JP2007276656A - 車両用窓ガラス - Google Patents

車両用窓ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP2007276656A
JP2007276656A JP2006106217A JP2006106217A JP2007276656A JP 2007276656 A JP2007276656 A JP 2007276656A JP 2006106217 A JP2006106217 A JP 2006106217A JP 2006106217 A JP2006106217 A JP 2006106217A JP 2007276656 A JP2007276656 A JP 2007276656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
vehicle
water
repellent coating
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006106217A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoyuki Teranishi
豊幸 寺西
Yasukazu Kanetani
泰和 金谷
Yoshimitsu Matsushita
嘉光 松下
Toru Maruyama
徹 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP2006106217A priority Critical patent/JP2007276656A/ja
Priority to US11/784,386 priority patent/US20070248796A1/en
Publication of JP2007276656A publication Critical patent/JP2007276656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J1/00Windows; Windscreens; Accessories therefor
    • B60J1/08Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at vehicle sides
    • B60J1/12Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at vehicle sides adjustable
    • B60J1/16Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at vehicle sides adjustable slidable
    • B60J1/17Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at vehicle sides adjustable slidable vertically
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24777Edge feature

Abstract

【課題】氷結した水や雪が付着した窓ガラスを閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる車両用窓ガラスを提供する。
【解決手段】窓ガラス100は、車両のドア部(窓部)109に開閉可能に取り付けられる。また、窓ガラス100の車外側表面100aの下辺側100fには、フロロシリコンから成る撥水性被膜102が形成されている。窓ガラス100は、車外側リップ部105及び車内側リップ部106に挟持され、孔部104を含む窓ガラス100の下辺側100fは、ドア部109に収容される。撥水性被膜102は、窓ガラス100が閉状態である場合における車外側表面100aと車外側リップ部105とが接触する接触部及びその周辺に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用窓ガラスに関し、特に、車両の窓に開閉可能に取り付けられるドアガラスやルーフガラス等の車両用窓ガラスに関する。
従来より、車両の窓に開閉可能に取り付けられるドアガラスやルーフガラス等の窓ガラスであって、車両の外側の主表面(以下、「車外側表面」という)に視認性を向上するための撥水性被膜が形成されているものが知られている。この撥水性被膜をガラス表面に形成すると、撥水性被膜が形成されたガラス表面に付着した氷の層が剥離し易くなることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、窓ガラスは、ホルダ(又はチャネル)を介して開閉機構に連結されている。窓ガラスにホルダを固定する方法として、窓ガラスに孔を形成しリベットやボルトを用いて窓ガラスにホルダを固定する方法(例えば、特許文献2、3参照)や、窓ガラスに孔を形成することなくウレタン接着剤等の接着剤を用いて窓ガラスとホルダとを接着する方法(例えば、特許文献4参照)が知られている。近年の傾向としては、窓ガラスに孔を形成することなく接着剤を用いて窓ガラスとホルダとを接着する方法が多く採用されている。
撥水性被膜が形成された窓ガラスに接着剤を用いてホルダを接着する場合、撥水性被膜と接着剤の接着性が低いため、窓ガラスにおけるホルダとの接着部分に撥水性被膜が形成されていないことが求められる。そのため、窓ガラスに撥水性被膜が形成されていない部分を設けるために、マスキングにより接着部分に撥水性被膜の形成を行わない方法(例えば、特許文献5参照)や、接着部分とその周辺における撥水性被膜を除去する方法(例えば、特許文献6参照)が実施されている。
一方、前述のリベットやボルトを用いて窓ガラスにホルダを固定する方法は、専用の工具を必要とする。そこで、以前、本出願人らは、工具を必要とせず手動で固定可能な作業性に優れたホルダ(以下、「ロック式ホルダ」という。)を提案した(例えば、特許文献7参照)。
車両用窓ガラスは、車両の重量軽減ひいては省エネルギーのために、車両の窓内部に収容される部分の面積が最小となるようにその形状が工夫されている。具体的には、図5(a)に示すように、窓ガラス500は、ドア部(窓部)509に収容される部分503の面積を最小とすべく、閉状態において下辺側500aが窓ガラス開口部508とドア部509との境界(ガラス昇降口510)付近ぎりぎりに位置するように切り欠かれて、ホルダとの接着部分504のみが突出した形状とされる。
