JP2007272584A - 会計システム - Google Patents

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Abstract

【課題】小売店舗等において、商品管理等を目的に商品に付与されたRFIDタグを、レジでの商品の会計時等に、分離、回収する会計システムを提供する。
【解決手段】商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計システムであって、RFIDタグは、電磁誘導作用により発熱する発熱体11cと、この発熱体11cを設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部11bと、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部11aとを有し、電磁誘導作用により発熱体11cを発熱させ、この発熱体11cを設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱させる電磁誘導発生手段を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計システムに関し、特に、熱により変形、変質しやすい商品からRFIDタグを分離、回収する会計システムに関する。
近年、無線によりメモリ内に情報を読み書きするRFIDタグ(Radio Frequency Identification Tag,ICチップなど)は生産や物流などの情報管理ツールとして注目を浴び、大きいものから小さいもの、高価なものから安価なもの、衣類や生鮮食品など種々のものを対象に、様々な応用が考案、実現されている。たとえば、特許文献1には、RFIDタグを、形状記憶金属製の締結部品を使用して「あわび」に付与する方法が開示されている。特許文献2、3には、RFIDタグを用いて商品の在庫や販売管理を行うシステムやスーパーマーケットなどのレジで一括精算するシステムなどが開示されている。
また、近年、環境負荷の低減などが重要とされ、商品のリサイクルを容易にするため商品の締結状態を容易に解消する手段(易解体手段)が提案されている。たとえば、特許文献4には、形状記憶樹脂を用いた締結部品としてねじ山が変形、消滅するねじが開示されている。尚、形状記憶樹脂については、特許文献5などに記載されている。特許文献6には、圧入により締結機能が発揮し、加熱により記憶形状が復元されて締結解除する構造部材が開示されている。
さて、RFIDタグが社会の様々なシーンで一層利用されるためには、以下の課題がある。
1.廃棄に伴う環境負荷増大に関する課題。
RFIDタグは様々な形状、大きさで活用される。とくに、微小な商品や大量に流通する食品などに使用される場合は、微小であり確実に回収することが困難である。また、高性能な不揮発性記憶素子であるFeRAMが使用されることが多くなる一方、このFeRAMには通常鉛が使用されており、単なる廃棄物の増加のみならず、環境の鉛汚染も懸念されている。
2.デバイスコストに関する課題。
さまざまな商品に付与して、物流のトレーサビリティを可能とするが、デバイス単価が10円から1000円程度と高く、ワンユースでの利用が困難で、回収、再使用することが望まれている。
3.回収の容易性に関する課題。
再使用の場合、非破壊で回収することが必要で、回収の工数が多く、とくに微小デバイスでは回収、再利用が困難である。
これらの課題に対して、鉛フリー素子を使用したRFIDタグの開発やコストの低減などの取組み、また回収を容易化するRFIDタグや装置の開発が進められている。とくに環境への配慮やコストの面からこれらのタグを回収する方法、さらには再使用をも視野に入れた回収方法が重要であり、これらも提案されている。たとえば、特許文献7では、RFIDタグがねじに内蔵され、商品に締結具として使用、装着される。特許文献8では、ICタグが熱剥離型接着剤で保持された伝票を、加熱しながら攪拌することでICタグを剥離し、ICタグとその他の残渣物を分離して、ICタグのみを回収する。また、特許文献9では、シートと商品に挟まれた状態で付与、保持され、シートを破りとることで、回収する。
特開2005−189916号公報 特開2000−259947号公報 特開2003−256520号公報 特開2004−65727号公報 特開平7−110020号公報 特開平7−164533号公報 特開2003−76966号公報 特開2005−161754号公報 特開2002−128240号公報
