JP2001293294A - 浴室内で被乾燥物を乾燥する方法とその装置 - Google Patents

浴室内で被乾燥物を乾燥する方法とその装置

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JP2001293294A
JP2001293294A JP2000114690A JP2000114690A JP2001293294A JP 2001293294 A JP2001293294 A JP 2001293294A JP 2000114690 A JP2000114690 A JP 2000114690A JP 2000114690 A JP2000114690 A JP 2000114690A JP 2001293294 A JP2001293294 A JP 2001293294A
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Susumu Kiyokawa
清川  晋
Taro Kiyokawa
太郎 清川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の風呂をサウナ室や乾燥室として利用で
きる浴室加熱装置を提供する。 【解決手段】 浴室1の天井面1aに配置された、ダク
ト部2gを有する空気加熱器2内を浴室1内を循環して
熱交換した空気を通過させ、ダクト部2gに内蔵された
放熱体Hの一面で伝熱加熱すると共に、前記放熱体Hの
他面で浴室1の天井面1aに配置された放射面2hを加
熱して遠赤外線を浴室1内に放射するようになってお
り、浴室内に収容された洗濯物より水分を蒸発させるの
に必要な熱量のうち、約45〜55%を放射面2hで、
残りを浴室1内を循環する加熱空気により与えるように
構成した浴室内で洗濯物を乾燥する方法と装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマンション
や個人住宅等の浴室をサウナ室、あるいは洗濯物の乾燥
室として使用できる浴室加熱装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばマンションのように極めて限定さ
れた面積の区画内に複数の室が形成される場合は各室は
小面積である場合が多く、特に浴室は居室と異なって補
助的なものであることから場所が限定されている上にそ
の面積も小さい。また、ベランダも狭く、従って少量の
洗濯物を干す程度の余裕しかない場合が多い。
【0003】近時、花粉症の患者が大量に発生し、季節
になるとテレビでも杉花粉の飛散状況を報告するような
状態になっている。特に花粉アレルギー患者の場合は、
少量の花粉を吸引しても継続的で大型のなクシャミと
涙、鼻の奥や目のカユミ等の現象が激しくなることがあ
る。従って、アレルギー患者は花粉が飛ぶ時期には室外
に洗濯物を出して干さず、コインランドリーで洗濯する
人が多くなっている。
【0004】また、最近の新築マンションにおいては、
外観や環境を考慮して洗濯物を外部に干さないように制
限されている場合が多く、このようなことから小型の乾
燥機を洗濯機の上に設置したものが使用されている。
【0005】しかし、この乾燥機を設置する場所が少な
い場合は、浴室の天井面に空気加熱器あるいは暖房装置
を配置して浴室内の空気を温めながら循環させて浴室内
に吊した洗濯物を乾燥させるようにした浴室と乾燥室と
を兼用する方法等が提案されている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】マンションや住宅内に、最初
から小型乾燥機を設置する場合が準備されていたり乾燥
機を設置できる空間が十分にある場合は別であるが、多
くの場合は壁に排気管の孔を開口して通す場所や乾燥機
を設置する余裕がなく、実質的に乾燥機を後付けするこ
とは困難である。
【0007】また、浴室の天井面に小型の空気加熱器、
あるいは暖房装置を設けて浴室内に加熱空気を循環させ
ながら加熱する場合は、天井面にダクト状の空気通路を
形成し、その内部に電熱線を配線した放熱体を設け、空
気通路の一方の吸引口側に設けたフアンで浴室内の空気
を吸引加圧し、放熱体に接触させて加熱させて他方の吐
出口より室内に排出して循環するように構成している。
【0008】この浴室の天井面に設けた暖房装置は、浴
室内を暖房するよりも洗濯物を乾燥させる場所がないこ
とを補う意味が大きいもので、多くの場合、浴室を乾燥
室として利用している。しかし、このような浴室内に洗
濯物を吊して暖房装置を作動させて半日も熱風を循環さ
せても十分に乾燥させることができないことが多い。
【0009】そこで本発明者等はその原因を解明するた
めに、熱風の温度変化と循環経路を煙を流したり、紙テ
ープを利用して測定したところ、暖房装置の噴出口から
噴出された熱風は浴室の中間部まで降下するが、その位
置から吸引口側に吸引される空気流に合流する、「シヨ
