JP2009223524A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の種類を考慮して顔を検出することができる技術を提供する。
【解決手段】対象画像IMGには、人物P1と、ポスターPSとが写っている。ポスターPSは、人物P2を表している。ここで、ポスターPSが表す人物P2の顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいこととしている。まず、顔領域検出処理は、人物P1の顔を表す顔領域FAと、ポスターPSの中の人物P2の顔を表す領域を検出する。しかし、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定し、サイズ関係を利用して顔領域を検出することにより、ポスターPSが表す人物P2は、顔領域として検出されない。
【選択図】図6
【解決手段】対象画像IMGには、人物P1と、ポスターPSとが写っている。ポスターPSは、人物P2を表している。ここで、ポスターPSが表す人物P2の顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいこととしている。まず、顔領域検出処理は、人物P1の顔を表す顔領域FAと、ポスターPSの中の人物P2の顔を表す領域を検出する。しかし、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定し、サイズ関係を利用して顔領域を検出することにより、ポスターPSが表す人物P2は、顔領域として検出されない。
【選択図】図6
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラムに関するものである。
従来より、種々の画像処理が利用されている。例えば、色を補正する処理や、被写体を変形させる処理がある。また、画像処理には、このような画像自体を修正する処理に限らず、画像を出力する処理や(印刷と表示とを含む)、画像を分類する処理といった、画像自体の修正の無い画像処理もある。また、画像処理を行うために、画像から人物の顔を検出する技術も利用されている。
ところで、画像に写る被写体には、人物の顔を表す様々なものがある。例えば、子供や大人がある。また、被写体には、人物の顔に類似する様々なものがある。例えば、人形や、人物の顔を表すポスター等がある。ところが、このような被写体の種類を考慮して顔を検出する点に関しては十分な工夫がなされていないのが実情であった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定部と、前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出部と、を備え、前記顔領域検出部は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する、画像処理装置。
この構成によれば、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係が特定され、サイズ関係を利用して顔領域が検出されるので、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記顔領域検出部は、実際のサイズの所定の範囲から前記サイズ関係に従って得られる前記対象画像におけるサイズの範囲内に、顔のサイズを反映する対象画像におけるサイズが収まっている顔領域を検出する、画像処理装置。
この構成によれば、実際のサイズの所定の範囲からサイズ関係に従って得られる対象画像におけるサイズの範囲内に、顔のサイズを反映する対象画像におけるサイズが収まっている顔領域が検出されるので、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の画像処理装置であって、前記顔領域検出部は、前記顔領域の候補である候補領域を前記対象画像から検出する候補検出部と、前記サイズ関係に従って、前記候補領域が表す顔の実際のサイズと相関のあるサイズ指標値を算出するサイズ算出部と、前記サイズ指標値が所定の範囲内にあることを含む選択条件を満たす候補領域を前記顔領域として選択する選択部と、を含む、画像処理装置。
この構成によれば、サイズ指標値が所定の範囲内にあることを含む選択条件を満たす候補領域が顔領域として選択されるので、被写体の種類を考慮して適切に顔を検出することができる。
[適用例4]適用例3に記載の画像処理装置であって、前記選択条件は、さらに、前記候補領域が表す顔のシャープネスの度合いが閾値より高いことを含む、画像処理装置。
この構成によれば、シャープな顔を表す領域を顔領域として検出することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、撮像によって画像データを生成する撮像部を含み、前記撮像部は、撮像を繰り返すことによって前記画像データを逐次生成し、前記サイズ関係特定部と前記顔領域検出部とは、前記逐次生成される画像データによって表される各画像を前記対象画像として用いることによって、逐次、前記サイズ関係の特定と前記顔領域の検出とを行い、前記画像処理装置は、さらに、前記顔領域によって表される画像パターンが所定のパターンとマッチしたことに応じて特定の処理を実行する処理実行部を含む、画像処理装置。
この構成によれば、顔領域の画像パターンに従って特定の処理を実行する場合において、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。
[適用例6]適用例5に記載の画像処理装置であって、前記特定の処理は、前記所定のパターンとマッチする顔領域を含む画像を撮像する処理を含む、画像処理装置。
この構成によれば、所定のパターンとマッチする顔領域を含む画像を撮像するために、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記対象画像は撮像装置によって生成された画像であり、前記サイズ関係特定部は、前記対象画像に関連付けられた関連情報を利用して、前記サイズ関係を特定し、前記関連情報は、前記対象画像の撮像時における前記撮像装置から前記人物までの距離と相関のある撮像距離情報と、前記撮像時における前記撮像装置のレンズ焦点距離と相関のある焦点距離情報と、前記撮像装置の撮像素子上の受光領域の前記対象画像を生成した部分のサイズと関連のある撮像素子情報と、を含む、画像処理装置。
この構成によれば、関連情報を利用して、適切にサイズ関係を特定することができる。その結果、被写体の種類を適切に考慮して顔を検出することができる。
[適用例8]プリンタであって、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定部と、前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出部と、前記検出された顔領域に従って前記対象画像に対する特定の処理を実行する画像処理部と、前記画像処理部による処理後の前記対象画像を印刷する印刷部と、を備え、前記顔領域検出部は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する、プリンタ。
[適用例9]画像処理方法であって、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定工程と、前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出工程と、を備え、前記顔領域検出工程は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する工程を含む、画像処理方法。
[適用例10]画像処理のためのコンピュータプログラムであって、対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定機能と、前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、前記顔領域検出機能は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する機能を含む、コンピュータプログラム。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.変形例:
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのプリンタ100を示す説明図である。このプリンタ100は、制御部200と、印刷エンジン300と、ディスプレイ310と、操作パネル320と、カードインターフェース(I/F)330と、を備えている。
図1は、本発明の一実施例としてのプリンタ100を示す説明図である。このプリンタ100は、制御部200と、印刷エンジン300と、ディスプレイ310と、操作パネル320と、カードインターフェース(I/F)330と、を備えている。
制御部200は、CPU210と、RAM220と、ROM230とを含むコンピュータである。この制御部200は、プリンタ100の各構成要素を制御する。
印刷エンジン300は、与えられた印刷データを利用して印刷を実行する印刷機構である。印刷機構としては、インク滴を印刷媒体に吐出して画像を形成する印刷機構や、トナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する印刷機構等の種々の印刷機構を採用可能である。
