JP2007276016A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の手を煩わせることなく簡単に天井カバーを開閉することができる工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械1は、互いに対峙した側壁を左右両側に有するベッドと、テーブル20と、前後方向に移動自在に設けられる第1サドル16と、第2サドル17と、主軸頭18と、主軸と、加工領域の前側などを覆うカバー61と、加工領域の上側を覆う天井カバー70とを備える。天井カバー70は、ベッド左右両側の各側壁の上部に支持され、前後方向に移動自在且つ伸縮自在となったカバー本体71であって、後端側が第1サドル16の前面側に固設されるとともに、前端側がカバー61に当接可能に設けられたカバー本体71と、カバー本体71の移動を案内する案内部材75と、カバー61に当接したカバー本体71の前端側がカバー61から離れるのを規制する第1規制機構と、収縮したカバー本体71が伸長するのを規制する第2規制機構79とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベッドと、ベッドに配設され、ワークが載置されるテーブルと、軸中心に回転自在に設けられ、工具を保持する主軸と、テーブルと主軸とを加工領域内で直交3軸方向に相対移動させる送り機構と、加工領域を覆うカバーとを備えた工作機械に関する。
前記工作機械は、従来、例えば、矩形状をした基部、及びこの基部の左右両側にそれぞれ立設され、間隔を空けて対峙する2つの側壁からなるベッドと、ベッドの基部の上面に配設され、ワークが載置されるテーブルと、長手方向が前記左右方向に沿ったビーム状の部材からなり、長手方向の両端部が前記ベッド両側の側壁の上面に水平面内で前後方向に移動自在に支持されたクロスビームと、クロスビームの前面に前記左右方向に移動自在に支持されたサドルと、サドルの前面に鉛直方向に移動自在に支持された主軸頭と、前記テーブルよりも上方で軸線が鉛直方向に配置されるとともに、当該軸線中心に回転自在に主軸頭の下端部によって支持され、工具を保持する主軸などから構成されている。
また、前記工作機械は、クロスビームを前後方向に移動させる第1送り機構と、サドルを左右方向に移動させる第2送り機構と、主軸頭を鉛直方向に移動させる第3送り機構と、主軸をその軸線中心に回転させる回転駆動機構と、当該工作機械の周囲を覆うカバーであり、その前面(ベッド前面)側に左右方向にスライド移動して開く扉が設けられたカバーとを更に備えている。
この工作機械では、第1送り機構によってクロスビームが前後方向に移動せしめられ、第2送り機構によってサドルが左右方向に移動せしめられ、第3送り機構によって主軸頭が鉛直方向に移動せしめられ、また、回転駆動機構によって主軸がその軸線中心に回転せしめられることにより、テーブル上に載置されたワークが、主軸に保持された工具によって加工される。尚、加工中、当該加工により発生した切りくずや、工具とワークとの接触部に適宜供給される切削液が外部に飛散するのが、カバーによって防止されている。
ところで、テーブルに対するワークの着脱は、当該ワークが軽く小さいものである場合には、作業者自身によって行われるものの、当該ワークが重く大きいものである場合には、クレーンなどの吊り下げ装置を用いて、当該ワークを工作機械の内部に搬入したり、工作機械の外部に搬出することで行われており、この場合、カバーの扉によって形成される開口部だけでは、十分な搬入,搬出空間を確保することができないため、カバーの一部を取り外す必要があるなど、効率的に作業を進めることができない。
そこで、実開平6−24847号公報に開示されているように、前記カバーを、左右方向にスライド移動して開く扉を備え、ベッドの基部の前面側に設けられて、ベッド両側の側壁に囲まれて形成される空間の前側を覆う前カバーと、ベッド両側の側壁間に設けられて前記空間の上側を覆う第1天井カバーと、主軸頭の左側面,ベッドの左側壁,クロスビームの前面及び第1天井カバーの間、並びに主軸頭の右側面,ベッドの右側壁,クロスビームの前面及び第1天井カバーの間にそれぞれ設けられて前記空間の上側を覆う第2天井カバー及び第3天井カバーなどから構成した工作機械が提案されている。
前記第1天井カバーは、前後方向に繰り出し/巻き取り可能となったシートカバーから構成されて、主軸頭(クロスビーム)の前後方向への移動を許容可能となっており、一端側が前カバーの上部に着脱自在に接続し、他端側が主軸頭の前面に接続している。
前記第2天井カバー及び第3天井カバーは、左右方向に繰り出し/巻き取り可能となったシートカバーから構成されて、主軸頭(サドル)の左右方向への移動を許容可能となっており、第2天井カバーは、一端側がベッドの左側壁の上部に、他端側が主軸頭の左側面に接続し、第3天井カバーは、一端側がベッドの右側壁の上部に、他端側が主軸頭の右側面に接続している。
尚、第1天井カバーの他端側は、主軸頭が鉛直方向及び左右方向に移動可能に当該主軸頭に接続しており、第2及び第3天井カバーの一端側は、クロスビームとともに前後方向に移動するようにベッドの左側壁又は右側壁に接続している。
このような前カバー,第1天井カバー,第2天井カバー及び第3天井カバーを備えた工作機械では、クレーンなどの吊り下げ装置を用いてワークを工作機械の内部に搬入したり、工作機械の外部に搬出する際に、第1天井カバーの一端側を前カバーから外して主軸頭側に巻き取らせることで、この巻き取られた第1天井カバー及び開かれた前カバーの扉により当該ワークの搬入,搬出に必要な開口部を形成して、効率的にワークを着脱することができる。
実開平6−24847号公報
