JP2018059675A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018059675A
JP2018059675A JP2016197742A JP2016197742A JP2018059675A JP 2018059675 A JP2018059675 A JP 2018059675A JP 2016197742 A JP2016197742 A JP 2016197742A JP 2016197742 A JP2016197742 A JP 2016197742A JP 2018059675 A JP2018059675 A JP 2018059675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
air
air conditioner
wind direction
blade plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016197742A
Other languages
English (en)
Inventor
光 早川
Hikari Hayakawa
光 早川
秋山 淳
Atsushi Akiyama
淳 秋山
健介 足達
Kensuke Adachi
健介 足達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016197742A priority Critical patent/JP2018059675A/ja
Publication of JP2018059675A publication Critical patent/JP2018059675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】空調対象の室内における人中心の空調を行うことにより、無駄な空調を抑制して省電力を図りつつ、室内に存在する人達が快適と感じる空調を行うことができる空気調和機を提供すること。
【解決手段】空気調和機の室内機における室内側熱交換機は、第1熱交換領域と第2熱交換領域を有し、第1熱交換領域と第2熱交換領域との間に冷媒圧力を調整する圧力調整器が設けられており、前記第1熱交換領域、及び第2熱交換領域にそれぞれ設置された温度センサと、前記温度センサが検知した温度の差異により、前記圧力調整器を制御する制御部が、暖房運転時に圧力調整器の開度を調整する。
【選択図】図6

Description

本発明は、室内の空調を行うための空気調和機に関し、特に送風口から吹き出された空気が異なる温度領域を有する空気調和機に関するものである。
一般的な空気調和機においては、通常、室内への騒音および振動を抑制するために、大きな騒音源、振動源となる機器を室外機に配設し、騒音および振動の少ない機器を室内機に配設したセパレート型が用いられている。一般的なセパレート型の空気調和機における主要な構成としては、室外機には圧縮機、室外側熱交換機、室外側送風ファン、四方弁、膨張弁などが設けられており、室内機には室内側熱交換機、室内側送風ファン、制御部などが設けられている。室外機と室内機は、冷媒配管と制御用配線で互いに機械的および電気的に接続されている。このように構成されたセパレート型の空気調和機における室内機は、室内の壁面等に設置されて、室内が所望の温度となるよう空調動作が行われる。
そして近年の地球環境の保護、地球温暖化防止の観点において、空気調和機においての省エネルギー性能の向上が益々求められている。空気調和機において省エネルギー性能を向上させるためには、空気調和機を構成する各機器のエネルギー効率を上げて装置全体としての消費電力量を削減することが重要である。特に、空気調和機においては、室内全体が所望の温度となるように無駄な空調を行うのではなく、室内における必要な領域のみを所望の温度となるように空調を行い、快適性の維持と消費電力の削減との両立を図る構成が各種提案されている。
例えば、室内機の送風口である吹出し口から異なる温度の空気を室内に送り、所謂、頭寒足熱と呼ばれる快適な空調を行う試みが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空気調和機においては、室内機に複数の冷媒通路を設けて、それぞれの冷媒通路を複数の開閉弁の開閉制御により冷媒通路を特定し、その特定された冷媒通路に冷媒を流して異なる温度状態を熱交換器内に現出させ、空調を行っている。
特開平8−68568号公報
