお、境界線Kを挟む各領域での親和性の差が大きいほど、溶液が他方の流域T2に広がりにくくなり、これに比例して、一方の領域T1内に蓄えられる溶液Yの量も増大することとなる。
次に上記のようにして作成した電気化学検出センサーを用いて、所定の試料液の電気化学検出を行う。例えば、上記で作成したグルコースセンサーHに、グルコース溶液を滴下し、電気化学検出を行う場合は、グルコースセンサーHの端部にコネクタを接続し、所定のグルコース溶液Zを滴下する(図7(a),(b))。ここで、滴下するグルコース溶液Zは極性溶液なので、絶縁被膜3の材料である熱硬化性樹脂に対し、これよりも相対的に親和性の低いカーボンをダム5の材料に用いている。 印刷電極1では、親和性に差がある材料を用いた絶縁被膜3及びダム5を配置することによって境界線Kが設定され、この境界線Kを挟んで、グルコース溶液Zが滴下される側の領域T1(絶縁被膜3)と、この領域に隣接する領域T2(ダム5)が形成されている(図5)。このため、各電極J1,J2,J3上に上記溶液を多めに滴下させ、この溶液が上記領域T1から上記境界線Kに達すると、上記境界線Kを挟む各領域T1,T2の親和性の違いにより、このグルコース溶液Zが、領域T1を超えて領域T2にまで広がらないため、領域T2側のコネクタ接続部分にまで、グルコース溶液Zが広がることがなく、この部分でのショート等を防止できる。
本発明に係るプレナー型電極1によれば、所定の溶液(試料液)の電気化学検出を行う前段階として、作用電極1に溶液(試料液)と化学反応を起こす物質を固定するとき、十分な量の溶液(固定化用溶液)を滴下させても、溶液(固定化用溶液)が作用電極J1以外の電極J2,J3、特に、参照電極J3にまで広がらないため、参照電極J3の特性を維持できるとともに、物質の固定化を安定して行える。また、上記物質を固定した後、実際に電気化学検出を行うために、所定の電極に十分な量の試料液を滴下させても、この試料液がプレナー型電極1とコネクタCとの接続部にまで広がることがない。このため、本プレナー型電極1を電気化学検出センサーとして使用した場合、検出データが正確に得られ、また、電気化学検出時、ショートを起こすことがない優れた電気化学検出センサーとすることができる。
本実施の形態のプレナー型電極1を作成するに際しては、スクリーン印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、ノズルコーティング、ディスペンサー、インクジェット、メッキ、フォトファブリケーション技術等が応用できる。例えば、スクリーン印刷方法にて形成する場合には、インク粘度を調整して、スクリーンマスク(スクリーンメッシュ)を用いて印刷することで電極系を形成することができる。これらの印刷方法により平坦な膜として印刷電極が形成される。
図1(a)は、本実施の形態の印刷電極を示す斜視図であり、図1(b)は、本実施の形態の印刷電極の構成を分かりやすく示した分解斜視図である。 図2(a)は、上記実施の形態の構造を示す平面図であり、図2(b)は、上記実施の形態を、作用電極側から各端子部分に向かって、作用電極を通るように切断したときの、作用電極周辺のAA’断面図であり、図2(c)は、上記実施の形態を、図2(b)の切断方向に対して直行する方向に、作用電極を通るように切断したときのBB’断面図である。 図3(a)は、上記実施の形態の一例の構造を示す平面図であり、図3(b)は、この一例を、作用電極側から各端子部分に向かって、作用電極を通るように切断したときの、作用電極周辺の断面図であり、図3(c)は、この一例を、図3(b)の切断方向に対して直行する方向に、作用電極を通るように切断したときの断面図である。 図4(a)は、上記実施の形態の他の一例を、作用電極側から各端子部分に向かって、作用電極を通るように切断したときの、作用電極周辺の断面図であり、図4(b)は、この一例を、図4(a)の切断方向に対して直行する方向に、作用電極を通るように切断したときの断面図である。また、図4(c)は、上記実施の形態の他の一例を、作用電極から各端子部分に向かって、作用電極を通るように切断したときの、作用電極周辺の断面図であり、図4(d)は、この一例を、図4(c)の切断方向に対して直行する方向に、作用電極を通るように切断したときの断面図である。 上記実施の形態を、作用電極側から各端子部分に向かって、作用電極及び参照電極を含む導電パターンを通るように切断したときの、ダム5周辺の断面図である。 図6(a)は、上記実施の形態に、所定の溶液(固定化溶液)を滴下した際の溶液の状態を示す斜視図であり、図6(b)は、上記実施の形態に、所定の溶液(固定化溶液)を滴下した際の溶液の状態を示すBB’断面図であり、図6(c)は、上記実施の形態に、所定の溶液を滴下した際の溶液の状態を示す平面図である。 図7(a)は、上記実施の形態を電気化学検出センサーとして用い、所定の溶液の電気化学検出を行う際、滴下された溶液の状態を分かりやすく示す斜視図であり、図7(b)は、上記滴下された溶液の状態を分かりやすく示すAA’断面図である。
符号の説明
1 印刷電極、
2 絶縁基板、
3 絶縁被膜、3a 絶縁被膜の一部、
4 ダム、
5 ダム、
C コネクタ、
D 導電パターン、
H 電気化学検出センサー、
J1 作用電極、J2 対電極、J3 参照電極、
K、K1、K2 境界線、
S1、S2、S3 端子部分、
Y 溶液(固定化用溶液)、
Z 溶液(試料液)
θ 接触角、

Claims (10)

  1. 絶縁基板上に導電パターンにより形成された電極において、前記電極は少なくとも電気化学的な信号を測定するための作用電極を有し、前記作用電極に溶液を滴下することにより溶液に含まれる材料が固定化される電極であって、前記溶液を作用電極に積極的に留まらせるために、作用電極の中心から外側に向かって前記溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が前記溶液が滴下される作用電極の周囲に半分以上存在していることを特徴とするプレナー型の電極。
