JP2007277669A - 溶銑の脱硫方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インペラーを用いた溶銑の脱硫方法において,インペラーの構造を複雑にすることなく,インペラー下方の未撹拌領域においても脱硫効率を向上させる。
【解決手段】本発明の溶銑脱硫方法では,浸漬ランス18を用いてキャリアガスとともに精錬剤30を溶銑14中に吹き込みながら,インペラー16を用いて溶銑14を撹拌することにより,溶銑14と精錬剤30とを反応させる際に,溶銑14の液面から浸漬ランス18の吹き込み位置18aまでの鉛直方向の長さHと,溶銑14の液面からインペラー16の下端までの鉛直方向の長さhと,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYとが,H>hおよびH−h≧2Yの関係を満たすように配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は,溶銑の脱硫方法に関し,特に,溶銑に投入した精錬剤の反応効率を向上させることが可能な溶銑の脱硫方法に関する。
溶銑予備処理では,溶銑中に投入した精錬剤を溶銑中の硫黄と反応させることにより脱硫が行われる。溶銑予備処理の方法としては,一般に,浸漬ランスを用いてキャリアガスとともに精錬剤の微粉末を吹き込む方法(インジェクション法)や,精錬剤を溶銑の液面から投入してインペラーなどを用いて機械撹拌を行う方法(KR法)などがある。
インジェクション法は,溶銑鍋の底面付近まで浸漬した浸漬ランスから吹き込んだ精錬剤の微粉末が液面付近まで浮上する間に反応するものであり,比較的制御性は良いが,一度浮上した精錬剤は反応に寄与できないため,反応効率が低い。一方,KR法は,撹拌力が大きく,インジェクション法と比べると比較的反応効率は高い。しかし,比重が溶銑に対し著しく低い精錬剤を溶銑中に投入した場合,KR法を用いても,これを全量溶銑中に巻き込むことは困難であり,精錬剤の比重が小さく溶解性が悪いと,十分な反応効率を得ることができない。このように,インジェクション法あるいはKR法のいずれか一方では,反応効率面で問題があった。
このような問題に対し,例えば,特許文献1〜3には,基本的にはKR法を用い,インペラーの構造を工夫することにより,反応効率を向上させる技術が記載されている。具体的には,特許文献1には,インペラーの羽根の先端に粉体吹き込み用のノズルを設け,このノズルから粉体を吹き込む溶銑の脱燐方法が記載されている。また,特許文献2には,2段のインペラー翼を備え,この2段のインペラー翼のそれぞれに脱硫剤の吹出口を設けた溶銑の脱硫装置が記載されている。さらに,特許文献3には,インペラー軸の内部に軸方向に沿って粉体吹き込み用配管を設け,インペラー軸の下端に粉体噴出孔を設け,これらを利用して粉体をインペラーの下端から精錬剤を吹き込む溶銑脱硫方法およびインペラー装置が記載されている。
特開昭59−93814号公報 特開平4−99212号公報 特開2003−119509号公報
しかしながら,上記特許文献1〜3に記載の技術は,いずれも,インペラーの羽根あるいは軸,すなわち,回転体そのものより粉体を吹き込む構造を有している。したがって,回転体が中空になったり,インペラー軸内を粉体吹き込み用配管が通ったりするなど,インペラーの構造が複雑となるという問題があった。
また,KR法のようにインペラーを用いて溶銑を撹拌する場合,インペラーの下方に撹拌による溶銑の流れが生じにくい領域(以下,「未撹拌領域」という)が発生する可能性がある。このような未撹拌領域においては,精錬剤がほとんど存在できないため,脱硫の効率が悪いという問題がある。このような問題に対し,上記特許文献1〜3の技術は,インペラーの周辺から粉体を吹き込むものであるため,インペラー下方の未撹拌領域に精錬剤を存在させることはできず,依然として未撹拌領域における脱硫効率が悪いという問題があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,インペラーを用いた溶銑の脱硫方法において,インペラーの構造を複雑にすることなく,インペラー下方の未撹拌領域においても脱硫効率を向上させることを目的とする。