ディスプレイ310は、制御部200からの命令に従って、操作メニューや画像を含む種々の情報を表示する。ディスプレイ310としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の種々のディスプレイを採用可能である。
操作パネル320は、ユーザの指示を受け入れる装置である。操作パネル320は、例えば、操作ボタンやダイヤルやタッチパネルを含む。
カードI/F330は、メモリカードMCのインターフェースである。制御部200は、メモリカードMCに格納された画像ファイルをカードI/F330を介して読み出す。そして、制御部200は、読み出した画像ファイルを利用して、印刷を実行する。
図2は、ROM230(図1)に格納されたモジュールとデータとを示す説明図である。本実施例では、顔領域検出モジュール400と、サイズ関係特定モジュール410と、画像処理モジュール420と、印刷データ生成モジュール430と、機種サイズテーブル440と、がROM230に格納されている。これらのモジュール400〜430は、CPU210によって実行されるプログラムである。また、各モジュール400〜430は、RAM220を介して互いにデータの送受信が可能である。各モジュール400〜430の機能の詳細については後述する。
図3は、機種サイズテーブル440の一例を示す概略図である。機種サイズテーブル440は、画像生成装置(例えば、デジタルスチルカメラ)の機種と、その機種の撮像素子(「受光デバイス」、あるいは、「イメージセンサ」とも呼ばれる)のサイズと、の対応関係を格納している。本実施例では、撮像素子の受光領域の形状が矩形であることとしている。そして、撮像素子のサイズとして、その受光領域(矩形)の高さSH(短辺の長さ)と幅SW(長辺の長さ)を採用している。このように、撮像素子のサイズは、画像生成装置の機種毎に予め決まっている。従って、機種は、撮像素子上の受光領域のサイズと関連がある(本実施例では、機種は、特許請求の範囲における「撮像素子情報」に相当する)。
図4は、印刷処理の手順を示すフローチャートである。制御部200(図1)は、操作パネル320に入力されたユーザの指示に応答して、この印刷処理を開始する。この印刷処理では、制御部200は、ユーザの指示によって指定された画像ファイルに含まれる画像データによって表される画像を印刷する。以下、ユーザによって指定された画像ファイルを「対象画像ファイル」と呼び、対象画像ファイルに格納されている画像データを「対象画像データ」と呼び、対象画像データによって表される画像を「対象画像」とも呼ぶ。
最初のステップS110では、サイズ関係特定モジュール410は、対象画像ファイルから関連情報を取得する。本実施例では、撮像装置(例えば、デジタルスチルカメラ)は、Exif(Exchangeable Image File Format)規格に則って、画像ファイルを生成する、こととしている。このような画像ファイルは、画像データに加えて、撮像装置の機種や撮像時のレンズ焦点距離といった付加情報を含んでいる。このような付加情報は、対象画像データに関連付けられた情報ということができる。
本実施例では、サイズ関係特定モジュール410は、対象画像ファイルから以下の情報を取得する。
1)被写体距離
2)レンズ焦点距離
3)デジタルズーム倍率
4)モデル名
被写体距離は、撮像時の撮像装置と被写体との間の距離を表している。レンズ焦点距離は、撮像時のいわゆるレンズ焦点距離を表している。デジタルズーム倍率は、撮像時のいわゆるデジタルズームの倍率を表している。一般には、デジタルズームとして、画像データの周辺部分をクロップするとともに、元の画素数となるように残りの画像データに対して画素補間を行う、という処理が利用されている。これらの情報は、いずれも、撮像時の撮像装置の動作設定を表している。モデル名は、撮像装置の機種(モデル)を表している。典型的な撮像装置は、撮像によって画像データを生成し、そして、画像データと付加情報とを含む画像ファイルを生成する。
1)被写体距離
2)レンズ焦点距離
3)デジタルズーム倍率
4)モデル名
被写体距離は、撮像時の撮像装置と被写体との間の距離を表している。レンズ焦点距離は、撮像時のいわゆるレンズ焦点距離を表している。デジタルズーム倍率は、撮像時のいわゆるデジタルズームの倍率を表している。一般には、デジタルズームとして、画像データの周辺部分をクロップするとともに、元の画素数となるように残りの画像データに対して画素補間を行う、という処理が利用されている。これらの情報は、いずれも、撮像時の撮像装置の動作設定を表している。モデル名は、撮像装置の機種(モデル)を表している。典型的な撮像装置は、撮像によって画像データを生成し、そして、画像データと付加情報とを含む画像ファイルを生成する。
次のステップS120では、サイズ関係特定モジュール410(図2)は、サイズ関係を特定(設定)する。サイズ関係は、対象画像におけるサイズ(対象画像上のサイズとも呼ばれる。例えば、長さ)と実際のサイズとの間の対応関係を示している。
図5は、画像上の画素数と実サイズとの関係を示す説明図である。図中には、被写体SBと、レンズシステムLSと、撮像素子ISと、の位置関係を示す側面図が示されている。レンズシステムLSは、複数のレンズを含み得る。ただし、図5では、簡略化のために、1つのレンズがレンズシステムLSを示している。さらに、図中には、以下の要素が示されている。すなわち、被写体の実サイズAS(実際の長さ)と、被写体距離SDと、レンズ焦点距離FLと、撮像素子ISの長さ(高さSH)と、撮像素子ISの受光面(結像面)上に形成された被写体SBを表す結像PIと、結像PIのサイズ(高さ方向の画素数SSH)と、デジタルズーム倍率DZRと、画像のサイズ(高さ方向の総画素数IH)と、画像上の被写体のサイズ(高さ方向の画素数SIH)と、である。
なお、被写体SBの実サイズASは、高さ方向(撮像素子ISの高さ方向に相当する)に沿った長さを示している。ステップS110で取得された被写体距離SDは、レンズシステムLSの光学中心(主点PP)と被写体SBとの間の距離とほぼ同じである。そして、レンズ焦点距離FLは、レンズシステムLSの光学中心(主点PP)と撮像素子IS上の結像面との間の距離を示している。
よく知られているように、主点PPと被写体SBとで決まる三角形と、主点PPと結像PIとで決まる三角形とは、相似である。従って、以下の関係式(1)が成立する。
AS:SD=SSH:FL ...(式1)
ここで、各パラメータAS、SD、SSH、FLが、同じ単位(例えば、「cm」)で表されていることとしている。また、実際には、被写体SB側からみたレンズシステムLSの主点が、結像PI側からみたレンズシステムLSの主点と、異なる場合もある。ただし、図5に示す関係においては、その差違は十分に小さいので、その差違を省略している。
AS:SD=SSH:FL ...(式1)
ここで、各パラメータAS、SD、SSH、FLが、同じ単位(例えば、「cm」)で表されていることとしている。また、実際には、被写体SB側からみたレンズシステムLSの主点が、結像PI側からみたレンズシステムLSの主点と、異なる場合もある。ただし、図5に示す関係においては、その差違は十分に小さいので、その差違を省略している。
ここで、被写体の画像上のサイズSIHは、結像PIのサイズSSHにデジタルズーム倍率DZRを乗じて得られる値と同じである(SIH=SSH*DZR)。画像上の被写体のサイズSIHは、実際には、画素数で表される。そして、撮像素子ISの高さSHは、総画素数IHに相当する。これらから、結像PIのサイズSSHは、画素数SIHを用いて、ミリメータ単位で以下の式(2)で表される。
SSH=(SIH*SH/IH/)/DZR ...(式2)
ここで、撮像素子ISの高さSHが、ミリメータ単位で表されていることとしている。
SSH=(SIH*SH/IH/)/DZR ...(式2)
ここで、撮像素子ISの高さSHが、ミリメータ単位で表されていることとしている。
上述の式(1)と式(2)とから、被写体SBの実サイズASは、以下の式(3)で表される。
AS=(SD*100)*((SIH*SH/IH)/DZR)/FL ...(式3)
ここで、各パラメータの単位が以下のように設定されていることとする。すなわち、被写体SBの実サイズASは「cm」単位で表され、被写体距離SDは「m」単位で表され、撮像素子ISの高さSHは「mm」単位で表され、レンズ焦点距離FLは「mm」単位で表されている。
AS=(SD*100)*((SIH*SH/IH)/DZR)/FL ...(式3)
ここで、各パラメータの単位が以下のように設定されていることとする。すなわち、被写体SBの実サイズASは「cm」単位で表され、被写体距離SDは「m」単位で表され、撮像素子ISの高さSHは「mm」単位で表され、レンズ焦点距離FLは「mm」単位で表されている。
以上の「式3」に従って、サイズ関係特定モジュール410は、サイズ関係を設定する。このように、本実施例では、サイズ関係は、長さの比率を表している。
次のステップS130では、顔領域検出モジュール400(図2)は、サイズ関係に従って探索範囲を設定する。図6は、本実施例における探索範囲SRを示す概略図である。図中には、複数の画像パターンIPTNが示されている。各画像パターンIPTNは、人物の両目と鼻と口との画像を含む矩形画像を表している。また、各画像パターンIPTNは相似であり、画像パターンIPTN毎にサイズ(例えば、高さ)が異なっている。本実施例では、顔領域検出モジュール400(図2)は、対象画像IMG中の画像パターンIPTNとマッチする領域を、顔領域として検出する。ここで、大きい画像パターンIPTNを利用すれば、対象画像上のサイズが大きい顔の検出が可能である。小さい画像パターンIPTNを利用すれば、対象画像上のサイズが小さい顔の検出が可能である。