  2. 絶縁基板上に導電パターンにより形成された電極において、前記電極は少なくとも電気化学的な信号を測定するための作用電極と対電極を有した電極であって、電気化学検出器と接続するための端子部分を有し、上記各電極側から端子部分に向かって、前記溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が、前記絶縁基板の幅方向のほぼ全幅にわたって配置されることを特徴とするプレナー型の電極。
  3. 絶縁基板上に導電パターンにより形成された電極において、前記電極は少なくとも電気化学的な信号を測定するための作用電極と対電極を有し、前記作用電極に溶液を滴下することにより溶液に含まれる材料が固定化される電極であって、前記溶液を作用電極に積極的に留まらせるために、作用電極の中心から外側に向かって前記溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が前記溶液が滴下される作用電極の周囲に半分以上存在し、さらに、電気化学検出器と接続するための端子部分を有し、上記各電極側から端子部分に向かって、前記溶液とは別の他の溶液に対して相対的に親和性の高い領域と低い領域とをこの順に配置し、前記一方の領域と前記他方の領域とで形成される境界線が、前記絶縁基板の幅方向のほぼ全幅にわたって配置されることを特徴とするプレナー型の電極。
  4. 前記電極として、作用電極、対電極及び参照電極を有し、前記作用電極が前記固定化電極を形成する円形状の電極であり、また、前記境界線が作用電極と同一の中心を有する円又は円弧であり、更に、作用電極の中心を基準として、上記参照電極が上記境界線よりも遠い位置に配されることを特徴とする請求項1又は3記載のプレナー型の電極。
  5. 前記電極として、対電極上に前記境界線が配されることを特徴とする請求項1又は3記載のプレナー型の電極。
  6. 前記電極として、前記親和性の高い領域がエポキシ系熱硬化型レジストもしくはガラスエポキシであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のプレナー型の電極。
  7. 前記電極として、前記親和性の低い領域がカーボンペーストであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のプレナー型の電極。
  8. 前記電極として、導電性ペーストや絶縁性ペーストをスクリーン印刷により作製したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のプレナー型の電極。
  9. 前記電極の一部に生体材料が固定化されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のプレナー型の電極。
  10. 請求項9記載のプレナー型の電極を用いた電気化学検出センサー。
JP2006108802A 2006-04-11 2006-04-11 プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー Pending JP2007278981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108802A JP2007278981A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108802A JP2007278981A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007278981A true JP2007278981A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38680560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108802A Pending JP2007278981A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007278981A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011013072A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Nikkiso Co Ltd 酵素センサ用電極構造体、酵素センサ及び人工膵臓装置
JP2012242366A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Sharp Corp バイオセンサとこれを用いた分析方法
US8470144B2 (en) 2010-12-28 2013-06-25 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
US8691062B2 (en) 2010-12-28 2014-04-08 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
US8691061B2 (en) 2010-12-28 2014-04-08 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
US8702963B2 (en) 2010-01-20 2014-04-22 Sharp Kabushiki Kaisha Electrochemical measurement electrode, electrochemical measurement electrode chip, and electrochemical measuring method and analysis method using the same
CN111289596A (zh) * 2020-03-12 2020-06-16 南京腾森分析仪器有限公司 一种三电极体系、电化学传感器及其制备方法、电化学工作站及其应用
CN114096837A (zh) * 2019-06-25 2022-02-25 株式会社斯库林集团 细胞电位测定装置
