JP2007277894A - シリンダ錠、クラッチ装置及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置 - Google Patents

シリンダ錠、クラッチ装置及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置 Download PDF

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匠 為実
Toshiharu Katagiri
寿治 片桐
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純 山口
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Abstract

【課題】コストの低廉化及び構造全体の小型化・簡素化を図ることができるシリンダ錠、クラッチ装置及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置を提供する。
【解決手段】マッチキーKの挿入によって作動するシリンダ錠2と、ロック機構を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドル3と、シリンダ錠2の作動によって操作ハンドル3の施錠・解錠運動をロック機構に伝達するクラッチ装置8とを備え、シリンダ錠2は、ケース5と、マッチキーKの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグ7と、キープラグ7の進退運動をクラッチ装置8の断続運動として出力する凸部7Bとを含み、クラッチ装置8は、シリンダ錠2からの断続運動を受けて作動する切替部材9と、切替部材9の作動によって係合・離脱する入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11を有するクラッチ8Aとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ錠、施錠・解錠運動のドアロック機構への伝達を断続するクラッチ装置、及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置に関する。
従来の施錠・解錠装置として、例えばマッチキー(正規キー)の回動操作によって断続するクラッチ(アクチュエータ用リンク機構)を備えたものがある(特許文献1)。
この施錠・解錠装置は、ハンドルの引き出し操作によって回転運動を生じるハンドル用リンク機構と、ハンドル用リンク機構の回転運動によって下向きの直線運動を生じるハンドル用ロッドと、ハンドル用ロッドの直線運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達する連結レバー機構とを有している。
この施錠・解錠装置は、また、正規キー(マッチキー)の差し込み回動操作によって回動するロータを有してハンドルに収容されたシリンダ錠と、シリンダ錠のロータの回動運動によって回動するシリンダ錠用ロッドと、シリンダ錠用ロッドの回動運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達するキーレバー機構とを有している。
このような施錠・解錠装置においては、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってロータが中立位置から一方向に回動すると、この回動がキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってドアロックアクチュエータ内のアクチュエータ用リンク機構の断続が切り替えられ、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態にされる。
この後、ドアパネルを開放する方向にハンドルを操作すると、このハンドルの引き出し操作がハンドル用リンク機構を介してハンドル用ロッドに伝達される。ハンドル用ロッドがハンドルの引き出し操作によって下方へ直線運動すると、その直線運動が連結レバー機構を介してアクチュエータ用リンク機構に伝達される。アクチュエータ用リンク機構が作動すると、ドアロック機構が解錠状態にされているので、ドアパネルが開放される。
一方、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってロータが中立位置から他方向に回動すると、この回動がシリンダ錠用ロッドを介してキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってアクチュエータ用リンク機構が作動してドアロック機構が解錠状態から施錠状態にされる。
特開2002−129805号公報
しかしながら、特許文献1の施錠・解錠装置によると、クラッチとしてのアクチュエータ用リンク機構及びシリンダ錠・ハンドルの他に、シリンダ錠用ロッド及びキーレバー機構を備えたものであるため、部品点数が嵩み、構造全体が複雑になるばかりか、コスト高になるという問題があった。
また、特許文献1の施錠・解錠装置によると、シリンダ錠とクラッチとの間にシリンダ錠用ロッド及びキーレバー機構を介在させる構造であるため、外形寸法が大きくなり、構造全体が大型化するという問題もあった。
