JP2007270732A - かしめ固定構造、このかしめ固定構造を用いた圧縮機、及びかしめ固定方法 - Google Patents
かしめ固定構造、このかしめ固定構造を用いた圧縮機、及びかしめ固定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】第1の部材3における第2の部材4との対向面に形成された突体32と、この突体に当接された上記第2の部材の上記突体に対応する位置が上記第1の部材の方向に加熱下で塑性変形され、上記突体のまわりを包囲するように形成されたリング状のかしめ凸部41とによって、上記第1の部材と上記第2の部材とがかしめ固定されるようにしたものである。
【選択図】図2
Description
また、圧縮機ケーシング内面に内部機構を接合する方法において、上記内部機構の外面に凹陥部を形成しておき、上記内部機構を圧縮機ケーシング内に挿入した後、回転体を、その軸心に対して偏心した回転中心回りに回転させながら上記圧縮機ケーシングの外面から凹陥部に向けて押し当てて、圧縮機ケーシングの一部分を上記凹陥部内に沿わせて塑性変形させ、その後、上記塑性変形により圧縮機ケーシングの外面に形成された凹部を溶接金属によって埋める溶接作業を行うようにしたものがある(例えば特許文献2参照。)。
また、特許文献2の技術では、回転体をその軸心に対して偏心した回転中心回りに回転させながら圧縮機ケーシングの外面から凹陥部に向けて押し当てる必要があるので、機構が複雑になり、さらに凹部を溶接金属によって埋める溶接作業を伴うので、加工に要する時間が増加し、コストも高くなるという課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1に係るかしめ固定構造を用いた圧縮機を概念的に説明するものであり、(a)は全体構成を示す要部断面図、(b)は突体部分を拡大して示す正面図である。図において、圧縮機1は内蔵部品を構成する電動機部2及びこの電動機部2によって駆動される圧縮機構部からなる第1の部材3と、これら内蔵部品を密閉収容する上下が塞がれた円筒状の密閉容器からなる第2の部材4とからなっている。圧縮機構部からなる第1の部材3の外周には、リング状(ドーナツ状)の下穴加工によって設けられた凹部31の中心に形成された円柱状の突体32が周方向に少なくとも1箇所設けられている。なお、圧縮機構部としては、例えばスクロール式、ロータリ式、あるいはレシプロ式などの圧縮機は、何れも特別な制限なく好ましく用いることができる。
図2は、この発明の実施の形態2によるかしめ固定方法を概念的に説明する図で、(a)は第1の部材の突体に当接された第2の部材の加熱位置を説明する断面図、(b)はかしめ治具によってかしめられた状態を説明する断面図である。図において、第2の部材4の加熱中心4aは、第1の部材3に下穴加工で設けられたリング状の凹部31中心部の突体32の直上部が好ましい。該加熱中心4aに図示省略している加熱手段を図2(a)に示す矢印Aの方向に近づけて加熱される。なお、該加熱源としては、例えばTIG溶接機や高周波加熱機等を好ましく用いることができ、加熱中心4aをスポット状に加熱することで密閉容器等からなる第2の部材4の熱変形を少なくし、かしめ治具5の押込み力を低減できる。
図3はこの発明の実施の形態3による圧縮機の内蔵部品を構成する圧縮機構部からなる第1の部材の他の例を示す平面図である。この実施の形態3では、第1の部材3に設ける突体を、周面に突設されたスポット状の凸部(円柱状)からなる突体33としたもので、この例では第1の部材3の周囲3箇所に略等角度でラジアル方向に突設されている。上記実施の形態1及び2に示すリング状の凹部31の中心部に形成された突体32は、例えばホールソーや中心部を除去したエンドミル等を用いた下穴加工で容易に形成されるが、図3に示すようなスポット状の凸部からなる突体33の場合は、第1の部材3の表面部に例えば焼結等によって容易に形成できるため、下穴加工が不要となり、加工コストを抑制できる。
