JP2007271053A - 流体式トルク伝達装置 - Google Patents

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    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Abstract

【課題】ロックアップ機構のロックアップ解消時に効率良く各摩擦係合板を冷却できる一方、そのロックアップ解消状態からロックアップ状態への移行を速やかに行うことができる流体式トルク伝達装置を提供する。
【解決手段】トルクコンバータ14は、コンバータハウジング17とポンプインペラ18とタービンランナ23とを備え、該タービンランナ23とコンバータハウジング17との間には、ロックアップ機構27が設けられている。ロックアップ機構27は、タービンランナ23とコンバータハウジング17との間を流動するATFの油圧変動に基づき移動するピストン28と、コンバータハウジング17に支持される複数のドリブンプレート32と、ピストン28に支持される複数のドライブプレート35とを備える。また、ピストン28には、ピストン28に対してエンジンが配置された側と変速機構が配置された側とを連通させる貫通孔33が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両用の自動変速機に装備される流体式トルク伝達装置に関する。
一般に、車両用の自動変速機には、エンジンのトルクを変速機構側に伝達するトルクコンバータが流体式トルク伝達装置として設けられている。このトルクコンバータは、エンジンの出力軸に連結されたコンバータハウジング、該コンバータハウジングに連結されたポンプインペラ、及び該ポンプインペラと対向するようにして変速機構の入力軸に連結されたタービンランナ等を備えている。ポンプインペラは、エンジンの出力軸が回転することによりコンバータハウジングと共に回転し、このポンプインペラの回転により、ポンプインペラとタービンランナとの間をATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)が所定の速度エネルギーを持って循環するようになっている。そして、このATFの速度エネルギーをタービンランナが吸収して回転することにより、変速機構の入力軸が回転してエンジンのトルクが変速機構側へ伝達されるようになっている。
また、トルクコンバータには、必要に応じてエンジンの出力軸と変速機構の入力軸とを機械的に接続させるロックアップ機構がコンバータハウジングとタービンランナとの間に位置するようにして設けられている(例えば、特許文献1)。このロックアップ機構は、コンバータハウジングと共に回転する複数枚の第1摩擦係合板、タービンランナと共に回転する複数枚の第2摩擦係合板、及びコンバータハウジングとタービンランナとの間でのATFの油圧変動に基づき変速機構の入力軸の軸方向に沿って移動する略円盤状のピストンを備えている。各第1摩擦係合板と各第2摩擦係合板は、ピストンの移動方向に沿って1枚ずつ交互に位置するように配置されると共に、ピストンの移動時に該ピストンから押圧力を受けた場合には互いに隣り合う摩擦係合板同士が圧接するように所定位置まで移動自在とされている。
そして、特許文献1のトルクコンバータの場合には、コンバータハウジングとタービンランナとの間においてピストンよりもコンバータハウジング側のATFの油圧の方がピストンよりもタービンランナ側のATFの油圧よりも大きくなった場合には、その油圧差によりピストンがコンバータハウジング側に移動するようになっている。そして、その移動に伴いピストンが各第1摩擦係合板と各第2摩擦係合板に押圧力を付与することにより、各摩擦係合板同士が係合状態(すなわち、ロックアップされた状態)となり、コンバータハウジングとタービンランナが直結されることから、エンジンのトルクが変速機構側に直接伝達されるようになっている。
特開2004−124984号公報(図1)
