JP5020855B2 - 車両用ハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ハンドル装置に関し、特に操作ハンドルの手動操作によって開閉される開閉パネルを備えた車両用ハンドル装置に関する。
周知のように、自動車等の車両には、ドアパネルのドアロック機構を施錠又は解錠してドアパネルを開閉するための車両用ハンドル装置が組み込まれている。
近年、この種の車両用ハンドル装置には、車両の操作性の向上を図る目的から、その所有者(運転者)が車両に近づいた際に電子的にドアロック機構を解錠し、運転者が車両から離れた際には電子的にドアロック機構を施錠する機能(スマートエントリ機能)を備えたものが提案されている。
このような車両用ハンドル装置は、電子的に施錠・解錠不能となった場合を想定し、施錠・解錠を機械的に行う機能も備えている。
この種の従来の車両用ハンドル装置として、例えば内部に収容したアクチュエータ用リンク機構の断続を切り替えて施錠・解錠を行うドアロックアクチュエータを備えたものがある(特許文献1)。
この車両用ハンドル装置は、ドアハンドルの引き出し(回動)操作によって回転運動を生じるハンドル用リンク機構と、ハンドル用リンク機構の回転運動によって下向きの直線運動を生じるハンドル用ロッドと、ハンドル用ロッドの直線運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達する連結レバー機構とを有している。
また、車両用ハンドル装置は、常時開放されているキー挿入孔に対する正規キー(マッチキー)の挿入(差し込み)による回動操作によって回動するキーロータを有してドアハンドルに収容されたシリンダ錠と、シリンダ錠のキーロータの回動運動によって回動するシリンダ錠用ロッドと、シリンダ錠用ロッドの回動運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達するキーレバー機構とを有している。
このような車両用ハンドル装置においては、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってキーロータが中立位置から一方向に回動すると、この回動がシリンダ錠用ロッドを介してキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってドアロックアクチュエータ内のアクチュエータ用リンク機構の断続が切り替えられ、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態にされる。
この後、ドアパネルを開放する方向にドアハンドルを操作すると、このドアハンドルの引き出し(回動)操作がハンドル用リンク機構を介してハンドル用ロッドに伝達される。ハンドル用ロッドがドアハンドルの回動操作によって下方へ直線運動すると、その直線運動が連結レバー機構を介してアクチュエータ用リンク機構に伝達される。アクチュエータ用リンク機構が作動すると、ドアロック機構が解錠状態にされているので、ドアパネルが開放される。
一方、ドアロック機構の解錠状態において、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってキーロータが中立位置から他方向に回動すると、この回動がシリンダ錠用ロッドを介してキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってアクチュエータ用リンク機構が作動してドアロック機構が解錠状態から施錠状態にされる。
特開2002−129805号公報
しかしながら、特許文献1の車両用ハンドル装置によると、シリンダ錠のキー挿入孔が常時開放されているため、そのキー挿入孔からシリンダ錠内に雨水等が浸入し、シリンダ錠内の機能部等が劣化し易いという問題があった。
従って、本発明の目的は、ロック機構を施錠又は解錠する(マッチキーを使用する)場合を除いてシリンダ錠内に対する雨水等の浸入を阻止することができ、もって雨水等によるシリンダ錠内における機能部等の劣化を抑制することができる車両用ハンドル装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、開閉パネルのロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、前記開閉パネルに回動操作可能に取り付けられ、前記シリンダ錠のキー挿入孔を回動操作によって開閉するシャッタを有する操作ハンドルと、前記操作ハンドルの回動復帰方向への回動を規制するハンドル回動規制機構とを備えたことを特徴とする車両用ハンドル装置を提供する。
本発明によると、ロック機構を施錠又は解錠する場合を除いてシリンダ錠内に対する雨水等の浸入を阻止することができ、雨水等によるシリンダ錠内における機能部等の劣化を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置が組み込まれた車両を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置を説明するために示す断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のシリンダ錠に対するマッチキーの挿入状態を示す断面図である。
