JP2007275376A - 便座用クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】通気性、使い勝手、製造の容易性、座り心地をともに高レベルで満足する。
【解決手段】便座3の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体4と、このクッション体4を覆う表皮部材5とを備え、クッション体4は繊維集合体で形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】便座3の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体4と、このクッション体4を覆う表皮部材5とを備え、クッション体4は繊維集合体で形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は便座用クッションに関する。更に詳しくは、本発明は、洋式トイレの便座の上に載せて使用する便座用クッションに関するものである。
洋式トイレの便座の上に載せて使用される便座用クッションとして、例えば発泡ウレタン樹脂製の便座用クッション、ポリエチレン発泡体製の便座用クッション、ゲル製の便座用クッション等がある。これらはいずれも弾力性を有しており、クッションとして機能するので、便座に直接腰かける場合に比べて座り心地を向上させることができる。また、便座に便座用クッションを載せた分だけ使用者が腰かける位置が高くなるので、足腰が衰えている人の便器の使用が容易になる。さらに、便座の内径よりも便座用クッションの内径を小さくすることで、使用者が跨る便器の穴が小さくなり、小柄の人や子供がより安心して便器を使用することができる。
なお、発泡ウレタン樹脂製の便座用クッションとして、例えば特開2001−161600号公報に開示された補助便座がある。
しかしながら、上述の各便座用クッションは以下の問題を有していた。即ち、発泡ウレタン樹脂製の便座用クッション、ポリエチレン発泡体製の便座用クッション、ゲル製の便座用クッションはいずれも通気性に劣り、長時間腰かけると汗をかきやすい。
また、発泡ウレタン樹脂製の便座用クッションは、発泡体に表皮部材を一体成形すると共に発泡体の表面に水分の浸透を防ぐ緻密な気泡を形成することで水の侵入を防いで洗濯を可能にしてはいるものの、温水に浸けたり、長時間水に浸けておくと毛細管現象によって水が内部に染み込むことがある。発泡体内に染み込んだ水は抜け難くて乾燥し難く、しかも発泡ウレタン樹脂は加水分解されてしまう。これらのため、発泡ウレタン樹脂製の便座用クッションは洗濯可能ではあるが、洗濯に適しているとは言えず、使い勝手が悪いものである。
また、ポリエチレン発泡体製の便座用クッションは、ポリエチレン発泡体の三次元形状への成形が難しいため、製造に大規模な設備と金型構造が必要となり、製造コストがおおきくなってしまう。
さらに、ゲル製の便座用クッションは、座った感触が冷たく、座り心地があまり良いとは言えない。また、ゲルの性質上、所定の三次元形状に成形してその形状を維持させておくのが困難である。
以上のように、従来の便座用クッションでは、通気性、使い勝手、製造の容易性、座り心地の全てを高レベルで満たすことは困難であった。
本発明は、通気性、使い勝手、製造の容易性、座り心地をともに高レベルで満たすことができる便座用クッションを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の便座用クッションは、便座の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体と、このクッション体を覆う表皮部材とを備え、クッション体は繊維集合体で形成されているものである。
したがって、便座用クッションは便座の上に載せた状態で使用される。使用者は便座用クッションの上に腰かけるので、臀部が便座に直接触れることはない。クッション体は繊維集合体で形成されているので、内部に空気を蓄えておくことができると共に、通気性に優れている。また、繊維集合体で形成されたクッション体は三次元的な形状出しが容易であり、洗濯とその乾燥が容易である。
また、請求項2記載の便座用クッションは、便座に接触する部分に便座からのずれを防止するずれ防止手段を設けている。したがって、使用者が腰かける際に便座用クッションが便座からずれたり外れたりするのが防止される。ずれ防止手段としては、例えば、便座に接触する部分である便座用クッションの底部に設けられて便座の内側に嵌り込む突部や、便座に接触する部分である便座用クッションの底面に設けられ、便座表面との間の摩擦抵抗を大きくする滑り止め部材の使用等が考えられる。
また、請求項3記載の便座用クッションは、クッション体の底面には外周縁近傍位置と内周縁近傍位置とに溝がそれぞれ設けられており、表皮部材は表用表皮部材と底用表皮部材より構成され、表用表皮部材の外側縁と底用表皮部材の外側縁はクッション体の底面の外周縁側の溝に挿入されて固着されており、表用表皮部材の内側縁と底用表皮部材の内側縁はクッション体の底面の内周縁側の溝に挿入されて固着されているものである。
