JP2007278592A - 空調システム及び空調システムの加湿能力増強方法 - Google Patents

空調システム及び空調システムの加湿能力増強方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全熱交換器と滴下式加湿器、滴下式加湿器への給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置を備えた空調システムにおいて、寒冷、乾燥時に不足する加湿能力を、全熱交換式給排気換気装置交換を行うことなく増強できる空調システム及び空調システムの加湿増強方法を提供する。
【解決手段】全熱交換式給排気換気装置1の給気ダクト6から分岐して同装置の外気導入ダクト5に接合され、全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される給気の一部を外気導入ダクトに帰還する給気帰還ダクト7と、同装置の排気ダクト9から分岐して同装置からの排気の一部を室内に再給気する再給気ダクト10と、前記給気帰還ダクト、再給気ダクトのそれぞれに配設されたダンパー12、12´とを備え、外気条件により給気帰還ダクトと再給気ダクトの開閉を制御可能に構成されてなる空調システム。
【選択図】図1

Description

外気導入ダクトから導入される外気と室排気ダクトを介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器と、前記全熱交換器で熱交換された後の外気に水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器と、前記滴下式加湿器に給水する給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置において、導入される外気が寒冷で相対湿度が高く、前記滴下式加湿器では空調に適した室内湿度が得られれない場合に、前記全熱型給排気換気装置の加湿能力を強化できる空調システム及び空調システムの加湿能力増強方法に関する。
外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気に、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16を備えた全熱交換式給排気換気装置1(図5参照)では、全熱交換器2での室排気と外気との全熱交換による熱回収効率を70%と見込み、外気が寒冷で乾燥する冬季でも室内の相対湿度を40〜70%に保つことができるとされている。
しかし、室排気と外気との温度差が大きい場合に室排気と外気とを全熱交換器2に一度通しただけでは室排気の持つ顕熱及び潜熱を導入外気が十分に回収できず、したがって、全熱交換器2で熱交換された後の外気の温度が低く相対湿度が高いまま滴下式加湿器3に導入されるので、滴下式加湿器3において必要量の水滴を蒸発させる温度までには至らず、室内の相対湿度が40%に達しないことも多く、これを解消するために別途室内を加湿する加湿器を設置する必要があった。
そこで、特開2002−206778号公報では、図6にその構造の概略を示すように、空気調和装置21内の全熱交換器2よりも送風方向上流の排気路24と全熱交換器2と滴下式加湿器3との間の給気路25とを連通させるバイパス開口23と、該バイパス開口23を開閉するダンパー22を備え、冬季に寒冷で乾燥した外気を導入することによって不足する加湿量を補わなくてはならない場合に、前記バイパス開口23を閉じていたダンパー22を開いてバイパス開口23から、全熱交換器2を通過する前の温かい室内からの室排気の一部を全熱交換器2と滴下式加湿器3の間の給気路25に導き、滴下式加湿器3に流す空気の温度を高め、相対湿度を低下させることによって滴下式加湿器3の加湿能力を高める空気調和装置21が開示されている。
特開2002−206778号公報
しかし、上記特開2002−206778号公報で開示の空気調和装置21は、空気調和装置21内の全熱交換器2よりも送風方向上流の排気路24を全熱交換器2と滴下式加湿器3との間の給気路25に連通させるバイパス開口23と、該バイパス開口23を開閉するダンパー22を備えた前記空気調和装置21を特製する必要があり、既設の全熱交換式給排気換気装置1を前記空気調和装置21のような構造と方法を用いて加湿能力を増強しようとすると、全熱交換式給排気換気装置1を上記発明の空気調和装置21に交換しなければならず、高額な費用が必要となる。
さらに、室排気の一部が前記空気調和装置21内のバイパス開口23を介して熱交換された外気に直接混合されるので、室排気にタバコの煙や塵などが含まれている場合には、その臭いや塵が給気ダクトから室内に供給される給気に残るという問題もある。
本発明は、既設の全熱交換式給排気換気装置1の加湿能力の強化を、ダンパーを備えた二本のダクトを追加設置することによって実現し、かつ室排気に含まれる臭気や塵をも確実に除去して再給気できる空調システム及び空調システムの加湿増強方法を提供するものである。
本発明者は、鋭意研究の結果、上記課題を下記の手段で解決した。
