JP2007271018A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007271018A
JP2007271018A JP2006099178A JP2006099178A JP2007271018A JP 2007271018 A JP2007271018 A JP 2007271018A JP 2006099178 A JP2006099178 A JP 2006099178A JP 2006099178 A JP2006099178 A JP 2006099178A JP 2007271018 A JP2007271018 A JP 2007271018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
lubricating oil
clutch
engagement element
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006099178A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Nobemoto
秀寿 延本
Tatsuya Uesugi
達也 上杉
Kazuhiko Ueda
和彦 上田
Tamiji Sakaki
民司 坂木
Kanichi Yamaguchi
寛一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2006099178A priority Critical patent/JP2007271018A/ja
Publication of JP2007271018A publication Critical patent/JP2007271018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにする。
【解決手段】前進走行レンジにおいてフットブレーキが踏み込まれて車両が停止しエンジンがアイドル回転しているときに、エンジン負荷を軽減して燃費改善を図るために、摩擦締結要素を所定の滑り締結状態とするニュートラル制御を行う。但し、冷間始動時等で、摩擦締結要素のフェーシング温度が低く、安定したニュートラル制御が行えないときはニュートラル制御を制限し、また、エンジン始動後、非走行レンジで微小量のクラッチ圧の印加による滑り制御を実行することで、フェーシング温度を安定した滑り締結制御が可能な適温領域(B−C)まで速やかに上昇させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は自動変速機の制御装置に関し、特に、走行レンジで車両が停止したときに低速段用の摩擦締結要素を滑り締結状態とするニュートラル制御など燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにする自動変速機の制御装置に関するものである。
一般に自動車用の自動変速機は、トルクコンバータと、プラネタリギヤ(遊星歯車機構)からなる変速機構と、クラッチやブレーキ等、油圧サーボにより締結作動する複数の摩擦締結要素とを有し、油圧制御回路の各種制御バルブの制御により油圧サーボへの作動油圧の供給を制御し、複数の摩擦締結要素を選択的に締結し、変速歯車機構の動力伝達経路を切り換えることによって、運転状態に応じた変速段が自動的に得られるように構成されている。
こうした自動変速機を備えた自動車は、前進走行レンジ(ドライブレンジ)でフットブレーキが踏み込まれて車両が停止すると、通常は、例えばフォワードクラッチが締結して変速段が1速に設定され、エンジンがアイドル回転する状態となり、トルクコンバータを介してエンジンに負荷がかかる。そこで、燃費節減のため、前進走行レンジでフットブレーキが踏み込まれて車両が停止すると、自動変速機を自動的にニュートラル状態にしてエンジン負荷を軽減することが考えられ、また、完全にニュートラルにしたのでは次回発進時の締結ショックが大きいため、低速段用の摩擦締結要素である例えばフォワードクラッチを滑り締結状態に制御することでエンジン負荷を軽減することが考えられた。
この制御は、より具体的には、前進走行レンジでフットブレーキが踏み込まれて車両が停止し、エンジンがアイドル回転している状態で、例えば、エンジンのアイドル回転が例えば600rpmとして、自動変速機のタービンの回転数が例えば550rpm位になるように、例えばフォワードクラッチの滑り量(スリップ量)を制御するもので、一般にニュートラル制御と呼ばれている(ニュートラルアイドル制御ともいう)。
そして、こうしたニュートラル制御を行う自動変速機の制御装置において、自動変速機の作動油である潤滑油の温度が所定値以下のときにはニュートラル制御を禁止する手段を設けたものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−193866号公報
しかしながら、ニュートラル制御は、スリップ制御(滑り制御)を行う摩擦締結要素(例えばフォワードクラッチ)のフェーシング温度(摩擦面の温度)が低いと、安定した制御ができない。そのため、例えば冷間始動時においては、フェーシング温度が上昇するまでニュートラル制御を実行できず、フェーシング温度が上昇するのにかなりの時間がかかって、その間、燃費的にロスが大きいという問題がある。
自動変速機の作動油である潤滑油の温度が所定値以下のときにはニュートラル制御を禁止する前記従来の技術は、摩擦締結要素のフェーシング温度を検出するものではなく、フェーシング温度を積極的に上昇させるものでもなく、ニュートラル制御が必要な領域で、ニュートラル制御を禁止して温度条件が成立するのを待つだけであり、前記問題を解決することはできない。
本発明の目的は、走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を、冷間始動時においても早期に実行できるようにすることにある。
