JP2007263039A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段を用いずとも燃料改質装置に空気を供給すること
【解決手段】供給された所定の燃料と空気の混合気を燃料改質触媒51bで改質反応させて改質ガスの生成を行う燃料改質装置50と、各気筒11a〜11dに主燃料を供給する主燃料噴射装置30a〜30dと、を備え、その改質ガスと主燃料の内の少なくとも一方を燃料にして運転可能な内燃機関1において、各気筒11a〜11dの内の一部の気筒(第1気筒11a)の筒内ガスを燃料改質装置50に供給可能な筒内ガス供給装置54と、この筒内ガス供給装置54を作動させて前記一部の気筒の燃焼室内と燃料改質装置50とを連通させ、且つ、主燃料噴射装置(第1主燃料噴射装置30a)を制御して当該一部の気筒への主燃料の供給を停止させる制御手段(電子制御装置70)と、を設けること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化水素系燃料等の所定の燃料を改質して生成した改質燃料で運転可能な内燃機関に関する。
従来、燃料改質装置で所定の燃料から生成した改質ガスを燃焼室に供給し、その改質ガスで運転することによって排気ガス中のHC成分等の有害成分の低減を図る内燃機関が知られている。例えば、この種の内燃機関としては、炭化水素系燃料と空気の混合気を燃料改質装置に供給して高温の改質触媒で改質反応させ、これにより生成された水素ガス及び一酸化炭素ガスが主成分の改質ガスを吸気経路に供給して燃焼室で燃焼させるものが下記の特許文献1,2に開示されている。
特開2004−239203号公報 特開2004−251273号公報
ところで、燃料改質装置においては、炭化水素系燃料の存在は当然のことながら空気(酸素)も存在しなければ改質反応が起こらず、改質ガスを生成することができない。従って、燃料改質装置を具備する従来の内燃機関においては、改質反応させる際にエアポンプ等の空気供給手段を用いて燃料改質装置に空気を供給している。
しかしながら、この従来の内燃機関においては、別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段を配備しており、部品点数が増加するので、原価を増加させるのみならず、エンジンコンパートメントへの搭載性の悪化や故障等に対する信頼性の悪化をも招いてしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、そのような別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段を用いずとも燃料改質装置に空気を供給することが可能な内燃機関を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、供給された所定の燃料と空気の混合気を燃料改質触媒で改質反応させて改質ガスの生成を行う燃料改質装置と、各気筒に主燃料を供給する主燃料噴射装置と、を備え、その改質ガスと主燃料の内の少なくとも一方を燃料にして運転可能な内燃機関において、各気筒の内の一部の気筒の筒内ガスを燃料改質装置に供給可能な筒内ガス供給装置と、この筒内ガス供給装置を作動させて前記一部の気筒の燃焼室内と燃料改質装置とを連通させ、且つ、主燃料噴射装置を制御して当該一部の気筒への主燃料の供給を停止させる制御手段と、を設けている。
この請求項1記載の内燃機関においては、その一部の気筒の筒内ガスを空気のみにすることができ、排気行程のときにこれを燃料改質装置に供給することができる。即ち、この内燃機関においては、その一部の気筒を燃料改質装置のエアポンプとして作動させることができる。従って、この内燃機関は、別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段を設けずとも燃料改質装置への空気の供給が可能になり、その空気を利用して改質ガスを生成することができる。
ここで、上記目的を達成する為、請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の内燃機関において、その一部の気筒から排出された筒内ガスの燃料改質装置への供給時期及び供給時間に同期させて所定の燃料を当該燃料改質装置に供給させるよう制御手段を構成している。
この請求項2記載の内燃機関においては、所定の燃料(炭化水素系燃料)又は空気の何れか一方のみが燃料改質装置に供給され、これが改質反応されずにそのまま燃焼室に供給されてしまう、という不都合を回避することができる。また、この内燃機関においては、その所定の燃料又は空気の何れか一方が必要以上に多く燃料改質装置に供給され、その内の余った何れかが改質反応されずにそのまま燃焼室に供給されてしまう、という不都合も回避することができる。従って、この内燃機関においては、その所定の燃料と空気からなる混合気を改質反応が可能になる適正な空燃比に制御して、適切に改質ガスを生成することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の内燃機関において、その一部の気筒への主燃料の供給停止時に当該一部の気筒から排出された筒内ガスを所定量貯留し、この貯留された筒内ガスを燃料改質装置に供給させる筒内ガス貯留手段を筒内ガス供給装置に備えている。
この請求項3記載の内燃機関においては、エアポンプとして作動している一部の気筒の空気の吐出時期に影響されることなく、筒内ガス貯留手段から燃料改質装置に適正な量の空気を連続的に供給することができる。従って、この内燃機関によれば、その所定の燃料と空気からなる混合気の空燃比を変動させることなく適切に制御することができるので、適切な量の改質ガスを適切な時期に生成させることができる。
また、上記目的を達成する為、請求項4記載の発明では、上記請求項3記載の内燃機関において、その一部の気筒から排出された筒内ガスを筒内ガス貯留手段に予め貯留させるよう制御手段を構成している。
この請求項4記載の内燃機関においては、その一部の気筒から空気が排出されるのを待つことなく、また、その一部の気筒から排出された空気が筒内ガス貯留手段に貯留されるのを待つことなく、改質ガスの生成が必要なときに即座に燃料改質装置へと空気を供給することができる。従って、この内燃機関によれば、直ぐに改質ガスを生成し、これを燃料にして運転することができるので、排気浄化装置の早期活性化が可能になる。更に、この内燃機関においては、機関始動時に空気の生成や貯留の為の無駄なクランキング時間を無くすことができるので、改質ガスを燃料にする際の機関始動時間の短縮が図れ、また、バッテリの消費電力を抑えることができる。
また、上記目的を達成する為、請求項5記載の発明では、上記請求項1,2,3又は4に記載の内燃機関において、その一部の気筒への主燃料の供給を停止させ且つ筒内ガス供給装置を作動させる際に、その一部の気筒でバルブオーバーラップ期間を無くすべく吸気バルブと排気バルブの制御を行うよう制御手段を構成している。
この請求項5記載の内燃機関においては、その一部の気筒に吸入された空気の吸気経路への逆流を防ぐことができるので、この一部の気筒がエアポンプとして作動しているときのポンプ効率が向上する。
また、上記目的を達成する為、請求項6記載の発明では、供給された所定の燃料と空気の混合気を燃料改質触媒で改質反応させて改質ガスの生成を行う燃料改質装置を備え、その改質ガスを燃料にして運転可能な内燃機関において、コンプレッサを所望の回転数で回転させて過給圧の上昇を図る過給補助モータを備えた電動アシスト機能付き排気ターボ過給機と、この電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気の一部を燃料改質装置に供給する空気供給装置と、を設けている。
この請求項6記載の内燃機関によれば、別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段を設けずとも、電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気を燃料改質装置に供給して改質ガスを生成することができる。また、この内燃機関には電動アシスト機能付きの排気ターボ過給機が配備されているので、排気ガスによる過給圧が低いときでも、過給補助モータを駆動させることにより過給空気を生成して燃料改質装置に供給することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項7記載の発明では、上記請求項6記載の内燃機関において、燃料改質装置と電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気を燃焼室に向けて導く過給空気供給通路とを連通させる過給空気バイパス通路と、過給空気供給通路における過給空気バイパス通路との接続部分よりも下流側とコンプレッサの入口側の吸気通路とを連通させる吸入空気バイパス通路と、低中負荷運転領域のときに過給空気供給通路における吸入空気バイパス通路への分岐点よりも下流側と当該吸入空気バイパス通路とを連通させると共にこれらと当該過給空気供給通路における前記分岐点よりも上流側とを遮断させる第1状態へと切り替える一方、高負荷運転領域のときに過給空気供給通路における前記分岐点よりも上流側と下流側とを連通させると共にこれらと吸入空気バイパス通路とを遮断させる第2状態へと切り替える過給空気流路切替手段と、を空気供給装置に備えている。
この請求項7記載の内燃機関においては、低中負荷運転領域で改質ガスの生成が求められているときに、電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気が燃料改質装置のみに供給され、高負荷運転領域で改質ガスの生成が求められているときに、その過給空気が燃焼室と燃料改質装置に供給される。ここで、低中負荷運転領域においては排気ガスのみで大きな過給圧を発生させ難く、その際に過給空気を燃焼室と燃料改質装置に供給させる為には過給補助モータの駆動力を大きくしなければならないが、この請求項7記載の内燃機関によれば、その過給空気を燃料改質装置のみに供給させるので、過給補助モータの駆動力(過給補助モータへの供給電力)を必要最小限に抑えることができ、バッテリの消費電力の低下が可能になる。
本発明に係る内燃機関は、エアポンプとして作動させた一部の気筒からの空気又は電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気を燃料改質装置に供給するので、従来のような別個独立した構成のエアポンプ等の如き空気供給手段が不要になる。従って、この内燃機関においては、原価の低減やエンジンコンパートメントへの搭載性の向上を可能にし、且つ、故障等が無い信頼性の高い燃料改質装置の空気供給手段を構築することができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る内燃機関の実施例1を図1から図4に基づいて説明する。
図1の符号1は本実施例1の内燃機関を示す。この内燃機関1は、第1から第4の気筒11a〜11dを有する機関本体10と、その第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室に外部からの空気を供給する吸気経路20と、その夫々の燃焼室で燃焼させる主燃料(ここでは、ガソリン等の炭化水素系燃料)を各々噴射する第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dと、その夫々の燃焼室から排出された排気ガスを大気へと放出する排気経路40と、所定の燃料から改質燃料を生成して吸気経路20へと供給する燃料改質装置50と、を備えている。その第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dには、図1に示す燃料ポンプ61と燃料供給通路62を介して炭化水素系燃料が供給される。