しかしながら、上述の実開平6−24847号公報に開示された工作機械では、第1天井カバーを主軸頭側に巻き取らせて当該第1天井カバーにより覆われていた部分を開口させるには、第1天井カバーの一端側を前カバーから外して主軸頭側に巻き取らせる必要があり、また、ワークの搬入,搬出後は、当該第1カバーを繰り出してその一端側を前カバーに取り付けなければならず、使い勝手が良くないという問題があった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、作業者の手を煩わせることなく簡単に天井カバーを開閉することができる工作機械の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
矩形状をした基部と、該基部の両側にそれぞれ立設され、間隔を空けて対峙する左右両側2つの側壁とからなるベッドと、前記ベッドの2つの側壁に囲まれた空間内で該ベッドに配設され、ワークが載置されるテーブルと、矩形状且つ枠状に形成されて長手方向の両端部が前記ベッド両側の各側壁の上部にそれぞれ支持され、少なくとも水平面内で前後方向に移動自在に設けられる移動体と、前記移動体によって軸中心に回転自在に支持され、工具を保持する主軸と、前記主軸を軸中心に回転させる回転駆動機構と、前記前後方向を含む直交3軸方向に前記テーブル及び移動体を相対移動させて前記ワークと工具とを加工領域内で相対移動させる送り機構と、開閉自在に構成された扉を有し、前記ベッドの前面側に設けられて前記加工領域の前側を覆う前カバーと、前記加工領域の上側を覆う天井カバーとを備えた工作機械であって、
前記天井カバーは、
前記ベッド両側の各側壁の上部に前記前後方向に移動自在に支持されるとともに、前記前後方向に伸縮自在に構成されたカバー本体であって、一端側が前記移動体の前面側に固設されるとともに、他端側が前記前カバーに当接可能に設けられ、他端側に第1係合部及び第2係合部をそれぞれ備えたカバー本体と、
前記カバー本体の前記前後方向への移動を案内する案内手段と、
前記前カバーに配設される第1規制手段であって、前記カバー本体の第1係合部と係合可能な係合部材を備え、該係合部材と第1係合部とを係合させて、前記前カバーに当接した前記カバー本体の他端側が該前カバーから離れるのを規制する第1規制手段と、
前記移動体に配設される第2規制手段であって、前記カバー本体の第2係合部と係合可能な係合部材を備え、該係合部材と第2係合部とを係合させて、収縮状態にある前記カバー本体が伸長状態となるのを規制する第2規制手段とから構成されてなることを特徴とする工作機械に係る。
この発明によれば、送り機構により、テーブル及び移動体が前後方向を含む直交3軸方向に相対移動せしめられて、当該テーブル上に載置されたワークと主軸に保持された工具とが加工領域内で相対移動せしめられるとともに、回転駆動機構により主軸がその軸線中心に回転せしめられることで、ワークが工具によって加工される。
このとき、第2規制手段の係合部材とカバー本体の第2係合部とは係合しておらず、第1規制手段の係合部材とカバー本体の第1係合部とが係合しており、移動体の前後方向への移動によってカバー本体が開くことはなく、また、カバー本体が伸縮自在となっていることから、移動体の前後方向への移動が阻害されることはない。
また、加工中においては、加工領域の前側を覆う前カバーや、加工領域の上側を覆う天井カバーなどによって、当該加工により発生した切りくずや、工具とワークとの接触部に適宜供給される切削液が外部に飛散するのが防止されている。
そして、一連の加工が完了し、テーブルに対してワークの着脱を行う際には、移動体とカバー本体の他端側とが接近するように当該移動体を前カバー側に移動させてカバー本体を収縮させた後、第1規制手段の係合部材とカバー本体の第1係合部との係合状態を解除するとともに、第2規制手段の係合部材とカバー本体の第2係合部とを係合させて、当該移動体を奥側(前カバーから離れる方向)に移動させる。これにより、カバー本体が案内手段により案内されて当該移動体とともに収縮状態で移動し、加工領域の上側が開口する。また、前カバーの扉を開けると、加工領域の前側が開口する。
このようにして、天井カバーや前カバーを開けて開口部を形成し、ワークの着脱を行うと、移動体をカバー本体とともに前カバー側に移動させた後、第2規制手段の係合部材と第2係合部との係合状態を解除するとともに、第1規制手段の係合部材と第1係合部とを係合させる。この後、上述のようにして、テーブル上の新たなワークが加工される。
斯くして、本発明に係る工作機械によれば、天井カバーのカバー本体を、収縮させた状態に保持可能且つ移動体とともに前後方向に移動可能に構成したので、作業者は、カバー本体を収縮状態として移動体を前後方向に移動させるだけで、簡単に天井カバー(加工領域の上側)を開閉することができる。これにより、例えば、クレーンなどの吊り下げ装置によってワークをテーブルに着脱するといった作業をより効率的に行うことができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る工作機械の概略構成を示した斜視図であり、図3及び図4は、本実施形態に係る工作機械本体,工具交換装置及びパレット交換装置の概略構成を示した斜視図である。また、図5は、本実施形態に係る工作機械本体の一部を示した正面図であり、図6は、図5における矢示A−A方向の断面図である。また、図7乃至図9は、本実施形態に係る天井カバーなどの一部を示した平面図であり、図10は、図7における矢示B−B方向の断面図であり、図11及び図12は、図8における矢示C−C方向の断面図であり、図13は、図9における矢示D−D方向の断面図である。