ここで、顔領域検出モジュール400(図2)は、サイズ関係に従って、画像パターンIPTNのサイズの範囲(探索範囲SR)を決定する。本実施例では、画像パターンIPTNの縦横比が、サイズに拘わらずに一定である。従って、探索範囲SRは、画像パターンIPTNの高さ、あるいは、幅の範囲を表す、ということができる。
探索範囲SRは、探索範囲SRに対応する実際のサイズの範囲が、人物の顔に適した所定の範囲であるように、決定される。実際のサイズの適切な範囲としては、例えば、5cm〜50cmを採用可能である。顔領域検出モジュール400は、この実際のサイズの範囲を、上述の式3の実サイズAS(図5)に適用することによって、対象画像上のサイズSIH(画素数)の範囲を決定する。決定された範囲が、探索範囲SRである。顔領域検出モジュール400は、この探索範囲SR内の画像パターンIPTNを利用することによって、実際のサイズ(顔領域の高さに相当するサイズ)が、5cm〜50cmの範囲内の顔を検出することができる。その結果、過剰に小さい顔(例えば、人形の顔)や、過剰に大きい顔(例えば、ポスターに写る顔)が検出されることを抑制できる。なお、人物の顔に適した所定の範囲は、5cm〜50cmと異なる範囲であってもよい。この範囲は、予め実験的に決定すればよい。
図4の次のステップS140では、顔領域検出モジュール400(図2)は、探索範囲SR内の画像パターンサイズに対応付けられた画像パターンIPTNを利用して顔領域を検出する。図6の実施例では、サイズが異なる3つの画像パターンIPTN1、IPTN2、IPTN3が利用される。なお、顔領域は、対象画像上の領域であり、顔の少なくとも一部の画像を含む領域を意味している。
図6には、対象画像IMGからの顔領域の検出結果が示されている。本実施例では、対象画像の形状が矩形である。また、画像高さIHと画像幅IWとは、対象画像の高さ(短辺の長さ)と幅(長辺の長さ)とを、それぞれ示している(単位は画素数)。顔領域検出モジュール400は、対象画像IMG内で画像パターンIPTNを移動させることによって、対象画像IMG内の種々の位置の顔領域を検出する。1つの対象画像が複数の顔を表す場合には、顔領域検出モジュール400は、複数の顔領域を検出する。
図6に示す対象画像IMGには、人物P1と、ポスターPSとが写っている。ポスターPSは、人物P2を表している。ここで、ポスターPSが表す人物P2の顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいこととしている。その結果、顔領域検出モジュール400は、人物P1の顔を表す顔領域FAを検出する。しかし、ポスターPSの中の人物P2の顔を表す領域は、顔領域として検出されない。
なお、顔領域検出モジュール400は、このような複数の画像パターンIPTNとして、予め準備された複数の画像パターンを利用する。また、顔領域検出モジュール400は、1つの画像パターンIPTNを適宜拡大縮小することによって、サイズの異なる複数の画像パターンを生成してもよい。いずれの場合も、画像パターンIPTNのサイズの間隔は、種々のサイズの人物の顔を適切に検出できるように、予め実験的に決定すればよい。
図4の次のステップS300では、画像処理モジュール420(図2)は、顔領域が検出されたか否かを判断する。顔領域が検出された場合には、画像処理モジュール420は、ステップS310、S312、S330によって人物の顔に対する画像処理を実行する。人物の顔に対する処理としては任意の処理を採用可能である。例えば、顔(特に肌)の色を補正する処理を採用してもよい。色補正処理としては、例えば、肌色の明るさを高める処理や、肌色の色相を所定の色相に近づける処理を採用可能である。また、このような色補正処理の代わりに、顔の幅を小さくする変形処理を採用してもよい。いずれの場合も、ステップS310で、画像処理モジュール420は、検出された顔に関する情報を取得する(例えば、顔の肌を表す画素の平均色相と平均輝度と、顔の幅(画素数))。ステップS312で、画像処理モジュール420は、取得した情報を利用して、画像処理のパラメータを算出する(例えば、色相と明るさとの調整量と、顔の幅の変形量)。ステップS330で、画像処理モジュール420は、画像処理のパラメータに従って画像処理を実行する。
顔領域が検出されなかった場合には、画像処理モジュール420(図2)は、ステップS320、S330によって標準の画像処理を実行する。標準の画像処理としては、任意の処理を採用可能である。例えば、対象画像のホワイトバランスを調整する処理を採用してもよく、対象画像内の平均的な明るさを所定の明るさに近づける処理を採用してもよい。いずれの場合も、ステップS320で、画像処理モジュール420は、対象画像を利用して画像処理のパラメータを算出する(例えば、ホワイトバランスの調整量と、明るさ調整のためのトーンカーブ)。ステップS330で、画像処理モジュール420は、画像処理のパラメータに従って画像処理を実行する。
図4のステップS340では、印刷データ生成モジュール430(図2)は、画像処理モジュール420による処理後の画像データを利用して、印刷データを生成する。印刷データのフォーマットとしては、印刷エンジン300(図1)に適した任意の形式を採用可能である。例えば、本実施例では、印刷データ生成モジュール430は、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理を実行することによって、各インクのドットの記録状態を表す印刷データを生成する。そして、印刷データ生成モジュール430は、生成した印刷データを印刷エンジン300に供給する。印刷エンジン300は、受信した印刷データに従って印刷を実行する。そして、図4の処理が完了する。なお、印刷データ生成モジュール430と印刷エンジン300(図1)との全体は、特許請求の範囲における「印刷部」に相当する。
以上のように、本実施例では、実際のサイズの所定の範囲から、サイズ関係に従って、画像パターンIPTNのサイズの探索範囲SRが決定される。従って、探索範囲SR内のサイズからサイズ関係に従って得られる実際のサイズは、所定範囲内である。ここで、画像パターンIPTNのサイズ(例えば、高さ)は、両目と口とを含む矩形のサイズを表している。すなわち、画像パターンIPTNのサイズは、顔のサイズを反映する対象画像上のサイズを表している。従って、過剰に大きい顔を表す領域(例えば、ポスターに写る顔を表す領域)や、過剰に小さい顔を表す領域(例えば、人形の顔を表す領域)が、顔領域として検出されることを抑制できる。すなわち、本実施例では、実際のサイズが過剰に小さい顔を表す被写体と、実際のサイズが過剰に大きい顔を表す被写体と、実際のサイズが人物に適している顔を表す被写体と、を区別して顔領域が検出される。このように、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。特に、本実施例では、顔領域検出モジュール400は、探索範囲SR外のサイズの画像パターンIPTNに従った検出を実行しない。従って、顔領域検出モジュール400は、顔領域の検出を高速に行うことができる。なお、顔領域検出モジュール400は、画像パターンIPTNのサイズの代わりに、画像パターンIPTNのサイズと相関のある種々の値に従って、探索範囲SRを特定してよい。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における顔領域の検索の概略図である。図6に示す実施例との差違は、画像パターンIPTNの代わりに、検出窓DWが利用される点である。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
図7は、第2実施例における顔領域の検索の概略図である。図6に示す実施例との差違は、画像パターンIPTNの代わりに、検出窓DWが利用される点である。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
本実施例では、顔領域検出モジュール400は、パターンマッチングの代わりに、学習済みのニューラルネットワークを利用して顔領域を検出する。ここで、顔領域検出モジュール400は、検出窓DWを利用して、対象画像IMG内における検出の対象領域IDWを特定する(対象領域IDWは、検出窓DWの内部の領域である)。そして、顔領域検出モジュール400は、対象領域IDWの各画素値を利用して、対象領域IDWが顔領域であるか否かを判断する。この判断は、ニューラルネットワークに従って行われる。本実施例では、対象領域IDWが両目と鼻と口との画像を含む場合に、対象領域IDWが顔領域であると判断されるように、ニューラルネットワークが構築されている。顔領域検出モジュール400は、対象画像IMG内で検出窓DWを移動させることによって、対象画像IMG内の種々の位置の顔領域を検出する。なお、本実施例では、検出窓DWの形状は矩形である。
また、図7には、サイズの異なる複数の検出窓DWが示されている。各検出窓DWは相似であり、検出窓DW毎にサイズ(例えば、高さ)が異なっている。本実施例では、顔領域検出モジュール400は、検出窓DW内の相対的な位置に従って、顔領域を検出する。すなわち、小さい検出窓DWを利用する場合には小さい顔が検出され、大きい検出窓DWを利用する場合には大きい顔が検出される。このように、検出窓DWのサイズは、検出される顔(すなわち、顔領域)の対象画像上のサイズと相関がある。そして、顔領域検出モジュール400は、検出窓DWのサイズが大きいほど、大きな顔を表す顔領域を検出する。