(1)外気導入ダクトから導入される外気と室排気ダクトを介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器と、前記全熱交換器で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器と、前記滴下式加湿器に給水する給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置を備え、該全熱交換式給排気換気装置で熱交換され加湿された外気を給気ダクトを介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置から排出された熱交換後の室排気を排気ダクトを介して戸外に排出する空調システムにおいて、
前記給気ダクトから分岐して前記外気導入ダクトに接合され、全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部を給気ダクトから外気導入ダクトに帰還させる給気帰還ダクトと、
前記排気ダクトから分岐して前記全熱交換式給排気換気装置から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクトと、
前記給気帰還ダクト及び再給気ダクトのそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパーとを備え、
前記ダンパーの開閉操作による全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部及び全熱交換式給排気換気装置から排出される室排気の一部の経路変更によって、寒冷でかつ乾燥した時期における前記全熱交換式給排気換気装置の加湿能力の強化が図られるようにしてなることを特徴とする空調システム。
(2)外気導入ダクトから導入される外気と室排気ダクトを介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器と、前記全熱交換器で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器と、前記滴下式加湿器に給水する給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置を備え、該全熱交換式給排気換気装置で熱交換され加湿された外気を給気ダクトを介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置から排出される熱交換後の室排気を排気ダクトを介して戸外に排出する空調システムにおいて、
前記給気ダクトから分岐して前記外気導入ダクトに接合され、全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部を給気ダクトから外気導入ダクトに帰還させる給気帰還ダクトと、
前記排気ダクトから分岐して前記全熱交換式給排気換気装置から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクトと、
前記給気帰還ダクト及び再給気ダクトのそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパーと
室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサーと、
該湿度センサーの計測値があらかじめ設定された湿度を超え、又は不足したことを検知したとき、前記ダンパーの開閉を制御する制御手段とを備えてなることを特徴とする空調システム。
(3)前記制御手段が、湿度センサーの計測値があらかじめ設定された湿度以下の場合には、給気帰還ダクト及び再給気ダクトに配設されたダンパーに「開放」の制御信号を、湿度センサーの計測値があらかじめ設定された湿度を超えた場合には、前記ダンパーに「閉止」の制御信号を信号回線を介して伝送し、前記ダンパーの開閉を制御するものであることを特徴とする前項(2)に記載の空調システム。
(4)外気導入ダクトから導入される外気と室排気ダクトを介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器と、前記全熱交換器で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器と、前記滴下式加湿器に給水する給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置を備え、該全熱交換式給排気換気装置で熱交換され加湿された外気を給気ダクトを介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置から排出される熱交換後の室排気を排気ダクトを介して戸外に排出する空調システムにおいて、
全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部を給気ダクトから外気導入ダクトに帰還する給気帰還ダクトと、
全熱交換式給排気換気装置から排出する室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクトと、
前記給気帰還ダクト及び再給気ダクトのそれぞれにダクト開閉用のダンパーとを備えて構成し、
該空調システムを以下のとおり操作して、