図1乃至図6に示すように、本例の工作機械1は、立形マシニングセンタと呼ばれるタイプの工作機械本体10と、この工作機械本体10に付設された工具交換装置40,パレット交換装置45及び切りくず回収装置50と、これら工作機械本体10,工具交換装置40及びパレット交換装置45を覆うカバー60とを備えて構成される。
前記工作機械本体10は、ベッド11と、ベッド11に配設され、水平面内で前後方向(Y軸方向)に移動自在となった第1サドル16と、第1サドル16に配設され、水平面内で左右方向(X軸方向)に移動自在となった第2サドル17と、第2サドル17に配設され、鉛直方向(Z軸方向)に移動自在となった主軸頭18と、主軸頭18によって軸線中心に回転自在に支持され、工具Tを保持する主軸19と、ベッド11に配設されてワークWが上面に載置されたパレットPが取り付けられるとともに、Y軸と平行な回転中心軸回り(B軸方向)に回転自在且つパレットPの上面に垂直な中心軸回り(C軸方向)に回転自在となったテーブル20などから構成される。
また、工作機械本体10は、第1サドル16のY軸に沿った移動を案内するY軸案内機構21と、第2サドル17のX軸に沿った移動を案内するX軸案内機構22と、主軸頭18のZ軸に沿った移動を案内するZ軸案内機構(図示せず)と、第1サドル16をY軸方向に移動させるY軸送り機構24と、第2サドル17をX軸方向に移動させるX軸送り機構25と、主軸頭18をZ軸方向に移動させるZ軸送り機構26と、主軸19をその軸線中心に回転させる主軸回転駆動機構(図示せず)と、テーブル20をB軸方向に回転させて所定の回転角度位置に割り出す第1テーブル回転駆動機構(図示せず)と、テーブル20をC軸方向に回転させて所定の回転角度位置に割り出す第2テーブル回転駆動機構(図示せず)とを備えている。
前記ベッド11は、平面視矩形状に形成される基部12と、X軸方向に間隔を空けて対峙し、基部12の両側にそれぞれ立設された左右両側2つの側壁13,14(正面左側の左側壁13及び正面右側の右側壁14)と、基部12の奥側に立設され、左右両側の側壁13,14間に設けられる後面側の側壁(後側壁)15とからなる。
前記基部12は、その中央部上面に一方側が開口し、他方側が奥側外周面に開口した切りくず排出穴12aを備えており、当該基部12の上面は、切りくず排出穴12aの開口部側に傾斜して形成されるとともに、左側壁13との付根部や右側壁14との付根部が傾斜して形成されている。
前記左側壁13には、工具交換装置40による工具Tの交換時に、当該工作機械本体10の内部(各側壁13,14,15により囲まれた空間内)に対して工具Tを搬入,搬出するための工具交換穴13aが外面側から内面側に貫通して形成されており、前記右側壁14には、パレット交換装置45によるパレットPの交換時に、当該工作機械本体10の内部(各側壁13,14,15により囲まれた空間内)に対してパレットPを搬入,搬出するためのパレット交換穴14aが外面側から内面側に貫通して形成されている。
前記テーブル20は、パレットPが取り付けられるパレット取付部20aと、このパレット取付部20aをC軸方向に回転自在に支持するとともに、ベッド11の後側壁15の内面にB軸方向に回転自在に支持される支持部20bとからなり、パレット取付部20aに取り付けられるパレットPが切りくず排出穴12aの略上方位置に位置するように、且つ支持部20bの下面が基部12の上面と一定間隔を隔てるように各側壁13,14,15に囲まれた空間内に配置されている。
前記パレット取付部20aは、前記第2テーブル回転駆動機構(図示せず)によりC軸方向に回転せしめられて所定の回転角度位置に割り出され、前記支持部20bは、前記第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に回転せしめられて所定の回転角度位置に割り出されるように構成されており、支持部20bがB軸方向に回転してパレットPがB軸方向に旋回したり、パレット取付部20aとともにパレットPがC軸方向に回転することで、当該パレットP上のワークWが適宜角度位置に割り出される。
前記第1サドル16は、矩形状且つ枠状に形成されて、横辺がX軸に、縦辺がY軸に平行に配置されており、長手方向の両端部がY軸方向に移動自在にベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にそれぞれ支持されている。また、第1サドル16の長手方向両端部間の前面側且つ下部側外周面には凹部16aが形成されており、この凹部16aによって、図6に示すように、第1サドル16がベッド11の前面側に移動したときに、当該第1サドル16の前面側外面がベッド11の前面側で各種作業をしている作業者Sに当たるのが防止される。
前記第2サドル17は、Y軸方向の両側に突出して形成された突出部17aと、鉛直方向に貫通した貫通穴17bとを備え、前記各突出部17aがX軸方向に移動自在に第1サドル16の横辺部上面にそれぞれ支持されて当該第1サドル16の枠内に設けられている。また、前記主軸頭18は、第2サドル17の貫通穴17b内にZ軸方向に移動自在に支持され、前記主軸19は、テーブル20よりも上方で軸線がZ軸方向と平行に配置され、主軸頭18の下端部に回転自在に支持されている。
前記Y軸案内機構21は、ベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にY軸に沿ってそれぞれ配設されたガイドレール21aと、第1サドル16の長手方向の両端部下面にそれぞれ固設され、このガイドレール21aに移動自在に係合したスライダ21bとからなる。
前記Y軸送り機構24は、ベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にそれぞれ配設された駆動モータ24aと、ベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にY軸に沿ってそれぞれ配設され、各駆動モータ24aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ24bと、第1サドル16の各縦辺部外周面にそれぞれ固設され、各ボールねじ24bと螺合したナット24cとからなる。
