JP2009253319A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009253319A
JP2009253319A JP2008094737A JP2008094737A JP2009253319A JP 2009253319 A JP2009253319 A JP 2009253319A JP 2008094737 A JP2008094737 A JP 2008094737A JP 2008094737 A JP2008094737 A JP 2008094737A JP 2009253319 A JP2009253319 A JP 2009253319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
area
face
image
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008094737A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yamazaki
明生 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008094737A priority Critical patent/JP2009253319A/ja
Publication of JP2009253319A publication Critical patent/JP2009253319A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】 効果的に画像の平滑化処理を行うことを可能とする。
【解決手段】図2は、プリンタ1の機能的構成例を示すブロック図である。顔領域検出部
21は、例えばメモリカードから読み出されてプリンタ1に入力された対象画像における
顔の画像を含む顔領域を検出する。非補正領域検出部22は、顔領域における顔の所定の
器官の画像を含む器官領域を、色調補正を施さない非補正領域として検出する。補正領域
特定部23は、顔領域の器官領域を除く領域を、補正領域として特定する。補正部24は
、補正領域の色調を補正する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。特に、効果的に画
像の平滑化処理を行うことができるようにした画像処理装置、画像処理方法、及びプログ
ラムに関する。
従来から、カラー画像データに基づいて、その画像データの画像の色調を補正する技術
が知られている。例えば、特許文献1では、撮像画像の中の人の顔が写っている画像領域
が検出され、その領域について、鮮やかな肌色になるように色調の平滑化が行われる。こ
のような画像補正処理により、顔画像上にあるシミやソバカス等を消すことができるので
(即ち、いわゆる美肌にすることができるので)、より印象のよい顔画像を提供すること
ができる。
特開2000−182043号公報
しかしながら特許文献1記載の方法では、顔の画像領域全体が平滑化されるので、本来
平滑化処理を施しくたくない、例えば目や口等の部分にも平滑化処理が施され、その部分
が、少しぼやけてしまうことがある。
また平滑化処理の補正強度が一律であるので、効果的な平滑化処理をすることができな
い。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、効果的に画像の平滑化処理を
行うことができるようにするものである。
本発明の画像処理装置は、画像の色調を補正する画像処理装置であって、画像における
顔の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出手段と、顔領域の、色調補正を施さない非補
正領域を検出する非補正領域検出手段と、顔領域の非補正領域を除く領域を、補正領域と
して特定する補正領域特定手段と、補正領域の色調を補正する補正手段とを備え、非補正
領域検出手段は、顔領域における顔の所定の器官の画像を含む器官領域を、非補正領域と
して検出する。
補正領域特定手段は、顔領域の器官領域を除く領域をマスキングするためのマスク画像
を生成し、マスク画像によってマスキングされる顔領域の領域を、補正領域として特定す
ることができる。
補正手段は、補正領域の輪郭の方向、又は補正領域の、非補正領域との境界の方向に向
かって、色調の補正強度を段階的に小さくすることができる。
本発明の画像処理方法、又はプログラムは、画像の色調を補正する画像処理装置の画像
処理方法であって、又は画像の色調を補正する画像処理を、コンピュータに実現させるプ
ログラムであって、画像における顔の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出ステップと
、顔領域の、色調補正を施さない非補正領域を検出する非補正領域検出ステップと、顔領
域の非補正領域を除く領域を、補正領域として特定する補正領域特定ステップと、補正領
域の色調を補正する補正ステップとを含み、非補正領域検出ステップは、顔領域における