ートパス経路」を形成していることが判明した。
【0010】つまり、浴室の中間部より下方に支持され
ている洗濯物より遙に上方を加熱空気がシヨートパスす
るので、当然のことながら洗濯物の乾燥に必要な熱風を
十分にあてることができないのである。
【0011】次の問題は、暖房装置の作動と共に排気フ
アンを連動させて、浴室内の空気を積極的に排気してい
ることである。このことは、洗濯物から蒸発した湿気を
十分に含む空気を排出して浴室内を乾燥した状態に保持
して乾燥を促進する目的で行われているものかも知れな
いが、実際には、この積極的な排気は乾燥作用に逆行す
るものである。
【0012】即ち、この浴室暖房装置の熱源は電熱加熱
式と温水式とがあるが、これらはいずれも熱量が十分で
ない上に、前記のように加熱された空気が洗濯物に接触
することなく上方を流れてショートパスし、更に折角、
電熱や温水で加熱された空気が大量に排出されてしま
い、天日干しの場合よりも遙かに悪い乾燥結果となるの
である。例えば着物や浴衣のような長い衣類、特に分厚
く織り目が固くて乾燥し難いジーンズを浴室内に吊るし
て乾燥してみると、上部が乾燥しても下部が殆ど未乾燥
な場合が多い。
【0013】別の問題は、暖房装置で加熱された空気を
洗濯物に十分に接触させることができたとしても、単に
高温の熱風を接触させた乾燥は、衣類を天日干ししたよ
うにカラットした手触りに乾燥させることはできない。
【0014】一方、最近はサウナ風呂の効用が広く認識
され、家庭用としてに小型のサウナを設置することの要
望が強いが熱量が不足するという問題がある。即ち、天
井設置型の浴室暖房装置は、熱源が電熱式であることか
ら発熱量も比較的少なく、浴室内の空気を寒くない程度
に温めることは可能であるとしても、大量に発熱させて
暖房装置を通過する空気を高温に加熱してサウナ風呂に
必要な温度まで加熱することは困難である。特に温水加
熱の場合は床暖房に使用する温水の一部を浴室暖房装置
まで導いており、この温水は最高でも70℃程度である
から、暖房装置に必要な熱量を得ることはできない。
【0015】また、天井面に発熱体として抵抗線を設置
し、これに大電流を流して発熱させる装置の場合は、加
熱装置の上面の天井裏が100℃以上に加熱されたり、
あるいは漏電による火災発生の危険性があり、一般家庭
の浴室の天井部分の安全性を考慮すると乾燥室が必要と
する熱量を得ることは困難である。
【0016】一般に、大量の熱量を発生させる方法とし
て、浴槽や瞬間湯沸器の熱源のようにガスを燃焼させる
方法がある。この浴槽に付設されている燃焼器の場合は
せいぜい40℃〜50℃程度の温水を得ることができる
が、それ以上の高温のものは得られない。まして家庭用
の風呂の熱源を利用してサウナ風呂とすることは到底で
きない。
【0017】そこで本発明の第1の目的とするところ
は、一般家庭やマンション等に設置されている小型の浴
室を、洗濯物の乾燥室として有効に利用する方法を提供
することにある。
【0018】従来の浴室乾燥機の場合は、実質的に乾燥
効果がないか、あいは乾燥効果があったとしても極めて
長時間の乾燥を必要とする問題があったが、本発明はワ
イシャツや肌着の場合は15分〜20分程度、乾燥が最
も困難なジーンズの場合でも1時間程度で乾燥する方法
を提供するものである。
【0019】第2の目的とするところは、小型の浴室
を、家庭用サウナ室として利用する方法を提供するもの
である。
【0020】そこで前記目的を達成するために本発明に
おいては、ガスや灯油をバーナーで燃焼させて電熱より
大量の熱を発生させ、そしてサウナ装置に必要な高温に
十分に耐える熱媒体を使用してこの熱媒体を高温に加熱
し、これを天井面に設置されている空気加熱器の放熱体
に供給し、この空気加熱器のダクト部の内部で流通する
空気を必要な温度に加熱すると共に、大量の遠赤外線を
浴室内に放射して洗濯物を乾燥する方法、浴室をサウナ
室として利用する方法、更に乾燥室あるいはサウナ室と
して好適に利用できる浴室加熱装置を提供するものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る浴室加熱装置は次のように構成されてい
る。
【0022】1)浴室の天井面に配置されたダクト部を
有する空気加熱器内を浴室内を循環して熱交換した空気
を通過させ、前記ダクト部に内蔵された放熱体の一面で
伝熱加熱すると共に、前記放熱体の他面で浴室の天井面
に配置された放射面を加熱して遠赤外線を前記浴室内に
放射するようになっており、前記浴室内に収容された被
乾燥物より水分を蒸発させるのに必要な熱量のうち、約
45〜55%を遠赤外線放射面よりの放射熱で、残りを
浴室内を循環する加熱空気により与えるように構成した
ことを特徴とする浴室内で被乾燥物を乾燥する方法であ
る。
【0023】2)空気加熱器より浴室内に噴出される加
熱空気は、天井面から床面の近傍に到達して流れる循環
