JP2007278213A - 圧縮機駆動トルク推定装置および圧縮機駆動源制御装置。 - Google Patents

圧縮機駆動トルク推定装置および圧縮機駆動源制御装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】可変容量型圧縮機の圧縮開始直後の過渡状態における推定駆動トルクと実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離を抑制する。
【解決手段】第1推定駆動トルク算出手段S41〜S45が、可変容量型圧縮機の圧縮開始時の吐出冷媒圧力Pdおよび蒸発器吹出空気温度Teに基づいて、可変容量型圧縮機が圧縮を開始した時から圧縮機駆動トルクが増加を開始するまでの推定応答時間Tsおよび圧縮機駆動トルクが増加を開始した後の単位時間当たりの増加度合ΔTrkAを決定して、第1推定駆動トルクTrkAを算出する。さらに、第2推定駆動トルク算出手段S46が吐出冷媒圧力Pdに基づいて第2推定駆動トルクTrkBを算出し、推定駆動トルク決定手段S47〜S49がTrkAおよびTrkBのうち小さい方の値を推定駆動トルクSTrkとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機の駆動トルクを推定する圧縮機駆動トルク推定装置、および、圧縮機駆動源の出力を制御する圧縮機駆動源制御装置に関する。
従来、車両用空調装置の冷媒圧縮機として車両エンジンから駆動力を得る可変容量型圧縮機を採用した車両が知られている。この種の車両では、一般的に、圧縮機の駆動トルクを推定し、推定駆動トルクに基づいてエンジン出力を制御することで、圧縮機の駆動トルクが変化してもエンジン回転数が変動しないようにしている。
例えば、特許文献1では、可変容量型圧縮機の吐出容量変更機構を外部から電気的に制御する制御信号に基づいて圧縮機の駆動トルクを推定し、推定駆動トルク分を上乗せするようにエンジンの出力トルクを制御している。
特開2001−180261号公報
ところが、可変容量型圧縮機の吐出容量変更機構の作動には、制御信号の変化に対して機械的な作動遅れ(応答遅れ)が生じる。このため、特許文献1のように、制御信号に基づいて駆動トルクを推定すると、例えば、可変容量型圧縮機の圧縮開始直後のような吐出容量が大きく変化する過渡状態において、推定駆動トルクと実際の駆動トルクとの間に大きな乖離が生じてしまう。
そこで、本出願人は、先に特願2004−293226号(以下、先願例という。)において、圧縮機が冷媒を圧縮し始めてからの経過時間に伴って漸増するように算出される第1推定駆動トルク、および、圧縮機吐出冷媒圧力に基づいて算出される第2推定駆動トルクのうち小さい方の値を推定駆動トルクとして採用する圧縮機駆動トルク推定方法を提案している。
この先願例の推定方法では、圧縮開始直後の過渡状態において、第1推定駆動トルクの値が第2推定駆動トルクの値よりも小さくなるように算出されるので、経過時間に伴って漸増する第1推定駆動トルクが推定駆動トルクとして採用されるようになっている。これにより、過渡状態における推定駆動トルクと実際の駆動トルクとの間の乖離が大きくなることを抑制している。
ところで、先願例には、第1推定駆動トルクを前述の容量制御信号に基づいて算出できる旨が記載されているが、本発明者の更なる検討によれば、容量制御信号に基づいて第1推定駆動トルクを算出しても、推定駆動トルクと実際の駆動トルクとの間の乖離を完全に防止することができないことが判明している。
本発明は上記点に鑑み、可変容量型圧縮機の圧縮開始直後の過渡状態における推定駆動トルクと実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離を抑制することを目的とする。
本発明は、以下の実験的知見に基づいて案出されたものである。本発明者は、後述する第1実施形態と同一構成の可変容量型圧縮機において、圧縮開始直後の実際の駆動トルクの変化を調査した。図6は調査結果を示すものであり、横軸は経過時間、縦軸は実際の圧縮機駆動トルクを示している。
また、図6では、圧縮機の圧縮開始時の吐出冷媒圧力(Pd)および吸入側冷媒圧力(Ps)を3通りの条件に変化させた調査結果をプロットしており、具体的には、条件C1(実線)はPd=3.0MPa、Ps=0.5MPa、条件C2(二点鎖線)はPd=3.0MPa、Ps=0.2MPa、条件C3(破線)はPd=1.5MPa、Ps=0.2MPa、になっている。
図6において、条件1と条件2とを比較すると、吐出冷媒圧力(Pd)が同じ値であっても、吸入側冷媒圧力(Ps)が高くなると、可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時から圧縮機の実際の駆動トルクが増加を開始するまでの応答時間(Tn)が短くなり、応答時間(Tn)経過後の単位時間当たりのトルクの増加度合(ΔTrk)が大きくなっていることが判る。
また、条件2と条件3とを比較すると、吸入側冷媒圧力(Ps)が同じ値であっても、吐出冷媒圧力(Pd)が高くなると、応答時間(Tn)が長くなり、トルクの増加度合(ΔTrk)が小さくなっていることが判る。
つまり、過渡状態における応答時間(Tn)およびトルクの増加度合(ΔTrk)は、圧縮機の圧縮開始時の吐出冷媒圧力(Pd)および吸入側冷媒圧力(Ps)によって変化するので、過渡状態における圧縮機の駆動トルクを吐出側圧力(Pd)および吸入側圧力(Ps)に基づいて推定すれば、実際の駆動トルクとの乖離を抑制した精度の高い推定ができることが判った。
