JP5167857B2 - エンジンの自動停止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドル時等に自動で停止したエンジンを再始動要求に応じて自動で再始動するようにしたエンジンの自動停止装置に関する技術分野に属する。
従来より、燃費低減およびCO排出量抑制等を目的として、アイドル時にエンジンを自動で停止するようにしたエンジン制御システム(アイドルストップシステム)が知られている。このようなシステムでは、発進操作等のエンジン再始動要求に対して即座にエンジンを始動しなくてはならず、この再始動性を向上させるために様々な技術が提案されている。例えば特許文献1に示すものでは、エンジンの停止に伴いその筒内温度が低下することに起因する燃料着火性の悪化を防止するべく、グロープラグにより筒内を加熱するようにしている。
特開平2004−176569号公報
ところで、高出力が要求されるエンジンでは、吸入空気量を増加させるために排気ターボ過給機を備える場合がある。しかし、通常の排気ターボ過給機では、エンジン低回転領域(アイドル運転領域を含む)において、排気エネルギーが小さくなるが故にタービン回転数が減少して過給効率(エンジン出力)が低下するという問題がある。
そこで、この問題を解決するべく、近年、開発が進められる可変容量式過給機(VGT:Variable Geometry turbo)を備えることが考えられる。この可変容量式過給機は、一般的に、タービンの上流側に配設される複数の可動ベーンを有していて、エンジン低回転領域において、この可動ベーンを閉じ側に制御することで、タービン供給排気ガスのガス流速を高めるようになっている。このことで、エンジン低回転領域におけるタービン回転数を増加させて、排気ターボ過給機の過給効率(エンジン出力)を増加させることができる。
しかしながら、このような可変容量式過給機を備えたエンジンに対して、上述のアイドルストップシステムを適用した場合、例えばエンジンがアイドル運転状態(低回転領域)になって自動停止する際には、可動ベーンが閉じ側に制御されているので、排気抵抗が高くなって燃焼室内の掃気性が悪化し、延いては、燃料室内の残留ガスに起因してエンジンの再始動性が悪化するという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の自動停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させるとともに、所定の再始動条件が成立したときにエンジンを再始動させるエンジンの自動停止装置に対して、その構成および制御方法に工夫を凝らすことで、エンジンの高出力化を図りつつ、エンジン停止後の再始動性の向上を図ろうとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、エンジンの出力を向上させるための排気ターボ過給機と、該排気ターボ過給機のタービンに流入する排気ガス流れを変更可能な排気流れ変更機構とを備え、エンジンの運転状態がアイドル運転状態を含む低負荷運転状態になったときには、該排気ターボ過給機のタービン上流側の圧力が上昇する方向に排気流れ変更機構を作動させるとともに、自動停止条件が成立してエンジンが停止するときには、該タービン上流側の圧力が低下する方向に排気流れ変更機構を作動させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、所定の自動停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させるための処理を開始するとともに、当該処理が終了してエンジンが自動停止した後、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止後のエンジンを再始動させるための処理を開始するエンジン自動停止・再始動制御手段を備えたエンジンの自動停止装置を対象とする。
そして、上記エンジンの吸気通路に配設されたコンプレッサと排気通路に配設されたタービンとを有する排気ターボ過給機と、上記排気ターボ過給機のタービンに供給される排気ガスの流れ状態を変更可能な排気流れ変更機構と、上記排気流れ変更機構の作動を制御する変更機構作動制御手段とを備え、上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が、アイドル運転状態を含むエンジン負荷が所定負荷以下の低負荷運転状態になったときには、上記タービン上流側の排気ガス圧が上昇する方向に上記排気流れ変更機構を作動させる一方、上記自動停止条件が成立したときには、上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジン自動停止させるための処理を開始するの伴い、該タービン上流側の排気ガス圧が低下する方向に上記排気流れ変更機構を作動させるように構成されているものとする。
この構成によれば、変更機構作動制御手段は、エンジンの運転状態がアイドル運転状態を含む低負荷運転状態になったときには、排気通路内におけるタービン上流側の排気ガス圧が上昇する方向(つまりタービン回転数が増加する方向)に排気流れ変更機構を作動させる。従って、過給効率が低下する低負荷運転状態においても、タービン回転数を十分に高めて排気ターボ過給機の過給効率(エンジン出力)を向上させることができる。
また、変更機構作動制御手段は、上記所定の自動停止条件(例えばエンジンのアイドル運転状態が所定時間以上持続するという条件)が成立することによりエンジン自動停止・再始動制御手段がエンジンを自動停止させるときには、排気通路内におけるタービン上流側の排気ガス圧が低下する方向に排気流れ変更機構を作動させる。これにより、エンジン停止過程における排気抵抗の低減を図って燃焼室内の掃気性を向上させることができる。このため、上記再始動条件が成立してエンジンが再始動する際に、燃焼室内の残留ガスによって燃料着火性が悪化するのを防止することができて、該エンジンの再始動性の向上を図ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記エンジンの吸気通路に配設される吸気絞り弁と、上記吸気絞り弁の作動を制御する弁作動制御手段とをさらに備え、上記弁作動制御手段は、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記吸気絞り弁を閉方向に作動させるように構成されているものとする。