〔車両用ハンドル装置の全体構成〕
図1及び図2において、符号1で示す車両用ハンドル装置は、自動車Aの乗降口を開閉するドアパネル(開閉パネル)2と、このドアパネル2を操作するためのドアハンドル(操作ハンドル)3とから大略構成されている。
(ドアパネル2の構成)
ドアパネル2は、図2に示すように、ドアロック機構(図示せず)を施錠・解錠するためのシリンダ錠5を有し、自動車Aのフレーム(図示せず)に回動可能に取り付けられている。そして、マッチキーKのシリンダ錠5(キー挿抜孔50B)内への差し込み回動操作によって所定の回動範囲内でフレーム(ボディ)に対して回動し得るように構成されている。ドアパネル2には、そのパネル内外に開口する貫通窓2Aが設けられている。
シリンダ錠5は、図3に示すように、外装部材としてのケース5Aと、マッチキーKの差し込み回動操作によって回動可能なキーロータ5Bとを備えている。
ケース5Aは、キーロータ5Bを収容可能な内部空間54Aを有する丸形箱からなり、ドアパネル2に固定されている。ケース5Aには、その内周面に開口し、かつ内部空間54Aに連通するタンブラ嵌合孔55A,55Aが設けられている。
キーロータ5Bは、マッチキーKを挿抜可能なキー挿抜孔(キー挿入孔)50Bを有し、ケース5Aの内部空間54Aに回動可能に収容されている。そして、そのキー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの挿入(照合)状態において、マッチキーKの回動操作によって回動し、ドアロック機構を施錠・解錠するように構成されている。
キーロータ5Bには、その軸線と直交する方向に貫通し、かつキー挿抜孔50Bに連通する複数のタンブラ配置孔52B,52B,…がキー挿抜方向に沿って設けられている。タンブラ配置孔52B,52B,…には、複数のタンブラ(キー照合部材)53B,53B,…がキーロータ5Bの軸線と直交する方向に進退可能に配設されている。
タンブラ53B,53B,…は、キーロータ5Bの軸線方向に所定の間隔をもって配置され、かつタンブラ復帰用のスプリング(図示せず)によって復帰習性が付与されている。タンブラ53B,53B,…には、マッチキーKの凸部kに嵌合するキー嵌合溝530B,530Bがそれぞれ設けられている。
(ドアハンドル3の構成)
ドアハンドル3は、図2に示すように、基端部3A,操作部3B及びシャッタ部3Cを有し、ドアパネル2にハンドルブラケット6を介して回動自在に取り付けられ、かつハンドル回動復帰用スプリング(図示せず)によって復帰習性が付与されている。そして、ハンドル回動枢支点30を中心として所定の回動範囲θ内でドアパネル2に対して回動操作し得るように構成されている。
基端部3Aは、一方端部側(図2では上側)に回動枢支点30を有し、ドアパネル2内に配置されている。
操作部3Bは、外部に露出する断面略L字状のハンドル把持部からなり、基端部3Aの他方端部(自由端部)側に一体に設けられている。
シャッタ部3Cは、操作部3Bの車内側に配置され、かつ基端部3Aの自由端部側に連結部3Dを介して一体に設けられている。そして、ドアハンドル3の初期状態において図2に実線で示すようにシリンダ錠5のキー挿抜孔50Bを閉塞し、またドアハンドル3と共に初期状態から回動角θの位置に回動して図2に2点鎖線で示すようにシリンダ錠5のキー挿抜孔50Bを開放するように構成されている。
〔車両用ハンドル装置1の動作〕
次に、本実施の形態に示す車両用ハンドル装置1の動作につき、図4(a)及び(b)を用いて説明する。図4(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置の動作を説明するために示す断面図である。図4(a)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの非挿入状態を、図4(b)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの挿入状態をそれぞれ示す。
ドアパネル2の閉状態において、ドアロック機構を施錠状態から解錠状態に切り替えるには、図4(a)に示すようにドアハンドル3を引き出し(回動)操作すると、シャッタ部3Bが操作部3Aと共に回動する。この場合、シャッタ部3Bが回動すると、シリンダ錠5(キーロータ5B)のキー挿抜孔50Bが開放される。
次に、図4(b)に示すようにキーロータ5Bのキー挿抜孔50B内にマッチキーKを挿入すると、タンブラ53B,53B,…のキー嵌合溝530B,530B,…がそれぞれ対応する部位でマッチキーKの凸部kに係合し、これに伴いタンブラ53B,53B,…がタンブラ嵌合孔55A,55Aから離脱され、キーロータ5Bが回動可能な状態となる。
そして、ドアロック機構の施錠状態を解除する方向にマッチキーKを回動操作する。この場合、マッチキーKが回動すると、この回動力がレバー(図示せず)を介してドアロック機構に伝達され、これに伴いドアロック機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられる。
この後、ドアパネル2を開放する方向にドアハンドル3を再び操作すると、ドアロック機構が解錠状態にされているので、ドアパネル2が開放される。