すなわち、外気が寒冷でかつ乾燥しているため前記滴下式加湿器に導入される全熱交換後の導入外気の温度では室内の空調に適した湿度が得られない場合に、前記給気帰還ダクトに配設されたダンパーを開いて全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される熱交換によって暖められた外気の一部を、前記給気帰還ダクトを介して外気導入ダクトに帰還して導入外気と混合し再度全熱交換器によって加温して前記滴下式加湿器に供給して滴下式加湿器での水滴蒸発量を増加させるとともに、前記再給気ダクトに配設されたダンパーを開いて帰還ダクトを介して外気導入ダクトに帰還されることによって不足する室内への給気量を室排気によって補うようにしたことを特徴とする空調システムの加湿能力増強方法。
(5)外気導入ダクトから導入される外気と室排気ダクトを介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器と、前記全熱交換器で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器と、前記滴下式加湿器に給水する給水管及び給水弁とからなる全熱交換式給排気換気装置を備え、該全熱交換式給排気換気装置で熱交換され加湿された外気を給気ダクトを介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置から排出される熱交換後の室排気を排気ダクトを介して戸外に排出する空調システムにおいて、
前記給気ダクトから分岐して外気導入ダクトに接合され、前記全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部を、給気ダクトから前記外気導入ダクトに帰還させる給気帰還ダクトと、
前記排気ダクトから分岐して前記全熱交換式給排気換気装置から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクトと、
前記給気帰還ダクト及び再給気ダクトのそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパーと
室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサーと、
該湿度センサーの計測値があらかじめ設定された湿度を超え、又は不足したことを検知したとき、前記ダンパーの開閉を制御する制御手段とを備えて構成し、
該空調システムを以下のとおり操作して、
すなわち、外気が寒冷でかつ乾燥しているため前記滴下式加湿器に導入される全熱交換後の導入外気の温度では室内の空調に適した湿度が得らず前記湿度センサーの測定値があらかじめ設定された室内湿度値以下の場合に、前記制御手段によって給気帰還ダクトに配設されたダンパーを開いて全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される熱交換によって暖められた外気の一部を、前記給気帰還ダクトを介して外気導入ダクトに帰還して導入外気と混合し再度全熱交換器によって加温して前記滴下式加湿器に供給して滴下式加湿器での水滴蒸発量を増加させるとともに、前記再給気ダクトに配設されたダンパーを開いて帰還ダクトを介して外気導入ダクトに帰還されることによって不足する室内への給気量を室排気によって補い、
前記湿度センサーの測定値があらかじめ設定した室内湿度値を超えた場合には、前記制御手段によって前記給気帰還ダクト及び前記再給気ダクトのそれぞれに配設されたダクト開閉用の2つのダンパーを閉じて、全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される外気の一部の外気導入ダクトへの帰還と室排気の室内への再給気を中止して過剰な湿度上昇を防止するようにしたことを特徴とする空調システムの加湿能力増強方法。
本発明の空調システム及び空調システムの加湿能力増強方法によって次のような効果が発揮される。
(ア)外気と室排気を全熱交換器に一回だけ通過させて熱交換する従来の全熱交換式給排気換気装置と異なり、冬季など外気温が低く相対湿度が高い場合に全熱交換式給排気換気装置から室内に供給される暖かな外気の一部を給気帰還ダクトを介して外気導入ダクトに帰還して導入外気と混合し、外気そのものよりも温度が高く相対湿度の低い混合気を全熱交換器に通すことを繰り返して行うので、滴下式加湿器に導入される全熱交換器出口の空気の温度は1回だけ全熱交換器を通した外気の場合より高まり、かつ相対湿度も低下するので、滴下式加湿器で滴下する水滴を多量に蒸発させ空気自身を加湿することが可能となり、外気が寒冷で乾燥する冬季でも室内の相対湿度を適正な値に保持した快適な空調環境を実現できる。
(イ)前記(ア)の効果に加えて、請求項2の発明では、室内に配設した湿度センサーの計測値があらかじめ設定された室内湿度値を超えているか否かによって、制御手段が給気帰還ダクト及び再給気ダクトに配設されたダンパーの開閉を自動制御するので、室内の湿度が不足したり過剰になったりすることがなく、快適な空調環境が保持できるほか、過加湿によって引き起こされる、窓ガラスに見られる結露の発生も防止できる。