このY軸案内機構21及びY軸送り機構24では、駆動モータ24aが駆動されてボールねじ24bが軸中心に回転し、これに沿ってナット24cが移動することで、ガイドレール21a及びスライダ21bにより案内されて第1サドル16がY軸方向に移動する。
前記X軸案内機構22は、第1サドル16の各横辺部上面にX軸に沿ってそれぞれ配設されたガイドレール22aと、第2サドル17の各突出部17aの下面にそれぞれ固設され、このガイドレール22aに移動自在に係合したスライダ22bとからなる。
前記X軸送り機構25は、第1サドル16の縦辺部の一方に配設された駆動モータ25aと、第1サドル16の枠内にX軸に沿って配設され、駆動モータ25aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ25bと、第2サドル17に固設され、ボールねじ25bと螺合したナット(図示せず)とからなる。
このX軸案内機構22及びX軸送り機構25では、駆動モータ25aが駆動されてボールねじ25bが軸中心に回転し、これに沿ってナット(図示せず)が移動することで、ガイドレール22a及びスライダ22bにより案内されて第2サドル17がX軸方向に移動する。
前記Z軸案内機構(図示せず)は、第2サドル17の貫通穴17bのX軸方向両側の内周面にZ軸に沿ってそれぞれ配設されたガイドレール(図示せず)と、主軸頭18のX軸方向両側の外周面にそれぞれ固設され、このガイドレール(図示せず)に移動自在に係合したスライダ(図示せず)とからなる。
前記Z軸送り機構26は、第2サドル17のX軸方向両側の上面にそれぞれ配設された駆動モータ26aと、第2サドル17のX軸方向両側の内部にZ軸に沿ってそれぞれ配設され、各駆動モータ26aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ(図示せず)と、主軸頭18のX軸方向両側の外周面にそれぞれ固設され、各ボールねじ(図示せず)と螺合したナット(図示せず)とからなる。
このZ軸案内機構(図示せず)及びZ軸送り機構26では、駆動モータ26aが駆動されてボールねじ(図示せず)が軸中心に回転し、これに沿ってナット(図示せず)が移動することで、ガイドレール(図示せず)及びスライダ(図示せず)により案内されて主軸頭18がZ軸方向に移動する。
前記工具交換装置40は、工具Tを保持する複数の保持部41aを備え、ベッド11の左側壁13の外面に支持された工具マガジン41と、水平回転して、主軸19に保持された工具Tを一方端側で把持するとともに、左側壁13の工具交換穴13aを介し工具マガジン41から工作機械本体10の内部側に移送されて所定位置に位置決めされた工具(次工具)Tを他方端側で把持する交換アーム42と、左側壁13の内面に支持されて交換アーム42を支持し、当該交換アーム42を水平回転させるとともに、鉛直方向に移動させる駆動機構部43などからなる。
この工具交換装置40は、駆動機構部43による交換アーム42の水平回転動作及び鉛直方向への移動動作により、主軸19の工具Tと所定位置に位置決めされた次工具T(図3や図4の2点鎖線参照)とを交換し、これらの各工具Tの搬入及び搬出を左側壁13の工具交換穴13aから行うようになっている。
前記パレット交換装置45は、パレットPが上面に載置される複数のパレット載置台46aを備え、当該各パレット載置台46aを鉛直軸回りに矢示方向(図3及び図4参照)に旋回移動させるパレット移動台46と、パレット移動台46と工作機械本体10との間に配設され、所定位置に旋回移動したパレット載置台46aと工作機械本体10のテーブル20との間でパレットPを移送する移送機構47とからなる。
前記移送機構47は、ベッド11の右側壁14のパレット交換穴14aを介しテーブル20に対して進退可能な移送部材47aを備えており、パレットPの移送時に、この移送部材47aをテーブル20側に移動させて、当該パレット交換穴14aからパレットPの搬入及び搬出を行い、このようにして、テーブル20上の、加工済みのワークWが載置されたパレットPと、未加工のワークWが載置された新たなパレットPとを交換する。
尚、パレットPに対するワークWの着脱は、パレット載置台46a(パレットP)がパレット移動台46における所定の旋回移動位置に旋回移動したときに、作業者などによって行われ、こうして、当該パレットPから加工済みのワークWが取り外され、未加工のワークWが当該パレットPに取り付けられる。
また、本実施形態では、パレット交換装置45によってパレットPを交換することによりテーブル20上のワークWを交換しているが、これに限られるものではなく、ワークWが軽く小さいものである場合には、作業者自身により、ワークWが重く大きいものである場合には、クレーンなどの吊り下げ装置により、テーブル20に対して直接ワークWを着脱することもできる。後述するように、本例の工作機械1は、天井カバー70のカバー本体71を収縮させた状態で第1サドル16をY軸方向に移動させることにより当該天井カバー70を開閉することができることから、前記吊り下げ装置を用いてワークWの着脱を行っても、当該作業を効率的に進めることができる。
前記切りくず回収装置50は、ワークWの加工により生じた切りくずを所定の搬送方向に搬送して機外に排出する排出機構51と、搬送方向上流側で排出機構51の下方に配置され、切削液を貯留する貯留タンク54と、搬送方向下流端で排出機構51の下方に配置された回収ボックス55と、切りくず排出穴12a内の基部12上面開口部側や、後側壁15の、切りくず排出穴12aの基部12上面開口部側に設けられた複数のノズル体56と、貯留タンク54内の切削液を各ノズル体56に供給して吐出させる供給ポンプ(図示せず)とを備える。