WO2024005025A1 (ja) * 2022-07-01 2024-01-04 Phcホールディングス株式会社 センサ及びその製造方法
WO2024029526A1 (ja) * 2022-08-03 2024-02-08 Phcホールディングス株式会社 電極、センサ及びセンサの製造方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270652A (ja) * 1985-05-25 1986-11-29 Matsushita Electric Works Ltd バイオセンサ
JPH10332624A (ja) * 1997-06-05 1998-12-18 Daikin Ind Ltd バイオセンサの製造方法およびバイオセンサ
JP2001021523A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd 生体触媒の固定化方法
JP2005249530A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Yamaha Corp 酵素センサおよびそれを用いた分析装置、酵素センサの製造方法、ならびにアミラーゼ活性測定方法
JP2005308674A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Sony Corp 反応領域中の蒸発抑制に有効な構成を備える相互作用検出部と該検出部を備えるバイオアッセイ用基板
WO2005123242A1 (ja) * 2004-06-15 2005-12-29 Nec Corporation 構造体ならびにこれを用いたチップ、および親/疎液性の制御方法
JP2006023301A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Yamatake Corp バイオチップ用基板及びバイオチップ用基板の製造方法
JP2006055837A (ja) * 2004-06-30 2006-03-02 Lifescan Scotland Ltd 流れ調整装置
JP2006071639A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Lifescan Inc 透析膜によってトラップされたレドックスポリマーと酸化還元酵素とを用いた、電気化学に基づくセンサー
JP2006084301A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Sony Corp 誘電泳動を利用するハイブリダイゼーション検出部と該検出部を備えるセンサーチップ、並びにハイブリダイゼーション検出方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270652A (ja) * 1985-05-25 1986-11-29 Matsushita Electric Works Ltd バイオセンサ
JPH10332624A (ja) * 1997-06-05 1998-12-18 Daikin Ind Ltd バイオセンサの製造方法およびバイオセンサ
JP2001021523A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd 生体触媒の固定化方法
JP2005249530A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Yamaha Corp 酵素センサおよびそれを用いた分析装置、酵素センサの製造方法、ならびにアミラーゼ活性測定方法
JP2005308674A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Sony Corp 反応領域中の蒸発抑制に有効な構成を備える相互作用検出部と該検出部を備えるバイオアッセイ用基板
WO2005123242A1 (ja) * 2004-06-15 2005-12-29 Nec Corporation 構造体ならびにこれを用いたチップ、および親/疎液性の制御方法
JP2006055837A (ja) * 2004-06-30 2006-03-02 Lifescan Scotland Ltd 流れ調整装置
JP2006023301A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Yamatake Corp バイオチップ用基板及びバイオチップ用基板の製造方法
JP2006071639A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Lifescan Inc 透析膜によってトラップされたレドックスポリマーと酸化還元酵素とを用いた、電気化学に基づくセンサー
JP2006084301A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Sony Corp 誘電泳動を利用するハイブリダイゼーション検出部と該検出部を備えるセンサーチップ、並びにハイブリダイゼーション検出方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011013072A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Nikkiso Co Ltd 酵素センサ用電極構造体、酵素センサ及び人工膵臓装置
US8702963B2 (en) 2010-01-20 2014-04-22 Sharp Kabushiki Kaisha Electrochemical measurement electrode, electrochemical measurement electrode chip, and electrochemical measuring method and analysis method using the same
US8470144B2 (en) 2010-12-28 2013-06-25 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