顔の所定の器官の画像を含む器官領域を、非補正領域として検出する。
本発明の画像処理装置、画像処理方法、又はプログラムにおいては、画像における顔の
画像を含む顔領域が検出され、顔領域の、色調補正を施さない非補正領域が検出され、顔
領域の非補正領域を除く領域が、補正領域として特定され、補正領域の色調が補正される
。顔領域における顔の所定の器官の画像を含む器官領域が、非補正領域として検出される
本発明によれば、効果的に画像の平滑化処理を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用したプリンタ1のハードウェアの構成例を示すブロック図である
。このプリンタ1は、メモリカード18等から取得した画像データに基づき画像を印刷す
る、いわゆるダイレクトプリントに対応したカラーインクジェットプリンタである。
プリンタ1は、CPU11、内部メモリ12、操作部13、表示部14、プリンタエン
ジン15、及びカードインターフェース(カードI/F)16を備えている。
CPU(central processing unit)11は、各部を制御して、内部メモリ12に格納
されているプログラムに応じて各種の処理を実行する。
CPU11は、例えば人物の顔が写った画像を含む領域(以下、顔領域FAと称する)
の色調を平滑化する処理を行うが、その際、顔領域FA内の所定の部分(例えば、目、口
等の画像領域)を除く領域(以下、補正領域FCと称する)に対して平滑化を施す(以下
、この一連の処理を、第1の美肌処理Z1と称する)。CPU11はまた、顔領域FA内
の部分によって異なる補正強度で顔領域FAの平滑化を行う(以下、この一連の処理を、
第2の美肌処理Z2と称する)。
内部メモリ12は、CPU11が実行する各種プログラムや各種データを格納している
ROM(Read Only Memory)、及びCPU11が実行対象とするプログラムやデータを一
時的に格納するRAM(Random Access Memory)によって構成されている。
操作部13は、ボタンやタッチパネルの1つ又は複数より構成され、ユーザによる操作
内容をCPU11に通知する。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU11から供給されたデ
ータに対応する画像を表示する。
プリンタエンジン15は、CPU11から供給された印刷データに基づき印刷を行う印
刷機構である。
カードインターフェース(I/F)16は、カードスロット17に挿入されたメモリカ
ード18との間でデータのやり取りを行うためのインターフェースである。なお、この例
では、メモリカード18にRGBデータとしての画像データが格納されており、プリンタ
1は、カードインターフェース16を介してメモリカード18に格納された画像データの
取得を行う。
プリンタ1の各構成要素は、バス19を介して互いに接続されている。
なおプリンタ1は、さらに、他の機器(例えばデジタルスチルカメラ)とのデータ通信
を行うためのインターフェースを備えているとしてもよい。
図2は、第1の美肌処理Z1を実行するためのプリンタ1の機能的構成例を示すブロッ
ク図である。この機能は、CPU11が内部メモリ12に記憶されている所定のプログラ
ムを実行することより実現される。
顔領域検出手段としての顔領域検出部21は、例えばメモリカード18から読み出され
てプリンタ1に入力された、第1の美肌処理Z1の対象となる画像(以下、対象画像TI
と称する)を解析し、対象画像TI上の人物の顔部分が写っている顔の画像を含む顔領域
FAを検出する。
非補正領域検出手段としての非補正領域検出部22は、平滑化処理を施さない、顔領域
FA内の所定の部分(例えば、眉毛、目、鼻の穴、口等の顔を構成する器官の画像領域(
以下、適宜、非補正領域FBとも称する))を検出する。
補正領域特定手段としての補正領域特定部23は、顔領域FAの非補正領域FBを除く
領域を、補正領域FCとして特定する。
補正手段としての補正部24は、特定された補正領域FCの色調を補正する。この例の
場合、補正領域FCの明度が、理想的な明るさとされる目標明度に調整される平滑化処理
が実行される。
出力制御部25は、平滑化処理が施された対象画像TIの画像データから表示データ又
は印刷データを生成し、表示データを表示部14に供給して表示させたり、印刷データを
プリンタエンジン15に供給して、印刷データに基づく画像の印刷を実行させる。
図3は、第1の美肌処理Z1の流れを示すフローチャートである。このフローチャート
を参照して、第1の美肌処理Z1について説明する。
ステップS1において、顔領域検出部21は、第1の美肌処理Z1の対象となる対象画
像TIにおける顔領域FAの検出を行う。
例えば、顔領域検出部21は、統計的モデルに基づいて画像の解釈を行うことによって
、顔領域FAの検出を行う。
例えば高いコントラストを持つ顔の輪郭及び器官(眉毛、目、鼻、口等)の輪郭上に置
かれた制御点によって表現される顔形状と、顔形状が平均顔形状によるように幾何的に変