しかし、上記の提案では、RFIDタグの回収に言及していない、また提案されている回収方法では、ねじの取り外し等の工数が必要であったり、大量の廃棄物を発生したり、再使用の際にも新たに接着材等が必要となったりし、環境的にも、コスト的にも課題が多い。そこで、形状記憶樹脂を用いた締結部材によりRFIDタグを商品に付与し、易解体性を利用してタグを商品から容易に分離して回収する方法は、環境への負荷も小さく有益な方法である。とくに締結作用部のみを選択的に加熱する手段を有した方法では、締結作用解消のためのエネルギを最小化できる効率のよい方法である。
しかし、これら有用な分離方法を用いた場合において、分離したRFIDタグを確実に回収、再使用する具体的な方法、手順は明確にされておらず、実際に活用される状況になっていない。
本発明は、上記実情に鑑み、小売店舗等において、商品管理等を目的に商品に付与されたRFIDタグを、レジでの商品の会計時等に、分離、回収する会計システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計システムであって、前記RFIDタグは、電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有し、電磁誘導作用により前記発熱体を発熱させ、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱させる電磁誘導発生手段、を備えたことを特徴とする。
また、上記第1の態様において、前記発熱体は磁性体であって、前記会計システムは、磁気力を発生する磁力発生手段と、前記商品から分離された前記RFIDタグの前記発熱体を前記磁力発生手段による磁気力により吸着させ、前記RFIDタグを回収する回収手段と、を備えるように構成することもできる。
また、上記第1の態様において、前記RFID部に書き込まれた情報を読み出す読出手段を更に有し、前記読出手段により読み出された情報の一部を、前記商品を購入した顧客に提供する、ように構成することもできる。
本発明の第2の態様は、商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計方法であって、電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有する前記RFIDタグから商品情報を読み取るステップと、前記商品情報に基づいて精算金額を算出するステップと、電磁誘導作用によって、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱するステップと、を実行することを特徴とする。
また、上記第2の態様において、前記加熱するステップの後、前記RFIDタグを回収する、ようにすることもできる。
本発明によれば、RFIDタグの回収、再使用を容易に安全に、効率的に確実に実施できると共に、回収、再使用等に伴う廃棄物の発生も抑制できる。さらには、商品等を不必要に加熱することを防止できるため、省エネ効果があり、とくに熱の影響を受けやすい生鮮食料品や冷凍食品、樹脂製品などの耐熱性の低い商品への熱ダメージを抑制できる。
本発明に係る会計システムは、商品あるいは商品の梱包材、ラベル等の付帯物に付与したRFIDタグによる商品情報管理に適用される、RFIDタグの商品からの分離、回収、再使用を可能にするシステムである。このシステムを適用すれば、小売店舗等において、商品管理等を目的に商品に付与されたRFIDタグを、レジでの商品の会計時等に、分離、回収して、回収したRFIDタグの再使用が可能になる。
はじめに、本発明の会計システムに適用されるRFIDタグに関して、その構成等について説明する。
RFIDタグは、ICタグ、無線ICタグ、無線タグ、電子タグ、トランスポンダーなどとも呼ばれ、媒体に電波、電磁波を用いた自動認識機能をもち、非接触(無線)でデータの読み出しや書き込みが可能なデバイスである。
図1は、パッシブ型と呼ばれる電源部をもたないRFIDタグの基本構成の一例を示す図である。同図に示したように、情報を記憶するメモリ部1、リーダライタと無線で情報を送受信するためのアンテナ2と送受信部3、および、これらを制御する制御部4からなる。
図2は、無線信号の周波数によるRFIDタグの分類表を示す図である。同図において、とくに日本では、13.56MHzが主流で、数多く製品化されている。RFIDタグは、樹脂のような無線信号を透過する材料に内包してもその機能を発揮できるが、アンテナが金属等で覆われると、無線信号が遮断されるため使用できない。
RFIDタグの無線伝送方式には、使用する周波数により電磁結合方式(相互誘導方式)、電磁誘導方式(誘導電磁界方式)、電波方式(放射電磁界方式)の3方式がある。各方式の詳細は、以下のとおりである。
