JP2007266344A - 位置検出センサ、モータおよび基板処理装置 - Google Patents

位置検出センサ、モータおよび基板処理装置 Download PDF

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喜之 中澤
Sadao Hirae
貞雄 平得
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Abstract

【課題】位置検出センサにより第1対象に対する第2対象の相対的な位置を精度良く検出する。
【解決手段】モータ5の位置検出センサ6は、回転部51の外筒部512の外側面5121に向けて光を出射する光出射部61、外側面5121に固定される光反射部62、光反射部62にて反射された光出射部61からの光を受光する受光部63、および、受光部63にて受光された光の強度に基づいて回転部51の角度位置を求める演算部64を備える。位置検出センサ6では、回転部51の全周に亘って設けられる光反射部62上の移動照射領域611において、回転部51の回転に従って反射領域621の面積が漸次増大することにより、回転部51の全周の任意の位置において反射光の強度を取得して回転部51の角度位置を検出することができる。その結果、高速にて回転移動する回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置を精度良く検出することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1対象に対する第2対象の相対的な位置を検出する位置検出センサ、並びに、当該位置センサを備えるモータおよび基板処理装置に関する。
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程において、基板の表面に付着したパーティクル等の異物を除去する洗浄装置では、電動式のモータにより基板を回転しつつ洗浄することが行われている。このような洗浄装置では、基板の搬入および搬出のために、モータの回転部に取り付けられた基板保持部、および、基板保持部に保持された基板を所定の位置に正確に停止することが求められる。
このような装置では、モータの回転部の回転方向における位置(すなわち、角度位置)を検出するために、ロータリーエンコーダ等が位置検出センサとして利用されている。ロータリーエンコーダでは、例えば、回転部と共に回転するスケールに多数のスリットを等角度ピッチに配列し、当該スケールに光を照射してスリットを透過した断続的な光をパルスカウンタにより検出することにより、回転部の位置が検出される。
特許文献1では、監視カメラ用電動雲台等の回転に用いられるモータにおいて、回転部と共に回転する遮光体をフォトセンサにより検出することにより、回転部が回転開始位置または回転終了位置に位置したことを検出する技術が開示されている。また、特許文献2では、内燃エンジンのクランク軸の角度位置を検出するクランク角センサにおいて、外周縁上に30°ピッチにて配置された磁性体の凸部を有する回転体をクランク軸に連動して回転させ、回転体の外周近傍に配置される電磁ピックアップにより凸部の通過を検出することによりクランク軸の角度位置を検出する技術が開示されている。
特開平11−89286号公報 特開平11−343918号公報
ところで、上述のようなロータリーエンコーダでは、位置検出の精度(すなわち、分解能)はスリットの角度ピッチによって決まる。例えば、スリットの角度ピッチが要求精度に対して大きい場合、スリット間に停止位置が指定されると、停止位置を見つけることができずに回転部が停止位置近傍にて振動して完全には停止できないことがある。したがって、位置検出精度を向上しようとすると、スリット群が形成されたスケールを、現状よりも角度ピッチが小さいスリット群が形成されたスケールに交換する必要があり、また、1つのスケールで複数の分解能に対応することはできない。さらには、微小な角度ピッチのスリット群が形成されたスケールは製造コストが高くなってしまうため、装置コストを抑えつつ高精度に位置検出を行うことは難しい。
また、基板を回転しつつ処理する基板処理装置では、上述のように、基板の搬出入の際に基板保持部および基板を所定の位置に正確に停止する必要がある一方で、基板を処理する際には基板を高速にて回転する必要がある。上述のように、位置検出精度を向上するためには、スリットの角度ピッチを小さくする必要があり、このような微小な角度ピッチのスリット群を有するスケールを高速にて回転させた場合、これに対応する極微小ピッチのパルス信号を取得可能なパルスカウンタが必要となる。しかしながら、このようなスケールとパルスカウンタを組み合わせたロータリーエンコーダは市販されておらず、高精度の位置検出と高速回転とを両立することは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、位置検出センサにより第1対象に対する第2対象の相対的な位置を精度良く検出することを主な目的としている。
請求項1に記載の発明は、第1対象に対する第2対象の相対的な位置を検出する位置検出センサであって、第1対象に固定され、前記第1対象に対して相対的に移動する第2対象上の面との間の距離を一定に保ちつつ前記面に向けて光を出射する光出射部と、前記第2対象の前記面に固定されて前記光出射部からの光が照射され、前記第2対象が前記第1対象に対して相対的に移動することにより、前記光による所定の大きさの移動照射領域中の面積が漸次増大または漸次減少する反射領域または光透過領域を有する光経由部と、前記第1対象に固定され、前記光経由部の前記反射領域にて反射された、または、前記光透過領域を透過した光を受光する受光部と、前記受光部にて受光された光の強度に基づいて前記第1対象に対する前記第2対象の相対的な位置を求める演算部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置検出センサであって、前記光出射部と前記光経由部との間に配置され、前記光出射部からの光の一部を反射するとともに残りの光を前記移動照射領域へと導く参照反射部と、前記参照反射部にて反射された光を受光する参照受光部とをさらに備え、前記演算部が、前記受光部にて受光された光の強度および前記参照受光部にて受光された光の強度に基づいて前記第1対象に対する前記第2対象の相対的な位置を求める。