本発明の自動変速機の制御装置は、動力伝達経路の切り換えにより走行レンジで所要変速段を選択的に実現可能な変速機構と、該変速機構と協働し、締結作動により前記動力伝達経路を切り換える摩擦締結要素(クラッチ、ブレーキ等)と、該摩擦締結要素を締結作動させる油圧サーボと、該油圧サーボへの作動油圧の供給を制御する油圧制御装置とを備える自動変速機の制御装置であって、所定の非走行レンジ(例えば、パーキングレンジ、あるいはパーキングレンジおよびニュートラルレンジ)で前記油圧サーボへ作動油圧を供給可能にするとともに、前記摩擦締結要素の摩擦面に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、該潤滑油供給手段により前記摩擦締結要素の摩擦面に供給されて排出された潤滑油の温度を検出する油温検出手段を設け、前記所定の非走行レンジにおいて、前記排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに、前記油圧制御装置により前記油圧サーボへ微小量の作動油圧を供給して前記摩擦締結要素を滑り状態に制御し前記摩擦面の温度を上昇させるよう構成したものである。
このようにして所定の非走行レンジにおいて、摩擦締結要素の摩擦面に供給されて排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに、油圧サーボへ微小量の作動油圧を供給して摩擦締結要素を滑り状態に制御することにより、摩擦面の温度(フェーシング温度)を、安定した滑り締結制御(スリップ制御)が可能な温度まで速やかに上昇させることができ、走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにすることができる。
この自動変速機の制御装置は、より具体的には、例えば、前記潤滑油供給手段を前記摩擦締結要素の摩擦面に該摩擦締結要素の径方向内方側から潤滑油を供給するよう構成し、前記摩擦締結要素に前記潤滑油供給手段により該摩擦締結要素の摩擦面に供給された潤滑油を該摩擦締結要素の径方向外方に排出する潤滑油排出口を設け、前記油温検出手段を、前記潤滑油排出口から排出された潤滑油の温度を検出するよう前記摩擦締結要素の外周側から前記潤滑油排出口に対峙する配置で設けたものとするのがよい。そうすることで、非走行レンジにおいて摩擦締結要素から排出された潤滑油の温度により、摩擦締結要素の摩擦面の温度(フェーシング温度)を的確に捉えることができ、滑り制御(スリップ制御)によりフェーシング温度を安定した滑り制御が可能な温度まで正確且つ速やかに上昇させることができ、走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにすることができる。
また、この自動変速機の制御装置は、前記排出された潤滑油の温度が前記所定温度より高温側の第2の所定温度以上のときは前記滑り制御を禁止するよう構成するのがよい。そうすることにより、摩擦面の温度(フェーシング温度)の安定した制御可能な温度を越えた不要な昇温を排除し、過度の高温による摩擦面の剥離等を防止することができる。
そして、この自動変速機の制御装置は、特に、ニュートラル制御を行う制御装置である場合、前記摩擦締結要素が走行レンジの所定低速段で締結される摩擦締結要素で、前記油圧制御装置により、走行レンジで車両が停止し、前記排出された潤滑油の温度が所定温度以上であるときに、前記油圧サーボへの作動油圧の供給を制御し前記摩擦締結要素を所定の滑り締結状態としてエンジン負荷を軽減するニュートラル制御を実行するとともに、走行レンジで車両が停止し、前記排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに、前記油圧制御装置により前記油圧サーボへ前記ニュートラル制御時よりも低い作動油圧を供給して前記摩擦締結要素を滑り状態とし前記摩擦面の温度を上昇させるよう構成する。これにより、ニュートラル制御による燃費節減効果を高めることができる。
また、この自動変速機の制御装置は、特に、滑り制御する摩擦締結要素が、クラッチドラムと、該クラッチドラムの内方に配設されたクラッチハブと、前記クラッチドラムの周壁と前記クラッチハブの周壁との間に前記クラッチドラム及び前記クラッチハブの回転軸方向に並ぶ配置で設けられた複数のクラッチプレートを有する多板クラッチ機構とを備えた多板クラッチで、前記クラッチドラムの周壁の外方に、支持部材により支持されて、前記クラッチドラムを被検知ロータとして該クラッチドラムの回転数を検出する回転数検出手段が設けられたものである場合に、回転数検出手段を支持する前記支持部材により前記油温検出手段が支持されているよう構成するのがよい。そうすることで、油温検出手段のレイアウト性、組み付け性を向上させることができる。
また、その場合に、前記潤滑油排出口は、前記複数のクラッチプレートの配設領域の前記回転軸方向の中央部分に設けられているのがよい。多板クラッチの場合、中央部分のクラッチプレートの温度が相対的に高くなるため、このように中央部分に潤滑油排出口を設けることで、検出感度の向上を図ることができる。
このように、本発明の自動変速機の制御装置は、非走行レンジにおいて、摩擦締結要素の摩擦面に供給されて排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに摩擦締結要素を滑り状態に制御することにより摩擦面の温度を安定した滑り制御が可能な温度まで速やかに上昇させることができ、走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにすることができる。
そして、この自動変速機の制御装置は、潤滑油を摩擦締結要素の径方向内方側から供給し、径方向外方に排出するよう構成し、摩擦締結要素の外周側から潤滑油排出口に対峙する配置で油温検出手段を設けたものとすることができ、そうすることで、摩擦締結要素の摩擦面の温度を的確に捉え、滑り制御によりフェーシング温度を安定した滑り制御が可能な温度まで正確且つ速やかに上昇させることができて、走行レンジで車両が停止したときの自動変速機のニュートラル制御など、燃費節減のための制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにすることができる。
また、この自動変速機の制御装置は、排出された潤滑油の温度が所定温度より高温側の第2の所定温度以上のときは滑り制御を禁止するよう構成することができ、そうすることで、摩擦面の温度の安定した制御可能な温度を越えた不要な昇温を排除し、過度の高温による摩擦面の剥離等を防止することができる。
