JP2007278589A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻射を利用した空調を行う場合であっても意匠性を向上させることが可能な空気調和装置を提供する。
【解決手段】天井に設置される天井設置型空調室内機1であって、室内機ケーシング4と、輻射パネル構造体5とを備えている。室内機ケーシング4は、天井に対して設置され、下方に向けて開口した吸込口40を有している。輻射パネル構造体5は、吸込口40を塞がないように吸込口40の下方に配置され、内部に冷温水を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和装置、特に、輻射機能を備えた空気調和装置に関する。
一般に、空気調和装置として、室内の天井に設置されて輻射機能を備えたものが知られている。
このような輻射機能を備えた天井設置の空調室内機は、例えば、以下の特許文献1,2に示すように、空調機能によって温度調節された空気を、天井面の裏側の空隙部において流通させているものがある。そして、この空気調和装置では、輻射率の高い天井面を採用しており、この天井面を介して間接的に室内空気を冷やしたり暖めたりすることで輻射冷暖房を行っている。さらに、この空気調和装置の天井面には、上下方向に貫通した適当数の小孔が設けられている。これにより、天井裏の空隙部を流通している空気がこの小孔を通じて、室内空気を対象とした直接的な冷暖房も同時に実現している。
特開平6−174261号公報 特開2000−121099号公報
ところが、特許文献1,2に記載の空気調和装置では、室内空気を対象とした直接的な空調を行うために、天井面に複数の小孔が設けられた構成となっている。このため、室内空間に居るユーザが天井面を見た場合に、この複数の小孔が大変目立ってしまう。このような小孔を目立たせることなく天井面をスッキリと見せたい場合には、特に、意匠性が好ましくないことになる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、輻射を利用した空調を行う場合であっても意匠性を向上させることが可能な空気調和装置を提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置は、天井に設置される空気調和装置であって、ケーシングと、輻射パネルとを備えている。ケーシングは、天井に対して設置され、下方に向けて開口した通気口を有している。輻射パネルは、通気口を塞がないように通気口の下方に配置され、内部に蓄熱媒体を有している。
第1発明の空気調和装置では、調和空気を吹き出すことによる温度調節効果と、輻射による温度調節効果とを得ることができる。ここで、ケーシングの通気口は、輻射パネルによって隠されているため、空気調和装置を室内側から見た時にスッキリとした印象を与えることができる。
これにより、輻射を利用した空調を行う場合であっても、意匠性を向上させることが可能になる。
第2発明に係る空気調和装置は、第1発明の空気調和装置であって、通気口は、第1通気口と第2通気口とを有している。そして、輻射パネル部は、第1通気口と第2通気口との間に配置されている。
ここでは、輻射パネルの周囲に設けられた第1吹出口と第2吹出口とから調和空気を周囲に吹き出して空気調和を行うことができる。また、第1吹出口と第2吹出口との間に輻射パネル部が設けられているため、第1吹出口および第2吹出口によって空気調和されない第1吹出口と第2吹出口との間の場所について、輻射パネル部からの輻射による空調を行うことができる。
これにより、第1吹出口や第2吹出口から調和空気が吹き出される場所以外の場所についても輻射により快適性を向上させることが可能になる。
第3発明に係る空気調和装置は、第1発明または第2発明の空気調和装置であって、輻射パネル部は、厚み方向に対して通気性を有さない。
ここでは、輻射パネル部は、厚み方向において通気性を有さないように形成されることで、室内側から見たときにスッキリとした印象を与えることができ、意匠性を向上させることが可能になる。
第4発明に係る空気調和装置は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、吹出口を通過する空気に対する導風ガイドとして機能する。
従来の輻射パネルでは、輻射パネルとは別個に調和空気を吹き出す方向を調節するための導風パネル等を設ける必要があり、装置の部品点数が増大してしまっている。
これに対して、第4発明の空気調和装置では、輻射パネル部を利用して調和空気の吹き出す方向を調節することができる。
これにより、輻射と調和空気の送風とによって対象空間の空調を行う場合であっても、部品点数の増加を抑えることが可能になる。
第5発明に係る空気調和装置は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、通気口を通過した空気を略水平方向に向けて吹き出すようにガイドする。