図4のステップS130では、顔領域検出モジュール400(図2)は、サイズ関係に従って、検出窓DWのサイズの範囲(探索範囲SRW)を決定する。本実施例では、検出窓DWの縦横比が、サイズに拘わらずに一定である。従って、探索範囲SRWは、検出窓DWの高さ、あるいは、幅の範囲を表す、ということができる。探索範囲SRWの決定は、図6に示す実施例の探索範囲SRの決定と同様に行われる。すなわち、探索範囲SRWに対応する実際のサイズの範囲が、人物の顔に適した所定の範囲であるように、探索範囲SRWが決定される。
図4の次のステップS140では、顔領域検出モジュール400(図2)は、探索範囲SRW内の検出窓サイズに対応付けられた検出窓DWを利用して顔領域を検出する。図7の実施例では、サイズが異なる3つの検出窓DW1、DW2、DW3が利用される。また、図7には、図6と同じ対象画像IMGが示されている。顔領域検出モジュール400は、人物P1の顔を表す顔領域FAを検出する。しかし、ポスターPSの中の人物P2の顔を表す領域は、顔領域として検出されない。この理由は、人物P2の顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいからである。
以上のように、本実施例では、実際のサイズの所定の範囲から、サイズ関係に従って、検出窓DWのサイズの探索範囲SRWが決定される。従って、探索範囲SRW内のサイズからサイズ関係に従って得られる実際のサイズは、所定範囲内である。ここで、検出窓DWのサイズ(例えば、高さ)は、両目と鼻と口とを含む矩形のサイズを表している。すなわち、検出窓DWのサイズは、顔のサイズを反映する対象画像上のサイズを表している。従って、過剰に大きい顔を表す領域(例えば、ポスターに写る顔を表す領域)や、過剰に小さい顔を表す領域(例えば、人形の顔を表す領域)が、顔領域として検出されることを抑制できる。その結果、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。特に、本実施例では、顔領域検出モジュール400は、探索範囲SRW外のサイズの検出窓DWに従った検出を実行しない。従って、顔領域検出モジュール400は、顔領域の検出を高速に行うことができる。なお、顔領域検出モジュール400は、検出窓DWのサイズの代わりに、検出窓DWのサイズと相関のある種々の値に従って、探索範囲SRWを特定してよい。
C.第3実施例:
図8は、第3実施例における顔領域の検出の概略図である。図6に示す実施例との差違は、画像パターンIPTNを拡大縮小する代わりに、対象画像IMGを拡大縮小する点だけである。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
図8は、第3実施例における顔領域の検出の概略図である。図6に示す実施例との差違は、画像パターンIPTNを拡大縮小する代わりに、対象画像IMGを拡大縮小する点だけである。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
本実施例では、顔領域検出モジュール400(図2)は、所定サイズの画像パターンIPTN_Sを利用して顔領域を検出する。本実施例では、画像パターンIPTN_Sの形状は矩形であり、サイズ(例えば、縦と横のそれぞれの画素数)は固定されている。
顔領域検出モジュール400は、対象画像IMGをスケール(拡大縮小)することによってスケール画像SIMGを生成する。本実施例では、このスケールは、縦横比を変えずに行われる。そして、顔領域検出モジュール400は、スケール画像SIMGから、画像パターンIPTN_Sとマッチする領域を検出する。なお、スケールの方法としては、周知の種々の方法を採用可能である。例えば、画素を間引くことによって対象画像IMGを縮小してもよい。また、縮小後の画像の画素値を補間(例えば、線形補間)によって決定してもよい。同様に、拡大後の画像の画素値を補間によって決定してもよい。
ここで、対象画像IMGのサイズに対するスケール画像SIMGのサイズの比率をスケール率と呼ぶ(サイズとしては、例えば、高さ方向の画素数や、幅方向の画素数を採用可能である)。スケール率が大きい場合には、スケール画像SIMGのサイズに対する画像パターンIPTN_Sのサイズの比率が小さくなる。従って、対象画像IMG上のサイズが小さい顔の検出が可能である。逆に、スケール率が小さい場合には、スケール画像SIMGのサイズに対する画像パターンIPTN_Sのサイズの比率が大きくなる。従って、対象画像IMG上のサイズが大きい顔の検出が可能である。なお、スケール率は、1より小さくてもよく、1より大きくてもよい。
このように、スケール率は、対象画像IMGから検出される顔領域のサイズと相関がある(負の相関がある)。検出される顔領域の対象画像IMG上のサイズは、画像パターンIPTN_Sのサイズをスケール率で割って得られるサイズと同じである。一方、上述したように、顔領域の対象画像IMG上のサイズの適切な範囲は、実サイズの所定の範囲(例えば、5cm〜50cm)とサイズ関係(式3:図5)とに従って決まる。
そこで、図4のステップS130では、顔領域検出モジュール400(図2)は、画像パターンIPTN_Sのサイズ(例えば、縦の画素数)と、実サイズの所定の範囲(例えば、5cm〜50cm)と、サイズ関係とから、スケール率の適切な範囲(探索範囲SRR)を決定する。ここで、探索範囲SRRは、検出される顔領域の対象画像IMG上のサイズに対応する実際のサイズが、所定範囲内であるように、決定される。換言すれば、実サイズの所定の範囲からサイズ関係に従って得られる対象画像IMGにおけるサイズの範囲内に、検出される顔領域の対象画像IMGにおけるサイズが収まるように、探索範囲SRRが決定される。例えば、スケール率の最大値は、画像パターンIPTN_Sのサイズ(例えば、高さ)を、所定範囲の最小値(例えば、5cm)からサイズ関係に従って得られる対象画像上のサイズで、割って得られる値に設定される。スケール率の最小値は、画像パターンIPTN_Sのサイズを、所定範囲の最大値(例えば、50cm)からサイズ関係に従って得られる対象画像上のサイズで、割って得られる値に設定される。
図4の次のステップS140では、顔領域検出モジュール400(図2)は、探索範囲SRR内のスケール率に対応付けられたスケール画像SIMGを利用して顔領域を検出する。図8の実施例では、スケール率が異なる3つのスケール画像SIMG1、SIMG2、SIMG3が利用される。なお、利用されるスケール率の間隔は、種々のサイズの人物の顔を適切に検出できるように、予め実験的に決定すればよい。
図8の下部には、第2スケール画像SIMG2が示されている。この第2スケール画像SIMG2は、図6と同じ対象画像IMGから生成された画像である。顔領域検出モジュール400は、この第2スケール画像SIMG2から、人物P1の顔を表す顔領域FA_Sを検出する。しかし、ポスターPSの中の人物P2の顔を表す領域は、顔領域として検出されない。この理由は、人物P2の顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいからである。
以上のように、本実施例では、実際のサイズの所定の範囲と画像パターンIPTN_Sのサイズとから、サイズ関係に従って、スケール率の探索範囲SRRが決定される。ここで、探索範囲SRRは、検出される顔領域の実際のサイズが、所定範囲内であるように、決定される。従って、過剰に大きい顔を表す領域(例えば、ポスターに写る顔を表す領域)や、過剰に小さい顔を表す領域(例えば、人形の顔を表す領域)が、顔領域として検出されることを抑制できる。その結果、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。特に、本実施例では、顔領域検出モジュール400は、探索範囲SRR外のスケール率に従った検出を実行しない。従って、顔領域検出モジュール400は、顔領域の検出を高速に行うことができる。
D.第4実施例:
図9は、第4実施例における顔領域の検出の概略図である。図8に示す実施例との差違は、画像パターンIPTN_Sの代わりに、所定サイズの検出窓DW_Sが利用される点である。本実施例では、検出窓DW_Sの形状は矩形であり、サイズ(例えば、縦と横のそれぞれの画素数)は固定されている。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
図9は、第4実施例における顔領域の検出の概略図である。図8に示す実施例との差違は、画像パターンIPTN_Sの代わりに、所定サイズの検出窓DW_Sが利用される点である。本実施例では、検出窓DW_Sの形状は矩形であり、サイズ(例えば、縦と横のそれぞれの画素数)は固定されている。印刷処理の手順は、図4と同じである。ただし、2つのステップS130、S140の内容が、第1実施例と異なっている。他のステップは、第1実施例と同じである。また、プリンタの構成は、図1、図2に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
本実施例では、顔領域検出モジュール400(図2)は、図7に示す実施例と同様に、学習済みニューラルネットワークを利用して顔領域を検出する。また、顔領域検出モジュール400は、図8に示す実施例と同様に、スケール率を調整することによって、実質的に、対象画像IMG上の検出窓のサイズを調整する。従って、過剰に大きい顔を表す領域(例えば、ポスターに写る顔を表す領域)や、過剰に小さい顔を表す領域(例えば、人形の顔を表す領域)が、顔領域として検出されることを抑制できる。その結果、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。また、本実施例では、顔領域検出モジュール400は、探索範囲SRR外のスケール率に従った検出を実行しない。従って、顔領域検出モジュール400は、顔領域の検出を高速に行うことができる。