ところで、特許文献1に記載のトルクコンバータでは、ロックアップ機構が、ロックアップ状態、ロックアップ解消状態、及びロックアップ状態とロックアップ解消状態との中間となる状態(以下、「中間状態」という。)を、それぞれ実行可能とされている。この中間状態とは、ロックアップ状態である場合よりもピストンによる各摩擦係合板に付与する押圧力が弱く、互いに隣り合う第1摩擦係合板と第2摩擦係合板とが所謂すべり係合状態となって、タービンランナをコンバータハウジングとの間に回転差を持たせて回転させる状態のことである。
そのため、中間状態では、互いに隣り合う第1摩擦係合板と第2摩擦係合板とが摺接した状態になるため、各第1摩擦係合板と各第2摩擦係合板との間で摩擦熱が発生することになる。したがって、特許文献1に記載のトルクコンバータでは、ロックアップ状態から中間状態を経てロックアップ解消状態に移行し、各第1摩擦係合板と各第2摩擦係合板とが離間した場合には、互いに隣り合う第1摩擦係合板と第2摩擦係合板との間に多量のATFを流通させることにより、各摩擦係合板の冷却作用の効率化を図っている。すなわち、特許文献1に記載のトルクコンバータでは、ロックアップが解消された状態(ロックアップ解消状態)となったとき、コンバータハウジングとタービンランナとの間においてピストンから見て各摩擦係合板が配置された側の領域(以下、「クラッチ領域」という。)に多量のATFを流動させるようにしている。
ところが、このようにロックアップ解消状態時に上記クラッチ領域に多量のATFを流動させている場合において、次にロックアップ状態に移行しようとしたときには、上記クラッチ領域に滞留している多量のATFを、そのクラッチ領域外に流出させることに時間がかかってしまう。その結果、上記クラッチ領域に滞留するATFによってピストンのロックアップ方向への速やかな移動が阻害され、ロックアップ解消状態からロックアップ状態への応答遅れが発生してしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロックアップ機構のロックアップ解消時に効率良く各摩擦係合板を冷却できる一方、そのロックアップ解消状態からロックアップ状態への移行を速やかに行うことができる流体式トルク伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、駆動源から延設された出力軸に連結されるコンバータハウジングと、該コンバータハウジングに連結されたポンプインペラと、変速機構から前記出力軸と同一軸線上に延設された入力軸に前記ポンプインペラと対向するようにして連結されたタービンランナと、該タービンランナと前記コンバータハウジングとの間に位置してクラッチ作動することにより前記出力軸と前記入力軸とを直結可能なロックアップ機構とを備える流体式トルク伝達装置において、前記ロックアップ機構を、前記コンバータハウジングと共に回転する第1摩擦係合板と、前記タービンランナと共に回転する第2摩擦係合板と、前記コンバータハウジングと前記タービンランナとの間を流動する作動油の油圧変動に基づき前記軸線方向に沿って移動して第1摩擦係合板と第2摩擦係合板を係合および解放するピストンとを含んで構成すると共に、前記コンバータハウジングと前記ピストンとの間に配設し、前記ピストンが前記各摩擦係合板に押圧力を付与する状態となる場合には前記ピストンから見て前記各摩擦係合板が配置された側のクラッチ領域内から該クラッチ領域外に作動油を流出させる一方、前記ピストンが前記各摩擦係合板に押圧力を付与しない状態となる場合には前記クラッチ領域内に該クラッチ領域外から作動油を流入させる作動油流通手段を、前記軸線を中心とする径方向において前記各摩擦係合板と対応した位置に備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流体式トルク伝達装置において、前記作動油流通手段は、前記ピストンに対して前記駆動源が配置された側から前記変速機構が配置された側に向けて貫通形成された貫通孔により構成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流体式トルク伝達装置において、前記貫通孔は、前記軸線を中心とする周方向に沿う複数箇所に各々形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の流体式トルク伝達装置において、前記貫通孔は、前記ピストンに前記軸線方向に沿う切曲片を前記タービンランナから離間する方向に切り曲げ加工することにより形成され、該切曲片に対して前記第2摩擦係合板は支持されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の流体式トルク伝達装置において、前記作動油流通手段は、前記軸線を中心とする径方向において前記各摩擦係合板よりも外側に配置されていることを要旨とする。