本発明者らは,上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果,インペラーでの撹拌に加えて精錬剤を吹き込むための浸漬ランスを別に設け,インペラーおよび浸漬ランスの位置を適正な条件に設定することにより,インペラーの構造を既存のものと変えることなく,インペラー単独で用いた場合に発生する可能性のある未撹拌領域においても高効率の脱硫を行うことができることを見出し,この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち,本発明の要旨とするところは,以下のとおりである。
(1)浸漬ランスを用いてキャリアガスとともに精錬剤を溶銑中に吹き込みながら,インペラーを用いて溶銑を撹拌することにより,溶銑と前記精錬剤とを反応させる際に,溶銑の液面から前記浸漬ランスの吹き込み位置までの鉛直方向の長さHと,溶銑の液面から前記インペラーの下端までの鉛直方向の長さhと,前記インペラーの羽根部の鉛直方向の長さYとが,下記式(i)および(ii)の関係を満たすことを特徴とする,溶銑の脱硫方法。
H>h ・・・(i)
H−h≧2Y ・・・(ii)
(2)前記インペラーの中心軸と前記浸漬ランスの吹き込み位置との水平方向の距離rと,前記インペラーの羽根部の下端部の半径Dと,前記浸漬ランスから吹き込まれた前記キャリアガスの水平方向の到達距離Lとが,下記式(iii)の関係を満たすことを特徴とする,(1)に記載の溶銑の脱硫方法。
(r−D)/L≧0.8 ・・・(iii)
(3)前記精錬剤は,前記浸漬ランスからの投入に加えて,前記溶銑の液面から投入されることを特徴とする,(1)または(2)に記載の溶銑の脱硫方法。
本発明によれば,インペラーを用いた溶銑の脱硫方法において,インペラーの構造を複雑にすることなく,インペラー単独で用いた場合に発生する可能性のあるインペラー下方の未撹拌領域においても脱硫効率を向上させることが可能である。したがって,本発明によれば,既存のインペラーを用いて,溶銑鍋中の溶銑全体としての精錬剤と溶銑中の硫黄との反応効率を著しく向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(従来の溶銑予備処理装置の構成)
まず,図8に基づいて,従来のインペラーによる機械撹拌方式(KR法)の溶銑予備処理装置100を用いた溶銑の脱硫方法について説明する。なお,図8は,溶銑の脱硫を行う従来の溶銑予備処理装置100の構成を示す断面図である。
図8に示すように,従来の溶銑予備処理装置100は,溶銑鍋12と,インペラー16と,精錬剤投入ホッパー20と,を備える。
溶銑鍋12は,耐熱性の材料で形成された断面が例えば略円形状の容器であり,高炉などで製造された溶銑14が装入され,この溶銑鍋12内で脱硫などの溶銑予備処理が行われる。
インペラー16は,溶銑鍋12中の溶銑14を撹拌する。このインペラー16は,インペラー16を回転させる回転軸であるインペラー軸16aと,インペラー軸16aの下端部に設けられ溶銑14を撹拌する撹拌子としてのインペラー羽根部16bとからなる。インペラー16は,溶銑14の液面に近い側に配置される。
精錬剤投入ホッパー20は,溶銑鍋12の上方に配設され,精錬剤30を溶銑14の液面から投入する。精錬剤投入ホッパー20から投入された精錬剤30は,インペラー16の撹拌により,溶銑14中に分散される。
精錬剤30は,溶銑14中の硫黄と反応して,これらを取り除くために添加されるものであって,精錬剤30としては,例えば,CaO(生石灰)をベースとして,Mgやカーバイドなどを混合して使用する例などが一般的である。脱硫の場合には,精錬剤30と溶銑中の硫黄とが下記のように反応することにより,溶銑14中から硫黄を取り除くことができる。
2CaO+2S→2CaS+O
Mg+S→MgS
なお,CaOは,CaCO(石灰石)を加熱して下記のような反応を起こさせることにより得ることができる。
CaCO→CaO+CO
(従来の溶銑脱硫方法)