請求項3に記載の発明は、モータであって、固定部と、所定の中心軸を中心に前記固定部に対して回転する回転部と、前記光経由部が前記中心軸を中心とする環状であり、前記第2対象が前記回転部に相対的に固定され、前記第1対象が前記固定部に相対的に固定された請求項1または2に記載の位置検出センサとを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータであって、前記固定部および前記回転部が、前記中心軸を中心とする環状であり、前記光経由部が前記反射領域を有するとともに前記回転部の外側面に設けられる。
請求項5に記載の発明は、基板を回転しつつ処理する基板処理装置であって、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部を回転することにより前記基板を主面に平行な面に沿って回転する請求項3または4に記載のモータと、前記基板に所定の処理を行う処理機構とを備える。
本発明では、第1対象に対する第2対象の相対的な位置を精度良く検出することができる。また、位置の検出精度を変更する場合であっても容易に対応することができる。請求項3および4の発明では、モータの構造を簡素化しつつ固定部に対する回転部の相対的な位置を精度良く検出することができる。請求項5の発明では、基板を高速にて回転することができるとともに基板の角度位置を精度良く検出することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置1の構成を示す縦断面図である。基板処理装置1は、半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)を回転しつつ洗浄処理を行うことにより、基板9の両面に付着したパーティクル等の異物を除去する基板洗浄装置である。
図1に示すように、基板処理装置1は、円板状の基板9の外縁部を少なくとも3箇所で保持する開閉移動可能なチャックピンより構成される基板保持部2、基板保持部2の下側において基板保持部2を回転することにより基板9を上面および下面(すなわち、図1中の基板9の上側および下側の主面)に平行な面に沿って回転する電動式のモータ5、基板保持部2に保持される基板9の上面側に配置されて基板9の上面に洗浄処理を行う第1洗浄機構3、および、基板9を挟んで第1洗浄機構3とは反対側に配置されて基板9の下面に洗浄処理を行う第2洗浄機構4を備える。
基板保持部2は、モータ5の回転部51の上部に取り付けられる。基板9は、基板9の上面および下面に垂直な中心軸がモータ5の中心軸50と一致するように基板保持部2により保持される。基板処理装置1では、第1洗浄機構3および第2洗浄機構4により、基板9上に処理液(以下、「洗浄液」という。)が供給されて基板9の洗浄(いわゆる、ウェット洗浄)が行われる。
基板処理装置1は、第1洗浄機構3による洗浄における使用済みの洗浄液(基板9の上面の洗浄に使用された後の洗浄液であり、以下、「洗浄廃液」という。)を基板9の外周から回収する環状の廃液回収部12、並びに、基板保持部2、第1洗浄機構3、第2洗浄機構4、モータ5および廃液回収部12を内部に収納するチャンバ11をさらに備える。図1中では、チャンバ11を矩形の線にて簡略化して示す。廃液回収部12の下側には、チャンバ11の内壁と接続する円環状の支持板111が設けられており、基板保持部2、モータ5および廃液回収部12が支持板111上に配置される。そして、基板保持部2に基板9が保持される。なお、チャンバ11は気密構造とされる必要はない。
本実施の形態では、基板9は、微細なパターンが形成された表側の面を上方に向け、裏側の面を下方に向けて保持される。すなわち、以下の説明では、基板9の上面とは基板9の表側の面を指し、下面とは基板9の裏側の面を指す。基板処理装置1では、基板9の上面に供給された洗浄液が排気気流と共に廃液回収部12に回収され、基板9の下面に供給された洗浄液が支持板111の下方に回収されることにより、基板9の上下にそれぞれ供給された洗浄液が分離回収される。
第1洗浄機構3は、基板9の上面に向けて洗浄液の液滴をキャリアガスと共に噴出する液滴噴出ノズル31、並びに、窒素(N)ガスおよび洗浄液である純水を個別に液滴噴出ノズル31に供給する窒素ガス供給管32および洗浄液供給管33を備える。液滴噴出ノズル31は、洗浄液とキャリアガスとを内部において混合して洗浄液の微小な液滴を生成し、生成された液滴を噴出する内部混合型の二流体ノズルである。第1洗浄機構3では、基板9の上面に純水の微小な液滴を衝突させることにより、上面に形成された微細なパターンを損傷することなく、上面に付着している有機物等の微小なパーティクルを効率良く除去することができる。
第2洗浄機構4は、基板9の下面に向けて洗浄液を供給する洗浄液供給部42、および、洗浄液が供給された基板9の下面に当接し、これをブラシ洗浄する洗浄ブラシ41を備える。第2洗浄機構4では、洗浄ブラシ41により基板9の下面を摩擦することにより、下面に付着した異物を効率良く除去することができる。
図2は、モータ5を示す斜視図である。図1および図2に示すように、モータ5は、内側に中空部を有する略円環状の中空モータであり、鉛直方向を向く中心軸50を中心として回転する回転部51、および、回転部51に組み合わされて回転部51との間でトルクを発生する固定部52を備える。回転部51および固定部52は、中心軸50を中心とする略円環状であり、回転部51は、ガスによる静圧を利用した軸受機構を介して固定部52に対して中心軸50を中心に回転可能に支持される。モータ5は、中心軸50を中心とする周方向における回転部51の角度位置を検出する位置検出センサ6をさらに備える。位置検出センサ6の構成については後述する。
図3は、モータ5の図1中における左側の一部を拡大して示す断面図であり、図4は、モータ5を示す平面図である。図4では、位置検出センサ6の図示を省略している。図3および図4に示すように、固定部52は、固定部52の各部を保持するベース部521、および、回転部51を回転可能に支持する軸受機構の一部である環状支持部522を備える。環状支持部522は、ベース部521の内周側において中心軸50(図1参照)に向けて突出しており、最も内周側に円筒状の多孔質部材5221を備える。環状支持部522の内部には、多孔質部材5221の外側面に沿ってガス(本実施の形態では、窒素ガス)が流れる円環状のガス流路5222が形成されている。
固定部52は、また、環状支持部522の外側に配置される中心軸50を中心とする環状の第1電機子523、および、第1電機子523の外側に配置される中心軸50を中心とする円弧状の第2電機子524を備える。第1電機子523は、中心軸50を中心とする円周上に所定の間隙を設けて多数配置される磁気コア5231、および、複数の磁気コア5231のそれぞれに設けられるコイル5232を備える。磁気コア5231は、板状の珪素鋼板チップを多数重ねて形成され、コイル5232は、エナメル線等の導線を磁気コア5231に巻き付けて形成される。