従って、本発明の目的は、部品点数を削減することができ、もってコストの低廉化及び構造全体の小型化・簡素化を図ることができるシリンダ錠、クラッチ装置及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、ケースと、前記ケース内に収容され、マッチキーの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグと、前記キープラグの進退運動をクラッチ装置の断続運動として出力する出力部材とを備えたことを特徴とするシリンダ錠を提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、シリンダ錠からの断続運動を受けて作動する切替部材と、前記切替部材の作動によって係合・離脱する入力用クラッチエレメントと出力用クラッチエレメントを有するクラッチとを備えたことを特徴とするクラッチ装置を提供する。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、マッチキーの挿入によって作動するシリンダ錠と、ロック機構を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドルと、前記シリンダ錠の作動によって前記操作ハンドルの前記施錠・解錠運動をロック機構に伝達するクラッチ装置とを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置を提供する。
(4)本発明は、上記目的を達成するために、マッチキーの挿入によって作動するシリンダ錠と、ロック機構を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドルと、前記シリンダ錠の作動によって前記操作ハンドルの前記施錠・解錠運動をロック機構に伝達するクラッチ装置とを備え、前記シリンダ錠は、ケースと、前記ケース内に収容され、マッチキーの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグと、前記キープラグの進退運動を前記クラッチ装置の断続運動として出力する出力部材とを含み、前記クラッチ装置は、前記シリンダ錠からの断続運動を受けて作動する切替部材と、前記切替部材の作動によって係合・離脱する入力用クラッチエレメントと出力用クラッチエレメントを有するクラッチとを含むことを特徴とする施錠・解錠装置を提供する。
本発明によると、部品点数を削減することができ、コストの低廉化及び構造全体の小型化・簡素化を図ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置の全体を説明するために示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置のクラッチ装置を説明するために示す分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置のハンドル操作力伝達機構を説明するために示す側面図である。
〔施錠・解錠装置の全体構成〕
図1において、符号1で示す施錠・解錠装置は、マッチキーKの挿入によって作動するシリンダ錠2と、ドアロック機構(図示せず)を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドル3と、シリンダ錠2の作動によって施錠・解錠運動をドアロック機構に伝達するクラッチ装置8と、クラッチ装置8に操作ハンドル3の操作力(回動力)を伝達するハンドル操作力伝達機構4とから大略構成されている。
(シリンダ錠2の構成)
図1に示すように、シリンダ錠2は、外装部材としてのケース5と、このケース5内に一部が収容されたスリーブ6と、このスリーブ6内でマッチキーKの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグ7とを含み、ドアパネル100に配設されている。
図1に示すように、ケース5は、スリーブ6を収容可能な内部空間5Aを有する角形箱からなり、車両用のドアパネル100にビス200によって固定されている。ケース5には、キー挿入(引き抜き)側端面に開口するキー挿通孔5Bが設けられている。
図1に示すように、スリーブ6は、キープラグ7を収容可能な内部空間6A及びキー挿通孔5Bの軸線方向に開口するキー挿通孔6Bを有する角形箱からなり、ドアパネル100内に内部空間5Aのキー挿入側とキー反挿入側との間を進退可能に配設されている。スリーブ6には、クラッチ装置8の切替部材9(後述)の揺動を規制する揺動規制用の凸部6Cが設けられている。また、スリーブ6には、その内外面に開口する貫通孔6Dが設けられている。貫通孔6Dは、キー挿抜方向に沿う長孔によって形成されている。そして、キープラグ7の進退動作によって移動する進退動作伝達用の凸部7B(後述)を逃がすように構成されている。
図1に示すように、キープラグ7は、マッチキーKを挿抜可能なキー挿抜孔(図示せず)を有し、スリーブ6の内部空間6Aに係脱可能に収容されている。そして、マッチキーKの挿抜によって内部空間6Aのキー挿入側とキー反挿入側を進退し得るように構成されている。キープラグ7には、内部空間6A(ロックプレート係合溝)に係脱する複数のロックプレート7Aがキー挿抜孔の中心軸線と直角な方向に進退自在に配設されている。複数のロックプレート7Aは、キー挿抜孔の軸線方向に等間隔をもって配置されている。このうち互いに隣り合う2つのロックプレート7Aはプレート復帰用のスプリング(図示せず)によって反対の方向(キー挿抜孔の中心軸線の上方と下方)に付勢されている。ロックプレート7Aには、キー挿抜方向に開口するキー嵌合孔(図示せず)が設けられている。また、キープラグ7には、その進退運動を切替部材9にクラッチ装置8の断続運動として伝達(出力)する進退動作伝達用の凸部(出力部材)7Bが設けられている。
(操作ハンドル3の構成)
図1に示すように、操作ハンドル3は、ドアパネル100に枢支され、復帰用スプリング(図示せず)によって復帰習性が付与されている。そして、ピン14を回動中心として所定の回動範囲内で回動するように構成されている。また、操作ハンドル3は、マッチキーKのキー挿抜孔への挿入状態(クラッチ装置8における入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合状態)においてドアパネル100に対して回動し、入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11を進退させるように構成されている。これにより、入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合状態において閉鎖状態のドアパネル100が開放する方向に操作ハンドル3を回動させると、入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11が進行し、ドアロック機構が解錠される。また、入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合状態において操作ハンドル3が復帰用スプリングによって回動復帰すると、入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11が退避し、ドアロック機構が施錠される。