そして、この自動変速機の制御装置は、特に、ニュートラル制御を行う制御装置である場合、非走行レンジだけでなく、走行レンジで車両が停止し、排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときにも、油圧サーボへニュートラル制御時よりも微小の作動油圧を供給して摩擦締結要素を滑り状態とし摩擦面の温度を上昇させるようにでき、そうすることで、ニュートラル制御による燃費節減効果を高めることができる。
また、この自動変速機の制御装置は、故障判定する摩擦締結要素が多板クラッチで、クラッチドラムの周壁の外方に回転数検出手段が設けられたものである場合に、その回転数検出手段を支持する前記支持部材により前記油温検出手段が支持されているよう構成することができ、それにより、油温検出手段のレイアウト性、組み付け性を向上させることができる。また、この場合、潤滑油排出口を複数のクラッチプレートの配設領域の回転軸方向の中央部分に設けることにより、検出感度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の実施形態の一例を示している。図1は自動変速機の全体構成を示す模式図、図2は自動変速機の一部の具体的構成を示す断面図、図3は図2の一部であるセンサユニット周辺部分を一部破断して示す拡大図、図4は油圧制御回路の一部構成を示す概略図、図5は摩擦締結要素の昇温のための滑り制御を説明するタイムチャート、図6は摩擦締結要素の昇温のための滑り制御を実行するフローチャートである。
この自動変速機1の全体構成は図1に示すとおりで、エンジン2の出力が入力されるトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3の出力軸であるタービンシャフト31の回りに配置されタービンシャフト31により駆動される歯車変速機構4(変速機構)とを備え、エンジン2の出力がエンジン出力軸(クランクシャフト)21からトルクコンバータ3に入力され、トルクコンバータ3でトルク変換されて、タービンシャフト31を介して歯車変速機構4に出力され、歯車変速機構4の各摩擦締結要素(後述の第1〜第3の3つのクラッチ5,6,7、第1および第2の2つのブレーキ8,9およびワンウェイクラッチ10)を選択的に作動させて駆動力の伝達経路を切り換えることにより、前進6速および後退1速が得られるよう構成されている。
トルクコンバータ3は、エンジン出力軸21に連結されたコンバータケース32内の反エンジン側に固設されたポンプ(羽根車)33と、該ポンプ33に対向してコンバータケース32内に配置されポンプ33により作動油を介して駆動されるタービン(羽根車)34と、これらポンプ33とタービン34との間に配置されワンウェイクラッチ35を介し変速機ケース11に支持されてトルク増大作用を行うステータ(羽根車)36と、コンバータケース32内でエンジン側に配置されコンバータケース32を介してエンジン出力軸21とタービン34とを直結可能にするロックアップクラッチ37とで構成されている。タービンシャフト31はタービン34に連結され、タービン34の回転力により回転する。
そして、トルクコンバータ3の反エンジン側には、オイルポンプ38が配設されている。オイルポンプ38は、トルクコンバータ3のポンプ33およびコンバータケース32を介してエンジン出力軸21に連結され、エンジン2の出力により駆動される。
また、歯車変速機構4は、入力軸方向(タービンシャフト31の軸方向)のトルクコンバータ3に近い側に配置された第1の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)41と、入力軸方向のトルクコンバータ3から遠い側に配置された第2の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)42と、それら第1および第2の遊星歯車機構41,42に挟まれた中間位置で入力軸方向に第2の遊星歯車機構42に近い側に配置された第3の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)43と、同中間位置で入力軸方向に第1の遊星歯車機構42に近い側に配置された第4の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)44を有している。
第1の遊星歯車機構41は、タービンシャフト31の回りに配設され変速機ケース11に固定されたサンギヤ41aと、このサンギヤ41aと噛み合うピニオン41bと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設され、ピニオン41bを回転自在に支持するピニオンキャリヤ41cと、タービンシャフト31に固定されピニオン41bと噛み合うリングギヤ41dとで構成されている。
また、第2の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)42は、タービンシャフト31の回りに配設され変速機ケース11に固定されたサンギヤ42aと、このサンギヤ42aと噛み合うピニオン42bと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設され、ピニオン42bを支持するピニオンキャリヤ42cと、タービンシャフト31に固定されピニオン42bと噛み合うリングギヤ42dとで構成されている。
また、第3の遊星歯車機構43は、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設されたサンギヤ43aと、このサンギヤ43aと噛み合うピニオン43bと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設され、ピニオン43bを支持するピニオンキャリヤ43cと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設されピニオン43bと噛み合うリングギヤ43dとで構成されている。