本発明によれば、ロックアップ機構のロックアップ解消時に効率良く各摩擦係合板を冷却できる一方、そのロックアップ解消状態からロックアップ状態への移行を速やかに行うことができる。
本発明を車両に搭載される自動変速機のトルクコンバータに具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「上下方向」をいう場合は図2に矢印で示す前後方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の自動変速機11は、駆動源としてのエンジン12から延設された出力軸としてのエンジン出力軸13に連結される流体式トルク伝達装置としてのトルクコンバータ14と、該トルクコンバータ14から見てエンジン12の反対側に配置される変速機構15とを備えている。また、トルクコンバータ14と変速機構15との間には、エンジン出力軸13の回転駆動に基づき駆動するオイルポンプ16が配設されている。
トルクコンバータ14は、その内部が作動油としてのATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)にて充填されると共に、図2及び図3に示すように、前端側が閉塞し、且つ後端側が開口した有底略円筒状のコンバータハウジング17を備えている。また、このコンバータハウジング17の底壁の径方向における略中央部には、エンジン出力軸13が連結されている。そして、コンバータハウジング17は、エンジン出力軸13の回転駆動に基づき回転するようになっている。
また、トルクコンバータ14には、ポンプインペラ18が設けられている。このポンプインペラ18は、コンバータハウジング17の後端側の開口を閉塞するように該コンバータハウジング17に連結される略円環状のポンプシェル19を備えている。このポンプシェル19の前面側(コンバータハウジング17に相対する相対面側)には、複数のブレード20が周方向へ所定間隔をおいてそれぞれ配列止着されると共に、該各ブレード20の内側縁には、環状コア21が固定されている。そして、ポンプシェル19の内周縁には、オイルポンプ16に連結されるスリーブ22が固定されている。すなわち、オイルポンプ16には、エンジン出力軸13の回転駆動がコンバータハウジング17、ポンプシェル19及びスリーブ22を介して伝達されるようになっている。
また、コンバータハウジング17とポンプシェル19との間の内部空間内には、タービンランナ23がポンプインペラ18のブレード20に対向するように配設されている。このタービンランナ23は、変速機構15からエンジン出力軸13と同一軸線上に延設された入力軸24に固定部材として機能するタービンハブ25にリベット25aで固定されている。そして、タービンハブ25は自動変速機の入力軸24にスプライン結合している。さらに、ポンプインペラ18とタービンランナ23との間には、トルクコンバータ14内におけるATFの流動方向を調整するための円環状のステータ26がその内径にワンウエィクラッチ26aにより一方向の回転が阻止されるように設けられている。なお、変速機構15の入力軸24は、スリーブ22内を貫通してトルクコンバータ14内まで延設されている。
また、コンバータハウジング17とタービンランナ23との間には、クラッチ作動することによりエンジン出力軸13と変速機構15の入力軸24とを直結可能なロックアップ機構27が設けられている。このロックアップ機構27は、金属板を加工することにより形成されたピストン28を備えている。このピストン28は、円環状をなすように形成されると共に、該ピストン28は、タービンハブ25に対してスプライン嵌合されて回転方向に回り止めされており、タービンハブ25との間に配設されたシール部材25bにより液密にされている。さらに、ピストン28は、タービンランナ23に固定された伝動爪48aと、ダンパスプリング48bおよびピストン28と一体回転するように配設されたプレート48cによって形成されるダンパ48を介してタービンランナ23からのトルクを伝達される。そして、ピストン28は、このトルクをタービンハブ25から入力軸24と共に該入力軸24の回転軸線Sを中心に回転することで伝達するようになっている。また、ピストン28は、トルクコンバータ14内において、該ピストン28の前側(コンバータハウジング17側)の油圧とピストン28の後側(ポンプシェル19側)の油圧との油圧差により、入力軸24に対して前後方向に移動自在とされている。