さらに、上記の実験結果によれば、圧縮機の圧縮開始時における吐出冷媒圧力(Pd)と吸入側冷媒圧力(Ps)との高低圧比(Pd/Ps)が小さい方が、応答時間(Tn)が短くなり、さらに、トルクの増加度合(ΔTrk)が大きくなることが判った。なお、図6では、条件1〜3における応答時間(Tn)をそれぞれT1〜T3で示している。
上記の知見に基づいて、本発明は、吐出容量を変更可能に構成された可変容量型圧縮機(10)の駆動トルクを推定する圧縮機駆動トルク推定装置であって、可変容量型圧縮機(10)吐出側圧力に関連する物理量を検出する吐出側検出手段(125)と、可変容量型圧縮機(10)吸入側圧力に関連する物理量を検出する吸入側検出手段(124)と、吐出側検出手段(125)が検出した吐出側検出値(Pd、In)および吸入側検出手段(124)が検出した吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、可変容量型圧縮機(10)の第1推定駆動トルク(TrkA)を算出する第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)と、吐出側検出値(Pd、In)に基づいて、可変容量型圧縮機(10)の第2推定駆動トルク(TrkB)を算出する第2推定駆動トルク算出手段(S46)と、第1推定駆動トルク(TrkA)および第2推定駆動トルク(TrkB)のうち、小さい値を推定駆動トルク(STrk)として採用する推定駆動トルク決定手段(S47〜S49)とを備える圧縮機駆動トルク推定装置を第1の特徴とする。
これによれば、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)が吐出側検出値(Pd、In)および吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、第1推定駆動トルク(TrkA)を算出するので、第1推定駆動トルク(TrkA)を、可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始直後の過渡状態における実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離が抑制された精度の高い推定値とすることができる。
さらに、推定駆動トルク決定手段(S47〜S49)が第1推定駆動トルク(TrkA)および第2推定駆動トルク(TrkB)のうち、小さい値を推定駆動トルク(STrk)として採用するので、圧縮開始直後の過渡状態において第1推定駆動トルク(TrkA)が採用されることで、推定駆動トルク(STrk)と実際の圧縮機駆動トルクとの乖離を抑制できる。
また、上記第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置において、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時から駆動トルクが増加を開始するまでの推定応答時間(Ts)を決定するようになっており、さらに、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時からの経過時間(T)が推定応答時間(Ts)未満のとき、第1推定駆動トルク(TrkA)を0N・mとし、経過時間(T)が前記推定応答時間(Ts)以上のとき、第1推定駆動トルク(TrkA)を経過時間(T)の増加に伴って漸増させるように算出してもよい。
これによれば、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)が推定応答時間(Ts)を算出して、経過時間(T)が推定応答時間(Ts)未満のときは、第1推定駆動トルクを0N・mとしているので、第1推定駆動トルク(TrkA)は、可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時から圧縮機の実際の駆動トルクが増加を開始するまでの応答時間(Tn)についても考慮された精度の高い推定値となる。
さらに、経過時間(T)が推定応答時間(Ts)以上のときは、第1推定駆動トルク(TrkA)を経過時間(T)の増加に伴って0N・mから漸増させるので、圧縮開始直後の過渡状態において第1推定駆動トルク(TrkA)が第2推定駆動トルク(TrkB)に対して確実に小さくなる。
その結果、可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始直後の過渡状態において第1推定駆動トルク(TrkA)が確実に推定駆動トルク(STrk)として採用されるので、より一層、推定駆動トルク(STrk)と実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離を抑制できる。
また、上述の第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置において、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始時における吐出側検出値(Pd、In)および吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、推定応答時間(Ts)を決定するようになっていてもよい。これによれば、先に図6で説明したように、推定応答時間(Ts)を適切に推定できる。