形された形状正規化顔画像の濃淡パターンとで、顔画像を表現するモデルに基づいて、形
状とテクスチャがそれぞれ別個に主成分分析され、固有空間上に顔画像が投影される。
図4は、統計的モデルにおける制御点の配置例を示す図である。このように、顔の輪郭
及び器官(眉毛、目、鼻、口等)の輪郭上に制御点が配置される。
図5は、図4に示した制御点によって抽出された顔領域FAの検出結果の例を示す図で
ある。このように、統計的モデルにより、対象画像TIから顔領域FAが検出される。
ステップS2において、非補正領域検出部22は、検出された顔領域FAの中から、非
補正領域FB(即ち平滑化処理を施さない領域)を検出する。
具体的には、眉毛、目、鼻、及び口の回りに設定された制御点を用いて(図4、図5)
、その制御点によって形成される領域に対応する顔領域FAの領域が、非補正領域FBと
して検出される。
なお非補正領域FBは、例えば非補正領域FBの輪郭に配置された制御点の座標により
特定される。また非補正領域FBについてより滑らかな領域輪郭を形成するために、各制
御点はスプライン曲線で結び付けられる。
次にステップS3において、補正領域特定部23は、顔領域FAの非補正領域FBを除
く領域を、補正領域FCとして特定する。
具体的には、補正領域特定部23は、顔領域FAの非補正領域FBを除く領域をマスク
ングする画像(以下、マスク画像FMと称する)を生成し、そのマスク画像FMによって
マスクングされる顔領域FAの領域を、補正領域FCとして特定する
図6は、マスク画像FMの例を示す図である。このマスク画像FMは、顔領域FAと同
じ輪郭を有する画像であって、非補正領域FBに対応する領域(図中、白抜きの領域)の
画素の画素値が値0とされ、それ以外の領域(図中、黒色の領域)の画素の画素値が値1
とされている。
即ち補正領域特定部23は、図6に示すようなマスク画像FMを生成するとともに、そ
のマスク画像FMを顔領域FA上に重ね合わせ、顔領域FAの、マスク画像FMの値1が
設定されている画素に対応する位置にある画素からなる領域(即ちマスキングされている
領域)を補正領域FCとして特定する。
ステップS4において、補正部24は、顔領域FAの補正領域FCに対して、平滑化処
理を行う。この例の場合、補正領域FCの明度が、理想的な明るさとする目標明度に調整
される。
ここで明度の調整処理について説明する。
補正領域FCのRGB表色系の階調値で表されている画像データ(以下、初期画像デー
タPIDと称する)が、L***表色系の階調値で表される画像データ(以下、画像デ
ータPIDLと称する)に変換される。そしてその画像データPIDLの全画素の明度L
*の平均値La(即ち補正領域FCの明度L*の平均値)が計算される。
その後、明度の調整量dLが下記の式(1)により算出される。
dL=Lt−La・・・(1)
ここで、Ltは、顔領域FAの理想的な明るさである目標明度である。この目標明度L
tは、例えば内部メモリ12に保持されている。
次に、算出された調整量dLに基づいて、トーンカーブが生成される。
図7は、トーンカーブの例を示す図である。図7において、横軸は明度の入力値Liで
あり、縦軸は明度の出力値Loである。
即ち明度の入力値が値0のとき出力値が値0に、明度の入力値が値100のとき出力値が
値100となる2次曲線であって、明度の入力値が値Lir(約値50)のとき、出力値が先
に算出された値dLだけ増大する2次曲線がトーンカーブとして生成される。
次に、L***表色系の階調値で表された画像データPIDLの各画素の明度を入力
値としたときの出力値が、生成されたトーンカーブから求められる。そして、画像データ
PIDLの各画素の明度のそれぞれが、出力値として求められた明度に調整される。なお
、以下では、調整後の画像データを画像データPIDLrと称する。そしてこのようにし
て生成された画像データPIDLrが、RGB表色系の階調値(0〜255)で表された
画像データPIDrに変換される。
このようにして補正領域FCに対して平滑化処理が行われると、第1の美肌処理Z1は
終了する(図3)。
以上のようにして、第1の美肌処理Z1が行われる。
以上のように、顔領域FAについて、平滑化処理を施しくたくない非補正領域FBを除
いた補正領域FCに平滑化処理を施すようにしたので、選択的に平滑化処理を施すことが
できる。即ち本来平滑化処理が必要な領域(例えば、肌領域)についてのみ平滑化処理を
施すことができる。例えば目や口等の所定の器官の画像の領域に対して平滑化処理が施さ
れないようにすることができる。
また以上のように、初めに顔の形状に基づいて顔領域FAを検出し(図5)、その顔領
域FAに基づいて、補正領域FCを特定するようにしたので、例えば、顔画像の色調に制
約されることなく、補正領域FCを、容易に特定することができる。
例えば肌色検出によって補正領域を特定する技術も存在するが、その場合、斜光がかか
っている部分や、厚く化粧されている部分は、肌色とは検出されず、補正領域として特定
されないことがある。これに対して本実施の形態では、一般的な顔形状の領域内であって
、非補正領域FB以外の領域であれば、補正領域FCとされるので、補正領域を適切に特
