JP2007263184A - ジョイント用のインサート材 - Google Patents

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Kazunori Nakagami
一了 中神
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Abstract

【課題】第1に、接合強度に優れ、ガタツキや抜け等が防止されると共に、第2に、しかもこれが、簡単容易にコスト面にも優れて実現され、第3に、更に型材の重量や材料費に問題を生じることもない、ジョイント用のインサート材を提案する。
【解決手段】このインサート材7は、中空部Cを備えた型材Aと、取付対象物E(例えば中空部Dを備えた型材B)とのジョイント接合に使用され、インサート本体8とネジ部材9とを、有している。そしてインサート本体8は、型材Aの中空部Cに見合った短柱ブロック形状をなし、中空部Cの端部に嵌着可能であると共に、中央部に軸方向Hに沿って孔部10が形成され、外周面に軸方向Hに沿った溝11が形成されている。又、ネジ部材9は、基端部14が、取付対象物Eに止着され、ネジが螺刻された先端部15が、インサート本体8の孔部10より若干径大よりなると共に、孔部10に螺着可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ジョイント用のインサート材に関する。例えば、中空部を備えた型材間のジョイント接合に使用される、インサート材に関するものである。
《技術的背景》
型材は各種用途に使用されており、例えば、コーナーフレームとして用いられ、面板が組み付けられて、箱状体を形成すべく使用される。
すなわち、型材が例えば縦横の骨組として用いられ、相互間にパネル板が組み付けられて、箱状体を形成し、もって各種物品を収納すべく使用される。
《従来技術》
そして、例えばこのように縦横に配される型材について、隣接位置するもの相互間のジョイント接合は、従来、次のように行われていた。図3は、この種従来例の斜視図であり、(1)図はその一例を示し、(2)図は他の例を示す。
まず、例えば図3の(1)図に示したように、継ぎ手等の中間ブロック材1を用いて、型材A,B相互間をジョイント接合することが、代表的に行われていた。
すなわちこの例では、中間ブロック材1は、中央連結部2に一体設された一方の嵌挿部3が、一方の型材Aの中空部Cの端部に嵌挿されると共に、他方の嵌挿部3が、他方の型材Bの中空部Dの端部に嵌挿され、もって、このような中間ブロック材1により、型材A,B間がジョイント接合されていた。
又、図3の(2)図に示した例のように、型材A,Bの端部にそれぞれネジ孔4,5を設けると共に、この両ネジ孔4,5間に、タッピングスクリューやボルト等のネジ材6を螺着することにより、型材A,B相互間をジョイント接合することも行われていた。
《先行技術文献情報》
このような従来例の外、これに準じる分野のジョイント接合の参考例としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開平4−248009号公報 特開平11−210730号公報
《問題点について》
ところで、このような従来例については、次の問題が指摘されていた。第1に、接合強度に問題が指摘されていた。
すなわち、図3の(1)図に示した従来例については、型材A,Bの製造公差(型材故に精度が出にくい)と、中間ブロック材1の製造公差(鋳造されることが多く精度が悪い)とが、累積して精度不足となり易く、精密なジョイント接合は実現困難とされていた。もって、嵌挿が不十分、組立剛性が悪い、ガタツキが生じ易い、結合が強固でない、中間ブロック材1が型材A,Bから抜け易い等々、接合強度面に問題が指摘されていた。
なお、図3の(2)図に示した従来例についても、ネジ材6のみに頼るジョイント接合となるので、やはり接合強度に問題が指摘され、引用文献1,2を適用する場合においても、同様に接合強度面に懸念が指摘されていた。
第2に、コスト面にも問題が指摘されていた。すなわち、図3の(1)図の従来例については、両嵌挿部3と中央連結部2とを備えた中間ブロック材1の形状が複雑であり、製造が容易でなく製造コストが嵩む、という問題が指摘されていた。
更に、前述した接合強度不足を補強すべく、接着剤やネジ止めを追加採用することも行われていたが、その分、部品点数や工数が増加してしまい、これらの面からも、コスト面に問題が生じていた。なお、引用文献1,2を適用する場合についても、同様の難点が指摘されていた。