ここでは、空調対象空間に対する調和空気の吹出を、天井面にほぼ沿うようにして周囲に吹き出すことができる。
これにより、空調対象空間にいるユーザに対して調和空気が直接当たることによるユーザの不快感を低減させることが可能になる。
第6発明に係る空気調和装置は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、下面中央近傍が上方に向けて段階的に突出した形状である。
輻射パネルの下方は、調和空気が直接行き届きにくいため、空調不足になることがあり、特に、輻射パネルの中央付近の下の空間における空調が不足しがちになる。
これに対して、第6発明の空気調和装置では、輻射パネルの下面中央近傍が上方に向けて段階的に突出した形状であるため、各面からの輻射は、トータルされることにより、輻射パネルの中央付近の下の空間に向けて行われる。
これにより、輻射パネルの中央付近の下の空調を輻射によって効果的に低減させることが可能になる。
第7発明に係る空気調和装置は、第1発明から第6発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、下面が上方に凸の略円弧形状である。
輻射パネルの下方は、調和空気が直接行き届きにくいため、空調不足になることがあり、特に、輻射パネルの中央付近の下の空間における空調が不足しがちになる。
これに対して、第7発明の空気調和装置では、輻射パネルの下面が上方に凸の略円弧形状であるため、略円弧状の各表面部分からの輻射は、輻射パネルの中央付近の下の空間に向けて行われる。
これにより、輻射パネルの中央付近の下の空調を輻射によって効果的に低減させることが可能になる。
なお、第6発明において本第7発明を適用した場合には、輻射パネルの中央近傍が上方に向けて段階的に突出しており、かつ、個々の段階下面部分においてそれぞれ略円弧形状が採用されているものになり、輻射の効果をよりいっそう効果的にすることができる。
第8発明に係る空気調和装置は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、下面が略フラット形状である。
ここでは、室内空間側を向いている輻射パネルの下面が略フラット形状に形成されている。
これにより、室内側から天井近傍に設置されている空気調和装置を見た場合に、天井面は、輻射パネルのフラット形状によってスッキリと見えるため、意匠性を向上させることができる。
第9発明に係る空気調和装置は、第1発明から第8発明のいずれかの空気調和装置であって、輻射パネル部は、蓄熱媒体入口と、蓄熱媒体出口とを有している。また、蓄熱媒体温調部をさらに備えている。この蓄熱媒体温調部は、蓄熱媒体出口から流れ出す蓄熱媒体を回収して温度調節を行い、蓄熱媒体入口に向けて温度調節された蓄熱媒体を流す。ここでの蓄熱媒体としては、例えば、冷温水や冷媒等が含まれる。また蓄熱媒体温調部は、ファンコイルユニットを利用した空調システムにおいて、温水を循環させることにより冷温水パネルを実現させるもの等が含まれる。
ここでは、蓄熱媒体温調部が、蓄熱媒体を温調し、輻射パネル部の蓄熱媒体入口と蓄熱媒体出口とを介して、輻射パネル部内で蓄熱媒体を対流させることができる。
これにより、輻射の元となる蓄熱媒体を目的とする温度状態にして輻射パネルの内部に備えさせておくことが可能になる。
第10発明に係る空気調和装置は、第9発明の空気調和装置であって、空調動作部と、エネルギ供給部とをさらに備えている。ここで、空調動作部は、エネルギを受けて動作することで空調機能を発揮する。エネルギ供給部は、空調動作部に対して供給するエネルギを熱と伴に生じさせる。そして、蓄熱媒体温調部は、エネルギ供給部で生じた熱を利用して蓄熱媒体の加熱および/または冷却を行う。なお、ここでのエネルギ供給部としては、例えば、GE(ガスエンジン方式),MGT(マイクロガスタービン方式)、燃料電池等により得られるエネルギが含まれる。
ここでは、空調動作部は、エネルギ供給部において空調動作部に対して供給するためのエネルギを熱と伴に生じさせる。そして、このようにして生じた熱は、蓄熱媒体温調部が蓄熱媒体の加熱および/または冷却に利用している。
これにより、空調動作部のためにエネルギを生成した場合に生じる熱を蓄熱媒体の温度調節に利用することで省エネ運転を行うことが可能になる。
第1発明に係る空気調和装置では、輻射を利用した空調を行う場合であっても、意匠性を向上させることが可能になる。
第2発明に係る空気調和装置では、第1吹出口や第2吹出口から調和空気が吹き出される場所以外の場所についても輻射により快適性を向上させることが可能になる。
第3発明に係る空気調和装置では、室内側から見たときにスッキリとした印象を与えることができ、意匠性を向上させることが可能になる。
第4発明に係る空気調和装置では、輻射と調和空気の送風とによって対象空間の空調を行う場合であっても、部品点数の増加を抑えることが可能になる。
第5発明に係る空気調和装置では、空調対象空間にいるユーザに対して調和空気が直接当たることによるユーザの不快感を低減させることが可能になる。
