JP2007264828A - 画像処理方法及び装置並びにプリンタ - Google Patents

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Yukiya Miyaji
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Abstract

【課題】特別なストロボ装置を使用せずに、頭髪のつや感を高めることができるようにする。
【解決手段】人物の顔が撮影されたデジタル画像(入力画像)から頭髪の領域を自動抽出する。この抽出した頭髪の領域の形状に基づいて画像処理を施す頭頂部の領域を抽出する。この頭頂部の領域の画像から、非画像処理部とのつながりを良好にするためにボケ画像を生成する。この生成したボケ画像の情報を用いて前記入力画像に、前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施し、頭髪のつや感を高めるようにしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像処理方法及び装置並びにプリンタに係り、特に人物の頭髪のつや感を高める技術に関する。
従来、人物の頭髪に天使の輪のような光の輪が表現される、質の高い写真を作成できる写真プリント装置が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1に記載の装置は、人物の頭上近傍に天井ストロボを配置し、更にストロボは頭の大きさよりも小さい領域内に集中光を照射できるものを使用し、これにより頭髪の画質を向上させることができるようにしている。
また、大面積の領域の色と小面積の領域の色とで色変換の程度を変えることができ、特に小面積の瞳の色は変えずに、大面積の頭髪のみを茶髪に変えることができる方法が提案されている(特許文献2)。
特開2004−109642号公報 特開2005−267410号公報
光源からの照明光が人物の頭頂部で反射することで、頭髪のつや感を高めることができ、好ましい写真プリントに仕上がることがある。特に、ゲームセンター等に設置されている写真プリント作成装置では、ストロボを工夫すること(天井にストロボを設置すること)などで、人物の頭頂部でストロボ光を反射させ(天使の輪のような光の輪をつくることを含む)、好ましい写真プリントを作成している。
しかしながら、ストロボの照明が暗い等、撮影時に十分な反射が得られないことがあり、また、特許文献1に記載の装置のような特別な(高価な)ストロボ装置を設置することが、コスト面や適切な設置場所がないために困難な場合がある。
一方、特許文献2に記載の発明は、大面積の領域の色と小面積の領域の色とで色変換の程度を変えることができるが、頭髪のつや感を高めるものではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、特別なストロボ装置を使用せずに、頭髪のつや感等を高めることができ、好ましい写真プリントに仕上げることができる画像処理方法及び装置並びにプリンタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る画像処理方法は、人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する工程と、前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する工程と、前記抽出した頭頂部の領域の情報を用いて前記デジタル画像に前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す工程と、を含むことを特徴としている。
即ち、人物の頭髪の頭頂部の領域を自動抽出し、この領域の情報を用いて頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施すようにしている。特に、天使の輪の効果を増幅することができ、特別なストロボ装置を使用せずに頭髪のつや感を高めることができる。
請求項2に係る画像処理方法は、人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する工程と、前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を求める工程と、前記抽出した頭頂部の領域の画像からボケ画像を生成する工程と、前記生成したボケ画像の情報を用いて前記デジタル画像に、前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す工程と、を含むことを特徴としている。
請求項2に係る発明によれば、頭頂部の領域の画像をボカスことにより、非画像処理部とのつながりを良好にすることができる。
請求項3に示すように請求項2に記載の画像処理方法において、前記画像処理を施す工程は、前記生成したボケ画像の階調値をパラメータとして、色変換、コントラスト強調、及びエッジ強調のうちの少なくとも1つの画像処理を、該ボケ画像の領域のデジタル画像に施すことを特徴としている。