電磁結合方式は、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して通信を行う方式で、550KHz以下の長波が利用される。リーダライタとRFIDタグを近接に対向させたコア入コイルヘッドまたは空芯コイルヘッドに高周波を印加させると相互誘導が生じ、これをエネルギにして通信するので、バッテリーが不要であり、また小型化が容易である。人体、コンクリート、木材、プラスチック、ガラス、紙などの非導電体や水の影響を受けず、また、耐ノイズ性に優れている。工場などでのパレット、カセット等の管理などFA分野で広く利用されている。
電磁誘導方式は、コイルアンテナに印加した135KHz以下の長波帯、または、13.56MHzの短波帯により、アンテナ近傍に発生する磁界を伝送媒体とする方式である。アンテナに誘起される誘導起電力をエネルギとして通信をするため、バッテリーを必要としない(パッシブ型)。通信距離は、最大約1mである。人体、コンクリート、木材、プラスチック、ガラス、紙などの非導電体や水の影響を受けない。13.56MHz帯は、コイルの巻き数を少なくできるので薄型を実現しやすい。カード型、コイン型、スティック型など様々な形状があり、個人カード、交通カード、商品タグ、物流タグなど幅広く利用されている。
電波方式は、構内無線局の無線設備の中で、移動体識別用として割り当てられた2.45GHz帯のマイクロ波を利用する方式である。電波方式には、バッテリーを持たない受動型(パッシブ型)と持つ能動型(アクティブ型)がある。マイクロ波帯は、電波の直進性、指向性が強いので数メートルの通信が可能である。しかし、金属による反射や回折、人体、水による吸収などの影響がある。また、無線LAN、ブルートゥース、電子レンジ等他の機器からの電波との混信もある。UHF帯(433MHz帯と953MHz帯)を利用する技術もあり、これは、人体、コンクリート、木材、プラスチック、ガラス、紙などの非導電体や水の影響が少ない。
本発明の会計システムに適用されるRFIDタグは、以上のような構成(例えば図1に示した構成)をRFID部として有する他に、電磁誘導作用により発熱する発熱体と、この発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部とを有している。
形状記憶樹脂は、いったん高温で成形した樹脂を、加熱して強制的に変形、冷却し、実用的な温度領域で使用できるようにしたものである。これを変形時に加熱した温度かそれより少し高い程度まで昇温すると変形前の成形形状(記憶形状)に戻る現象を有する。形状記憶樹脂としては、特許文献5などに記載されているように、トランスイソプレン、ポリノボルネン、スチレン‐ブタジエン共重合体、ポリウレタンなどが挙げられる。
発熱体を電磁誘導作用により発熱させる電磁誘導加熱は、コイルに交流電流を流した時にコイル近傍の導電体(発熱体)に流れる、コイル電流と逆方向の誘導電流(渦電流)により、ジュール熱が発生して導電体を発熱体として加熱するものである。加熱の際のエネルギロスが少なく、効率的な加熱手段で、安全性も高く、電磁調理器(IH:Induction Heating)として一般家庭でも広く使用されている。加熱原理から、磁性体で抵抗のある鉄やステンレスは発熱量が大きい。一方、非磁性体で抵抗が低いアルミや銅では、誘導電流が流れにくく、抵抗によるジュール熱の発生量も小さい。このようなアルミや銅に対しては、コイルの巻き線の巻き数の増加(たとえば、15ターン→65ターン)や細線化によりコイルの高磁力化、低損失化、さらには交流電流の高周波数化(たとえば20kHz→50kHz)などにより、効率を向上することが可能で、アルミや銅でも実用的な発熱量を確保できるようになってきた。また導電体はコイルに対して、できるだけ対向面積を大きくしたほうが効率が良い。
導電体(発熱体)の形状は、締結作用部位に設けられた金属めっき、金属箔等でも良いが、発熱効率の点等から、鉄や銅、アルミニウムなどの金属片による構成が好ましく、さらには鉄材がより好ましい。
本発明の会計システムに適用されるRFIDタグは、前述のようにRFID部と締結部とを含んで構成されているが、締結部における、導電体である発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位と、RFID部とは、距離が離れた位置に保持されることが望ましく、とくにRFID部のアンテナ部(たとえば図1のアンテナ2)は情報送受信に支障が生じないよう、発熱体から離れた位置に設けられる。