第6発明に係る空気調和装置では、輻射パネルの中央付近の下の空調を輻射によって効果的に低減させることが可能になる。
第7発明に係る空気調和装置では、輻射パネルの中央付近の下の空調を輻射によって効果的に低減させることが可能になる。
第8発明に係る空気調和装置では、室内側から天井近傍に設置されている空気調和装置を見た場合に、天井面は、輻射パネルのフラット形状によってスッキリと見えるため、意匠性を向上させることができる。
第9発明に係る空気調和装置では、輻射の元となる蓄熱媒体を目的とする温度状態にして輻射パネルの内部に備えさせておくことが可能になる。
第10発明に係る空気調和装置では、空調動作部のためにエネルギを生成した場合に生じる熱を蓄熱媒体の温度調節に利用することで省エネ運転を行うことが可能になる。
<全体構成>
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置100を図1に示す。なお、図1では、理解の容易のため、主として、空気調和装置100の特徴部分を示している。
この空気調和装置100は、天井設置型空調室内機1、室外機2、空調動作装置70、電気エネルギ供給装置80および冷温水温調装置60を備えており、輻射を利用した空調と、温度調整された空気の吹き出しによる空調とを併用することで室内の冷暖房等の空気調和を行う。
空調動作装置70は、エネルギを受けることで圧縮機やファンモータ等を駆動して、空調機能を発揮する。
電気エネルギ供給装置80は、空調動作装置70に対して供給するエネルギを生じさせる。この際、電気エネルギ供給装置80は、エネルギの発生と伴に熱を生じさせている。この電気エネルギ供給装置80としては、例えば、GE(ガスエンジン方式)、MGT(マイクロガスタービン方式)、燃料電池等の各種装置を利用することができる。
冷温水温調装置60は、後述する輻射パネル構造体5との間で輻射のために利用する熱媒体である冷温水を循環させつつ、循環される冷温水の温度調節を行う。これにより、フラット輻射パネル50内において目的の温度の冷温水を対流させることで輻射の程度を調節することができる。なお、この冷温水温調装置60は、電気エネルギ供給装置80においてエネルギ生成に伴って生じた廃熱を利用することで、冷温水を加熱したり冷却したりする。これにより、空調動作装置70のためのエネルギ生成に伴って生じる熱を冷温水の温度調節に利用することができ、省エネ運転を可能にしている。
<空気調和装置100の冷媒回路の構成概略>
空気調和装置100の冷媒回路の構成を図2に示す。
この冷媒回路は、主として室内熱交換器10、アキュムレータ21、圧縮機22、四路切換弁23、室外熱交換器20および膨張弁24で構成される。
天井設置型空調室内機1に設けられている室内熱交換器10は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、天井設置型空調室内機1には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器10に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するための室内ファン11が設けられている。室内ファン11は、天井設置型空調室内機1内に設けられる室内ファンモータ12によって回転駆動される。これらの室内熱交換器10、室内ファン11、室内ファンモータ12は、室内機ケーシング4に収容されている。室内機ケーシング4については後に詳細に説明する。
室外機2には、圧縮機22と、圧縮機22の吐出側に接続される四路切換弁23と、圧縮機22の吸入側に接続されるアキュムレータ21と、四路切換弁23に接続された室外熱交換器20と、室外熱交換器20に接続された膨張弁24とが設けられている。膨張弁24は、液閉鎖弁26を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器10の一端と接続される。また、四路切換弁23は、ガス閉鎖弁27を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器10の他端と接続されている。また、室外機2には、室外熱交換器20での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン28が設けられている。このプロペラファン28は、室外ファンモータ29によって回転駆動される。
以下、天井設置型空調室内機1の詳細構成について説明する。
<天井設置型空調室内機の構成>
天井設置型空調室内機1は、図1および図3に示すように、室内の天井等に配置され、上述したように室内熱交換器10、室内ファン11、室内ファンモータ12等を収容する室内機ケーシング4、輻射パネル構造体5等を備えている。
(室内機ケーシングの構成)