経路を形成し、この浴室内の加熱空気を大量に外部に排
出することなく、この加熱空気に含まれる浴室内に発生
した被乾燥物からの水分を、浴室内の低温部分に接触結
露させて浴室外に排出するように構成したことを特徴と
する浴室内で被乾燥物を乾燥する方法である。
【0024】3)そして天井面に設けられた空気加熱器
より浴室内に噴出されて浴室内を循環する加熱空気の風
量は、浴室内を1時間あたり60回以上、好ましくは1
10〜130回循環する量であることを特徴とする被乾
燥物を乾燥する方法である。
【0025】4)浴室の天井面に配置されたダクト部を
有する空気加熱器内を浴室内を循環して熱交換した空気
を通過させ、前記ダクト部に内蔵された放熱体の一面で
伝熱加熱すると共に、前記放熱体の他面で浴室の天井面
に配置された放射面を加熱して遠赤外線を前記浴室内に
放射するようになっており、前記空気加熱器より噴出さ
れる大量の加熱空気を、天井面から床面の近傍に到達す
る循環経路を形成し、更に浴室内の温度を45℃〜60
℃に保つように加熱された空気を循環させると共に遠赤
外線放射面より多量の遠赤外線を放射させて浴室内を加
熱し、浴室を小型のサウナ室として使用することを特徴
とするサウナ装置である。
【0026】5)浴室1の天井面1aに配置された空気
加熱器2内を前記浴室1内を循環した空気Aを通過させ
て室温を調節するように構成されており、前記空気加熱
器2は、ダクト状の本体2aと、この本体2aの一方に
浴室1内の空気Aを吸引する吸引口2bと、他方に加熱
された空気Haを吐出する吐出口2cがそれぞれ設けら
れ、更に前記本体2aの内部に放熱体Hが配置され、前
記放熱体Hは、熱媒体加熱器3で加熱された熱媒体nを
送流通過させる間に放熱させ、前記本体2a内を強制的
に通過する浴室1内の空気を加熱して浴室1内に噴出さ
せると共に、前記本体2aの浴室1側に向けて形成した
熱放射面2hより遠赤外線を放射するように構成されて
おり、前記吐出口2cより噴出される加熱空気は、ほぼ
浴室の床面の近傍まで到達するような速度を有している
ことを特徴とする浴室加熱装置である。
【0027】6)熱媒体加熱器3の熱源は、高熱量を発
生するガスあるいは灯油であることを特徴としている。
【0028】7)また、熱媒体がポリエチレングリコー
ル、アルキルナフタレンを主成分とするNeo−SK油等
から選ばれたもの、ダウサーム、ジフィール、サーミッ
クス等から選ばれた一種、あるいは難燃性ないし不燃性
の熱媒体であることを特徴としている。
【0029】本発明は、浴室の天井面にダクト部を有す
る空気加熱器を設け、このダクト部に内蔵されている放
熱体に100℃以上の温度に加熱された熱媒体を供給し
て高温に加熱し、ダクト部の一方より吸入されて他方よ
り噴出される間に、90℃〜120℃程度の温度に加熱
して噴出口より浴室内に高速で噴出してこの浴室内を循
環させ、この浴室内を45℃〜50℃の温度に保持する
ことを基本的な条件としている。具体的には、噴出口よ
り浴室内に噴出された直後の、前記噴出口の近傍の加熱
空気の温度は60℃〜80℃となるようにダクト部の内
部温度を調節する。
【0030】また、例えば洗濯物等を乾燥させる場合に
加熱空気のみを熱源として使用するのではなく、これに
遠赤外線加熱を併用することが必要である。
【0031】この場合の加熱空気と遠赤外線との熱量の
割合も重要であり、洗濯物の乾燥に必要な熱量の約45
〜55%を遠赤外線ヒータより与えるようにすると、従
来の装置に比較して乾燥速度が早い上に乾燥した衣類等
が天日で干したように、ふんわりとした状態で仕上が
る。特に本発明においては婦人用肌着のように、柔軟な
繊維製品の洗濯物の乾燥に最適である。
【0032】そして浴室を乾燥室として使用する場合
は、浴室内に被乾燥物として洗濯物を吊し、他の物の場
合は浴室の中間部から床面の近傍まで配置して浴室内を
循環する加熱空気と積極的に接触させるようにする。
【0033】この場合、浴室内より少量の排気、例えば
排気口より自然に漏れる程度か、入口等の開口部より漏
れる程度の排気量は許容されるが、従来の換気扇を回し
て排気するように積極的に大量排気はしない。
【0034】なお、個人住宅の浴室の体積は5m3程度で
ある。また、この浴室に設けてある小型の排気フアンで
も2〜3m3/min の排気量を持つており、浴室使用中に
これを常時作動させると1時間に20回程度の空気の入
れ替えをすることになり、通常の浴室暖房装置で加熱さ
れた空気の大半が排気されることになる。
【0035】前記のように、浴室を乾燥室として使用す
る際に、浴室内を循環する加熱空気を大量に排気しない
ことは、加熱空気が持っている熱量を、被乾燥物である
洗濯物に十分に与えることを意味しており、このように
浴室内を操作することは乾燥効率を上げる意味において
重要である。
【0036】前記のように浴室を閉め切った状態で洗濯
物に大量の加熱空気を与えて接触させることによってこ
の洗濯物が持つ水分を蒸発させてその空気中の水分含有