特許文献1の空気調和機においては、開閉弁の開閉制御を行うことにより、室内機の熱交換機の一部に非熱交換部分を形成して、その非熱交換部分を通った空気(生空気)をそのまま吹出し口に送り、熱交換された空気と共に吹出し口から空調対象の室内に吹き出す構成である。このように、特許文献1の空気調和機は、熱交換された空気(暖気または冷気)と生空気とを吹出し口から重ねて吹き出すことにより、特に、安定運転時における効率向上を図る構成である。
このような従来の空気調和機においては、室内全体を所定の温度範囲に空調することが目的であり、室内に存在する人の位置、および人の活動量等に応じて、その人が快適と感じる温度になるように積極的に空調することは困難であった。特に、空調対象の室内に複数の人が存在する場合には、それぞれの人達が快適と感じる温度となるように空調を行うことは不可能であった。
本発明においては、空調対象の室内に対して、最適な空調を行うことを目的としており、当該室内における人中心の空調を行うことにより、無駄な空調を抑制して省電力を図りつつ、室内に存在する人達が快適と感じる空調を行うことができる空気調和機の提供を目的とするものである。
本発明の空気調和機に係る一態様においては、圧縮機と室内側熱交換機と減圧器と室外側熱交換機とを接続して構成した冷媒回路を有する空気調和機であって、前記室内側熱交換器は、第1熱交換領域および第2熱交換領域とからなり、前記第1熱交換領域と前記第2熱交換領域との間には、冷媒圧力を調整する圧力調整器が設けられ、前記第1熱交換領域、第2熱交換領域には、それぞれ第1温度センサと第2温度センサとを有し、前記第1第2の温度センサが検知した温度に応じて、前記圧力調整器を制御する制御部を有する空気調和機において、暖房運転時、前記制御部は前記第1第2の温度センサが検知した温度の差異に応じて、前記圧力調整器の開度を制御するように構成されている。
本発明によれば、室内側熱交換器に確実に所定の温度差を持った二領域を現出させ、空調対象の室内に対して、最適な空調を行うことができる空気調和機を提供するものであり、当該室内における人中心の空調を行うことにより、無駄な空調を抑制しつつ、室内に存在する人達が快適と感じる空調を確実に行うことができる。
本発明に係る実施の形態1の空気調和機における室内機の概略構成を示す縦断面図 実施の形態1の空気調和機の室内機の右側下方から見た斜視図 実施の形態1の空気調和機の室内機の右側上方から見た斜視図 実施の形態1の空気調和機における冷媒回路の模式図 実施の形態1の空気調和機の熱交換機における具体的な冷媒通路を示す図 実施の形態1の空気調和機において実行される室内機の熱交換機の差温制御を示すフローチャート。
本発明に係る第1の態様の空気調和機は、圧縮機と室内側熱交換機と減圧器と室外側熱交換機とを接続して構成した冷媒回路を有する空気調和機であって、前記室内側熱交換器は、第1熱交換領域および第2熱交換領域とからなり、前記第1熱交換領域と前記第2熱交換領域との間には、冷媒圧力を調整する圧力調整器が設けられ、前記第1熱交換領域、第2熱交換領域には、それぞれ第1温度センサと第2温度センサとを有し、前記第1第2の温度センサが検知した温度に応じて、前記圧力調整器を制御する制御部を有する空気調和機において、暖房運転時、前記制御部は前記第1第2の温度センサが検知した温度の差異に応じて、前記圧力調整器の開度を制御するように構成され、前記温度センサと前記制御部によってその温度差を、所定の値に確実維持できるように構成されている。
上記のように構成された本発明に係る第1の態様の空気調和機は、空調対象の室内に対して、二温度運転モードの空調を行うことができ、無駄な空調を抑制して省電力を図りつつ、室内に存在する人達が快適と感じる空調を行うことが可能な構成となる。
本発明に係る第2の態様の空気調和機において、前記の第1の態様における前記温度の差異に上限値と下限値とを設け、前記温度の差異が該上限値と該下限値との間になるように圧力調整器の開度を制御するよう構成してもよい。
この構成をなすことにより、温度差を所定の値に確実維持できる。
本発明に係る第3の態様の空気調和機において、前記の第1あるいは第2の態様における空気調和機は室内機を有し、前記室内機の吹出口から吹出される2領域の温度の風を、それぞれ2つに分離するセパレータを前記吹出口に設けるよう構成してもよい。この構成をなすことにより、第1温度の風と第2温度の風とが混合しにくくなり、吹出し風の温度を明確に二温度に吹き分けることができる。