上述したような溶銑予備処理装置100を用いた溶銑の予備処理は,溶銑鍋12中の溶銑14をインペラー16を用いて撹拌しながら,精錬剤投入ホッパー20などにより溶銑14の上方,すなわち溶銑14の液面から精錬剤30を投入することにより,溶銑14中に投入された精錬剤30が溶銑14中に分散され,精錬剤30と溶銑14中の硫黄との反応が行われる。すなわち,溶銑鍋12内では,インペラー16の撹拌により,図8に示すような溶銑14の流れ,具体的には,溶銑鍋12の側壁付近では溶銑14が主に上昇するような流れ,インペラー軸16a(溶銑鍋12の中央)付近では溶銑14が主に下降するような流れが生じ,精錬剤投入ホッパー20から投入された精錬剤30は,この流れに乗って溶銑14中に分散される。
しかしながら,インペラー16を用いて溶銑14を撹拌する場合には,インペラー16は,溶銑14の液面に近い側に配置されているので,インペラー16の下方の溶銑鍋12の底面に近い側を中心に,インペラー16による撹拌の寄与があまりなく,インペラー16の撹拌による溶銑14の流れが生じにくい未撹拌領域が発生する可能性がある。このような未撹拌領域においては,インペラー16の撹拌によっても精錬剤30をほとんど存在させることができないため,精錬剤30と溶銑14中の硫黄との反応がほとんど起こらず,脱硫の効率が悪くなるという問題がある。
(本発明の一実施形態に係る溶銑脱硫方法)
そこで,本発明に係る溶銑の脱硫方法では,上記未撹拌領域において精錬剤30と溶銑14中の硫黄との反応を起こさせるために,インペラー16とは別に精錬剤30投入用の浸漬ランスを設け,この浸漬ランスを用いて溶銑鍋12の底面付近から精錬剤30を投入することにより,インペラー16の未撹拌領域においても精錬剤30と溶銑14中の硫黄との反応を起こさせるようにして,脱硫の効率を向上させている。
以下,図1に基づいて,かかる本発明の一実施形態に係る溶銑の脱硫方法について詳細に説明する。なお,図1は,本発明の一実施形態に係る溶銑の脱硫方法に用いる溶銑予備処理装置10の構成を示す断面図である。
図1に示すように,溶銑予備処理装置10は,溶銑鍋12と,インペラー16と,浸漬ランス18と,必要に応じ精錬剤投入ホッパー20と,を備える。溶銑鍋12,インペラー16,精錬剤投入ホッパー20の構成については,上述した従来の溶銑予備処理装置100と同様であるので,詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る溶銑予備処理装置10は,上述した溶銑予備処理装置100とは異なり,未撹拌領域において精錬剤30と溶銑14中の硫黄との反応を起こさせるために,インペラー16とは別に精錬剤30投入用の浸漬ランス18を備えている。この浸漬ランス18の下端部には,キャリアガス(例えば,Ar,Nなどの不活性ガス)とともに精錬剤30の微粉を溶銑14中に吹き込むための羽口18aが設けられている。この羽口18aは,例えば,溶銑鍋12の中央側に向けて1〜3個設けることができる。
浸漬ランス18の羽口18aから溶銑14に吹き込まれた精錬剤30の微粉は,溶銑14の液面の方に向かって浮上し,この浮上をしている間に,精錬剤30と溶銑14中の硫黄とが反応する。また,羽口18aから吹き込まれた精錬剤30が浮上し,インペラー16の下端付近に到達すると,インペラー16の撹拌による溶銑14の流れに巻き込まれて,精錬剤30の微粉末は,インペラー16の周囲を中心に対流する。
ここで,本実施形態に係る溶銑予備処理装置10においては,浸漬ランス18は,インペラー16と緩衝しない位置に設けられており,さらに,インペラー16による未撹拌領域を中心に精錬剤30が十分に供給されるように,インペラー16と浸漬ランス18とは以下のような位置関係となるように配置されている。
すなわち,溶銑14の液面から浸漬ランスの吹き込み位置(本実施形態においては,羽口18aの位置)までの鉛直方向(インペラー軸16a方向)の長さHと,溶銑14の液面からインペラー16のインペラー羽根部16bの下端までの鉛直方向の長さhと,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYとが,下記式(i)および(ii)の関係を満たすように,インペラー16と浸漬ランス18とが配置されている。
H>h ・・・(i)
H−h≧2Y ・・・(ii)
上記式(i),(ii)は,インペラー16による未撹拌領域に精錬剤30を十分に供給し,安定して高効率の脱硫などの処理を行うことができるように,インペラー16と浸漬ランス18の配置の条件を定めたもので,具体的には,本発明者らが実験により導出したものである。この実験の詳細については後述する。