加熱された形状記憶樹脂の変形により締結解除して、商品から分離したRFIDタグの回収は、締結部における締結作用部位に設けられた発熱体である鉄材を磁石により吸着することで容易となる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施例1に係る会計システムに適用されるRFIDタグの構成例を示す図である。同図に示したように、RFIDタグ11は、例えば図1に示した構成を有するRFID部11aと、締結部11bと、発熱体としての鉄片11cとを有する。
締結部11bは締結作用部位となる部分にスナップフィット構造を有し、商品本体などに設けられた貫通孔に挿入される。スナップフィット部分の内部には、鉄片11cが内蔵されている。また、スナップフィット部分の他端には、RFID部11aが一体形成されている。
このような構成のRFIDタグ11は、次の手順で製造される。但し、ここでは、形状記憶樹脂としてウレタンエラストマー(形状復元温度55℃)を使用した。まず、この材料を150℃まで加熱し、固定相、可逆相ともに溶融状態とし、突起の無いスナップフィット部分を有する締結部11bを形成、そのスナップフィット部分に鉄片11cを埋め込んで、成形する。次に、締結部11bの他端にRFID部11aを接着し、一体化する。次に、そのスナップフィット部分を形状復元温度55℃以上の約65℃に加熱し、そのスナップフィット部分の突起を型で形成したまま形状復元温度未満まで冷却する。これにより、同図に示した構成のRFIDタグ11が作製される。
商品本体あるいは包装材やラベルなどには、商品本体等に設けた、RFIDタグ取り付け貫通孔(孔径はスナップフィット部分の突起部の径より小さく、且つ、突起形成前の径より大きい)に挿入して取り付ける。図4に例示するように、キャベツ12などにはテープ13などの付帯物に設けた貫通孔にRFIDタグ11のスナップフィット部分を挿入して取り付ける。取り付け前、あるいは取り付け後に、RFIDライタを用いて必要な商品情報等をRFIDタグ11に書き込んでおく。
図5は、本実施例に係る会計システムの動作フローを示す図である。
同図に示したように、まず、RFIDタグ11を商品に取り付け(S1)、RFIDライタにより商品管理情報をRFID部11aに書き込む(S2)。そして、この商品を陳列、販売する(S3)。
レジでの会計時には、後述のレジスターに備えられたRFIDリーダ部により、商品に取り付けられたRFIDタグ11から商品管理情報を読み出し(S4)、読み出した商品管理情報をレジスターに備えられたメモリ部に記憶する(S5)。また、読み出した商品管理情報のうち、価格など顧客に必要な情報を提供(通知、表示)して(S6)、購入代金を精算する(S7)。
続いて、レジスターに備えられた電磁誘導発生部でRFIDタグ11の締結部11bを選択的に加熱し(S8)、締結部11bの記憶形状を復帰させ(S9)、締結を解除し、商品からRFIDタグ11を分離、回収する(S10)。
回収したRFIDタグ11を再使用する場合には(S11がYes)、締結部11bを成形して(S12)、再使用する(S1へ戻る)。再使用しない場合には(S11がNo)、本動作フローは終了する。
図6(a) は、本実施例に係る会計システムに適用されるレジスターの外観斜視図であり、同図(b) は、その構成例を示す図である。同図(a),(b) に示したように、このレジスターは、通信部14、電磁誘導発生部15、表示部16、メモリ部17、制御部18、及び、電源部19を備えている。通信部14は、RFIDタグから情報を読み出すRFIDリーダ部14aと、外部のコンピュータとネットワークを介して通信を行うためのネットワークI/F部14bとを備えている。このレジスターでは、RFIDリーダ部14aがRFIDタグ11から商品管理情報を読み取ったあと電磁誘導発生部15にRFIDタグ11の締結部11bが置かれ、電磁誘導発生部15の電磁誘導作用により、その締結部11bに内包された発熱体としての鉄片11cが発熱することで、締結部(形状記憶樹脂)11bが変形する。この時にRFIDタグ11を引っ張ることで、容易に商品から分離して回収することができる。RFIDタグ11から読み取った商品管理情報は、レジスターのメモリ部17等に一時記憶され、ネットワークI/F部14bにより情報管理のホストコンピュータに送信される。この際、精算時に顧客に必要な価格などの情報は随時表示部16に表示され、顧客が確認できる。電磁誘導発生部15は、基本的にIHクッキングヒータなどを使用することができ、コイルを内蔵した電磁波発生構造を有しているが、RFIDタグ11の締結部(形状記憶樹脂)11bに内包された微小な熱容量の小さい鉄片(発熱体)11cを選択的に加熱できればよく、装置は小型化することが可能である。