(ウ)給気の外気導入ダクトへの一部帰還、及び全熱交換式給排気換気装置で熱交換された後の室排気(以下排気と記す)の一部の室内への再給気が、それぞれ給気帰還ダクト、再給気ダクトといずれもダンパーを備えたダクトを介して行われるので、導入外気と給気との混合風量比、及び排気と再給気との分離風量比を一定に保ちやすく、また風量比の調整もダンパーの開口面積を制御するなどで容易に行えるので、居住者にとってより快適な空調環境が提供できる。
(エ)また、本発明の空調システムでは導入外気と室排気の経路が完全に分離されているので、室排気に含まれたタバコの臭いや細かな塵が給気ダクトを介して室内に供給される給気に混入することはあり得ず、また冬季など外気が寒冷で、全熱交換式給排気換気装置の加湿能力を強化する操作をしたときに再給気ダクトから室内に送り込まれる全熱交換後の室排気に含まれる臭気や塵も、例えば再給気ダクトに除塵・脱臭フィルターを備えるなどによって完全に除去でき、かつ室排気すべてから脱臭・除塵するのに比べてその処理量も使用時間も少ないので、容易かつ経済的に快適な空調環境を提供できる。
(オ)従来の全熱交換式給排気換気装置を用いた空調システムに、給気ダクトから分岐して外気導入ダクトに接合する給気帰還ダクトと、排気ダクトから分岐して室内に排気の一部を再給気する再給気ダクトとを追加配設し、かつ給気帰還ダクトと再給気ダクトそれぞれにダンパーとを備えるだけで、容易に全熱交換式給排気換気装置の加湿能力の増強が図れるので、既設空調システムでも全熱交換式給排気換気装置の交換を行うことなく、簡便・容易かつ経済的に加湿能力の優れた全熱交換式給排気換気装置を備えた空調システムに改修できる。
本発明の空調システム及び空調システムの加湿能力増強方法について、実施例の図に基づいて説明する。
図1は本発明の請求項1に記載の空調システムの構成図、図2は本発明請求項2に記載の空調システムの構成図、図3は室内の湿度が設定値より不足した場合の本空調システムの作用説明図、図4は室内の湿度が設定値を超えた場合の本空調のシステムの作用説明図である。
図において1は全熱交換式給排気換気装置、2は全熱交換器、3は滴下式加湿器、4、4’は送風機、5は外気導入ダクト、6は給気ダクト、7は給気帰還ダクト、8は室排気ダクト、9は排気ダクト、10は再給気ダクト、11は制御手段、12、12’はダンパー、13は湿度センサー、14は信号回線、15は給水管、16は給水弁を示す。
本発明の空調システムの第1の実施例は、図1に示すように、外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設された滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクト6を介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出される熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
給気ダクト6から分岐して外気導入ダクト5に接合され、全熱交換式給排気換気装置1で全熱交換され加湿されて室内に供給される外気(給気)の一部を、給気ダクト6から前記外気導入ダクト5に帰還させる給気帰還ダクト7と、
排気ダクト9から分岐して前記全熱交換式給排気換気装置1から排出された室排気(排気)の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパー12、12’とで構成されている。
そして、外気導入ダクト5から導入する外気が寒冷で乾燥しているため、前記滴下式加湿器3に導入される全熱交換後の導入外気の温度では室内の空調に必要な所定の湿度が得られない場合に、あるいはそうなると予想される場合に、前記給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開いて全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される熱交換によって暖められた外気の一部を、給気ダクト6から分岐した給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還して導入外気と混合し、再度全熱交換器2を通して加温して前記滴下式加湿器3に供給して滴下式加湿器3での水滴蒸発量を増加させるという方法で、室内の湿度を空調に適した値以上に保持できるようにしている。
外気導入ダクト5に取り込まれた新鮮な外気は、全熱交換式給排気換気装置1の全熱交換器2に導かれ、ここで室内から室排気ダクト8を介して導かれた室排気との間で熱交換が行われる。前記全熱交換器2では、外気と室排気間の温度差による顕熱の交換と、空気中の水蒸気(湿気)が液化する際に生じる潜熱の交換も行われる。そして全熱交換器2で熱交換された外気は、冬季には滴下する水滴によって加湿する滴下式加湿器3を通過することによって加湿され、適切な温度と湿度の外気(給気)として室内に供給される。しかし、外気が寒冷な場合には、全熱交換器2における一回だけの熱交換では前記滴下式加湿において多量の水滴を蒸発させられるまでの温度上昇が期待できず、ひいては加湿器3に相対湿度の高いままの外気が導入されることとなり、なおさらのこと多量の水滴を蒸発さるに至らず、快適な空調環境としての設定湿度を確保することが難しい。