また,インペラー16の径が小さすぎると,インペラー16が直接撹拌の影響を及ぼすことができる領域(以下,「撹拌領域」という)が小さくなる。そこで,インペラー16の径をある程度以上確保するか,あるいは,浸漬ランス18から吹き込まれた精錬剤30の微粉末がインペラー16の撹拌領域に十分に供給されるように,浸漬ランス18の吹き込み位置(本実施形態では,羽口18aの位置)から吹き込まれたキャリアガス(精錬剤30)の到達距離を十分に確保することが好ましい。
具体的には,インペラー16のインペラー軸16aの中心軸と浸漬ランス18の羽口18aとの水平方向の距離rと,インペラー羽根部16bの下端部の半径Dと,浸漬ランス18の羽口18aから吹き込まれたキャリアガス(あるいは精錬剤30)の水平方向の到達距離Lとが,下記式(iii)の関係を満たすように,インペラー羽根部16bの径や,インペラー16と浸漬ランス18の配置を定めることが好ましい。
(r−D)/L≧0.8 ・・・(iii)
上記式(iii)は,浸漬ランス18から吹き込まれた精錬剤30がインペラー16の撹拌領域に十分に供給されるようにして,さらに安定して高効率の脱硫などの処理を行うことができるように,インペラー16と浸漬ランス18の配置の条件を定めたもので,具体的には,本発明者らが実験により導出したものである。この実験の詳細については後述する。
なお,浸漬ランス18の羽口18aから吹き込まれたキャリアガスの水平方向の到達距離Lは,例えば,『鉄と鋼vol.61(1975年)No.4 S111』などの文献に記載されているように,フルード数Fを用いて算出することができる。フルード数Fは,キャリアガスの圧力を溶銑14の静圧で除したものにほぼ等しい。具体的には,距離Lは,下記式(iv)〜(vi)により算出することができる。
L/d=3.7×(F1/3 ・・・(iv)
=ρ/(ρ−ρ)・(V /(d・g)) ・・・(v)
=Q/(π/4・d) ・・・(vi)
ここで,上記式(iv)〜(vi)で,dは羽口内径,Hは溶銑14の浴深さ(溶銑14の液面から溶銑鍋12の底面までの鉛直方向の長さ),ρおよびρはそれぞれ溶銑14の密度およびキャリアガスの密度,Vはキャリアガスの噴出速度,gは重力加速度,Qはキャリアガスの流量を示す。
また,通常のKR法のように,浸漬ランス18からの精錬剤30添加に加えて,溶銑鍋12の上方,すなわち,溶銑14の液面からの精錬剤30の添加を併用すると,精錬剤30の投入速度が速くなるため,脱硫の速度は上昇し,脱硫時間も短縮することができるため好ましい。このような精錬剤30の上方からの添加は,精錬剤30の反応効率の向上よりも,脱硫時間の短縮に大きく寄与する。
以下,実施例により本発明をさらに具体的に説明する。ただし,本発明は,下記実施例にのみ限定されるものではない。
(インペラーと浸漬ランスとの位置関係)
まず,図2および図3に基づいて,インペラー16と浸漬ランス18との好適な位置関係について本発明者らが行った実験の結果について説明する。なお,図2は,インペラーと浸漬ランスとの配置条件の検討を行ったときの溶銑予備処理装置10の構成を示す断面図である。また,図3は,(浸漬ランス18の深さH)/(溶銑14の浴深さH)と脱硫率(%)との関係を示すグラフである。ここで,浸漬ランス18の深さHとは,上述したように,溶銑14の液面から浸漬ランスの羽口18aの位置までの鉛直方向の長さであり,溶銑14の浴深さHとは,溶銑14の液面から溶銑鍋12の底面までの鉛直方向の長さである。また,脱硫率(%)は,((脱硫処理前の硫黄濃度−脱硫処理後の硫黄濃度)/脱硫処理前の硫黄濃度)×100で表される。
本実験では,図2に示すような溶銑予備処理装置10を用いて脱硫処理を行うことにより,高効率の脱硫処理を行うことができるようなインペラー16と浸漬ランス18との配置条件について検討した。具体的には,容量が400トンの溶銑鍋12を使用し,精錬剤30としては,85質量%CaOと15質量%のAl灰とからなる脱硫剤を5kg/トン用いた。また,脱硫処理前の溶銑中の硫黄濃度は0.030質量%であった。本実施例において脱硫処理を行う際は,インペラー16の深さ(溶銑14の液面からインペラー16の下端部までの長さ)hは0.4H(H=360cm)に固定した。