E.第5実施例:
図10は、ROM230に格納されるモジュールとデータとの別の実施例を示す説明図である。図2に示す実施例との差違は、顔領域検出モジュール400の代わりに顔領域検出モジュール400Aが格納されている点だけである。顔領域検出モジュール400Aは、候補検出モジュール402と、サイズ算出モジュール404と、選択モジュール406とを含んでいる。プリンタの構成は、図1に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
図10は、ROM230に格納されるモジュールとデータとの別の実施例を示す説明図である。図2に示す実施例との差違は、顔領域検出モジュール400の代わりに顔領域検出モジュール400Aが格納されている点だけである。顔領域検出モジュール400Aは、候補検出モジュール402と、サイズ算出モジュール404と、選択モジュール406とを含んでいる。プリンタの構成は、図1に示す第1実施例のプリンタ100と同じである。
図11は、印刷処理の手順を示すフローチャートである。最初のステップS200では、候補検出モジュール402(図10)が、対象画像データを解析し、対象画像から顔領域の候補を検出する。顔領域は、対象画像上の領域であり、顔の少なくとも一部の画像を含む領域を意味している。候補検出モジュール402は、対象画像上のサイズに拘わらずに、顔領域の候補を検出する。
図12は、顔領域の候補の検出結果を示す概略図である。図12に示す対象画像IMGaには、人物P1aと、ポスターPSaと、遠くの人物P3aとが写っている。ポスターPSaは、人物P2aを表している。ここで、ポスターPSaが表す人物P2aの顔の実際のサイズは、実際の人物の顔のサイズよりも十分に大きいこととしている。また、人物P3aは、ぼやけて写っている。この理由は、人物P1aにはピントが合っているが、人物P3aにはピントが合っていないからである。
対象画像IMGaからは、3つの顔領域候補CA1、CA2、CA3が検出されている。図示するように、本実施例では、両目と鼻と口との画像を含む矩形領域が、顔領域の候補として検出される。そして、顔が小さく写っている場合には、小さい顔領域が検出される。顔が大きく写っている場合には、大きい顔領域が検出される。このように、顔領域(候補)のサイズは、顔の対象画像上のサイズと相関がある。なお、顔領域の縦横比は、対象画像中の顔に従って変化して良い。ただし、縦横比が固定されてもよい。また、検出される顔領域としては、顔の少なくとも一部の画像を含む任意の領域を採用可能である。例えば、顔領域が顔の全体を含んでも良い。
なお、本実施例では、上述の各実施例と同様に、対象画像IMGaの形状が矩形である。また、画像高さIHaと画像幅IWaとは、対象画像IMGaの高さ(短辺の長さ)と幅(長辺の長さ)とを、それぞれ示している(単位は画素数)。顔領域高さSIH1と顔領域幅SIW1とは、第1顔領域候補CA1の高さと幅とを、それぞれ示している(単位は画素数)。同様に、顔領域高さSIH2と顔領域幅SIW2とは、第2顔領域候補CA2の高さと幅を、それぞれ示している。顔領域高さSIH3と顔領域幅SIW3とは、第3顔領域候補CA3の高さと幅を、それぞれ示している。
候補検出モジュール402による顔領域(候補)の検出方法としては、公知の種々の方法を採用可能である。本実施例では、顔の器官である目のテンプレート画像と口のテンプレート画像とを用いたパターンマッチングによって、顔領域が検出される。なお、このような顔領域の検出方法としては、テンプレートを利用したパターンマッチングによる種々の方法(例えば、特開2004−318204参照)を採用可能である。
図11の次のステップS210では、図4のステップS110と同様に、サイズ関係特定モジュール410(図10)は、対象画像ファイルから関連情報を取得する。そして、サイズ関係特定モジュール410は、図5で説明した式3に従って、サイズ関係を特定(設定)する。
次のステップS220では、サイズ算出モジュール404(図10)は、サイズ関係に従って、顔領域候補に対応する実サイズを算出する。本実施例では、サイズ算出モジュール404は、顔領域候補の高さに相当する実サイズを算出する。上述したように、顔領域候補のサイズは、顔の対象画像上のサイズと相関がある。従って、算出された実サイズは、被写体の顔の実際のサイズ(例えば、頭の頂上から顎の先端までの長さ)と正の相関がある。すなわち、算出された実サイズが大きいほど、被写体の顔の実際のサイズは大きい。なお、この実サイズは、特許請求の範囲における「サイズ指標値」に相当する。
次のステップS230では、選択モジュール406(図10)は、顔領域候補が、以下の条件C1を満たすか否かを判断する。
条件C1:実サイズが50cm未満、かつ、実サイズが5cmより大きい
顔領域候補がこの条件C1を満たすことは、顔領域候補によって表される顔が、現実の人物の顔である可能性が高いことを示している。なお、人物の顔に適した範囲は、5cm〜50cmと異なる範囲であってもよい。この範囲は、予め実験的に決定すればよい。
条件C1:実サイズが50cm未満、かつ、実サイズが5cmより大きい
顔領域候補がこの条件C1を満たすことは、顔領域候補によって表される顔が、現実の人物の顔である可能性が高いことを示している。なお、人物の顔に適した範囲は、5cm〜50cmと異なる範囲であってもよい。この範囲は、予め実験的に決定すればよい。
顔領域候補がこの条件C1を満たす場合には、次のステップS240で、選択モジュール406は、顔領域候補を解析し、顔内のエッジ強度を算出する。本実施例では、選択モジュール406は、顔を表す各画素のエッジ強度を算出する。エッジ強度としては、種々の値を採用可能である。例えば各画素の輝度値にラプラシアンフィルタを適用して得られた結果の絶対値を採用することができる。また、顔を表す画素の特定方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、顔領域候補内の肌色画素を、顔を表す画素として選択してもよい。ここで、肌色画素は、所定の肌色範囲の色を示す画素を意味している。また、顔領域候補内の肌色画素に加えて、顔領域候補の周辺部分の肌色画素を選択してもよい。
次のステップS250では、サイズ算出モジュール404は、顔領域候補が、以下の条件C2を満たすか否かを判断する。
条件C2:エッジ強度の最大値が所定の閾値より大きい
条件C2:エッジ強度の最大値が所定の閾値より大きい
顔のシャープネスが強いほど、エッジ強度の最大値は大きくなる。従って、エッジ強度の最大値は、顔のシャープネスの度合いを表している。以上により、この条件C2は、顔のシャープネスの度合いが閾値より高いことを、示している。また、顔領域候補がこの条件C2を満たすことは、対象画像の撮影時に、顔領域候補によって表される顔にピントが合っている可能性が高いことを示している。逆に、この条件C2が満たされない場合には、顔領域候補によって表される顔にピントが合っていないことが多い。この場合には、図5に示す被写体距離SDとレンズ焦点距離FLとが適切でない可能性が高い。
顔領域候補がこの条件C2を満たす場合には、選択モジュール406(図10)は、その顔領域候補を、顔領域として選択する(ステップS260)。上述の2つの条件C1、C2の少なくとも一方が満たされない場合には、選択モジュール406は、顔領域候補を、顔領域から除く。
顔領域検出モジュール400A(図10)は、図11のステップS220〜S260の処理を、検出された顔領域候補毎に繰り返し実行する。全ての顔領域候補に関する処理が完了した場合には(ステップS270:Yes)、処理がステップS300に移行する。ステップS300以降の処理は、図4のステップS300以降の処理と同じである。
図12には、以上の処理による顔領域の検出結果が示されている。第2顔領域候補CA2に関しては、実サイズが50cmよりも大きいので、顔領域から除外されている(ステップS230)。第1顔領域候補CA1に関しては、顔がぼやけているので、顔領域から除外されている(ステップS250)。そして、第1顔領域候補CA1が、顔領域として選択されている。
以上のように、本実施例では、実際のサイズの所定の範囲からサイズ関係に従って得られる対象画像上のサイズの範囲内に、顔領域候補の対象画像上のサイズが収まっている場合に、その顔領域候補が顔領域として選択される。すなわち、顔領域候補の対象画像上のサイズに相当する実際のサイズが所定範囲内にある場合に、その顔領域候補が顔領域として選択される。その結果、過剰に小さい顔(例えば、人形の顔)や、過剰に大きい顔(例えば、ポスターに写る顔)が検出されることを抑制できる。その結果、被写体の種類を考慮して顔を検出することができる。
また、顔のシャープネスの度合いが閾値より高い場合に、顔領域候補が顔領域として選択される。従って、シャープな顔を表す領域を顔領域として検出することができる。これにより、対象画像の観察者の注目を集めやすいシャープな顔を顔領域として検出することができる。また、ピントが合っていない顔が顔領域として選択されることを抑制できる。また、不適切な被写体距離SDとレンズ焦点距離FLとによって算出された実サイズに従って、顔領域が選択されることを抑制できる。
F.第6実施例:
図13は、別の実施例としてのデジタルスチルカメラ500を示す説明図である。このデジタルスチルカメラ500は、制御部200と、撮像部600と、ディスプレイ610と、操作部620と、カードI/F630と、を備えている。
図13は、別の実施例としてのデジタルスチルカメラ500を示す説明図である。このデジタルスチルカメラ500は、制御部200と、撮像部600と、ディスプレイ610と、操作部620と、カードI/F630と、を備えている。
撮像部600は、撮像によって画像データを生成する装置である。撮像部600は、レンズシステムと撮像素子と画像データ生成部とを有している(図示省略)。撮像部600は、撮像を繰り返すことによって、画像データを逐次生成することができる。
ディスプレイ610と、操作部620と、カードI/F630とは、図1に示すディスプレイ310と、操作パネル320と、カードI/F330と、それぞれ同様である。
制御部200のハードウェア構成は、図1に示す実施例と同じである。図14は、ROM230(図13)に格納されたモジュールとデータとを示す説明図である。図2に示す実施例との差違は、印刷データ生成モジュール430の代わりに、撮像処理モジュール432が設けられている点だけである。
制御部200(図13)の撮像処理モジュール432(図14)は、ユーザの指示に応答して、撮像部600に撮像の繰り返しを開始させる。この撮像の繰り返しは、被写体の顔が表す画像パターンが、所定の画像パターンとマッチするか否かを判断するためのものである。制御部200は、撮像部600によって逐次生成される画像データのそれぞれを対象として、顔領域の検出を逐次行う。本実施例では、顔領域検出モジュール400とサイズ関係特定モジュール410とは、図4のステップS110〜S140と同様の手順に従って、顔領域を検出する。具体的な処理としては、図6〜図9に示す各処理の内の任意の処理を採用可能である。なお、サイズ関係特定モジュール410は、被写体距離と、レンズ焦点距離と、デジタルズーム倍率とを、撮像部600から取得する。サイズ関係特定モジュール410は、撮像素子のサイズ(例えば、高さSH)と画像データのサイズ(例えば、画像高さIH)としては、それぞれ、所定の値を利用する。このように、本実施例では、サイズ関係特定モジュール410は、画像データを利用せずに、サイズ関係を特定可能である。
撮像処理モジュール432(図14)は、顔領域によって表される画像パターンが、所定の画像パターンとマッチするか否かを逐次判定する。図15は、画像データと判定とを示す概略図である。図中には、撮像部600によって逐次生成される複数の画像の一部が示されている(IMG101、IMG102、IMG103)。これらの画像からは、顔領域FAが検出されている。撮像処理モジュール432は、顔領域FAによって表される画像パターンが、所定の画像パターン(「基準パターンSP」と呼ぶ)とマッチするか否かを逐次判定する。図15の実施例では、最初の2つの画像IMG101、IMG102では、パターンがマッチしていないが、3つ目の画像IMG103では、パターンがマッチしている。なお、2つの画像パターンがマッチしているか否かを判定する方法としては、周知のパターンマッチングの方法を採用可能である。例えば、基準パターンSPのサイズを適宜拡大縮小することによって、判定を行っても良い。
顔領域FAのパターンが基準パターンSPとマッチしたことに応じて、撮像処理モジュール432は、撮像部600に撮像指示を出力する。撮像部600は、指示に従って撮像を実行し、画像データを生成する。この撮像により、基準パターンSPとマッチする顔領域を含む画像を表す画像データが生成される。本実施例では、基準パターンSPは、笑顔を表している。従って、顔領域が表す顔(すなわち、被写体の顔)が笑顔に変化したことに応じて、笑顔を表す画像が自動的に撮影される。このようにして、撮像処理モジュール432は、基準パターンSPとマッチする顔領域を含む画像を撮像する。なお、基準パターンSPとしては、笑顔を表すパターンに限らず、任意のパターンを採用可能である。また、以下、撮像処理モジュール432の指示による撮像のことを「パターン撮像」と呼ぶ。また、パターン撮像によって生成される画像データを「パターン撮像データ」と呼ぶ。
撮像部600(図13)は、パターン撮像データを制御部200に供給する。撮像処理モジュール432(図14)は、パターン撮像データを格納する画像ファイルを、メモリカードMCに格納する。本実施例では、メモリカードMCは不揮発性メモリである。従って、ユーザは、容易にパターン撮像データを利用することができる。また、メモリカードMCは、着脱可能なメモリである。従って、ユーザは、パターン撮像データを手軽に持ち運ぶことができる。
なお、撮像部600の動作設定に関しては、パターン撮像での設定が、逐次実行される撮像での設定と異なっていてもよい。例えば、撮像部600は、逐次実行される撮像では総画素数の少ない画像データを生成し、パターン撮像では総画素数の多い画像データを生成してもよい。一般には、逐次実行される撮像では、処理負荷の低い設定を採用することが好ましい。こうすれば、撮像の繰り返し速度を高めることができる。また、パターン撮像では、高画質な画像データを生成するための設定を採用することが好ましい。
また、顔領域の検出方法としては、図4の手順に従った方法に限らず、図11のステップS200〜S270と同様の手順に従った方法を採用してもよい。
また、本実施例では、撮像処理モジュール432(図14)が、特許請求の範囲における「処理実行部」に相当する。なお、顔領域の画像パターンが基準パターンSPとマッチしたことに応じて実行される処理としては、撮像や、画像ファイルの生成に限らず、任意の処理を採用可能である。例えば、顔領域内の肌色を調整する処理を採用してもよい。また、デジタルスチルカメラ500に、通信経路を介してプリンタ(図示せず)を接続する場合がある。この場合には、プリンタに対象画像を印刷させる処理を採用してもよい。
また、制御部200(図13)は、顔領域の画像パターンが基準パターンSPとマッチしたか否かに拘わらずに、撮像によって生成された画像データに対して、図4や図11に示す実施例と同様の処理を実行してもよい。例えば、制御部200は、ユーザの指示に従って、撮像部600に撮像させる。撮像部600は、撮像によって画像データを生成し、生成した画像データを制御部200に供給する。制御部200は、受信した画像データを用いた画像処理を実行し、処理済みの画像データを格納する画像ファイルを、メモリ(例えば、メモリカードMC)に格納する。
制御部200による画像処理としては、図4、図11に示す実施例と同様の処理を採用可能である。ただし、本実施例では、ステップS340での印刷の代わりに、画像処理モジュール420(図14)が、画像ファイルをメモリカードMCに格納する。
G.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、画像パターンを利用した顔領域(あるいは、その候補領域)の検出方法としては、顔の少なくとも一部を表す所定の画像パターンを利用する種々の方法を採用可能である。例えば、顔内の互いに異なる部分を表す複数の画像パターンを利用して、1つの顔領域を検出してもよい(例えば、目と鼻を表す画像パターンと、鼻と口とを表す画像パターンとの両方を利用してもよい)。また、画像パターンの形状としては、矩形に限らず、任意の形状を採用可能である。
上述の各実施例において、画像パターンを利用した顔領域(あるいは、その候補領域)の検出方法としては、顔の少なくとも一部を表す所定の画像パターンを利用する種々の方法を採用可能である。例えば、顔内の互いに異なる部分を表す複数の画像パターンを利用して、1つの顔領域を検出してもよい(例えば、目と鼻を表す画像パターンと、鼻と口とを表す画像パターンとの両方を利用してもよい)。また、画像パターンの形状としては、矩形に限らず、任意の形状を採用可能である。
また、上述の各実施例において、検出窓の形状としては、矩形に限らず、任意の形状を採用可能である。
また、上述の各実施例において、顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域(あるいは、その候補領域)を検出する方法としては、パターンマッチングやニューラルネットワークによる方法に限らず、任意の方法を採用可能である。例えば、ブースティング(たとえばAdaBoost)や、サポートベクターマシンを採用可能である。また、これらの方法を組み合わせることによって、顔領域を検出してもよい。例えば、図6に示す方法と図7に示す方法とを組み合わせてもよい。この場合、両方の方法で検出された共通の顔領域を、最終的に検出された顔領域として採用すればよい。同様に、図8に示す方法と図9に示す方法とを組み合わせてもよい。また、図6〜図9に示す方法の任意の組合せを利用してもよい。いずれの場合も、複数の方法によるそれぞれの検出結果を、適宜、論理和および論理積を用いて組み合わせることによって最終的な検出結果を決定してよい。
また、上述の各実施例において、実際のサイズの所定の範囲として、比較的小さいサイズの範囲を採用してもよい。こうすれば、子供の顔を検出することができる。また、この範囲として、比較的大きいサイズの範囲を採用してもよい。こうすれば、大人の顔を検出することができる。また、実際のサイズの範囲は、実際の人物の顔に適した範囲に限らず、人物に類似する他の被写体(例えば、人形やポスター)に適した範囲であってもよい。
なお、上述の各実施例において、顔領域の検出方法としては、実際のサイズの所定の範囲を利用して顔領域を検出する方法に限らず、サイズ関係を利用して顔領域を検出するような種々の方法を採用可能である。例えば、実際のサイズの範囲が、ユーザによって決定されてもよい。