前記生成したボケ画像の階調値は、前記抽出された頭頂部の領域の中心部と周辺部とで変化する。従って、ボケ画像の階調値をパラメータとして画像処理することにより、頭頂部の領域の中心部と周辺部とで、画像処理の度合いを変えること(例えば、中心部は強く、周辺部は非画像処理部とのつながりを良好にするために弱くすること)ができる。
請求項4に示すように請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理方法において、前記頭髪の領域を抽出する工程は、前記デジタル画像からボケ画像を生成する工程と、前記生成したボケ画像を2値化した2値画像を生成する工程と、前記生成した2値画像の黒画素の領域であって、頭髪の特徴パラメータを有する領域を抽出する工程と、を含むことを特徴としている。
上記のようにデジタル画像からボケ画像を生成することにより、後段の2値化処理時に良好に2値化することができるようにしている。このようにして2値化された2値画像の黒画素の領域のうち、頭髪の特徴パラメータ(特に面積や形状)を有する領域が、頭髪の領域として抽出される。
請求項5に示すように請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理方法において、前記頭頂部の領域を抽出する工程は、前記頭髪の領域のみ黒画素を有する2値画像の、水平方向における黒画素の和を垂直方向の各ラインごとに求める工程と、前記求めた画素の和が急激に増加するライン位置及び急激に減少するライン位置をそれぞれ頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置と判別する工程と、前記判別した頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置とに基づいて前記頭頂部の領域の縦方向の範囲を求める工程と、を含むことを特徴としている。
即ち、頭髪の領域のみ黒画素を有する2値画像の水平方向における黒画素の和は、背景の領域のライン位置から頭髪の領域のライン位置に入るときに急激に増加し、一方、頭髪の領域のライン位置から額の領域のライン位置に入るときに急激に減少する。これらの変化点のライン位置を、それぞれ頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置としている。また、このようにして判別した頭の先の位置と、頭髪と額との境界の位置とに基づいて頭頂部の領域の縦方向の範囲を求めるようにしている。例えば、頭の先の位置と、頭髪と額との境界の位置との範囲内であって、頭の先側の所定の範囲を頭頂部の領域の縦方向の範囲
とする。
請求項6に示すように請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理方法において、前記頭頂部の領域を抽出する工程は、前記頭髪の領域のみ黒画素を有する2値画像の、水平方向における黒画素の和を垂直方向の各ラインごとに求める工程と、前記求めた黒画素の和が急激に増加するライン位置及び急激に減少するライン位置をそれぞれ頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置と判別する工程と、前記判別した頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置とに基づいて前記頭頂部の領域の縦方向の範囲を求める工程と、前記求めた頭頂部の領域の縦方向の範囲において、各ラインにおける2値画像の黒画素の重心をそれぞれ求める工程と、前記求めた各ラインの重心を中心とする、当該ラインの黒画素の長さに対する一定の割合の長さを前記頭頂部の領域の横方向の範囲として求める工程と、を含むことを特徴としている。
請求項6に係る発明では、更に頭頂部の領域の横方向の範囲を求めるようにしている。即ち、頭頂部の領域の縦方向の範囲において、各ラインにおける2値画像の黒画素の重心をそれぞれ求め、各ラインの重心を中心とする、当該ラインの黒画素の長さに対する一定の割合の長さを頭頂部の領域の横方向の範囲とする。したがって、頭頂部の領域の横方向の範囲は、頭髪の領域の形状によってラインごとに変化する。
請求項7に係る画像処理装置は、人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する頭髪領域抽出手段と、前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する頭頂部領域抽出手段と、前記抽出した頭頂部の領域の情報を用いて前記デジタル画像に前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す画像処理手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項8に係る画像処理装置は、人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する頭髪領域抽出手段と、前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