回収したRFIDタグ11は、締結部11bにスナップフィット形状を形成して再使用する。図7は、締結部11bにスナップフィット形状を形成するための成形機の一例を示す図である。この成形機では、回収したRFIDタグ11の締結部11bにおけるスナップフィット形状が消滅した形状記憶樹脂の先端部を成形機の下型23にセットし、電源20によりヒータ21に通電加熱しながら、上型22を下型23へ押し付けることで成形する。その状態で冷却し、形状記憶樹脂にスナップフィット形状を形成する。冷却には、一般の成形機のように水冷などの冷却機構を設けても良い。
本実施例において、RFIDリーダ部14aとRFIDタグ11との間の通信で使用する無線周波数は、電磁誘導発生部15で使用する交流電流の周波数(20kHz程度)より十分高いので、RFIDタグ11に記憶した情報やRFIDタグ11そのものに影響することはないが、必要な情報はRFIDタグ11を商品から分離する前にRFIDリーダ部14aで読み出しておくほうが望ましい。
RFIDタグ11の回収に際して、廃棄物の発生はなく、またRFIDタグ11や締結部11bへのダメージはないため、何度でもくりかえして、再使用が可能である。
金属製の商品の場合には、材料や大きさ(容量)により電磁誘導発生部15の影響を強く受ける場合も想定できるが、この場合は、図4に示したように商品本体から離れた場所にRFIDタグ11のRFID部11aを装着できるようにすればよい。
発熱体11cとしての導電体には鉄を使用したが、電磁誘導発生部15の条件を設定することで、鉄系合金以外にも、アルミや銅、これらの合金なども使用することができる。
以上、本実施例に係る会計システムによれば、RFIDタグの回収、再使用を容易に安全に、効率的に確実に実施できると共に、回収、再使用等に伴う廃棄物の発生も抑制できる。さらには、商品等を不必要に加熱することを防止できるため、省エネ効果があり、とくに熱の影響を受けやすい生鮮食料品や冷凍食品、樹脂製品などの耐熱性の低い商品への熱ダメージを抑制できる。
また、レジでのRFIDタグの回収を確実に行うことで、店舗出入口にRFIDリーダを設ければ、未精算品(RFIDタグが付与された商品)の持ち出しに警報を発することが可能となり、万引きなども防止できる。さらに、一品、一品を精算することで、RFIDタグを利用した一括精算時における金属箔系包装材の影響で生じる通信障害による未精算商品の発生やRFIDタグ未付与品の未精算を防止することも可能である。
本発明の実施例2に係る会計システムは、発熱体として鉄などの磁性体を使用したRFIDタグを磁力により回収するようにしたシステムである。実施例1に係るシステムと異なる点は、適用されるRFIDタグの構成と、レジスターが更にRFIDタグを回収するRFIDタグ回収部を備えていることである。
図8は、本実施例に係る会計システムに適用されるRFIDタグの構成例を示す図である。図9(a) は、本実施例に係る会計システムに適用されるレジスターの外観斜視図、同図(b) は、その構成例を示す図である。
図8に示したように、RFIDタグ31は、例えば図1に示した構成のようにメモリなどの回路部32aとアンテナ32bとを有するRFID部32と、RFID部32の端部に取り付けられた締結部33とを有している。締結部33においては、一端に、発熱体としての鉄片33aを内包した形状記憶樹脂からなる締結作用部位としてのスナップフィット部33bが形成され、他端に、通常のポリエチレンなどの樹脂からなるひも状のスナップフィット挿入部33cが設けられている。RFIDタグ31の取り付けは、商品やその梱包材、ラベルなどに設けた貫通孔に締結部33を通し、スナップフィット部33bを挿入部33cに挿入することで行われる。
図9(a) に示したように、レジスターにおいては、更に、磁力によりRFIDタグを回収するRFIDタグ回収部34が設けられている。レジでの会計時には、RFIDタグ31に記憶されている商品管理情報をRFIDリーダ14aで読み出した後、電磁誘導発生部15でRFIDタグ31の形状記憶樹脂部を選択的に加熱してスナップフィット部33bを記憶形状に変形することでRFIDタグ31の商品からの分離を可能とする。次に、RFIDタグ31は、RFIDタグ回収部34のスリット34a内に入れられる。
図9(b) に示したように、スリット34a内では、磁石34bを設けた回転体34cがモーター34dにより回転しており、磁石34bの磁気によりスナップフィット部33bに内包された鉄片33aを吸着してモーター34dによる回転力により商品から分離する。回転体34cに吸着、分離したRFIDタグ31は下部に設けたブレード部34eで回転体34cから引き離され、回収ボックス34fに収納される。