US8691062B2 (en) 2010-12-28 2014-04-08 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
US8691061B2 (en) 2010-12-28 2014-04-08 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrode device for an electrochemical sensor chip
JP2012242366A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Sharp Corp バイオセンサとこれを用いた分析方法
CN114096837A (zh) * 2019-06-25 2022-02-25 株式会社斯库林集团 细胞电位测定装置
CN111289596A (zh) * 2020-03-12 2020-06-16 南京腾森分析仪器有限公司 一种三电极体系、电化学传感器及其制备方法、电化学工作站及其应用
WO2024005025A1 (ja) * 2022-07-01 2024-01-04 Phcホールディングス株式会社 センサ及びその製造方法
WO2024029526A1 (ja) * 2022-08-03 2024-02-08 Phcホールディングス株式会社 電極、センサ及びセンサの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007278981A (ja) プレナー型電極及びこれを用いた電気化学検出センサー
US8105961B2 (en) Method and apparatus for using flex circuit technology to create a reference electrode channel
CA2754577C (en) Microfluidic, electrochemical devices
EP0766820B1 (en) The production of electrodes for electrochemical sensing
US8065796B2 (en) Method and apparatus for using flex circuit technology to create an electrode
US8920727B2 (en) Arrangement and method for electrochemically measuring biochemical reactions and method for producing the arrangement
JP2008534965A (ja) 集積化インピーダンス電極を備えるマルチウェルサンプルプレート及び接続方法
US11408882B2 (en) Sensor array
KR20100117173A (ko) 전기화학적 바이오센서용 전극 스트립 및 그 제조방법
JP2010164344A (ja) 物質検知センサ
Fonseca et al. Disposable and flexible electrochemical paper‐based analytical devices using low‐cost conductive ink
US20090137423A1 (en) Micro-electrode array
CN103201619A (zh) 在碳层上具有钛金属层作为电极材料的电化学生物传感器电极带及其制造方法
Lin et al. Antidelaminating, thermally stable, and cost-effective flexible kapton platforms for nitrate sensors, mercury aptasensors, protein sensors, and p-type organic thin-film transistors
JP5007211B2 (ja) 物質検知センサの製造方法
US20110203926A1 (en) Electrochemical sensor with controlled variation of working electrode
Zhang et al. Solid Contact Ion‐selective Electrodes on Printed Circuit Board with Membrane Displacement
KR20190135919A (ko) 수직 채널을 포함하는 바이오 센서
JP5178614B2 (ja) 物質検知センサ
JP2899306B2 (ja) 乾式イオン選択性電極およびその製法
KR102716109B1 (ko) 눈물 삼투압 센서 및 이의 제조 방법
JP2009521703A (ja) 試験センサのための電極を製造する方法
Najlaoui et al. Morphological, Opto-Electrochemical, and Sensing Proprieties of a Mixed Isopolymolybdate [Eu (dmso) 8][Eu (η2-NO3) 2 (dmso) 4 (α-Mo8O26) 0.5][Mo6O19] for Sulfaguanidine Detection
Masuda et al. Biosensor
WO2016176692A2 (en) Biosensor chip

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070830

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20070830

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20071005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080306