また、第4の遊星歯車機構44は、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設されたサンギヤ44aと、このサンギヤ44aと噛み合うピニオン44bと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設され、ピニオン44bを支持するピニオンキャリヤ44cと、タービンシャフト31の回りに回転自在に配設されピニオン44bと噛み合うリングギヤ43dとで構成されている。
そして、第3の遊星歯車機構43のリングギヤ43dと第4の遊星歯車機構44のピニオンキャリヤ44cとが一体回転するよう連結され、また、第3の遊星歯車機構43のピニオンキャリヤ43cと第4の遊星歯車機構44のリングギヤ44dとが、一体回転するよう連結されている。
そして、この自動変速機1は、第4の遊星歯車機構44のサンギヤ44aと第1の遊星歯車機構41のピニオンキャリヤ41cとの間に湿式多板式の第1のクラッチ5を備え、第3の遊星歯車機構43のピニオンキャリヤ43cと第1の遊星歯車機構41のリングギヤ41dとの間に湿式多板式の第2のクラッチ6を備え、また、第2の遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ42cと第3の遊星歯車機構43のサンギヤ43aとの間に湿式多板式の第3のクラッチ7を備え、また、第3の遊星歯車機構43のサンギヤ42aと変速機ケース11との間に、第3の遊星歯車機構43のサンギヤ43aを固定可能とする湿式多板式の第1のブレーキ8を備え、第3の遊星歯車機構43のピニオンキャリヤ43cおよび第4の遊星歯車機構44のリングギヤ44dの一体連結部と変速機ケース11との間に、これら第3の遊星歯車機構43のピニオンキャリヤ43cと第4の遊星歯車機構44のリングギヤ44dを固定可能とする湿式多板式の第2のブレーキ9を備えている。また、第3の遊星歯車機構43のピニオンキャリヤ43cおよび第4の遊星歯車機構44のリングギヤ44dの一体連結部と変速機ケース11との間には、第2のブレーキ9と並列となる配置でワンウェイクラッチ10が設けられている。
そして、第4の遊星歯車機構44のピニオンキャリヤ44cに出力ギヤ12が接続されている。自動変速機1の出力は、出力ギヤ12から伝動ギヤ13を介して変速機出力軸14に伝達され、変速機出力軸14から伝動ギヤ15,16及び差動機構17を介して左右の車軸18,19に伝達される。
また、この自動変速機1は、図2に示すように、変速機ケース11が、トルクコンバータ室20を形成するエンジン側部分と歯車変速機構4を収容する反エンジン側部分とに分割され、ボルト連結により一体化されている。そして、トルクコンバータ室20に、前記コンバータケース32、ポンプ33、タービン34、ステータ36等からなるトルクコンバータ3が配設されている。
タービンシャフト31は、変速機ケース11内のエンジン側から反エンジン側まで延設され、軸線L1に沿って潤滑油を通す油路31aが形成されている。潤滑油はオイルポンプ38により加圧されて、図示しない油圧制御装置を介してこの油路31aに圧送され、変速機ケース11内へ導入される。
第1のクラッチ5は、多板式で、図2に示すように、タービンシャフト31の回りに配設され第1の遊星歯車機構41のピニオンキャリヤ41cに連結されてピニオンキャリヤ41cと一体に回転するクラッチドラム51と、該クラッチドラム51の内方に配設され第4の遊星歯車機構44のサンギヤ44aと一体に回転するクラッチハブ52とを備え、クラッチドラム51の周壁51a内面と、クラッチハブ52の周壁52a外面に、各4枚のクラッチプレート53,54が、クラッチドラム51及びクラッチハブ52の回転軸方向(軸線L1方向)に1枚ずつ交互に並ぶ配置で保持され、また、クラッチドラム51の周壁51a内面には、トルクコンバータ側の端(図2において右端)に位置するクラッチプレート53の外側方に皿バネ55が設けられ、反対側の端(図2において左端)に位置するクラッチプレート53の外側方にクラッチプレート53、54の移動を規制するようリテーニングリング56およびリテーナ57が配設された多板クラッチ機構を備えている。
そして、タービンシャフト31の軸線L1方向に摺動可能で、クラッチハブ52の内方で胴部がスプリング58によりトルクコンバータ側(図2において右側)へ付勢され、フランジ部が皿バネ55に当接するよう、ピストン部材59(油圧サーボ)が設けられている。ピストン部材59は、常時はスプリング58により付勢されてトルクコンバータ側(図2において右側)に移動した位置に保持され、タービンシャフト31内の油路31aを経て潤滑油が供給されると、その供給された潤滑油を作動油として反トルクコンバータ側(図2において左方向)に移動する。そして、ピストン部材59が潤滑油(作動油)の供給により反トルクコンバータ側(図2において左方向)に移動すると、クラッチプレート53、54がピストン部材59により皿バネ55を介して押圧され、ピストン部材59とリテーニングリング56との間で挟持されて締結状態となる。この締結状態は潤滑油(作動油)の供給が停止され、スプリング58の付勢力でピストン部材58がトルクコンバータ側(図2において右側)に移動することで解除される。
また、タービンシャフト31内の油路31aを経て供給される潤滑油の一部は、例えば図2に矢印で示す経路を通り、冷却媒体として内方側からクラッチプレート53,54に供給される。そして、クラッチドラム51の周壁51aには、クラッチプレート53,54に供給された潤滑油を径方向にクラッチドラム51の外方へ排出する潤滑油排出口51bが複数箇所設けられており、前記経路を経て内方側から供給された潤滑油はクラッチプレート53,54を冷却し、潤滑油排出口51bから径方向にクラッチドラム51の外方へ排出される。
自動変速機1には、また、図2および図3に示すように、変速機ケース11のクラッチドラム51の周壁51aの外側表面に対峙する位置にセンサユニット100が配設されている。
センサユニット100は、クラッチドラム51の周壁51aの外方に位置してクラッチドラム51を被検知ロータとしてクラッチドラム51の回転数を検出する回転数センサ110(回転数検出手段)と、クラッチドラム51の周壁51aの外方に配置され、クラッチドラム51の周壁51aの潤滑油排出口51bから排出される潤滑油の温度を検出する油温センサ120(油温検出手段)とを備え、これら回転数センサ110と油温センサ120が、変速機ケース11に固定される固定部130aと該固定部130aの下方に延びてクラッチドラム51の周壁51aの外側表面へ向けて突出する延設部130bとからなる筒状の支持部材130の内部に配設され固定支持されたものである。支持部材130は内部に樹脂材131が充填され、固定部130aが変速機ケース11を貫通してネジ締結或いは接着剤等により固定される。