具体的には、ピストン28から見て前側の領域に対して、入力軸24内に形成された第1作動油流路30aを流動してきたATFが流入した場合、該流入したATFの流入量分だけピストン28から見て後側の領域内のATFが、入力軸24とスリーブ22との間の第2作動油流路30bを介してトルクコンバータ14外に流出する。そのため、ピストン28から見て前側の領域のほうがピストン28から見て後側の領域よりも油圧が高くなり、ピストン28が、入力軸24に対して後側に移動する。
一方、ピストン28から見て後側の領域の領域に対して、第2作動油流路30bを流動してきたATFが流入した場合、該流入したATFの流入量分だけピストン28から見て前側の領域内のATFが、第1作動油流路30aを介してトルクコンバータ14外に流出する。そのため、ピストン28から見て後側の領域のほうがピストン28から見て前側の領域よりも油圧が高くなり、ピストン28が、入力軸24に対して前側に移動する。
また、コンバータハウジング17の底壁の後面側には、該底壁の径方向における略中心位置にドラム31が配設されると共に、該ドラム31には、複数枚(本実施形態では2枚)のドリブンプレート(第1摩擦係合板)32が前後方向への移動自在に取着されている。これら各ドリブンプレート32は、回転軸線Sを中心とする径方向の内側部がドラム31にそれぞれ支持されると共に、所定間隔を置いて前後方向に沿うようにそれぞれ配置されている。
ピストン28には、各ドリブンプレート32の回転軸線Sを中心とする径方向の外側部よりも僅かに径方向外側に位置する部位に対して切り曲げ加工が施され、該切り曲げ加工が施された部位には、ピストン28に対してエンジン12が配置された側と変速機構15が配置された側とを連通させる貫通孔(作動油流通手段)33が貫通形成されている。ピストン28には、図4に示すように、入力軸24の回転軸線Sを中心とする円弧上の周方向に沿う複数箇所(本実施形態では6箇所)に貫通孔33が等間隔に形成されている。
また、ピストン28には、該ピストン28に対して切り曲げ加工が施されることにより、切曲片34が各貫通孔33に各別に対応して複数(本実施形態では6つ)形成されている。これら各切曲片34は、ピストン28から見て前側(すなわちタービンランナ23から離間する方向)に向けて入力軸24の回転軸線Sに沿うようにそれぞれ曲げ加工されている。そして、切曲片34には、複数枚(本実施形態では2枚)のドライブプレート(第2摩擦係合板)35が前後方向への移動自在に取着されている。これら各ドライブプレート35は、回転軸線Sを中心とする径方向の外側部が切曲片34にそれぞれ支持されると共に、回転軸線Sに沿ってドリブンプレート32と1枚ずつ交互に位置するようにそれぞれ配置されている。なお、以降の記載において、ピストン28から見て前側の領域のことを、各ドリブンプレート32及び各ドライブプレート35が配置されていることから「クラッチ領域」というと共に、ピストンから見て後側の領域のことを、クラッチ領域に対応して「非クラッチ領域」という。
そして、上述したように、クラッチ領域の油圧が非クラッチ領域の油圧よりも高くなった場合、図2に示すように、ピストン28は、入力軸24に対して後側に移動し、前後方向において隣り合うプレート32,35への押圧力の付与を解消する。そして、このようにピストン28から各プレート32,35に対する押圧力の付与が解消された場合には、前後方向において隣り合うプレート32,35同士が離間する(すなわち係合状態が解放される)ようになっている。