その結果,図3に示すような結果が得られた。すなわち,図3において,H/H=0は,通常のKR法による場合(上方から精錬剤30の粉体を投入)を示しているが,この状態から,H/Hの値を大きく(浸漬ランス18の深さを深く)していくと,インペラー16の下端部の位置(溶銑14の液面からh=0.4Hの位置)よりも浸漬ランス18下端部の羽口18aの位置(溶銑14の液面からHの位置)の方が下になるH/H=0.4以上となると,急激に脱硫率が高くなることがわかった。これは,図8に示したような未撹拌領域がインペラー16の下方に発生している場合でも,H/H=0.4以上となると,この未撹拌領域に浸漬ランス18から精錬剤30が十分に供給されるようになるためであると考えられる。したがって,この結果から,浸漬ランス18の深さHの方がインペラー16の深さhよりも深い,すなわち,H>h(式(i))が必要であることが示された。
ただし,図3に示すように,H/H>0.8では,脱硫率はほとんど上昇していなかった。そこで,本発明者らは,単にインペラー16の下端部よりも浸漬ランス18の羽口18aの位置が下にあれば良いわけではなく,浸漬ランス18の深さHは,インペラー16による撹拌領域と何らかの関係があると考えた。上述のように,インペラー16による未撹拌領域に精錬剤30を十分に供給するために浸漬ランス18を用いて精錬剤30の微粉末を吹き込むのであるから,単にインペラー16の下端部よりも浸漬ランス18の羽口18aの位置が下にあるだけでなく,インペラー16単独で撹拌による溶銑14の流れが生じる領域(撹拌領域)よりも,浸漬ランス18の羽口18aの位置が下にある方が,より効果的に未撹拌領域に精錬剤30を十分に供給することができる。すなわち,浸漬ランス18の羽口18aとインペラー16の下端部との距離H−hを所定距離以上確保することが,安定して高効率の脱硫率を得ることためにより好ましく,これが図3に示す実験の結果から,脱硫率が安定して高い値を維持できるH≧0.8Hであるということがわかった。
(インペラー羽根部の鉛直方向の長さと浸漬ランスの羽口との位置関係)
一方,インペラー16による未撹拌領域の発生は,インペラー16の回転により溶銑14に伝達される撹拌動力とともに,インペラー16が直接押しのける溶銑14の容積に関連がある。よって,インペラー16の径が同一で,インペラー16の回転速度が同一であれば,インペラー16が直接撹拌の影響を及ぼす領域(撹拌領域)の発生位置は,インペラー羽根部16の鉛直方向の長さYに依存するものと考えられる。
以下,図4および図5に基づいて,インペラー羽根部16の鉛直方向の長さYと,浸漬ランス18の羽口18aとインペラー16の下端部との距離H−hとの関係について検討を行った実験の結果について説明する。なお,図4は,本発明の一実施例におけるインペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYと浸漬ランス18の羽口18aとの位置関係の検討を行ったときの溶銑予備処理装置10の構成を示す断面図である。また,図5は,浸漬ランス18の深さ−インペラー16の深さ/インペラー羽根部16bの径,すなわち,H−h/Yと脱硫率(%)との関係を示すグラフである。
本実験では,図4に示すような溶銑予備処理装置10を用いて脱硫処理を行うことにより,高効率の脱硫処理を行うことができるようなインペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYと浸漬ランス18の羽口18aとの配置条件について検討した。具体的には,容量が400トンの溶銑鍋12を使用し,精錬剤30としては,85質量%CaOと15質量%のAl灰とからなる脱硫剤を5kg/トン用いた。また,脱硫処理前の溶銑中の硫黄濃度は0.030質量%であった。本実施例において脱硫処理を行う際は,インペラー16の深さ(溶銑14の液面からインペラー16の下端部までの長さ)hは0.4H(H=360cm)に固定し,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYは840mmおよび600mmの2種類の場合について実験を行った。
