JP2007268081A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動送風機の運転を開始するたびに吸塵力の設定操作を要しないで簡便に使用できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸塵ホース6を介して掃除機本体2内の制御装置5に電気的に接続された手元操作装置11が、可変抵抗器21とこれとは別の操作スイッチ(オフ操作スイッチ)22を備える。電動送風機3の運転状態を調節する抵抗値に可変操作される可変抵抗器21は、その可変操作による設定状態が次に操作されるまで保持される。操作スイッチ22で可変抵抗器21の抵抗値に応じた電動送風機3の運転を停止させる。これにより、電動送風機3の運転を開始する都度、この開始以前に既に可変抵抗器21に設定し保持されている抵抗値に応じて電動送風機3を運転するようにしている。
【選択図】 図3
【解決手段】吸塵ホース6を介して掃除機本体2内の制御装置5に電気的に接続された手元操作装置11が、可変抵抗器21とこれとは別の操作スイッチ(オフ操作スイッチ)22を備える。電動送風機3の運転状態を調節する抵抗値に可変操作される可変抵抗器21は、その可変操作による設定状態が次に操作されるまで保持される。操作スイッチ22で可変抵抗器21の抵抗値に応じた電動送風機3の運転を停止させる。これにより、電動送風機3の運転を開始する都度、この開始以前に既に可変抵抗器21に設定し保持されている抵抗値に応じて電動送風機3を運転するようにしている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、掃除機本体にホースを介して接続された手元操作装置を用いて掃除機本体内の電動送風機の運転を制御する電気掃除機に関する。
従来、ホースの握り管に配設された手元操作装置に可変抵抗器を設け、この可変抵抗器の抵抗値を変化させる操作により電動送風機の運転の開始(オン)及び停止(オフ)と、電動送風機の運転状態を調節するようにした電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
この電気掃除機では、可変抵抗器で調節された抵抗値に応じて、掃除機本体内の電動送風機の入力調節ができるので、使用者の好みや掃除の状況などに応じた吸塵力を得ることが可能であるとともに、手元操作装置と掃除機本体内の制御装置とを接続する導電線が二本で済むという点で好ましい。
実公昭63−49249号公報(第2頁右欄第5行〜第18行、第2図)
特開平2−268720号公報(第2頁右上欄第14行〜第20行、第1図−第2図)
しかし、手元操作装置の可変抵抗器の抵抗値変化に基づいて、電動送風機の運転のオン・オフが行われるので、電動送風機の運転を停止する度に、それまでに使用者自らが望んだ吸塵力を得るために可変抵抗器を調節して得た電動送風機に対する適正な入力の設定が失われてしまう。
そして、電気掃除機を用いる掃除の多くの場面では、いつも同じ吸塵力で掃除を開始することが一般的に好ましいとされている。しかし、既述のように吸塵力の設定が電動送風機の運転を停止する度に失われてしまう従来の電気掃除機では、運転開始のたびに同じ吸塵力を再現することができない。このため、例えば掃除を中断した後に同じ掃除場所の掃除を再開する場合等に、使用者は再び所望の吸塵力を得られるように可変抵抗器を操作しなければならならず、実用上不便である。
本発明の目的は、電動送風機の運転を開始するたびに吸塵力の設定操作を要しないで簡便に使用できる電気掃除機を提供することにある。