また、上述の第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置において、第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始時における吐出側検出値(Pd、In)および吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、第1推定駆動トルク(TrkA)を漸増させる増加度合(ΔTrkA)を決定するようになっていてもよい。これによれば、先に図6で説明したように、増加度合(ΔTrkA)を適切に推定できる。
また、上述の第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置において、推定駆動トルク決定手段(S47〜S49)は、経過時間(T)が予め定めた基準時間未満のとき、第2推定駆動トルク(TrkB)に優先して第1推定駆動トルク(TrkA)を推定駆動トルク(STrk)として採用するようになっていてもよい。
これによれば、第1推定駆動トルク(TrkA)および第2推定駆動トルク(TrkB)の大小にかかわらず、経過時間(T)が予め定めた基準時間未満の場合は、第1推定駆動トルク(TrkA)が推定駆動トルク(STrk)として採用される。従って、圧縮開始時の過渡状態において、より一層、確実に第1推定駆動トルク(TrkA)が推定駆動トルク(STrk)として採用される。
また、上述の第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置において、可変容量型圧縮機(10)は、外部からの電気的な制御信号(In)によって吐出容量が変更されるようになっており、前記吐出側検出値は、前記制御信号(In)であってもよい。これによれば、制御信号(In)が電気的な信号なので、容易に検出することができる。
また、本発明では、上述の第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置を備え、圧縮駆動トルク推定装置が推定した推定駆動トルク(STrk)に基づいて、可変容量型圧縮機(10)に駆動力を与える駆動源の出力を制御する圧縮機駆動源制御装置を第2の特徴とする。
これによれば、第1の特徴の圧縮機駆動トルク推定装置によって、実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離が抑制された精度の高い推定駆動トルク(STrk)を推定できるので、例えば、推定駆動トルク(STrk)分を上乗せするように駆動源の出力トルクを制御することで、駆動源の回転数等を安定させることができる。
また、第2の特徴の圧縮機駆動源制御装置において、具体的に、可変容量型圧縮機は車両用空調装置に搭載されており、駆動源は車両エンジンであってもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜4により、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両用のアイドル回転数制御装置に本発明を適用したものである。本実施形態の車両は、車両用空調装置の冷媒圧縮機として車両走行用のエンジンから駆動力を得る可変容量型圧縮機10を採用しており、アイドル回転数制御装置は、後述する可変容量型圧縮機10の推定駆動トルクSTrkに基づいてエンジン回転数を制御するようになっている。
まず、図1は、本実施形態のアイドル回転数制御装置に関する全体構成図である。エンジン(図示せず)は吸気管20を有しており、吸気管20内にはスロットル弁20aが配置されている。スロットル弁20aは、車両のアクセルペダルの踏み込みに伴う開度に応じて、吸気管20内への吸入空気量を調整するものである。そして、周知の如く、エンジンでは、吸入空気量および燃料噴射量によってエンジン回転数(出力)が調整される。
吸気管20にはバイパス管路20bが設けられており、バイパス管路20bにはアイドル調整弁20cが配置されている。アイドル調整弁20cは、弁開度に応じてスロットル弁20aの上流から下流への吸入空気流のバイパス量を変更するもので、この吸入空気流のバイパス量によってエンジンのアイドル回転数が調整される。
また、アイドル調整弁20cは、周知のリニアソレノイドバルブによって構成されており、後述する電気制御部から出力される駆動電圧Viscによって電気的に制御されて、その弁開度が変更されるようになっている。
次に、車両用空調装置の一部を構成する冷凍サイクルRcは、エンジンルーム内に配置され、可変容量型圧縮機10を有して構成される。可変容量型圧縮機10は、冷凍サイクルRcにおいて、後述する蒸発器70下流側の冷媒を配管P1を介して吸入し、圧縮して吐出するもので、電磁クラッチ30およびベルト機構(図示せず)を介してエンジンから駆動力が伝達されて回転駆動される。
従って、本実施形態では、可変容量型圧縮機10に駆動力を与える駆動源はエンジンである。また、本実施形態では、可変容量型圧縮機10として外部からの制御信号によって吐出容量を連続的に可変制御できる周知の斜板式の可変容量型圧縮機10を採用している。なお、吐出容量とは冷媒の吸入圧縮を行う作動空間の幾何学的な容積であり、具体的には、ピストンストロークの上死点と下死点との間のシリンダ容積である。