定することができる。なお例えば、顔の形状と、肌色検出を組み合わせて補正領域FCの
検出を行うこともできる。
なお以上においては、顔の輪郭内の領域を顔領域FAとしたが、例えば首や耳等の画像
が含まれる領域が顔領域FAとなるようにすることもできる。
また以上においては、補正領域FCの明度の平均値に基づいて生成されたトーンカーブ
から求められた明度で補正領域FCが平滑化処理された。しかしながらそのようにすると
、対象画像TIの色合いによっては、補正領域FCとその他の領域の明度の差が大きくな
り、顔領域FAの輪郭部分、及び補正領域FCと非補正領域FBの境界部分が不自然に目
立ってしまうことがある。
そこで、平滑化の強度を、顔領域FAの輪郭方向に向かって又は補正領域FCと非補正
領域FBの境界方向に向かって段階的に小さくするようにすることができる。即ち輪郭又
は境界に近い部分ほど、元の明度に近い明度となるようにすることができる。そのように
することにより、顔領域FAの輪郭部分、及び補正領域FCと非補正領域FBの境界部分
においては、補正領域FCとその他の領域の明度の差があまりなくなるので、輪郭部分及
び境界部分があまり目立たなくすることができる。
図8は、平滑化の強度を、顔領域FAの輪郭方向又は補正領域FCと非補正領域FBの
境界方向に向かって段階的に小さくする場合において、補正領域特定部23により生成さ
れるマスク画像FMの例を示す図である。
図8の例では、非補正領域FBに対応する領域(図中、白抜きの領域)の画素の画素値
が値0とされ、顔領域FAの輪郭部分及び顔領域FAの補正領域FCと非補正領域FBと
の境界部分に対応する領域(図中、ハッチングで示されている領域)の画素値が値1とさ
れ、そしてそれ以外の領域(図中、黒色の領域)の画素の画素値が値2とされている。
図8に示すマスク画像FMでは、顔領域FAの、マスク画像FMの値1及び値2が設定
されている領域に対応する領域が補正領域FCとして特定される。
そして補正領域FCの、図8に示すマスク画像FMの値2が設定されている領域に対応
する領域の各画素の明度が、上述したように図7に示したトーンカーブから読み出したL
***表色系の階調値で表された画像データPIDLに調整される。
また補正領域FCの、図8に示すマスク画像FMの値1が設定されている領域に対応す
る領域の各画素の明度が、上述したように図7に示したトーンカーブから読み出したL*
**表色系の階調値で表された画像データPIDLより一定量小さな値に(例えば図7
に示す点線TLに近い値に)、調整される。
このように平滑化の強度を、輪郭方向又は境界方向に向かって段階的に小さくすること
により、顔領域FAの輪郭部分、及び補正領域FCと非補正領域FBの境界部分をあまり
目立たなくすることができる。
次に、第2の美肌処理Z2(即ち顔領域FA内の部分によって異なる補正強度で顔領域
FAを平滑化する処理)について説明する。
図9は、第2の美肌処理Z2を実行するためのプリンタ1の機能的構成例を示すブロッ
ク図である。この機能は、CPU11が内部メモリ12に記憶されている所定のプログラ
ムを実行することより実現される。
顔領域検出部51は、図2の顔領域検出部21と同様にして、対象画像TI上の人物の
顔部分が写っている顔の画像を含む顔領域FAを検出する。
補正部52は、顔の輪郭を有する画像モデルであって、補正強度を表す補正値が設定さ
れている画像モデル(以下、補正強度モデルMAと称する)に基づいて、顔領域FAに対
する平滑化処理を行う。なお補正強度モデルMAは、例えば内部メモリ12に保持されて
おり、そこから読み出される。
出力制御部53は、図2の出力制御部25と同様に、平滑化処理が施された対象画像T
Iの画像データから表示データ又は印刷データを生成し、表示データを表示部14に供給
して表示させたり、印刷データをプリンタエンジン15に供給して、印刷データに基づく
画像の印刷を実行させる。
図10は、第2の美肌処理Z2の流れを示すフローチャートである。このフローチャー
トを参照して、第2の美肌処理Z2について説明する。
ステップS21において、顔領域検出部51は、図3のステップS1における場合と同
様に、統計的モデルを利用して、顔領域FAを検出する。
ステップS22において、補正部52は、内部メモリ12から、補正強度モデルMAを
取得する。
図11は、補正強度モデルMAの概念図である。この例の場合、学習によって得られた
正面を向いた平均的な顔の形状が、目、鼻、口等の輪郭上に置かれたドットの、近接する
3つのドットからなる三角形領域で分割された構成を有している。なお補正強度モデルM
A上のドットは、基本的には、統計的モデルにおける制御点に対応している。
補正強度モデルMAはまた、画素に対応する区画を1単位として、100×100区画内のデ
ータ構造を有しており、各区画には、補正強度を表す補正値が設定されている。図11に
おいては色の濃淡が補正値の大小を表しており、色が濃い部分の補正値は大きい値となっ
ており、色が薄い部分の補正値は小さな値となっている。即ち眼尻、鼻周り、口周りの一