本発明は、吸塵ホースを介して掃除機本体内の制御装置に電気的に接続された手元操作装置が、電動送風機の運転状態を調節する抵抗値に可変操作されるとともにこの可変操作による設定状態が次に操作されるまで保持される可変抵抗器と、この可変抵抗器の抵抗値に応じた電動送風機の運転を停止させるオフ操作スイッチと、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、電動送風機の運転を開始するたびに、それ以前に可変抵抗器に設定された抵抗値に応じた吸塵力を再現して掃除ができるので、電動送風機の運転を開始するたびに可変抵抗器に対する設定操作を要しないで簡便に使用できる電気掃除機を提供できる。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1中符号1は例えばキャニスタ型の電気掃除機を示している。電気掃除機1は、車輪の回転を伴って床面上を移動できる掃除機本体2を備えている。掃除機本体2には、電動送風機3と、この電動送風機3の上流側に配置された例えば袋状をなす集塵フィルタ4とが内蔵されている。掃除機本体2の吸塵口2aの下流側に配置された集塵フィルタ4は、掃除機本体2の開閉自在な蓋2bを開いて掃除機本体2に出し入れできる。
更に、掃除機本体2には電動送風機3の運転を制御する制御装置5が内蔵されている。制御装置5はマイクロコンピュータからなる制御部5aを備えている。この制御部5aは、図示しない抵抗値検出手段と、記憶手段と、演算手段とを有している。抵抗値検出手段は、後述の可変抵抗器21を流れる電流の値に基づき可変抵抗器21の抵抗値を検出する。記憶手段は、抵抗値検出手段によって検出された可変抵抗器21の全抵抗値を記憶する。演算手段は、可変抵抗器21において設定(指定)され抵抗値検出手段によって検出される実使用時の抵抗値と、前記記憶手段に記憶された全抵抗値とから、全抵抗値に対する指定抵抗値の割合を演算する。そして、制御部5aは、演算手段での演算結果に応じた電力を電動送風機3に入力させて、この電動送風機3を駆動するようになっている。
吸塵口2aには吸塵ホース6が接続されている。吸塵ホース6は、可撓性を有する蛇腹管からなるホース部6aの一端に連結部6bを有し、ホース部6aの他端部に握り部6cを有して形成されている。連結部6bは吸塵口2aに着脱可能に差込まれている。
握り部6cは、掃除の際に掃除機本体2及び後述の吸込み口体を移動させるために使用者によって握られる部位であって、例えば管部7とこの管部7に一体に成形されたハンドル8とを備えている。管部7の前後両端は開口されている。この管部7の後端部にホース部6aが連結されている。管部7の前端部は管接続部として用いられる。ハンドル8には手元操作装置11が設けられている。
吸塵ホース6には信号及び電力の通路となるピアノ線などからなる二本の導電線9a,9b(図3参照)が螺旋状に配線されている。これら導電線9a,9bの一端は、連結部6bで図示しないピン状の端子に接続されている。この端子は吸塵口2aに設けられている図示しない本体側端子に差し込み接続されて、それにより、二本の導電線9a,9bが制御装置5に電気的に接続されるようになっている。更に、導電線9a,9bの他端は手元操作装置11に電気的に接続されている。したがって、手元操作装置11の操作に応じて制御装置5を介して電動送風機3の運転が制御されるようになっている。
管部7の前端部には延長管12が取外し可能に接続されている。延長管12は例えば二本継ぎ型のものであって、上部延長管13と下部延長管14とを備えている。下部延長管14の前端部には床用の吸込み口体15が取外し可能に接続されている。なお、図1中符号16は掃除機本体2に内蔵されたコードリール(図示しない)から引き出された電源コードを示している。
手元操作装置11は、図3に示すように三端子の可変抵抗器21と、これとは別の二端子の操作スイッチ22とを備えている。可変抵抗器21には、操作部がスライド摘みで形成されたスライド式のものも使用可能であるが、図2に示すように操作部21dが回転摘み(ダイヤル)で形成された回転式の可変抵抗器21の方が、設置スペースが小さくて済むのでハンドル8に設置する上では好ましい。
図3に示すように可変抵抗器21がその一端に有した第1端子(プラス端子)21aと、他端に有した第2端子(マイナス端子)21bは、制御装置5に導電線9a,9bを介して接続されている。可変抵抗器21は、握り部6cを使用者が握った状態で、握った手の近くに位置するように配設された操作スイッチ22より遠い前方位置に配設されている。