量を増加させることになる。
【0037】この空気中に含まれている洗濯物から発生
した水分を積極的に除去することが必要であるが、本発
明においてはこれを巧妙に行なっている。
【0038】つまり、従来の浴室暖房装置の場合は浴室
の天井に近い部分で加熱空気の循環路を形成し、そして
浴室の上方に設けられている排気フアンによって加熱空
気を積極的に排気していたが、本発明はこのような操作
はしない点に特徴がある。
【0039】本発明においては、浴室そのものを空気中
の水分の凝縮器として利用する点に特徴がある。
【0040】具体的には、前記のように浴室内の空気は
45℃〜50℃程度に保持されているので、この温度で
飽和する湿度は約65〜70%程度である。そして浴室
の床面は浴室内の温度より約20℃程度は低い温度にな
っている。また、浴槽に溜められている水の場合は更に
低い温度であり、この水が風呂に適した温度に加熱され
ている場合でも温度差を持っている。
【0041】従って、浴室内を循環する空気が床面や壁
面、あるいは浴槽に溜められた水や温水、更に窓ガラス
に接触した場合は当然結露して空気中の水分を排出する
ことになる。
【0042】衣類等の洗濯物は脱水した後に乾燥される
ものであるが、その乾燥の程度は自然乾燥に近いもので
あれば良く、乾燥には大量の水分を蒸発させる必要はな
いものである。
【0043】浴室内を循環する加熱空気の量は従来の浴
室暖房装置のように少量ではなく、大量であり、浴室内
を1時間あたり60回以上、好ましくは110〜130
回程度は循環する量であることが好ましい。
【0044】乾燥方法の具体例として、洗濯物として最
も乾き難い性質(生地が特別に固く分厚く、特にジッパ
ー部分は生地が重なり合っており、水分が蒸発し難い)
を持っているジーンズAを洗濯し、これを本発明に係る
乾燥方法で乾燥させた場合の重量を測定した結果を、
〔参考例1〕として示している。
【0045】なお、下記実験例からも分かるように、本
発明によれば最も乾燥し難いジーンズでも1時間以内が
乾燥させることができ、ワイシヤツの場合は12〜13
分、下着類でも20分以内で乾燥させることができる。
【0046】〔参考例1〕 洗濯前の重量が668g、洗濯脱水直後の重量が1
022g、本発明に係る浴室において、「1時間」乾
燥した直後の重量が628g、湿気吸収後の重量が6
72gであった。
【0047】〔参考例2〕別のジーンズBを洗濯し、こ
れを乾燥した。
【0048】洗濯前の重量が645g、洗濯脱水直
後の重量が995g、本発明に係る浴室において、
「1時間」乾燥した直後の重量が626g、湿気吸収
後の重量が674gであった。
【0049】〔参考例3〕更に別のジーンズCを洗濯
し、これを乾燥した。
【0050】洗濯前の重量が645g、洗濯脱水直
後の重量が995g、本発明に係る浴室において、
「1時間」乾燥した直後の重量が626g、湿気吸収
後の重量が674gであった。
【0051】従って、ジーンズAの洗濯直後の重量と乾
燥直後の重量の差は394g、ジーンズBは369g、
ジーンズCは357gであり、洗濯脱水直後の重量の4
0%、37%あるいは35%が乾燥する水分の重量であ
る。つまり、衣類等の種類にもよるが、洗濯脱水した洗
濯物の約33〜40%程度が蒸発する水分の重量に相当
するものと考えられる。
【0052】従って、本発明に係る乾燥方法あるいは乾
燥装置を効率的に実施するためにはこの浴室内で蒸発す
る水分の量に対応する熱量を確保することが必要であ
り、この意味において大量の排気を制限しなければなら
ない。
【0053】また、浴室をサウナ室として利用する場合
は、高温の熱媒体を使用して天井面に設置してある空気
加熱器を加熱するために、電熱加熱に比較して大量の熱
量を供給して浴室内を温風と遠赤外線との併用によって
サウナ風呂あるいは洗濯物の乾燥室に適したように効率
的に加熱することができるのである。
【0054】また、この空気加熱器への熱量の供給を、
熱媒体用ポンプの回転数を制御して行うことによって、
熱媒体の熱で必要とする温度に加熱された熱風を浴室内
に供給し、同時にこの空気加熱器の下面より多量の遠赤
外線を放射して浴室内と利用者を身体の内部まで効果的
に加熱することができ、室温を45℃〜50℃とする低
温サウナに最適な状態を形成することができる。
【0055】特に通常の風呂をサウナ風呂として使用す
る場合、利用者に対して熱風による伝熱と、遠赤外線に
よる放射加熱を併用して爽やかなサウナ効果を与えるこ
とが重要である。
【0056】本発明者等の実験データによると、利用者
の受熱量は熱風によるものが約55%、遠赤外線による
ものが約45%程度であり、この遠赤外線による加熱効
果が利用者の人体の内部まで加熱する熱打ち込み効果が
大きい。
【0057】本発明に係る浴室内の加熱方法は、ガスあ
るいは灯油の燃焼によって熱媒体を加熱し、これを天井
面に設けた空気加熱器の放熱体に供給するために、天井