第2電機子524は、中心軸50を中心とする円弧上に所定の間隙を設けて配置される複数の磁気コア5241、および、複数の磁気コア5241のそれぞれに導線を巻き付けて形成されるコイル5242を備える。固定部52では、第1電機子523の外周に沿う環状の冷却水流路525が形成されており、外部の冷却水供給装置から冷却水供給路526(図1参照)を介して冷却水流路525に冷却水が供給されることにより、第1電機子523および第2電機子524にて発生した熱の除去が行われる。
回転部51は、図3および図4に示すように、第1電機子523および第2電機子524の上方を覆う円環板状の環状部511、環状部511の外周縁から下側に突出して固定部52の外側面に対向する円筒状の外筒部512、環状部511の内周側において下側に突出して固定部52の内側面に対向する円筒状の内筒部515、並びに、環状部511の内側において環状支持部522の上面、下面および内側面と所定の隙間をあけて対向し、ガスを介して環状支持部522に支持されてモータ5の軸受機構の一部となる被支持部513を備える。本実施の形態では、環状部511、外筒部512、内筒部515および被支持部513は一体的に設けられるが、これらの部位は、個別に形成されて互いに固定されてもよい。
内筒部515は、図3に示すように、第1電機子523の内側において複数の磁気コア5231に対向する円筒状の導電板514を備える。環状部511は、中心軸50を中心として第2電機子524の磁気コア5241の上方を通る円周上において、図4に示すように、所定の角度ピッチにて全周に配置される複数の永久磁石516を備える。各永久磁石516は、隣接する永久磁石516とは逆の磁極が第2電機子524と対向するように配置されており、環状部511の外周近傍に設けられた貫通穴に嵌合した状態で接着される。なお、図4では、図示の都合上、環状部511に取り付けられた永久磁石516の個数を実際の個数(本実施の形態では、360個)よりも少なく描いている。
図3に示す固定部52では、環状支持部522に接続されたガス供給路5223を介して外部のガス供給装置からガス流路5222にガスが供給され、多孔質部材5221の表面(すなわち、上面、下面および内側面)から滲み出るように流出する。これにより、多孔質部材5221の上側、下側および内周側において、回転部51の被支持部513が、ガスを介して環状支持部522に非接触の状態にて支持される。すなわち、被支持部513および環状支持部522は、回転部51を固定部52に対して回転可能に支持する静圧気体軸受機構となっている。当該軸受機構では、被支持部513と環状支持部522との隙間に多孔質部材5221を介してガスを供給することにより、当該隙間におけるガスの分布の均一性を向上することができ、回転部51を固定部52に対して安定して支持することができる。
モータ5では、固定部52の第1電機子523に多相(例えば、二相や三相であり、本実施の形態では、三相)の交流電流が供給されて複数のコイル5232に位相が異なる交流電流が与えられることにより、第1電機子523の内側に中心軸50を中心とする回転磁界が発生する。これにより、第1電機子523の内側に設けられた内筒部515の導電板514に電磁誘導による渦電流が生じ、内筒部515と第1電機子523との間に中心軸50を中心とする回転トルクが発生する。その結果、固定部52に対して非接触にて支持される回転部51が、固定部52に沿って滑らかに高速にて回転する。本実施の形態では、回転部51は図2中における時計回りに回転する。
また、モータ5では、第2電機子524の複数の磁気コア5241にパルス信号が順次付与されることにより、磁気コア5241と環状部511の永久磁石516との間に引力および斥力が生じる。これにより、環状部511と第2電機子524との間に、付与されるパルス信号に応じたトルクが発生し、回転部51が中心軸50を中心とする周方向に0.5°ずつステップ駆動される。モータ5では、第2電機子524に供給されるバルス信号を変更することにより、回転部51を図2中の時計回りおよび反時計回りのいずれにも回転することができる。
このように、モータ5では、第1電機子523、内筒部515、環状支持部522および被支持部513により、誘導電動機が構成され、第2電機子524、環状部511、環状支持部522および被支持部513によりステッピングモータが構成される。モータ5において回転部51が回転する際には、第1電機子523および第2電機子524のいずれか一方のみに駆動電流が供給され、両電機子に同時に電流が供給されることはない。
次に、モータ5の位置検出センサ6について説明する。図2に示すように、位置検出センサ6は、回転部51の外筒部512の外側面5121に向けて光を出射する光出射部61、外側面5121に固定されるとともに光出射部61からの光が照射される光反射部62、光反射部62にて反射された光出射部61からの光を受光する受光部63、および、受光部63にて受光された光の強度に基づいて回転部51の角度位置を求める演算部64を備える。本実施の形態では、受光部63としてフォトダイオードが用いられる。光反射部62は、光出射部61から受光部63に至る光路上に設けられて光が経由する光経由部と捉えることができる。
光出射部61、受光部63および演算部64(すなわち、位置検出センサ6)は、図1および図2に示すように、基板処理装置1のチャンバ1内において、固定部52のベース部521に対して固定されたフレーム527上に取り付けられて外筒部512の外側面5121と対向する(図2では、フレーム527の一部のみを示している。)。位置検出センサ6では、固定部52(およびフレーム527)に対して相対的に回転移動する外筒部512の外側面5121と、光出射部61および受光部63のそれぞれとの間の距離が、回転部51の回転中も一定に保たれる。
光反射部62は、中心軸50を中心とする環状であり、中心軸50に沿う方向(以下、単に「中心軸50方向」という。)に関する幅は一定とされる。光反射部62の上側および下側のエッジは、中心軸50に対して垂直とされる。光反射部62は、光を反射する反射領域621、および、光吸収性が高く光をほとんど反射しない非反射領域622を備える。非反射領域622は、外筒部512の外側面5121に光吸収性が高い黒色のテープを貼付したり黒色の塗料を塗布することにより形成される。反射領域621は、反射率が高い金属テープ等(例えば、アルミニウムテープ)を、外側面5121上に中心軸50を中心とする環状に貼付することにより形成される。