操作スイッチ22には、非操作状態、つまり通常の状態では非短絡状態を保持し、操作された時にのみ短絡する常開型のスイッチが用いられている。図3に示すように可変抵抗器21の一端例えば第2端子21bと、可変抵抗器21が有した第3端子21c(これは可変端子とも称することができ、そして、スライド式の可変抵抗器である場合には摺動端子とも称される。)とは、操作スイッチ22を介して接続されている。
操作スイッチ22は、電動送風機3の運転の開始(オン)と停止(オフ)を制御装置5に指示するスイッチであるから、電動送風機3の運転を停止させる指示をする際にオフ操作スイッチとして機能するものである。制御装置5の制御部5aは、電動送風機3の運転の開始と停止の制御を担い、具体的には、操作スイッチ22が短絡したときの信号が入力される都度に、電動送風機3に対する入力の入り(オン)切り(オフ)を繰り返し切換える制御を担っている。操作スイッチ22は、押圧操作されるものであって、タクトスイッチ又はメンブレンスイッチで形成できる。この操作スイッチ22は、握り部6cを使用者が握った状態で、例えば握った手の親指でタッチ操作ができるように配設されている。
電気掃除機1は、電源コード16を商用交流電源に接続するなど電源を投入して通電した状態で、操作スイッチ22を押圧して使用される。これにより、電動送風機3の運転が開始される。この場合、制御装置5の制御部5aは、はじめに抵抗値検出手段で可変抵抗器21の全抵抗値Rを検出して、それを記憶手段に記憶させる。次に、現時点での可変抵抗器21の第3端子21cの位置で指定された抵抗値R1を抵抗値検出手段で検出した後、この指定抵抗値の前記全抵抗値に対する割合を演算手段で演算する。そして、こうして制御部5aで得た結果、つまり、単一の可変抵抗器21の全抵抗値Rに対する指定抵抗値R1との割合に相当する入力を電動送風機3に与えて、電動送風機3を運転させる。電動送風機3の運転開始後に操作スイッチ22の押圧が解除されても、前記割合に応じた電動送風機3の運転は制御装置5によって継続される。
掃除中に掃除場所の床面材質等の状況に合せて吸塵力を変更する(増減する)には、可変抵抗器21の操作部21dを回転操作して可変端子である第3端子21cの位置を変えればよい。この場合、一旦、握り部6cを握った使用者の片方の手で操作スイッチ22を押圧し電動送風機3の運転を止めた直後に、再度、操作スイッチ22を押圧して電動送風機3の運転を再開させるとともに操作スイッチ22を押圧している状態で、使用者の他方の手で、可変抵抗器21の操作部21dを回転操作して可変端子である第3端子21cを動かして、可変抵抗器21の抵抗値を変えて所望の吸塵力となった時点で操作部21dの操作をやめればよい。操作部21dの回転操作により、第3端子21cが可変抵抗器21を短絡させる位置が無段階に変わるので、それに応じて設定される抵抗値に基づいて、電動送風機3に与えられる入力が調節され、吸塵力が増加又は低減される。
以上の手順で設定された可変抵抗器21の抵抗値は、次の設定操作がなされるまで保持される。そして、可変抵抗器21とは別の操作スイッチ22を押圧操作することに伴い電動送風機3の運転が停止されるので、電動送風機3の運転を停止しても可変抵抗器21に設定された抵抗値は変化しない。
したがって、電動送風機3の運転を停止した後に、操作スイッチ22が押圧されて電動送風機3の運転が開始された場合に、それ以前に可変抵抗器21に指定された抵抗値に応じた吸塵力を再現して掃除ができる。
以上のように図1〜図3に示した電気掃除機1は、その吸塵力の設定を無段階に調節できるので、掃除場所の床面材質などの状況に応じた適正な吸塵力を任意に設定できる。これとともに、電動送風機3の運転を開始するたびに、それ以前に可変抵抗器21に設定(指定)された抵抗値に応じた吸塵力を再現して掃除ができるので、電動送風機3の運転を開始するたびに可変抵抗器21に対する設定操作を必要とせず、使い勝手がよい。