本発明に係る第4の態様の空気調和機において、前記の第3の態様のセパレータは前記吹出口を上下に分割するように設けられているよう構成してもよい。この構成をなすことにより、熱交換器の温度領域を空気調和機の前後方向あるいは上下方向に二分割にした場合に、第1温度の風と第2温度の風とが混合しにくくなると共に、風向の制御が確実になされ、室内の温調への効果が向上する。
本発明に係る第5の態様の空気調和機において、前記第1〜第4の態様の吹出し口には、空気の流れを上下左右に方向付ける回動可能な風向ルーバーアセンブリを備えており、前記風向ルーバーアセンブリは、上下風向ルーバーと左右風向ルーバーとを有し、前記上下風向ルーバーは、前記吹出し口における前面側となる上段羽根板と、前記吹出し口における背面側となる下段羽根板と、前記上段羽根板と前記下段羽根板との間に配設された中段羽根板となる前記セパレータとの3段羽根板により構成され、それぞれの羽根板が独立して上下方向に回動するよう構成してもよい。この構成をなすことにより、室内の複数の領域の温調を個別且つ同時に実施することができる。
本発明に係る第6の態様の空気調和機において、前記の第1〜第5の態様における吹出口に案内された空気の流れを上下左右に方向付ける回動可能な風向ルーバーアセンブリが備えられており、前記風向ルーバーアセンブリは、上下風向ルーバーと左右風向ルーバーとを有し、前記上下風向ルーバーは、前記吹出し口における前面側となる上段羽根板と、前記吹出し口における背面側となる下段羽根板と、前記上段羽根板と前記下段羽根板との間に配設された中段羽根板となる前記セパレータとの3段羽根板により構成され、それぞれの羽根板が独立して上下方向に回動するよう構成され、前記左右風向ルーバーは、前記上段羽根板と前記セパレータとの間に設けられた上側左右羽根と、前記下段羽根板と前記セパレータとの間に設けられた下側左右羽根とを備えるよう構成されてもよい。この構成をなすことにより、室内の複数の領域の温調を個別且つ同時に実施することができる。
以下、本発明の空気調和機に係る一態様の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付して、説明が重複する場合にはその説明を省略する場合がある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の空気調和機の一例を示すものであり、例えば実施の形態において示される数値、形状、構成、ステップ、およびステップの順序などは例示であり、これらの例示の内容で本発明を限定するものではない。本明細書において左右方向とは、対象の装置または機器に向かっての左右方向を示している。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。全ての実施の形態において、各々の変形例における変形部分以外の構成は同様であり、各変形例に記載した構成をそれぞれ組み合わせて構成することも可能であり、それぞれの構成の効果を奏するものである。また、以下の実施の形態の空気調和機においては、具体的な構成について説明するが、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が適用された各種空気調和機を含むものである。
(実施の形態1)
実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、所謂セパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機には圧縮機が設けられている。実施の形態1の空気調和機における室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
図1は、本発明に係る実施の形態1の空気調和機における室内機の概略構成を示す縦断面図である。図1に示した実施の形態1の空気調和機は、空調運転時の一状態を示している。
図1に示すように、室内機1は、室内機1の上部に形成された空気の吸込み口となる上面開口部2aと、室内機1の内部で熱交換された空気を吹き出す送風口である吹出し口2bとを有している。また、室内機1の下部に形成された吹出し口2bには、当該吹出し口2bを開閉するとともに、空気の吹き出し方向を上下左右のあらゆる方向に調整することができる風向変更手段である風向ルーバーアセンブリ3が設けられている。風向ルーバーアセンブリ3は、風向きを上下方向に変更する複数の羽根板で構成された上下風向ルーバー30と、風向きを左右方向に変更する複数の羽根板で構成された左右風向ルーバー40とにより構成されている。