前記排出機構51は、複数のプレートを無端環状に連結して構成され、切りくずを搬送する搬送ベルト52と、切りくず排出穴12a内に配置される水平部53a及び工作機械1の機外に配置される傾斜部53cを備え、搬送ベルト52を収容して回動自在に支持する支持部材53と、搬送ベルト52を矢示方向(図6参照)に回動させる駆動モータ(図示せず)などからなる。
前記支持部材53の水平部53aは、上下が開口して形成されており、この開口部53bから切りくず及び切削液が搬送ベルト52上に落下し、また、搬送ベルト52上に落下した切削液は、当該開口部53bから更に下方(後述のように貯留タンク54内)に流下するようになっている。また、支持部材53の傾斜部53cは、搬送方向下流端側の下面が開口しており、搬送ベルト52によって搬送された切りくずがこの開口部(図示せず)から回収ボックス55内に落下して集積される。
前記貯留タンク54は、支持部材53の水平部53aの下方に配置され、搬送ベルト52から流下した切削液を貯留する。また、前記ノズル体56は、図示しない供給管を介して前記供給ポンプ(図示せず)から供給される切削液をテーブル20上のパレットP側に向けて吐出するように構成される。
この切りくず回収装置50では、切りくず及び切削液が、基部12の傾斜した上面や、基部12と左側壁13及び右側壁14との傾斜した付根部、各側壁13,14,15に囲まれた空間内に適宜設けられる図示しないカバーにより切りくず排出穴12a側に導かれて、当該切りくず排出穴12aから、駆動モータ(図示せず)によって回動せしめられる搬送ベルト52上に落下すると、当該切りくずは、搬送ベルト52上に載置されて機外に向けて搬送され、搬送方向下流端で回収ボックス55内に落下して回収される。一方、当該切削液は、搬送ベルト52から更に流下して貯留タンク54内に貯留される。
また、テーブル20の支持部20bが、図5や図6に示すように、第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に180°回転せしめられ、当該支持部20bやパレット取付部20aに取り付けられたパレットP上のワークWが逆さまとなった状態で、供給ポンプ(図示せず)から供給された切削液が各ノズル体56から吐出されると、この吐出された切削液により、支持部20b上やパレット取付部20a上、パレットP上、ワークW上などに堆積した切りくずが除去されて下方に落下せしめられ、切りくず排出穴12aから搬送ベルト52上に落下して機外に搬送,回収される。
前記カバー60は、工作機械本体10の外周部及び工具交換装置40を覆う第1カバー61と、第1カバー61に接続し、パレット交換装置45を覆う第2カバー62と、工作機械本体10の第1サドル16の枠内に、第2サドル17のX軸方向への移動を許容可能に設けられるテレスコピック式の第3カバー63と、ベッド11の各側壁13,14,15により囲まれた空間の上部を閉塞する天井カバー70と、ベッド11の左側壁13の工具交換穴13aを閉塞する工具交換穴扉(図示せず)と、ベッド11の右側壁14のパレット交換穴14aを閉塞するパレット交換穴扉(図示せず)などを備える。尚、前記各交換穴扉(図示せず)は、工具交換装置40による工具交換時やパレット交換装置45によるパレット交換時に適宜開かれるようになっている。
前記第1カバー61は、工作機械本体10の前面側に、ベッド11の左側壁13側にスライド移動して開く左扉61aと右側壁14側にスライド移動して開く右扉61bとを備えており、開かれた各扉61a,61bは、当該第1カバー61の前面側に形成された収容穴61c内に収容されるようになっている。
前記第2カバー62は、前記第1カバー61と同様に、左右両側にスライド移動して開く扉62aを備えており、この扉62aによる開口部から、パレット交換装置45のパレット移動台46のパレットPに対してワークWが着脱される。
前記天井カバー70は、第1サドル16の前面と第1カバー61との間に配置され、ベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にY軸方向に移動自在にそれぞれ支持されるカバー本体71と、カバー本体71のY軸方向への移動を案内する案内部材75と、左側壁13及び右側壁14の上方で第1カバー61の前面側内面に配設される第1規制機構76と、第1サドル16の前面に配設される第2規制機構79などを備える。尚、第1サドル16の後面と第1カバー61(ベッド11の後側壁15)との間についても図示しない適宜カバーによって閉塞されるようになっている。
前記カバー本体71は、Y軸方向に伸縮自在となったテレスコピック式のカバーから構成されており、前端部側が第1カバー61の各扉61a,61bの上部に当接可能に設けられ、後端部側が第1サドル16の前面であり且つ凹部16aよりも上側に固設され、下部がベッド11の各側壁13,14の上面でY軸案内機構21のガイドレール21aよりも内側に設けられる。
また、カバー本体71は、各扉61a,61bに当接するフランジ部72を前端部に、上方に突出した第1係合部73を前部側上面であり且つX軸方向の両端部側に、Y軸方向に所定間隔で設けられるとともにX軸と平行に設けられ、上方に突出した複数の突起部74を上面にそれぞれ備えている。尚、最も前端部側に形成された前記突起部74は、前記第2規制機構79と係合する第2係合部74aとして機能するようになっている。
前記案内部材75は、ベッド11の左側壁13及び右側壁14の上面にガイドレール21aよりも内側でY軸と平行にそれぞれ配設されており、カバー本体71の下部との係合関係によってカバー本体71のY軸方向への移動を案内する。