する頭頂部領域抽出手段と、前記抽出した頭頂部の領域の画像からボケ画像を生成するボケ画像生成手段と、前記生成したボケ画像の情報を用いて前記デジタル画像に、前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す画像処理手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項9に示すように請求項8に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前記生成したボケ画像の階調値をパラメータとして、色変換、コントラスト強調、及びエッジ強調のうちの少なくとも1つの画像処理を、該ボケ画像の領域のデジタル画像に施すことを特徴としている。
請求項10に係るプリンタは、請求項7乃至9のいずれかに記載の画像処理装置と、該画像処理装置によって画像処理された画像を印画紙に印画する印刷手段とを備えたことを特徴としている。このプリンタによれば、頭髪につや感、質感等がある好ましい写真プリントが得られる。
請求項11に示すように請求項10に記載のプリンタにおいて、人物を撮影してデジタル画像を取得するカメラを更に備えたことを特徴としている。
本発明によれば、人物の頭髪の頭頂部の領域を自動抽出し、この領域の情報を用いて頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施すようにしたため、特別なストロボ装置を使用せずに頭髪のつや感、質感等を高めることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理方法及び装置並びにプリンタの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明に係るプリンタの実施の形態を示すブロック図である。
同図に示すように、この実施の形態のプリンタ100は、ゲームセンターや店頭に設置されているアミューズメントシールプリント機であり、主としてカメラ部(画像データ入力部)110と、画像処理部120と、表示制御部130と、表示器140と、中央処理装置(CPU)150と、主メモリ160と、ストレージ170と、プリントエンジン180と、操作部190とから構成されている。
カメラ部110は、ユーザの顔を撮影してデジタルのカラー画像データ(R、G、B信号)を出力する。画像処理部120は、カメラ部110から出力されたR、G、B信号に基づいて本発明に係る画像処理(以下、「頭髪処理」という)を行う機能と、ユーザの顔画像と予め準備されているテンプレート画像や落書きなどを合成処理する機能と、合成後の画像データから印画用のデータを作成する機能等を有している。尚、頭髪処理の詳細については後述する。
画像処理部120は、各種の画像処理を施したR、G、B信号をY、M、C(イエロー、マゼンタ、シアン)信号に変換し、この変換したY、M、C信号をプリントエンジン180に出力する。
表示制御部130は、カメラ部110から入力する画像データ(動画を示す画像データ)から表示器140にユーザの顔画像を表示するための表示用の画像データを作成し、これを表示器140に出力して画像を表示させたり、上記ユーザの顔画像と予め準備されているテンプレート画像とが合成された合成画像を表示器140に表示させる。
CPU150は、システム全体を統括的に制御する処理部であり、このCPU150により、カメラ部110への撮影指示や、カメラ部110からの画像データの読み出し、この読み出した画像データに対する処理指示や各制御ブロックに対する画像データの受け渡し、印画の実行等の各種指示を与える。CPU150への各種処理の指示は、使用者の操作に基づいて操作部190から与えられる。例えば、操作部190は、表示器140に表示されるテンプレート画像を見ながら画像合成に使用するテンプレート画像の選択指示を行うボタン、プリント出力するプリント種類を選択するためのボタン等を有している。尚、操作部190は、表示器140上にタッチパネルのソフトボタンによって実現するようにしてもよい。
主メモリ160は、プリンタの制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域として使用され、ストレージ170は、不揮発性の記憶手段であり、各種のテンプレート画像や頭髪処理用の色変換テーブルなどが記憶されている。
プリントエンジン180は、例えば、印画方式としてTA(サーモオートクローム)方式を採用したもので、C、M、Yの各発色層を有するカラー印画紙(以下、「TAペーパー」という)自体を熱で発色させ、所定の波長の光の照射で定着するものであり、TAペーパーを搬送する手段、サーマルヘッド、定着ランプ等を有している。カラー画像をTAペーパーに印画する場合には、まずTAペーパーを搬送するとともにY信号によってサーマルヘッドを制御し、TAペーパーのイエロー層を発色させ、続いて定着ランプによってイエローの発色を定着させる。TAペーパーのマゼンタ層及びシアン層の発色もM信号、C信号に基づいて同様に行われ、これによりTAペーパーにカラー画像を印画する。尚、この実施の形態のプリンタは、TAプリンタであるが、これに限らず、本発明は他の感熱プリンタやインクジェットプリンタ等の他の形式のプリンタにも適用できる。