室内機1の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ4と、上面開口部2aからフィルタ4を通して取り入れた室内空気を熱交換する室内側の熱交換機5と、上面開口部2aである吸込み口から吸い込んだ空気を熱交換機5で熱交換して吹出し口2bから室内に吹き出す気流を形成する室内側ファン6と、が設けられている。室内側ファン6としては、例えば、円周方向の気流を発生させる横置きされた円筒形状のクロスフローファンが用いられている。図1に示すように、室内側の熱交換機5は、室内側ファン6の下方の吹き出し方向を除く、略逆V字型に構成された前面側と上方側と背面側の概ね三方を囲むように設けられており、背面側熱交換部5a、および前面側熱交換部における上側の第1熱交換部5bと下側の第2熱交換部5cにより構成されている。
また、室内機1の内部において、室内側ファン6の下流側から吹出し口2bに至る通風路7は、室内側ファン6の下流側に配置され背面側に設けられて、背面側の気流を吹出し口2bに案内する機能をもつ背面側案内部であるリアガイダ8と、このリアガイダ8に対向して室内側ファン6の前面側に設けられ、通風路7における前面側の気流を安定させて案内する機能をもつ前面側案内部であるスタビライザ9と、室内機1における両側壁面(図示せず)とにより構成されている。スタビライザ(前面側案内部)9は、リアガイダ(背面側案内部)8と共に吹出し口2bを形成し、室内側ファン6からの気流を吹出し口2bに案内する機能をもつ。室内機1の前面には、前面パネル2cが設けられており、前面パネル2cは室内機1の内部のフィルタ4などの交換、掃除などのために開放可能に構成されている。
図2および図3は、実施の形態1の空気調和機を示す斜視図であり、図2が空気調和機の吹出し口2bなどが現れる室内機1の前面側を右側下方から見た図であり、図3が空気調和機における空気の吸込み口である上面開口部2bを示すように室内機1の右側上方から見た図である。
図2に示すように、吹出し口2bには風向ルーバーアセンブリ3が回動可能に設けられており、吹出し口2bが開閉可能に構成されている。風向ルーバーアセンブリ3は、風向きを上下方向に変更する複数の羽根板で構成された上下風向ルーバー30と、風向きを左右方向に変更する複数の羽根板で構成された左右風向ルーバー40とにより構成されてい
る。
上下風向ルーバー30は、吹出し口2bにおける前面側となる上段羽根板31と、吹出し口2bにおける背面側となる下段羽根板33と、吹出し口2bにおける中央部分であり、上段羽根板31と下段羽根板33との間に配設された中段羽根板32と、を有して構成された、上中下の3段羽根板構成である。上段羽根板31と下段羽根板33との間の中段羽根板32は、後述するように吹出し口2bにおける二温度のセパレータとしての機能を有する。また、セパレータとしての中段羽根板32は、その左右方向の中央で2分割されており、中段左羽根板32aおよび中段右羽根板32bを有している。
左右風向ルーバー40は、上段羽根板31と中段羽根板32(セパレータ)との間に形成される上側吹出し領域FAに配設される上側左右羽根40aと、中段羽根板32(セパレータ)と下段羽根板33との間に形成される下側吹出し領域BAに配設される下側左右羽根40bとを有しており、上下2段構成である。なお、本実施の形態1の構成においては、上側吹出し領域FAが第1吹出し口となり、下側吹出し領域BAが第2吹出し口となる。
また、実施の形態1の空気調和機の室内機1には、電装ユニット(図示なし)などが設けられており、電装ユニットには制御部50(図1参照)が含まれている。この制御部50において、上下風向ルーバー30、左右風向ルーバー40、室内側ファン6、および室外機の圧縮機や、後述の圧力調整器12などの駆動制御を行い、当該空気調和機の空調運転を制御している。制御部50は、マイクロコンピュータ等で構成されており、後述する複数のセンサからの各種情報に基づいて当該空気調和機の空調運転を制御する。
実施の形態1の空気調和機において用いられているセンサとしては、室内機1に設けられた人感センサ10、温冷感センサ11、床温センサ(図示なし)、日射センサ(図示なし)、および後述する熱交換機5における各部位の温度を検出する複数の温度センサ(18a,18b)などが含まれる。人感センサ10および温冷感センサ11は、室内における空調対象領域からの赤外線に基づいて人の存在、人の移動、および熱画像情報などを検出する構成である。また、床温センサは空調対象領域の床温度を検出し、日射センサは空調対象領域における日当たり状態を検出している。各種センサにより検出された各種情報は制御部50に送られて、それらの各種情報に基づいて当該空気調和機が駆動制御されると共に、各種センサによる検出状態などの一部は室内機1における前面パネル2cに設けられた発光表示部19において表示される。