図5は、環状の光反射部62を、直線状に広げた展開図である。図5に示すように、反射領域621の中心軸50(図2参照)方向の幅(すなわち、図5中の上下方向の幅であり、以下、単に「幅」という。)は、図5中の左側の端部(以下、「始点」という。)623においてゼロであり、図5中の右側の端部(以下、「終点」という。)624において光反射部62の幅に等しくされる。反射領域621の幅は、始点623から終点624に向かって(すなわち、始点623からの距離に比例して)直線的に漸次増大しており、以下の説明では、終点624における反射領域621の幅を、「最大幅」という。
図2および図5では、光出射部61から光反射部62に照射される光の照射領域611を太線にて囲んで図示する。光出射部61からの光による照射領域611は、図2に示す回転部51が時計回りに回転することにより、反射領域621および非反射領域622に対して中心軸50を中心として反時計回りに相対的に回転移動する(図5中では、左から右へと直線移動する。)。以下の説明では、照射領域611を「移動照射領域611」という。
図5に示すように、移動照射領域611は所定の大きさの矩形状であり、回転部51(図2参照)の回転にかかわらずその面積は一定とされる。移動照射領域611の一対のエッジは中心軸50(図2参照)に平行とされ、他の一対のエッジは光反射部62の上側および下側のエッジに重なる。すなわち、移動照射領域611の上下方向の幅は、光反射部62の幅(すなわち、反射領域621の最大幅)に等しくされる。位置検出センサ6では、非反射領域622において光がほとんど反射されないため、光出射部61から移動照射領域611に照射された光のうち、反射領域621に照射された光のみが実質的に反射されて受光部63により受光される。
モータ5では、回転部51が図2中における時計回りに回転することにより、換言すれば、光反射部62が固定された外筒部512が、光出射部61および受光部63が固定されたフレーム527に対して相対的に時計回りに回転移動することにより、移動照射領域611中の反射領域621の面積が直線的に漸次増大する。これにより、移動照射領域611において反射領域621にて反射されて受光部63にて受光される光の強度も直線的に漸次増大する。
図6は、受光部63にて受光される光の強度の回転部51の回転に伴う変化を示す図である。図6の横軸は光反射部62上における移動照射領域611の位置(すなわち、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置)を示し、縦軸は受光部63により受光される光の強度を示す。横軸のx1,x2はそれぞれ、図5中において二点鎖線611a,611bにて示す位置に移動照射領域611が位置している状態(すなわち、移動照射領域611のエッジが光反射部62の始点623および終点624にそれぞれ位置しており、移動照射領域611中の反射領域621の面積が最小および最大になっている状態)を示し、縦軸のi1,i2はそれぞれ、移動照射領域611の位置x1,x2に対応する反射光の強度を示す。
図2に示す位置検出センサ6では、回転部51の回転中、光出射部61から回転部51の外筒部512に対して連続的に光が照射され、外側面5121上の光反射部62にて反射された光が受光部63にて受光されて反射光の強度が演算部64に送られる。位置検出センサ6の記憶部(図示省略)には、予め求められた移動照射領域611の位置と反射光の強度との関係(すなわち、図6に示す関係であり、以下、「強度情報」という。)が記憶されており、演算部64では、受光部63により取得された反射光の強度の値、および、強度の変化(すなわち、反射光の強度が増加中であるのか減少中であるのか)、並びに、記憶部に予め記憶されている強度情報に基づいて、移動照射領域611の光反射部62に対する相対的な角度位置(すなわち、光反射部62が固定される外筒部512の、光出射部61および受光部63が固定されるフレーム527に対する相対的な角度位置であり、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置でもある。)が求められる。
次に、基板処理装置1における基板9の洗浄について説明する。図1に示す基板処理装置1では、まず、チャンバ11の搬出入口(図示省略)が開放されて基板9がチャンバ11内に搬入され、予め所定の角度位置(本実施の形態では、図5中の二点鎖線611aに移動照射領域611が位置する位置であり、以下、「基板搬出入位置」という。)に位置している回転部51上の基板保持部2により基板9が受け取られて保持された後、チャンバ11の搬出入口が閉鎖される。
続いて、図3に示すモータ5の第1電機子523に駆動電流(すなわち、三相交流電流)が供給されて回転部51の回転が開始されるとともに、図2に示す位置検出センサ6の光出射部61から回転部51上の光反射部62に向けて光が出射され、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置が検出される。位置検出センサ6では、回転部51の回転が停止するまで回転部51の角度位置の検出が継続される。
基板処理装置1では、回転部51の回転開始とともに、図1に示す第1洗浄機構3の液滴噴出ノズル31および第2洗浄機構4の洗浄ブラシ41が基板9の上方および下方へと移動する。そして、回転部51と共に高速(本実施の形態では、3000rpm)にて回転する基板9の上面に対して、第1洗浄機構3による液滴の噴射、および、液滴噴出ノズル31の移動が開始される。第1洗浄機構3では、液滴噴出ノズル31が液滴の噴射を継続しつつ基板9の上方にて中心と外周との間で往復移動を繰り返すことにより、基板9の上面(すなわち、基板9の表側の面)に対する洗浄が行われる。
また、第2洗浄機構4では、第1洗浄機構3による基板9の上面の洗浄開始と同時に、洗浄液供給部42による基板9の下面への洗浄液の供給、および、洗浄ブラシ41による下面の摩擦が開始される。そして、第1洗浄機構3による基板9の上面の洗浄と並行して、洗浄ブラシ41が基板9の下面のブラシ洗浄を継続しつつ基板9の下方にて基板9の中心と外周との間で往復移動を繰り返すことにより、基板9の下面(すなわち、基板9の裏側の面)に対する洗浄が行われる。
基板9の上面および下面の洗浄が終了すると、液滴噴出ノズル31および洗浄ブラシ41が基板9の上方および下方から外側へと退避し、モータ5により継続されている基板9の回転により、基板9上から洗浄廃液の除去が行われる。このとき、基板9は洗浄時よりも高速にて回転され、基板9の上面上の洗浄廃液が遠心力により基板9の外周へと移動して廃液回収部12に回収される。その後、モータ5の第1電機子523への駆動電流の供給が停止されて回転部51および基板9の回転が停止され、位置検出センサ6により回転部51の停止位置が検出される。