回転数センサ110は、先端部が支持部材130の延設部130bの先端中央の開口部を貫通して支持された筒状のコア111と、該コア111の上端に接する配置で設けられた筒状の永久磁石112と、コア111の周囲に設けられたコイル113とからなる電磁ピックアップ式の回転数センサで、図には表れていないがクラッチドラム51の周壁51aの外側表面には周方向に等ピッチで凹凸が形成されていて、クラッチドラム51が回転すると、コア111の下端面とクラッチドラム51の周壁51aの外側表面との距離が変化することによりコア111を通る磁束が変化し、この磁束の変化に応じた電圧をコイル113が起電する。これによりクラッチドラム51の回転が検出される。なお、クラッチドラム51の周壁51aは通常、内面側がクラッチプレート53が係合するスプラインの形状となるよう成形されていて、それに伴い外側表面に周方向に等ピッチで凹凸が形成されたものとなっているため、これを利用することで、回転検出用の凹凸を新たに形成する必要はなくなる。また、回転数センサ100は、非接触式で、回転数を電気信号に変換できるものであればよく、電磁ピックアップ式以外の回転数センサを用いることも可能である。
油温センサ120は、熱電対、サーミスタ等、温度を電気信号に変換するセンサで、支持部材130の延設部130bの先端中央の開口部に支持されたコア111の先端部開口に感温部121が固定され、信号線122がコア111及び永久磁石112の内部を通って上方へ延びている。
このセンサユニット100は、油温センサ120が排出口51bから排出された潤滑油の油温を検出する。潤滑油排出口51bから排出される潤滑油はクラッチプレート53,54を経由したもので、その油温はクラッチプレート53、54の温度と略一致する。そのため、油温センサ120により潤滑油の温度を検出することで、クラッチプレート53、54の温度を精度良く検出することができる。
また、潤滑油排出口51bは、クラッチプレート53,54が配設された領域(図2および図3にSで示す領域)のうち、クラッチドラム51及びクラッチハブ52の回転軸方向(図2に示す軸線L1方向)の中央部分(図2および図3にScで示す部分)に設けられ、油温センサ120の感温部121は、この中央部分(Sc)に設けられた潤滑油排出口51bに対峙する位置に配設されている。そのため、クラッチドラム51及びクラッチハブ52の回転軸方向中央側に位置するクラッチプレート23,24の間を経由して潤滑油排出口21bから排出された潤滑油の温度を温度センサ120により検出することができる。しかも、クラッチプレート23,24の発熱量が全体的に高い場合、複数枚のクラッチプレート23,24は温度分布が一様ではなく、回転軸方向の中央側に位置するクラッチプレート23,24は放熱性が悪いために、両端側に位置するクラッチプレート23,24に比較して相対的に高温になり易いが、そのような場合でも、この油温センサ120により最も高温となる中央側のクラッチプレート23,24の温度を検出することができる。
油温センサ120および回転数センサ110の検出信号は、変速機制御ユニット(図示せず)に入力される。変速機制御ユニットには、その他、この自動変速機1を搭載した車両に設けられている各種センサの検出信号が入力され、ECU(エンジンコントロールユニット)からエンジン制御状態等に関する各種情報が入力される。変速機制御ユニットは、これら各種センサからの検出信号とECUからのエンジン制御状態等の情報に基づいて、第1のクラッチ5のピストン部材59その他の油圧サーボへの潤滑油(作動油)の供給・遮断を制御し、また供給する潤滑油(作動油)の圧力を制御する制御バルブを含む油圧制御回路の各種制御用バルブ(図示せず)を制御する。
この自動変速機1を制御する油圧制御回路は、オイルポンプ38から吐出された潤滑油(作動油)の圧力(作動油圧)を所定のライン圧に調整するプレッシャーレギュレータバルブ(PRV)、手動操作によってレンジを切り換えるマニュアルバルブ、運転状態に応じて歯車変速機構4の各摩擦締結要素(第1〜第3の3つのクラッチ5,6,7、第1および第2の2つのブレーキ8,9およびワンウェイクラッチ10)の油圧室に対する潤滑油(作動油)の供給状態を切り換えることによりそれら各摩擦締結要素を選択的に作動させる複数のシフトバルブ、ロックアップクラッチ37の油圧室に対する潤滑油(作動油)の供給・遮断を制御する制御バルブ等を備えたものである。
変速機制御ユニットはこれら油圧制御回路の各種バルブの制御により前進6速、後退1速の変速段を実現し、また、所謂ニュートラル制御およびヒルホールド制御を可能とする。
この自動変速機1の歯車変速機構4の各摩擦締結要素(第1〜第3の3つのクラッチ5,6,7、第1および第2の2つのブレーキ8,9およびワンウェイクラッチ10)の作動状態と各変速段およびニュートラルアイドル、ヒルホールドとの関係は、次の表1に示すとおりである。表中、「LowC」は、第1のクラッチ5(Lowクラッチ)で、低速側の1〜4速にて締結される。また、「HighC」は、第2のクラッチ6(Highクラッチ)で、高速側の4〜6速にて締結される。そして、「3/5/RC」は、第3のクラッチ7(3/5/Rクラッチ)で、3速、5速及び後退速にて締結される。また、「2/6B」は、第1のブレーキ8で、2速及び6速にて締結されるブレーキ(2/6ブレーキ)である。また、「L/RB」は、第2のブレーキ9(L/Rブレーキ)で、1速(但し、マニュアルモードやホールドモード等、エンジンブレーキを必要とする時にのみ)および後退速にて締結される。表中、○は締結状態を示す。
Figure 2007271018