そして、この吐出容量を変更することによって可変容量型圧縮機10の吐出能力が調整されることになる。吐出容量の変更は、可変容量型圧縮機10内部に構成された斜板室(図示せず)の圧力Pcを制御して、斜板の傾斜角度を可変してピストンのストロークを変化させることによって行う。
斜板室の圧力Pcは、後述する電気制御部のマイクロコンピュータ100から出力される制御信号(制御電流In)により制御される電磁式容量制御弁10aによって、吐出冷媒圧力Pdと吸入冷媒圧力Psとを斜板室に導入させる割合を変化させることで制御している。これにより、可変容量型圧縮機10は吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。
なお、可変容量型圧縮機10は吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができるので、吐出容量を略0%付近に減少することによって、可変容量型圧縮機10を実質的に作動停止状態にすることができる。従って、可変容量型圧縮機10の回転軸をベルト機構を介して車両エンジンに常時連結するクラッチレスの構成としてもよい。
可変容量型圧縮機10の吐出側は配管P2を介して凝縮器40入口側に接続されている。この凝縮器40は、エンジンルーム内にてエンジンと車両フロントグリル(図示せず)との間に配置されており、可変容量型圧縮機10から吐出された冷媒と送風ファン40aにより送風された外気とを熱交換させて、冷媒を冷却する放熱器である。
凝縮器40の出口側は、配管P3を介して気液分離器50の入口側に接続されている。気液分離器50は、凝縮器40で冷却された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離するもので、気液分離器50の液相冷媒出口側は、配管P4を介して膨張弁60に接続されている。膨張弁60は、気液分離器50で分離された液相冷媒を減圧膨張させるとともに、膨張弁60出口側から流出する冷媒の流量を調整するものである。
具体的には、膨張弁60は、配管P1内の冷媒温度を検出する感温筒60aを有しており、可変容量型圧縮機10に吸入される冷媒(配管P1内の冷媒)の温度と圧力とに基づいて圧縮機吸入側冷媒の過熱度を検出し、この過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度を調整している。
膨張弁60の下流側は、配管P5を介して蒸発器70に接続されている。蒸発器70は、膨張弁60にて減圧膨張された冷媒と送風ファン70aによって送風された送風空気とを熱交換させるもので、蒸発器70に流入した低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気が冷却される熱交換器である。
蒸発器70の下流側は配管P1と接続されており、蒸発後の冷媒は再び可変容量型圧縮機10に流入する。このように、冷凍サイクルRcでは、可変容量型圧縮機10→凝縮器40→気液分離器50→膨張弁60→蒸発器70→可変容量型圧縮機10の順で冷媒が循環するようになっている。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。電気制御部は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータ100およびその周辺回路110、131〜133から構成される。このマイクロコンピュータ100は、そのROM内に空調制御機器10a、30、70aおよびアイドル調整弁20c等の制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
マイクロコンピュータ100の入力側には周辺回路であるA/D変換器110を介して空調用センサ群121〜125からセンサ検出信号が入力され、さらに、車室内前部の計器盤付近に配置される空調操作パネルに設けられた各種空調操作スイッチSWから操作信号およびエンジン回転数Neを検出するエンジン回転計126の検出信号等が入力される。
空調用センサ群としては、具体的には、外気温Tamを検出する外気センサ121、内気温Trを検出する内気センサ122、車室内に入射する日射量Tsを検出する日射センサ123、蒸発器70の空気吹出部に配置されて蒸発器吹出空気温度Teを検出する蒸発器温度センサ124、可変容量型圧縮機10から吐出される吐出冷媒圧力Pdを検出する高圧圧力センサ125等が設けられる。
なお、本実施形態では、高圧圧力センサ125が可変容量型圧縮機10の吐出圧力に関連する物理量を検出する吐出側検出手段となり、吐出冷媒圧力Pdが吐出側検出値となる。なお、この高圧圧力センサ125は、一般的に、冷凍サイクルRc内の圧力異常を検知するために設けられているので、吐出圧力に関連する物理量を検出するための専用検出手段を新設する必要はない。
さらに、本実施形態では、蒸発器温度センサ124が可変容量型圧縮機10の吸入圧力に関連する物理量を検出する吸入側検出手段となり、蒸発器吹出空気温度Teが吸入側検出値となる。蒸発器吹出空気温度Teは蒸発器70における冷媒蒸発温度と略同等なので、この冷媒蒸発温度によって蒸発器70における冷媒蒸発圧力(すなわち、可変容量型圧縮機10の吸入圧力)を決定できるからである。
空調操作パネルに設けられた各種空調操作スイッチSWとして、可変容量型圧縮機10の作動指令信号を出すエアコンスイッチ、吹出モードを設定する吹出モードスイッチ、空調自動制御状態の指令信号を出すオートスイッチ、車室内温度を設定する温度設定手段をなす温度設定スイッチ等が設けられている。