基板処理装置1では、図示省略の制御部により、位置検出センサ6により検出された回転部51の停止位置から基板搬出入位置までの移動量(すなわち、回転移動すべき角度)および移動方向が求められる。制御部では、回転部51の移動量が小さくなる回転方向が移動方向とされる。続いて、第1電機子523への電流供給が停止している状態で、第2電機子524に駆動電流が供給されて(すなわち、パルス信号が付与されて)回転部51および基板9のステップ駆動(すなさち、ステップ状に行われる微小角度の回転)が行われ、回転部51が基板搬出入位置に位置する。
その後、チャンバ11の搬出入口が開放され、基板搬出入位置に位置した基板保持部2から基板9がチャンバ11外へと搬出されることにより、基板9に対する洗浄処理が終了する。
以上に説明したように、位置検出センサ6では、回転部51の全周に亘って設けられる光反射部62上の移動照射領域611において、回転部51の回転に従って反射領域621の面積が漸次増大することにより、回転部51の全周の任意の位置において反射光の強度を取得して回転部51の角度位置を検出することができる。その結果、任意位置での位置検出ができない通常のセンサ(例えば、スケールに設けられた複数のスリット等に対応する角度位置でのみ位置検出が行われる通常のロータリーエンコーダ)に比べて、高速にて回転移動する回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置を精度良く検出することができる。位置検出センサ6では、反射光の強度が最小値となる回数を計数することにより、回転部51の回転数を取得することもできる。また、反射光の強度が最大値となる回数や回転部51の回転に伴って反射光の強度変化が増加から減少へと変化する回数が計数されて回転数が取得されてもよい。
また、位置検出センサ6では、回転部51の全周における任意の位置にて位置検出が可能とされるため、受光部63における反射光の強度の取り込み間隔(すなわち、受光部63から演算部64への出力間隔)を演算部64のプログラムにより変更することにより、位置検出センサ6の構成を変更することなく(例えば、通常のロータリーエンコーダであればスケールの交換が必要となる。)、位置検出の精度(すなわち、分解能)を容易に変更することができる。したがって、位置検出センサ6は、仮に通常のエンコーダを利用したとすると大きいスケールが必要となって交換費用が高くなる大型モータにおける位置検出に特に適している。
モータ5では、回転部51の外筒部512に光反射部62が固定され、固定部52に固定されたフレーム527に光出射部61および受光部63が固定される。換言すれば、光反射部62が固定される外筒部512は、回転部51に対して相対的に固定され、光出射部61および受光部63が固定されるフレーム527は、固定部52に対して相対的に固定される。このように、電源等の他の装置への接続が必要となる光出射部61および受光部63を、移動体である回転部51ではなく固定部52に搭載することにより、配線の引き回し等の自由度を向上してモータ5の構造を簡素化することができる。
また、モータ5では、固定部52および回転部51が環状(すなわち、中空モータ)であり、光反射部62が回転部51の外筒部512の外側面5121に設けられることにより、光出射部61から光反射部62に容易に光を照射することができる。このため、モータ5の構造をより簡素化することができる。さらに、基板処理装置1では、モータ5が中空モータであり、基板保持部2がモータ5の内側の中空部の上方において基板9の外縁部を保持することにより、モータ5および基板処理装置1を小型化しつつ基板9の両面の同時洗浄を容易に実現することができる。
ところで、基板処理装置1では、基板9に対する洗浄処理の質および作業効率を向上するために基板9の高速回転(例えば、3000rpm)が要求され、さらに、基板9の的確な搬出入のために基板9(すなわち、回転部51)を基板搬出入位置に位置させる際の高精度な位置制御(例えば、誤差0.5°以内)が要求される。位置検出センサ6は、高速にて回転する回転部51の位置を精度良く検出することができるため、このような基板処理装置1において基板9の回転に利用されるモータ5の回転部51の位置検出に特に適している。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。図7は、第2の実施の形態に係る基板処理装置のモータ5aを示す斜視図である。図7に示すように、モータ5aは位置検出センサ6aを備え、位置検出センサ6aは、図2の位置検出センサ6と比べて、光出射部61と光反射部62との間に配置される参照反射部65、および、フレーム527に固定されるとともに参照反射部65にて反射された光を受光する参照受光部66(本実施の形態では、受光部63と同様のフォトダイオード)をさらに備えるという点で異なる。位置検出センサ6a、モータ5aおよび基板処理装置のその他の構成は図1および図2と同様であり、以下の説明において同符号を付す。また、第2の実施の形態に係る基板処理装置による基板の洗浄の流れも、第1の実施の形態と同様である。
図8.Aは参照反射部65を示す正面図である。参照反射部65は板状の部材であり、図7および図8.Aに示すように、左半分に光出射部61からの光の一部を反射する参照反射領域651を有し、右半分に残りの光(すなわち、光出射部61からの光のうち、参照反射領域651にて反射された光を除く残りの光)を透過する透明の透過領域652を備える。
図8.Bは、位置検出センサ6a近傍を示す平面図であり、光出射部61からの光が受光部63および参照受光部66により受光される様子を示す。図8.Bでは、光出射部61から出射された光束の外形を二点鎖線にて描いている。図8.Aおよび図8.Bに示すように、位置検出センサ6aでは、光出射部61からの光の半分が、参照反射部65の参照反射領域651に導かれ、図8.Aに示すように、参照反射部65に対して相対的に固定されるとともに移動照射領域611cと等しい面積を有する固定照射領域612(太い破線にて示す。)に照射される。固定照射領域612に照射された光は固定照射領域612の全体において反射され、図8.Bに示すように、参照受光部66により受光される。また、光出射部61からの光の残り半分は、参照反射部65の透過領域652を透過し、図8.A中に太い実線にて囲む光反射部62上の移動照射領域611cへと導かれる。そして、移動照射領域611c中の反射領域621において反射された光は、図8.Bに示すように、受光部63により受光される。なお、実際には、光は傾斜して参照反射部65へと導かれるため、図8.Aに示す領域611cの位置は正確ではない。