前記各第1規制機構76は、カバー本体71の第1係合部73と係合可能な係合部材77と、第1カバー61に固設されたブラケット76aに支持されてカバー本体71よりも上方に配置され、係合部材77を昇降させる昇降機構78とからなり、昇降機構78により係合部材77を下降させることで、係合部材77と第1係合部73とを係合させて、各扉61a,61bに当接したカバー本体71のフランジ部72が当該各扉61a,61bから離れるのを規制する。
前記第2規制機構79は、カバー本体71の第2係合部74aと係合可能な係合部材80と、第1サドル16に固設されたブラケット79aに支持されてカバー本体71よりも上方に配置され、係合部材80を昇降させる昇降機構81とからなり、昇降機構81により係合部材80を下降させることで、係合部材80と第2係合部74aとを係合させて、収縮状態にあるカバー本体71が伸長状態となるのを規制する。
このカバー60では、第1カバー61や第3カバー63、天井カバー70、工具交換穴扉(図示せず)、パレット交換穴扉(図示せず)の他、ベッド11の各側壁13,14,15の内面に適宜設けられたカバー(図示せず)などによって、当該各側壁13,14,15により囲まれた空間(加工領域)が閉塞され、切りくずや切削液の外部への飛散が防止される。
また、この天井カバー70では、ワークWの加工時には、第2規制機構79の係合部材80とカバー本体71の第2係合部74aとは係合しておらず、各第1規制機構76の係合部材77とカバー本体71の第1係合部73とが係合した状態に設けられており(図7,図8,図10及び図11参照)、第1サドル16のY軸方向への移動によってカバー本体71が開くことはなく、また、カバー本体71が伸縮自在となっていることから、第1サドルのY軸方向への移動が阻害されることはない。
一方、前記吊り下げ装置を用いたワークWの着脱時には、第1サドル16とカバー本体71の前部側とが接近するように当該第1サドル16を前方(扉61a,61b側)に移動させてカバー本体71を収縮させた後(図8及び図11参照)、各第1規制機構76の昇降機構78により係合部材77を上昇させて当該係合部材77とカバー本体71の第1係合部73との係合状態を解除するとともに、第2規制機構79の昇降機構81により係合部材80を下降させて当該係合部材80とカバー本体71の第2係合部74aとを係合させ(図8及び図12参照)、当該第1サドル16を後方(扉61a,61bから離れる方向)に移動させる(図9及び図13参照)。
これにより、カバー本体71が案内部材75により案内されて当該第1サドル16とともに収縮状態で移動し、加工領域の上側が開口する。また、第1カバー61の各扉61a,61bを開けると、加工領域の前側が開口する。
このようにして、天井カバー70や第1カバー61を開けて開口部を形成し、ワークWの着脱を行うと、第1サドル16をカバー本体71とともに前方に移動させた後(図8及び図12参照)、第2規制機構79の昇降機構81により係合部材80を上昇させて当該係合部材80とカバー本体71の第2係合部74aとの係合状態を解除するとともに、各第1規制機構76の昇降機構78により係合部材77を下降させて当該係合部材77とカバー本体71の第1係合部73とを係合させる(図8及び図11参照)。これにより、前記吊り下げ装置を用いたワークWの着脱作業が完了する。
以上のように構成された本例の工作機械1によれば、Y軸送り機構24によって第1サドル16がY軸案内機構21による案内の下Y軸方向に移動せしめられ、X軸送り機構25によって第2サドル17がX軸案内機構22による案内の下X軸方向に移動せしめられ、Z軸送り機構26によって主軸頭18がZ軸案内機構(図示せず)による案内の下Z軸方向に移動せしめられ、また、主軸回転駆動機構(図示せず)によって主軸19がその軸線中心に回転せしめられることにより、テーブル20のパレットP上のワークWが、主軸19に保持された工具Tによって加工される。
そして、切削加工により生じた切りくずや、工具TとワークWとの接触部に適宜供給された切削液は、切りくず排出穴12aから搬送ベルト52上に落下し、当該切りくずは、搬送ベルト52により搬送されて回収ボックス55内に回収される一方、当該切削液は、搬送ベルト52から更に下方に流下して貯留タンク54内に貯留される。
尚、当該加工中において、テーブル20のパレット取付部20aは、第2テーブル回転駆動機構(図示せず)によりC軸方向に回転せしめられて所定の回転角度位置に割り出され、テーブル20の支持部20bは、第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に回転せしめられて所定の回転角度位置に割り出されており、これによって、パレットP(パレットP上のワークW)が、C軸方向における所定の回転角度位置に、B軸方向における所定の旋回角度位置に割り出されている。また、工具交換装置40により、ベッド11の左側壁13の工具交換穴13aから工具Tの搬入,搬出が行われて工具交換が適宜行われる。
一連の加工が完了すると、テーブル20の支持部20bが、第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に回転せしめられてパレットP上のワークWが逆さまとされた後、各ノズル体56から切削液が吐出せしめられ、これにより、支持部20b上やパレット取付部20a上、パレットP上、ワークW上などに堆積した切りくずが除去される。尚、除去された切りくずは、切りくず排出穴12aから搬送ベルト52上に落下して機外に搬送,回収される。