先ず、本実施例1の内燃機関1の吸気経路20には、外部から空気を吸入して導く吸気通路21と、その導入した空気から塵埃等の異物を除去するエアクリーナ22と、外部からの吸入空気量を検出するエアフロメータ23と、第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室への吸入空気量を調節するスロットルバルブ24と、このスロットルバルブ24を開閉駆動するスロットルバルブアクチュエータ25と、そのスロットルバルブ24の開度を検出するスロットル開度センサ26と、そのスロットルバルブ24で調節された空気を第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室に導く吸気マニホルド27と、が設けられている。ここで例示する吸気マニホルド27は、吸気通路21から流入してきた空気を第1から第4の気筒11a〜11dに分流させる分流通路27a〜27dを備えている。
ここで、そのエアフロメータ23やスロットル開度センサ26の検出信号は、制御手段たる電子制御装置(ECU)70に送信される。従って、この電子制御装置70においては、エアフロメータ23の検出信号に基づいて外部からの吸入空気量が算出され、スロットル開度センサ26の検出信号に基づいてスロットルバルブ24の開度が検出される。
更に、その電子制御装置70は、スロットルバルブアクチュエータ25に対してスロットルバルブ24の開弁角度の制御指令を行い、その開弁角度に応じた所望の量の空気を第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室内へと吸入させるべくスロットルバルブ24を開閉駆動させる。
また、本実施例1にあっては、上述した第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dを機関本体10における第1から第4の気筒11a〜11dの夫々の吸気ポートに各々配設する。これが為、この内燃機関1においては、その第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dから噴射された主燃料が各吸気ポートで空気と混合され、その夫々の混合気が第1から第4の吸気バルブ12a〜12dの開弁に伴って第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室へと各々吸入される。そして、この内燃機関1においては、その第1から第4の気筒11a〜11dの夫々の混合気に対して第1から第4の点火プラグ13a〜13dから点火される。ここで、本実施例1の電子制御装置70は、その第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dの燃料噴射時期等を制御すると共に第1から第4の点火プラグ13a〜13dの点火時期を制御する。尚、その第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dについては、第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室に夫々直接燃料を噴射させるべく配置してもよい。
この内燃機関1においては、その点火後の筒内ガスが第1から第4の排気バルブ14a〜14dの開弁に伴い、機関本体10における第1から第4の気筒11a〜11dの夫々の排気ポートを介して排気経路40へと排出される。本実施例1の排気経路40は、その夫々の排気ポートに排出された排気ガスを一経路に纏める排気マニホルド41と、その排気ガス中の有害成分の浄化を行う排気浄化装置42と、を備えている。ここで例示する排気マニホルド41は、その各排気ポートに夫々連通する第1から第4の気筒11a〜11dの排気通路41a〜41dと、これら各排気通路41a〜41dの排気ガスを一経路に纏める集合部41eと、を備えている。
ところで、一般に、内燃機関においては、水素を燃焼時の燃料として使用することで、炭化水素系燃料を燃焼させるよりも排気ガス中におけるCO(一酸化炭素)成分,CO2(二酸化炭素)成分やHC(炭化水素)成分等の有害成分を大幅に低減できることが知られている。これ故、排気浄化装置42における三元触媒等の排気浄化触媒の床温(以下、「排気浄化触媒担体温度」ともいう。)が活性温度に達していないが為に排気ガス中の有害成分を浄化し難い状況下においては、その有害成分の排出それ自体を抑えることのできる水素による燃焼がエミッション性能を向上させる上で効果的である。そのような状況下としては、機関始動時等の機関冷間時が代表的であるが、一旦活性化された排気浄化装置42の排気浄化触媒担体温度が例えば軽負荷運転等によって活性温度よりも低くなってしまったときも含まれる。
従って、本実施例1にあっては、その排気浄化装置42が活性化していない状況下において、上述した燃料改質装置50で改質燃料としての水素ガスを生成し、これを燃焼時の燃料にして運転が行えるように構成する。本実施例1においては、主燃料と同じ炭化水素系燃料を改質反応させることによって水素ガスを生成させる。この燃料改質装置50は当該技術分野における周知の構成により構築し得るものであり、例えば、本実施例1にあっては、炭化水素系燃料と酸素の混合気を水素ガス及び一酸化炭素ガスを主成分とした改質ガスへと改質し、これが吸気経路20に供給される以下に示す構成のものを適用する。以下に、本実施例1の燃料改質装置50について詳述する。
本実施例1の燃料改質装置50は、炭化水素系燃料と空気(酸素)から水素ガス及び一酸化炭素ガスが主成分の改質ガスを生成する燃料改質手段51と、この燃料改質手段51で生成された改質ガスを吸気経路20側へと導く改質ガス供給路52と、を備えている。
具体的に、その燃料改質手段51には、図2に示す如く、炭化水素系燃料と空気(酸素)を混合する混合部51aと、その炭化水素系燃料と空気(酸素)の混合気を改質反応させて水素ガス及び一酸化炭素ガスが主成分の改質ガスを生成する燃料改質触媒51bと、が設けられている。ここで、本実施例1の燃料改質触媒51bとしては、ヒータ等の加熱手段(図示略)を用いて触媒担体を加熱し、その触媒担体を改質反応可能な所定の温度まで昇温させることによって改質反応が始まる所謂電気加熱式の改質触媒を利用する。従って、本実施例1の燃料改質手段51には、その加熱手段に対して電源(例えば、図2に示す車輌のバッテリ81)からの電力を供給する電極51cと、この電極51cへの通電/非通電を電子制御装置70によって切り替えるオンオフ切替スイッチ51dと、が設けられている。尚、その加熱手段としては、バーナー等を使用してもよい。
また、本実施例1の燃料改質装置50は、上記の混合部51aに炭化水素系燃料の供給を行う燃料供給手段53を備えている。本実施例1の燃料供給手段53としては、例えば、図1に示す燃料ポンプ63と燃料供給通路64を介して供給された炭化水素系燃料を電子制御装置70の指示により混合部51aに噴射させる所謂燃料噴射弁を用いる。尚、その燃料ポンプ63については、上述した第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dに対して主燃料たる炭化水素系燃料を送出する燃料ポンプ61と共用化を図ってもよい。
ここで、炭化水素系燃料は、空気(酸素)が無ければ燃料改質触媒51bで改質反応されない。従って、炭化水素系燃料から改質ガスを生成させる為に、この燃料改質装置50は、空気を混合部51aに供給する空気供給手段を備えている。
本実施例1の空気供給手段は、全気筒の内の一部の気筒の筒内ガスを燃料改質装置50の混合部51aに供給可能な筒内ガス供給装置54と、その一部の気筒に対して空気のみを吸入させるべく制御を行う電子制御装置70と、で構成する。即ち、本実施例1の空気供給手段は、その一部の気筒をエアポンプ代わりに利用すべく構成したものである。ここでは、第1気筒11aをエアポンプとして利用させるべく構成した空気供給手段について例示するが、エアポンプ代わりに利用する対象の気筒としては、その第1気筒11aのみに限定するものではなく、また、必ずしも1つの気筒に限られるわけでもない。
本実施例1の筒内ガス供給装置54は、その第1気筒11aの筒内ガスの行き先を混合部51a側又は排気浄化装置42側に切り替えできるよう構成する。
先ず、この筒内ガス供給装置54には、その第1気筒11aの筒内ガスを混合部51aへと導く筒内ガス供給経路が形成されている。ここで例示する筒内ガス供給経路は、第1気筒11aの排気ポートと、排気マニホルド41における第1気筒11aの排気通路41aと、この排気通路41aを混合部51a内に連通させる連通路(以下、「筒内ガス供給通路」という。)54aと、で構成する。
また、この筒内ガス供給装置54には、その排気通路41aへと排出された第1気筒11aの筒内ガスの流路を筒内ガス供給通路54a又は集合部41eの何れか一方に切り替える筒内ガス流路切替手段54bが設けられている。例えば、この筒内ガス流路切替手段54bとしては、排気通路41aと筒内ガス供給通路54aを連通させると共にこれらと集合部41eを遮断させる第1状態と、排気通路41aと集合部41eを連通させると共にこれらと筒内ガス供給通路54aを遮断させる第2状態と、を電子制御装置70の指示により切り替え可能な所謂三方弁を利用する。その電子制御装置70は、燃料改質装置50の作動中に筒内ガス流路切替手段54bを第1状態へと切り替えさせ、燃料改質装置50の停止中に筒内ガス流路切替手段54bを第2状態へと切り替えさせる。
ここで、本実施例1の電子制御装置70は、その第1状態へと筒内ガス流路切替手段54bを切り替えることにより第1気筒11aの筒内ガスを混合部51aに導く。従って、その際の筒内ガスが空気となるように、この電子制御装置70は、その切り替え時に第1気筒11aの第1主燃料噴射装置30aを停止させるよう構成する。
このように、本実施例1にあっては、第1気筒11aへの主燃料の噴射を停止させ、更に、その第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させることによって、その第1気筒11aを燃料改質装置50のエアポンプとして利用することができる。これが為、この燃料改質装置50においては、混合部51aに燃料が噴射されることによって改質ガスが生成され、この改質ガスが改質ガス供給路52を介して吸気経路20側に送られる。
ここで、本実施例1の内燃機関1においては、その改質ガスの生成時に第1気筒11aをエアポンプとして利用するので、その第1気筒11aに改質ガスが供給されてしまうと、混合部51aに供給される空気量が低下して改質ガスの生成量を減少させてしまう。そこで、本実施例1の燃料改質装置50においては、第2から第4の気筒11b〜11dのみに改質ガスが供給されるよう、図1に示す如く、第1気筒11aに改質ガス供給手段を設けず、第2から第4の気筒11b〜11dにのみ第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dを設ける。これら第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dは、電子制御装置70の指示によって噴射動作を行う燃料噴射弁であり、第2から第4の気筒11b〜11dの夫々の吸気ポート又は第2から第4の気筒11b〜11dの夫々の分流通路27b〜27dに配設する。
以下に、本実施例1の内燃機関1の動作について図3のフローチャートに基づき説明する。
先ず、本実施例1の電子制御装置70は、図1に示す排気温センサ43の検出信号に基づいて、排気浄化装置42の排気浄化触媒担体温度が所定温度(例えば、排気浄化触媒の活性温度)以上になっているか否か判定する(ステップST1)。本実施例1にあっては、排気浄化触媒担体温度と略同等の温度である排気浄化触媒通過直後の排気ガスの温度を検出可能な排気温センサ43を利用するが、その排気浄化触媒担体温度を直接検出できる温度センサを用いてもよい。