面を必要以上高温に加熱することを防止できる。
【0058】また、従来の電熱加熱に比較して、熱媒体
を流すことで大量の熱量を供給できることから、マンシ
ョン等に設置されているユニットバス等の小型の浴室を
サウナ室、シャワー室、更に洗濯物の乾燥室として多用
途に有効に利用することができる。
【0059】なお、空気加熱器を加熱するための熱媒体
は沸点が400℃以上の特性を持つものが好ましく、例
えばポリエチレングリコール、アルキルナフタレンを主
成分とするダウサーム、ジフィール、サーミックスある
いはNeo−SK油等から選ばれた一種の難燃性あるいは
不燃性のものを使用することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0061】図1は本発明の第1の実施の形態に係る浴
室の要部を示す斜視図、図2は浴室の天井面に設ける空
気加熱器の平断面図、図3は同側断面図、図4は下方か
ら見上げた斜視図である。
【0062】断熱材で囲まれた浴室1内には、通常のユ
ニットバスのように浴槽9が配置され、水道管7を通じ
て給湯用加熱器4に水を供給し、ガス管6で供給された
ガスを燃焼させて所定の温度に加熱して供給されるよう
になっている。また、その風呂の温度は制御部である温
度調節装置8で任意に調節され、更に洗い場にはシャワ
ー10や給水栓等も設置されている。
【0063】前記浴室1の外部に熱媒体加熱器3を配置
し、ガス管6で供給されたガスにより後述する管路を循
環する熱媒体を所定の温度に加熱するようになってい
る。また、浴室1の天井面1aには空気加熱器2が設け
られており、前記熱媒体加熱器3で加熱された熱媒体n
を配管11を経由してこの空気加熱器2に内蔵されてい
る放熱体Hに供給して後述するダクト状の本体2aの下
面に配置されているアルミ板製、銅板製等の熱伝導性に
優れた金属板からなる加熱板2eを加熱するようになっ
ている。
【0064】次に、空気加熱器2の詳細について説明す
ると、図2〜図5に示すように、本体2aの内部はダク
ト部2gが形成され、その下面に天井面2aと略平行に
配置される加熱板2eが設けられ、これの背後に蛇管状
の放熱体Hが配置され、その上面は図5に示すように多
孔板2fで覆われている。
【0065】この多孔板2fは、ダクト部2g内を通過
する空気流との接触面積を調整して空気流への伝熱量の
調整しながら加熱板2eの表面温度を所定の範囲に保持
するためのもので、実験データからその小孔2mの開口
率は15〜20%程度に調整されている。
【0066】そしてこの多孔板2fと加熱板2eの間に
蛇管状の放熱体Hがサンドイッチ状に配置されて一種の
蓄熱部Bを形成している。そして加熱板2eの浴室1側
の面に、遠赤外線を効率的に放射できる特性を持つセラ
ミックス層2hをプラズマ溶射によって形成している。
なお、上記例においては放熱体Hを蛇管としているが、
ジャケット状のものや多数の配管を平行して設けたもの
等、熱交換器として従来から知られているものを使用す
ることができる。
【0067】図2に示すように本体2aの一方に開口し
た吸引口2bの近傍にモータ2iで駆動されるシロッコ
フアン2kが設けてあり、図1及び図3に示すように、
このフアン2kで浴室1内の空気Aを吸引し、この空気
Aは多孔板2fの上部のダクト部2g内を通過する間に
放熱体Hの放熱で加熱されている多孔板2f側からの熱
伝達によって加熱され、噴出口2cより噴出される。
【0068】変形例として空気加熱器2は前記のように
蛇管状の放熱体Hの代わりに、図6に示すように変形ス
パイラル状の蛇管とし、内部に角形のダクト状の多孔板
2fを設け、更に外部を外板からなる本体2aで覆って
構成することができる。
【0069】そして前記加熱板2eの下面、即ちセラミ
ックス層2h側の温度が90℃〜120℃に加熱される
ように放熱体H内を流れる熱媒体nの温度と流量、即ち
供給する熱量が調節される。
【0070】なお、浴室1をサウナ室として使用する場
合の好ましい室温は45℃〜50℃であり、その場合の
湿度は50〜60%に調節すると爽やかな低温サウナを
楽しむことができる。
【0071】また、本発明に係る浴室1をサウナ室とし
て使用する場合には加熱空気による伝熱加熱と、浴室内
に飽和した水蒸気をミストとして噴射したり、超音波振
動装置等を使用したミスト発生器で得られたミストによ
って加熱効果を向上させるミストサウナとしても使用す
ることができる。
【0072】このミストサウナの場合は、図2に示すよ
うに空気加熱器2の放熱体Hに水管7aを併設して加熱
して沸騰させ、ノズル7bより蒸気とミストの混合流体
として浴室1内に噴霧するようにする方法がある。ま
た、この空気加熱器2とは別に加熱装置を設け、これで
水管中の水を加熱して沸騰させて蒸気とミストの混合流
体を形成することもできる。更に単に水を霧状にして浴
室内に噴霧することも可能である。
【0073】図7は浴室1を乾燥室として利用する場合