図4はこの発明の実施の形態4によるかしめ固定方法に用いるかしめ治具を説明する図で、(a)は第1の部材の突体に対するかしめ治具の相対位置を示す断面図、(b)はかしめ治具によってかしめられた状態を示す断面図である。図に示すように、かしめ治具50の先端部50aの形状は、この実施の形態4では、かしめ固定対象物が圧縮機のように円筒状であることに応じて、円筒状の密閉容器に沿った曲面形状、もしくは密閉容器より曲率半径の小さい曲面形状に形成されている。先端部50aの形状を曲面にすることで、第2の部材4に対するかしめ凹部42の食込み部を効率的に形成できる。
図5はこの発明の実施の形態5によるかしめ固定方法を実施するためのプレス装置を概念的に示す正面図である。図において、プレス装置6は、パレット71上に固定されたワークである密閉形の圧縮機1を所定位置に移動させる搬送機構7と、例えばTIG溶接機や高周波加熱機などからなる加熱源8と、この加熱源8を矢印Cの方向へ上下移動できる移動機構9と、圧縮機1のかしめ加工部(詳細図示省略)に対して水平方向の押付け荷重と位置を管理できるプレスツール10と、プレスツール10の反力を受ける保持機構11と、図示省略しているかしめ位相を決める構造部などから構成されている。
上記のようなプレス装置6を用いることにより、かしめ加工工程を自動化することも容易である。
なお、上記実施の形態5のようなかしめ加工用のプレス装置において、かしめ加工時の押込み力がある程度以上かかると内蔵部品の圧縮機構部に歪が残るため、圧縮機性能が低下する。そのため、図5に示すかしめ加工用のプレスツール10に装置された、何れも図示省略しているかしめ治具の押込み量と押込み力を管理する機能を利用し、かしめ時にワークである圧縮機に所定値以上の荷重がかかると装置側で不良検出させることができるようにした。具体的には、例えばワークがロータリ圧縮機の場合、第1の部材としてのロータリ圧縮機のシリンダに1000kgf以上の力がかかると、シリンダに塑性歪が残るため、かしめ加工時にワークに対して1000kgf以上の荷重がかかったときに不良と判定するようにした。
Claims (8)
- 第1の部材における第2の部材との対向面に形成された突体と、この突体に当接された上記第2の部材の上記突体に対応する位置が上記第1の部材の方向に加熱下で塑性変形され、上記突体のまわりを包囲するように形成されたリング状のかしめ凸部とによって、上記第1の部材と上記第2の部材とがかしめ固定されてなることを特徴とするかしめ固定構造。
- 上記突体は、上記第1の部材の表面に下穴加工により設けられたリング状の凹部の中心に形成された凸部からなることを特徴とする請求項1記載のかしめ固定構造。
- 上記突体は、上記第1の部材の表面に突設された凸部からなることを特徴とする請求項1記載のかしめ固定構造。
- 上記第2の部材に形成されたかしめ凸部は、筒状のかしめ治具によりかしめられたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のかしめ固定構造。
- 上記第1の部材は外周部が円形に形成され、上記第2の部材は、上記第1の部材のまわりを包囲する円筒状に形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載のかしめ固定構造。
- 上記第2の部材のかしめ固定部に形成されたかしめ凹部表面は、上記第2の部材の円筒状の外周面と同様の曲面に形成されてなることを特徴とする請求項5記載のかしめ固定構造。
- 上記請求項1ないし請求項6の何れかに記載のかしめ固定構造を、圧縮機構部とこの圧縮機構部を包囲する密閉容器の間の固定に用いてなることを特徴とする圧縮機。
- 第1の部材における第2の部材との対向面に突体を形成し、この突体に当接された上記第2の部材の上記突体に対応する位置を加熱した後、筒状のかしめ治具により上記第2の部材を上記第1の部材の方向に押すことを特徴とするかしめ固定方法。
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