モータ5aにおいても、第1の実施の形態と同様に、回転部51が図7中における時計回りに回転することにより、移動照射領域611c中の反射領域621の面積が直線的に漸次増大し、これにより、移動照射領域611cにおいて反射領域621にて反射されて受光部63にて受光される光の強度(以下、「検出強度」という。)も直線的に漸次増大する。一方、固定照射領域612の面積は、移動照射領域611cと同様に、回転部51の回転にかかわらず一定であるため、固定照射領域612の全体において反射されて参照受光部66にて受光される光の強度(以下、「参照強度」という。)も一定である。
図9は、受光部63および参照受光部66にて受光される光の強度(すなわち、検出強度および参照強度)の回転部51の回転に伴う変化を示す図である。図10は、検出強度の参照強度に対する割合である強度比を示す図である。図9および図10の横軸は、図6と同様に、光反射部62上における移動照射領域611cの位置(すなわち、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置)を示す。符号81,82を付す実線はそれぞれ、反射光の検出強度および参照強度を示す。符号83,84を付す二点鎖線については後述する。
図7に示す位置検出センサ6aでは、回転部51の回転中、光出射部61から回転部51の外筒部512に対して連続的に光が照射され、外側面5121上の光反射部62にて反射された光が受光部63にて受光されて演算部64に送られ、また、外筒部512の手前において参照反射部65の参照反射領域651にて反射された光が参照受光部66にて受光されて演算部64に送られる。
位置検出センサ6aの記憶部(図示省略)では、第1の実施の形態に係る位置検出センサ6とは異なり、予め求められた移動照射領域611cの位置と強度比との関係が記憶されている。位置検出センサ6aでは、演算部64内の割算回路により、受光部63および参照受光部66にて受光された反射光の強度の比が強度比として求められ、当該強度比の値および強度比の変化、並びに、記憶部に予め記憶されている移動照射領域611cの位置と強度比との関係に基づいて、移動照射領域611cの光反射部62に対する相対的な位置(すなわち、光反射部62が固定される外筒部512の、光出射部61、受光部63および参照受光部66が固定されるフレーム527に対する相対的な位置であり、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置でもある。)が求められる。本実施の形態では、割算回路としてオペアンプを含む回路が演算部64に設けられる。
位置検出センサ6aでは、第1の実施の形態と同様に、回転部51の回転に従って移動照射領域611c中の反射領域621の面積が漸次増大する光反射部62を回転部51の全周に亘って設けることにより、回転部51の全周における任意の位置での位置検出を可能とし、高速にて回転する回転部51の固定部52に対する相対的な位置を精度良く検出することができる。また、演算部64のプログラムを変更することにより、位置検出の精度を容易に変更することができる。
ところで、位置検出センサ6aでは、光出射部61の経時劣化や環境変化等により光反射部62および参照反射部65に対して照射される光の強度が低下したり変化することがある。この場合、光反射部62にて反射されて受光部63にて受光される光の強度(すなわち、検出強度)、および、参照反射部65にて反射されて参照受光部66にて受光される光の強度(すなわち、参照強度)は、図9中に二点鎖線83,84にて示すように、光出射部61の経時劣化等がない場合の検出強度81および参照強度82と異なるものとなる。したがって、仮に、検出強度のみに基づいて回転部51の角度位置を求めようとすると、実際の角度位置から許容範囲を超えてずれた角度位置が算出される可能性がある。
例えば、光出射部61の経時劣化が生じている状態における検出強度が図9中のi3であった場合、実際の移動照射領域611cの光反射部62に対する相対的な位置(すなわち、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置)はx3であるにもかかわらず、位置検出に利用される基準となる検出強度は図9中の実線81であるため、演算部64により求められる移動照射領域611cの位置はx4となってしまう。なお、図9では、検出される回転部51の角度位置のずれを実際よりも大きく描いている。
一方、位置検出センサ6aでは、上述のように、検出強度の参照強度に対する割合を示す強度比に基づいて回転部51の角度位置が求められる。当該強度比は、光出射部61から光反射部62および参照反射部65に対して照射される光の強度が低下した場合であっても変化しないため、光出射部61の経時劣化等の影響を補正して回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置をより精度良く検出することができる。位置検出センサ6aでは、光出射部61から出射される光の強度変化以外にも、例えば、受光部63(および参照受光部66)として用いられているフォトダイオードの温度変化等によるドリフトの影響を補正して回転部51の角度位置をより精度良く検出することができる。
モータ5aにおいても、第1の実施の形態と同様に、光反射部62が固定される外筒部512が回転部51に対して相対的に固定され、光出射部61、受光部63および参照反射部65が固定されるフレーム527が固定部52に対して相対的に固定されることにより、モータ5aの構造を簡素化することができる。また、モータ5aが中空モータであり、光反射部62が回転部51の外筒部512の外側面5121に設けられることにより、モータ5aの構造をより簡素化することができる。さらに、モータ5aが中空モータであり、基板保持部2(図1参照)がモータ5aの内側の中空部の上方において基板9の外縁部を保持することにより、モータ5aおよび基板処理装置を小型化しつつ基板9の両面の同時洗浄を容易に実現することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置のモータ5bについて説明する。図11は、モータ5bの一部(すなわち、図1に示すモータ5の右側の一部に対応する部位)を示す断面図である。図11に示すように、モータ5bは、第1の実施の形態とは構造が異なる位置検出センサ6bを備える。基板処理装置およびモータ5bのその他の構成は図1ないし図4と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