変形例2:
上述の各実施例において、サイズ指標値としては、顔の実際のサイズと相関のある種々の値を採用可能である。例えば、サイズ指標値は、顔のサイズを反映する種々のサイズに相当してよい。すなわち、サイズ指標値は、顔と関連のある種々のサイズに相当してよい。例えば、上述の各実施例のように、サイズ指標値が、顔領域のサイズに相当してもよい。ここで、撮像素子ISの幅方向(受光領域の長辺方向に相当する)の長さを利用してもよい。また、サイズ指標値が、顔内の器官の位置を基準とする2つの位置の間の距離に相当してもよい。例えば、サイズ指標値が、両目の中間位置と口との間の距離に相当してもよい。いずれの場合も、サイズ算出モジュール404(図10)は、顔のサイズを反映する種々のサイズ(対象画像上のサイズ)から、サイズ指標値を算出可能である。例えば、サイズ指標値が、両目の中間位置と口との間の距離に相当すると仮定する。この場合には、サイズ算出モジュール404は、対象画像上における両目の中間位置と口との間の距離(画素数)から、サイズ指標値を算出すればよい。ここで、サイズ算出モジュール404は、候補検出モジュール402によって検出された目と口とを利用すればよい。なお、サイズ指標値は、距離(長さ)に限らず面積等の種々のサイズに相当してよい。
上述の各実施例において、サイズ指標値としては、顔の実際のサイズと相関のある種々の値を採用可能である。例えば、サイズ指標値は、顔のサイズを反映する種々のサイズに相当してよい。すなわち、サイズ指標値は、顔と関連のある種々のサイズに相当してよい。例えば、上述の各実施例のように、サイズ指標値が、顔領域のサイズに相当してもよい。ここで、撮像素子ISの幅方向(受光領域の長辺方向に相当する)の長さを利用してもよい。また、サイズ指標値が、顔内の器官の位置を基準とする2つの位置の間の距離に相当してもよい。例えば、サイズ指標値が、両目の中間位置と口との間の距離に相当してもよい。いずれの場合も、サイズ算出モジュール404(図10)は、顔のサイズを反映する種々のサイズ(対象画像上のサイズ)から、サイズ指標値を算出可能である。例えば、サイズ指標値が、両目の中間位置と口との間の距離に相当すると仮定する。この場合には、サイズ算出モジュール404は、対象画像上における両目の中間位置と口との間の距離(画素数)から、サイズ指標値を算出すればよい。ここで、サイズ算出モジュール404は、候補検出モジュール402によって検出された目と口とを利用すればよい。なお、サイズ指標値は、距離(長さ)に限らず面積等の種々のサイズに相当してよい。
以上のように、顔のサイズを反映する対象画像上のサイズとしては、顔のサイズと相関のある種々のサイズを採用可能である。
変形例3:
上述の各実施例において、サイズ関係としては、対象画像上のサイズと実際のサイズとの間の関係を表す任意の関係を採用可能である。例えば、サイズとしては、距離(長さ)に限らず、面積を採用してもよい。
上述の各実施例において、サイズ関係としては、対象画像上のサイズと実際のサイズとの間の関係を表す任意の関係を採用可能である。例えば、サイズとしては、距離(長さ)に限らず、面積を採用してもよい。
また、上述の各実施例において、サイズ関係を特定するために利用される情報は、以下の情報を含むことが好ましい。
1)対象画像の撮像時における撮像装置から人物までの距離と相関のある撮像距離情報
2)撮像時における撮像装置のレンズ焦点距離と相関のある焦点距離情報
3)撮像装置の撮像素子上の受光領域の対象画像を生成した部分のサイズと関連のある撮像素子情報
図5に示す実施例では、これらの情報に加えて、デジタルズーム倍率DZRを利用している。ただし、デジタルズーム機能を持たない撮像装置によって生成された画像データを利用する場合には、サイズ関係特定モジュール410(図2、図10)は、デジタルズーム倍率DZRを利用せずにサイズ関係を特定すればよい。
1)対象画像の撮像時における撮像装置から人物までの距離と相関のある撮像距離情報
2)撮像時における撮像装置のレンズ焦点距離と相関のある焦点距離情報
3)撮像装置の撮像素子上の受光領域の対象画像を生成した部分のサイズと関連のある撮像素子情報
図5に示す実施例では、これらの情報に加えて、デジタルズーム倍率DZRを利用している。ただし、デジタルズーム機能を持たない撮像装置によって生成された画像データを利用する場合には、サイズ関係特定モジュール410(図2、図10)は、デジタルズーム倍率DZRを利用せずにサイズ関係を特定すればよい。
撮像素子情報としては、メーカ名とモデル名との組合せを利用してもよい。また、撮像装置の中には、ユーザの指示に従って、撮像素子(全受光領域)の周辺部分の画素をクロップして画像データを生成するものがある。このような画像データを利用する場合には、サイズ関係特定モジュール410は、撮像素子(より具体的には全受光領域)のサイズの代わりに、クロップ後の残りの画素が占める受光領域のサイズを、利用すればよい(すなわち、受光領域の対象画像を生成した部分のサイズ)。サイズ関係特定モジュール410は、このような部分のサイズを、クロップ無しの画像データのサイズ(例えば、高さや幅)に対するクロップ有りの画像データのサイズの比率と、全受光領域のサイズと、から算出可能である(これらの情報が、撮像素子情報によって特定されることが好ましい)。なお、クロップ無しで対象画像(対象画像データ)が生成された場合には、撮像素子の全受光領域が、対象画像を生成した部分に相当する。いずれの場合も、撮像素子情報が、受光領域の長辺と短辺との少なくとも一方の長さを特定することが好ましい。一方の長さを特定すれば、対象画像の縦横比率から他方の長さも特定可能である。
また、撮像装置の中には、被写体距離SDの代わりに、被写体距離レンジを画像ファイルに記録するものがある。このような画像ファイルを利用する場合には、サイズ関係特定モジュール410は、被写体距離SDの代わりに被写体距離レンジを利用すればよい。被写体距離レンジは、例えば、被写体距離を、「マクロ」、「近景」、「遠景」の3段階で示している。そこで、3段階のそれぞれに予め代表距離を対応付けておき、サイズ関係特定モジュール410は、その代表距離を利用してサイズ関係を特定すればよい。
なお、一般には、サイズ関係の決定方法としては、対象画像に関連付けられた関連情報を利用する種々の方法を採用可能である。ここで、関連情報としては、対象画像上のサイズ(例えば、長さ。単位は画素数)と実際のサイズとの対応関係を特定可能な任意の情報を採用可能である。例えば、撮像装置が、画像上の長さ(画素数)に対する、実際の長さ(例えば、センチメートル)の比率を出力してもよい。このような比率を利用可能な場合には、サイズ関係特定モジュール410は、この比率を利用してサイズ関係を特定すればよい。
変形例4:
図11に示す顔検出処理において、ステップS240、S250で利用される顔のシャープネスの度合いとしては、顔内のエッジ強度の最大値に限らず、顔のシャープネスを表す種々の値を採用可能である。例えば、顔を表す複数の画素のそれぞれのエッジ強度を総合して得られる総合値を採用可能である。総合値としては、例えば、平均値、最大値、最頻値、中央値(メディアン)といった、各画素のエッジ強度の関数で表される種々の値を採用可能である。また、シャープネスの度合いの決定には、顔を表す複数の画素の少なくとも一部を利用すればよい。
図11に示す顔検出処理において、ステップS240、S250で利用される顔のシャープネスの度合いとしては、顔内のエッジ強度の最大値に限らず、顔のシャープネスを表す種々の値を採用可能である。例えば、顔を表す複数の画素のそれぞれのエッジ強度を総合して得られる総合値を採用可能である。総合値としては、例えば、平均値、最大値、最頻値、中央値(メディアン)といった、各画素のエッジ強度の関数で表される種々の値を採用可能である。また、シャープネスの度合いの決定には、顔を表す複数の画素の少なくとも一部を利用すればよい。
また、図11に示す顔検出処理において、ステップS240、S250を省略してもよい。
変形例5:
上述の各実施例において、顔領域の検出結果の用途としては、任意の用途を採用可能である。例えば、画像処理モジュール420(図2、図10)は、検出された顔の幅を細くする変形処理を実行してもよい。また、画像処理モジュール420は、複数の画像の中から、顔領域が検出された画像を選択してもよい。選択された画像の用途は任意である。例えば、選択された画像は、印刷に利用されてもよく、また、特定のフォルダにコピーされてもよい。
上述の各実施例において、顔領域の検出結果の用途としては、任意の用途を採用可能である。例えば、画像処理モジュール420(図2、図10)は、検出された顔の幅を細くする変形処理を実行してもよい。また、画像処理モジュール420は、複数の画像の中から、顔領域が検出された画像を選択してもよい。選択された画像の用途は任意である。例えば、選択された画像は、印刷に利用されてもよく、また、特定のフォルダにコピーされてもよい。
変形例6:
上述の各実施例において、顔領域の検出を実行する画像処理装置としては、プリンタ100(図1)やデジタルスチルカメラ500(図13)に限らず、任意の画像処理装置を採用可能である。例えば、汎用のコンピュータが対象画像から顔領域を検出してもよい。
上述の各実施例において、顔領域の検出を実行する画像処理装置としては、プリンタ100(図1)やデジタルスチルカメラ500(図13)に限らず、任意の画像処理装置を採用可能である。例えば、汎用のコンピュータが対象画像から顔領域を検出してもよい。