一方、前述した方法により接着部分504に撥水性被膜502を形成しないようにすると、窓ガラス500の主表面とガラス昇降口510に設置されたウェザーストリップ501(図5(b))とが接触する接触部にも撥水性被膜502が形成されない場合がある。
特開2005−177697号公報 実公昭54−38648号公報 特公平6−27449号公報 実開平6−74417号公報 特開2001−10337号公報 特表2003−509321号公報 特開2004−255966号公報
しかしながら、窓ガラス500の主表面とウェザーストリップ501とが接触する接触部及びその周辺には水や雪が付着し易い。この付着した水や雪が氷結すると、窓ガラス500を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷が大きくなって、窓ガラス500が開きにくい場合がある。ここで、前述したように、撥水性被膜502をガラス表面に形成すると、氷の層が剥離し易くなることが知られているが、一般に撥水性被膜502は車両の運転者の視認性を確保するためのものと考えられており、氷結した水や雪が付着した窓ガラス500を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷軽減のためには撥水性被膜は用いられていない。また、車両の使用者は、必ずしも撥水性被膜502により向上した視認性を望んでいるとは限らないので、全ての窓ガラスに撥水性被膜502が形成されているわけではない。
本発明の目的は、氷結した水や雪が付着した窓ガラスを閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる車両用窓ガラスを提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の車両用窓ガラスは、車両の窓部に設置されたリップ部から成るウェザーストリップに開閉可能に挟持され、撥水性被膜が少なくとも一方の主表面に形成された車両用窓ガラスにおいて、前記撥水性被膜は、少なくとも、前記車両用窓ガラスが閉状態である場合における前記車両の外側の主表面と前記車両の外側に設置されたリップ部とが接触する第1の接触部に形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の車両用窓ガラスは、請求項1記載の車両用窓ガラスにおいて、前記撥水性被膜は、少なくとも、前記車両用窓ガラスが閉状態である場合における前記車両の内側の主表面と前記車両の内側に設置されたリップ部とが接触する第2の接触部に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の車両用窓ガラスは、請求項1又は2記載の車両用窓ガラスにおいて、前記撥水性被膜は、前記車両の外側の主表面全体に形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の車両用窓ガラスは、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用窓ガラスにおいて、前記車両の窓部の内部に収容される位置に形成された孔部を備えることを特徴とする。
請求項5記載の車両用窓ガラスは、請求項4記載の車両用窓ガラスにおいて、前記車両用窓ガラスと前記車両用窓ガラスを開閉するための開閉機構とを前記孔部を介して連結するホルダを備えることを特徴とする。
請求項6記載の車両用窓ガラスは、請求項5記載の車両用窓ガラスにおいて、前記ホルダはロック式ホルダであることを特徴とする。
請求項1記載の車両用窓ガラスによれば、撥水性被膜は、少なくとも、車両用窓ガラスが閉状態である場合における車両の外側の主表面と車両の外側に設置されたリップ部とが接触する第1の接触部に形成されているので、第1の接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラスを閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
請求項2記載の車両用窓ガラスによれば、撥水性被膜は、少なくとも、車両用窓ガラスが閉状態である場合における、車両の内側の主表面と車両の内側に設置されたリップ部とが接触する第2の接触部に形成されているので、第2の接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラスを閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
請求項3記載の車両用窓ガラスによれば、撥水性被膜は車両の外側の主表面全体に形成されているので、搭乗者の視認性を確保することができる。
請求項4記載の車両用窓ガラスによれば、車両のドア部に収容される位置に孔部が形成されたので、窓ガラスに撥水性被膜が形成されていない部分を設ける必要がない。そのため、接触部及びその周辺に形成された撥水性被膜を損なうことがない。
請求項5記載の車両用窓ガラスによれば、車両用窓ガラスと車両用窓ガラスを開閉するための開閉機構とを孔部を介して連結するホルダを備えるので、車両用窓ガラスと開閉機構とを確実に連結することができる。
請求項6記載の車両用窓ガラスによれば、ホルダはロック式ホルダであるので、組み立て作業を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。
なお、本発明の第1の実施の形態として、撥水性被膜が車外側表面のみに形成された(車両の内側の主表面(以下、「車内側表面」という)には形成されていない)車両用窓ガラスを、側辺と上辺に窓枠を有さない車両のドア部に用いた例を示す。
図1(a)及び(b)において、窓ガラス100は、側辺側100c,100d及び上辺側100eに窓枠を有していない車両のドア部(窓部)109に開閉可能に取り付けられる。窓ガラス100の下辺側100fには、窓ガラス100を不図示の開閉機構に連結するための孔部104が形成されている。また、窓ガラス100の車外側表面100aの下辺側100fには、フロロシリコンから成る撥水性被膜102が形成されている。なお、車内側表面100bには、撥水性被膜102が形成されていない。