したがって、クッション体は表用表皮部材と底用表皮部材とによって覆われる。各表皮部材の縁はクッション体の底面に設けられた溝内に挿入されているので、各表皮部材の外側縁の合わせ部分と内側縁の合わせ部分を使用時に隠すことができる。
さらに、請求項4記載の便座用クッションは、クッション体内には補強部材が部分的に設けられている。したがって、補強部材が設けられている部分が他の部分よりも潰れ難くなる。例えば、便器の左右両側部に対応する部分に補強部材を設けることで、使用者の臀部の両脇を支持する部分が潰れ難くなる。
請求項1記載の便座用クッションでは、便座の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体と、このクッション体を覆う表皮部材とを備え、クッション体は繊維集合体で形成されているので、クッション体の内部に空気が保持されており、腰かけた使用者が冷たく感じることを防止することができる。このため、座り心地を向上させることができる。また、繊維集合体で形成されたクッション体は通気性、放熱性に優れており、長時間腰かけた場合のむれを抑えることができ、この点からも座り心地を向上させることができる。特に、身体障害者や足腰の衰えている者等は便器に腰かける時間が長くなる傾向にあり、しかも寝たきりの場合等には褥瘡になったり褥瘡にまでは至らなくても皮膚が弱っていることも多い。このような場合であっても、本発明のクッション体は通気性、放熱性に優れているので、使用者の臀部周辺の皮膚に与えるダメージを抑えることができる。さらに、クッション体は通気性に優れているので、便座にヒーターが付いている場合にヒーターの熱を伝えることができ、便座用クッションの表面を暖めておくことができる。このため、座り心地をより一層向上させることができると共に、ヒーター機能が無駄になるのを防止して便座の快適機能を十分に使用するとができる。
また、クッション体に繊維集合体を使用しているので、便座用クッションを軽くすることができると共に、洗濯とその乾燥が容易になるので、便座用クッションの使い勝手を向上させることができる。さらに、繊維集合体はリサイクルに適しているので、便座用クッションの廃棄時にリサイクルが容易であり、ゴミの発生を抑えることができる。また、繊維集合体で形成されたクッション体は三次元的な形状出しが容易であり、製造コストを低減することができる。
請求項2記載の便座用クッションでは、便座に接触する部分に便座からのずれを防止するずれ防止手段を設けているので、使用者が便座用クッションに腰かける際に便座からずれたり外れたりすることを防止することができる。このため、使い勝手をより一層向上させることができる。
また、請求項3記載の便座用クッションでは、クッション体の底面には外周縁近傍位置と内周縁近傍位置とに溝がそれぞれ設けられており、表皮部材は表用表皮部材と底用表皮部材より構成され、表用表皮部材の外側縁と底用表皮部材の外側縁はクッション体の底面の外周縁側の溝に挿入されて固着されており、表用表皮部材の内側縁と底用表皮部材の内側縁はクッション体の底面の内周縁側の溝に挿入されて固着されているので、表用表皮部材と底用表皮部材の縁の合わせ部分を使用時に隠すことができる。このため、便座用クッションの見栄えの悪化を防止することができる。
さらに、請求項4記載の便座用クッションでは、クッション体内には補強部材が部分的に設けられているので、クッション体を部分的に潰れ難くすることができる。このため、座り心地をより一層向上させることができる。また、例えば身体障害者や足腰の衰えている者等が使用する場合であっても、クッション体を部分的に潰れ難くすることで使用時の姿勢保持をサポートすることができる。例えば、便器の左右両側部に対応する部分に補強部材を設けることで使用者の臀部の両脇を支持する部分が潰れ難くなり、使用者の姿勢が左右に傾くのを抑制することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に、本発明を適用した便座用クッションの実施形態の一例を示す。なお、図1は図2,図3に示すI−I線に沿う断面図である。便座用クッション1は、洋式トイレ2の便座3の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体4と、このクッション体4を覆う表皮部材5とを備え、クッション体4は繊維集合体で形成されている。本実施形態では、リング状即ち左右の前部が繋がっている便座3に適用する場合について説明する。ただし、適用可能な便座3の形状はリング状に限るものではなく、U字形状即ち左右の前部が繋がっていない形状の便座3等に適用しても良いことは勿論である。