次に、上記画像処理部120での頭髪処理について説明する。
図2は画像処理部120での頭髪処理の流れを示すフローチャートである。
[0.原画像(入力画像)]
カメラ部110で撮影された人物のカラーのデジタル画像データ(R、G、Bデータ)を入力する。図3(A)に上記デジタル画像データ(入力画像)のイメージを示す。また、この実施の形態では、入力画像の画像サイズは、VGA(640×480画素)である。
[1.明暗信号生成]
入力するR、G、Bデータに基づいて、次式により明暗信号Yを生成する。
[数1]
Y=0.3 R+0.6 G+0.1 B
尚、明暗信号Yは、[数1]式に限らず、Y=(5R+6G+5B)/16、Y=(R+G+B)/3などの式によって求めてもよい。
[2.第1のボケ画像生成]
上記生成された明暗信号Yに基づいてボケ画像を示す明暗信号を生成する。このボケ画像の生成方法は、例えば、特許文献1に記載の方法を適用することができる。即ち、明暗信号Yの画像を1/2間引き処理して縮小した画像を生成し、この縮小した画像に対してIIR 型ローパスフィルタをかけてボケ画像を生成する。尚、ボケ画像を生成するためのフィルタは、IIR 型ローパスフィルタに限らず、例えば、FIR 型ローパスフィルタでもよく、要はデジタル的に画像をぼかすフィルタであれば、いかなるものでもよい。
上記ボケ画像を2倍に拡大しての元の画像と同じ画像サイズのボケ画像を生成する。ボケ画像の拡大処理は、隣接する画素の明暗データを補間して新たな画素を生成することによって行う。
尚、上記のように明暗信号Yに基づいてボケ画像を生成することにより、後段の2値化処理時に良好に2値化することができる。
[3.2値化処理]
上記のようにして生成したボケ画像を、濃い色(髪や瞳)の画像と、その他の色(肌等)の画像とに分離するために2値化処理を行う。この実施の形態では、256階調のボケ画像に対して、閾値として75階調を用いて2値化処理した。
図3(B)にボケ画像を2値化処理した2値画像を示す。同図に示すように、頭髪、瞳、及び背景の濃い色の領域が、黒画素の領域として抽出される。
[4.ラベリング処理・特徴量パラメータの抽出]
上記2値画像をラベリング処理する。ラベリング処理は、つながっている黒画素(連結領域)を抽出し、その連結領域に番号(ラベル)を付けて、異なる連結領域には別の番号を付けることで達成される(図3(B)参照)。尚、隣接する画素が互いに黒画素の場合には、これらの画素はつながっていることになる。ラベルとして付与するラベル番号は、1からの続き番号とする。
ラベル番号で区別されている黒画素の各連結領域の特徴パラメータ(例えば、面積や形状など)を求める。この特徴パラメータは、ラベリングされた複数の連結領域から頭髪の領域を抽出するための情報として使用する。
[5.頭髪領域の抽出]
前記ラベリングされた複数の連結領域から頭髪の連結領域を抽出するために、連結領域の特徴パラメータ(面積)を用いて、ある面積以上の連結領域を抽出する。
図3(C)に、ある面積以上の連結領域(頭髪領域)のみの2値画像を示す。同図(C)に示すように頭髪領域のみの2値画像は、同図(B)の2値画像に比べて瞳、背景など連結領域が削除されている。
尚、濃い色の服装等のために、ある面積以上の連結領域が複数抽出された場合には、更に形状等の特徴パラメータを用いて頭髪の連結領域を抽出することができる。また、複数の連結領域が抽出される場合としては、原画像に複数人が写っている場合が考えられる。
[6.グラフ作成]
図4(A)に示すように頭髪領域の2値画像をスキャンし、水平方向における黒画素の和を垂直方向の各ラインごとに求め、同図(B)に示すようにライン数(ライン位置)とそのライン位置における黒画素の和との関係を示すグラフを作成する。尚、頭髪領域の2値画像はVGAサイズであるため、垂直方向(縦方向)の全ライン数は640である。
このグラフからも明らかなように、黒画素の和が急激に増加するライン位置Aは、頭の先の位置に対応し、黒画素の和が急激に減少するライン位置Bは、頭髪と額との境界の位置に対応する。
上記グラフ上の黒画素の和が急激に増加するライン位置A、及び黒画素の和が急激に減少するライン位置Bは、1ライン後との差分のグラフ(図示せず)を作成し、その差分値の最大値、及び最小値から求めることができる。尚、差分をとる前に、平滑フィルタなどを使ってノイズを除去することが望ましい。
[7.頭頂部の抽出]
図5は頭髪処理を施す頭頂部の範囲の求め方を説明するための図である。
<頭頂部の縦方向の範囲>
図6は頭頂部の縦方向の範囲の求め方を示すフローチャートである。
図4のグラフにより求めた頭の先の位置(ライン位置)をA、頭髪と額との境界の位置(ライン位置)をBとする(ステップS10、図5(A)参照)。
続いて、縦方向の領域幅C(=B−A)を求める(ステップS12)。即ち、Bのライン数からAのライン数を減算することにより領域幅Cを求める。
次に、上記ライン位置A,及び領域幅Cに基づいて頭頂部の縦方向の範囲の上端位置D,及び下端位置Eを、次式により算出する(ステップS14、S16、図5(A)参照)。