ここで、そのステップST1にて排気浄化触媒担体温度が所定温度に達していなければ、その電子制御装置70は、燃料改質手段51のオンオフ切替スイッチ51dを通電側に切り替えて、燃料改質触媒51bを所定温度(ここでは、改質反応可能な活性温度であって、例えば約400℃)まで上昇させる(ステップST2)。
しかる後、この電子制御装置70は、エアポンプとして作動させる一部の気筒(第1気筒11a)の第1主燃料噴射装置30aに対して動作停止指示を行い、この第1気筒11aへの主燃料の供給を停止させる(ステップST3)。
尚、そのステップST2とステップST3の動作は、何れを先に実行してもよく、また、同時に実行してもよい。
次に、本実施例1の電子制御装置70は、例えば図1に示すクランク角センサ15の検出信号に基づいて内燃機関1が始動中であるか否かを判定する(ステップST4)。そのクランク角センサ15は、クランクシャフト16の回転角(以下、「クランク角」という。)を検出可能なセンサであり、電子制御装置70が機関回転数等を算出する際に利用される。
ここで、この電子制御装置70は、内燃機関1が始動中でなければ、筒内ガス流路切替手段54bを第1状態へと切り替えて、第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させる(ステップST5)。そして、この電子制御装置70は、図示しないスタータを駆動制御してクランキングを実行させる(ステップST6)。
これにより、全ての気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)が順次動き出し、第1気筒11aにおいては、そのクランキングに伴ってピストン(図示略)が上下動すると共に第1吸気バルブ12a及び第1排気バルブ14aが夫々の開閉時期に開閉動作を行い、燃焼室内に吸入された空気を排気通路41aに排出する。即ち、機関始動前においては、クランキング動作によって第1気筒11aをエアポンプとして作動させる。その排出された空気は、筒内ガス供給通路54aを介して燃料改質装置50の混合部51aに供給される。尚、機関始動前においては他の気筒(第2から第4の気筒11b〜11d)もエアポンプとして作動するが、これらから排出された空気は排気経路40を経て外部に放出される。
続いて、この電子制御装置70は、燃料供給手段53を駆動制御して燃料改質装置50の混合部51aに炭化水素系燃料を供給させ、燃料改質手段51において改質ガスを生成させる(ステップST7)。この改質ガスは、改質ガス供給路52を介して第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dに送られる。
そこで、この電子制御装置70は、その第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dと第2から第4の点火プラグ13b〜13dを駆動制御し、第2から第4の気筒11b〜11dに改質ガスを供給して点火させる(ステップST8)。これにより、この内燃機関1は、改質ガスで始動されるので、機関始動時から優れたエミッション性能を確保することができる。しかる後、この電子制御装置70は、上記ステップST1に戻る。
一方、上記ステップST4の判定時点において内燃機関1が始動しているときには、この時既に主燃料の供給が停止されているので、点火も停止させれば第1気筒11aをエアポンプとして作動させることができる。従って、上記ステップST4にて機関始動中との判定が為された場合、この電子制御装置70は、第1気筒11aの第1点火プラグ13aの点火動作を停止させる(ステップST9)。そして、この電子制御装置70は、上記ステップST5と同様に、その第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させる(ステップST10)。これにより、その第1気筒11aの燃焼室には空気のみが吸入され、これがそのまま排気通路41aや筒内ガス供給通路54aを介して燃料改質装置50の混合部51aに供給される。
このときの電子制御装置70は、上記ステップST7にて改質ガスを生成させた後、上記ステップST8にてこの改質ガスを第2から第4の気筒11b〜11dに供給して点火させる。この際、その第2から第4の気筒11b〜11dにおける第2から第4の主燃料噴射装置30b〜30dの動作が停止させられていない場合には、これらを先に制御して主燃料の供給を停止させておく。これにより、この内燃機関1は、改質ガスでの始動直後であればこの改質ガスでの運転が継続され、また、炭化水素系燃料で運転されていたのであればこの炭化水素系燃料での運転状態から改質ガスでの運転に切り替えられる。
この電子制御装置70は、上述したステップST8の動作を経た後上記ステップST1に戻り、排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)に達するまで上記のステップST1〜ST10の動作を繰り返す。即ち、本実施例1の内燃機関1は、排気浄化装置42が活性化されていなければ、改質ガスでの運転によってエミッション性能を確保しながら、その燃焼後の排気ガスの温度を利用して排気浄化装置42を活性化させる。その排気浄化装置42の活性化後においては、改質ガスでの運転を継続させることも可能であるが、本実施例1にあっては主燃料での運転に切り替える。
そこで、本実施例1の電子制御装置70は、上記ステップST1にて排気浄化触媒担体温度が所定温度に達していると判定された際に、燃料改質装置50を停止させる(ステップST11)。本実施例1の燃料改質装置50の場合には、燃料供給手段53からの炭化水素系燃料の噴射と第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dからの改質ガスの噴射を夫々停止させ、且つ、筒内ガス流路切替手段54bを第2状態へと切り替えて、第1気筒11aの排気通路41aを筒内ガス供給通路54aから遮断させると共に集合部41eに接続させる。
そして、この電子制御装置70は、第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dと第1から第4の点火プラグ13a〜13dを駆動制御して主燃料(炭化水素系燃料)での運転を実行させる(ステップST12)。
このように、本実施例1の内燃機関1は、排気浄化装置42が活性化するまでは改質ガスで運転して良好なエミッション性能を確保すべく構成している。ここで、この内燃機関1においては、その改質ガス生成時に必要とされる空気を一部の気筒(ここでは、第1気筒11a)から供給することができる。即ち、この内燃機関1によれば、燃料改質装置50のみにしか利用されない特別なエアポンプを用意せずとも、そのエアポンプの機能を一部の気筒(ここでは、第1気筒11a)に持たせることができる。従って、この内燃機関1においては、複雑な機構からなる別個独立した構成のエアポンプが不要になるので、原価を低減させ且つエンジンコンパートメントへの搭載性を向上させることができ、更に、故障等が無い信頼性の高い燃料改質装置50の空気供給手段を構築することができる。
また、この内燃機関1のように一部の気筒を燃料改質装置50のエアポンプとして利用することによって、エアフロメータ23の計測値を利用して混合部51aに供給される空気量を把握することができる。即ち、その一部の気筒の吸入空気量がそのまま混合部51aへの空気量になるので、エアフロメータ23の検出信号から算出された全吸入空気量を気筒数(ここでは。「4」)で除算し、これにエアポンプとして利用する気筒数(ここでは。「1」)を乗算した値を混合部51aへの空気量として推定することができる。従って、この内燃機関1においては、燃料改質装置50専用の空気量の計測手段を用意せずとも、燃料改質触媒51bに供給させる炭化水素系燃料と空気の混合気の空燃比を制御することができる。更に、この内燃機関1においては、燃料改質装置50専用の空気量の計測手段が不要になるので、原価低減、エンジンコンパートメントへの搭載性や信頼性の向上を図ることができる。
ところで、本実施例1の内燃機関1においては、一部の気筒(ここでは、第1気筒11a)から図4に示す如く間欠的にしか空気が排出されないので、混合部51aへは連続的に空気を供給することができない。また、本実施例1にあっては、図4に示す如く、燃料供給手段53の噴射時期が混合部51aへの炭化水素系燃料の供給時期と一致する一方で、その一部の気筒からの空気の排出時期(換言すれば、第1排気バルブ14aの開弁時期)が混合部51aへの空気の供給時期と一致しない。これは、燃料供給手段53が混合部51aに炭化水素系燃料を直接噴射する構成を採っている一方、その一部の気筒の空気は排気通路41aや筒内ガス供給通路54aを経由しなければならず、混合部51aへと到達するまでに時間を要してしまうからである。従って、その炭化水素系燃料と空気の混合部51aへの供給時期を合わせなければ、それらの混合気の空燃比に大きな変動が生じ、時として改質ガスを生成できない可能性がある。
また、一般に機関回転数が高くなればなるほど一部の気筒からの空気の排出時間(換言すれば、第1排気バルブ14aの開弁時間)は短くなるので、その排出時間(厳密には、混合部51aへの供給時間)に合わせた期間だけ燃料供給手段53が燃料を噴射しなければ、その何れか一方の混合部51aへの供給が途切れたときに改質ガスが生成されなくなる。
ここで、第1排気バルブ14aの開弁時期や開弁時間はクランク角とTDC(Top Dead Center)信号から把握できるので、図1に示すクランク角センサ15とTDC信号センサ17の検出信号に基づいて第1気筒11aからの空気の排出時期や排出時間を知ることができる。また、排出後の空気の混合部51aへの到達時間は、設計値から明らかな排出後の混合部51aまでの経路長やその間の容積に基づいて知ることができる。
そこで、この内燃機関1の電子制御装置70には、炭化水素系燃料と空気の混合部51aへの供給時期と供給時間を同期させ、その炭化水素系燃料と空気が略同時期に略同期間だけ混合部51aへと供給されるよう燃料供給手段53の駆動時期及び駆動時間を制御させることが好ましい。具体的には、図4に示す如く、その空気の排出時期よりも所定時間(排出後の空気の混合部51aへの到達時間)だけ遅らせて燃料供給手段53に燃料の噴射を開始させ、その空気の排出時間と同等の時間だけ混合部51aへの空気の供給量に応じた所定量の燃料を噴射させる。その所定量とは、炭化水素系燃料や空気の何れも過多とならずに改質反応されるだけの燃料噴射量であることが望ましい。即ち、ここでは、空気の排出時期と排出時間に応じて間欠的に燃料供給手段53に所定量の燃料を噴射させ、変動の少ない改質反応に最適な空燃比へと制御された炭化水素系燃料と空気の混合気を形成させることが好ましい。
これにより、炭化水素系燃料又は空気の何れか一方のみが混合部51aに供給され、これが改質反応されずにそのまま第2から第4の気筒11b〜11dに供給されてしまう、という不都合を回避することができる。また、炭化水素系燃料又は空気の何れか一方が必要以上に多く混合部51aに供給され、その余った炭化水素系燃料又は空気の何れかが改質反応されずにそのまま第2から第4の気筒11b〜11dに供給されてしまう、という不都合も回避することができる。従って、このように燃料の噴射時期及び噴射期間の適正化が図られた内燃機関1においては、炭化水素系燃料と空気からなる混合気を改質反応が可能になる適正な空燃比に制御して、適切に改質ガスを生成することができる。これが為、この内燃機関1によれば、空気のみが第2から第4の気筒11b〜11dに吸入されてしまうことによるトルク不足やトルク変動を防ぐことができ、また、炭化水素系燃料のみが第2から第4の気筒11b〜11dに吸入されてしまうことによるエミッション性能の悪化を防ぐことができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例2を図5から図7に基づいて説明する。その図5の符号100は、本実施例2の内燃機関を示す。