一方、ドアパネル2の閉状態において、ドアロック機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるには、図4(a)に示すようにドアハンドル3を引き出し(回動)操作してドアパネル2を開放し、次に図4(b)に示すようにキーロータ5Bのキー挿抜孔50B内にマッチキーKを挿入した後、ドアロック機構を施錠する方向にマッチキーKを回動操作してドアパネル2を閉鎖することにより行う。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
ドアロック機構を施錠又は解錠しない場合にはシリンダ錠5のキー挿抜孔50Bがシャッタ部3Cによって閉塞されるため、マッチキーKを使用する場合を除いてシリンダ錠5内に対する雨水等の浸入を阻止することができ、雨水等によるシリンダ錠5内における機能等の劣化を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置を説明するために示す断面図である。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のハンドル回動規制機構を説明するために示す分解斜視図である。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のハンドル回動規制機構を説明するために示す断面図である。図5〜図7おいて、図2及び図3と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5〜図7に示すように、第2の実施の形態に示す車両用ハンドル装置41は、ドアハンドル3の回動復帰方向への回動を規制するハンドル回動規制機構4を備えた点に特徴がある。
このため、シリンダ錠5のケース5Aは、キーロータ5Bを収容可能な第1内部空間50A、及びこの第1内部空間50Aに連通する第2内部空間51Aを有する丸形箱からなり、ドアパネル2内に固定されている。第2内部空間51Aは、ケース5Aの外周面に開口されている。第2内部空間51Aには外側開口一部を閉塞するスプリング受部520Aが取り付けられ、また内側開口一部を閉塞する環状のピース受部521Aが設けられている。また、ケース5Aには、その内周面に開口し、かつ第1内部空間50Aに連通するタンブラ嵌合孔55A,55Aが設けられている。
キーロータ5Bは、第2内部空間51Aに開口してマッチキーKを挿抜可能なキー挿抜孔(キー挿入孔)50Bを有し、ケース5Aの第1内部空間50Aに回動可能に収容されている。そして、キー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの挿入(照合)状態において、マッチキーKの回動操作によって回動し、ドアロック機構を施錠・解錠するように構成されている。
ドアハンドル3は、基端部3A,操作部3B,シャッタ部3C及びハンドルストッパ3Eを有し、ドアパネル2にハンドルブラケット6を介して回動自在に取り付けられ、かつハンドル回動復帰用スプリング(図示せず)によって復帰習性が付与されている。そして、ハンドル回動枢支点30を中心として所定の回動範囲内でドアパネル2に対して回動操作し得るように構成されている。
ハンドルストッパ3Eは、基端部3Aの一方端部(回動枢支点側の端部)側に一体に設けられ、かつ操作部3Bの車内側に配置されている。
ハンドル回動規制機構4は、キー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの挿抜によって進退するスライドピース4Aと、このスライドピース4Aの進退によって出没する回動規制ピース4Bと、この回動規制ピース4Bにスライドピース4Aの進退力を出没力として付与するプランジャブロック4Cとからなり、ケース5Aの第1内部空間50A(キー挿抜孔50B)及び第2内部空間51Aに配置されている。
スライドピース4Aは、キーロータ5Bのキー挿抜孔50B及び第2内部空間51Aに跨って収容され、全体が略平面円形状の板部材によって形成されている。そして、キー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの非挿入状態においてその一部をキー挿抜孔50B内に臨ませる位置に配置されている。また、スライドピース4Aは、キー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの挿入状態において、マッチキーKの片側側縁から押圧力を受けてプランジャブロック4Cを回動規制ピース側に押圧するように構成されている。
回動規制ピース4Bは、ハンドルストッパ3Eに対応するハンドル回動規制部40Bを有し、ケース5Aの第2内部空間51Aに進退可能に配置され、かつプランジャブロック4Cに連結されている。そして、キー挿抜孔50BへのマッチキーKの挿入によってドアハンドル3の回動を規制する位置に進行し、ハンドル回動規制部40Bがハンドルストッパ3Eを係止してドアハンドル3の復帰方向への回動を規制するように構成されている。また、キー挿抜孔50BからマッチキーKの引き抜きによってドアハンドル3の回動規制を解除する位置に退避し、ハンドル回動規制部40Bがハンドルストッパ3Eの係止状態を解除してドアハンドル3を回動復帰させるように構成されている。