部の補正値が大きな値となっている。補正強度モデルMAは、例えば、区画の座標値と、
その区画の補正値とを表すデータが、テーブルとして用意されている。
次に、ステップS23において、補正部52は、取得した補正強度モデルMA(図11
)に設定されている補正値を、顔領域FAにマッピングする。
図12は、顔領域FAに補正値がマッピングされた様子を概念的に示す図である。ここ
で顔領域FAへの補正値のマッピング方法について説明する。
図13は、このマッピングにおいて利用される、三角形領域における画像変形の原理を
示す図である。
図13の例では、点s,t,uを頂点とする三角形領域stuの画像が、点s’,t’
,u’を頂点とする三角形領域s’t’u’の画像に変形されるものとする。
この画像の変形は、変形後の三角形領域s’t’u’の画像中のある画素の位置が、変
形前の三角形領域stuの画像中のどの位置に相当するかを算出し、算出された位置にお
ける変形前の画像における画素値を変形後の画像の画素値とすることにより行われる。
例えば、図13において、変形後の三角形領域s’t’u’の画像中の注目画素p’の
位置は、変形前の三角形領域stuの画像中の位置pに相当するものとする。位置pの算
出は、以下のように行われる。まず、注目画素p’の位置を、下記の式(2)のようにベ
クトルs’t’とベクトルs’u’との和で表現するための係数m1及び係数m2が算出
される。
次に、算出された係数m1及び係数m2を用いて、下記の式(3)により、変形前の三
角形領域stuにおけるベクトルstとベクトルsuとの和が算出されることにより、位
置pが求められる。
計算によって得られた変形前の三角形領域stuにおける位置pが、変形前の画像の所
定の画素の中心位置に一致した場合には、当該画素の画素値が変形後の画像の画素値とさ
れる。一方、計算によって得られた変形前の三角形領域stuにおける位置pが、変形前
の画像の所定の画素の中心位置からはずれた位置となった場合には、位置pの周囲の画素
の画素値を用いたバイキュービック等の補間演算により、位置pにおける画素値が算出さ
れ、算出された画素値が変形後の画像の位置p’の画素値とされる。
変形後の三角形領域s’t’u’の画像中の各画素について上述のように画素値を算出
することにより、三角形領域stuの画像から三角形領域s’t’u’の画像への変形が
行われる。
即ちこの原理を補正値のマッピングに適用すれば、補正部52は、顔領域FAを、制御
点で三角形領域に分割するとともに、その顔領域FAの三角形領域毎に、その三角形領域
の画像中の各画素について、式(2)により、係数m1及び係数m2を算出する。そして
補正部52は、算出した係数m1及び係数m2を用いて、式(3)により、顔領域FAの
三角形領域に対応する補正強度モデルMAの三角形領域におけるベクトルstとベクトル
suとの和を算出することにより、顔領域FAの画素に対応する補正強度モデルMA上の
位置を求める。そして補正部52は、求めた位置にある区画の補正値又は求めた位置の周
囲の区画の補正値から得らた補正値を顔領域FAにマッピングする。
以上のようにして、補正値が顔領域FAにマッピングされる。
次にステップS24において(図10)、補正部52は、顔領域FAに対して、マッピ
ングされた補正値に応じた平滑化処理を実行する。
具体的には、顔領域FAのRGB表色系の階調値で表されている初期画像データPID
が、L***表色系の階調値で表される画像データPIDLに変換される。そして画像
データPIDLの全画素の明度L*の平均値Laが計算される。その後、明度の調整量d
Lが式(1)により算出され、算出された調整量dLに基づいて、図7に示したようなト
ーンカーブが生成される。そしてトーンカーブに従って、画像データPIDLが求められ
る。
ここまでは、図2の補正部24による処理と同様である。補正部52は、その後、顔領
域FAの各画素にマッピングされた補正値(図12)を、それぞれ読み出して、先に求め
た画像データPIDLに乗算し、その結果得られた明度で、顔領域FAの各画素の明度を
調整する。即ち補正値が大きな値である程、明度が大きく調整可能となる。そして補正部
52は、このようにして生成した画像データPIDLrを、RGB表色系の階調値(0〜
255)で表された画像データPIDrに変換する。
このようにして、顔領域FAに対して、マッピングされた補正値に応じた平滑化処理が
行われると、処理は、終了する。
以上のようにして、第2の美肌処理Z2が行われる。
以上のように、顔領域FA内の部分によって異なる補正強度で顔領域FAを平滑化する
ようにしたので、顔領域FAのある部分については強い補正強度で平滑化処理を行い、あ
る部分については弱い補正強度で平滑化処理を行うことができる。即ち効果的な平滑化処
理を行うことができる。
また以上のように、補正強度モデルMAを利用して顔領域FAに補正値をマッピングす
るようにしたので、簡単に平滑化処理の補正値を設定することができる。例えば実際に顔
領域FAから皺やシミを検出し、その濃さに応じた補正強度を算出することも可能である