次に、マイクロコンピュータ100の出力側には、周辺回路である各種アクチュエータ駆動用の駆動回路131〜133を介して、電磁クラッチ30、蒸発器70の送風ファン70a、アイドル調整弁20c等が接続され、さらに、可変容量型圧縮機10の電磁式容量制御弁10aが接続される。そして、これらの各種アクチュエータ10a、30、70a、20cの作動がマイクロコンピュータ100の出力信号により制御される。
次に、本実施形態において、マイクロコンピュータ100が実行する制御処理を図2〜3のフローチャートに基づいて説明する。この制御ルーチンは、図示しない車両エンジンのイグニッションスイッチが投入され、マイクロコンピュータ100にバッテリBから電源供給された状態で、操作信号スイッチSWからの操作信号に応答してスタートする。
まず、図2のステップS1では、フラグ、タイマ等の初期化がなされる。フラグとしては後述する可変容量型圧縮機10の起動直後であるか否かを示す起動判定フラグTflg等があり、ステップ1でTflg=0となる。タイマはマイクロコンピュータ100に内蔵されており、本実施形態では、可変容量型圧縮機10が圧縮を開始した時からの経過時間Tを計測する経過時間計測手段となる。
次に、ステップS2にて、空調操作スイッチSWの操作信号および空調用センサ群121〜125およびエンジン回転計126の検出信号を読み込む。
次に、ステップS3にて、空調制御用の各種アクチュエータ(空調制御機器)10a、30、70aの制御状態が決定される。具体的には、電磁クラッチ30に対する制御信号として通電状態とすることが決定され、さらに、目標吹出温度TAOを算出して、このTAOに基づいて送風ファン70aの電動モータに印可する制御電圧Vfan、可変容量型圧縮機10の電磁式容量制御弁10aの制御電流In等が決定される。
なお、目標吹出温度TAOは空調熱負荷変動、車室内温度(内気温)Trおよび空調操作スイッチSWの温度設定スイッチにより設定した設定温度Tsetに基づいて、下記数式F1により算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
ここで、Trは内気センサ122により検出される内気温、Tamは外気センサ121により検出される外気温、Tsは日射センサ123により検出される日射量、Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインおよびCは補正用の定数である。
次に、ステップS4にて、可変容量型圧縮機10の推定駆動トルクSTrkが推定される。ステップS4の詳細は図3のフローチャートにより説明する。まず、ステップS41では可変容量型圧縮機10の起動直後であるか否かの判定がなされる。具体的には、起動判定フラグTflg=0であれば起動直後であると判定されステップS42へ進み、Tflg=0でなければ起動直後ではないと判定されてステップS45へ進む。
ステップS42では、ステップS2で読み込まれた吐出側検出値である吐出冷媒圧力Pdおよび吸入側検出値である蒸発器吹出空気温度Teに基づいて、可変容量型圧縮機10が圧縮を開始した時から圧縮機駆動トルクが増加を開始するまでの推定応答時間Tsを決定する。
具体的には、蒸発器吹出空気温度Teから可変容量型圧縮機10の吸入冷媒圧力Psを算出し、さらに、吐出冷媒圧力Pdと吸入冷媒圧力Psとの高低圧比Pd/Psを算出する。そして、この高低圧比Pd/Psに基づいて、予めマイクロコンピュータ100に記憶された制御マップを参照して推定応答時間Tsを決定する。
なお、本実施形態では、高低圧比Pd/Psの増加に伴って、推定応答時間Tsが長くなるようなマップになっている。また、この推定応答時間Tsは後述するように第1推定駆動トルクの算出に用いられる。
次に、ステップS43では、ステップS2で読み込まれた吐出側検出値である吐出冷媒圧力Pdおよび吸入側検出値である蒸発器吹出空気温度Teに基づいて、第1推定駆動トルクTrkAを経過時間Tの増加に伴って漸増させる増加度合ΔTrkAを決定する。具体的には、推定応答時間Tsと同様に、高低圧比Pd/Psに基づいて、予めマイクロコンピュータ100に記憶された制御マップを参照して決定する。
なお、本実施形態では、高低圧比Pd/Psの増加に伴って、増加度合ΔTrkAが小さくなるようなマップになっている。従って、ステップS42、S43によって、図4に示すような、経過時間Tを変数とする第1推定駆動トルク用の推定線が決定されることになる。図4は所定の条件における実際の駆動トルク(実線)、第1推定駆動トルク(破線)、および、後述する第2推定駆動トルク(二点鎖線)の変化を示したものである。
次に、ステップS44で、Tflg=1としてステップS45へ進む。次に、ステップS45では、上記の第1推定駆動トルク用推定線および経過時間Tに基づいて第1推定駆動トルクTrkAが算出される。従って、第1推定駆動TrkAは、図4に示すように、経過時間Tが推定応答時間Ts未満のときには、0N・mとなり、経過時間Tが推定応答時間Ts以上のときには、増加度合ΔTrkAに応じて漸増するような値となる。
次に、ステップS46で、ステップS2で読み込まれた吐出側検出値である吐出冷媒圧力Pdに基づいて、第2推定駆動トルクTrkBが算出される。具体的には、TrkBは下記数式F2〜4により算出される。
L=(κ/κ−1)×Psc×Qs×{(Pd/Psc)(κ-1/κ)−1}…(F2)