モータ5bでは、回転部51の外筒部512に中心軸50(図2参照)を中心とする環状の光透過領域621aが設けられる。光透過領域621aは、アクリル部材等の透光性を有する部材により形成される。光透過領域621aは、平面状に展開すると、図5に示す反射領域621と同様の形状を有する。モータ5bでは、外筒部512の外側面5121上において、図5に示す非反射領域622に対応する領域が、光を透過しない非透過領域とされる。
位置検出センサ6bは、第1の実施の形態と同様に、光出射部61および受光部63を備える。光出射部61および受光部63は、固定部52の外側面から突出するフレーム527上に配置され、外筒部512の外側と内側において光透過領域621aを挟んで対向する。位置検出センサ6bでは、光出射部61から外筒部512の外側面5121に向けて出射されて移動照射領域611(図2参照)に照射された光のうち、光透過領域621aを透過した光が受光部63にて受光される。外筒部512の光透過領域621aおよび非透過領域を含む部位は、光出射部61から受光部63への光路上に設けられて光が経由する光経由部62aと捉えることができる。
モータ5bでは、回転部51が図2中における時計回りに回転することにより、移動照射領域611(図2参照)中の光透過領域621aの面積が直線的に漸次増大する。これにより、光透過領域621aを透過して受光部63にて受光される光の強度も直線的に漸次増大する。位置検出センサ6bでは、受光部63により取得された透過光の強度、および、記憶部(図示省略)に予め記憶されている移動照射領域611の位置と透過光の強度との関係に基づいて、移動照射領域611の光経由部62aに対する相対的な角度位置(すなわち、光経由部が固定される外筒部512の、光出射部61および受光部63が固定されるフレーム527に対する相対的な角度位置であり、回転部51の固定部52に対する相対的な角度位置でもある。)が演算部64により求められる。
位置検出センサ6bでは、回転部51の回転に従って移動照射領域611中の光透過領域621aの面積が漸次増大する光経由部62aを回転部51の全周に亘って設けることにより、第1の実施の形態と同様に、回転部51の全周における任意の位置での位置検出を可能とし、高速にて回転する回転部51の固定部52に対する相対的な位置を精度良く検出することができる。また、演算部64のプログラムを変更することにより、位置検出の精度を容易に変更することができる。
位置検出センサ6bでは、上述の構成に加えて、光出射部61と光経由部62aとの間に、第2の実施の形態に係る位置検出センサ6aと同様の参照反射部を設け、さらに、参照反射部にて反射された光を受光する参照受光部を光出射部61に隣接して設けることにより、第2の実施の形態と同様に、回転部51の固定部52に対する角度位置をより精度良く検出されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1および第2の実施の形態に係る位置検出センサでは、光出射部61からの光の光反射部62上における照射領域(すなわち、移動照射領域)は、中心軸50方向の幅が光反射部62の反射領域621の最大幅以上、かつ、光反射部62の幅以下であれば、必ずしも矩形には限定されず、円形等の他の形状であってもよい。第3の実施の形態に係る位置検出センサ6bでも、光経由部62a上における移動照射領域は矩形には限定されない。
上記実施の形態に係るモータでは、移動照射領域中の反射領域621(または、光透過領域621a)の面積は、回転部51の回転に従って漸次減少してもよい。また、第1および第2の実施の形態に係るモータでは、光反射部62の反射領域621は、図12に示すように、等幅の金属テープ625を回転部51の外筒部512の外側面5121に螺旋状に貼付することにより形成されてもよい。さらには、光反射部62の反射領域621は、高反射率の塗料が外筒部512の外側面5121に塗布されることにより形成されてもよい。
第2の実施の形態に係る位置検出センサ6aでは、光強度により抵抗値が変化する受光素子(例えば、CdS(硫化カドミウム))が、受光部63および参照受光部66としてフォトダイオードに代えて用いられてもよい。また、演算部64の割算回路として、図13に模式的に示すホイートストンブリッジ回路640が利用されて強度比(すなわち、検出強度の参照強度に対する割合)が求められてもよい。ホイートストンブリッジ回路640では、電圧計643にて計測される電圧は、図13中の左側の抵抗641の電圧と右側の抵抗642の電圧との差になる。ホイートストンブリッジ回路640では、抵抗641,642の抵抗値が既知であるため、電圧計643にて計測される電圧に基づいて受光部63および参照受光部66の抵抗値の比が求められ、当該抵抗値の比から強度比が求められる。
また、位置検出センサ6aでは、参照反射部65により、光出射部61からの光の一部が反射され、残りの光が光反射部62上の移動照射領域611cへと導かれればよく、必ずしも光出射部61からの光の半分が参照反射部65により反射される必要はない。また、参照反射部65の透過領域652は、ガラス等の光透過性の材料により形成されてもよく、何も設けられなくてもよい。
基板処理装置では、基板9に対する洗浄は、必ずしも、上記実施の形態に係る洗浄方法には限定されず、様々な洗浄方法が採用される。例えば、基板9の上面に対して、外部混合型の二流体ノズルにより純水の液滴が噴射されて洗浄が行われてもよい。また、純水以外の洗浄液の液滴や固体の二酸化炭素等の微粒子が二流体ノズルやその他の方法により噴射されてもよい。さらには、短パルスレーザの照射によるアブレーション(融解・蒸発)を利用したレーザ洗浄や超音波振動を利用した超音波洗浄が行われてもよい。基板9の下面に対する洗浄も、洗浄液を介しての超音波振動の付与や洗浄液の水流(または、洗浄液の液滴)を高速にて基板9に噴射することにより行われてもよい。
基板処理装置では、モータの第2電機子524に代えて、回転部51の外筒部512に対して進退可能に配置される補助モータが設けられてもよい。この場合、補助モータの回転軸の先端に設けられた円柱状の部位の側面を、外筒部512の内側面または外側面に当接させて回転することにより、回転部51が比較的低速にて回転移動して基板搬出入位置へと位置する。
また、モータは、基板処理装置の小型化および基板9の両面の同時洗浄の実現の観点からは中空モータであることが好ましいが、他の構造とされてもよい。例えば、第1電機子523および導電板514が、基板9の下側において基板9の外周エッジよりも内側に設けられ、基板保持部2を介して基板9を下側から支持しつつ基板9を回転してもよい。