[数2]
D=A+C/5
E=A+C×3/5
上記のようにして算出した位置Dと位置Eとの範囲を、頭髪処理を施す頭頂部の領域の縦方向の範囲とする。
<頭頂部の横方向の範囲>
図7は頭頂部の横方向の範囲の求め方を示すフローチャートである。
頭髪処理を施す頭頂部の領域の縦方向の範囲(位置DからE)に対して、以下の処理を行う。
図5(B)に示すように位置DからEの範囲のあるラインiについて、黒画素の横方向の位置の和Fと、その黒画素の画素数(画像幅)Gとを算出する(図7のステップS20、S22)。
次に、ステップS20、S22で求めた黒画素の横方向の位置の和Fと、その黒画素の画素数Gとから、そのラインiの重心位置Hを、次式により算出する(ステップS24、図5(C)参照)。
[数3]
H=F/G
続いて、上記算出した重心位置Hと、ステップS22で算出した画素数(画像幅)Gとに基づいて、次式により、ラインiにおける頭頂部の横方向の範囲の左端位置I、及び右端位置Jを算出する(ステップS26、S28、図5(D)参照)。
[数4]
I=H−G/3
J=H+G/3
上記の処理を、位置DからEの範囲の全ラインごとに行うことにより、頭頂部の領域の横方向の範囲を求める。
図5(E)に、図6で説明した縦方向の範囲と、図7で説明した横方向の範囲とによって限定された頭頂部の領域を示す。このようにして限定された頭頂部の領域は、実際の頭髪の領域内となり、頭髪につながった背景領域を含まないようにすることができる。
[8.第2のボケ画像生成]
上記のようにして抽出した頭頂部の領域の2値画像のボケ画像を生成する。このボケ画像は、前述した第1のボケ画像生成方法と同様に、頭頂部の領域の2値画像を対象として行うことができる。
また、第2のボケ画像を生成する方法としては、移動平均法を用いることができる。この移動平均法は、ある注目画素を中心にして、例えば5×5画素の平均値を求め、その平均値を注目画素の画素値とする。そして、注目画素を対象画像の全領域にわたって1画素ずつ移動させながら、各注目画素について平均値を求める。
前記抽出した頭頂部の領域は黒画素であるため、単一の画素値を有するが、この頭頂部の領域のボケ画像は、複数の階調値(濃淡)を有し、頭頂部の領域の中心部で濃く、周辺部で淡くなる。このボケ画像の階調値は、後述する画像処理のパラメータとして利用される。このように、頭頂部の領域をボカスことにより、頭頂部の領域に対する画像処理時に、非画像処理部とのつながりを良好にすることができる。
[9.階調値をパラメータにして画像処理を実施]
入力画像のうちの前記生成したボケ画像(第2のボケ画像)の領域の画像に対して、そのボケ画像の階調値をパラメータとして、色変換、コントラスト強調、エッジ強調等の画像処理を施す。
例えば、ボケ画像の領域の画像を色変換(例えば、明るく、又は白っぽく)し、かつ、その色変換の度合いを、ボケ画像の階調値をパラメータにして変える。ボケ画像の階調値をパラメータにして色変換の度合いを変える(即ち、中心部は強く色変換し、周辺部は弱く色変換する)ことにより、非画像処理部とのつながりを良好にすることができる。
このように入力画像が抽出された頭頂部の領域(ボケ画像の領域)の画像を処理対象として、色変換等の画像処理を施すことにより、特別なストロボ装置を使用せずに頭髪のつや感を高めることができる。
図3(D)に上記頭髪処理を施した出力画像を示す。この出力画像は、図3(A)に示した入力画像に比べて、頭髪の頭頂部に適切な照明が照射されたように頭頂部が明るくなり、頭髪のつや感が高まり、また質感も高くなる。
尚、頭髪の頭頂部の領域に対する画像処理は、色変換に限らず、コントラスト強調、エッジ強調等の他の画像処理でもよく、あるいは、2以上の画像処理を同時に施してもよい。
また、入力画像から抽出した頭髪領域から頭頂部の領域を抽出する方法は、この実施の形態に限らず、種々の方法が考えられ、例えば、予め頭髪領域の形状に対応して複数の頭頂部の領域をストレージに準備しておき、抽出した頭髪領域の形状に基づいて対応する頭頂部の領域をストレージから読み出すようにしてもよい。
図1は本発明に係るプリンタの実施の形態を示すブロック図である。 図2は図1に示した画像処理部での頭髪処理の流れを示すフローチャートである。 図3(A)乃至(D)は入出力画像及び各処理段階における画像のイメージを示す図である。 図4は頭髪領域の2値画像から頭の先、及び頭髪と額との境界の求め方を説明するために用いた図である。 図5は頭髪処理を施す頭頂部の範囲の求め方を説明するための図である。 図6は頭頂部の縦方向の範囲の求め方を示すフローチャートである。 図7は頭頂部の横方向の範囲の求め方を示すフローチャートである。
符号の説明
100…プリンタ、110…カメラ部(画像データ入力部)、120…画像処理部、130…表示制御部、140…表示器、150…中央処理装置(CPU)、160…主メモリ、170…ストレージ、180…プリントエンジン、190…操作部

Claims (11)

  1. 人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する工程と、