この後、テーブル20の支持部20bが、再び第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に回転せしめられて水平姿勢とされると、パレット交換装置45により、ベッド11の右側壁14のパレット交換穴14aからパレットPの搬入,搬出が行われてパレット交換が行われる。
ところで、本例の工作機械1では、上述のように、ワークWの着脱はパレット交換装置45によって行うこともできるが、天井部を開口させ、適宜吊り下げ装置(図示せず)を用いて行うこともできる。この場合には、まず、第1サドル16を前方に移動させてカバー本体71を収縮させた後、各第1規制機構76の係合部材77とカバー本体71の第1係合部73との係合状態を解除するとともに、第2規制機構79の係合部材80とカバー本体71の第2係合部74aとを係合させる。
この後、第1サドル16を後方に移動させると、カバー本体71が収縮状態で当該第1サドル16とともに移動して加工領域の上側を開口させることができ、また、第1カバー61の各扉61a,61bを開けると、加工領域の前側を開口させることができる。
そして、天井カバー70や第1カバー61に形成された開口部からワークWの搬入,搬出を行い、この後、第1サドル16をカバー本体71とともに前方に移動させ、第2規制機構79の係合部材80とカバー本体71の第2係合部74aとの係合状態を解除するとともに、各第1規制機構76の係合部材77とカバー本体71の第1係合部73とを係合させる。こうして、ワークWの着脱作業が完了し、上記と同様にして当該ワークWが加工される。
斯くして、本例の工作機械1によれば、天井カバー70のカバー本体71を、収縮させた状態に保持可能且つ第1サドル16とともにY軸方向に移動可能に構成したので、作業者は、カバー本体71を収縮状態として第1サドル16をY軸方向に移動させるだけで、簡単に天井カバー70(加工領域の上側)を開閉することができる。これにより、例えば、クレーンなどの吊り下げ装置によってワークWをテーブル20に着脱するといった作業をより効率的に行うことができる。
また、テーブル20をベッド11の3つの側壁13,14,15により囲まれた空間内に配設するとともに、第1サドル16の長手方向両端部をベッド11の左右両側の側壁13,14上部にY軸方向に移動可能に支持させ、第2サドル17を第1サドル16の枠内にX軸方向に移動可能に配設し、主軸頭18を第2サドル17の貫通穴17b内にZ軸方向に移動可能に配設しているので、これら第1サドル16,第2サドル17及び主軸頭18をテーブル20の上面よりも上方に配置することができる。
これにより、Y軸送り機構24やY軸案内機構21、X軸送り機構25やX軸案内機構22、Z軸送り機構26やZ軸案内機構(図示せず)に切りくずや切削液が侵入し難くくなるので、これらY軸,X軸及びZ軸送り機構24,25,26やY軸,X軸及びZ軸案内機構21,22を個別に覆うカバーをそれぞれ設けなくても、天井カバー70や第3カバー63などを設けるだけで、Y軸,X軸及びZ軸送り機構24,25,26やY軸,X軸及びZ軸案内機構21,22に対する切りくずや切削液の侵入を防止することができ、前記カバー60を構成する部品点数を減らして製造コストを低減したり、前記カバー60に関するメンテナンスを容易にすることができる。
また、第1サドル16を矩形状且つ枠状に形成してその枠内に第2サドル17を配設するとともに、当該第2サドル17に上下に貫通する貫通穴17bを形成して当該貫通穴17b内に主軸頭18を配設し、前面側に突き出たサドルや主軸頭の支持構造を採用していないので、ベッド11や第1サドル16、第2サドル17に撓みなどの変形が生じるのを防止することができ、高精度にワークWを加工することができる。
また、Y軸送り機構24を2つの駆動モータ24a,ボールねじ24b及びナット24cから構成して第1サドル16の長手方向両端部を駆動し、また、Z軸送り機構26を2つの駆動モータ26a,ボールねじ(図示せず)及びナット(図示せず)から構成して主軸頭18の両端部を駆動するようにしているので、第1サドル16や主軸頭18の移動時におけるガタや姿勢のぶれなどを防止して、高精度な加工を行うことができる。
また、第1サドル16の長手方向両端部間の前面側外周面に凹部16aを形成しているので、第1サドル16がベッド11の前面側に移動したときに、当該第1サドル16の前面側外面がベッド11の前面側で各種作業をしている作業者Sに当たるの防止することができる。
また、テーブル20上のパレットPを、第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によってB軸方向に旋回割出可能且つ第2テーブル回転駆動機構(図示せず)によってC軸方向に回転割出可能に構成しているので、ワークW(パレットP)をテーブル20に一度取り付けるだけで、ワークW外周面の加工などを含む一連の加工を実施することができ、これにより、効率的に加工したり、ワークWの加工精度を向上させることができる。
また、工具交換装置40やパレット交換装置45により効率的に工具交換やパレット交換を行うことができ、また、工具交換装置40をベッド11の左側壁13側に設けて左側壁13の工具交換穴13aを介し工具交換を、パレット交換装置45をベッド11の右側壁14側に設けて右側壁14のパレット交換穴14aを介しパレット交換を行っているので、当該工具交換装置40やパレット交換装置45を設けることによって、ベッド11の前面側で作業する作業者Sの作業性が損なわれることもない。
また、ベッド11の基部12の上面に開口するように切りくず排出穴12aを形成して、当該切りくず排出穴12a内に切りくず回収装置50を配置しているので、切りくずや切削液を切りくず排出穴12aの基部12側開口部から効率的に排出して当該切りくず回収装置50に回収させることができる。