回動規制ピース4Bのプランジャブロック側端部には、プランジャブロック4Cの一部が臨む切り欠き凹部41B、及びこの切り欠き凹部41Bに連通する1対の長孔42B,43Bが設けられている。切り欠き凹部41Bの底面とプランジャブロック4C(スプリング受部42C)との間には、回動規制ピース4Bを進行させる方向(プランジャブロック4Cとは反対側の方向)の弾撥力を付与するスプリング7が弾装(配置)されている。
プランジャブロック4Cは、スライドピース4Aと回動規制ピース4Bとの間に配置され、かつケース5Aの第2内部空間51Aに2つのガイド凹部(図示せず)に沿って進退可能に収容されている。そして、スライドピース4Aからの押圧力を受けて回動規制ピース4Bを押圧するように構成されている。
プランジャブロック4Cの一方側端部には、両側面にそれぞれ突出し、かつ1対の長孔42B,43Bにそれぞれ遊嵌するピン40C,41Cが設けられている。また、プランジャブロック4Cの一方側端部には、回動規制ピース側端面に開口し、かつスプリング7を受ける凹状のスプリング受部42Cが設けられている。プランジャブロック4Cの他方側端部には、両側面にそれぞれ突出し、かつ両ガイド凹部にそれぞれ嵌合するガイド凸部43C,44Cが設けられている。プランジャブロック4Cの他方側端部とケース5Aのスプリング受部520Aとの間には、スライドピース4Aをピース受部521Aに圧接(プランジャブロック4Cをスライドピース側に押圧)する方向の弾撥力を付与するスプリング8が弾装(配置)されている。
〔車両用ハンドル装置1の動作〕
次に、本実施の形態に示す車両用ハンドル装置1の動作につき、図8(a),(b)及び図9(a),(b)を用いて説明する。図8(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置の動作を説明するために示す断面図である。図8(a)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの非挿入状態を、図8(b)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの挿入状態をそれぞれ示す。図9(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置におけるハンドル回動規制機構の動作を説明するために示す断面図である。図9(a)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの非挿入状態を、図9(b)はドアハンドルの引き出し時におけるマッチキーの挿入状態をそれぞれ示す。
ドアパネル2の閉状態において、ドアロック機構を施錠状態から解錠状態に切り替えるには、図8(a)に示すようにドアハンドル3を引き出し(回動)操作すると、シャッタ機能部3Cがハンドル操作部3Bと共に回動する。この場合、シャッタ機能部3Cが回動すると、シリンダ錠5(キーロータ5B)のキー挿抜口50Bが開放される。
次に、図8(b)に示すようにキーロータ5Bのキー挿抜孔50B内にマッチキーKを挿入すると、ハンドル回動規制機構4の回動規制ピース4Bがドアハンドル3の回動復帰方向への回動を規制する位置に進行してハンドル回動規制部40Bがシリンダ錠5のケース5A外に露出する。
この場合、キー挿抜孔50B内にマッチキーKが挿入されると、マッチキーKの片側側縁がスライドピース4Aをプランジャブロック側に押圧するため、スライドピース4Aが図9(a)に示す退避位置から図9(b)に示す進行位置にスプリング8の弾撥力に抗して移動し、これに伴いスライドピース4Aがプランジャブロック4Cを、さらにはプランジャブロック4Cが回動規制ピース4Bを押圧し、これら押圧方向にプランジャブロック4C及び回動規制ピース4Bが移動する。
これにより、操作者がドアハンドル3を手放しても、そのハンドルストッパ3Eが回動規制ピース4Bのハンドル回動規制部40Bでドアハンドル3の回動復帰方向に回動規制されるため、シリンダ錠5のキー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの差し込み回動操作(マッチキーKによるドアロック機構の施錠・解錠)が操作者によってドアハンドル3を保持した状態で行う必要がない。
また、キーロータ5Bのキー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの挿入によってタンブラ53B,53B,…のキー嵌合溝530B,530B,…がそれぞれ対応する部位でマッチキーKの凸部kに係合し、これに伴いタンブラ53B,53B,…がタンブラ嵌合孔55A,55Aから離脱され、キーロータ5Bが回動可能な状態となる。
そして、ドアロック機構の施錠状態を解除する方向にマッチキーKを回動操作する。この場合、マッチキーKが回動すると、この回動力がレバー(図示せず)を介してドアロック機構に伝達され、これに伴いドアロック機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられる。