その結果,図5に示すような結果が得られた。すなわち,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYが840mm,600mmいずれの場合も,(H−h)/Y≧2のとき,すなわち,浸漬ランス18の羽口18aとインペラー16の下端部との距離が,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さの2倍以上のとき,脱硫率はほぼ一定となっており,安定して高い効率を維持できることがわかった。例えば,Y=840mmの場合は,(H−h)/Y≧2で安定して90%程度の高い脱硫率を維持でき,Y=600mmの場合も,(H−h)/Y≧2で安定して70%程度の高い脱硫率を維持できることがわかった。したがって,この結果から,浸漬ランス18の羽口18aとインペラー16の下端部との距離が,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さの2倍以上であること,すなわち,(H−h)/Y≧2(式(ii))が必要であることが示された。
なお,インペラー羽根部16bの鉛直方向の長さYが大きい方が脱硫率が高くなっているのは,Yが大きいほど,インペラー16の下端部は溶銑鍋12の底面に近いところにあり,インペラー16による撹拌領域が大きい(未撹拌領域が小さい)ことによるものであると考えられる。
(インペラー羽根部の径と浸漬ランスから吹き込まれた精錬剤の到達距離との位置関係)
また,インペラー16のインペラー羽根部16bの径が小さいほど,インペラー16が直接撹拌の影響を及ぼすことができる撹拌領域が小さくなる。そこで,上述したように,インペラー羽根部16bの径Dをある程度以上確保するか,あるいは,浸漬ランス18の羽口18aの位置から吹き込まれた精錬剤30の到達距離Lを十分に確保することが好ましい。
以下,図6および図7に基づいて,インペラー羽根部16bの径Dと浸漬ランス18から吹き込まれた精錬剤30の到達距離Lとの好適な位置関係について検討した実験の結果について説明する。なお,図6は,本発明の一実施例におけるインペラー羽根部16bの径Dと浸漬ランス18から吹き込まれた精錬剤30の到達距離Lとの位置関係の検討を行ったときの溶銑予備処理装置10の構成を示す横断面図である。また,図7は,浸漬ランス18の羽口18aからインペラー羽根部16bの浸漬ランス18側端部との距離(r−D)と脱硫率(%)との関係を示すグラフである。
本実験では,図6に示すような溶銑予備処理装置10を用いて脱硫処理を行うことにより,高効率の脱硫処理を行うことができるようなインペラー羽根部16bの径Dと浸漬ランス18から吹き込まれた精錬剤30の到達距離Lとの好適な配置条件について検討した。具体的には,容量が400トンの溶銑鍋12を使用し,精錬剤30としては,85質量%CaOと15質量%のAl灰とからなる脱硫剤を5kg/トン用いた。また,脱硫処理前の溶銑中の硫黄濃度は0.030質量%であった。本実施例において脱硫処理を行う際は,インペラー16の深さ(溶銑14の液面からインペラー16の下端部までの長さ)hは0.4H(H=360cm)に固定して実験を行った。
その結果,図7に示すような結果が得られた。すなわち,(r−D)/L≧0.8のとき,つまり,浸漬ランス18の羽口18aからインペラー羽根部16bの浸漬ランス18側端部との距離(r−D)が,浸漬ランス18の羽口18aから吹き込まれた精錬剤30の水平方向の到達距離Lの0.8以上の距離を有するとき,脱硫率はほぼ一定となっており,安定して高い効率(本実施例の場合は,90%以上の脱硫率)を維持することができることがわかった。したがって,この結果から,安定して高い脱硫率を維持するためには,(r−D)/L≧0.8(式(iii))を満たすことが好ましいということが示された。
このように,浸漬ランス18の羽口18aからインペラー羽根部16bの浸漬ランス18側端部との距離が,浸漬ランス18の羽口18aから吹き込まれた精錬剤30の水平方向の到達距離に近いかそれ以上の場合に,安定して高い脱硫率を維持することができるのは,このような配置条件の場合には,浸漬ランス18の羽口18aから吹き込まれた精錬剤30がインペラー16の撹拌領域に到達し,インペラー16の撹拌による流れに巻き込まれ,精錬剤30が脱硫反応に寄与できる時間が長くなるためであると考えられる。