また、この自動変速機1において、変速機制御ユニットは、前進走行レンジであるD(ドライブ)レンジにおいてフットブレーキが踏み込まれて車両が停止し、エンジンがアイドル回転しているときには、エンジン負荷を軽減して燃費改善を図るために、例えば、エンジンのアイドル回転が例えば600rpmとして、自動変速機1のタービン34の回転数が例えば550rpm位になるように第1のクラッチ5の滑り量(スリップ量)を制御して所定の滑り締結状態とするニュートラル制御を行う。但し、冷間始動時等で、第1のクラッチ5のフェーシング温度が低くて、安定したニュートラル制御が行えないときは、ニュートラル制御を制限し、また、後述のように、非走行レンジである「P(パーキング)レンジ、あるいはPレンジおよびN(ニュートラル)レンジにおいて、第1のクラッチ5のクラッチプレート53,54を滑り状態で接触させ、摩擦によりクラッチプレート53,54のフェーシング温度(クラッチ温)を上昇させる滑り制御を実行する。それにより、第1のクラッチ5のフェーシング温度を安定した滑り締結制御が可能な温度まで速やかに上昇させることができ、走行レンジで車両が停止したときのニュートラル制御を冷間始動時においても早期に実行できるようにすることができる。
この自動変速機1の油圧制御回路においては、図4に示すように、オイルポンプ38がオイルパン201から潤滑油を汲み上げて吐出し、そのオイルパン201から吐出された潤滑油(作動油)の圧力(作動油圧)がプレッシャーレギュレータバルブ(PRV)202により調整され、所定のライン圧として各制御バルブに供給される。そして、マニュアルバブル203に供給されたライン圧は、手動操作によってマニュアルバルブ203のレンジ位置がR(リバース)となったときに後退用のライン(後退ライン)に導入され、D(ドライブ)となったときに前進用のライン(前進ライン)に導入される。
また、この油圧制御回路は、マニュアルバルブ203が、例えばカム機構により、P(パーキング)レンジおよびN(ニュートラル)レンジ(Pレンジのみでもよい)で自動的に第1のクラッチ5(ピストン部材59)にライン圧を切り換えて作動油圧として供給する位置に移動するよう構成されている。そして、例えば、PレンジおよびNレンジ(あるいはPレンジのみ)専用の第1のクラッチ5へのライン圧導入経路が設けられ、その途中に、マニュアルバルブ203によって第1のクラッチ5側に切り換えられた作動油圧を調整するソレノイド式の調圧弁204が設けられている。
そして、この実施形態では、Pレンジ、あるいはPレンジおよびNレンジ(所定の非走行レンジ)において、第1のクラッチ5のフェーシング温度が低いときに、マニュアルバルブ203を自動的に第1のクラッチ5側(ピストン部材59)にライン圧を切り換えて作動油圧として供給する位置に移動させ、調圧弁204の制御により、第1のクラッチ5のピストン部材59(油圧サーボ)へ微小量の作動油圧(クラッチ圧)を供給して第1のクラッチ5のクラッチプレート53,54を滑り状態で接触させ、摩擦によりクラッチプレート53,54のフェーシング温度(クラッチ温)を上昇させる滑り制御を実行する。
この滑り制御は、冷間始動時には、図5に示すようにエンジンが始動すると直ちに微小量の作動油圧(クラッチ圧)の印加(供給)を開始し、油温センサ120により検出された潤滑油の温度(フェーシング温度に略等しい)すなわちフェーシング温度(クラッチ温)が、ニュートラ制御の制御性およびクラッチ摩擦特性が安定する適温領域(例えば60〜100℃)の下限値B(例えば60℃)に達したら作動油圧(クラッチ圧)の印加を解除する。そして、フェーシング温度(クラッチ温)が下降して、適温領域(例えば60〜100℃)の下限値Bよりやや低温側の所定温度Aより低くなったら、再び作動油圧(クラッチ圧)を印加し、下限値Bに達したら解除する。また、図5には表れていないが、フェーシング温度(クラッチ温)が前記適温領域の上限値C(例えば100℃)以上では、不要な昇温を排除し、過度の高温による摩擦面の剥離等を防止するために、作動油圧(クラッチ圧)の印加が解除される(禁止される)。こうしてフェーシング温度(クラッチ温)が、B−Cの間の適温領域(例えば60〜100℃)にほぼ収まるよう制御される。
この非走行レンジでの滑り制御の具体的処理は、図6のフローチャートに示すとおりで、ステップS1で、所定の非走行レンジ(PレンジおよびNレンジ、Pレンジのみでもよい)であるかどうかを判断する。
そして、所定の非走行レンジでなければそのままリターンし、所定の非走行レンジであれば、ステップS2へ進んで、油温(フォワードクラッチ5のクラッチプレート53,54に供給されて潤滑油排出口51bから排出され、油温センサ120により検出された潤滑油の温度)が、図5に示す適温領域(例えば60〜100℃)の下限値B(例えば60℃)より低いかどうかを判断する。
そして、油温が適温領域の下限値B以上であれば、そのままリターンし、下限値Bより低いときは、次いで、ステップS3で、油温が適温領域の下限値Bよりやや低温側の所定温度Aより低いかどうかを判断する。
そして、油温が所定温度A以上であれば、そのままリターンし、所定温度Aより低いときは、ステップS4へ進んで、クラッチ圧を微小量供給(印加)する滑り制御を実行する。
なお、この実施形態は、第1のクラッチ5の滑り締結によるニュートラル制御に適用したものであるが、本発明は、他の摩擦締結要素の滑り締結によってニュートラル制御を行う自動変速機にも適用でき、また、ニュートラル制御に限らず、燃費節減のための制御一般に適用することが可能である。
本発明の実施形態の自動変速機の全体構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の自動変速機の一部の具体的構成を示す断面図である。 図2の一部であるセンサユニット周辺部分を一部破断して示す拡大図である。 本発明の実施形態の自動変速機の油圧制御回路の一部構成を示す概略図である。 本発明の実施形態の自動変速機の摩擦締結要素の昇温のための滑り制御を説明するタイムチャートである。 本発明の実施形態の自動変速機の摩擦締結要素の昇温のための滑り制御を実行するフローチャートである。
符号の説明
1 自動変速機
4 歯車変速機構
5 第1のクラッチ
6 第2のクラッチ
7 第3のクラッチ
8 第1のブレーキ
9 第2のブレーキ
10 ワンウェイクラッチ
11 変速機ケース
31 タービンシャフト
31a 油路
41 第1の遊星歯車機構
42 第2の遊星歯車機構
43 第3の遊星歯車機構
44 第4の遊星歯車機構
51 クラッチドラム
51a 周壁
51b 潤滑油排出口
52 クラッチハブ
52a 周壁
53、54 クラッチプレート
59 ピストン部材(油圧サーボ)