また、画像処理装置の構成としては、図1や図13に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。一般には、顔領域検出モジュール400(あるいは、顔領域検出モジュール400A)とサイズ関係特定モジュール410とを有する任意の構成を採用可能である。例えば、画像処理装置は、通信ケーブルやネットワークを介して画像生成装置(例えば、デジタルスチルカメラ等の撮像装置)から対象画像データを取得してもよい。また、画像処理装置が、書き換え可能な不揮発性メモリを備え、その不揮発性メモリが、機種サイズテーブル440(図2)を格納してもよい。そして、サイズ関係特定モジュール410が、機種サイズテーブル440を更新してもよい。更新としては、例えば、ユーザの指示に従った更新や、ネットワークを通じてダウンロードされた新しい機種サイズテーブル440への更新がある。
変形例7:
上述の各実施例において、処理対象の画像データとしては、デジタルスチルカメラによって生成された画像データ(静止画像データ)に限らず、種々の画像生成装置によって生成された画像データを利用可能である。例えば、デジタルビデオカメラによって生成された画像データ(動画像データ)を利用してもよい。この場合、図2のモジュール400、410は、動画像に含まれる複数のフレーム画像の少なくとも一部を対象画像として利用することによって、サイズ関係の決定と、顔領域の検出と、を実行すればよい。また、画像処理モジュール420は、複数の動画像の中から、顔領域が検出されたフレーム画像を含む動画像を選択してもよい。こうすれば、ユーザは、選択された動画像を利用することによって、人物の顔が写った動画像を簡単に利用することができる。なお、対象画像(フレーム画像)を含む動画像の選択も、対象画像に対する処理(対象画像に関する処理)ということができる。
上述の各実施例において、処理対象の画像データとしては、デジタルスチルカメラによって生成された画像データ(静止画像データ)に限らず、種々の画像生成装置によって生成された画像データを利用可能である。例えば、デジタルビデオカメラによって生成された画像データ(動画像データ)を利用してもよい。この場合、図2のモジュール400、410は、動画像に含まれる複数のフレーム画像の少なくとも一部を対象画像として利用することによって、サイズ関係の決定と、顔領域の検出と、を実行すればよい。また、画像処理モジュール420は、複数の動画像の中から、顔領域が検出されたフレーム画像を含む動画像を選択してもよい。こうすれば、ユーザは、選択された動画像を利用することによって、人物の顔が写った動画像を簡単に利用することができる。なお、対象画像(フレーム画像)を含む動画像の選択も、対象画像に対する処理(対象画像に関する処理)ということができる。
変形例8:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の顔領域検出モジュール400の機能を、論理回路を有するハードウェア回路によって実現してもよい。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の顔領域検出モジュール400の機能を、論理回路を有するハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
100…プリンタ
200…制御部
210…CPU
220…RAM
230…ROM
300…印刷エンジン
310…ディスプレイ
320…操作パネル
330…カードI/F
400、400A…顔領域検出モジュール
402…候補検出モジュール
404…サイズ算出モジュール
406…選択モジュール
410…サイズ関係特定モジュール
420…画像処理モジュール
430…印刷データ生成モジュール
432…撮像処理モジュール
440…機種サイズテーブル
500…デジタルスチルカメラ
600…撮像部
610…ディスプレイ
620…操作部
630…カードI/F
MC…メモリカード
PP…主点
LS…レンズシステム
IS…撮像素子
200…制御部
210…CPU
220…RAM
230…ROM
300…印刷エンジン
310…ディスプレイ
320…操作パネル
330…カードI/F
400、400A…顔領域検出モジュール
402…候補検出モジュール
404…サイズ算出モジュール
406…選択モジュール
410…サイズ関係特定モジュール
420…画像処理モジュール
430…印刷データ生成モジュール
432…撮像処理モジュール
440…機種サイズテーブル
500…デジタルスチルカメラ
600…撮像部
610…ディスプレイ
620…操作部
630…カードI/F
MC…メモリカード
PP…主点
LS…レンズシステム
IS…撮像素子
Claims (10)
- 画像処理装置であって、
対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定部と、
前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出部と、
を備え、
前記顔領域検出部は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する、
画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記顔領域検出部は、実際のサイズの所定の範囲から前記サイズ関係に従って得られる前記対象画像におけるサイズの範囲内に、顔のサイズを反映する対象画像におけるサイズが収まっている顔領域を検出する、
画像処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記顔領域検出部は、
前記顔領域の候補である候補領域を前記対象画像から検出する候補検出部と、
前記サイズ関係に従って、前記候補領域が表す顔の実際のサイズと相関のあるサイズ指標値を算出するサイズ算出部と、
前記サイズ指標値が所定の範囲内にあることを含む選択条件を満たす候補領域を前記顔領域として選択する選択部と、
を含む、画像処理装置。 - 請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記選択条件は、さらに、前記候補領域が表す顔のシャープネスの度合いが閾値より高いことを含む、
画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
撮像によって画像データを生成する撮像部を含み、
前記撮像部は、撮像を繰り返すことによって前記画像データを逐次生成し、
前記サイズ関係特定部と前記顔領域検出部とは、前記逐次生成される画像データによって表される各画像を前記対象画像として用いることによって、逐次、前記サイズ関係の特定と前記顔領域の検出とを行い、
前記画像処理装置は、さらに、前記顔領域によって表される画像パターンが所定のパターンとマッチしたことに応じて特定の処理を実行する処理実行部を含む、
画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置であって、
前記特定の処理は、前記所定のパターンとマッチする顔領域を含む画像を撮像する処理を含む、
画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記対象画像は撮像装置によって生成された画像であり、
前記サイズ関係特定部は、前記対象画像に関連付けられた関連情報を利用して、前記サイズ関係を特定し、
前記関連情報は、前記対象画像の撮像時における前記撮像装置から前記人物までの距離と相関のある撮像距離情報と、前記撮像時における前記撮像装置のレンズ焦点距離と相関のある焦点距離情報と、前記撮像装置の撮像素子上の受光領域の前記対象画像を生成した部分のサイズと関連のある撮像素子情報と、を含む、
画像処理装置。 - プリンタであって、
対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定部と、
前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出部と、
前記検出された顔領域に従って前記対象画像に対する特定の処理を実行する画像処理部と、
前記画像処理部による処理後の前記対象画像を印刷する印刷部と、
を備え、
前記顔領域検出部は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する、
プリンタ。 - 画像処理方法であって、
対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定工程と、
前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出工程と、
を備え、
前記顔領域検出工程は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する工程を含む、
画像処理方法。 - 画像処理のためのコンピュータプログラムであって、
対象画像におけるサイズと実際のサイズとの間のサイズ関係を特定するサイズ関係特定機能と、
前記対象画像における人物の顔の少なくとも一部の画像を含む顔領域を検出する顔領域検出機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
前記顔領域検出機能は、前記サイズ関係を利用して前記顔領域を検出する機能を含む、
コンピュータプログラム。
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