以下に,本発明の溶銑脱硫方法の実施例を,比較例とともに表1に示す。
試験時の溶銑温度は1400〜1500℃,溶銑鍋に350tの溶銑を装入し試験を行った。また,溶銑の浴深さは360cmである。次に,インペラーは,羽根鉛直長さY=84cm,羽根下端径2D=120cmとし,試験時の回転数は140rpmとした。また,インジェクションランスの粉体羽口は1孔とし,羽口内径は2cmのものを使用した。また,インジェクションランスからの吹込み速度は,50kg/min一定とした。なお,検証計算のために式(iv)〜(vi)で用いる物性定数は,溶銑密度ρl=6.8g/cm,ガス(N2使用)密度ρl=0.00125g/cmを用いる。また脱硫剤(精錬剤)としては,脱硫剤として85%CaO+15%Al灰を使用した。
Figure 2007277669
実施例1は(i)(ii)式を満たす条件で脱硫処理を行ったものであるが,比較例1の通常の機械攪拌方式(KR法)の結果や,比較例2の(i)式を満たせなかった場合や,比較例3の(ii)式を満たせなかった場合よりも,脱硫率は8.6〜12.5%改善されている。さらに実施例2は式(iii)を満たすように条件をそろえることで,実施例1よりも脱硫率が3.6%向上している。実施例3は,同じ粉体量をインジェクションランスより吹き込んだ。すなわち吹込み速度が同一であることから,処理時間は実施例1と2は同じであるが,上方添加で脱硫剤を2kg/t添加したため,同一時間内に実施例2よりも脱硫率を3.0%向上させることができ,脱硫速度の向上に繋がった。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係る溶銑の脱硫方法に用いる溶銑予備処理装置の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施例におけるインペラーと浸漬ランスとの配置条件の検討を行ったときの溶銑予備処理装置の構成を示す縦断面図である。 (浸漬ランス18の深さH)/(溶銑14の浴深さH)と脱硫率(%)との関係を示すグラフである。 本発明の一実施例におけるインペラー羽根部の鉛直方向の長さYと浸漬ランスの羽口との位置関係の検討を行ったときの溶銑予備処理装置の構成を示す縦断面図である。 (浸漬ランスの深さH)−(インペラーの深さh)/(インペラー羽根部の径Y)と,脱硫率(%)との関係を示すグラフである。 本発明の一実施例におけるインペラー羽根部の径と浸漬ランスから吹き込まれた精錬剤の到達距離との位置関係の検討を行ったときの溶銑予備処理装置の構成を示す横断面図である。 浸漬ランスの羽口からインペラー羽根部の浸漬ランス側端部との距離(r−D)と脱硫率(%)との関係を示すグラフである。 従来の溶銑予備処理装置の構成を示す縦断面図である。
符号の説明
10 溶銑予備処理装置
12 溶銑鍋
14 溶銑
16 インペラー
16a インペラー軸
16b インペラー羽根部
18 浸漬ランス
18a 羽口
20 精錬剤投入ホッパー
30 精錬剤

Claims (3)

  1. 浸漬ランスを用いてキャリアガスとともに精錬剤を溶銑中に吹き込みながら,インペラーを用いて溶銑を撹拌することにより,溶銑と前記精錬剤とを反応させる際に,
    溶銑の液面から前記浸漬ランスの吹き込み位置までの鉛直方向の長さHと,溶銑の液面から前記インペラーの下端までの鉛直方向の長さhと,前記インペラーの羽根部の鉛直方向の長さYとが,下記式(i)および(ii)の関係を満たすことを特徴とする,溶銑の脱硫方法。
    H>h ・・・(i)
    H−h≧2Y ・・・(ii)
  2. 前記インペラーの中心軸と前記浸漬ランスの吹き込み位置との水平方向の距離rと,前記インペラーの羽根部の下端部の半径Dと,前記浸漬ランスから吹き込まれた前記キャリアガスの水平方向の到達距離Lとが,下記式(iii)の関係を満たすことを特徴とする,請求項1に記載の溶銑の脱硫方法。
    (r−D)/L≧0.8 ・・・(iii)
  3. 前記精錬剤は,前記浸漬ランスからの投入に加えて,前記溶銑の液面から投入されることを特徴とする,請求項1または2に記載の溶銑の脱硫方法。


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