ドア部109は、金属製のドア構造体107,108と、ドア部109内部への水や埃等の浸入を防ぐ樹脂製のウェザーストリップ101とを備える。ウェザーストリップ101は、ドア構造体107の上面側に設けられた車外側リップ部105と、ドア構造体108の上面側に設けられた車内側リップ部106とから成る。窓ガラス100は、車外側リップ部105及び車内側リップ部106に挟持され、孔部104を含む窓ガラス100の下辺側100fは、ドア部109に収容される。
車外側表面100aと車外側リップ部105とが接触する接触部には水の膜が形成され易く、また、接触部の周辺に雪が付着しやすく、気温が低いと、接触部及びその周辺に付着した水や雪が氷結する。このように、接触部及びその周辺に付着した水や雪が氷結すると、窓ガラス100を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷が大きくなり、窓ガラス100が開きにくくなる。なお、車両の使用者は、窓ガラス100の車外側表面100aに付着した水や雪を拭き取ることができるものの、接触部及びその周辺に付着した氷を完全に除去することは困難であるため、斯かる状況は頻繁に起こる。
斯かる状況において、撥水性被膜102は、窓ガラス100が閉状態である場合における車外側表面100aと車外側リップ部105とが接触する接触部及びその周辺に形成されている。なお、撥水性被膜102が接触部に確実に形成されるためには、接触部の上部1〜10mm程度の部分にも撥水性被膜102が被覆されていることが望ましい。
本第1の実施の形態によれば、撥水性被膜102が、窓ガラス100が閉状態である場合における車外側表面100aと車外側リップ部105とが接触する接触部及びその周辺に形成されているので、接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラス100を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。
なお、本発明の第2の実施の形態として、撥水性被膜が車外側表面及び車内側表面に形成された車両用窓ガラスを側辺と上辺に窓枠を有さない車両のドア部に用いた例を示す。
ここで、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分についてはその説明を省略する。
図2(a)及び(b)において、窓ガラス200は、側辺側200c,200d及び上辺側200eに窓枠を有していない車両のドア部209に開閉可能に取り付けられる。窓ガラス200の下辺側200fには、窓ガラス200を不図示の開閉機構に連結するための孔部204が形成されている。また、窓ガラス200の車外側表面200aの下辺側200fには、フロロシリコンから成る撥水性被膜202が形成されている。また、窓ガラス200の車内側表面200bの全周(側辺側200c,200d、上辺側200e、及び下辺側200f)には、フロロシリコンから成る撥水性被膜203が形成されている。
また、窓ガラス200は、閉状態のときに、側辺側200c,200d及び上辺側200eが、車両のドア部209の窓枠の代わりに車体(ルーフ及びルーフを支えるピラー)に設けられたウェザーストリップ(不図示)に当接される。
ここで、窓ガラス200がドア部209に完全に収容される車種においては、窓ガラス200が下降してドア部209に完全に収容されたときに、車外側リップ部205と車内側リップ部206とが接触することによって、水や埃等がドア部209の内部に侵入することを防いでいるものがある。車外側リップ部205と車内側リップ部206とが接触する場合、車外側リップ部205に付着した水や雪が車内側リップ部206に転写され、この状態で窓ガラス200を上昇させる際に、車内側リップ部206に付着した水や雪の一部が窓ガラス200の車内側表面200bに転写される。また、窓ガラス200の側辺側200c,200d及び上辺側200eが当接されるウェザーストリップ(不図示)のリップ部にもドア部209の開閉時や窓ガラス200の開閉時に水や雪が付着する。
斯かる状況において、撥水性被膜203は、窓ガラス200が閉状態である場合における車内側表面200bと車内側リップ部206とが接触する接触部及びその周辺、並びに、窓ガラス200が閉状態である場合における車内側表面200bと窓ガラス200の側辺側200c,200d及び上辺側200eが当接されるウェザーストリップ(不図示)のリップ部とが接触する接触部及びその周辺に形成されている。なお、撥水性被膜203が接触部に確実に形成されるためには、接触部の周辺部1〜10mm程度の部分にも撥水性被膜203が被覆されていることが望ましい。
本実施の形態によれば、撥水性被膜202に加え、撥水性被膜203が、窓ガラス200が閉状態である場合における車内側表面200bと車内側リップ部206とが接触する接触部及びその周辺、並びに、窓ガラス200が閉状態である場合における車内側表面200bと窓ガラス200の側辺側200c,200d及び上辺側200eが当接されるウェザーストリップ(不図示)のリップ部とが接触する接触部及びその周辺に形成されているので、接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラス200を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
[第3の実施の形態]
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。
なお、本発明の第3の実施の形態として、撥水性被膜が車外側表面のみに形成された(車内側表面には形成されていない)車両用窓ガラスを、窓枠を有する車両のドア部に用いた例を示す。
ここで、第3の実施の形態において、第1及び第2の実施の形態と同一部分についてはその説明を省略する。
図3(a)及び(b)において、窓ガラス300は、下辺側300f、側辺側300c,300d及び上辺側300eに窓枠(不図示)を有する車両のドア部309に開閉可能に取り付けられる。窓ガラス300の下辺側300fには、窓ガラス300を不図示の開閉機構に連結するための孔部304が形成されている。また、窓ガラス300の車外側表面300aの全周(側辺側300c,300d、上辺側300e、及び下辺側300f)には、フロロシリコンから成る撥水性被膜302が形成されている。なお、車内側表面300bには、撥水性被膜302が形成されていない。
ウェザーストリップ301(車外側リップ部305及び車内側リップ部306)は、ドア部309の窓枠の内周全体、即ち、窓ガラス300の下辺側300fのみならず側辺側300c,300d及び上辺側300eとの接触部にも形成されている。