その一方、クラッチ領域の油圧が非クラッチ領域の油圧よりも低くなった場合、図3に示すように、ピストン28は、入力軸24に対して前側に移動し、前後方向において隣り合うプレート32,35に押圧力を付与する。そのため、前後方向において隣り合うプレート32,35同士が互いに係合(接触)するようになっている。なお、前後方向において隣り合うプレート32,35同士が離間した状態のことを、「ロックアップ解消状態」というと共に、前後方向において隣り合うプレート32,35同士が互いに係合した状態のことを、「ロックアップ状態」という。
次に、本実施形態のトルクコンバータ14内におけるATFの流動について、特にロックアップ解消状態からロックアップ状態に移行する際のATFの流動、及びロックアップ状態からロックアップ解消状態に移行する際のATFの流動について以下説明する。
さて、ロックアップ機構27がロックアップ解消状態からロックアップ状態になる場合には、第2作動油流路30bを介して非クラッチ領域内にATFが流入される。すると、クラッチ領域内の油圧よりも低かった非クラッチ領域内の油圧が徐々に高くなっていき、その後、非クラッチ領域内の油圧がクラッチ領域内の油圧よりも高くなる。そのため、ピストン28は、入力軸24に対して前側に移動し始める。
このようにピストン28の前側への移動が開始されると、クラッチ領域内に滞留するATFを、クラッチ領域外に流出させる必要がある。具体的には、クラッチ領域内のATFの一部は、入力軸24の回転軸線S側に向けて流動し、第1作動油流路30aを介してトルクコンバータ14外に流出する。また、クラッチ領域内のATFのうち径方向における外側に滞留していたATFは、ピストン28の外側縁部とコンバータハウジング17の内周面との間の隙間を介して非クラッチ領域側に流出する。
さらに、クラッチ領域内のATFの残りの一部は、ピストン28に形成された各貫通孔33を介して非クラッチ領域側に流出する。すなわち、本実施形態では、クラッチ領域内のATFは、3通りの流出路を介してクラッチ領域外に流出する。そのため、ピストン28に貫通孔33を形成しない従来の場合に比較して、クラッチ領域内のATFを速やかに流出させることができる結果、ロックアップ機構27は、速やかにロックアップ解消状態からロックアップ状態に移行する(図3参照)。
一方、ロックアップ機構27がロックアップ状態からロックアップ解消状態になる場合には、第1作動油流路30aを介してATFがクラッチ領域内に流入する。また、非クラッチ領域からは、ピストン28の外側縁部とコンバータハウジング17の内周面との間の隙間、及びピストン28の各貫通孔33を介してATFがクラッチ領域内に流入する。すると、非クラッチ領域内の油圧よりも低かったクラッチ領域内の油圧が徐々に高くなっていき、その後、クラッチ領域内の油圧が非クラッチ領域内の油圧よりも高くなる。そのため、ピストン28は、入力軸24に対して後側に移動し始める。すると、前後方向で隣り合う各プレート32,35が互いに離間した状態になり、各プレート32,35間にATFが流通可能な流路が形成される。
そして、ロックアップ解消状態では、第1作動油流路30aを介してクラッチ領域内に流入したATFの大部分は、各プレート32,35間の流路を流通し、その後、ピストン28の貫通孔33を介して非クラッチ領域側に流出する。すなわち、本実施形態では、ピストン28に貫通孔33を形成したことにより、各プレート32,35が配置された近傍におけるATFの流動を円滑にできるため、各プレート32,35の係合や摺接により各プレート32,35などに発生した摩擦熱が、クラッチ領域内を流動するATFに対して効率良く放熱される。したがって、各プレート32,35を速やかに冷却させることが可能になる。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ロックアップ機構27をロックアップ状態からロックアップ解消状態に移行させる場合、クラッチ領域内には、第1作動油流路30aからだけではなく、ピストン28に形成された各貫通孔(作動油流通手段)33を介してATF(作動油)が流入する。そして、ロックアップ解消状態になった場合、第1作動油流路30aを介してクラッチ領域内を流入したATFの大部分は、前後方向において隣り合うドリブンプレート(第1摩擦係合板)32とドライブプレート(第2摩擦係合板)35との間を流動し、貫通孔(作動油流通手段)33を介してクラッチ領域から非クラッチ領域側に流出する。すなわち、各プレート32,35間を流動するATFは、ロックアップ状態時における各プレート32,35の係合や摺接などに起因した摩擦熱を吸収して直ぐに非クラッチ領域側に流出する。そのため、ロックアップ解消状態時においては、摩擦熱が放熱されていないATFを各プレート32,35間に流通させることができるため、各プレート32,35を効率良く冷却させることができる。