また、ワークWに対する一連の加工を完了すると、テーブル20の支持部20bを第1テーブル回転駆動機構(図示せず)によりB軸方向に回転させてパレットP上のワークWを逆さまにした後、各ノズル体56から吐出される切削液によって、支持部20b上やパレット取付部20a上、パレットP上、ワークW上などに堆積した切りくずを除去しているので、当該切りくずを効率的に除去することができるとともに、切削液や切りくずが工作機械本体10の外部に持ち出されるのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例では、天井カバー70のカバー本体71をテレスコピック式のカバーから構成したが、これに限られるものではなく、蛇腹状のものから構成することもできる。また、カバー本体71の形状や支持構造などについても各種態様のものを採用可能である。
また、各規制機構76,79の係合部材77,80やカバー本体71の各係合部73,74aの形状は、上例に限定されるものではなく、各種形状のものを採用することが可能である。例えば、係合部73,74aをそれぞれ丸穴を備えたものにし、この丸穴内に係合部材77,80をそれぞれ嵌挿することで、係合部73,74aと係合部材77,80とを係合させるようにしても良い。
また、各規制機構76,79の配置位置や配置数についても特に限定されるものではない。また、上例では、工作機械本体10を立形マシニングセンタとしたが、本例の第1カバー61や天井カバー70は、横形マシニングセンタに適用することもでき、更に、移動体の構造(サドル16,17、主軸頭18)も、上例のものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る工作機械の概略構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械の概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る工作機械本体,工具交換装置及びパレット交換装置の概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る工作機械本体,工具交換装置及びパレット交換装置の概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る工作機械本体の一部を示した正面図である。 図5における矢示A−A方向の断面図である。 本実施形態に係る天井カバーなどの一部を示した平面図である。 本実施形態に係る天井カバーなどの一部を示した平面図である。 本実施形態に係る天井カバーなどの一部を示した平面図である。 図7における矢示B−B方向の断面図である。 図8における矢示C−C方向の断面図である。 図8における矢示C−C方向の断面図である。 図9における矢示D−D方向の断面図である。
符号の説明
1 工作機械
10 工作機械本体
11 ベッド
12 基部
12a 切りくず排出穴
13 左側壁
13a 工具交換穴
14 右側壁
14a パレット交換穴
15 後側壁
16 第1サドル
17 第2サドル
17b 貫通穴
18 主軸頭
19 主軸
20 テーブル
21 Y軸案内機構
22 X軸案内機構
24 Y軸送り機構
25 X軸送り機構
26 Z軸送り機構
40 工具交換装置
45 パレット交換装置
50 切りくず回収装置
56 ノズル体
60 カバー
61 第1カバー
61a 左扉
61b 右扉
62 第2カバー
63 第3カバー
70 天井カバー
71 カバー本体
73 第1係合部
74a 第2係合部
75 案内部材
76 第1規制機構
77 係合部材
78 昇降機構
79 第2規制機構
80 係合部材
81 昇降機構

Claims (1)

  1. 矩形状をした基部と、該基部の両側にそれぞれ立設され、間隔を空けて対峙する左右両側2つの側壁とからなるベッドと、前記ベッドの2つの側壁に囲まれた空間内で該ベッドに配設され、ワークが載置されるテーブルと、矩形状且つ枠状に形成されて長手方向の両端部が前記ベッド両側の各側壁の上部にそれぞれ支持され、少なくとも水平面内で前後方向に移動自在に設けられる移動体と、前記移動体によって軸中心に回転自在に支持され、工具を保持する主軸と、前記主軸を軸中心に回転させる回転駆動機構と、前記前後方向を含む直交3軸方向に前記テーブル及び移動体を相対移動させて前記ワークと工具とを加工領域内で相対移動させる送り機構と、開閉自在に構成された扉を有し、前記ベッドの前面側に設けられて前記加工領域の前側を覆う前カバーと、前記加工領域の上側を覆う天井カバーとを備えた工作機械であって、
    前記天井カバーは、
    前記ベッド両側の各側壁の上部に前記前後方向に移動自在に支持されるとともに、前記前後方向に伸縮自在に構成されたカバー本体であって、一端側が前記移動体の前面側に固設されるとともに、他端側が前記前カバーに当接可能に設けられ、他端側に第1係合部及び第2係合部をそれぞれ備えたカバー本体と、
    前記カバー本体の前記前後方向への移動を案内する案内手段と、
    前記前カバーに配設される第1規制手段であって、前記カバー本体の第1係合部と係合可能な係合部材を備え、該係合部材と第1係合部とを係合させて、前記前カバーに当接した前記カバー本体の他端側が該前カバーから離れるのを規制する第1規制手段と、
    前記移動体に配設される第2規制手段であって、前記カバー本体の第2係合部と係合可能な係合部材を備え、該係合部材と第2係合部とを係合させて、収縮状態にある前記カバー本体が伸長状態となるのを規制する第2規制手段とから構成されてなることを特徴とする工作機械。
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