    前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する工程と、
    前記抽出した頭頂部の領域の情報を用いて前記デジタル画像に前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する工程と、
    前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を求める工程と、
    前記抽出した頭頂部の領域の画像からボケ画像を生成する工程と、
    前記生成したボケ画像の情報を用いて前記デジタル画像に、前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  3. 前記画像処理を施す工程は、前記生成したボケ画像の階調値をパラメータとして、色変換、コントラスト強調、及びエッジ強調のうちの少なくとも1つの画像処理を、該ボケ画像の領域のデジタル画像に施すことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記頭髪の領域を抽出する工程は、
    前記デジタル画像からボケ画像を生成する工程と、
    前記生成したボケ画像を2値化した2値画像を生成する工程と、
    前記生成した2値画像の黒画素の領域であって、頭髪の特徴パラメータを有する領域を抽出する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 前記頭頂部の領域を抽出する工程は、
    前記頭髪の領域のみ黒画素を有する2値画像の、水平方向における黒画素の和を垂直方向の各ラインごとに求める工程と、
    前記求めた黒画素の和が急激に増加するライン位置及び急激に減少するライン位置をそれぞれ頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置と判別する工程と、
    前記判別した頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置とに基づいて前記頭頂部の領域の縦方向の範囲を求める工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 前記頭頂部の領域を抽出する工程は、
    前記頭髪の領域のみ黒画素を有する2値画像の、水平方向における黒画素の和を垂直方向の各ラインごとに求める工程と、
    前記求めた画素の和が急激に増加するライン位置及び急激に減少するライン位置をそれぞれ頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置と判別する工程と、
    前記判別した頭の先の位置及び頭髪と額との境界の位置とに基づいて前記頭頂部の領域の縦方向の範囲を求める工程と、
    前記求めた頭頂部の領域の縦方向の範囲において、各ラインにおける2値画像の黒画素の重心をそれぞれ求める工程と、
    前記求めた各ラインの重心を中心とする、当該ラインの黒画素の長さに対する一定の割合の長さを前記頭頂部の領域の横方向の範囲として求める工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する頭髪領域抽出手段と、
    前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する頭頂部領域抽出手段と、
    前記抽出した頭頂部の領域の情報を用いて前記デジタル画像に前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す画像処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 人物の顔が撮影されたデジタル画像から頭髪の領域を抽出する頭髪領域抽出手段と、
    前記抽出した頭髪の領域の形状に基づいて頭頂部の領域を抽出する頭頂部領域抽出手段と、
    前記抽出した頭頂部の領域の画像からボケ画像を生成するボケ画像生成手段と、
    前記生成したボケ画像の情報を用いて前記デジタル画像に、前記頭髪に対する照明効果を増大させる画像処理を施す画像処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記画像処理手段は、前記生成したボケ画像の階調値をパラメータとして、色変換、コントラスト強調、及びエッジ強調のうちの少なくとも1つの画像処理を、該ボケ画像の領域のデジタル画像に施すことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれかに記載の画像処理装置と、該画像処理装置によって画像処理された画像を印画紙に印画する印刷手段とを備えたことを特徴とするプリンタ。
  11. 人物を撮影してデジタル画像を取得するカメラを更に備えたことを特徴とする請求項10に記載のプリンタ。
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