Qs=Vc×Nc×ηv…(F3)
TrkB=L/Nc…(F4)
数式F2は、一般的にコンプレッサの消費動力Lを算出するために用いられる式であり、κは断熱指数、Pscは冷凍サイクルが通常運転をしている場合の低圧側圧力の代表値(固定値)、Qsは圧縮機吸入側の気相状態の冷媒流量である。
また、数式F3はQsを算出する式であり、Vcは吐出容量、Ncは圧縮機回転数、ηvはコンプレッサの体積効率である。従って、κ、Psc、ηvは固定値とすることができる。さらに、Vcはステップ3で決定された制御電流Inから算出でき、NcはステップS2で読み込んだエンジン回転数Neにプーリー比を乗ずることで算出できる。
よって、ステップS46では、吐出冷媒圧力Pdに基づいて、数式F2、3よりコンプレッサ消費動力Lを算出して、数式F4から第2推定駆動トルクTrkBを算出するようになっている。従って、第2推定駆動トルクTrkBは、図4に示すように、吐出冷媒圧力Pdのみの変化によって決定される値となる。
従って、本実施形態では、ステップS41〜45が吐出側検出値Pdおよび吸入側検出値Psに基づいて、可変容量型圧縮機10の第1推定駆動トルクTrkAを算出する第1推定駆動トルク算出手段となり、ステップS46が吐出側検出値Pdに基づいて、可変容量型圧縮機10の第2推定駆動トルクTrkBを算出する第2推定駆動トルク算出手段となる。
次に、ステップS47では、TrkA<TrkBであれば、ステップS48へ進み、推定駆動トルクSTrk=TrkAとし、TrkA<TrkBでなければ、ステップS49へ進み、推定駆動トルクSTrk=TrkBとする。すなわち、ステップS47〜S49によってTrkA、TrkBのうち、小さい値を推定駆動トルクSTrkとして採用し、図2のステップS5へ進む。
従って、本実施形態では、ステップS47〜S49が第1推定駆動トルクTrkAおよび第2推定駆動トルクTrkBのうち、小さい値を推定駆動トルクSTrkとして採用する推定駆動トルク決定手段となる。
次に、ステップS5では、アイドル調整弁20cに出力される駆動電圧Viscが決定される。駆動電圧Viscはエンジンがアイドル状態になっている場合に、エンジン回転数Neが予め定めた目標アイドル回転数Nco(例えば、600〜800rpm)に近づくように決定される。
具体的には、予めエンジン回転数が目標アイドル回転数Ncoになるように決定された基準駆動電圧Visc1に、推定駆動トルクSTrkに相当する上乗せ駆動電圧Visc2を加算することで、駆動電圧Vnを決定すればよい。
次に、ステップS6では、ステップS3、S5で決定された制御状態が得られるように、マイクロコンピュータ100より、各駆動回路131〜133を介してアイドル制御弁20cおよび各空調制御機器10a、30、70aに対して出力信号が出力される。そして、次のステップS7で制御周期τの間待機、制御周期τの経過を判定するとステップS2に戻るようになっている。
本実施形態では、以上のような制御によって、可変容量型圧縮機10の推定駆動トルクSTrkを推定し、この推定駆動トルクSTrkに基づいてマイクロコンピュータ100がアイドル制御弁20cに対して出力する駆動電圧Viscを制御することによって、圧縮機の駆動トルクが変化してもアイドル時のエンジン回転数が変動しないようにしている。
従って、高圧圧力センサ125、蒸発器温度センサ124、電気制御部および制御ルーチンのステップS4によって圧縮機駆動トルク推定装置が構成されることになり、さらに、この圧縮機駆動トルク推定装置、アイドル調整弁20c、電気制御部および制御ルーチンのステップS5、S6によって圧縮機駆動源制御装置が構成されることになる。
さらに、本実施形態では、第1推定駆動トルク算出手段S41〜S45が吐出冷媒圧力Pdおよび蒸発器吹出空気温度Teに基づいて推定応答時間Tsおよび増加度合ΔTrkAを決定し、第1推定駆動トルクTrkAを算出しているので、図4に示すように、第1推定駆動トルクTrkAを、可変容量型圧縮機10の圧縮開始直後の過渡状態における実際の圧縮機の駆動トルクとの乖離が抑制された精度の高い推定値とすることができる。
そして、推定駆動トルク決定手段S47〜S49が第1推定駆動トルクTrkAおよび第2推定駆動トルクTrkBのうち、小さい値を推定駆動トルクSTrkとして採用するので、圧縮開始直後の過渡状態において第1推定駆動トルクTrkAが採用される。また、冷凍サイクルRcが安定した後は、前述の数式F2〜4により算出された第2推定駆動トルクTrkBが採用される。
つまり、本実施形態では、可変容量型圧縮機10の圧縮開始直後の過渡状態であっても、の実際の駆動トルクとの乖離が抑制された精度の高い推定駆動トルクSTrkに基づいてアイドル回転数制御を行っているので、アイドル回転数の安定性を大幅に向上させることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、吐出側検出値として吐出冷媒圧力Pdを採用しているが、本実施形態では、吐出側検出値として可変容量型圧縮機10の電磁式容量制御弁10aの制御電流Inを採用する。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図5は、吐出冷媒圧力Pdと制御電流Inとの相関関係を示すグラフであり、縦軸は吐出冷媒圧力Pd、横軸は制御電流Inを示す。さらに、可変容量型圧縮機10の冷媒吐出流量を低流量、中流量、高流量の3つの条件に変化させた調査結果をプロットしている。図5に示すように、いずれの流量においても、制御電流Inと吐出冷媒圧力Pdとには相関関係がある。