100 センサユニット
110 回転数センサ(回転数検出手段)
120 油温センサ(油温検出手段)
130 支持部材
202 プレッシャーレギュレータバルブ
203 マニュアルバブル
204 調圧弁

Claims (6)

  1. 動力伝達経路の切り換えにより走行レンジで所要変速段を選択的に実現可能な変速機構と、該変速機構と協働し、締結作動により前記動力伝達経路を切り換える摩擦締結要素と、該摩擦締結要素を締結作動させる油圧サーボと、該油圧サーボへの作動油圧の供給を制御する油圧制御装置とを備える自動変速機の制御装置であって、
    所定の非走行レンジで前記油圧サーボへ作動油圧を供給可能にするとともに、
    前記摩擦締結要素の摩擦面に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、該潤滑油供給手段により前記摩擦締結要素の摩擦面に供給されて排出された潤滑油の温度を検出する油温検出手段を設け、
    前記所定の非走行レンジにおいて、前記排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに、前記油圧制御装置により前記油圧サーボへ微小量の作動油圧を供給して前記摩擦締結要素を滑り状態に制御し前記摩擦面の温度を上昇させることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記潤滑油供給手段を前記摩擦締結要素の摩擦面に該摩擦締結要素の径方向内方側から潤滑油を供給するよう構成し、
    前記摩擦締結要素に前記潤滑油供給手段により該摩擦締結要素の摩擦面に供給された潤滑油を該摩擦締結要素の径方向外方に排出する潤滑油排出口を設け、
    前記油温検出手段を、前記潤滑油排出口から排出された潤滑油の温度を検出するよう前記摩擦締結要素の外周側から前記潤滑油排出口に対峙する配置で設けたことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記排出された潤滑油の温度が前記所定温度より高温側の第2の所定温度以上のときは前記滑り制御を禁止することを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記摩擦締結要素が走行レンジの所定低速段で締結される摩擦締結要素で、前記油圧制御装置により、走行レンジで車両が停止し、前記排出された潤滑油の温度が所定温度以上であるときに、前記油圧サーボへの作動油圧の供給を制御し前記摩擦締結要素を所定の滑り締結状態としてエンジン負荷を軽減するニュートラル制御を実行するとともに、走行レンジで車両が停止し、前記排出された潤滑油の温度が所定温度より低いときに、前記油圧制御装置により前記油圧サーボへ前記ニュートラル制御時よりも低い作動油圧を供給して前記摩擦締結要素を滑り状態とし前記摩擦面の温度を上昇させることを特徴とする請求項3記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記摩擦締結要素が、クラッチドラムと、該クラッチドラムの内方に配設されたクラッチハブと、前記クラッチドラムの周壁と前記クラッチハブの周壁との間に前記クラッチドラム及び前記クラッチハブの回転軸方向に並ぶ配置で設けられた複数のクラッチプレートを有する多板クラッチ機構とを備えた多板クラッチで、
    前記クラッチドラムの周壁の外方に、支持部材により支持されて、前記クラッチドラムを被検知ロータとして該クラッチドラムの回転数を検出する回転数検出手段が設けられ、
    該回転数検出手段を支持する前記支持部材により前記油温検出手段が支持されていることを特徴とする請求項2記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記潤滑油排出口は、前記複数のクラッチプレートの配設領域の前記回転軸方向の中央部分に設けられていることを特徴とする請求項5記載の自動変速機の制御装置。
JP2006099178A 2006-03-31 2006-03-31 自動変速機の制御装置 Pending JP2007271018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099178A JP2007271018A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099178A JP2007271018A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 自動変速機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007271018A true JP2007271018A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38674027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006099178A Pending JP2007271018A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007271018A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077486A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Toyota Motor Corp クラッチの制御装置
EP2975283A4 (en) * 2013-03-11 2016-03-23 Nissan Motor DEVICE FOR TRANSMITTING TRAINING ENERGY
JP2016044743A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動変速機の油圧制御装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126651A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 Kawasaki Steel Corp ベルト式連続鋳造方法