室内機ケーシング4は、天井面に対して設置するカセット式のケーシングであって、略正方形状の1つの吸込口40と、この吸込口40の周囲において各辺に対応して4つの吹出口41〜44が設けられている。ここでは、第1吹出口41、第2吹出口42、第3吹出口43および第4吹出口が設けられているが、図3では、第1吹出口41から第3吹出口43に向けて切断された断面を示している。
吸込口40は、室内から輻射パネル構造体5の近傍を介して室内機ケーシング4内へと取り入れられる空気が通る開口である。吹出口41〜44は、室内機ケーシング4内で室内熱交換器10を通って調和された空気が再び室内へと吹き出される開口である。これらの空気流れは、室内ファン11が室内ファンモータ12によって回転駆動されることにより形成される。
(輻射パネル構造体の構成)
輻射パネル構造体5は、図1および図3に示すように、室内側の下面がフラットに形成されているフラット輻射パネル50と、冷温水入口51と、冷温水出口52とを有しており、内部に冷温水が対流している。
フラット輻射パネル50は、薄い板状の平面的な形状を有しており、室内機ケーシング4の吸込口40の室内側において天井面の近傍に天井面に平行に設けられている。このため、フラット輻射パネル50は、下方の居住空間に対して他の方向よりも大きな投影面積を有している。なお、天井から室内に向かう厚み方向に対しては通気性を有していないため、室内機ケーシング4への室内空気の吸い込みは、フラット輻射パネル50の水平方向の端部を上下方向に通過しつつ、吸込口40に取り込まれることで行われる。
冷温水入口51および冷温水出口52は、上述した冷温水温調装置60と接続されており、冷温水が循環するようになっている。輻射パネル構造体5aは、冷温水入口51および冷温水出口52以外がフラット輻射パネル50によって閉じられた袋状の形状を有している。これにより、冷温水温調装置60によって設定された温度に調節された冷温水は、フラット輻射パネル50内を対流し、室内に対して冷温水の熱を利用した輻射による空調を行っている。
<空気調和機の運転動作>
次に、この空気調和装置100によって室内の空気調和を行う場合の運転動作について説明する。
(熱交換器による温調空気の吹出空調)
例えば、冷房運転時には、室内熱交換器10が、蒸発器として機能して、通過する空気から熱を奪う。室内ファン11によって吸込口40から室内機ケーシング4内に取り込まれた室内の空気は、室内熱交換器10を通過する際に熱を奪われて冷却される。
この冷却された空気は、図3に示すように、第1吹出口41〜第4吹出口44を通って、室内空間へと吹き出され、室内の各吹出口41〜44近傍の空間が空調される。なお、暖房運転時については、室内熱交換器10が凝縮器として機能して、通過する空気を加熱し、同様にして調和空気を吹き出すことで各吹出口41〜44近傍の空間が空調される。
(輻射パネルからの輻射空調)
例えば、冷房運転時には、輻射パネル構造体5では、冷温水温調装置60において温度調節された冷水が冷温水入口51から流れ込み、冷温水出口52から流出していくことで、フラット輻射パネル50内を対流している。これにより、フラット輻射パネル50の下面から、輻射パネル構造体5の下方の空間を対象として、冷輻射による空調が行われる。なお、暖房運転には温水が対流されることで熱輻射が行われる。
このように、この空気調和装置100では、調和空気の吹き出しによる空調と、輻射による空調と、によって室内の空調が行われる。
<本実施形態の天井設置型空調室内機1の特徴>
従来の空気調和装置では、空調室内機においてフラットパネル構造を採用した場合には、そのフラット形状の真下については、調和空気が直接は吹き出されないことから、部分的な空調不足が生じるおそれがある。また、フラットな構造を採用せずに、グリル等の形状を採用すると、意匠性が乏しいものとなってしまう。
これに対して、本実施形態における天井設置型空調室内機1では、輻射パネル構造体5のフラット輻射パネル50は、室内側の下面がフラットに形成されており、天井設置型空調室内機1全体をスッキリとした印象にすることができ、意匠性を向上させることができる。そして、天井設置型空調室内機1の周囲の空間については、各吹出口41〜44を介した調和空気の吹出によって快適性が向上され、天井設置型空調室内機1の下方の空間については、フラット輻射パネル50からの輻射によって快適性が向上され、室内を全体的に快適化させることができる。これにより、調和空気による空調と輻射による空調とによって室内全体を快適にしつつ、室内の天井近辺の意匠性を向上させることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態における天井設置型空調室内機1では、スッキリとした意匠性を得るために室内側の面がフラット形状に形成されたフラット輻射パネル50を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、図4に示す天井設置型空調室内機200のように、輻射パネルは、室内側のある点を球の中心として、上方に向けて突出した形状のアーチ型輻射パネル250を有するものであってもよい。