以上、本実施例に係る会計システムによれば、上述の実施例1に係る効果に加えて、さらに、RFIDタグの回収が、より容易になる。
本発明の実施例3に係る会計システムは、レジでの会計時に、RFIDタグから読み出した商品管理情報の一部を顧客へ提供できるようにしたシステムである。実施例1に係るシステムと異なる点は、動作フローに、更に、顧客への商品情報提供部分を追加したことである。
図10は、本実施例に係る会計システムの動作フローを示す図である。同図に示したように、本実施例に係る動作フローは、実施例1に係る動作フロー(図5参照)のS7とS8との間に、顧客への商品情報提供を可能にするS21乃至S24の処理を追加したものである。
すなわち、清算(S7)の後、商品情報提供の要望が有るかどうかを顧客に確認し(S21)、有りの場合は(S21がYes)、顧客カードなどに事前登録されている要望項目、たとえば商品の製造年月日や賞味期限、数量、生産地情報、関連料理レシピなど商品に関する情報を確認し(S22)、対応する商品管理情報の一部を、S5でその商品管理情報が記憶されたメモリ部から読み出し(S23)、顧客に提供する(S24)。
尚、S22で確認される要望項目は、たとえば、ICを内蔵した顧客カード自体に予め保持しておくようにしてもよいし、或いは、顧客カードから読み出した顧客IDなどの顧客を特定可能な情報を基にアクセスが可能な外部のサーバーに登録しておくようにしてもよい。S24での提供の方法は、プリントアウトした印刷物でもよいが、情報家電への商品情報入力などを考慮すると電子データの方が望ましい。たとえば、ICを内蔵した顧客カードへの記憶や顧客カードに事前に指定されているホームサーバへのデータ送信など種々の方法が顧客の要望により実施される。但し、これの場合、レジスターには、さらにICカードのリーダライタを設ける必要がある。
商品情報の提供(S24)が完了すると、S8へ進みRFIDタグの分離、回収を開始する。一方、S21で要望が無しの場合は(S21がNo)、S8へスキップする。
以上、本実施例に係る会計システムによれば、上述の実施例1に係る効果に加えて、さらに、RFIDタグから読み出した商品管理情報の一部を顧客に提供することができる。
尚、本実施例に係る動作フローは、実施例2に係るシステムにも同様に適用することが可能である。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
(付記1)
商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計システムであって、
前記RFIDタグは、電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有し、
電磁誘導作用により前記発熱体を発熱させ、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱させる電磁誘導発生手段、
を備えたことを特徴とする会計システム。
(付記2)
前記発熱体は磁性体であって、
前記会計システムは、
磁気力を発生する磁力発生手段と、
前記商品から分離された前記RFIDタグの前記発熱体を前記磁力発生手段による磁気力により吸着させ、前記RFIDタグを回収する回収手段と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の会計システム。
(付記3)
前記RFID部に書き込まれた情報を読み出す読出手段を更に有し、
前記読出手段により読み出された情報の一部を、前記商品を購入した顧客に提供する、
ことを特徴とする付記1又は2記載の会計システム。
(付記4)
前記読出手段により読み出された情報の一部を、前記商品を購入したICカードに記録する、又は、前記商品を購入した顧客がアクセス可能なサーバーに送信する、
ことを特徴とする付記3記載の会計システム。
(付記5)
前記締結作用部位は、スナップフィット形状を有する、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか一項記載の会計システム。
(付記6)
商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計方法であって、
電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有する前記RFIDタグから商品情報を読み取るステップと、