クッション体4は、平面視の形状が便座3の形状に対応したリング状をなしており、繊維集合体で一体成形されている。繊維集合体は、例えば融点の低いバインダー繊維と融点の高いマトリックス繊維とが例えば綿状に混合された繊維体である。成形型内で加熱することでバインダー繊維を溶融させてマトリックス繊維を所定形状に成形することができる。例えば、図6及び図7に示すように、上型6と下型7とで形成されるキャビティ8内に繊維集合体9を充填し、加熱しながら目的の3次元形状に成型する。繊維集合体の材料としては、例えばポリエステル、ナイロン等の使用が可能であるが、これらには限られない。本実施形態では、例えばポリエステルを使用してリサイクルを容易にしている。繊維集合体としては、例えば帝人株式会社製のエルク(登録商標)の使用が可能である。クッション体4の底面4aには外周縁近傍位置と内周縁近傍位置とに溝10,11がそれぞれ設けられている。溝10,11はクッション体4の全周にわたって設けられている。
なお、クッション体4を成型する上型6及び下型7は複数の型用板材12を所定の順番で並べることで構成されており、各型用板材12の切り欠き部分12aが連続してキャビティ8を構成している。各型用板材12は枠体13内に並べられて固定されている。各型用板材12の間にはスペーサ14が挟み込まれており、各型用板材12の間に空気通路15が形成される。この空気通路15から高温の空気をキャビティ8内に送り込むことで繊維集合体9を加熱することができる。なお、繊維集合体9の成型では、ウレタンフォームを成型する場合のように型の気密性は必要とされない。このため、複数の型用板材12を並べることで上型6,下型7を製作することができる。このように複数の型用板材12を重ねることで上型6,下型7を製作しているので、上型6,下型7を簡単に製作することができる。このため、便座用クッション1の製造コストを安くすることができると共に、製造に要する期間を短縮することができる。また、一部の型用板材12の交換によりキャビティ8形状を変えることができるので、クッション体4の形状変更が容易である。
表皮部材5は、例えば布等の織物、シート等である。シートとしては、例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス株式会社の登録商標)の使用が可能である。本実施形態では、表皮部材5は、例えば表用表皮部材16と底用表皮部材17より構成されている。表用表皮部材16は、例えば通気性に優れ、伸縮可能であり、擦れた場合に発生する摩擦力の小さな布である。また、底用表皮部材17は、例えばゴム片を一定間隔で設ける等の滑り止め加工が施されている布である。図5に示すように、表用表皮部材16の外側縁16aと底用表皮部材17の外側縁17aはクッション体4の底面4aの外周縁側の溝10に挿入されて固着されており、表用表皮部材16の内側縁16bと底用表皮部材17の内側縁17bはクッション体4の底面4aの内周縁側の溝11に挿入されて固着されている。固着する手段としては、例えば熱溶着の可能な薄いシート18の使用が可能である。即ち、溝10,11に挿入した表皮部材16,17の縁部の間に例えば金属粉を練り込んだ樹脂製のシート18を挟み込んでおき、高周波誘導加熱によってシート18を発熱させて溶融させることで溝10,11内で表皮部材16,17の縁部を固着する。ただし、固着する手段としてはこれに限るものではない。なお、図1,図9,図13では溶融したシート18の図示を省略している。また、底用表皮部材17は、例えば接着剤を使用してクッション体4の底面4aに接着されている。
便座用クッション1には、便座3に接触する部分である底部1aに便座3からのずれを防止するずれ防止手段が設けられている。本実施形態では、2種類のずれ防止手段が設けれている。一つ目のずれ防止手段は、上述した底用表皮部材17に施された滑り止め加工(図示省略)である。もう一つのずれ防止手段は、便座用クッション1の底部1aの内周縁に設けられて便座3の内側に嵌り込む突部19である。突部19は便座用クッション1の例えば全周にわたって設けられている。ずれ防止手段として底用表皮部材17に滑り止め加工を施すことで、便座用クッション1が便座3からずれたり外れたりし難くなる。また、ずれ防止手段としての突部19を便座3の内側に嵌め込むことによっても、便座用クッション1が便座3からずれたり外れたりし難くなる。
このように構成された便座用クッション1は、洋式トイレ2の便座3の上に載せて使用される。使用者は便座用クッション1の上に腰かけるので、臀部が便座3に直接触れることはない。クッション体4は繊維集合体で形成されているので、内部に空気が保持されており、腰かけた使用者が冷たく感じることを防止することができる。このため、座り心地を向上させることができる。
また、繊維集合体で形成されたクッション体4は通気性、放熱性に優れており、長時間腰かけた場合のむれを抑えることができ、この点からも座り心地を向上させることができる。特に、身体障害者や足腰の衰えている者等は洋式トイレ2に腰かける時間が長くなる傾向にあり、しかも寝たきりの場合等には褥瘡になったり、褥瘡にまでは至らなくても皮膚が弱っていることも多い。このような場合であっても、クッション体4は通気性、放熱性に優れているので、使用者の臀部周辺の皮膚に与えるダメージを抑えることができる。