又、接合強度不足を克服すべく、中間ブロック材1を、精度不足を招きやすい鋳造ではなく、精度向上が期待できる切削にて製造することも考えられたが、切削加工は製造コストが嵩む、という難点があった。
第3に、図3の(2)図に示した従来例については、更に、型材Aの重量や材料費について、問題が指摘されていた。
すなわち、この従来例では、型材Bのみならず、型材Aにもネジ孔4が設けられる。そこで、中空部Dを備えた型材Bに対し、型材Aは、中空部C(図3の(1)図と比較対照)を備えない中実(中肉)型材とされていた。
つまり型材Aについて、ネジ孔4を要する部分は端部のみであるが、型材成形されることに鑑み、全長にわたり不要な肉厚が付加されてしまっており、その分、質量が増加し材料費の無駄も大きい、という指摘があった。
《本発明について》
本発明のジョイント用のインサート材は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、開発されたものである。
そして本発明は、第1に、接合強度に優れると共に、第2に、しかもこれが、簡単容易にコスト面にも優れて実現され、第3に、更に型材の重量や材料費に問題が生じることもない、ジョイント用のインサート材を提案することを、目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については、次のとおり。
請求項1のジョイント用のインサート材は、中空部を備えた型材と取付対象物とのジョイント接合に使用され、インサート本体とネジ部材とを有している。
そして該インサート本体は、該型材の中空部に見合った短柱ブロック形状をなし、該中空部の端部に嵌着可能であると共に、軸方向に沿った孔部が形成されている。
該ネジ部材は、基端部が、該取付対象物に止着され、ネジが螺刻された先端部が、該インサート本体の孔部より若干径大よりなると共に、該孔部に螺着可能となっていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。請求項2のジョイント用のインサート材では、請求項1において、該インサート本体は、外周面に軸方向に沿った溝が形成されていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。請求項3のジョイント用のインサート材では、請求項1において、該インサート本体の孔部は、貫通孔よりなると共に、テーパー加工が施され軸方向の奥ほど径小となっていること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。請求項4のジョイント用のインサート材では、請求項1において、該取付対象物も中空部を備えた型材よりなると共に、該中空部を形成する両側の壁に貫通穴が形成されている。そして該ネジ部材は、頭部が、該貫通穴より径大よりなると共に、該基端部が、該中空部を介し両該貫通穴に密嵌挿されて、該取付対象物に止着されること、を特徴とする。
《作用等》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる、。
(1)このインサート材は、型材と取付対象物とのジョイント接合に使用され、使用に際しては、まずインサート本体が、型材の中空部に挿入される。
(2)それからネジ部材が、基端部に取付対象物を止着すると共に、先端部からインサート本体の孔部に挿入,螺着される。
(3)ところで取付対象物も、中空部を備えた型材よりなることが多いが、その場合は、中空部の両側壁に貫通穴が形成されており、この貫通穴に、ネジ部材の基端部が密嵌挿されて止着される。
(4)さて、インサート本体の孔部に、より径大なネジ部材の先端部が、軸方向に挿入,螺着されることにより、インサート本体の孔部そしてインサート本体全体は、軸方向と直角方向に押し広げられて,拡開される。
もってインサート本体は、外周面が型材の中空部の面に密着し、溝を中心に塑性変形,弾性変形,破断,切断することにより、型材の中空部に対し隙間なく嵌着,固定される。
(5)なお、インサート本体の孔部について、奥ほど径小となるテーパー加工を施しておくと、ネジ部材の先端部の挿入,螺着により、インサート本体が奥ほど顕著に押し広げられて,拡開され、もって、より確実に型材の中空部に嵌着,固定される。