前述した実施例1においても説明したように、その実施例1の内燃機関1においては、エアポンプとして作動させる一部の気筒(第1気筒11a)が間欠的にしか空気を排出しないので、混合部51aに連続して空気が供給されない。これが為、この実施例1の内燃機関1においては、前述したように燃料の噴射時期及び噴射期間を適正に制御しなければ、炭化水素系燃料と空気からなる混合気の空燃比に大きな変動を生じさせてしまうので、改質ガスが生成されない可能性があるのみならず、これが生成されたとしても時間軸上で観た改質ガスの生成量がまばらになってトルク変動を引き起こしてしまう虞がある。また、仮にそのような燃料の噴射時期等の適正な制御を行ったとしても、空気の排出時と未排出時とがあることに変わりはないので、結局の所、時間軸上で観た改質ガスの生成量の変動を完全に解消することはできない。更に、その実施例1の内燃機関1においては、一部の気筒から排出される空気量に応じて改質ガスの生成量が決められてしまうので、その生成量を所望の運転状態に応じて制御することができない。
そこで、本実施例2の内燃機関100は、エアポンプとして作動している一部の気筒の空気の吐出時期に影響されることなく、混合部51aに対して適正な量の空気を連続的に供給できるよう、前述した実施例1の内燃機関1において燃料改質装置50を図5に示す燃料改質装置150へと変更して構成する。
具体的に、本実施例2の燃料改質装置150は、実施例1の燃料改質装置50の構成要素たる空気供給手段(筒内ガス供給装置54)を図5に示す筒内ガス供給装置154に置き換えたものである。その筒内ガス供給装置154は、エアポンプとして作動させた一部の気筒(本実施例2にあっても第1気筒11aを例示する)からの筒内ガス(空気)を混合部51aに導く実施例1と同様の筒内ガス供給通路54aと筒内ガス流路切替手段54bを備え、更に、その筒内ガス(空気)を所定量貯留した後で混合部51aに所望された量だけ供給可能な筒内ガス貯留手段を備えている。
ここで、その筒内ガス貯留手段は、筒内ガスを貯留する筒内ガス貯留タンク54cと、この筒内ガス貯留タンク54cから混合部51aへの筒内ガスの流量を調節する筒内ガス流量制御手段54dと、その筒内ガス貯留タンク54c内の筒内ガスの逆流を防ぐ逆止弁54eと、を筒内ガス供給通路54a上に備えて構成する。その筒内ガス流量制御手段54dとしては、例えば、電子制御装置70の指示により筒内ガス供給通路54aを全閉状態から全開状態まで無段階に可変制御可能な流量制御弁を使用する。即ち、この筒内ガス貯留手段は、筒内ガス流量制御手段54dの開弁角度を適宜調節することによって、予め筒内ガス貯留タンク54c内に貯留された空気を適正な量で連続的に混合部51aへと供給させるものである。
ところで、本実施例2にあっては、改質ガスを生成させる前に予め所定量の空気を筒内ガス貯留タンク54cに貯留させておく。例えば、その筒内ガス貯留タンク54cには、少なくとも1サイクル以上内燃機関100を運転させることのできる改質ガスが生成可能な量だけ空気を貯留しておく。このような空気量(所定量)を貯留させる為、本実施例2の筒内ガス貯留手段は、例えば、少なくともクランキングを始めてから所定時間だけ貯留動作(筒内ガス流量制御手段54dの全閉制御)を実行してもよく、また、筒内ガス貯留タンク54c内がその空気量(所定量)に対応する所定圧になるまで貯留動作を実行してもよい。
以下に、本実施例2の内燃機関100の動作について図6のフローチャートに基づき説明する。尚、その動作の大半は前述した実施例1と同様に為されるので、ここでは、その相違点を中心に説明する。
先ず、本実施例2の電子制御装置70は、実施例1と同様に、排気浄化装置42の排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)以上になっているか否か判定し(ステップST1)、所定温度に達していなければ、燃料改質触媒51bを所定温度(改質反応可能な活性温度)まで上昇させて(ステップST2)、エアポンプとして作動させる一部の気筒(第1気筒11a)への主燃料の供給を停止させる(ステップST3)。
そして、本実施例2の電子制御装置70は、筒内ガス供給装置154の筒内ガス流量制御手段54dを全閉制御して(ステップST21)、筒内ガス貯留タンク54c内の筒内ガスが混合部51aに漏れ入らないよう当該筒内ガス貯留タンク54cよりも下流の筒内ガス供給通路54aを遮断する。ここで、このステップST21において筒内ガス流量制御手段54dが既に全閉状態にある場合には、その筒内ガス流量制御手段54dに全閉状態を保持させて、その下流の筒内ガス供給通路54aの遮断状態を保たせる。
尚、そのステップST2,ステップST3及びステップST21の動作は、何れを先に実行してもよく、また、同時に実行してもよい。
次に、この電子制御装置70は、実施例1と同様に内燃機関1が始動中であるか否かを判定する(ステップST4)。そして、この電子制御装置70は、実施例1と同様に、機関始動中でなければ、第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させて(ステップST5)、クランキングを実行させる(ステップST6)。
これにより、本実施例2の内燃機関100においては、その第1気筒11aが実施例1と同様にエアポンプとして作動し、その燃焼室内に吸入された空気が排気通路41aに排出されて筒内ガス供給通路54a上の筒内ガス貯留タンク54cに貯留される。
しかる後、本実施例2の電子制御装置70は、その筒内ガス貯留タンク54c内に所定量の空気が存在しているか否か判定し(ステップST22)、ここで否定判定された場合には所定量の空気が貯留されるまで筒内ガス流量制御手段54dを全閉制御したままこの判定を繰り返す。
このステップST22で肯定判定された場合、この電子制御装置70は、燃料供給手段53を噴射制御すると共に筒内ガス流量制御手段54dを開弁制御して混合部51aに炭化水素系燃料と筒内ガス貯留タンク54c内の空気を供給させ、燃料改質手段51において改質ガスを生成させる(ステップST23)。
その際の燃料供給手段53と筒内ガス流量制御手段54dは、第2から第4の気筒11b〜11dでの燃焼に求められる改質ガス量に応じた量の炭化水素系燃料と空気を各々供給すべく駆動制御される。また、その際の燃料供給手段53と筒内ガス流量制御手段54dは、実施例1と同様に炭化水素系燃料と空気の混合部51aへの供給時期と供給時間が同期されるよう駆動制御する。ここでは、筒内ガス貯留タンク54cから連続して空気を供給させるので、炭化水素系燃料も連続して噴射させる。尚、筒内ガス流量制御手段54dの開閉を繰り返すことで筒内ガス貯留タンク54cから間欠的に空気を供給させることも可能なので、かかる場合には炭化水素系燃料も間欠的に噴射させる。
本実施例2にあっても、その生成された改質ガスは改質ガス供給路52を介して第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dに送られる。従って、本実施例2の電子制御装置70は、実施例1と同様に、その第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dと第2から第4の点火プラグ13b〜13dを駆動制御して、第2から第4の気筒11b〜11dを改質ガスで運転させる(ステップST8)。これにより、この内燃機関1は、改質ガスによる優れたエミッション性能を確保したまま始動される。しかる後、この電子制御装置70は、上記ステップST1に戻る。
一方、この電子制御装置70は、上記ステップST4にて機関始動中と判定された場合にも、実施例1と同様に、第1気筒11aの第1点火プラグ13aの点火動作を停止させた後(ステップST9)、その第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させる(ステップST10)。これにより、その第1気筒11aの燃焼室には空気のみが吸入され、これがそのまま排気通路41aや筒内ガス供給通路54aを介して筒内ガス貯留タンク54cに貯留される。
本実施例2の電子制御装置70は、その後上記ステップST22に進み、その筒内ガス貯留タンク54c内に所定量の空気が存在していなければ、所定量の空気が貯留されるまで筒内ガス流量制御手段54dを全閉制御したままこのステップST22の判定を繰り返し、その筒内ガス貯留タンク54c内に所定量の空気が存在していれば、上記ステップST23,ST8に進んでこの内燃機関100を改質ガスで運転させる。その際、この内燃機関100は、改質ガスでの始動直後であればこの改質ガスでの運転が継続され、また、炭化水素系燃料で運転されていたのであればこの炭化水素系燃料での運転状態から改質ガスでの運転に切り替えられる。
この本実施例2の電子制御装置70においても、上述したステップST8の動作を経た後上記ステップST1に戻り、排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)に達するまで上記の動作を繰り返す。即ち、この内燃機関100においても、排気浄化装置42が活性化されていないときには、改質ガスでの運転によってエミッション性能を確保しながら、その燃焼後の排気ガスの温度を利用して排気浄化装置42を活性化させる。その排気浄化装置42の活性化後においては、改質ガスでの運転を継続させることも可能であるが、本実施例2にあっても、ここでは主燃料での運転に切り替える。
本実施例2の電子制御装置70は、上記ステップST1にて排気浄化触媒担体温度が所定温度に達していると判定された際、実施例1と同様に燃料改質装置50を停止させ(ステップST11)、全気筒を主燃料(炭化水素系燃料)で運転させる(ステップST12)。そのステップST11においては、本実施例2の燃料改質装置150の場合、燃料供給手段53からの炭化水素系燃料の噴射を停止させると共に筒内ガス流量制御手段54dを全閉制御し、第2から第4の改質ガス供給手段55b〜55dからの改質ガスの噴射を夫々停止させる。更に、筒内ガス流路切替手段54bを第2状態へと切り替えて、第1気筒11aの排気通路41aを筒内ガス供給通路54aから遮断させると共に集合部41eに接続させる。
このように、本実施例2の内燃機関100は、改質ガス生成時に要する空気を一部の気筒(ここでは、第1気筒11a)から供給させるよう構成しているので、実施例1の内燃機関1と同様の効果を奏することができる。
また、この内燃機関100は、その一部の気筒がエアポンプとして作動された際の空気を貯留して所望された量だけ混合部51aに供給する筒内ガス貯留手段を備えているので、そのエアポンプとしての間欠的な作動時期(空気の吐出時期)に影響されることなく、混合部51aに対して適正な量の空気を連続的に供給することができる。従って、この内燃機関100によれば、炭化水素系燃料と空気からなる混合気の空燃比を変動させることなく適切に制御することができるので、所望の運転状態等に応じて必要とされる量の改質ガスを適切な時期に生成させることができる。これが為、この内燃機関100においては、改質ガスの生成量や生成時期(換言すれば、改質ガスの供給量や供給時期)の変動を抑制してトルク変動を抑えることができる。