又、前記構成の電気掃除機1は、以上のように全抵抗値Rに対してこれより値が小さく指定される抵抗値R1の割合に相当する入力で電動送風機3を駆動するので、可変抵抗器21の全抵抗値のばらつきの影響を受けないようにできる。つまり、可変抵抗器21はその全抵抗値がばらつき易いので、本実施形態のようなばらつき補正(前記割合処理)をしないで用いた場合には、その全抵抗値のばらつきに基づいて、抵抗値の下限を選択して掃除すると、規定の下限吸塵力よりも実際の吸塵力がより大きくなることがあり、この逆に、抵抗値の上限を選択して掃除すると、規定の上限吸塵力よりも実際の吸塵力がより小さくなることがある、という不都合を生じる。したがって、製造された複数の電気掃除機の吸塵力を比較した場合に、それらの電気掃除機に搭載されている可変抵抗器の全抵抗値のばらつきによって、夫々の電気掃除機において可変抵抗器の抵抗値を変える操作量が同じであっても、個々の電気掃除機の吸塵力がばらつき、製造される電気掃除機の品質を安定させることが難しい。しかし、以上のように全抵抗値Rに対する指定の抵抗値R1の割合で電動送風機3を駆動するので、可変抵抗器21のばらつきが補正される。したがって、可変抵抗器21の全抵抗値Rのばらつきに拘わらずに、製造される個々の電気掃除機の吸塵力がばらつくことを抑制して、電気掃除機の品質を安定させることできる。
図4及び図5は本発明の第2実施形態を示している。第2実施形態で以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、図5に示すように手元操作装置11が、第1の可変抵抗器25、第1の操作スイッチ26、第2の可変抵抗器27、第2の操作スイッチ28、オフ操作スイッチを兼ねる操作スイッチ29、及び固定抵抗30を備えている。
第1の可変抵抗器25の第2端子25bと第2の可変抵抗器27の第1端子27aとは接続されている。そのため、第1の可変抵抗器25と第2の可変抵抗器27からなる直列抵抗回路の一端は第1の可変抵抗器25の第1端子(プラス端子)25aで形成され、他端は第2の可変抵抗器27の第2端子(マイナス端子)27bで形成されていて、これらの端子25a,27bが制御装置5に導電線9a,9bを介して接続されている。
制御装置5が備える制御部5aは、図示しない抵抗値検出手段と、記憶手段と、演算手段とを有している。抵抗値検出手段は、後述の複数の可変抵抗器25,27がなす直列抵抗回路を流れる電流の値に基づき前記直列抵抗回路の抵抗値を検出する。記憶手段は、抵抗値検出手段によって検出された前記直列抵抗回路の全抵抗値を記憶する。演算手段は、前記直列抵抗回路において指定されているとともに抵抗値検出手段によって検出される実使用時の指定抵抗値と、前記記憶手段に記憶された全抵抗値とから、全抵抗値に対する指定抵抗値の割合を演算する。そして、制御部5aは、演算手段での演算結果に応じた電力を電動送風機3に入力させて、この電動送風機3を駆動するようになっている。さらに、この制御部5aは、電動送風機3の運転中に操作スイッチ29が所定時間以上継続して押されたことを検出して、それに基づいて電動送風機3への電力の供給を断って、その駆動をオフするようになっている。
第1の操作スイッチ26は電動送風機3の運転の開始を制御装置5に指示するオンスイッチである。この第1の操作スイッチ26には、非操作状態、つまり通常の状態では非短絡状態を保持し、操作された時にのみ短絡する常開型のスイッチが用いられている。前記直列抵抗回路の一端例えば第2端子27bと、第1の可変抵抗器25が有した第3端子25cとは、第1の操作スイッチ26を介して接続されている。
第1の可変抵抗器25と第1の操作スイッチ26とは、例えば畳面及びフローリング床面を掃除する際に電動送風機3に対する入力調節のために設けられている。なお、図4中符号25dは第1の可変抵抗器25の回転操作される操作部を示している。