斯かる状況において、撥水性被膜302は、窓ガラス300が閉状態である場合における車外側表面300aと車外側リップ部305とが接触する接触部及びその周辺に形成されている。
本実施の形態によれば、撥水性被膜302が、窓ガラス300が閉状態である場合における車外側表面300aと車外側リップ部305とが接触する接触部及びその周辺に形成されているので、接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラス300を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
[第4の実施の形態]
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。
なお、本発明の第4の実施の形態として、撥水性被膜が車外側表面及び車内側表面に形成された車両用窓ガラスを、窓枠を有する車両のドア部に用いた例を示す。
ここで、第4の実施の形態において、第1乃至第3の実施の形態と同一部分についてはその説明を省略する。
図4(a)及び(b)において、窓ガラス400は、下辺側400f、側辺側400c,400d、及び上辺側400eに窓枠(不図示)を有する車両のドア部409に開閉可能に取り付けられる。窓ガラス400の下辺側400fには、窓ガラス400を不図示の開閉機構に連結するための孔部404が形成されている。また、窓ガラス400の車外側表面400a及び車内側表面400bの全周(側辺側400c,400d、上辺側400e、下辺側400f)には、フロロシリコンから成る撥水性被膜402が形成されている。
ウェザーストリップ401(車外側リップ部405及び車内側リップ部406)は、ドア部409の窓枠の内周全体、即ち、窓ガラス400の下辺側400fのみならず側辺側400c,400d及び上辺側400eとの接触部にも形成されている。
斯かる状況において、撥水性被膜402は、窓ガラス400が閉状態である場合における車外側表面400a(車内側表面400b)と車外側リップ部405(車内側リップ部406)とが接触する接触部及びその周辺に形成されている。
本実施の形態によれば、窓ガラス400が閉状態である場合における車外側表面400a(車内側表面400b)と車外側リップ部405(車内側リップ部406)とが接触する接触部及びその周辺に形成されているので、接触部及びその周辺に付着した氷を比較的小さな力で除去することができる。したがって、氷結した水や雪が付着した窓ガラス400を閉状態から開状態にするときの開閉機構への負荷を低減することができる。
上記第1乃至4の実施の形態では、ウェザーストリップ101,201,301,401は、車外側と車内側にそれぞれ1つのリップ部105,106,205,206,305,306,405,406を有するものとしたが、これに限定されるものではなく、車外側と車内側にそれぞれ2以上のリップ部を有していてもよい。この場合、撥水性被膜102,202,203,302,402は、2以上のリップ部と接触する範囲に形成される。
上記第1乃至4の実施の形態では、撥水性被膜102,202,203,302,402は、窓ガラス100,200,300,400の車外側表面100a,200a,300a,400aと車外側リップ部105,205,305,405とが接触する接触部及びその周辺に形成されるとしたが、必要に応じて、窓ガラス100,200,300,400の車外側表面100a,200a,300a,400aの全体及び/または車内側表面100b,200b,300b,400bの全体に形成されてもよい。これにより、搭乗者の視認性を確保することができる。また、撥水性被膜102は、窓ガラス100,200,300,400を全開したときにドア部109内に収容されない部分、即ち、窓ガラス100,200,300,400のエッジ部及び端面に形成されてもよい(図4)。
上記第1乃至4の実施の形態では、孔部104,204,304,404を2個としたが、これに限定されるものではなく、孔部104,204,304,404は開閉機構の種類に応じて1個以上形成されていればよい。窓ガラス100,200,300,400は孔部104,204,304,404を介して開閉機構に連結されるので、窓ガラス100,200,300,400に撥水性被膜102,202,203,302,402が形成されていない部分を設ける必要がない。そのため、接触部及びその周辺に形成された撥水性被膜102,202,203,302,402を損なうことがない。
なお、窓ガラス100,200,300,400は孔部104,204,304,404を介して開閉機構に直接連結されていてもよく、組み立て作業を容易にするため、窓ガラス100,200,300,400は孔部104,204,304,404に予め取り付けたホルダを介して開閉機構に間接的に連結されていてもよい。このホルダには、既存のリベットやボルトを用いた一般的なホルダを用いてもよく、上記特許文献7に記載されたロック式ホルダを用いてもよい。ロック式ホルダは、一般的なホルダと比較して、工具を必要とせず手動で窓ガラス100,200,300,400に固定可能であり、組み立ての作業性の点からロック式ホルダを用いることが望ましい。
上記第1乃至4の実施の形態では、撥水性被膜102,202,203,302,402にフロロシリコンを用いたが、これに限定されるものではなく、窓ガラス100,200,300,400に撥水機能を付与することができるものであれば何であってもよい。
上記第1乃至4の実施の形態では、本発明を車両用窓ガラス100,200,300,400に適用する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、車両のルーフガラスや車両側部のスライドガラス等に適用されてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は車外側からの正面図であり、(b)は縦断面図である。 従来の車両用窓ガラスの構成を概略的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は縦断面図である。
符号の説明
100 窓ガラス
100a 車外側表面
100b 車内側表面
102 撥水性被膜
104 孔部
105 車外側リップ部
106 車内側リップ部
107,108 ドア構造体
109 ドア部