人感センサ10は、人体から放射される赤外線を検知する焦電素子型赤外線センサである。人感センサ10は、空調対象領域における赤外線量の変化により、人の存否、人の移動を検出する。
温冷感センサ11は、サーモパイルセンサであり、多数の熱電素子型のセンサ素子をマトリクス状に配置して構成されている。マトリクス状のセンサ素子の前方には集光レンズが設けられている。実施の形態1においては、例えば、センサ素子が8×8のマトリクス状に配置されている。実施の形態1の温冷感センサ11においては、マトリクス状に配設されたセンサ素子の縦・横が回転軸に対して斜めに傾けた状態で回動して走査され、熱画像情報を示す信号を出力するよう構成されている。
実施の形態1の空気調和機における温冷感センサ11であるサーモパイルセンサは、空調対象領域である室内における床面および壁面などの熱画像情報(温度分布情報)および/または室内に存在する人の熱画像情報(温度分布情報)の二次元の熱画像情報を形成している。この熱画像情報は、温冷感センサ11により検出された赤外線量により形成され
ている。
図4は、本発明に係る実施の形態1の空気調和機における冷媒回路を模式的に示した図である。実施の形態1の空気調和機において、室内側ファン6の下方の吹き出し方向を除く、略逆V字型に構成された前面側と上方側と背面側の概ね三方を囲むように配設された室内側の熱交換機5において、背面側熱交換部5aと前面側第1熱交換部5bにより第1熱交換領域Xが構成され、前面側第2熱交換部5cにより第2熱交換領域Yが構成される。図4の冷媒回路に示すように、背面側熱交換部5aと前面側第1熱交換部5bとにより構成される第1熱交換領域Xと、前面側第2熱交換部5cにより構成される第2熱交換領域Yとの間の冷媒管路(冷媒通路)には、冷媒圧力を調整する圧力調整器12が設けられている。実施の形態1の空気調和機の構成において、暖房運転時の圧力調整器12が冷媒圧力を降下させる膨張弁として機能する。なお、当該膨張弁に、全開時に直管と同じ位の低い圧力損失のものを使用することで、通常の暖房運転や通常の冷房運転をする際の効率低下を防ぐことができる。
図4に示すように、実施の形態1の空気調和機における冷媒回路においては、圧縮機13の吐出側に電動四方弁14が接続されており、暖房運転時には圧縮機13からの冷媒が熱交換機5の背面側熱交換部5aおよび前面側第1熱交換部5bに送り込まれる構成である。背面側熱交換部5aおよび前面側第1熱交換部5bに送り込まれた冷媒は、圧力調整器12を介して前面側第2熱交換部5cに送り込まれる。暖房運転時の冷媒回路においては、前面側第2熱交換部5cから室外側膨張弁である減圧器15、室外側熱交換機16を通り、電動四方弁14を介して圧縮機13に冷媒が流れて、冷媒循環回路が形成される。室外側熱交換機16の近傍には室外側ファン17が設けられている。なお、冷房運転時においては、電動四方弁14が切り替わり、冷媒の流れ方向が逆となる。
上記のように、実施の形態1の空気調和機においては、背面側熱交換部5aと前面側第1熱交換部5bにより構成される第1熱交換領域Xと、前面側第2熱交換部5cにより構成される第2熱交換領域Yとの間に圧力調整器12が設けられており、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの冷媒圧力において圧力差を設けることができる構成である。
図5は、実施の形態1の空気調和機の構成において、熱交換機5(5a,5b,5c)における具体的な冷媒通路を例示として示す図であり、当該空気調和機の室内機1の縦断面図である。図5に示す冷媒通路における冷媒の流れ方向は、暖房運転時を示す。
図5に示すように、実施の形態1の空気調和機の熱交換機5において、暖房運転時の冷媒は、第1熱交換領域Xにおける4カ所の冷媒入口(A,B,C,D)から流れ込む。即ち、第1熱交換領域Xにおける背面側熱交換部5aの2カ所の冷媒入口(A,B)と、前面側第1熱交換部5bの2カ所の冷媒入口(C,D)から冷媒が供給される。背面側熱交換部5aの2カ所の冷媒入口(A,B)から供給された冷媒は、背面側熱交換部5aにおいて熱交換し、2カ所の導出部(E,F)から圧力調整器12に送られる。同様に、前面側第1熱交換部5bの2カ所の冷媒入口(C,D)から供給された冷媒は、前面側第1熱交換部5bにおいて熱交換し、2カ所の導出部(G,H)から圧力調整器12に送られる。暖房運転時において圧力調整器12で減圧された冷媒は、第2熱交換領域Yである前面側第2熱交換部5cの4カ所の導入部(I,J,K,L)に送られる。前面側第2熱交換部5cにおいて熱交換された冷媒は、4カ所の導出部(M,N,O,P)から前面側第1熱交換部5bにおける外部空気の取入れ側に設けられた過冷却部5dの導入部(Q)に送られる。そして、過冷却部5dにおいて熱交換された冷媒は、導出部(R)から背面側熱交換部5aにおける外部空気の取入れ側に設けられた過冷却部5eの導入部(S)に送られる。この過冷却部5eの導出部(T)が暖房運転時の熱交換機5における冷媒出口となる。なお、冷媒運転時の冷媒の流れは、暖房運転時の逆方向の流れとなる。