ところで、上述した本実施例2においては、内燃機関100を始動させる際に所定量の空気が筒内ガス貯留タンク54c内に貯留されていない状況を考慮して、機関始動前から第1気筒11aをエアポンプとして作動させる為のクランキングを行っている。即ち、上述した本実施例2においては、内燃機関100の始動に要する改質ガスを生成する為の空気を筒内ガス貯留タンク54cに溜めることができるように、クランキング動作を通常の機関始動時(例えば、一般的な炭化水素系燃料で運転させる際の機関始動時)よりも長めに行っている。これと同様のことは、前述した実施例1の内燃機関1においてもいえ、その始動に要する改質ガスを生成する為の空気が混合部51aに正しく供給されるように、通常の機関始動時よりも長めにクランキング動作を行っている。従って、この本実施例2の内燃機関100や実施例1の内燃機関1においては、その長くなったクランキング時間の分だけ始動時間が長くなり、また、車輌のバッテリ81の蓄電量を大幅に減少させてしまう。
そこで、上述した本実施例2の内燃機関100において、機関始動中に予め所定量の空気を筒内ガス貯留タンク54cに貯留させておくよう電子制御装置70の制御機能等を設定しておくことが好ましい。
ここで、機関始動中に貯留させておくとは言っても、筒内ガス貯留タンク54c内の空気を使用し続けている改質ガスでの運転中に実行するのは好適ではない。また、大きな出力トルクが必要とされる高負荷運転時や加速運転時等に一部の気筒を殺してまで実行するのも好ましくない。従って、ここでの筒内ガス貯留タンク54cへの空気貯留条件としては、改質ガスを生成する必要の無い主燃料(炭化水素系燃料)での運転時であって、然程大きな出力トルクが必要とされないアイドル回転時、軽中負荷運転時や減速運転時を設定する。
以下に、この場合の本実施例2の内燃機関100の動作について図7のフローチャートに基づき説明する。
先ず、ここでの電子制御装置70は、筒内ガス貯留タンク54c内に所定量の空気が存在しているか否か判定し(ステップST31)、既に所定量の空気が貯留されていれば本動作を一旦終了させる。
一方、この電子制御装置70は、そのステップST31にて否定判定された場合、上述した筒内ガス貯留タンク54cへの空気貯留条件に合致するか否か判定して(ステップST32)、空気貯留条件でなければ本動作を一旦終了させる。
ここで、この電子制御装置70は、そのステップST32にて空気貯留条件と判定された場合、エアポンプとして作動させる一部の気筒(第1気筒11a)における第1主燃料噴射装置30aからの主燃料(炭化水素系燃料)の噴射と第1点火プラグ13aの点火動作を停止させる(ステップST33)。
そして、この電子制御装置70は、上述したステップST21と同様に筒内ガス流量制御手段54dを全閉制御して(ステップST34)、更に、上述したステップST5と同様に筒内ガス流路切替手段54bを第1状態に切り替えて、第1気筒11aの排気通路41aを集合部41eから遮断させると共に筒内ガス供給通路54aに接続させる(ステップST35)。
これにより、この内燃機関100においては、その第1気筒11aがエアポンプとして作動して、その燃焼室内に吸入された空気が排気通路41aを介して筒内ガス供給通路54a上の筒内ガス貯留タンク54cに貯留される。かかる動作は、ステップST31で肯定判定が為されるまで繰り返される。
このように、この内燃機関100においては、アイドル回転時等の所定の時期に筒内ガス貯留タンク54cへと空気を貯留するので、出力トルクを犠牲にしないで済む。そして、この内燃機関100においては、そのようにして予め筒内ガス貯留タンク54cに空気を貯留しておくので、第1気筒11aから空気が排出されるのを待つことなく、また、その第1気筒11aから排出された空気が貯留されるのを待つことなく、改質ガスの生成が必要なときに即座に混合部51aへと空気を供給することができる。従って、この内燃機関100によれば、直ぐに改質ガスを生成し、これを燃料にして運転することができるので、排気浄化装置42の早期活性化が可能になる。更に、この内燃機関100においては、機関始動時に空気の生成や貯留の為の無駄なクランキング時間を無くすことができるので、改質ガスを燃料にする際の機関始動時間の短縮が図れ、また、バッテリ81の消費電力を抑えることができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例3を図8に基づいて説明する。
本実施例3は、前述した実施例1,2の内の何れかの内燃機関1,100において、第1から第4の吸気バルブ12a〜12dの開閉時期を制御可能な吸気バルブ制御装置と、第1から第4の排気バルブ14a〜14dの開閉時期を制御可能な排気バルブ制御装置と、を設け、その夫々の開閉時期の適正化を図ることによってエアポンプとして作動させる一部の気筒(本実施例3においても第1気筒11aを例示する)のポンプ効率を向上させたものである。
ここで、その吸気バルブ制御装置や排気バルブ制御装置は、当該技術分野において周知の構成によって構築されたものであり、バルブ開閉時期に加えてバルブリフト量についても制御し得る所謂可変バルブタイミング・リフト機構であってもよい。ここで例示する吸気バルブ制御装置や排気バルブ制御装置としては、電子制御装置70の指示に従いカムシャフトを軸線方向にずらしてプロフィールの異なるカムへと切り替える構成のものが挙げられる。
本実施例3にあっては、一部の気筒(第1気筒11a)をエアポンプとして作動させる際に、図8に示す如く、この一部の気筒でバルブオーバーラップ期間が零又は負になる(即ち、バルブオーバーラップ期間が無くなる)よう電子制御装置70に吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を制御させる。この図8は、その一部の気筒の第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14a(厳密には、第1から第4の吸気バルブ12a〜12dと第1から第4の排気バルブ14a〜14d)の作動線の一例を示すものであり、全ての気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)で燃焼動作させる通常燃焼時の作動線について破線で示す一方、一部の気筒(第1気筒11a)をエアポンプとして作動させる際の全気筒の作動線を実線で示している。
具体的に、本実施例3の電子制御装置70は、第1気筒11aをエアポンプとして作動させる際に、その第1吸気バルブ12aを吸気TDC(Top Dead Center)後に開弁させ且つ吸気BDC(Bottom Dead Center)前に閉弁させると共に、その第1排気バルブ14aを排気BDC後に開弁させ且つ排気TDC前に閉弁させる。尚、ここでは、通常燃焼時にバルブオーバーラップ期間を設けて第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aを開閉させている。
これにより、その第1気筒11aにおいては、エアポンプとして作動しているときに第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aが同時期に開弁しなくなるので、排気行程(吐出行程)中に空気を吸気側へと逆流させずに済む。即ち、エアポンプとして作動しているときの第1気筒11aは、燃焼室に吸入した全ての空気を排出させることができる。従って、この本実施例3の如き内燃機関1,100によれば、その一部の気筒(第1気筒11a)のエアポンプとしてのポンプ効率を高めることができる。
ここで、本実施例3の如き複数の気筒のバルブ開閉時期等を一括して調節可能な吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置に替えて、後述する実施例4における夫々気筒毎に吸気バルブの開閉時期等を調節可能な吸気バルブ制御装置と排気バルブの開閉時期等を調節可能な排気バルブ制御装置を用いることもできる。そして、この実施例4の吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を用いる場合、一部の気筒(第1気筒11a)をエアポンプとして作動させる際に、少なくともこの一部の気筒のバルブオーバーラップ期間が無くなるよう当該一部の気筒の吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を上記の如く制御する。これにより、残りの気筒(第2から第4の気筒11b〜11d)の吸入効率や燃焼効率等を犠牲にすることなく、その一部の気筒(第1気筒11a)のエアポンプとしてのポンプ効率を高めることができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例4を図9に基づいて説明する。
本実施例4は、前述した実施例1,2の内の何れかの内燃機関1,100において、エアポンプとして作動させる一部の気筒(本実施例4にあっても第1気筒11aを例示する)の第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aの開閉時期を各々個別に制御可能な吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を設け、この一部の気筒の第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aの開閉時期を夫々適正化させることによって当該一部の気筒がエアポンプとして作動される際のポンプ効率を向上させたものである。
本実施例4の吸気バルブ制御装置や排気バルブ制御装置は、第1から第4の吸気バルブ12a〜12dや第1から第4の排気バルブ14a〜14dの開閉時期を夫々気筒毎に独立して制御し得るものである。例えば、この種の吸気バルブ制御装置や排気バルブ制御装置としては、第1から第4の吸気バルブ12a〜12dや第1から第4の排気バルブ14a〜14dを個別に電磁駆動可能な構成(所謂電磁駆動弁等)が考えられる。これら各気筒の吸気バルブ制御装置や排気バルブ制御装置は、バルブ開閉時期に加えてバルブリフト量についても制御し得るものであってもよい。
本実施例4にあっては、一部の気筒(第1気筒11a)をエアポンプとして作動させる際に、図9に示す如く、クランクシャフト16が一回転する度に当該一部の気筒で吸気行程と排気行程を行わせるよう電子制御装置70に当該一部の気筒の吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を制御させる。この図9は、その一部の気筒の第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aの開閉時期の一例を示すものであり、この一部の気筒を燃焼動作させる際のバルブ開閉時期とエアポンプとして作動させる際のバルブ開閉時期を示している。
これにより、その第1気筒11aにおいては、エアポンプとして作動しているときにクランク角一回転毎に空気が燃焼室内へと吸入されて排気ポートへと排出される。即ち、エアポンプとして作動しているときの第1気筒11aにおいては、摩擦損失しか発生しない圧縮行程と膨張行程を無くして、ピストンの全ての往復運動動作をエアポンプの動作として機能させることができる。従って、この本実施例4の如き内燃機関1,100によれば、その一部の気筒(第1気筒11a)においてのエアポンプとしてのポンプ効率を高めることができる。また、その内燃機関100においては、実施例2よりも短い時間で筒内ガス貯留タンク54c内に空気を貯留させることができるので、例えば、短時間の減速動作であっても所定量の空気を貯留させ易くなる。