Claims (6)

  1. 車両の窓部に設置されたリップ部から成るウェザーストリップに開閉可能に挟持され、撥水性被膜が少なくとも一方の主表面に形成された車両用窓ガラスにおいて、
    前記撥水性被膜は、少なくとも、前記車両用窓ガラスが閉状態である場合における前記車両の外側の主表面と前記車両の外側に設置されたリップ部とが接触する第1の接触部に形成されていることを特徴とする車両用窓ガラス。
  2. 前記撥水性被膜は、少なくとも、前記車両用窓ガラスが閉状態である場合における前記車両の内側の主表面と前記車両の内側に設置されたリップ部とが接触する第2の接触部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用窓ガラス。
  3. 前記撥水性被膜は、前記車両の外側の主表面全体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用窓ガラス。
  4. 前記車両の窓部の内部に収容される位置に形成された孔部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用窓ガラス。
  5. 前記車両用窓ガラスと前記車両用窓ガラスを開閉するための開閉機構とを前記孔部を介して連結するホルダを備えることを特徴とする請求項4記載の車両用窓ガラス。
  6. 前記ホルダはロック式ホルダであることを特徴とする請求項5記載の車両用窓ガラス。
JP2006106217A 2006-04-07 2006-04-07 車両用窓ガラス Pending JP2007276656A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106217A JP2007276656A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 車両用窓ガラス
US11/784,386 US20070248796A1 (en) 2006-04-07 2007-04-06 Vehicle window glass

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106217A JP2007276656A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 車両用窓ガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007276656A true JP2007276656A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38619811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006106217A Pending JP2007276656A (ja) 2006-04-07 2006-04-07 車両用窓ガラス