上記のように、実施の形態1の空気調和機の暖房運転時においては、熱交換機5における第1熱交換領域Xに圧縮機13からの冷媒が送られる。この結果、第1熱交換領域Xにおいては高温度の冷媒が流れているため、第1熱交換領域Xが高温度である第1凝縮温度を形成する熱交換領域となる。第1熱交換領域Xから導出した冷媒は、次に圧力調整器12において減圧されて中温度の冷媒となり、前面側第2熱交換部5cにおいて第1凝縮温度より低い第2凝縮温度を形成する第2熱交換領域Yに送られる。実施の形態1において、後述する二温度運転モードにおける高温度は、そのとき吹き出される中温度より相対的に高い温度であり、中温度とは、高温度と室内温度との間の温度である。例えば、実施の形態1の構成において、吹き出される高温度としては30℃〜55℃の範囲であり、中温度としては高温度より所定の温度だけ低くなる範囲である。高温度と中温度との相対的な温度差は、温度センサ18a,18b(図4参照)において検出され、制御部50に入力され、圧力調整器12の開度を制御することで所定の温度差に保つことができる。この差温制御に関しては後述する。高温度および中温度は、設定条件、および各種センサなどからの各種情報に基づいて決定される。
実施の形態1の空気調和機においては、前述のように、第1熱交換領域X、及び第2熱交換領域Yの温度を、温度センサ18a,18b(図4参照)において検出し、制御部50に入力され、圧力調整器12の開度を制御することで、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの対的な温度差を所定の温度差の範囲に保つことができるようになり、室内に存在する人の位置や、人の活動量などに応じた人中心空調を行うことで、その人が快適と感じる空調を確実に行うものである。
図6は差温制御に関するフローチャートである。2つの温度センサからの入力から第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの温度差を算出し、その値に応じて圧力調整装置12の開度を制御する。
以下、実施の形態1の空気調和機における差温フィードバックの具体的な例[1]〜[3]について説明する。
まず、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの温度差が、所定の温度差の範囲の上限値(例えば10℃)よりも高い場合について説明する。この場合、制御部50から圧力調整器12の開度を設定した値だけ上げるように指示される。例えば、圧力調整器12にパルス式の電磁弁を用いた場合、パルス数を所定の値だけ増加させる。
また、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの温度差が、所定の温度差の範囲の下限値(例えば2℃)よりも低い場合、制御部50から圧力調整器の開度を設定した値だけ下げるように指示される。例えば、圧力調整器にパルス式の電磁弁を用いた場合、パルス数を所定の値だけ減少させる。
そして、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの温度差が、所定の温度差の範囲内(例えば2℃〜10℃)である場合、制御部50から圧力調整器の開度を維持ように指示される。例えば、圧力調整器にパルス式の電磁弁を用いた場合、パルス数を維持させるよう指示される。
上記のように、第1熱交換領域Xと第2熱交換領域Yの温度差が上記所定の温度範囲内であるかを判定し、圧力調整装置の開度を決定する制御を繰り返すことで、相対的な温度差を所定の温度差に保つことが可能である。
本開示をある程度の詳細さをもって実施の形態において説明したが、実施の形態の開示
内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、空調対象領域に存在する人に対して、その人が好適と感じるきめの細かい空調制御を行うことができる空気調和機を提供できるため、実用性の高い空調機器となる。