操作ハンドル3には、シリンダ錠2を遊嵌させる凹部3Aが設けられている。凹部3Aは、その底面から開口面に向かって漸次広がる凹孔によって形成されている。そして、操作ハンドル3の回動時におけるケース5との干渉を回避するように構成されている。また、操作ハンドル3には、マッチキーKを挿通させるためのキー挿通孔3Bが設けられている。キー挿通孔3Bは、幅広の貫通孔からなり、キープラグ7(キー挿抜孔)に対する挿入状態のマッチキーKを操作ハンドル3の回動に応じて逃がすように構成されている。
(クラッチ装置8の構成)
図2に示すように、クラッチ装置8は、キープラグ7の進退によって係合・離脱する入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11を有するクラッチ8Aと、このクラッチ8Aにおける入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合・離脱を切り替える切替部材9とを含み、ドアパネル100(図1に示す)内に配設され、かつスリーブ6の外部に配置されている。
入力用クラッチエレメント10は、平面矩形状の板部材からなり、ドアパネル100内に配設され、かつ操作ハンドル3にハンドル操作力伝達機構4を介して連結されている。そして、操作ハンドル3の操作(回動操作)によってマッチキーKの挿抜方向と略直角な方向に直線運動を行うように構成されている。入力用クラッチエレメント10の長手方向両端部には、その長手方向に所定の間隔をもって並列する2つの突子10A,10Bが設けられている。
出力用クラッチエレメント11は、入力用クラッチエレメント10と同様に平面矩形状の板部材からなり、ドアロック機構にワイヤ12を介して接続されている。そして、シリンダ錠2の作動(切替部材9の揺動)によって入力用クラッチエレメント10に係合して入力用クラッチエレメント10と共にマッチキーKの挿抜方向と略直角な方向に直線運動を行うように構成されている。出力用クラッチエレメント11には、その長手方向に延び、かつ連結部材13(後述)を挿通させる長孔11Aが設けられている。出力用クラッチエレメント11の長手方向両端部には、突子10A.10Bに係合可能な係合孔11B,11Cが設けられている。係合孔11B,11Cは、長孔11Aの長手方向と直角な方向を長手方向とする貫通孔によって形成されている。また、出力用クラッチエレメント11の長手方向両端部には、入力用クラッチエレメント10の短手方向(入力用クラッチエレメント10の長手方向と直角な方向)両側縁に着座可能な半球状の突子11d,11e(図2に示す)を有する着座部11D,11Eが一体に設けられている。
切替部材9は、キープラグ7の進退動作によって(シリンダ錠2からの断続運動を受けて)揺動する略四角柱状の揺動レバーからなり、凸部7Bに取り付けられている。そして、上記したように入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合・離脱を切り替えるように構成されている。切替部材9の一方端部には、凸部7Bを取り付けるための丸孔からなる取付孔9Aが設けられている。切替部材9の他方端部には、出力用クラッチエレメント11の下面に対向する上面を有する受部9Bが突設されている。受部9Bには、連結部材13に螺合するねじ孔9bが設けられている。連結部材13は、ねじ部材からなり、長孔11Aに挿通されている。そして、切替部材9に出力用クラッチエレメント11を長孔11Aに沿って移動可能に連結するように構成されている。切替部材9の中央部には、凸部6Cの一部に嵌合する貫通孔9Cが設けられている。貫通孔9Cは、キープラグ7の進退動作に伴う切替部材9の揺動に応じて凸部6Cを逃がす長孔によって形成されている。
(ハンドル操作力伝達機構4の構成)
図3に示すように、ハンドル操作力伝達機構4は、レバー4A及びワイヤ4B,4Cを有し、ドアパネル100(図1に示す)内に配設されている。そして、マッチキーKのキー挿抜孔に対する挿入状態(入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合状態)において、操作ハンドル3をドアパネル100が開放する方向に回動させると、レバー4A及びワイヤ4B,4Cが図3に矢印で示す方向又はその矢印と反対の方向に動作し、操作ハンドル3の回動力を係合状態の入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11に進退力として伝達するように構成されている。
レバー4Aは、略へ字状の屈曲レバーからなり、ドアパネル100内にピン15を中心にして回動可能に枢支されている。ピン15は、ドアパネル100にピン受け16(図1に示す)を介して回動可能に軸支されている。レバー4Aの一方端部にはワイヤ取付部17が、また他方端部にはウエイト4aを介してワイヤ取付部18がそれぞれ設けられている。
ワイヤ4Bは、ワイヤ取付部17に取り付けられ、かつ操作ハンドル3に連結されている。そして、操作ハンドル3から受けた回動力をレバー4Aに伝達するように構成されている。
ワイヤ4Cは、ワイヤ取付部18に取り付けられ、かつ入力用クラッチエレメント10に連結されている。そして、ガイド19によって案内され、レバー4Aから受けた回動力をキー挿抜方向と略直角な方向に変換して入力用クラッチエレメント10に進退力として伝達するように構成されている。