第2の操作スイッチ28は、電動送風機3の運転の開始を制御装置5に指示するオンスイッチである。この第2の操作スイッチ28にも、非操作状態、つまり通常の状態では非短絡状態を保持し、操作された時にのみ短絡する常開型のスイッチが用いられている。前記直列抵抗回路の他端例えば第2端子27bと、第2の可変抵抗器27が有した第3端子27cとは、第2の操作スイッチ28を介して接続されている。
第1の可変抵抗器25と第1の操作スイッチ26とは別の調節機能が与えられた第2の可変抵抗器27と第2の操作スイッチ28とは、例えばカーペット床面を掃除する際に電動送風機3に対する入力調節をするために設けられている。なお、図4中符号27dは第2の可変抵抗器27の回転操作される操作部を示している。
操作スイッチ29は、電動送風機3の運転と停止を制御装置5に指示するオン・オフスイッチであり、これには固定抵抗30が直列に接続されている。これら操作スイッチ29と固定抵抗30の直列回路は、第1の可変抵抗器25と第2の可変抵抗器27との直列抵抗回路に並列に接続されている。操作スイッチ29にも、非操作状態、つまり通常の状態では非短絡状態を保持し、操作された時にのみ短絡する常開型のスイッチが用いられている。
操作スイッチ29のオン・オフ操作と第1の操作スイッチ26及び第2の操作スイッチ28とは順に連動されている。この連動は、例えば操作スイッチ29が押される毎に、第1の操作スイッチ26と第2の操作スイッチ28とが順番(本実施形態では交互)に連動してオンされるとともに、オンされた操作スイッチ以外の操作スイッチはオフされるようになっている。なお、こうした第1、第2の操作スイッチの選択に要する操作スイッチ29の押圧時間は、既述のオフ操作時間、つまり、電動送風機3をオフするのに要する操作スイッチ29の所定の押圧持続時間を、下回る短い時間に設定されている。
前記第1の操作スイッチ26、第2の操作スイッチ28、及び操作スイッチ29は図4に示すように握り部6cの前後方向に並設されている。以上説明した事項以外は、図4及び図5に示されない事項を含めて第1実施形態と同じである。
第2実施形態の電気掃除機1で、電源を投入して通電した状態で、畳面又はフローリング面を掃除する場合には、操作スイッチ29の押圧操作で、これに連動する第1の調節系統の第1の操作スイッチ26をオンして、電動送風機3の運転を開始させればよい。
この場合、制御装置5の制御部5aは、はじめに抵抗値検出手段で可変抵抗器25,27からなる直列抵抗回路の全抵抗値Rを検出して、それを記憶手段に記憶させる。次に、現時点での第1の可変抵抗器25の第3端子25cの位置で指定された抵抗値R1を抵抗値検出手段で検出した後、この指定抵抗値R1の全抵抗値Rに対する割合を演算手段で演算する。そして、こうして制御部5aで得た結果、つまり、前記直列抵抗回路の全抵抗値Rに対する前記指定抵抗値R1の割合に相当する入力を電動送風機3に与えて、電動送風機3を運転させる。電動送風機3の運転開始後に操作スイッチ29及び第1の操作スイッチ26が開いた状態となっても、前記割合に応じた電動送風機3の運転は制御装置5によって継続される。
この畳面又はフローリング面の掃除中に掃除場所等の状況に合せて吸塵力を変更する(増減する)には、第1の操作スイッチ26を押してオンさせながら第1の可変抵抗器25の操作部25dを回転操作して可変端子である第3端子25cの位置を変えればよい。この場合、電動送風機3の運転下で第1の可変抵抗器25の可変端子である第3端子25cを操作部25dの回転操作により動かして第1の可変抵抗器25の抵抗値を変え、所望の吸塵力となった時点で操作部25dの操作をやめればよい。操作部25dの回転操作により、第3端子25cが可変抵抗器21を短絡させる位置が無段階に変わるので、それに応じて設定(指定)される抵抗値に基づいて、電動送風機3に与えられる入力が調節され、吸塵力が増加又は低減される。
又、電源を投入して電気掃除機1に通電した状態で、カーペット面を掃除する場合には、操作スイッチ29の押圧操作で、これに連動する第2の調節系統の第2の操作スイッチ28をオンして、電動送風機3の運転を開始させればよい。