(6)さてそこで、本発明のインサート材によると、第1に、インサート本体を型材に挿入して、ネジ部材を取付対象物を介しインサート本体に挿入,螺着することにより、インサート本体が、型材の中空部に密に嵌着,固定される。
このようにして、基端部に取付対象物が止着されたインサート材の先端部に、型材が嵌着,固定され、もって取付対象物と型材が、精密にジョイント接合され、十分な接合強度が得られ、ガタツキも防止され、インサート材が型材や取付対象物から抜けることも、なくなる。
第2に、このインサート材は、孔部や溝付のインサート本体と、頭部,基端部,先端部付のネジ部材とからなり、構成が簡単であり、形状も簡単で製造や加工が容易で、部品点数や工数も低減される。又、精密なジョイント接合が実現されると共に、型材や取付対象物に厳密な精度や製造公差が要求されることもない。
第3に、このインサート材は、インサート本体を型材の中空部に嵌着するタイプよりなり、中空部の存しない中実(中肉)型材を使用するタイプではないので、型材全長に不要な肉厚が付加されることもなく、型材の重量面や材料費面にも優れている。
(7)さてそこで、本発明のジョイント用のインサート材は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、接合強度に優れている。すなわち、本発明のインサート材は、インサート本体を型材に嵌挿して、ネジ部材を、取付対象物を介しインサート本体に螺着することにより、型材等の精度,製造公差に関係なく、型材と取付対象物間の精密なジョイント接合が実現される。
そこで、前述したこの種従来例や引用文献に比し、より確実な密嵌着が実現され、組立剛性が向上し、ガタツキが防止され、結合が強固で、インサート材が抜ける事故もなくなる等、十分な接合強度が得られるようになる。
《第2の効果》
第2に、しかもこれらは、簡単容易にコスト面にも優れて実現される。すなわち、本発明のインサート材は、インサート本体とネジ部材とからなり、構成が簡単であり上述した第1の点が容易に実現される。
そして、前述したこの種従来例や引用文献に比し、形状が簡単で製造や加工が容易であると共に、部品点数や工数も低減される等、製造コストその他のコスト面に優れている。更に、ジョイント接合される型材等についても、厳密・高度な精度や製造公差が要求されることもなく、この面からもコスト面に優れている。
《第3の効果》
第3に、更に型材の重量や材料費に問題が生じることもない。すなわち、本発明のインサート材は、インサート本体を型材の中空部に嵌挿することにより、ジョイント接合を行うタイプよりなる。
前述したこの種従来例のように、ジョイント接合される型材として、中空部の存しない中実(中肉)型材を必須的に使用するタイプではない。そこでその分、重量が軽減されると共に、材料費の無駄も解消される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のジョイント用のインサート材を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2は、発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして図1は、ジョイント接合前の斜視図である。図2の(1)図は、ジョイント接合前の要部の正断面図であり、(2)図は、ジョイント接合後の要部の正断面図、(3)図は、ジョイント接合後の要部の側断面図である。図2の(4)図は、インサート本体の他の例を示し、要部の正断面図である。(5)図は、インサート本体の更に他の例を示し、ジョイント接合後の要部の正断面図である。
《インサート材7の概要について》
まず、図1を参照して、本発明のインサート材7の概要について、説明する。このインサート材7は、中空部Cを備えた型材Aと取付対象物Eとの接続用,ジョイント接合用に使用され、インサート本体8とネジ部材9とを有している。
取付対象物Eとしては、図示例のように、中空部Dを備えた型材Bが用いられることも多い。
これらについて、更に詳述する。まず型材A,Bは、各種のものがあり、各種用途に広く使用されている。例えば、コーナーフレームとして用いられ、面板が組み付けられて、箱状体を形成すべく使用される。
すなわち、このような使用例では、型材A,Bが縦横、つまり上下,左右,前後等の骨組として用いられると共に、相互間に天板,側板,床板,リヤ板,ドア等のパネル板が組み付けられ、もって箱状体を形成して、内部に各種物品が収納される。