この場合には、内部を流れる冷温水からの輻射を受けるための表面積がフラット形状である場合と比較してより広くなっており、輻射効率が向上している。さらに、アーチ型輻射パネル250の下面は、上方に凸の略円弧形状となるように形成されているため、各表面部分からの輻射は、特に、アーチ型輻射パネル250の中央付近の下の空間に向けて行うことができる。
一般に、輻射パネルの下方は、調和空気が直接行き届きにくいため、空調不足になることがあり、特に、輻射パネルの中央付近の下の空間における空調が不足しがちになる。
しかし、アーチ型輻射パネル250のアーチ形状による効果によって、アーチ型輻射パネル250の中央付近の下の空調は、特に、輻射によって効果的に空調することが可能になっている。
なお、アーチ型輻射パネル250は、フラットではないが、室内に対して曲線を描くようにして滑らかに形成されているため、意匠性を維持することもできる。
(B)
上記実施形態における天井設置型空調室内機1では、スッキリとした意匠性を得るために室内側の面がフラット形状に形成されたフラット輻射パネル50を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、図5に示す天井設置型空調室内機300のように、輻射パネルは、室内側のある点を球の中心として、上方に向けて段階的に突出した形状の多段階アーチ型輻射パネル350を有するものであってもよい。
この場合には、内部を流れる冷温水からの輻射を受けるための表面積が滑らかなアーチ形状の場合と比較してより広くなっており、輻射効率がさらに向上している。さらに、多段階アーチ型輻射パネル350の下面は、段階的に上方に凸の略円弧形状となるように形成されているため、各表面部分からの輻射は、特に、多段階アーチ型輻射パネル350の中央付近の下の空間に向けて行うことができる。
一般に、輻射パネルの下方は、調和空気が直接行き届きにくいため、空調不足になることがあり、特に、輻射パネルの中央付近の下の空間における空調が不足しがちになる。
しかし、多段階アーチ型輻射パネル350の段階的な構造による効果とアーチ形状による効果との相乗効果によって、多段階アーチ型輻射パネル350の中央付近の下の空調は、特に、輻射によって効果的に空調することが可能になっている。
なお、多段階アーチ型輻射パネル350は、フラットではなく、表面が滑らかに形成されているわけでもないが、例えば、多段階アーチ型輻射パネル350の段階的な部分が、半径の異なる複数の同心円の集合体として見える場合等には、意匠性を維持することもできる。
(C)
上記実施形態における天井設置型空調室内機1では、輻射パネル構造体5に対する蓄熱媒体として冷温水が用いられ、冷温水温調装置60によって冷温水の温度が調節される場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、輻射パネル構造体5と温調装置との間で循環される蓄熱媒体は、冷温水に限られず、冷媒等の蓄熱媒体を用いてもよい。この場合には、冷媒温調装置と輻射パネル構造体5とが接続されて、冷媒が循環することになる。また、このように蓄熱媒体として冷媒を用いる場合には、空調の冷媒回路において循環している冷媒を輻射パネル構造体5に分流させて利用するようにしてもよい。
(D)
上記実施形態における天井設置型空調室内機1では、輻射パネル構造体5は、室内機ケーシング4の吸込口40の吸込側に設けられて、輻射パネル構造体5の周囲を介して室内空気を吸い込む場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、図6および図7に示す天井設置型空調室内機400のように、輻射パネル構造体405は、吹出口41〜44を通過する空気流れの方向を特定する導風ガイドとして機能するものであってもよい。この場合、例えば、図7に示すように、輻射パネル構造体405のフラット輻射パネル450は、室内機ケーシング4の吸込口40に対応するように中央近傍において上下に連通した開口440が設けられており、水平方向の端部は吹出口41〜44の外周を超える部分まで延びるようにして形成されていてもよい。これにより、輻射パネル構造体405は、フラット輻射パネル450の開口440を介して室内機ケーシング4の吸込口40(フィルタ13)を通じた吸込を可能にしている。また、フラット輻射パネル450の水平方向の各端部は、室内機ケーシング4の各吹出口41〜44の下方まで延びており、室内への吹出が略水平方向に向かうようにすることができる。これにより、室内にいるユーザに対して、調和空気が直接吹き付けられることを抑えることができ、ユーザが感じるドラフト感を低減することができる。また、フラット輻射パネル450では、水平方向の端部が室内機ケーシング4の吹出口41〜44の下方まで延びて、室内側から見たときに各吹出口41〜44が隠れるように構成されている。これにより、室内側から天井設置型空調室内機400を見た印象をスッキリとさせることができ、意匠性を向上させることができている。