一方、ロックアップ機構27をロックアップ解消状態からロックアップ状態に移行させる場合、クラッチ領域内のATFは、第1作動油流路30a、及びピストン28の外側縁部とコンバータハウジング17の内周面との間の隙間だけではなく、ピストン28に形成された各貫通孔33を介してもクラッチ領域外に流出する。すなわち、ピストン28に貫通孔33が形成されていない従来の場合に比して、クラッチ領域内のATFを速やかにクラッチ領域外に流出させることができる。そのため、ロックアップ解消状態時に各プレート32,35を効率良く冷却させるために大量のATFをクラッチ領域内に滞留させても、その大量のATFを速やかにクラッチ領域外に流出させることができるため、ロックアップ状態に速やかに移行させることができる。したがって、ロックアップ機構27のロックアップ解消時に効率良く各プレート32,35を冷却できる一方、そのロックアップ解消状態からロックアップ状態への移行を速やかに行うことができる。
(2)ロックアップ解消状態時には、第1作動油流路30aからコンバータハウジング17とピストン28との間にATF(作動油)が流入することになる。そして、このATFは、コンバータハウジング17とピストン28との間に配置された各プレート(摩擦係合板)32,35間を流通することになる。そのため、ロックアップ解消状態にするためにクラッチ領域に流入したATFにより各プレート32,35を効率良く冷却できる。
(3)作動油流通手段がピストン28に貫通形成された貫通孔33から構成されているため、作動油流通手段がトルクコンバータ14に設けられた配管などを含んで構成された場合とは異なり、トルクコンバータ14の部品点数の増加を抑制できる。
(4)ピストン28には、複数の貫通孔33が形成されているため、クラッチ領域と非クラッチ領域との間では、円滑にATFを流通させることができる。
(5)もし仮に各ドライブプレート(第2摩擦係合板)35を支持する部材を、切曲片34ではなくピストン28とは別体構成の部材を使用した場合には、その部材をピストン28に対して溶接などにより固定する必要がある。この場合、ピストン28と一体構成の切曲片34を用いた場合に比して、強度が低下するおそれがある。ところが、本実施形態では、ピストン28から切り曲げ加工された切曲片34に各ドライブプレート35が支持される。そのため、ピストン28への各ドライブプレート35の取り付け部位における強度の低下を抑制できる。
(6)ロックアップ解消状態時において、第1作動油流路30aからクラッチ領域内に流入したATF(作動油)は、前後方向において隣り合う各プレート(摩擦係合板)32,35間を流動し、その後、各プレート32,35よりも径方向外側に形成された各貫通孔(作動油流通手段)33を介してクラッチ領域外に流出する。すなわち、各プレート32,35間を流動し該各プレート32,35から摩擦熱が放熱されたATFが、各貫通孔33を介して速やかにクラッチ領域外に流出する。そのため、ロックアップ解消状態時には、摩擦熱が放熱されていないATFを各プレート32,35間に流動させることができる。したがって、各プレート32,35を効率良く冷却させることができる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・実施形態において、ピストン28は、回転軸線Sを中心とする径方向において各プレート32,35よりも内側に各貫通孔33が形成された構成であってもよい。
・実施形態において、第1摩擦係合板としてのドリブンプレート32及び第2摩擦係合板としてのドライブプレート35は、各々1枚ずつの構成であってもよい。