型材A,Bは、例えばこのような用途に使用され、縦横に直交する位置関係で配される。そして、図示例の型材A,Bは、直線的な角柱空間よりなる中空部C,Dが内部に存した四角筒状の角筒部Fと、角筒部Fの1対の面を延出する態様で一体形成され内外平行な突条部Gと、を備えており、内外の突条部G間にパネル板が挟持されている。
又、型材A,Bは、例えば、アルミ製等の金属製よりなり、押出し成形,引抜成形,圧延成形,鋳造成形,その他により成形される。なお、樹脂製も考えられる。
そしてインサート材7は、図示例では、縦横に配され共に中空部C,Dを備えた型材A,Bについて、隣接位置するもの相互間のジョイント接合に使用される。すなわちインサート材7は、まず、中空部Cを備えた型材Aを、同じく中空部Dを備え直交する位置関係で配された型材Bを取付対象物Eとして、ジョイント接合するために使用される。
又、図示例によらず、中空部Cを備えた型材Aを、中空部を備えないと共に直交する位置関係で配された中実(中肉)型材を取付対象物Eとして、ジョイント接合するために使用される。
更に、図示例によらず、中空部Cを備えた型材Aを、直交する位置関係で配された板材その他の取付対象物Eに、ジョイント接合するために使用される。
インサート材7は、概略このようになっている。
《インサート本体8について》
次に、図1および図2を参照して、インサート材7のインサート本体8について、説明する。
インサート本体8は、型材Aの中空部Cに見合った短柱ブロック形状をなし、中空部Cの端部に嵌着可能であると共に、軸方向Hに沿った中空部の孔部10と、軸方向Hに沿った外周面の溝11とが、形成されている。
このようなインサート材7のインサート本体8について、更に詳述する。まずインサート本体8は、アルミ製,その他の金属製,樹脂製,硬質ゴム製,その他の弾性材製、つまり塑性変形,弾性変形,破断,切断等が可能な、一体成形品よるなる。
そしてインサート本体8は、型材Aの中空部Cに見合った短柱ブロック形状をなす。図示例では、角筒部Fにて形成された四角柱空間よりなる中空部Cに見合った、四角柱ブロック状なす。もってインサート本体8は、型材Aの中空部Cつまり角筒部Fの端部内に、軸方向Hに沿って挿入可能、そして嵌着可能となっている。
インサート本体8の中央部には、軸方向Hに沿って孔部10が、均一径の円孔状に貫通孔として穿設形成されている。インサート本体8の外周面には、軸方向Hに沿って溝11が、切欠き形成されており、図示例の溝11は、四角柱状のインサート本体8の各面に1本ずつ計4本、中央部に向け幅狭深溝状に形成されている。
なお、図2の(4)図に示した例では、インサート本体8の孔部10は、図2の(1)図,(2)図,(5)図等に示した例とは異なり、テーパー12加工が施され、軸方向Hの奥ほど径小となっている。すなわち、この例の孔部10は、その径が奥側に向け径大から徐々に径小となるように、軸方向Hに沿い全体的にテーパー12加工されている。
又、図2の(5)図に示した例では、図2の(1)図,(2)図,(4)図に示した例とは異なり、インサート本体8の外周面に段付き加工が施され、もって、軸方向Hとは不一致の方向に、例えば軸方向Hとは直交する方向に沿って、凹凸13が形成されている。
インサート材7は、このようになっている。
《ネジ部材9について》
次に、図1および図2を参照して、インサート材7のネジ部材9について、説明する。
ネジ部材9は、基端部14が、取付対象物Eに止着され、ネジが螺刻された先端部15が、インサート本体8の孔部10より若干径大よりなると共に、孔部10に螺着可能となっている。
このようなインサート材7のネジ部材9について、更に詳述する。ネジ部材9は、頭部16,基端部14,先端部15からなる。
ネジ部材9の頭部16は、取付対象物Eに穿設される例えば円穴状の貫通穴Jより、径大である。そして、ネジ部材9の基端部14が貫通穴Jに嵌挿された際において、貫通穴J外にて係止位置し、もってネジ部材9の基端部14を、取付対象物Eの貫通穴J内に止着する。
ネジ部材9の基端部14は、取付対象物Eの貫通穴Jに見合った形状と径よりなり、貫通穴Jに密嵌挿可能、そして止着可能となっている。
ネジ部材9の先端部15は、その径が、インサート本体8の孔部10の径より大きく設定されると共に、ネジが螺刻されており、例えば先端が、自体でネジ立てが可能な円錐状つまりタッピングスクリュー状をなす。