そこで本実施例の空調システムでは、外気導入ダクト5から導入する外気が寒冷で相対湿度が高く、滴下式加湿器3において滴下する水滴を少量しか蒸発することができず、室内の湿度が適正値以下になる場合、あるいはそうなると予想される場合には、図3に示すように、前記給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開放して全熱交換式給排気換気装置1で全熱交換され加湿されて室内に供給される外気(給気)の一部を給気ダクト6から分岐した給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還して導入外気と混合し、全熱交換式給排気換気装置1に導入される外気の温度を高めて相対湿度を下げ、また滴下式加湿器3への給水弁16を開いて給水管15から滴下式加湿器3に給水し、滴下式加湿器3における水滴の蒸発を促進させることによって、室内の湿度を適正値以上に保持できるようにしている。
そして、給気の一部を外気導入ダクト5に帰還させることによって減少する室内への給気供給量を補うため、排気ダクト9から分岐された再給気ダクト10に配設されたダンパー12’を開放して、全熱交換式給排気換気装置1から排出された熱交換後の室排気(排気)の一部を室内へ再給気する。
また、導入する外気が冬季としては温暖で、相対湿度が低い場合には、図4に示すように、給気帰還ダクト7、及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’を閉鎖して従来の全熱交換式給排気換気装置1を使用した空調システムと同様に、導入外気と室排気とを全熱交換器2を一回通過させるだけの熱交換を行った後、熱交換された外気を滴下式加湿器3に導入する。この際熱交換後の外気が空調に適した室内湿度に達している場合には給水弁16を閉じて滴下式加湿器の作用を停止し、空調に適した室内湿度に達していないときには給水弁16を開いて滴下式加湿器を作動させて水滴を蒸発させ空調に適した湿度まで上昇させる。
なお、この実施例1の空調設備においては、前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’の開閉と給水弁16の開閉は、人手によって行われるので全熱交換式給排気換気装置1に導入される外気が温暖である場合、あるいは前記全熱交換式給排気換気装置1の作動によって温暖になってきた場合には、滴下式加湿器3における水滴の蒸発が一層促進されるので、過剰加湿にならないよう注意を払う必要がある。
本実施例の空調システムは、上記のように全熱交換式給排気換気装置1には何ら手を加えることなく、給気帰還ダクト7、再給気ダクト10、及び前記給気帰還ダクト7と再給気ダクト109にダンパー12、12’配設することによって全熱交換式給排気換気装置1を用いた空調システムの加湿能力を増強できるので、既設の全熱交換式給排気換気装置1を用いた空調システムでも、全熱交換式給排気換気装置1の改修、取り替えを行うことなく容易かつ経済的に加湿能力の増強が図れる。
本発明空調システムの第2の実施例は、図2に示すように、外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設された滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクトを介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出される熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
給気ダクト6から分岐して外気導入ダクト5に接合され、全熱交換式給排気換気装置1で全熱交換され加湿されて室内に供給される外気の一部を、給気ダクト6から前記外気導入ダクト5に帰還させる給気帰還ダクト7と、
排気ダクト9から分岐して前記全熱交換式給排気換気装置1から排出された室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパー12、12’と
室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサー13と、
該湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度を超え、又は不足したことを検知したとき前記ダンパー12、12’の開閉、及び滴下式加湿器3に給水する給水弁16の開閉を制御する制御手段11とで構成されている。
そして外気導入ダクト5から導入する外気が寒冷で相対湿度が高く、滴下式加湿器3において滴下する水滴を少量しか蒸発することができず、室内に設置された湿度センサー13の測定値があらかじめ設定された値以下になった場合に、前記制御手段11によって給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開放し、全熱交換式給排気換気装置1で全熱交換され加湿されて室内に供給される外気の一部を給気ダクト6から分岐した給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還させて導入外気と混合し、全熱交換式給排気換気装置1に導入される外気の温度を高めて相対湿度を下げ、滴下式加湿器3における水滴の蒸発を促進させることによって、室内の湿度を上昇させ、室内の湿度があらかじめ設定した値を超えた場合には前記ダンパー12を閉じて、全熱交換式給排気換気装置1で全熱交換され加湿されて室内に供給される外気の外気導入ダクト5への帰還を中止するとともに給水弁16を閉じて滴下式加湿器3への給水を中止して、過剰な湿度上昇を防止可能にしている。