〔施錠・解錠装置1の動作〕
図4は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図である。図4(a)はドア施錠状態を、図4(b)はドア解錠状態をそれぞれ示す。図5は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるクラッチ装置の動作を説明するために示す側面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合の全体の動作について説明するために示す断面図である。図7は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合のクラッチ装置の動作を説明するために示す側面図である。
図4(a)に示すように、ドアロック機構の施錠状態においてはキープラグ7が内部空間6Aのキー挿入側に配置されているため、ドアロック機構を施錠状態から解錠状態に切り替えるにはキープラグ7のキー挿抜孔にマッチキーKを挿入する。この場合、キープラグ7のキー挿抜孔にマッチキーKが挿入されると、複数のロックプレート7Aのキー嵌合孔がそれぞれ対応するマッチキーKの凹凸に係合し、図4(b)に実線で示すようにキープラグ7がスリーブ6に対してキー挿入側からキー反挿入側に進行する。このため、キープラグ7Aによる進行力がキープラグ7の凸部7Bに伝達され、切替部材9が揺動して図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置に配置される。これに伴い、出力用クラッチエレメント11が図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置に移動し、入力用クラッチエレメント10の突子10A,10Bが出力用クラッチエレメント11の係合孔11B,11Cに係合するとともに、出力用クラッチエレメント11の突子11d,11eが入力用クラッチエレメント10の短手方向各側縁に着座することにより、入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11が互いに係合される。
次に、ドアパネルを開放する方向(図4(b)に矢印Aで示す方向)に操作ハンドル3を回動操作する。この場合、操作ハンドル3が図4(b)に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に回動すると、この回動力がハンドル操作力伝達機構4(レバー4A及びワイヤ4B,4C)を介して入力用クラッチエレメント10に伝達され、入力用クラッチエレメント10が出力用クラッチエレメント11と共に切替部材9に対してドアロック機構の施錠状態を解除する方向(図4(b)に矢印Bで示す方向)に移動する。これに伴い、ワイヤ12が入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11の移動方向と同一の方向に移動し、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられる。
なお、ドアロック機構の施錠状態において、図6に示すようにキープラグ7のキー挿抜孔に例えば不正キーkが挿入されると、キープラグ7がスリーブ6と共にキー挿入側からキー反挿入側にケース5に対して移動する。この場合、キープラグ7がキー挿入側からキー反挿入側にスリーブ6に対して移動することはない。これにより、切替部材9が入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11が互いに係合する方向(ドアロック機構の施錠状態を解除する方向)に揺動せず、図7に2点鎖線で示す位置から実線で示す位置にキー挿入方向に沿って移動し、ドアロック機構(図示せず)の不正解錠が防止される。
一方、図4(b)に2点鎖線で示すように、ドアロック機構の解錠状態においてはキープラグ7がマッチキーKを挿入したまま内部空間6Aのキー反挿入側に配置されているため、ドアロック機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるには、ドアパネルを閉鎖する方向(図4(b)に矢印Cで示す方向)に復帰用スプリングによって操作ハンドル3を回動復帰させる。この場合、操作ハンドル3が図4(b)に2点鎖線で示す位置から図4(b)に実線で示す位置に回動復帰すると、この回動復帰力がハンドル操作力伝達機構4(レバー4A及びワイヤ4B,4C)を介して入力用クラッチエレメント10に伝達され、入力用クラッチエレメント10が出力用クラッチエレメント11と共に切替部材9に対してドアロック機構を施錠する方向(図4(b)に矢印Dで示す方向)に移動する。これに伴い、ワイヤ12が入力用クラッチエレメント10及び出力用クラッチエレメント11の移動方向と同一の方向に移動し、ドアロック機構が解錠状態から施錠状態に切り替えられる。
次に、キープラグ7のキー挿抜孔からマッチキーKを引き抜く。この場合、複数のロックプレート7Aのキー嵌合孔がそれぞれ対応するマッチキーKの凹凸に係合したまま、キープラグ7のキー挿抜孔からマッチキーKが引き抜かれるため、図4(a)に示すようにキープラグ7がスリーブ6に対してキー反挿入側からキー挿入側に退避する。このため、キープラグ7Aによる退避力がキープラグ7の凸部7Bに伝達され、切替部材9が揺動して図5に2点鎖線で示す位置から図5に実線で示す位置に配置される。これに伴い、出力用クラッチエレメント11が図5に2点鎖線で示す位置から図5に実線で示す位置に移動し、入力用クラッチエレメント10の突子10A,10Bが出力用クラッチエレメント11の係合孔11B,11Cとの係合状態を解除するとともに、出力用クラッチエレメント11の突子11d,11eが入力用クラッチエレメント10の短手方向各側縁から離間することにより、入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11が互いに離脱される。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)施錠・解錠装置1がシリンダ錠2及び操作ハンドル3・クラッチ装置8からなるため、従来必要したシリンダ錠用ロッド及びキーレバー機構が不要になる。これにより、部品点数を削減することができ、構造全体の簡素化及びコストの低廉化を図ることができる。