また、一般に、従来の輻射パネルでは、輻射パネルとは別個に調和空気を吹き出す方向を調節するための導風パネル等を設ける必要があり、装置の部品点数が増大してしまっている。これに対して、他の実施形態(D)に係る天井設置型空調室内機400では、従来のように吹出方向を特定するための別部材が不要となっているため、輻射と調和空気とによって空調対象空間の空調を行う場合であっても、部品点数の増加を抑えることができる。
本発明によれば、輻射を利用した空調を行う場合であっても意匠性を向上させることができるため、天井に設置される空気調和装置への適用が特に有用である。
本願発明の一実施形態に係る空気調和装置の概略構成図。 本願発明に係る冷媒回路を示す図。 空気調和装置の輻射パネルの構成図。 他の実施形態(A)に係る天井設置型空調室内機のアーチ型輻射パネルの構成図。 他の実施形態(B)に係る天井設置型空調室内機の多段階アーチ型輻射パネルの構成図。 他の実施形態(C)に係る天井設置型空調室内機の吹出構造図。 他の実施形態(C)に係る天井設置型空調室内機の平面図。
符号の説明
1 天井設置型空調室内機(室内機)
2 室外機
4 室内機ケーシング(ケーシング)
5 輻射パネル構造体(輻射パネル部)
11 室内ファン
12 室内ファンモータ
20 室外熱交換器
21 アキュムレータ
22 圧縮機
23 四路切換弁
24 膨張弁
26 液閉鎖弁
27 ガス閉鎖弁
28 プロペラファン
29 室外ファンモータ
40 吸込口
41 第1吹出口(第1通気口)
42 第2吹出口
43 第3吹出口(第2通気口)
44 第4吹出口
50 フラット輻射パネル
51 冷温水入口(蓄熱媒体入口)
52 冷温水出口(蓄熱媒体出口)
60 冷温水温調装置(蓄熱媒体温調部)
70 空調動作装置(空調動作部)
80 電気エネルギ供給装置(エネルギ供給部)
100 空気調和装置
250 アーチ型輻射パネル
350 多段階アーチ型輻射パネル

Claims (10)

  1. 天井に設置される空気調和装置(100)であって、
    前記天井に対して設置され、下方に向けて開口した通気口(41〜44)を有しているケーシング(4)と、
    前記通気口(41〜44)を塞がないように前記通気口(41〜44)の下方に配置され、内部に蓄熱媒体を有する輻射パネル部(5)と、
    を備えた空気調和装置(100)。
  2. 前記通気口(41〜44)は、第1通気口(41)と第2通気口(43)とを有し、
    前記輻射パネル部(5)は、前記第1通気口(41)と前記第2通気口(43)との間に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置(100)。
  3. 前記輻射パネル部(5)は、厚み方向に対して通気性を有さない、
    請求項1または2に記載の空気調和装置(100)。
  4. 前記輻射パネル部(5)は、前記吹出口(41〜44)を通過する空気に対する導風ガイドとして機能する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  5. 前記輻射パネル部(5)は、前記通気口(41〜44)を通過した空気を略水平方向に向けて吹き出すようにガイドする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  6. 前記輻射パネル部(350)は、下面中央近傍が上方に向けて段階的に突出した形状である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  7. 前記輻射パネル部(250)は、下面が上方に凸の略円弧形状である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  8. 前記輻射パネル部(5)は、下面が略フラット形状である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  9. 前記輻射パネル部(5)は、蓄熱媒体入口(51)と、蓄熱媒体出口(52)とを有しており、
    前記蓄熱媒体出口(52)から流れ出す蓄熱媒体を回収して温度調節を行い、前記蓄熱媒体入口(51)に向けて温度調節された蓄熱媒体を流す蓄熱媒体温調部(60)をさらに備えた、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  10. エネルギを受けて動作することで空調機能を発揮する空調動作部(70)と、
    前記空調動作部に対して供給するエネルギを熱と伴に生じさせるエネルギ供給部(80)とをさらに備え、
    前記蓄熱媒体温調部(60)は、前記エネルギ供給部(80)で生じた熱を利用して前記蓄熱媒体の加熱および/または冷却を行う、
    請求項9に記載の空気調和装置(100)。
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