が、本実施の形態によれば、補正強度モデルMAを顔領域FAにマスキングするだけで、
顔領域FAに補正値を設定することができる。
また以上のように、三角形領域における画像変形の原理に基づいて、補正値をマッピン
グするようにしたので、例えば顔が正面ではなく、左、右、上、又は下を向いていた場合
においても、適切に補正値を顔領域FAに設定することができる。
なお以上においては、1つの補正強度モデルMAが用いられている場合を例として説明
したが、例えば、年齢、性別、人種ごとに補正強度モデルMAを設けるようにすることも
できる。例えば年齢が高い人の顔には、若い人に比べ眼尻等に皺が多くあるので、眼尻部
分の補正強度をより強くするために、その部分に高い補正値が設定されている補正強度モ
デルMAを用意することができる。
なおこのように複数の補正強度モデルMAが用意されている場合は、ユーザからの年齢
、性別等の指令(例えば入力)に応じて、補正強度モデルMAが選択される。また画像処
理によりユーザの皺の量等を検出し、その検出結果に基づいて補正強度モデルMAが選択
されるようにすることもできる。
また以上においては、明度を調整して平滑化処理を行う場合を例として説明したが、明
度に限らず、彩度等の他のパラメータを利用した平滑化処理を行うこともできる。また何
らかの補正強度に応じて行うことができる画像処理であれば、平滑化処理に限らず、例え
ば歯の色を白くする処理や目の輪郭をはっきりさせる処理等においても、本発明を適用す
ることができる。
また以上においては、非補正領域FBを器官の画像領域としたが、色調補正を施さない
他の領域を、非補正領域FBとすることができる。
また以上においては、インクジェット方式のプリンタ1を例として説明したが、インク
ジェット方式以外のプリンタにも適用できるとともに、画像をユーザに提示するものであ
れば、デジタルカメラやフォトビューアーにも適用することができる。
また以上においては、図3及び図10に示す処理を、プリンタ1において実行するよう
にしたが、例えば、プリンタ1に接続されているホストコンピュータにおいて実行するこ
とも可能である。
またの処理機能を、コンピュータによって実現することができる。その場合、プリンタ
1が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコン
ピュータで実行することにより、処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記
述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができ
る。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁
気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD
)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(
Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk ROM)、CD
−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magn
eto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD
−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの
記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュ
ータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラ
ムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する
。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従
った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み
取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サ
ーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従っ
た処理を実行することもできる。
なお実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェア
に置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部
をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るプリンタのハードウェアの構成例を示すブロック図である。 図1に示すプリンタにおいて第1の美肌処理を実行するためのプリンタの機能的構成例を示すブロック図である。 図1に示すプリンタにおいて実行される第1の美肌処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示すプリンタにおいて実行される統計的モデルにおける制御点の配置例を示す図である 図1に示すプリンタにおいて実行される顔領域の検出結果の例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて処理される際のマスク画像FMの例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて処理される際のトーンカーブを示す図である。 図1に示すプリンタにおいて処理される際のマスク画像FMの他の例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて第2の美肌処理を実行するためのプリンタの機能的構成例を示すブロック図である。 図1に示すプリンタにおいて実行される第2の美肌処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示すプリンタにおいて処理される際の補正強度モデルの例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて実行される顔領域FAへの補正値のマッピング結果の例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて実行される補正値のマッピング方法について説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ, 11 CPU, 12 内部メモリ, 13 操作部,14 表示部
, 15 プリンタエンジン, 16 カードI/F, 21 顔領域検出部(顔領域検
出手段), 22 非補正領域検出部(非補正領域検出手段), 23 補正領域特定部
(補正領域特定手段), 24 補正部(補正手段), 25 出力制御部, 51 顔
領域検出部, 52 補正部, 53 出力制御部

Claims (5)

  1. 画像の色調を補正する画像処理装置であって、
    画像における顔の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出手段と、
    上記顔領域の、色調補正を施さない非補正領域を検出する非補正領域検出手段と、
    上記顔領域の上記非補正領域を除く領域を、補正領域として特定する補正領域特定手段
    と、
    上記補正領域の色調を補正する補正手段と
    を備え、
    上記非補正領域検出手段は、上記顔領域における顔の所定の器官の画像を含む器官領域
    を、上記非補正領域として検出する
    画像処理装置。
  2. 前記補正領域特定手段は、前記顔領域の前記非補正領域を除く領域をマスキングするた
    めのマスク画像を生成し、上記マスク画像によってマスキングされる前記顔領域の領域を
    、前記補正領域として特定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記補正領域の輪郭の方向、又は前記補正領域の、前記非補正領域と
    の境界の方向に向かって、色調の補正強度を段階的に小さくする
    請求項1の画像処理装置。
  4. 画像の色調を補正する画像処理装置の画像処理方法であって、
    画像における顔の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出ステップと、
    上記顔領域の、色調補正を施さない非補正領域を検出する非補正領域検出ステップと、
    上記顔領域の上記非補正領域を除く領域を、補正領域として特定する補正領域特定ステ
    ップと、
    上記補正領域の色調を補正する補正ステップと
    を含み、
    上記非補正領域検出ステップは、上記顔領域における顔の所定の器官の画像を含む器官
    領域を、上記非補正領域として検出する
    画像処理方法。
  5. 画像の色調を補正する画像処理を、コンピュータに実現させるプログラムであって、
    画像における顔の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出ステップと、
    上記顔領域の、色調補正を施さない非補正領域を検出する非補正領域検出ステップと、
    上記顔領域の上記非補正領域を除く領域を、補正領域として特定する補正領域特定ステ
    ップと、
    上記補正領域の色調を補正する補正ステップと
    を含み、
    上記非補正領域検出ステップは、上記顔領域における顔の所定の器官の画像を含む器官
    領域を、上記非補正領域として検出する
    画像処理をコンピュータに実現させるプログラム。