従って、吐出側検出値として電磁式容量制御弁10aの制御電流Inを採用しても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、制御電流Inは電気信号であるから、容易に検出することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、吐出側検出値として、吐出冷媒圧力Pdおよび電磁式容量制御弁10aの制御電流Inを採用したが、吐出側検出値はこれに限定されない。例えば、所定の条件における圧縮機回転数等も採用できる。
また、吐出冷媒圧力Pdは、可変容量型圧縮機10の吐出直後の冷媒圧力に限定されず、可変容量型圧縮機10吐出側から膨張弁60入口側へ至る冷媒通路内の高圧側冷媒圧力を検出した値であってもよい。
(2)上述の実施形態では、吸入側検出値として、蒸発器吹出空気温度Teを採用したが、吸入側検出値はこれに限定されない。例えば、蒸発器60の熱交換フィンの温度を吸入側検出値として採用してもよい。
さらに、吸入側検出手段として可変容量型圧縮機10吸入冷媒の圧力(配管P1内冷媒圧力)を検出する低圧圧力センサを採用し、低圧圧力センサによって検出された吸入冷媒圧力Psを吸入側検出値として採用してもよい。また、吸入冷媒圧力Psは、膨張弁60出口側から可変容量型圧縮機10吸入側へ至る冷媒通路内の低圧側冷媒圧力を検出した値であってもよい。
(3)上述の実施形態では、推定駆動トルク決定手段S47〜S49が第1推定駆動トルクTrkAおよび第2推定駆動トルクTrkBのうち、小さい値を推定駆動トルクSTrkとして採用しているが、さらに、経過時間Tが予め定めた基準時間未満のとき、第2推定駆動トルクTrkBに優先して第1推定駆動トルクTrkAを推定駆動トルクSTrkとして採用するようになっていてもよい。
これによれば、第1推定駆動トルクTrkAおよび第2推定駆動トルクTrkBの大小にかかわらず、経過時間Tが予め定めた基準時間未満の場合は、第1推定駆動トルクTrkAが推定駆動トルクSTrkとして採用される。従って、圧縮開始時の過渡状態において、確実に第1推定駆動トルクTrkAが推定駆動トルクSTrkとして採用される。
(4)上述の実施形態では、高低圧比Pd/Psに基づいて、推定応答時間Tsおよび推定増加度合ΔTrkAを決定しているが、推定応答時間Tsおよび推定増加度合ΔTrkAの決定手段はこれに限定されない。例えば、予めマイクロコンピュータ100に吐出冷媒圧力Pdと吸入冷媒圧力Psとの組合せに対応した複数の制御マップを記憶させておき、これらの制御マップを参照してTsおよびΔTrkAを決定するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、可変容量型圧縮機10の圧縮開始時の高低圧比Pd/Psに基づいて、ΔTrkAを決定しているが、圧縮開始後も吐出側検出値および吸入側検出値に基づいて、ΔTrkAを逐次変化させてもよい。これによれば、より一層、精度の高い推定駆動トルクSTrkを推定できる。
(5)上述の実施形態では、アイドル調整弁20cの駆動電圧Viscを決定する際の基準駆動電圧Visc1として、予め決定された値を採用しているが、この基準駆動電圧Visc1は、別の制御ルーチンによってエンジン回転数Neと目標アイドル回転数Ncoとの偏差En(En=Nco−Ne)を算出し、この偏差Enに基づいてNeをNcoに近づけるように比例積分制御(PI制御)などによるフィードバック制御手法にて決定された値でもよい。
また、上述の実施形態の推定駆動トルクSTrkによるアイドル回転数制御の制御ルーチンにおいて、上記フィードバック制御を併行させるようにしてもよい。
(6)上述の実施形態では、マイクロコンピュータ100およびその周辺回路110、131〜133によって電気制御部を構成し、単一の電気制御部によって空調制御機器10a、30、70aの制御、推定駆動トルクSTrkの決定、および、アイドル調整弁20cの制御を行っているが、複数の電気制御部を通信させながら上述の制御を行ってもよい。
例えば、空調制御ECUによって空調制御機器10a、30、70aを制御し、エンジンECUによってアイドル調整弁20cを制御する一般的な車両では、推定駆動トルクSTrkの決定はいずれか一方のECUに行わせるようにしてもよい。
(7)本発明の適用は、アイドル回転数制御装置に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであれば、上述の実施形態に限定されず、種々な用途に適用できる。
例えば、定置型エンジンを駆動源とする可変容量型圧縮機を有する定置型暖房機や冷房機にも適用できる。また、電動モータを駆動源とする可変容量圧縮機を有するシステムにおいて、電動モータの回転数を一定にするために、推定駆動トルクSTrkに基づいてモータへ供給される電力量を制御する場合にも適用できる。
第1実施形態のアイドル回転数制御装置の全体構成図である。 第1実施形態のアイドル回転数制御装置の制御を示すフローチャートである。 第1実施形態のアイドル回転数制御装置の制御の要部を示すフローチャートである。 第1実施形態の推定駆動トルクと実際の駆動トルクとの関係を説明する説明図である。 吐出冷媒圧力と制御電流との関係を示すグラフである。 実際の駆動トルクの変化を説明する説明図である。