すなわち、実施例2の空調システムでは、室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサー13があらかじめ設定された湿度値以下になったことを検知すると、制御手段11が、前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’に信号回線14を介して、「開」を指示する電気信号を発信し、前記給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開き給気の一部を給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還して外気と混合させ、かつ再給気ダクト10に配設されたダンパー12’をも開き、外気導入ダクト5に帰還された給気量に相当する量の排気を再給気ダクト10を介して室内へ再給気する。
そして前記湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度値を超えたことを検知したとき制御手段11が前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’に信号回線14を介して「閉」を指示するの電気信号を発信して、前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12と、12’を閉じ、全熱交換器2における導入外気と室排気との熱交換を従来の前記全熱交換式給排気装置1と同様一回とするとともに滴下式加湿器3の加湿機能を停止して、室内の湿度を設定値に保持する。
本実施例の空調システムでは、室内に配置された湿度センサー13があらかじめ設定された湿度値を閾値として計測・監視し、その閾値を超え又は不足したときに制御手段11が発する電気信号によって前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’の開閉を自動的に制御するので、室内が湿度不足や過剰加湿になることがなく、快適な空調環境を安定的に保持できる。
なお、発明の詳細な説明においては、本発明の課題が冬季において寒冷で相対湿度値の高い外気を空調に必要な換気として取り入れる場合の、全熱交換式給排気換気装置1の加湿能力の増強にあることから、本滴下式加湿器3は開かれた給水弁16と給水管15を通して上水などの水源から給水されて可動状態にあることを前提として説明した。しかし、夏季における温暖で想定湿度の低い外気を空調に必要な外気として取り入れる場合には加湿器3の運転の必要がなく給水弁16は閉じられる。この夏季と冬季の切り替え時における給水弁16の開閉操作は手動で行われるが、給水弁16は天井内に設置されていることが多く、手間のかかるものとなっていた。
この手動による給水弁16の開閉操作を、前記給水弁16を自動できる2位置弁とするとともに、制御手段11が湿度指示調節計HICを備え、該湿度指示調節計HICに備わった2つのリレーの接点出力によって、給水弁16の開閉と給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’を個別に制御して自動化することもできる。この際、給水弁を開放する第1設定湿度値と閉止する第3設定湿度値、及び前記ダンパー12、12’を開放する第2設定湿度値と閉止する第4設定湿度値をあらかじめ該湿度指示調節計HICに入力しておく必要がある。
すなわち、湿度センサー13の計測値が、湿度指示調節計HICの第1設定湿度値を下回っている場合、湿度指示調節計HICは、前記滴下式加湿器3に給水する給水弁16を開放するように第1リレーの接点出力を切り替える第1制御信号を変化させて滴下式加湿器3に給水して作動させ、
その後一定時間を経過してもなお湿度の上昇が見られず、湿度指示調節計HICの第2設定湿度値よりも低い場合には、第1制御信号によって給水弁16が開放状態にあることに加えて前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’を開放するよう第2リレーの接点出力を切り替える第2の制御信号を変化させて滴下式加湿器3の加湿能力の増強を図り、
湿度センサー13の計測値が湿度指示調節計HICの第3設定湿度値を超えた場合に、まず前記ダンパー12、12’を閉止するよう第2の制御信号を変化させ、
さらに湿度指示調節計HICの第3設定湿度値を超えた場合には、前記給水弁を閉止するよう第1制御信号を変化させて、
前記滴下式加湿器の作動・停止、及び前記ダンパー12、12’の開閉を自動制御するとともに滴下式加湿器の給水機能の故障にも対応できるものであってもよい。
なお、給水弁16を自動制御しない場合は、湿度センサー13の計測値の伝送信号やダンパーを開閉させる制御信号に制御用の直流電流を用いるのではなく、湿度センサー13の湿度検出部から出力される物理的変位を受けて発する接点信号又は抵抗信号が電源用交流電流であり、これらの信号でダンパーの開閉を制御するものであってもよい。