JP2000179661A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Unisia Jecs Corp 車両用自動変速機の制御装置
JP2003172439A (ja) * 2001-12-10 2003-06-20 Toyota Motor Corp 潤滑装置
JP2006002899A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Nissan Motor Co Ltd 車両の発進摩擦要素制御装置
JP2006071046A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Jatco Ltd 自動変速機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126651A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 Kawasaki Steel Corp ベルト式連続鋳造方法
JP2000179661A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Unisia Jecs Corp 車両用自動変速機の制御装置
JP2003172439A (ja) * 2001-12-10 2003-06-20 Toyota Motor Corp 潤滑装置
JP2006002899A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Nissan Motor Co Ltd 車両の発進摩擦要素制御装置
JP2006071046A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Jatco Ltd 自動変速機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077486A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Toyota Motor Corp クラッチの制御装置
EP2975283A4 (en) * 2013-03-11 2016-03-23 Nissan Motor DEVICE FOR TRANSMITTING TRAINING ENERGY
US9458909B2 (en) 2013-03-11 2016-10-04 Nissan Motor Co., Ltd. Drive power transmission device
CN110259847A (zh) * 2013-03-11 2019-09-20 日产自动车株式会社 驱动力传递装置
CN110259847B (zh) * 2013-03-11 2021-08-13 日产自动车株式会社 驱动力传递装置
JP2016044743A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動変速機の油圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4839884B2 (ja) 自動変速機の制御装置
WO2013054409A1 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP2007009930A (ja) 車両用自動変速機のニュートラル制御装置
JP2009047272A (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
KR101601448B1 (ko) 전동식 오일펌프의 구동제어 방법 및 그 제어시스템
JP5035376B2 (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP2010127398A (ja) ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置
JP4577340B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2006226333A (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP2007271019A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007177970A (ja) 車両用トルクコンバータ及びそのスラストベアリング組付け確認方法
JP2007271018A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2009222082A (ja) 可変容量型トルクコンバータ
JP4904890B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4983020B2 (ja) 車両用トルクコンバータのステータ支持装置
JP4102341B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2011190864A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007303616A (ja) 自動変速機の制御装置
JP5195721B2 (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP6519521B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2004218694A (ja) 発進クラッチの制御装置
JP5528129B2 (ja) トルクコンバータの制御装置
JP3927373B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US10914373B2 (en) Transport apparatus
JP2013174310A (ja) 変速機の制御装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111011