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070248796A1 (ja)
JP (1) JP2007276656A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256060A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Asahi Glass Co Ltd 被膜付き自動車用窓ガラスの製造方法
JP2015533113A (ja) * 2012-08-21 2015-11-19 エージーシー グラス ユーロップ 自動車のガラス
JP2016032613A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 株式会社大都技研 遊技台

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015005330B3 (de) * 2015-04-27 2016-06-30 Audi Ag Scheibe für ein Fenster sowie ein Fenster
GB2554095B (en) * 2016-09-20 2019-10-02 Jaguar Land Rover Ltd A door, a vehicle, an apparatus, a window and a method

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3932725A1 (de) * 1989-09-30 1991-04-18 Bayerische Motoren Werke Ag In einem fensterschacht eines kraftfahrzeugs verschiebbare, insbesondere hoehenverschiebbare fensterscheibe
JPH07292476A (ja) * 1994-04-21 1995-11-07 Asahi Glass Co Ltd 板状体片面の成膜方法及びその装置
JP2000264168A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Isuzu Motors Ltd 部分撥水処理を施した窓ガラス
JP2004255966A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラスホルダー

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9514104D0 (en) * 1995-07-11 1995-09-13 Fso Ltd Novel fluorosilicon compounds and methods of preparing them
US5637772A (en) * 1995-09-22 1997-06-10 Aerojet General Corporation Fluorinated diamines and polymers formed therefrom
EP0825241B1 (en) * 1996-08-16 2003-03-26 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Water repellent coating composition, method for preparing the same, and coating films and coated articles using the same
DE19800062A1 (de) * 1998-01-02 1999-07-08 Volkswagen Ag Fensteranordnung mit einer verschiebbaren Fensterscheibe
US6125589A (en) * 1999-12-17 2000-10-03 Meritor Heavy Vehicle Systems, Llc Device for reducing friction on sliding glass
FR2860755B1 (fr) * 2003-10-10 2007-06-29 Arvinmeritor Light Vehicle Sys Vitre et procede de reglage de la vitre dans une porte

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3932725A1 (de) * 1989-09-30 1991-04-18 Bayerische Motoren Werke Ag In einem fensterschacht eines kraftfahrzeugs verschiebbare, insbesondere hoehenverschiebbare fensterscheibe
JPH07292476A (ja) * 1994-04-21 1995-11-07 Asahi Glass Co Ltd 板状体片面の成膜方法及びその装置
JP2000264168A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Isuzu Motors Ltd 部分撥水処理を施した窓ガラス
JP2004255966A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラスホルダー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256060A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Asahi Glass Co Ltd 被膜付き自動車用窓ガラスの製造方法
JP2015533113A (ja) * 2012-08-21 2015-11-19 エージーシー グラス ユーロップ 自動車のガラス
JP2016032613A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 株式会社大都技研 遊技台

Also Published As

Publication number Publication date
US20070248796A1 (en) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140047772A1 (en) Vehicle window assembly with articulating panel
JP2011020525A (ja) 車両用ドアの下部構造
JP2007276656A (ja) 車両用窓ガラス
JPH08216695A (ja) 自動車用ウエザストリップ
US10752101B2 (en) Structure of attaching weather strip
JPH08225020A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2008006833A (ja) 車両の前部構造
JP2008006835A (ja) 車両の前部構造
US8297683B2 (en) Mounting frame member for motor vehicle tailgate having frameless window pane
EP2282905B1 (en) A motor vehicle door seal
JP2002274190A (ja) ウエザーストリップ
JP2007238048A (ja) ウエザストリップにおける型成形部のリップ保持構造。
JP2006182313A (ja) 車両用ドアのシール構造
CN201980057U (zh) 汽车挡水膜
JP5400438B2 (ja) ウェザーストリップの取付構造
JP5085409B2 (ja) ウェザストリップの取付構造
JP2012201128A (ja) 車両用樹脂製パネルの接合部構造
JP2004149080A (ja) クォータウインドウの振動抑制構造
JP6662700B2 (ja) 車両用サイドバイザ
JP4716187B2 (ja) 自動車ドアのシール構造
JP6654075B2 (ja) リトラクタブルルーフ車両のバックウインドウ部シール構造
JP2007269137A (ja) ウェザーストリップとその取付構造及び取付方法
JP4455984B2 (ja) 車両用ドア
JP2002127841A (ja) 自動車用ウエザーストリップ
JPH0530486Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110913