さらに、前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクトが、前記全熱交換式給排気換気装置1の定格風量の50%以下のある一定割合を前記給気ダクト6及び排気ダクト9から分岐できるよう各ダクトの口径比を定めて設計されることや、前記ダンパー12、12’が給気ダクト6及び排気ダクト9の閉鎖面積を調節できるようにしておくことも好ましい。
本発明の空調システムは、上記のように全熱交換式給排気換気装置1には何ら手を加えることなく、給気帰還ダクト7、再給気ダクト10、前記給気帰還ダクト7と再給気ダクト10に配設するダンパー12、12’、及び前記ダンパー12、12’の開閉を制御する制御手段を加えることで、全熱交換器2と滴下する水滴によって加湿する加湿器3とでなる全熱交換式給排気換気装置1を用いた空調システムの加湿能力の増強が図れるので、既設の前記空調システムでも、空気調和装置の改修、取り替えを行うことなく容易かつ経済的に加湿能力の増強が実現できる。
本発明の請求項1に記載の空調システムの構成図 本発明の請求項2に記載の空調システムの構成図 室内の湿度が設定値より不足した場合の本空調システムの作用説明図 室内の湿度が設定値を超えた場合の本空調のシステムの作用説明図 全熱交換器と加湿器とでなる空気調和装置を用いた空調システムの構成図 ダンパーとバイパス開口を備えた空気調和装置の概略構成図
符号の説明
1:全熱交換式給排気換気装置
2:全熱交換器
3:滴下式加湿器
4、4’:送風機
5:外気導入ダクト
6:給気ダクト
7:給気帰還ダクト
8:室排気ダクト
9:排気ダクト
10:再給気ダクト
11:制御手段
12、12’:ダンパー
13:湿度センサー
14:信号回線
15:給水管
16:給水弁
21:空気調和装置
22:ダンパー
23:バイパス開口

Claims (5)

  1. 外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクト6を介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出された熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
    前記給気ダクト6から分岐して前記外気導入ダクト5に接合され、全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部を給気ダクト6から外気導入ダクト5に帰還させる給気帰還ダクト7と、
    前記排気ダクト9から分岐して前記全熱交換式給排気換気装置1から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
    前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパー12、12’とを備え、
    前記ダンパー12,12’の開閉操作による全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部及び全熱交換式給排気換気装置1から排出される室排気の一部の経路変更によって、寒冷でかつ乾燥した時期における前記全熱交換式給排気換気装置1の加湿能力の強化が図られるようにしてなることを特徴とする空調システム。
  2. 外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクト6を介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出される熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
    前記給気ダクト6から分岐して前記外気導入ダクト5に接合され、全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部を給気ダクト6から外気導入ダクト5に帰還させる給気帰還ダクト7と、
    前記排気ダクト9から分岐して前記全熱交換式給排気換気装置1から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
    前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパー12、12’と
    室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサー13と、
    該湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度を超え、又は不足したことを検知したとき、前記ダンパー12、12’の開閉を制御する制御手段11とを備えてなることを特徴とする空調システム。
  3. 前記制御手段11が、湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度以下の場合には、給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10に配設されたダンパー12、12’に「開放」の制御信号を、湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度を超えた場合には、前記ダンパー12、12’に「閉止」の制御信号を信号回線14を介して伝送し、前記ダンパー12、12’の開閉を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