褥瘡の原因として、圧力,湿気,温度,摩擦,剪断,栄養の6つの要素が考えられるが、クッション体4を繊維集合体で形成すると共に、表用表皮部材16の材質として通気性に優れ、摩擦の小さいものを使用しているので、栄養以外の5つの要素について解決を図ることができる。特に、繊維集合体は通気性、放熱性、体圧分散性に優れているので、むれの発生(湿気要素の対策)、温度の上昇(温度要素の対策)、体圧の集中(圧力要素の対策)を良好に防止することができる。また、繊維集合体は適当な柔らかさであるので、表用表皮部材16と使用者の臀部との間に発生する摩擦力(摩擦要素の対策),剪断力(剪断要素の対策)の発生抑制を図ることができる。これらのため、皮膚にダメージを与えにくく、褥瘡が発生しにくい便座用クッション1となる。
また、クッション体4は通気性に優れているので、便座3にヒーターが付いている場合にヒーターの熱によってクッション体4や表用表皮部材16を暖めておくことができる。このため、腰かけ時のひんやり感を防止し座り心地をより一層向上させることができると共に、ヒーターの機能が無駄になるのを防止して便座3の快適機能を十分に使用するとができる。
また、クッション体4に繊維集合体を使用しているので、便座用クッション1を軽くすることができると共に、洗濯とその乾燥が容易になるので、便座用クッション1の使い勝手を向上させることができる。
また、繊維集合体はリサイクルに適しているので、便座用クッション1の廃棄時にリサイクルが容易であり、ゴミの発生を抑えることができる。また、繊維集合体で形成されたクッション体4は三次元的な形状出しが容易であり、製造コストを低減することができる。
また、繊維集合体はウレタンフォーム等に比べて熱に強いので、便座用クッション1を表皮部材5が傷まない程度の高温で滅菌処理を行うことができる。例えば、約110℃程度の温度の過熱蒸気に約30分間曝しておくことで便座用クッション1を滅菌処理することができる。このように高温で滅菌処理を行うことができるので、清潔である。
また、便座用クッション1にはずれ防止手段が設けられているので、使用者が腰かける際に便座用クッション1が便座3からずれたり外れたりすることを防止することができる。このため、使い勝手をより一層向上させることができる。
また、クッション体4の底面4aに溝10,11を設けて当該溝10,11内で表用表皮部材16と底用表皮部材17の縁部を固着しているので、表用表皮部材16と底用表皮部材17の縁の合わせ部分を使用時に隠すことができる。このため、便座用クッション1の見栄えの悪化を防止することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、クッション体4を繊維集合体で一体成形していたが、クッション体4を複数のパーツに分割し、各パーツを繊維集合体で一体成形するようにしても良い。
また、上述の説明では、表用表皮部材16と底用表皮部材17とを違う材料のものから構成していたが、同じ材料のものから構成しても良い。また、上述の説明では、表皮部材5として2枚の表皮部材、即ちクッション体4の表側を覆う表用表皮部材16と底側を覆う底用表皮部材17を使用していたが、1枚の表皮部材5でクッション体4の表側と底側を覆うようにしても良い。
また、上述の説明では、クッション体4の底面4aに溝10,11を設けて当該溝10,11内で表用表皮部材16と底用表皮部材17の縁部を合わせるようにしていたが、表用表皮部材16と底用表皮部材17の縁部を合わせる手段はこれに限るものではない。例えば、図8に示すように、表用表皮部材16と底用表皮部材17の縁部をできるだけ目立たない位置、例えばクッション体4の底面4a近傍位置で重ね合わせた後、例えばレーザ光線等を使用して2枚の表皮部材16,17を一緒に切断しながら切断面を溶融させて固着するようにしても良い。また、その他の手段でも良い。なお、図8,図10において、レーザ光線による切断位置をC線で示している。
また、上述の説明では、2種類のずれ防止手段を設けていたが、2種類のずれ防止手段のうちいずれか一方を省略しても良い。図9及び図10に、ずれ防止手段としての突部19を省略した例を示す。また、便座用クッション1が便座3からずれてしまうことや外れてしまうことを考慮しなくても良い場合等には、ずれ防止手段を設けなくても良い。
また、上述の説明では、ずれ防止手段として突部19を便座用クッション1の全周にわたって設けていたが、必ずしも全周にわたって突部19を設ける必要なく、例えば洗浄用水ノズルを有する便座3に使用する場合等には、洗浄用水ノズルが出し入れする部分の突部19を省略して洗浄用水ノズルとの干渉を回避するようにしても良い。また、便座用クッション1のずれを防止できる程度に間隔をあけた複数箇所に部分的な突部19を設けるようにしても良い。