ここで、この本実施例4においても、図9に示す如く、前述した実施例3と同様にその一部の気筒でバルブオーバーラップ期間が無くなるよう当該一部の気筒の吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を制御させることが好ましい。これにより、この一部の気筒(第1気筒11a)においては、エアポンプとして作動しているときに第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aが同時期に開弁しなくなり、排気行程(吐出行程)中に空気を吸気側へと逆流させないので、エアポンプとしてのポンプ効率を更に高めることができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例5を図10に基づいて説明する。
図10の符号200は、本実施例5の内燃機関を示す。この本実施例5の内燃機関200は、前述した実施例1の内燃機関1において、一部の気筒(本実施例5にあっても第1気筒11aを例示する)に対しての主燃料の供給手段たる第1主燃料噴射装置30aと第1点火プラグ13aを取り除き、更に、その一部の気筒の燃焼室内と燃料改質装置250の混合部51a内を直接的に連通させることによって、その一部の気筒をエアポンプとしてのみ使用させるよう構成したものである。
具体的に、本実施例5の内燃機関200においては、その一部の気筒(第1気筒11a)以外の残りの気筒(第2から第4の気筒11b〜11d)の燃焼室から排出された排気ガスを浄化して大気へと放出させる排気経路240を構築する一方、その一部の気筒の筒内ガス(空気)を燃料改質装置250の混合部51aに供給させる筒内ガス供給装置254を構築する。ここで、本実施例5の燃料改質装置250は、実施例1の燃料改質装置50において、その筒内ガス供給装置54を図10に示す筒内ガス供給装置254へと置き換えたものである。
本実施例5の排気経路240は、実施例1の排気経路40における全気筒11a〜11d用の排気マニホルド41を図10に示す第2から第4の気筒11b〜11d用の排気マニホルド241に置き換えて構成したものである。従って、その排気マニホルド241は、第2から第4の気筒11b〜11dの各燃焼室から排出された排気ガスを一経路に纏めて排気浄化装置42へと送るよう成形されている。
また、本実施例5の筒内ガス供給装置254は、吸気マニホルド27における第1気筒11aの分流通路27a,その第1気筒11aの吸気ポート,第1吸気バルブ12a,第1排気バルブ14a,その第1気筒11aの排気ポート,及びこの排気ポートと混合部51aとを連通させる筒内ガス供給通路254a等によって構成する。これにより、その第1気筒11aにおいては、第1吸気バルブ12aの開弁に伴い燃焼室内に空気が吸入され、その空気が第1排気バルブ14aの開弁に伴い排出されて混合部51aへと送られる。
このように、本実施例5の内燃機関200においても、燃料改質装置250のみにしか利用されない特別なエアポンプを用意せずとも、その一部の気筒(ここでは、第1気筒11a)をエアポンプとして作動させることができるので、実施例1の内燃機関1と同様の効果を奏することができる。
ところで、本実施例5の筒内ガス供給装置254は、残りの気筒(第2から第4の気筒11b〜11d)と同じ時期に第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aを開閉させてしまうと、改質ガスの生成を必要としないときにも空気が混合部51aに供給されてしまい、その行き場を失って筒内ガス供給通路254a等の破損を引き起こす可能性がある。従って、その不要な空気を混合部51aへと供給させないように構成することが好ましい。
そこで、本実施例5の内燃機関200は、例えば、筒内ガス供給通路254aと吸気経路20を連通させる連通路と、この連通路を開閉可能な開閉弁と、を設け、改質ガスの生成を必要としないときに開閉弁を開いて筒内ガス供給通路254aの空気を吸気経路20にパイパスさせてもよい。また、この内燃機関200において前述した実施例4と同様の吸気バルブ制御装置と排気バルブ制御装置を一部の気筒(第1気筒11a)に設け、改質ガスの生成が必要とされるときだけ第1吸気バルブ12aと第1排気バルブ14aを開閉させてもよい。
ここで、本実施例5の筒内ガス供給装置254は、前述した実施例2〜4に適用してもよく、これにより実施例2〜4と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例6を図11から図13に基づいて説明する。その図11の符号300は、本実施例6の内燃機関を示す。
本実施例6の内燃機関300は、過給機の過給空気が混合部51aへと供給されるように燃料改質装置350の空気供給手段(後述する空気供給装置354)を構成したものである。
最初に、この内燃機関300の構成について説明する。この内燃機関300は、実施例1の内燃機関1において、その吸気経路20と排気経路40の間に第1から第4の気筒11a〜11dの燃焼室内へと大量の空気を強制的に供給する排気ターボ過給機90を配備し、更に、その燃料改質装置50を図11に示す燃料改質装置350に変更したものである。
先ず、本実施例6の排気ターボ過給機90は、図11及び図12に示す如く、排気マニホルド41と排気浄化装置42の間に配置したタービン91と、このタービン91と同期して回転する回転軸92と、この回転軸92を介してタービン91と共に回転する吸気経路20上のコンプレッサ93と、その回転軸92を保持する軸受け94と、を備えている。そのコンプレッサ93は、吸気通路21と過給空気供給通路28との間に配置され、その過給空気供給通路28を介して過給空気をスロットルバルブ24側へと送出する。
続いて、本実施例6の燃料改質装置350について詳述する。この燃料改質装置350は、実施例1の燃料改質装置50において、その筒内ガス供給装置54を図11に示す空気供給装置354へと置き換え、更に、生成した改質ガスを第1気筒11aへと供給させる第1改質ガス供給手段55aを設けたものである。
ここで、本実施例6の空気供給装置354は、過給空気供給通路28と混合部51aを連通させる過給空気バイパス通路354aと、この過給空気バイパス通路354aを流れる空気の流量を調節する空気流量制御手段354bと、を備えて構成する。その空気流量制御手段354bとしては、例えば、電子制御装置70の指示により過給空気バイパス通路354aを全閉状態から全開状態まで無段階に可変制御可能な流量制御弁を使用する。即ち、この空気供給装置354は、空気流量制御手段354bの開弁角度を適宜調節することによって、過給空気供給通路28を流れる過給空気の一部を分流させて必要な量だけ混合部51aへと供給するものである。
このように、本実施例6の内燃機関300においては、燃料改質装置350が空気を必要とするときに、排気ターボ過給機90で生成した過給空気の一部を燃料改質触媒51bで改質反応させる際の空気として利用する。
しかしながら、一般に、機関始動時、低負荷運転領域や低回転運転領域には排気エネルギが無い又は少ないので、排気ターボ過給機90は、過給圧を上げることができず、過給空気を生成することができない。従って、機関始動時等の如く排気ガスによる過給圧の上昇を期待できない状況下においては、空気流量制御手段354bを全開にしたとしても混合部51aに空気が供給されず、改質ガスを生成することができない。
そこで、本実施例6にあっては、回転軸92を電子制御装置70の指示に従い所望の回転数で回転させ、これによりコンプレッサ93の回転数を上昇させて過給圧を高める図12に示す過給補助モータ95を排気ターボ過給機90に設け、上記のような排気ガスによる過給圧の上昇が期待できない状況下で燃料改質装置350が空気を必要とするときに、過給補助モータ95の駆動力で過給圧を上昇させる。即ち、本実施例6の内燃機関300においては、電動アシスト機能付き排気ターボ過給機90を配設して、燃料改質装置350が空気を必要とするときに必ず混合部51aへと空気が供給されるよう構成する。
例えば、その過給補助モータ95は、電子制御装置70が図12に示すオンオフ切替スイッチ96を切り替えることで電源(例えば、図12に示す車輌のバッテリ81)からの電力が供給され、その電力に応じた回転数で回転軸92を回転させる。尚、その回転数は、予め設定された固定のものであってもよく、適宜変更し得るものであってもよい。
ここで、本実施例6の電子制御装置70には、過給補助モータ95の駆動を必要とする条件(以下、「過給補助条件」という。)に合致しているか否か判定させる。例えば、ここでは、過給圧が所定圧力よりも低いときを過給補助条件として設定する。その所定圧力とは、例えば、改質ガスの生成に要する量の空気を過給空気供給通路28から過給空気バイパス通路354aへと分流させることが可能な最下限の過給圧のことをいい、予め実験やシミュレーションにより求めておく。従って、本実施例6の電子制御装置70には、過給圧が所定圧力よりも低いときに過給補助モータ95を駆動させ、その過給圧を所定圧力まで上昇させる。
ところで、本実施例6においては内燃機関300の運転状況やエアフロメータ23の検出値から推定して過給圧を求めさせるが、その過給圧については、過給空気供給通路28やコンプレッサ93に設けた図示しない圧力センサの検出信号から求めてもよい。
また、本実施例6の電子制御装置70には、排気ガスによる過給圧と過給補助モータ95による過給圧を合わせた全過給圧が上記の所定圧力を保つように過給補助モータ95の駆動力(換言すれば、過給補助モータ95への供給電力)を制御させる。即ち、ここでは、排気エネルギが小さければ過給補助モータ95の駆動力を大きくし、排気エネルギが大きければ過給補助モータ95の駆動力を小さくする。これにより、この内燃機関300においては、排気エネルギが大きくなるにつれて過給補助モータ95の駆動力が低下するので、過度の過給圧の上昇を防ぐと共に、消費電力を低下させて燃料消費率の悪化を防ぐことができる。
以下に、本実施例6の内燃機関300の動作について図13のフローチャートに基づき説明する。
先ず、本実施例6の電子制御装置70は、例えば前述した実施例1と同様に、排気浄化装置42の排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)以上になっているか否か判定し(ステップST41)、所定温度に達していなければ、燃料改質触媒51bを所定温度(改質反応可能な活性温度)まで上昇させる(ステップST42)。そして、本実施例6の電子制御装置70は、空気流量制御手段354bを開弁制御して過給空気供給通路28と混合部51aとを連通させる(ステップST43)。
尚、そのステップST42及びステップST43の動作は、何れを先に実行してもよく、また、同時に実行してもよい。
続いて、この電子制御装置70は、過給補助条件(過給圧が所定圧力よりも低い)か否かを判定する(ステップST44)。
ここで、その過給補助条件に合致していれば、この電子制御装置70は、内燃機関300の運転状況やエアフロメータ23の検出値から全過給圧を推定し、その全過給圧を所定圧力まで上昇させる為に必要な過給補助モータ95の駆動力を算出して(ステップST45)、この過給補助モータ95を駆動させる(ステップST46)。
これにより、全過給圧が所定圧力まで上昇し、過給空気供給通路28を流れる過給空気は、過給空気バイパス通路354aへ分流した後に、空気流量制御手段354bの開弁角度に応じた流量で混合部51aに流入する。即ち、排気ガスのみでは低い過給圧しか得られないときに、全過給圧を過給補助モータ95の駆動力で増加させ、混合部51aへの供給空気量を確保することができる。
そこで、この電子制御装置70は、燃料供給手段53を駆動制御して混合部51aに炭化水素系燃料を供給させ、燃料改質手段51において改質ガスを生成させる(ステップST47)。この改質ガスは、改質ガス供給路52を介して第1から第4の改質ガス供給手段55a〜55dに送られる。この電子制御装置70は、その第1から第4の改質ガス供給手段55a〜55dと第1から第4の点火プラグ13a〜13dを駆動制御し、第1から第4の気筒11a〜11dに改質ガスを供給して点火させる(ステップST48)。