の状況を示しており、壁部には排気フアン12と給気ギ
ヤラリ13が設けられ、洗い場である床面1bにスノコ
14を設けて床面1bに室内を循環する空気Aが到達し
易くしている。
【0074】乾燥室として使用する場合の床面1b等は
循環する空気Aに含まれている水分を凝縮するコンデン
サ(冷却部材)としての役目をしている。また、浴槽9
が冷たい場合も同様に冷却部材として作用する。また、
この浴槽9の中に例えば、約半分以下に水が溜められて
いる場合は、この水もコンデンサとして作用する。その
他、壁面や窓の部分が室温より冷えている場合は、これ
も同様にコンデンサとして作用させることができる。
【0075】従来の浴室乾燥器においては、室内を循環
する湿った空気を排出して室内を乾燥状態とすることを
目的としており、熱効率が極めて悪かった。これに対し
て本発明においては、室内より少量の空気が自然に排出
されることは許容するとしても、積極的に大量の空気を
排出することはしないで、空気加熱器2と室内との間を
加熱空気Aを循環させ、支持部材15で室内に吊られた
洗濯物15に加熱空気Aを積極的に接触させて乾燥させ
るようにしている。
【0076】この洗濯物15より蒸発した水分がこの空
気A内に含まれることになるが、それの重量は絞った洗
濯物の重量の25〜35%程度であり、この水分は前記
の冷却部材と接触して凝縮し、浴室外に排出されること
になる。
【0077】前記のように構成された浴室加熱装置は次
のようにして使用される。
【0078】1)通常の浴室として使用する場合 春や夏の季節のように、冷たく感じない程度に気温が高
い場合は、通常の浴室と同様に給湯設備のみ作動させて
使用する。
【0079】一方、冬場のように外気温が低い場合は、
温度調節装置8(制御部)を操作して浴槽9への給湯の
温度を調節する。そして必要に応じて熱媒体加熱器3の
バーナーを燃焼させ、熱媒体ポンプ5で熱媒体を空気加
熱器2に流して前記作用により浴室1内の温度を調節し
て暖房する。なお、この場合はサウナ室として使用する
場合のように室温を高める必要はない。
【0080】2)サウナ室として使用する場合 温度調節装置8を操作して熱媒体加熱器3のバーナーに
点火し、熱媒体nを所定の温度(例えば120℃)に加
熱すると共に、熱媒体ポンプ5で熱媒体nを空気加熱器
2の放熱体Hに流して加熱板2eの温度(好ましくは室
内側の温度)を約90℃〜120℃に加熱し、セラミッ
クス層2h(熱放射面)より浴室1内に多量の遠赤外線
を放射する。
【0081】そして空気加熱器2のフアン2kの駆動に
よりダクト部2g内に浴室1内の空気Aを吸引し、その
内部で100℃前後に加熱して浴室1内を下降するよう
に噴出し、浴室1内を循環混合させて室温を50℃前後
に加熱保持する。
【0082】この空気加熱器2の吐出口2cより噴出さ
れる加熱空気の速度は従来の乾燥器のものより大きく、
好ましくは5m/s 以上であり、この速度が保持できると
かなり高い天井面を持つ浴室1であっても洗い場の床面
1bまで加熱空気Aを到達させて利用者の身体を包みな
がら浴室1内を全体的に所定の温度に保持することがで
きる。
【0083】3)乾燥室として使用する場合 操作方法は前記サウナ室として使用する場合と基本的に
同様であるが、室温をサウナ室の場合よりも低くして使
用する。
【0084】また、浴室を乾燥室として使用する場合は
洗濯物より多量の水分が蒸発するので、これを除去する
必要がある。この水分の除去は、前記のように床面1b
や浴槽9に溜められた水や場合によっては温水であって
も良い。このように乾燥室として使用する場合は、浴室
内を循環する加熱空気Aをなるべく排出しないよう配慮
して空気加熱器2によって与えられた熱を洗濯物の乾燥
のために使用することにすることが必要である。
【0085】図7の如く、壁面に適当に設けてある支持
部材15(物干用のバー)に洗濯物16を吊るして加熱
空気Aとの接触を良好にしたり、あるいは床面1bに配
置した支持枠等に洗濯物16を支持させても良い。
【0086】前記のように、天井面に設けた空気加熱器
2の吐出口2cより加熱された空気Aを高速で噴出させ
て浴室内部全体に、この加熱空気Aを流動させることに
よって洗濯物16と十分に接触させて効率的に乾燥させ
ることができる。
【0087】なお、衣類等の洗濯物16の乾燥時間は、
衣類の厚さや種類や季節にも関係するが、本発明による
乾燥室の場合は、乾燥が困難なジーンズのようなもので
も約1時間程度で、ワイシヤツや肌着のような薄い物等
は12分〜20分程度の短時間に乾燥できる。
【0088】なお、乾燥した衣類の含水率について簡単
に説明すると、パジャマやタオルを最も乾燥させた場合
は5〜6%、しっかりと乾燥させた場合は8〜9%、普
通に乾いたと感ずる乾燥の場合は18%である。従来の
ランドリーで乾燥させたものは生地が固くなった感触が
あるが、本発明によって乾燥させたものは「しっとりと
した」肌触りの良い感触がある。これは加熱空気は遠赤