そして図示例では、取付対象物Eも中空部Dを備えた型材Bよりなり、中空部Dを形成する角筒部F端部の両側の壁Kに、それぞれ円穴状の貫通穴Jが、リーマ加工等により精度高く穿設形成されている。これに対応して、ネジ部材9の基端部14は、中空部Dを介し、その前後両貫通穴Jに密嵌挿可能、そして止着可能となっている。
ネジ部材9は、このようになっている。
《作用等について》
本発明のジョイント用のインサート材7は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)このインサート材7は、中空部Cを備えた型材Aと取付対象物Eとの、ジョイント接合に使用される。そして、インサート本体8とネジ部材9とを、有している(図1,図2の(1)図を参照)。
そしてインサート材7は、使用に際して、まず短柱ブロック形状のインサート本体8が、型材Aの中空部Cの端部に挿入される。
(2)それからネジ部材9が、取付対象物Eを介し、インサート本体8に挿入,螺着される(図2の(2)図,(3)図を参照)。
すなわちネジ部材9は、基端部14が、取付対象物Eに止着,固定されると共に、ネジが螺刻された先端部15が、インサート本体8の孔部10に挿入,螺着される。つまり先端部15は、上述により型材Aの中空部Cに挿入されたインサート本体8に対し、その孔部10に挿入,螺着される。
(3)ところで図示例では、取付対象物Eも、中空部Dを備えた型材B(他方の型材B)よりなる(図1を参照)。そして、この取付対象物E(他方の型材B)と型材Aとは、同一平面において直交する位置関係で配されており、取付対象物E(他方の型材B)には、中空部Dを形成する両側の壁Kに、それぞれ貫通穴Jが形成されている。
そしてこの場合、ネジ部材9は、貫通穴Jより径大な頭部16を残し、基端部14が、取付対象物E(他方の型材B)の両側の壁Kの貫通穴Jに密嵌挿されて止着,固定され、先端部15が、上述により型材Aの中空部Cに挿入されたインサート本体8の孔部10に、挿入,螺着される。
(4)さて、インサート本体8の孔部10に、より径大なネジ部材9の先端部15が、挿入,螺着されることにより、インサート本体8の孔部10は、押し広げられて,拡開される。
すなわち、径大なネジ部材9の先端部15が挿入,螺着されたインサート本体8の孔部10は、軸方向Hと直角方向Lに向けて、押し広げられて,拡開され、ネジ孔化される(図2の(1)図中の想像線表示、および図2の(2)図,(3)図の実線表示を参照)。
そして、これによりインサート本体8全体も、軸方向Hとは直角方向Lの四方外側に向けて、付勢,圧縮,膨張されつつ、押し広げられて,拡開される。そこで、型材Aの中空部Cに挿入されていたインサート本体8は、その外周面が、中空部Cの面(つまり角筒部F内面)に、隙間なく密着する。
特に、インサート本体8の外周面が、軸方向Hに沿って形成された溝11付近を中心に、塑性変形,弾性変形,破断,切断されるので、インサート本体8は、挿入されていた型材Aの中空部Dに対し、つまり角筒部F内面に対し、隙間なく密に嵌着,固定される。
(5)なお、インサート本体8の孔部10について、軸方向Hの奥ほど径小となるテーパー12加工を施しておくと、一段と確実に密に嵌着,固定されるようになる。
すなわち、インサート本体8の孔部10そしてインサート本体8全体は、ネジ部材9の先端部15の挿入,螺着により、奥側ほどより顕著に、付勢,圧縮,膨張されつつ押し広げられて,拡開され、もって奥側ほどより確実に、型材Aの中空部Dつまり角筒部F内面に対し、隙間なく密に嵌着,固定される。
(6)さてそこで、本発明のジョイント用のインサート材7によると、次の第1、第2、第3のようになる。
第1に、このインサート材7は、インサート本体8を、型材Aの中空部Cの端部に挿入してから、ネジ部材9を、取付対象物E(例えば他方の型材B)を介し、インサート本体8の孔部10に挿入,螺着することにより、インサート本体8が、押し広げられて,拡開され、もって型材Aの中空部Cに、隙間なく密に嵌着,固定される。
このようにして、基端部14に取付対象物Eが止着されたインサート材7について、その先端部15に、型材Aが密に嵌着,固定される。もって、型材Aと取付対象物E(他方の型材B)とが、精密にジョイント接合されるようになり、十分な接合強度が得られ、ガタツキも防止される。