これにより、この内燃機関300は、機関始動前であれば改質ガスで始動されるので、機関始動時から優れたエミッション性能を確保することができる。また、機関始動中においては、改質ガスでの運転に切り替えられ、その改質ガスによる優れたエミッション性能を確保することができる。しかる後、この電子制御装置70は、上記ステップST41に戻る。
一方、上記ステップST44の判定時に過給補助条件に合致していなければ(即ち、排気ガスのみで所定圧力の過給圧になっていれば)、この電子制御装置70は、排気ガスのみで十分な過給圧を得ることができるので、過給補助モータ95を停止させる(ステップST49)。ここでは、その過給補助モータ95が駆動していればこれが停止され、その過給補助モータ95が既に停止状態にあればその状態を保持させる。
その際、この内燃機関300においては、過給空気供給通路28を流れる過給空気が過給空気バイパス通路354aを介して、空気流量制御手段354bの開弁角度に応じた流量で混合部51aに供給される。従って、この電子制御装置70は、上記ステップST47,ST48に進んで全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)を改質ガスで運転させる。この内燃機関300は、改質ガスでの始動直後であればこの改質ガスでの運転が継続され、また、炭化水素系燃料で運転されていたのであればこの炭化水素系燃料での運転状態から改質ガスでの運転に切り替えられる。
この電子制御装置70は、上述したステップST48の動作を経た後上記ステップST41に戻り、排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)に達するまで上記のステップST41〜ST49の動作を繰り返す。即ち、本実施例6の内燃機関300についても、排気浄化装置42が活性化されていなければ、改質ガスでの運転によってエミッション性能を確保しながら、その燃焼後の排気ガスの温度を利用して排気浄化装置42を活性化させる。その排気浄化装置42の活性化後においては、改質ガスでの運転を継続させることも可能であるが、本実施例6にあっては主燃料での運転に切り替える。
そこで、本実施例6の電子制御装置70は、上記ステップST41にて排気浄化触媒担体温度が所定温度に達していると判定された際に、燃料改質装置350を停止させる(ステップST50)。本実施例6の燃料改質装置350の場合には、燃料供給手段53からの炭化水素系燃料の噴射と第1から第4の改質ガス供給手段55a〜55dからの改質ガスの噴射を夫々停止させ、且つ、空気流量制御手段354bを閉弁制御して過給空気供給通路28と混合部51aとの間を遮断させる。また、その際、過給補助モータ95が駆動していれば、これも停止させる。
そして、この電子制御装置70は、第1から第4の主燃料噴射装置30a〜30dと第1から第4の点火プラグ13a〜13dを駆動制御して主燃料(炭化水素系燃料)での運転を実行させる(ステップST51)。
このように、本実施例6の内燃機関300は、排気浄化装置42が活性化するまでは改質ガスで運転して良好なエミッション性能を確保すべく構成している。ここで、この内燃機関300においては、その改質ガス生成時に必要とされる空気として電動アシスト機能付き排気ターボ過給機90の過給空気を供給させるべく構成しているので、燃料改質装置350のみにしか利用されない特別なエアポンプ等を用意せずとも、燃料改質装置350の空気供給手段を配備することができる。これが為、この内燃機関300においても、前述した各実施例1〜5と同様に、複雑な機構からなる特別なエアポンプが不要になるので、原価の低減やエンジンコンパートメントへの搭載性の向上が図れ、更に、故障等が無い信頼性の高い燃料改質装置350の空気供給手段を構築することができる。
ところで、本実施例6の内燃機関300においては、過給空気バイパス通路354a上における空気流量制御手段354bよりも下流側(混合部51a側)に実施例2と同様の筒内ガス貯留タンク54c等からなる筒内ガス貯留手段を設けてもよく、これにより、機関始動時に過給補助モータ95を駆動させずとも混合部51aへ空気を供給して改質ガスで運転させることができる。従って、このような内燃機関300によれば、機関始動時に空気を生成させる為の過給補助モータ95の駆動時間が必要無くなるので、改質ガスを燃料にした機関始動時間の短縮が図れ、また、バッテリ81からの放電量を抑えることができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例7を図14及び図15に基づいて説明する。その図14の符号400は、本実施例7の内燃機関を示す。
ここで、前述した実施例6の内燃機関300においては、コンプレッサ93で加圧された過給空気が混合部51aだけでなく全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室にも供給される。従って、この内燃機関300では、その双方の供給対象で必要とされる過給空気を得る為に、単に混合部51aのみに供給する場合に比べて高い過給圧でより多くの過給空気を生成しなければならず、機関始動時等の低中負荷運転領域においてはその分だけ多く過給補助モータ95の駆動力(過給補助モータ95への供給電力)が必要になる。また、この低中負荷運転領域においては、各気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室に過給空気を吸入させる必要は無く、外部から吸入された空気を供給するだけで十分な出力トルクを得ることができる。一方、高負荷運転領域においては、排気ガスによる過給圧のみで燃焼室と混合部51aの双方で必要とされる十分な量の過給空気を生成することができる。
そこで、本実施例7の内燃機関400は、前述した実施例6の内燃機関300において、その燃料改質装置350の空気供給手段(空気供給装置354)を図14に示す空気供給装置454へと変更し、過給補助モータ95の駆動力(過給補助モータ95への供給電力)を必要最小限に抑えるべく構成する。
この本実施例7の空気供給装置454は、実施例3の空気供給装置354において、図14に示す吸入空気バイパス通路354cと過給空気流路切替手段354dを設けて構成する。
先ず、その吸入空気バイパス通路354cは、過給空気供給通路28上の過給空気バイパス通路354aとの接続部分(分岐点)よりも下流側(スロットルバルブ24側)と吸気通路21上のコンプレッサ93の入口側とを接続し、外部から吸入した空気をコンプレッサ93で加圧させたくないときに使用する通路である。
ここで、その過給空気供給通路28は、便宜上、吸入空気バイパス通路354cとの接続部分を境にして、上流側(コンプレッサ93側)を第1過給空気供給通路28aといい、下流側(スロットルバルブ24側)を第2過給空気供給通路28bという。従って、過給空気バイパス通路354aは、その第1過給空気供給通路28aに接続されている。
また、過給空気流路切替手段354dは、その過給空気供給通路28と吸入空気バイパス通路354cとの接続部分に配置する。この過給空気流路切替手段354dとしては、第2過給空気供給通路28bと吸入空気バイパス通路354cを連通させると共にこれらと第1過給空気供給通路28aを遮断させる第1状態と、第1過給空気供給通路28aと第2過給空気供給通路28bを連通させると共にこれらと吸入空気バイパス通路354cを遮断させる第2状態と、を電子制御装置70の指示により切り替え可能な所謂三方弁を利用する。
本実施例7の内燃機関400においては、過給空気流路切替手段354dを第1状態に切り替えることによって、外部から吸入された吸気通路21上の空気が吸入空気バイパス通路354cとコンプレッサ93に分流する。そして、その吸入空気バイパス通路354cの吸入空気は、第2過給空気供給通路28bを介して全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室に供給される。また、そのコンプレッサ93へと流入した吸入空気は加圧され、この過給空気が第1過給空気供給通路28a及び過給空気バイパス通路354aを介して混合部51aに供給される。
一方、この内燃機関400においては、過給空気流路切替手段354dを第2状態に切り替えることによって、外部から吸入された吸気通路21上の空気の全てがコンプレッサ93に流入し、これにより加圧された過給空気が第1過給空気供給通路28aを介して第2過給空気供給通路28bと過給空気バイパス通路354aに分流する。即ち、過給空気流路切替手段354dが第2状態に切り替えられるということは、前述した実施例6の空気供給装置354と同等の状態になるということである。従って、その第2過給空気供給通路28bに流入した過給空気は全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室に供給され、その過給空気バイパス通路354aに流入した過給空気は混合部51aに供給される。
このようなことから、過給空気流路切替手段354dを第1状態に切り替えることが好ましい状況とは、改質ガスでの運転が求められているときで且つ燃焼室よりも混合部51aにて過給空気が必要とされる低中負荷運転領域のときである。一方、過給空気流路切替手段354dを第2状態に切り替えることが好ましい状況とは、改質ガスでの運転が求められているときで且つ燃焼室と混合部51aの双方に十分な過給空気を供給可能な高負荷運転領域のときである。
従って、本実施例7の電子制御装置70は、低中負荷運転領域において過給空気流路切替手段354dを第1状態へと切り替えさせ、高負荷運転領域において過給空気流路切替手段354dを第2状態へと切り替えさせるよう構成する。その際の切り替え判断に用いられる内燃機関400の負荷状態は、一般に点火時期等の燃焼制御を行う為に電子制御装置70が常時算出しているので、これを利用する。
ここで、本実施例7においては、低中負荷運転領域のときに過給圧に応じて過給補助モータ95を駆動させるので、低中負荷運転領域であることが過給補助条件になる。また、ここでは、負荷が発生していない機関始動前についても過給補助条件として設定する。
以下に、本実施例7の内燃機関400の動作について図15のフローチャートに基づき説明する。尚、その動作の大半は前述した実施例6と同様に為されるので、ここでは、その相違点を中心に説明する。
先ず、本実施例7の電子制御装置70は、実施例6と同様に、排気浄化装置42の排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)以上になっているか否か判定し(ステップST41)、所定温度に達していなければ、燃料改質触媒51bを所定温度(改質反応可能な活性温度)まで上昇させ(ステップST42)、空気流量制御手段354bを開弁制御して過給空気供給通路28と混合部51aとを連通させる(ステップST43)。尚、ここでも、そのステップST42及びステップST43の動作は、何れを先に実行してもよく、また、同時に実行してもよい。
続いて、この電子制御装置70は、過給補助条件(低中負荷運転領域又は機関始動前)か否かを判定する(ステップST44)。
ここで、その過給補助条件に合致していれば、本実施例7の電子制御装置70は、過給空気流路切替手段354dを第1状態に切り替えて、第2過給空気供給通路28bと吸入空気バイパス通路354cを連通させると共にこれらと第1過給空気供給通路28aを遮断させる(ステップST61)。そして、この電子制御装置70は、実施例6と同様にして過給圧に応じた過給補助モータ95の駆動力を算出し(ステップST45)、この過給補助モータ95を駆動させる(ステップST46)。その駆動力は、実施例6と同様に、所定圧力まで全過給圧を上昇させる為に必要な値が求められる。