基板処理装置は、基板9の洗浄以外にも、基板9に対するレジスト液の塗布等、他の様々な処理に利用されてよい。また、基板処理装置1は、プリント配線基板やフラットパネル表示装置に使用されるガラス基板等、半導体基板以外の様々な基板の処理に利用されてよい。位置検出センサは、さらに、基板処理装置以外の他の様々な装置のモータにおいて、回転部の角度位置の検出に利用されてもよい。
上記実施の形態に係るモータでは、光出射部61および受光部63が固定される対象(すなわち、固定部52のフレーム527)を第1対象と呼び、光反射部62が固定される対象(すなわち、回転部51の外筒部512)を第2対象と呼んだ場合、回転移動する第2対象の位置が位置検出センサにより求められる。位置検出センサでは、第2対象が移動せず、第1対象が高速移動する場合であっても、第1対象に対する第2対象の相対位置(すなわち、移動する第1対象の位置)を精度良く求めることができる。
図14は、リニアモータ7の構成を示す正面図である。リニアモータ7は、永久磁石またはモータコイルを有する移動部71、直線状のレール721に沿って移動部71を高速移動する電機子を有する固定部72、および、移動部71の位置(すなわち、移動部71の固定部72に対する相対的な位置)を検出する位置検出センサ6cを備える。固定部72は、レール721に沿って固定部72に固定された板状部材722を備え、板状部材722の一方の主面7221は移動部71に対向する。リニアモータ7では、移動部71が上記の第1対象に相当し、固定部72が第2対象に相当する。
位置検出センサ6cは、移動部71に固定される光出射部61および受光部63、並びに、板状部材722の主面7221に固定される光反射部62を備える。リニアモータ7では、移動部71の移動により、光出射部61が板状部材722の主面7221に対して相対的に移動しつつ主面7221に向けて光を出射する。光出射部61と板状部材722の主面7221との間の距離は、移動部71の移動中も一定に保たれる。
光反射部62では、移動部71の移動により、光出射部61から照射される光による所定の大きさの移動照射領域611中の反射領域621の面積が漸次増大する。位置検出センサ6cでは、光出射部61から出射された光が、光反射部62の反射領域621にて反射されて受光部63にて受光され、第1の実施の形態と同様に、演算部64により受光光の強度に基づいて移動部71の位置が検出される。位置検出センサ6cでは、移動部71の直線移動の任意の位置において移動部71の位置を検出することができるため、高速にて移動する移動部71の固定部72に対する相対的な角度位置を精度良く検出することができる。
第1の実施の形態に係る基板処理装置の縦断面図である。 モータの斜視図である。 モータの断面図である。 モータの平面図である。 光反射部を展開した図である。 受光光の強度の変化を示す図である。 第2の実施の形態に係るモータの斜視図である。 位置検出センサ近傍を示す正面図である。 位置検出センサ近傍を示す平面図である。 受光光の強度の変化を示す図である。 検出強度の参照強度に対する割合を示す図である。 第3の実施の形態に係るモータの断面図である。 モータの他の例を示す斜視図である。 割算回路の他の例を示す図である。 モータの他の例を示す正面図である。
符号の説明
1 基板処理装置
2 基板保持部
3 第1洗浄機構
4 第2洗浄機構
5,5a,5b モータ
6,6a〜6c 位置検出センサ
9 基板
50 中心軸
51 回転部
52 固定部
61 光出射部
62 光反射部
62a 光経由部
63 受光部
64 演算部
65 参照反射部
66 参照受光部
71 移動部
72 固定部
512 外筒部
527 フレーム
611,611c 移動照射領域
621 反射領域
621a 光透過領域
5121 外側面
7221 主面

Claims (5)

  1. 第1対象に対する第2対象の相対的な位置を検出する位置検出センサであって、
    第1対象に固定され、前記第1対象に対して相対的に移動する第2対象上の面との間の距離を一定に保ちつつ前記面に向けて光を出射する光出射部と、
    前記第2対象の前記面に固定されて前記光出射部からの光が照射され、前記第2対象が前記第1対象に対して相対的に移動することにより、前記光による所定の大きさの移動照射領域中の面積が漸次増大または漸次減少する反射領域または光透過領域を有する光経由部と、
    前記第1対象に固定され、前記光経由部の前記反射領域にて反射された、または、前記光透過領域を透過した光を受光する受光部と、
    前記受光部にて受光された光の強度に基づいて前記第1対象に対する前記第2対象の相対的な位置を求める演算部と、
    を備えることを特徴とする位置検出センサ。
  2. 請求項1に記載の位置検出センサであって、
    前記光出射部と前記光経由部との間に配置され、前記光出射部からの光の一部を反射するとともに残りの光を前記移動照射領域へと導く参照反射部と、
    前記参照反射部にて反射された光を受光する参照受光部と、
    をさらに備え、
    前記演算部が、前記受光部にて受光された光の強度および前記参照受光部にて受光された光の強度に基づいて前記第1対象に対する前記第2対象の相対的な位置を求めることを特徴とする位置検出センサ。
  3. モータであって、
    固定部と、
    所定の中心軸を中心に前記固定部に対して回転する回転部と、
    前記光経由部が前記中心軸を中心とする環状であり、前記第2対象が前記回転部に相対的に固定され、前記第1対象が前記固定部に相対的に固定された請求項1または2に記載の位置検出センサと、
    を備えることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3に記載のモータであって、
    前記固定部および前記回転部が、前記中心軸を中心とする環状であり、
    前記光経由部が前記反射領域を有するとともに前記回転部の外側面に設けられることを特徴とするモータ。
  5. 基板を回転しつつ処理する基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を回転することにより前記基板を主面に平行な面に沿って回転する請求項3または4に記載のモータと、
    前記基板に所定の処理を行う処理機構と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023519403A (ja) * 2020-04-03 2023-05-10 維沃移動通信有限公司 電子機器、インタラクション方法、インタラクション装置、および記憶媒体

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