また、クッション体4内に補強部材20を部分的に設けるようにしても良い。図11及び図12にクッション体4内に補強部材20を部分的に設けた便座用クッション1を示す。補強部材20は、例えば繊維集合体よりも硬い樹脂製のブロックである。クッション体4内に補強部材20を設けることで、その部分のクッション体4を潰れ難くすることができる。例えば、自分自身で上半身を支えるのが困難な身体障害者等が洋式トイレ2を使用する場合に、クッション体4を部分的に潰れ難くすることで使用時の上半身の姿勢保持をサポートすることができる。図11及び図12の便座用クッション1では、例えば便器の左右両側部に対応する部分に補強部材20が設けられており、使用者の臀部の両脇を支持する部分が潰れ難くなっている。このため、使用者の姿勢が左右に傾くのを抑制することができる。ただし、補強部材20を設ける位置や個数は図11及び図12のものに限らない。また、使用者の障害等に応じて補強部材20を設ける位置や個数を変えるようにしても良く、この場合にはオーダーメードの便座用クッション1を提供することができる。なお、使用可能な補強部材20はブロック状のものに限らない。例えば板状の補強部材20を使用しても良く、その他の形状の補強部材20を使用しても良い。また、補強部材20の材料としては樹脂に限るものではなく、例えば金属、木等でも良く、その他の材料を使用しても良い。
また、上述の説明では、便座用クッション1の上面を平面としていたが、曲面にしても良い。例えば図13に示すように、便座用クッション1の上面を凹曲面21にしても良い。便座用クッション1の上面を凹曲面21にすることで、使用者の肛門を開き易くすることができる。また、上述の説明では、便座用クッション1の底面を平面としていたが、曲面にしても良いことは勿論である。
さらに、上述の説明では、便座用クッション1をリング形状にしていたが、必ずしもリング形状にする必要はなく、例えばU字形状の便座3に適用する場合等には便座用クッション1をU字形状にしても良い。また、その他の形状にしても良い。
1 便座用クッション
1a 便座用クッションの底部
3 便座
4 クッション体
5 表皮部材
10 外周縁側の溝
11 内周縁側の溝
16 表用表皮部材
17 底用表皮部材
16a 表用表皮部材の外側縁
17a 底用表皮部材の外側縁
16b 表用表皮部材の内側縁
17b 底用表皮部材の内側縁
19 突部(ずれ防止手段)
20 補強部材
1a 便座用クッションの底部
3 便座
4 クッション体
5 表皮部材
10 外周縁側の溝
11 内周縁側の溝
16 表用表皮部材
17 底用表皮部材
16a 表用表皮部材の外側縁
17a 底用表皮部材の外側縁
16b 表用表皮部材の内側縁
17b 底用表皮部材の内側縁
19 突部(ずれ防止手段)
20 補強部材
Claims (4)
- 便座の上に載せられて使用者の臀部の周囲を支持するクッション体と、このクッション体を覆う表皮部材とを備え、前記クッション体は繊維集合体で形成されていることを特徴とする便座用クッション。
- 前記便座に接触する部分に前記便座からのずれを防止するずれ防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の便座用クッション。
- 前記クッション体の底面には外周縁近傍位置と内周縁近傍位置とに溝がそれぞれ設けられており、前記表皮部材は表用表皮部材と底用表皮部材より構成され、前記表用表皮部材の外側縁と前記底用表皮部材の外側縁は前記クッション体の底面の外周縁側の溝に挿入されて固着されており、前記表用表皮部材の内側縁と前記底用表皮部材の内側縁は前記クッション体の底面の内周縁側の溝に挿入されて固着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の便座用クッション。
- 前記クッション体内には補強部材が部分的に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の便座用クッション。
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JP2006106955A JP2007275376A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 便座用クッション |
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Publication Number | Publication Date |
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-
2006
- 2006-04-07 JP JP2006106955A patent/JP2007275376A/ja active Pending
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