この場合、制御装置5の制御部5aは、はじめに抵抗値検出手段で可変抵抗器25,27からなる直列抵抗回路の全抵抗値Rを検出して、それを記憶手段に記憶させる。次に、現時点での第2の可変抵抗器27の第3端子27cの位置で指定された抵抗値R2を抵抗値検出手段で検出した後、この指定抵抗値R2の全抵抗値Rに対する割合を演算手段で演算する。そして、こうして制御部5aで得た結果、つまり、前記直列抵抗回路の全抵抗値Rに対する前記指定抵抗値R2の割合に相当する入力を電動送風機3に与えて、電動送風機3を運転させる。電動送風機3の運転開始後に操作スイッチ29及び第2の操作スイッチ28が開いた状態となっても、前記割合に応じた電動送風機3の運転は制御装置5によって継続される。
このカーペット掃除中に掃除場所等の状況に合せて吸塵力を変更する(増減する)には、第2の操作スイッチ28を押してオンさせながら第2の可変抵抗器27の操作部27dを回転操作して可変端子である第3端子27cの位置を変えればよい。この場合、電動送風機3の運転下で第2の可変抵抗器27の可変端子である第3端子27cを操作部27dの回転操作により動かして第2の可変抵抗器27の抵抗値を変え、所望の吸塵力となった時点で操作部27dの操作をやめればよい。操作部27dの回転操作により、第3端子27cが第2の可変抵抗器27を短絡させる位置が無段階に変わるので、それに応じて設定(指定)される抵抗値に基づいて、電動送風機3に与えられる入力が調節され、吸塵力が増加又は低減される。
以上の手順で設定された第1の可変抵抗器25及び第2の可変抵抗器27の抵抗値は、夫々次の設定操作がなされるまで保持される。そして、これら第1の可変抵抗器25と第2の可変抵抗器27とは別の操作スイッチ29を所定時間以上継続して押圧操作することに伴い電動送風機3の運転がオフされるので、こうして電動送風機3の運転を停止しても第1の可変抵抗器25及び第2の可変抵抗器27に夫々設定された抵抗値は変化しない。
したがって、電動送風機3の運転を停止した後に、第1の可変抵抗器25又は第2の可変抵抗器27のいずれかが選択的に使用されて電動送風機3の運転が開始された場合に、選択された可変抵抗器について、それ以前に設定された抵抗値に応じた吸塵力を再現して掃除ができる。
すなわち、以上のように図4及び図5に示した電気掃除機1は、その吸塵力の設定を掃除対象の床面に合せて無段階に調節できるので、掃除場所などの状況に応じた適正な吸塵力を任意に設定できる。これとともに、電動送風機3の運転を開始するたびに、それ以前に可変抵抗器25,27に設定された抵抗値に応じた吸塵力を再現して掃除ができるので、電動送風機3の運転を開始するたびに可変抵抗器25,27に対する設定操作を必要としない。このため、特に、掃除作業を一時中断した後に同じ掃除場所の掃除を再開する場合には、掃除中断前と同じ吸塵力で掃除をすることができるので、使い勝手がよい。
又、前記構成の電気掃除機1は、以上のように全抵抗値Rに対してこれより値が小さく指定される抵抗値R1又はR2の割合に相当する入力で電動送風機3を駆動するので、可変抵抗器25,27の抵抗値を合計した全抵抗値Rのばらつきの影響を受けないようにできる。つまり、可変抵抗器25,37は夫々の抵抗値がばらつき易いので、本実施形態のようなばらつき補正(前記割合処理)をしないで用いた場合には、その抵抗値のばらつきに基づいて、抵抗値の下限を選択して掃除すると、規定の下限吸塵力よりも実際の吸塵力がより大きくなることがあり、この逆に、抵抗値の上限を選択して掃除すると、規定の上限吸塵力よりも実際の吸塵力がより小さくなることがある、という不都合を生じる。したがって、製造された複数の電気掃除機の吸塵力を比較した場合に、それらの電気掃除機に搭載されている可変抵抗器の全抵抗値のばらつきによって、夫々の電気掃除機において可変抵抗器の抵抗値を変える操作量が同じであっても、個々の電気掃除機の吸塵力がばらつき、製造される電気掃除機の品質を安定させることが難しい。しかし、以上のように複数の可変抵抗25,27からなる直列抵抗回路の全抵抗値Rに対する指定の抵抗値R1又はR2の割合で電動送風機3を駆動するので、可変抵抗器25,27の抵抗値のばらつきが補正される。したがって、可変抵抗器25,27からなる直列抵抗回路の全抵抗値Rのばらつきに拘わらずに、製造される個々の電気掃除機の吸塵力がばらつくことを抑制して、電気掃除機の品質を安定させることできる。