ここで、マッチキーKをキーロータ5Bから引き抜くと、回動規制ピース4Bがスプリング8の弾撥力で復帰してケース5A内に収容され、ストッパ3Eのハンドル回動規制部40Bによる規制が解除され、ドアハンドル3が初期位置に復帰する。
この後、ドアパネル2を開放する方向にドアハンドル3を再び操作すると、ドアロック機構が解錠状態にされているので、ドアパネル2が開放される。
一方、ドアパネル2の閉状態において、ドアロック機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるには、図8(a)に示すようにドアハンドル3を引き出し(回動)操作してドアパネル2を開放し、次に図8(b)に示すようにキーロータ5Bのキー挿抜孔50B内にマッチキーKを挿入した後、ドアロック機構を施錠する方向にマッチキーKを回動操作してからキーロータ5B外に引き抜き、再びドアパネル2を閉鎖する。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、次に示す効果が得られる。
シリンダ錠5のキー挿抜孔50Bに対するマッチキーKの差し込み回動操作(マッチキーによるドアロック機構の施錠・解錠)が操作者によってドアハンドル3を保持した状態で行う必要がないため、マッチキーKによるドアロック機構における施錠・解錠作業の簡素化を図ることができる。
以上、本発明の車両用ハンドル装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、操作部4Bが断面略L字状の部材によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば断面略へ字状のハンドル操作部であってもよく、他の形状であっても勿論よい。また、その形成材料についても特に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
(2)各実施の形態では、自動車用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の車両用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合であってもよく、またドアロック機構以外のロック機構の施錠・解錠を行う場合にも本実施の形態と同様に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置が組み込まれた車両を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置を説明するために示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のシリンダ錠に対するマッチキーの挿入状態を示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ハンドル装置の動作を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のハンドル回動規制機構を説明するために示す分解斜視図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置のハンドル回動規制機構を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置の動作を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ハンドル装置におけるハンドル回動規制機構の動作を説明するために示す断面図。
符号の説明
1,41…車両用ハンドル装置
2…ドアパネル、2A…貫通窓
3…ドアハンドル、3A…基端部、3B…操作部、3C…シャッタ部、3D…連結部3E…ハンドルストッパ、30…回動枢支点
4…ハンドル回動規制機構
4A…スライドピース
4B…回動規制ピース、40B…ハンドル回動規制部、41B…切り欠き凹部、42B,43B…長孔
4C…プランジャブロック、40C,41C…ピン、42C…スプリング受部、43C,44C…ガイド凸部
5…シリンダ錠
5A…ケース、50A…第1内部空間、51A…第2内部空間、520A…スプリング受部、521A…ピース受部、54A…内部空間、55A…タンブラ嵌合孔
5B…キーロータ、50B…キー挿抜孔、52B…タンブラ配置孔、53B…タンブラ、530B…キー嵌合溝
6…ハンドルブラケット
7,8…スプリング
A…自動車
K…マッチキー、k…凸部

Claims (2)

  1. 開閉パネルのロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、
    前記開閉パネルに回動操作可能に取り付けられ、前記シリンダ錠のキー挿入孔を回動操作によって開閉するシャッタを有する操作ハンドルと、
    前記操作ハンドルの回動復帰方向への回動を規制するハンドル回動規制機構と
    を備えたことを特徴とする車両用ハンドル装置。
  2. 前記ハンドル回動規制機構は、前記キー挿入孔へのマッチキーの挿入によって前記操作ハンドルの回動を規制する位置に進行する回動規制部材を有する請求項1に記載の車両用ハンドル装置。
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