符号の説明
10…可変容量型圧縮機、125…高圧圧力センサ、124…蒸発器温度センサ、
S41〜S45…第1推定駆動トルク算出手段、S46…第2推定駆動トルク算出手段、
S47〜S49…推定駆動トルク決定手段、
TrkA…第1推定駆動トルク、TrkB…第2推定駆動トルク、
STrk…推定駆動トルク、Pd…吐出冷媒圧力、In…制御電流、
Ps…吸入冷媒圧力、Te…蒸発器吹出空気温度、Ts…推定応答時間、
ΔTrkA…増加度合、T…経過時間。

Claims (8)

  1. 吐出容量を変更可能に構成された可変容量型圧縮機(10)の駆動トルクを推定する圧縮機駆動トルク推定装置であって、
    前記可変容量型圧縮機(10)吐出側圧力に関連する物理量を検出する吐出側検出手段(125)と、
    前記可変容量型圧縮機(10)吸入側圧力に関連する物理量を検出する吸入側検出手段(124)と、
    前記吐出側検出手段(125)が検出した吐出側検出値(Pd、In)および前記吸入側検出手段(124)が検出した吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、前記可変容量型圧縮機(10)の第1推定駆動トルク(TrkA)を算出する第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)と、
    前記吐出側検出値(Pd、In)に基づいて、前記可変容量型圧縮機(10)の第2推定駆動トルク(TrkB)を算出する第2推定駆動トルク算出手段(S46)と、
    前記第1推定駆動トルク(TrkA)および前記第2推定駆動トルク(TrkB)のうち、小さい値を推定駆動トルク(STrk)として採用する推定駆動トルク決定手段(S47〜S49)とを備えることを特徴とする圧縮機駆動トルク推定装置。
  2. 前記第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、前記可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時から前記駆動トルクが増加を開始するまでの推定応答時間(Ts)を決定するようになっており、
    さらに、前記第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、前記可変容量型圧縮機(10)が圧縮を開始した時からの経過時間(T)が前記推定応答時間(Ts)未満のとき、前記第1推定駆動トルク(TrkA)を0N・mとし、前記経過時間(T)が前記推定応答時間(Ts)以上のとき、前記第1推定駆動トルク(TrkA)を前記経過時間(T)の増加に伴って漸増させるように算出することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機駆動トルク推定装置。
  3. 前記第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、前記可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始時における前記吐出側検出値(Pd、In)および前記吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、前記推定応答時間(Ts)を決定するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機駆動トルク推定装置。
  4. 前記第1推定駆動トルク算出手段(S41〜S45)は、前記可変容量型圧縮機(10)の圧縮開始時における前記吐出側検出値(Pd、In)および前記吸入側検出値(Te、Ps)に基づいて、前記第1推定駆動トルク(TrkA)を漸増させる増加度合(ΔTrkA)を決定するようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載された圧縮機駆動トルク推定装置。
  5. 前記推定駆動トルク決定手段(S47〜S49)は、前記経過時間(T)が予め定めた基準時間未満のとき、前記第2推定駆動トルク(TrkB)に優先して前記第1推定駆動トルク(TrkA)を前記推定駆動トルク(STrk)として採用するようになっていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の圧縮機駆動トルク推定装置。
  6. 前記可変容量型圧縮機(10)は、外部からの電気的な制御信号(In)によって吐出容量が変更されるようになっており、
    前記吐出側検出値は、前記制御信号(In)であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧縮機駆動トルク推定装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧縮機駆動トルク推定装置を備え、
    前記圧縮駆動トルク推定装置が推定した推定駆動トルク(STrk)に基づいて、前記可変容量型圧縮機(10)に駆動力を与える駆動源の出力を制御することを特徴とする圧縮機駆動源制御装置。
  8. 前記可変容量型圧縮機(10)は、車両用空調装置に搭載されており、
    前記駆動源は、車両エンジンであることを特徴とする請求項7に記載の圧縮機駆動源制御装置。
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