なお、第2実施形態において、運転停止状態から操作スイッチ29を押圧操作して電動送風機3を駆動する際には、複数の選択スイッチである例えば第1の操作スイッチ26又は第2のスイッチ操作スイッチ27のいずれかを、操作スイッチ29に選択的に連動させてオンさせるが、この後電動送風機3の運転中に操作スイッチ29が押された場合には、その押圧時間の長短に拘わらず、電動送風機3への給電を断ってオフするようにしても差し支えない。
1…電気掃除機、2…掃除機本体、2a…吸塵口、3…電動送風機、5…制御装置、6…吸塵ホース、6c…握り部、8…ハンドル、11…手元操作装置、21…可変抵抗器、22…操作スイッチ(オフ操作スイッチ)、21d…操作部、25…第1の可変抵抗器(直列抵抗回路の一部)、25d…操作部、26…第1の操作スイッチ、27…第2の可変抵抗器(直列抵抗回路の一部)、27d…操作部、28…第2の操作スイッチ、29…操作スイッチ(オフ操作スイッチ)
Claims (2)
- 掃除機本体と、この掃除機本体に内蔵された電動送風機と、前記掃除機本体に内蔵され前記電動送風機を制御する制御装置と、前記掃除機本体に着脱可能に接続される吸塵ホースを介して前記制御装置に電気的に接続された手元操作装置と、を具備する電気掃除機において、
前記手元操作装置が、前記電動送風機の運転状態を調節する抵抗値に可変操作されるとともにこの可変操作による設定状態が次に操作されるまで保持される可変抵抗器と、この可変抵抗器の抵抗値に応じた前記電動送風機の運転を停止させるオフ操作スイッチと、を備えることを特徴とする電気掃除機。 - 掃除機本体と、この掃除機本体に内蔵された電動送風機と、前記掃除機本体に内蔵され前記電動送風機を制御する制御装置と、前記掃除機本体に着脱可能に接続される吸塵ホースを介して前記制御装置に電気的に接続された手元操作装置と、を具備する電気掃除機において、
前記手元操作装置が、
掃除場所の床面材質に応じて選択して使用されるとともに前記電動送風機の運転状態を調節する抵抗値に可変操作される複数の可変抵抗器を互いに直列接続してなり、前記可変操作による設定状態が次に操作されるまで前記可変抵抗器の抵抗値が保持される直列抵抗回路と、
前記各可変抵抗器の夫々の抵抗値に応じた前記電動送風機の運転を停止させるオフ操作スイッチと、
を備えることを特徴とする電気掃除機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021142205A (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-24 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 電気掃除機 |
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JPS6335217A (ja) * | 1986-07-29 | 1988-02-15 | 東芝テック株式会社 | 電気掃除機 |
JPH04122344A (ja) * | 1990-09-14 | 1992-04-22 | Tokyo Electric Co Ltd | 電気掃除機 |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006099346A patent/JP2007268081A/ja active Pending
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