インサート材7のインサート本体8やネジ部材9が、型材Aや取付対象物E(他方の型材B)から抜けることも、確実に回避される。特に、図2の(4)図や(5)図に示した例のように、インサート本体8の孔部10にテーパー12加工を施したり、インサート本体8の外周面に凹凸13を形成しておくと、インサート本体8の型材Aの中空部C(角筒部F)に対する抵抗が増大し、もって嵌着,固定が確実化して、抜けが確実に回避されるようになる。
第2に、このインサート材7は、孔部10や溝11付のインサート本体8と、頭部16,基端部14,先端部15付のネジ部9とからなり、構成が簡単である。形状も簡単であり、製造や加工が容易であると共に、部品点数や工数も低減される。
更に、上述により精密なジョイント接合が実現されるので、ジョイント接合される型材や取付対象物E(例えば他方の型材B)について、厳密,高度な精度や製造公差が要求されることもない。
第3に、このインサート材7は、インサート本体8を型材Aの中空部Cに嵌着して、ジョイント接合するタイプよりなる。つまり、中空部Cの存しない中実(中肉)型材を使用して、ジョイント接合を行うタイプ(図3の(2)図を参照)ではない。
そこで、型材Aの成形に際し、型材Aの全長にわたり不要な肉厚が付加されてしまうこともなく、その分、ジョイント接合される型材Aの重量面や材料費面にも優れている。
本発明に係るジョイント用のインサート材について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、ジョイント接合前の斜視図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、ジョイント接合前の要部の正断面図、(2)図は、ジョイント接合後の要部の正断面図、(3)図は、ジョイント接合後の要部の側断面図である。 (4)図は、インサート本体の他の例を示し、要部の正断面図である。(5)図は、インサート本体の更に他の例を示し、ジョイント接合後の要部の正断面図である。 この種従来例の斜視図であり、(1)図は、その一例を示し、(2)図は、他の例を示す。
符号の説明
1 中間ブロック材
2 中央連結部
3 嵌挿部
4 ネジ孔
5 ネジ孔
6 ネジ材
7 インサート材
8 インサート本体
9 ネジ部材
10 孔部
11 溝
12 テーパー
13 凹凸
14 基端部
15 先端部
16 頭部
A 型材
B 型材
C 中空部
D 中空部
E 取付対象物
F 角筒部
G 突条部
H 軸方向
J 貫通穴
K 壁
L 直角方向

Claims (4)

  1. 中空部を備えた型材と取付対象物とのジョイント接合用のインサート材であって、インサート本体とネジ部材とを有しており、
    該インサート本体は、該型材の中空部に見合った短柱ブロック形状をなし、該中空部の端部に嵌着可能であると共に、軸方向に沿った孔部が形成されており、
    該ネジ部材は、基端部が、該取付対象物に止着され、ネジが螺刻された先端部が、該インサート本体の孔部より若干径大よりなると共に、該孔部に螺着可能となっていること、を特徴とするジョイント用のインサート材。
  2. 請求項1に記載したインサート材において、該インサート本体は、外周面に軸方向に沿った溝が形成されていること、を特徴とするジョイント用のインサート材。
  3. 請求項1に記載したインサート材において、該インサート本体の孔部は、貫通孔よりなると共に、テーパー加工が施され軸方向の奥ほど径小となっていること、を特徴とするジョイント用のインサート材。
  4. 請求項1に記載したインサート材において、該取付対象物も中空部を備えた型材よりなると共に、該中空部を形成する両側の壁に貫通穴が形成されており、
    該ネジ部材は、頭部が、該貫通穴より径大よりなると共に、該基端部が、該中空部を介し両該貫通穴に密嵌挿されて、該取付対象物に止着されること、を特徴とするジョイント用のインサート材。
JP2006086774A 2006-03-28 2006-03-28 ジョイント用のインサート材 Pending JP2007263184A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3067496B1 (de) * 2015-03-09 2020-08-26 Siemens Mobility GmbH Anordnung mit einer befestigungseinrichtung

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