前記商品情報に基づいて精算金額を算出するステップと、
電磁誘導作用によって、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱するステップと、
を実行することを特徴とする会計方法。
(付記7)
前記加熱するステップの後、前記RFIDタグを回収する、
ことを特徴とする付記6記載の会計方法。
パッシブ型RFIDタグの基本構成例を示す図である。 無線信号の周波数によるRFIDタグの分類表を示す図である。 実施例1に係る会計システムに適用されるRFIDタグの構成例を示す図である。 実施例1に係るRFIDタグの商品への取り付け例を示す図である。 実施例1に係る会計システムの動作フローを示す図である。 (a) は実施例1に係る会計システムに適用されるレジスターの外観斜視図、(b) はその構成例を示す図である。 実施例1に係るRFIDタグの締結部にスナップフィット形状を形成するための成形機の一例を示す図である。 実施例2に係る会計システムに適用されるRFIDタグの構成例を示す図である。 (a) は実施例2に係る会計システムに適用されるレジスターの外観斜視図、(b) はその構成例を示す図である。 実施例3に係る会計システムの動作フローを示す図である。
符号の説明
1 メモリ部
2 アンテナ
3 送受信部
4 制御部
11 RFIDタグ
11a RFID部
11b 締結部
11c 鉄片
12 キャベツ
13 テープ
14 通信部
14a RFIDリーダ部
14b ネットワークI/F
15 電磁誘導発生部
16 表示部
17 メモリ部
18 制御部
19 電源部
20 電源
21 ヒータ
22 上型
23 下型
31 RFIDタグ
32 RFID部
32a 回路部
32b アンテナ
33 締結部
33a 鉄片
33b スナップフィット部
33c スナップフィット挿入部
34 RFIDタグ回収部
34a スリット
34b 磁石
34c 回転体
34d モーター
34e ブレード部
34f 回収ボックス

Claims (5)

  1. 商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計システムであって、
    前記RFIDタグは、電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有し、
    電磁誘導作用により前記発熱体を発熱させ、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱させる電磁誘導発生手段、
    を備えたことを特徴とする会計システム。
  2. 前記発熱体は磁性体であって、
    前記会計システムは、
    磁気力を発生する磁力発生手段と、
    前記商品から分離された前記RFIDタグの前記発熱体を前記磁力発生手段による磁気力により吸着させ、前記RFIDタグを回収する回収手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の会計システム。
  3. 前記RFID部に書き込まれた情報を読み出す読出手段を更に有し、
    前記読出手段により読み出された情報の一部を、前記商品を購入した顧客に提供する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の会計システム。
  4. 商品に付与されたRFIDタグから商品情報を読み取ることで会計を行う会計方法であって、
    電磁誘導作用により発熱する発熱体と、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を有して形成された締結部と、無線により情報の書き込み及び読み出しが行われるRFID部とを有する前記RFIDタグから商品情報を読み取るステップと、
    前記商品情報に基づいて精算金額を算出するステップと、
    電磁誘導作用によって、前記発熱体を設けた形状記憶樹脂からなる締結作用部位を選択的に記憶形状変形温度まで加熱するステップと、
    を実行することを特徴とする会計方法。
  5. 前記加熱するステップの後、前記RFIDタグを回収する、
    ことを特徴とする請求項4記載の会計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105654635A (zh) * 2014-12-05 2016-06-08 航天信息股份有限公司 发票信息自动录入方法、装置及开票系统

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