1 室内機
2 フィルタ
3 風向ルーバーアセンブリ
4 フィルタ
5 熱交換機
6 室内側ファン
7 通風路
8 リアガイダ(背面側案内部)
9 スタビライザ(前面側案内部)
10 人感センサ
11 温冷感センサ
12 圧力調整器
13 圧縮機
14 電動四方弁
15 減圧器
16 室外側熱交換機
17 室外側ファン
20 ミニ羽根
30 上下風向ルーバー
31 上段羽根板
32 中段羽根板
32a 中段左羽根板
32b 中段右羽根板
33 下段羽根板
40 左右風向ルーバー
40a 上側左右羽根
40b 下側左右羽根
50 制御部
X 第1熱交換領域
Y 第2熱交換領域

Claims (6)

  1. 圧縮機と室内側熱交換機と減圧器と室外側熱交換機とを接続して構成した冷媒回路を有する空気調和機であって、前記室内側熱交換器は、第1熱交換領域および第2熱交換領域とからなり、前記第1熱交換領域と前記第2熱交換領域との間には、冷媒圧力を調整する圧力調整器が設けられ、前記第1熱交換領域、第2熱交換領域には、それぞれ第1温度センサと第2温度センサとを有し、前記第1第2の温度センサが検知した温度に応じて、前記圧力調整器を制御する制御部を有する空気調和機において、暖房運転時、前記制御部は前記第1第2の温度センサが検知した温度の差異に応じて、前記圧力調整器の開度を制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記温度の差異に上限値と下限値とを設け、前記温度の差異が該上限値と該下限値との間になるように圧力調整器の開度を制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記空気調和機は室内機を有し、前記室内機の吹出口から吹出される2領域の温度の風をそれぞれ2つに分離するセパレータを前記吹出口に設けたことを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 前記セパレータは前記吹出口を上下に分割するように設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記吹出し口には、空気の流れを上下左右に方向付ける回動可能な風向ルーバーアセンブリを備えており、前記風向ルーバーアセンブリは、上下風向ルーバーと左右風向ルーバーとを有し、前記上下風向ルーバーは、前記吹出し口における前面側となる上段羽根板と、前記吹出し口における背面側となる下段羽根板と、前記上段羽根板と前記下段羽根板との間に配設された中段羽根板となる前記セパレータとの3段羽根板により構成され、それぞれの羽根板が独立して上下方向に回動するよう構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記吹出口に案内された空気の流れを上下左右に方向付ける回動可能な風向ルーバーアセンブリが備えられており、前記風向ルーバーアセンブリは、上下風向ルーバーと左右風向ルーバーとを有し、前記上下風向ルーバーは、前記吹出し口における前面側となる上段羽根板と、前記吹出し口における背面側となる下段羽根板と、前記上段羽根板と前記下段羽根板との間に配設された中段羽根板となる前記セパレータとの3段羽根板により構成され、それぞれの羽根板が独立して上下方向に回動するよう構成され、前記左右風向ルーバーは、前記上段羽根板と前記セパレータとの間に設けられた上側左右羽根と、前記下段羽根板と前記セパレータとの間に設けられた下側左右羽根とを備えたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和機。
JP2016197742A 2016-10-06 2016-10-06 空気調和機 Pending JP2018059675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197742A JP2018059675A (ja) 2016-10-06 2016-10-06 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016197742A JP2018059675A (ja) 2016-10-06 2016-10-06 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018059675A true JP2018059675A (ja) 2018-04-12

Family