これにより、外部から吸入された空気は、吸気通路21を介して吸入空気バイパス通路354cとコンプレッサ93に分流する。そして、その吸入空気バイパス通路354cに流入した吸入空気は、第2過給空気供給通路28bを介して全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室に供給される。
一方、過給補助モータ95の駆動力によって全過給圧が所定圧力まで上昇するので、コンプレッサ93に流入した吸入空気は、ここで加圧された後、第1過給空気供給通路28a及び過給空気バイパス通路354aを介して、空気流量制御手段354bの開弁角度に応じた流量で混合部51aへと供給される。そこで、この電子制御装置70は、実施例6と同様に、燃料改質手段51において改質ガスを生成させ(ステップST47)、第1から第4の気筒11a〜11dを改質ガスで運転させる(ステップST48)。
これにより、この内燃機関400は、機関始動前であれば改質ガスで始動されるので、機関始動時から優れたエミッション性能を確保することができる。また、機関始動中においては、改質ガスでの運転に切り替えられ、その改質ガスによる優れたエミッション性能を確保することができる。しかる後、この電子制御装置70は、上記ステップST41に戻る。
一方、上記ステップST44の判定時に過給補助条件に合致していなければ(即ち、高負荷運転領域であれば)、本実施例6の電子制御装置70は、過給空気流路切替手段354dを第2状態に切り替えて、第1過給空気供給通路28aと第2過給空気供給通路28bを連通させると共にこれらと吸入空気バイパス通路354cを遮断させ(ステップST62)、更に、排気ガスのみで十分な過給圧を得ることができるので、過給補助モータ95を停止させる(ステップST49)。
これにより、外部から吸入された空気は、その全てが吸気通路21を介してコンプレッサ93に流入する。そして、このコンプレッサ93で加圧された過給空気は、第1過給空気供給通路28aを介して第2過給空気供給通路28bと過給空気バイパス通路354aに分流する。
その過給空気バイパス通路354aに流入した過給空気は、空気流量制御手段354bの開弁角度に応じた流量で混合部51aに供給される。従って、この電子制御装置70は、上記ステップST47,ST48に進んで全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)を改質ガスで運転させる。この内燃機関400は、改質ガスでの始動直後であればこの改質ガスでの運転が継続され、また、炭化水素系燃料で運転されていたのであればこの炭化水素系燃料での運転状態から改質ガスでの運転に切り替えられる。
この電子制御装置70は、上述したステップST48の動作を経た後上記ステップST41に戻り、排気浄化触媒担体温度が所定温度(活性温度)に達するまで上記の動作を繰り返して改質ガスで運転させ、エミッション性能を確保しながら排気浄化装置42の活性化を図る。この排気浄化装置42の活性化後は、本実施例7においても主燃料での運転に切り替える。
そこで、本実施例7の電子制御装置70は、上記ステップST41にて排気浄化触媒担体温度が所定温度に達していると判定された際に、燃料改質装置450を停止させる(ステップST50)。本実施例7の燃料改質装置450の場合には、実施例6と同様に、燃料供給手段53からの炭化水素系燃料の噴射と第1から第4の改質ガス供給手段55a〜55dからの改質ガスの噴射を夫々停止させると共に、空気流量制御手段354bを閉弁制御して第1過給空気供給通路28aと混合部51aとの間を遮断させ、且つ、その際、過給補助モータ95が駆動していれば、これも停止させる。更に、この燃料改質装置450の場合には、過給空気流路切替手段354dが第1状態になっていれば、これを第2状態に切り替える。
そして、この電子制御装置70は、実施例6と同様に、全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)を炭化水素系燃料で運転させる(ステップST51)。
このように、本実施例7の内燃機関400は、電動アシスト機能付き排気ターボ過給機90の過給空気を改質ガス生成時の空気として利用すべく構成しているので、実施例6の内燃機関300と同様の効果を奏することができる。
また、本実施例7の内燃機関400においては、低中負荷運転領域で改質ガスの生成が求められているときには過給空気を混合部51aのみに供給させるので、その過給空気が全気筒(第1から第4の気筒11a〜11d)の燃焼室にも供給されていた実施例6の内燃機関300に比べて全過給圧が低くても、混合部51aで必要とされる十分な空気量を確保することができる。従って、この内燃機関400によれば、過給補助モータ95の駆動力による過給圧を実施例6のときと比して低くできるので、その駆動力(過給補助モータ95への供給電力)を必要最小限に抑えることができ、バッテリ81の消費電力の低下が可能になる。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、特別な専用のエアポンプ等を用意せずとも既設の構成要素を利用して燃料改質装置に空気を供給する技術に有用である。
本発明に係る内燃機関の実施例1における全体構成を示す図である。 本発明に係る内燃機関の燃料改質装置の一例を示す図である。 実施例1の内燃機関の動作について説明するフローチャートである。 エアポンプとして作動させる一部の気筒における空気排出時期と、その空気の燃料改質装置への供給時期と、燃料改質装置への燃料噴射時期と、その燃料の燃料改質装置への供給時期と、の関係について説明する図である。 本発明に係る内燃機関の実施例2における全体構成を示す図である。 実施例2の内燃機関の動作について説明するフローチャートである。 実施例2における内燃機関の変形例の動作について説明するフローチャートである。 実施例3の内燃機関においてエアポンプとして作動させる一部の気筒の吸気バルブと排気バルブの作動線の一例を示す図であって、全ての気筒で燃焼動作させる通常燃焼時の作動線とその一部の気筒をエアポンプとして作動させる際の作動線を表した図である。 実施例4の内燃機関においてエアポンプとして作動させる一部の気筒の吸気バルブと排気バルブの開閉時期の一例を示す図であって、この一部の気筒を燃焼動作させる際のバルブ開閉時期とエアポンプとして作動させる際のバルブ開閉時期を表した図である。 本発明に係る内燃機関の実施例5における全体構成を示す図である。 本発明に係る内燃機関の実施例6における全体構成を示す図である。 実施例6,7における電動アシスト機能付き排気ターボ過給機の一例を示す図である。 実施例6の内燃機関の動作について説明するフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の実施例7における全体構成を示す図である。 実施例7の内燃機関の動作について説明するフローチャートである。
符号の説明
1,100,200,300,400 内燃機関
11a〜11d 第1から第4の気筒
12a〜12d 第1から第4の吸気バルブ
14a〜14d 第1から第4の排気バルブ
20 吸気経路
21 吸気通路
27 吸気マニホルド
28 過給空気供給通路
28a 第1過給空気供給通路
28b 第2過給空気供給通路
30a〜30d 第1から第4の主燃料噴射装置
40 排気経路
41 排気マニホルド
41a〜41d 排気通路
41e 集合部
42 排気浄化装置
50,150,250,350,450 燃料改質装置
51 燃料改質手段
51a 混合部
51b 燃料改質触媒
52 改質ガス供給路
53 燃料供給手段
54,154,254 筒内ガス供給装置
54a 筒内ガス供給通路
54b 筒内ガス流路切替手段
54c 筒内ガス貯留タンク
54d 筒内ガス流量制御手段
54e 逆止弁
55a〜55d 第1から第4の改質ガス供給手段
70 電子制御装置
81 バッテリ
90 電動アシスト機能付き排気ターボ過給機
91 タービン
93 コンプレッサ
95 過給補助モータ
240 排気経路
241 排気マニホルド
254a 筒内ガス供給通路
354,454 空気供給装置
354a 過給空気バイパス通路
354b 空気流量制御手段
354c 吸入空気バイパス通路
354d 過給空気流路切替手段

Claims (7)

  1. 供給された所定の燃料と空気の混合気を燃料改質触媒で改質反応させて改質ガスの生成を行う燃料改質装置と、各気筒に主燃料を供給する主燃料噴射装置と、を備え、前記改質ガスと前記主燃料の内の少なくとも一方を燃料にして運転可能な内燃機関において、
    前記各気筒の内の一部の気筒の筒内ガスを前記燃料改質装置に供給可能な筒内ガス供給装置と、該筒内ガス供給装置を作動させて前記一部の気筒の燃焼室内と前記燃料改質装置とを連通させ、且つ、前記主燃料噴射装置を制御して当該一部の気筒への主燃料の供給を停止させる制御手段と、を設けたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記制御手段は、前記一部の気筒から排出された筒内ガスの前記燃料改質装置への供給時期及び供給時間に同期させて前記所定の燃料を当該燃料改質装置に供給させるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記筒内ガス供給装置は、前記一部の気筒への主燃料の供給停止時に当該一部の気筒から排出された筒内ガスを所定量貯留し、該貯留された筒内ガスを前記燃料改質装置に供給させる筒内ガス貯留手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記制御手段は、前記一部の気筒から排出された筒内ガスを前記筒内ガス貯留手段に予め貯留させるよう構成したことを特徴とする請求項3記載の内燃機関。
  5. 前記制御手段は、前記一部の気筒への主燃料の供給を停止させ且つ前記筒内ガス供給装置を作動させる際に、該一部の気筒でバルブオーバーラップ期間を無くすべく吸気バルブと排気バルブを制御するよう構成したことを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の内燃機関。
  6. 供給された所定の燃料と空気の混合気を燃料改質触媒で改質反応させて改質ガスの生成を行う燃料改質装置を備え、該改質ガスを燃料にして運転可能な内燃機関において、
    コンプレッサを所望の回転数で回転させて過給圧の上昇を図る過給補助モータを備えた電動アシスト機能付き排気ターボ過給機と、該電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気の一部を前記燃料改質装置に供給する空気供給装置と、を設けたことを特徴とする内燃機関。
  7. 前記空気供給装置は、
    前記燃料改質装置と前記電動アシスト機能付き排気ターボ過給機からの過給空気を燃焼室に向けて導く過給空気供給通路とを連通させる過給空気バイパス通路と、
    前記過給空気供給通路における前記過給空気バイパス通路との接続部分よりも下流側と前記コンプレッサの入口側の吸気通路とを連通させる吸入空気バイパス通路と、
    低中負荷運転領域のときに前記過給空気供給通路における前記吸入空気バイパス通路への分岐点よりも下流側と当該吸入空気バイパス通路とを連通させると共にこれらと当該過給空気供給通路における前記分岐点よりも上流側とを遮断させる第1状態へと切り替える一方、高負荷運転領域のときに前記過給空気供給通路における前記分岐点よりも上流側と下流側とを連通させると共にこれらと前記吸入空気バイパス通路とを遮断させる第2状態へと切り替える過給空気流路切替手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載の内燃機関。
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