  4. 外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクト6を介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出される熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
    全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部を給気ダクト6から外気導入ダクト5に帰還する給気帰還ダクト7と、
    全熱交換式給排気換気装置1から排出する室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
    前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれにダクト開閉用のダンパー12、12’とを備えて構成し、
    該空調システムを以下のとおり操作して、
    すなわち、外気が寒冷でかつ乾燥しているため前記滴下式加湿器3に導入される全熱交換後の導入外気の温度では室内の空調に適した湿度が得られない場合に、前記給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開いて全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される熱交換によって暖められた外気の一部を、前記給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還して導入外気と混合して再度全熱交換器2によって加温して前記滴下式加湿器3に供給して滴下式加湿器3での水滴蒸発量を増加させるとともに、前記再給気ダクト10に配設されたダンパー12’を開いて帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還されることによって不足する室内への給気量を室排気によって補うようにしたことを特徴とする空調システムの加湿能力増強方法。
  5. 外気導入ダクト5から導入される外気と室排気ダクト8を介して室内から排出される室排気との間で熱交換を行う全熱交換器2と、前記全熱交換器2で熱交換された後の外気路に配設され、水滴の滴下によって加湿する滴下式加湿器3と、前記滴下式加湿器3に給水する給水管15及び給水弁16とからなる全熱交換式給排気換気装置1を備え、該全熱交換式給排気換気装置1で熱交換され加湿された外気を給気ダクト6を介して室内に供給し、全熱交換式給排気換気装置1から排出される熱交換後の室排気を排気ダクト9を介して戸外に排出する空調システムにおいて、
    前記給気ダクト6から分岐して外気導入ダクト5に接合され、前記全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部を、給気ダクト6から前記外気導入ダクト5に帰還させる給気帰還ダクト7と、
    前記排気ダクト9から分岐して前記全熱交換式給排気換気装置1から排出される室排気の一部を再度室内に帰還させる再給気ダクト10と、
    前記給気帰還ダクト7及び再給気ダクト10のそれぞれに配設されたダクト開閉用のダンパー12、12’と
    室内に配置され室内の湿度を計測・監視する湿度センサー13と、
    該湿度センサー13の計測値があらかじめ設定された湿度を超え、又は不足したことを検知したとき、前記ダンパー12、12’の開閉を制御する制御手段11とを備えて構成し、
    該空調システムを以下のとおり操作して、
    すなわち、外気が寒冷でかつ乾燥しているため前記滴下式加湿器3に導入される全熱交換後の導入外気の温度では室内の空調に適した湿度が得らず前記湿度センサー13の測定値があらかじめ設定された室内湿度値以下の場合に、前記制御手段11によって給気帰還ダクト7に配設されたダンパー12を開いて全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される熱交換によって暖められた外気の一部を、前記給気帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還して導入外気と混合し再度全熱交換器2によって加温して前記滴下式加湿器3に供給して滴下式加湿器3での水滴蒸発量を増加させるとともに、前記再給気ダクト10に配設されたダンパー12’を開いて帰還ダクト7を介して外気導入ダクト5に帰還されることによって不足する室内への給気量を室排気によって補い、
    前記湿度センサー13の測定値があらかじめ設定した室内湿度値を超えた場合には前記制御手段に11によって前記2つのダンパー12、12’を閉じて、全熱交換式給排気換気装置1から室内に供給される外気の一部の外気導入ダクト5への帰還と室排気の室内への再給気を中止して過剰な湿度上昇を防止するようにしたことを特徴とする空調システムの加湿能力増強方法。
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