外線の総合的な作用効果であると考えられる。
【0089】また、本発明によると洗濯物等の被乾燥物
を雨天でも夜間でも浴室内、即ち密閉された室内で乾燥
できるので、住宅の外側からは十分に戸締りした状態と
なるので、戸締りの心配がなく、極めて便利に利用でき
る。
【0090】本発明者等の実験によると、洗濯物は1時
間以内で衣類等の平衡水分以下に過乾燥する傾向があ
り、薄い生地の衣類等は12分〜20分、通常は15分
以内で必要とする乾燥させることが可能である。
【0091】参考例として説明すると、通常のマンショ
ンや住宅に設置されているユニットバスに本発明を適用
した場合、天井面に設ける空気加熱器2に電熱式のもの
を使用した場合の電力量は2.2kw〜3.2kw程度
であるので、熱媒体加熱器3で燃焼させるガスや灯油な
どの燃料の量は、この熱量に見合うもので良い。
【0092】
【発明の効果】本発明に係る浴室内で洗濯物を乾燥する
方法は、浴室の天井面に配置されたダクト部を有する空
気加熱器内を浴室内を循環して熱交換した空気を通過さ
せ、前記ダクト部に内蔵された放熱体の一面で伝熱加熱
すると共に、前記放熱体の他面で浴室の天井面に配置さ
れた放射面を加熱して遠赤外線を前記浴室内に放射する
ようになっており、前記浴室内に収容された被乾燥物よ
り水分を蒸発させるのに必要な熱量のうち、約45〜5
5%を遠赤外線放射面よりの放射熱で、残りを浴室内を
循環する加熱空気により与えるように構成したことを特
徴としている。
【0093】また、空気加熱器より浴室内に噴出される
加熱空気は天井面から床面の近傍に到達して流れる循環
経路を形成し、この加熱空気を大量に外部に放出するこ
となく、この加熱空気に含まれる浴室内に発生した被乾
燥物からの水分を、浴室内の低温部分に接触させ、結露
させて浴室外に排出するように構成したことを特徴とし
ている。
【0094】前記のように洗濯物等の被乾燥物に大量の
加熱空気と接触させながら遠赤外線を放射することによ
って、接触伝熱と放射熱によって洗濯物を効率的で短時
間に乾燥させることができる。
【0095】また、本発明においては浴室内を循環する
加熱空気を大量に排気しない方法を採用しているので、
これが持つ熱量を十分に使用することができ、短時間に
大量の熱を洗濯物に与えて乾燥を促進させ、柔らかな感
触を持つ衣類等とすることができる。
【0096】更に、本発明によると、コインランドリー
のように高温の燃焼ガスや高温の空気衣類等を接触させ
ながら長時間にわたって攪拌することがなく、衣類等を
損傷することがなく、長期間使用することができる。
【0097】また、本発明に係る浴室加熱装置は、浴室
1の天井面1aに配置された空気加熱器2内を前記浴室
1内を循環した空気Aを通過させて室温を調節するよう
に構成されており、前記空気加熱器2は、ダクト状の本
体2aと、この本体2aの一方に浴室1内の空気Aを吸
引する吸引口2bと、他方に加熱された空気を吐出する
吐出口2cがそれぞれ設けられ、更に前記本体2aの内
部に放熱体Hが配置されており、前記放熱体Hは熱媒体
加熱器3に接続され、加熱された熱媒体nを前記放熱体
Hに供給し、前記本体2a内を強制的に通過する空気A
を加熱すると共に、浴室1内側の面より遠赤外線を放射
するように構成されているので、次の効果を奏すること
ができる。
【0098】本発明によると通常の浴室、特にユニット
バスを、浴室・サウナ室・乾燥室の3用途に使用するこ
とができる。
【0099】特に、加熱空気を得るためにガスあるいは
灯油を燃焼させているので、発熱量が大きく、熱媒体n
を所定の温度に効率的に加熱し、そしてこの熱媒体nに
よって天井面1aに設けてある空気加熱器2を加熱して
空気Aを加熱するとともに、多量の遠赤外線を天井面よ
り浴室内に放射できるので、本格的な低温サウナ室と同
様に利用者にサウナ効果を与えることができる。
【0100】また、浴室1の天井面1aは熱媒体nの温
度以上に昇温することがなく、精々100℃から130
℃程度であるので、発火の危険性が全くない。
【0101】前記のように空気加熱器2に熱媒体nによ
ってダクト部内において空気を加熱すると共に熱放射面
より遠赤外線を放射し、両者によって大量の熱量を被乾
燥物に与えることができることから乾燥室として効果的
に使用することができ、雨天や冬季あるいは夜間にも洗
濯物を乾燥できる等、特にマンションの浴室として最適
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る浴室の概略の斜視図
である。
【図2】空気加熱器の要部の平面図である。
【図3】同空気加熱器の横断面図である。
【図4】同空気加熱器を下面から見上げた斜視図であ
る。
【図5】空気加熱器の加熱板と放熱体と多孔板の三層構
造を示す斜視図である。
【図6】放熱体を変形スパイラル状に形成した空気加熱
器の要部断面図である。
【図7】浴室を乾燥室として使用している状態を示す概