(2)シリンダ錠2とクラッチ装置8との間にシリンダ錠用ロッド及びキーレバー機構を介在させないため、外形寸法を小さくすることができ、構造全体の小型化を図ることができる。
以上、本発明の施錠・解錠装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、切替部材9の形状が略四角柱状である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば板状あるいは棒状であってもよく、キープラグ7の進退力を受けて入力用クラッチエレメント10と出力用クラッチエレメント11の係合・離脱を切り替えるものであれば、他の形状であってもよい。
(2)本実施の形態では、シリンダ錠2とクラッチ装置8との接続部を被覆しない構造としたが、本発明はこれに限定されず、外装部材によって被覆してもよい。この場合、不正行為による外部からのクラッチ装置8の断続を阻止することができ、車両の盗難発生を未然に防止することができる。
(3)本実施の形態では、車両用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他のドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合であってもよく、またドアロック機構以外のロック機構の施錠・解錠を行う場合にも本実施の形態と同様に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置の全体を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置のクラッチ装置を説明するために示す分解斜視図。 本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置のハンドル操作力伝達機構を説明するために示す側面図。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるクラッチ装置の動作を説明するために示す側面図。 本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合の全体の動作について説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合のクラッチ装置の動作を説明するために示す側面図。
符号の説明
1…施錠・解錠装置、2…シリンダ錠、3…操作ハンドル、3A…凹部、3B…キー挿通孔、4…ハンドル操作力伝達機構、4A…レバー、4B,4C…ワイヤ、4a…ウエイト、5…ケース、5A…内部空間、5B…キー挿通孔、6…スリーブ、6A…内部空間、6B…キー挿通孔、6C…凸部、6D…貫通孔、7…キープラグ、7A…ロックプレート、7B…凸部、8…クラッチ装置、8A…クラッチ、9…切替部材、9A…取付孔、9B…受部、9C…貫通孔、9b…ねじ孔、10…入力用クラッチエレメント、11…出力用クラッチエレメント、10A,10B…突子、11A…長孔、11B,11C…係合孔、11D,11E…着座部、11d,11e…突子、12…ワイヤ、13…連結部材、14,15…ピン、16…ピン受け、17,18…ワイヤ取付部、19…ガイド、100…ドアパネル、200…ビス、K…マッチキー、k…不正キー

Claims (4)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容され、マッチキーの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグと、
    前記キープラグの進退運動をクラッチ装置の断続運動として出力する出力部材とを備えたことを特徴とするシリンダ錠。
  2. シリンダ錠からの断続運動を受けて作動する切替部材と、
    前記切替部材の作動によって係合・離脱する入力用クラッチエレメントと出力用クラッチエレメントを有するクラッチとを備えたことを特徴とするクラッチ装置。
  3. マッチキーの挿入によって作動するシリンダ錠と、
    ロック機構を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドルと、
    前記シリンダ錠の作動によって前記操作ハンドルの前記施錠・解錠運動をロック機構に伝達するクラッチ装置とを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置。
  4. マッチキーの挿入によって作動するシリンダ錠と、
    ロック機構を施錠・解錠する施錠・解錠運動を発生する操作ハンドルと、
    前記シリンダ錠の作動によって前記操作ハンドルの前記施錠・解錠運動をロック機構に伝達するクラッチ装置とを備え、
    前記シリンダ錠は、
    ケースと、
    前記ケース内に収容され、マッチキーの挿抜によってその挿抜方向に進退するキープラグと、
    前記キープラグの進退運動を前記クラッチ装置の断続運動として出力する出力部材とを含み、
    前記クラッチ装置は、
    前記シリンダ錠からの断続運動を受けて作動する切替部材と、
    前記切替部材の作動によって係合・離脱する入力用クラッチエレメントと出力用クラッチエレメントを有するクラッチとを含むことを特徴とする施錠・解錠装置。
JP2006104548A 2006-04-05 2006-04-05 シリンダ錠、クラッチ装置及びこのシリンダ錠とクラッチ装置を備えた施錠・解錠装置 Pending JP2007277894A (ja)

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