JP2008094737A 2008-04-01 2008-04-01 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Withdrawn JP2009253319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094737A JP2009253319A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094737A JP2009253319A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009253319A true JP2009253319A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41313633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008094737A Withdrawn JP2009253319A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009253319A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019054361A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 セイコーエプソン株式会社 スキャナー、スキャンデータの生産方法およびスキャン制御プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019054361A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 セイコーエプソン株式会社 スキャナー、スキャンデータの生産方法およびスキャン制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101446975B1 (ko) 얼굴 검출 기능을 사용한 얼굴 및 피부의 자동 미화
JP4799101B2 (ja) 画像処理方法および装置ならびにプログラム
JP5463866B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム
JP4924264B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP2001109907A (ja) 3次元モデル生成装置および3次元モデル生成方法ならびに3次元モデル生成プログラムを記録した記録媒体
JP2005310068A (ja) 白目補正方法及びこの方法を実施する装置
JP2010186288A (ja) 顔画像の所定のテクスチャー特徴量を変更する画像処理
JP6417851B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2000261650A (ja) 画像処理装置
US20090231628A1 (en) Image Processing Apparatus, Image Processing Method, Computer Program for Image Processing
JP2004147288A (ja) 顔画像の補正方法
JP2007241424A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2011053942A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2009253324A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4877074B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP4219521B2 (ja) マッチング方法および装置並びに記録媒体
JP2009251634A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2006350769A (ja) 画像処理装置および方法並びにプログラム
JP2007264828A (ja) 画像処理方法及び装置並びにプリンタ
JP5966657B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
JP2009223524A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラム
JP2009231879A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2009253319A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2009033249A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP2010245721A (ja) 顔画像に対する画像処理

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110607