略の斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室 1a 天井面 2 空気加熱器 2a
本体 2b 吸引口 2c 吐出口 2e 加熱板 2
f 多孔板 2g セラミックス層(熱放射面) B 蓄熱部 3 熱媒体加熱器 4 給湯用加熱器 5 熱媒体
ポンプ 6 ガス管 7 水道管 8 温度調節装置 9
浴槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/007 101 F24F 7/007 101 4L019 7/06 7/06 B F26B 9/02 F26B 9/02 A Fターム(参考) 3L050 BC01 BC10 3L056 BG08 BG09 3L058 BD03 BE05 BG05 3L113 AA01 AB02 AB06 AC03 AC10 AC51 AC67 BA14 DA17 4C094 AA01 BA18 BB01 DD02 DD35 EE12 EE32 GG03 4L019 BA01 BA03 BA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の天井面に配置されたダクト部を有
    する空気加熱器内を浴室内を循環して熱交換した空気を
    通過させ、前記ダクト部に内蔵された放熱体の一面で伝
    熱加熱すると共に、前記放熱体の他面で浴室の天井面に
    配置された放射面を加熱して遠赤外線を前記浴室内に放
    射するようになっており、 前記浴室内に収容された被乾燥物より水分を蒸発させる
    のに必要な熱量のうち、約45〜55%を遠赤外線放射
    面よりの放射熱で、残りを浴室内を循環する加熱空気に
    より与えるように構成したことを特徴とする浴室内で洗
    濯物を乾燥する方法。
  2. 【請求項2】 空気加熱器より浴室内に噴出される加熱
    空気は天井面から床面の近傍に到達して流れる循環経路
    を形成し、この加熱空気を大量に外部に放出することな
    く、この加熱空気に含まれる浴室内に発生した被乾燥物
    からの水分を、浴室内の低温部分に接触させ、結露させ
    て浴室外に排出するように構成したことを特徴とする請
    求項1に記載の浴室内で被乾燥物を乾燥する方法。
  3. 【請求項3】 天井面に設けられた空気加熱器より浴室
    内に噴出されて浴室内を循環する加熱空気の風量は、浴
    室内を1時間あたり60回以上循環する量であることを
    特徴とする請求項1記載の浴室内で被乾燥物を乾燥する
    方法。
  4. 【請求項4】 浴室の天井面に配置されたダクト部を有
    する空気加熱器内を浴室内を循環して熱交換した空気を
    通過させ、前記ダクト部に内蔵された放熱体の一面で伝
    熱加熱すると共に、前記放熱体の他面で浴室の天井面に
    配置された放射面を加熱して遠赤外線を前記浴室内に放
    射するようになっており、 前記空気加熱器より噴出される大量の加熱空気を、天井
    面から床面の近傍に到達する循環経路を形成し、 更に浴室内の温度を45℃〜60℃に保つように加熱さ
    れた空気を循環させると共に遠赤外線放射面より多量の
    遠赤外線を放射させて浴室内を加熱し、 浴室を小型のサウナ室として使用することを特徴とする
    サウナ装置。
  5. 【請求項5】 浴室1の天井面1aに配置された空気加
    熱器2内を前記浴室1内を循環した空気Aを通過させて
    室温を調節するように構成されており、 前記空気加熱器2は、ダクト状の本体2aと、この本体
    2aの一方に浴室1内の空気Aを吸引する吸引口2b
    と、他方に加熱された空気Haを吐出する吐出口2cが
    それぞれ設けられ、 更に前記本体2aの内部に放熱体Hが配置され、前記放
    熱体Hは、熱媒体加熱器3で加熱された熱媒体nを送流
    通過させる間に放熱させ、前記本体2a内を強制的に通
    過する浴室1内の空気を加熱して浴室1内に噴出させる
    と共に、前記本体2aの浴室1側に向けて形成した熱放
    射面2hより遠赤外線を放射するように構成されてお
    り、前記吐出口2cより噴出される加熱空気は、ほぼ浴
    室の床面の近傍まで到達するような速度を有しているこ
    とを特徴とする浴室加熱装置。
  6. 【請求項6】 熱媒体加熱器3の熱源は、ガスあるいは
    灯油である請求項4記載の浴室加熱装置。
  7. 【請求項7】 熱媒体がポリエチレングリコール、アル
    キルナフタレンを主成分とするダウサーム、ジフィー
    ル、サーミックスあるいはNeo−SK油、あるいは難燃
    性もしくは不燃性の熱媒体から選ばれた一種である請求
    項4記載の浴室加熱装置。
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