ID=61908845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016197742A Pending JP2018059675A (ja) 2016-10-06 2016-10-06 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018059675A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188783A1 (ja) 2018-03-27 2019-10-03 三菱マテリアル株式会社 表面被覆切削工具
CN110567138A (zh) * 2019-09-12 2019-12-13 珠海格力电器股份有限公司 送风控制方法、装置及设备
CN110579674A (zh) * 2019-10-14 2019-12-17 珠海格力电器股份有限公司 简化结构的故障检测电路、故障判断方法及设备
CN111442439A (zh) * 2020-03-20 2020-07-24 海信(山东)空调有限公司 变频空调系统
CN113915726A (zh) * 2021-11-25 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调器的控制方法、装置、空调器及存储介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188783A1 (ja) 2018-03-27 2019-10-03 三菱マテリアル株式会社 表面被覆切削工具
CN110567138A (zh) * 2019-09-12 2019-12-13 珠海格力电器股份有限公司 送风控制方法、装置及设备
CN110579674A (zh) * 2019-10-14 2019-12-17 珠海格力电器股份有限公司 简化结构的故障检测电路、故障判断方法及设备
CN111442439A (zh) * 2020-03-20 2020-07-24 海信(山东)空调有限公司 变频空调系统
CN113915726A (zh) * 2021-11-25 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调器的控制方法、装置、空调器及存储介质
CN113915726B (zh) * 2021-11-25 2023-04-07 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调器的控制方法、装置、空调器及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018059675A (ja) 空気調和機
EP3372907A2 (en) Air conditioner and control method thereof
JP2018025344A (ja) 空気調和機
CN116300719A (zh) 空调机的室内单元
JP2008209034A (ja) 空調換気装置
JP2011069524A (ja) 空気調和機
JP2004354040A (ja) 換気兼用空気調和システム
JP2009264607A (ja) 空気調和システム
JP2018146197A (ja) 空気調和機
JP2018119762A (ja) 空気調和機
WO2018029940A1 (ja) 空気調和機
JP6420565B2 (ja) 空調システム
JP5123680B2 (ja) 空気調和機のエリア空調方法および空気調和機
JP2020024071A (ja) 環境制御システムおよび空気調和装置
JP2014092287A (ja) 空気調和装置、その制御方法
JP2018179416A (ja) 空気調和機
JP2018123999A (ja) 風路切替ダンパ、ファンコイルユニットおよび空気調和システム
JP6952266B2 (ja) 空気調和機
KR20070113894A (ko) 루버부를 구비한 공기조화기
JP2018091586A (ja) 空気調和機
KR20180035291A (ko) 공기조화 시스템
JP2018025342A (ja) 空気調和機
JP2005337634A (ja) 空調装置
JP2001272053A (ja) 空気調和機
JP6809692B2 (ja) 排気対応型床置ウォールスルー空調機及びこの空調機を備えた空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200317