・実施形態において、各ドライブプレート35を、図5に示すように、ピストン28に切曲片34を設けることなく、ピストン28の前面側に溶接などで固定された取着部材40に支持させるようにしてもよい。この場合において、取着部材40は、ピストン28に貫通形成された貫通孔33の近傍に固定することが望ましい。
・実施形態において、ピストン28には、6つ以外の任意数(例えば、1つや8つ)の貫通孔33が形成されていてもよい。また、各貫通孔33は、回転軸線Sを中心とする円弧上の周方向に沿うように形成されていなくてもよい。
・実施形態において、作動油流通手段は、ピストン28に形成された貫通孔33でなくてもよい。例えば、図6に示すように、作動油流通手段は、コンバータハウジング17に形成された連通孔45と、ポンプシェル19に形成された連通孔46と、各連通孔45,46を連通させる流通配管47とから構成されたものであってもよい。
・実施形態において、トルクコンバータ14は、各プレート32,35がピストン28から見て後側に配置された構成であってもよい。
本実施形態における自動変速機のスケルトン図。 本実施形態におけるトルクコンバータの一部概略端面図。 ロックアップ状態のトルクコンバータの一部概略端面図。 ピストンの平面図。 別例のトルクコンバータの一部概略端面図。 他の別例のトルクコンバータの一部概略端面図。
符号の説明
12…エンジン(駆動源)、13…エンジン出力軸、14…トルクコンバータ(流体式トルク伝達装置)、15…変速機構、17…コンバータハウジング、18…ポンプインペラ、23…タービンランナ、24…入力軸、27…ロックアップ機構、28…ピストン、32…ドリブンプレート(第1摩擦係合板)、33…貫通孔(作動油流通手段)、34…切曲片、35…ドライブプレート(第2摩擦係合板)、45,46…連通孔(作動油流通手段)、47…流通配管(作動油流通手段)、S…回転軸線。

Claims (5)

  1. 駆動源から延設された出力軸に連結されるコンバータハウジングと、該コンバータハウジングに連結されたポンプインペラと、変速機構から前記出力軸と同一軸線上に延設された入力軸に前記ポンプインペラと対向するようにして連結されたタービンランナと、該タービンランナと前記コンバータハウジングとの間に位置してクラッチ作動することにより前記出力軸と前記入力軸とを直結可能なロックアップ機構とを備える流体式トルク伝達装置において、
    前記ロックアップ機構を、前記コンバータハウジングと共に回転する第1摩擦係合板と、前記タービンランナと共に回転する第2摩擦係合板と、前記コンバータハウジングと前記タービンランナとの間を流動する作動油の油圧変動に基づき前記軸線方向に沿って移動して第1摩擦係合板と第2摩擦係合板を係合および解放するピストンとを含んで構成すると共に、前記コンバータハウジングと前記ピストンとの間に配設し、
    前記ピストンが前記各摩擦係合板に押圧力を付与する状態となる場合には前記ピストンから見て前記各摩擦係合板が配置された側のクラッチ領域内から該クラッチ領域外に作動油を流出させる一方、前記ピストンが前記各摩擦係合板に押圧力を付与しない状態となる場合には前記クラッチ領域内に該クラッチ領域外から作動油を流入させる作動油流通手段を、前記軸線を中心とする径方向において前記各摩擦係合板と対応した位置に備えた流体式トルク伝達装置。
  2. 前記作動油流通手段は、前記ピストンに対して前記駆動源が配置された側から前記変速機構が配置された側に向けて貫通形成された貫通孔により構成されている請求項1に記載の流体式トルク伝達装置。
  3. 前記貫通孔は、前記軸線を中心とする周方向に沿う複数箇所に各々形成されている請求項2に記載の流体式トルク伝達装置。
  4. 前記貫通孔は、前記ピストンに前記軸線方向に沿う切曲片を前記タービンランナから離間する方向に切り曲げ加工することにより形成され、該切曲片に対して前記第2摩擦係合板は支持されている請求項2又は請求項3に記載の流体式トルク伝達装置。
  5. 前記作動油流通手段は、前記軸線を中心とする径方向において前記各摩擦係合板よりも外側に配置されている請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の流体式トルク伝達装置。
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