このことにより、エンジン停止過程で発生する停止振動の低減と、エンジンの再始動性との両立を図ることができる。
すなわち、ディーゼルエンジンにおいては、圧縮比が高く設定されていることから、燃料カット後に燃焼室内に空気が流入すると振動が発生するという問題があり、この問題を解決するために、吸気通路に吸気絞り弁を設けて、エンジンが停止するときに該吸気絞り弁を閉方向に作動させることで燃焼室内への空気流入を防止する場合がある。しかし、この場合には、吸排気系の空気流れが遮断されて燃焼室内の掃気性が悪化することとなり、このため、従来の自動停止装置では、エンジンの停止振動の低減と燃焼室内の掃気性の向上(エンジンの再始動性の向上)との両立を図ることは困難であった。しかしながら、本発明では、上記のように、エンジンの停止過程において燃焼室内の掃気性を十分に確保することができるので、吸気絞り弁の閉方向制御により吸排気系の空気流れが悪化したとしても、燃焼室内の残留ガスを確実に掃気してエンジンの再始動性を向上させることができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記排気流れ変更機構は、上記排気ターボ過給機のタービンの入口に周方向に互いに所定間隔を隔てて配設された複数の可動ベーンを有しており、上記各可動ベーンはそれぞれ、上記タービンの回転軸に略平行な軸回りに回動可能に支持されていて、互いの間に形成される排気ガス流路の出口開度を絞る閉方向と、該出口開度を開く開方向との両方向に駆動可能に構成されており、上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が上記低負荷運転状態になったときには、上記可動ベーンを閉方向に作動させる一方、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記可動ベーンを開方向に作動させるように構成されているものとする。
この構成によれば、エンジンが低負荷運転状態になったときには、上記変更機構作動制御手段により可動ベーンが閉方向に制御される結果、各可動ベーンの間に形成される排気ガス流路の出口開度が絞られる。このため、タービンに流入する排気ガス流速が増大してタービン回転数が増加する。従って、エンジンが低負荷運転状態にあるときでも、過給効率を十分に高めてエンジン出力を向上させることができる。
また、上記自動停止条件が成立してエンジンが自動停止するときには、上記変更機構作動制御手段により可動ベーンが開方向に制御されて、各可動ベーンの間に形成される排気ガス流路の出口開度が拡大する。このため、タービンの上流側の排気ガス圧が低下して排気抵抗が減少するので、エンジン停止過程において燃焼室内の掃気を確実に行うことができる。よって、請求項1の発明と同様の作用効果をより一層確実に得ることができる。
請求項4の発明では、請求項1又は2記載のエンジンの自動停止装置において、上記排気流れ変更機構は、上記排気ターボ過給機のタービンをバイパスするバイパス通路と、上記バイパス通路に配設される排気バイパス弁とを有しており上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が上記低負荷運転状態になったときには、上記排気バイパス弁を閉方向に作動させる一方、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記排気バイパス弁を開方向に作動させるように構成されているものとする。
この構成によれば、エンジンが低負荷運転状態になったときには、上記変更機構作動制御手段により排気バイパス弁が閉方向に制御される。この結果、バイパス通路を介してバイパスされる排気ガス流量が減少してタービンに流入する排気ガス量が増大し、これに伴いタービン回転数が増加する。従って、エンジンが低負荷運転状態にあるときでも、過給効率を十分に高めてエンジン出力を向上させることができる。
また、上記自動停止条件が成立してエンジンが自動停止するときには、上記変更機構作動制御手段により排気バイパス弁が開方向に制御される。この結果、バイパス通路を介してバイパスされる排気ガス流量が増加してタービンに流入する排気ガス量が減少する。このため、タービン上流側圧力が低下して排気抵抗が減少するので、上記のようにエンジン停止過程における燃焼室内の掃気を十分に行うことができる。よって、請求項1の発明と同様の作用効果をより一層確実に得ることができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの自動停止装置によると、エンジンの出力を向上させるための排気ターボ過給機と、該排気ターボ過給機のタービンに流入する排気ガス流れを変更可能な排気流れ変更機構とを備え、エンジンの運転状態がアイドル運転状態を含む低負荷運転状態になったときには、該排気ターボ過給機のタービン上流側の圧力が上昇する方向に排気流れ変更機構を作動させる一方、自動停止条件が成立してエンジンの自動停止が開始するのに伴い、該タービン上流側の圧力が低下する方向に排気流れ変更機構を作動させるようにしたことで、エンジンの高出力化を図りつつ、エンジン停止後の再始動性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る自動停止装置を備えた4サイクルディーゼルエンジン10の概略構成を示している。尚、本実施形態では、エンジン10を手動変速機に連結した車両に搭載した例を示している。
図1を参照して、エンジン10は、シリンダヘッド11およびシリンダブロック12を有している。これらシリンダヘッド11およびシリンダブロック12には、エンジン前側から順に4つの気筒14A〜14Dが直列に配設されている。また、各気筒14A〜14Dの内部には、図略のコネクティングロッドによつてクランクシャフト15に連結されたピストン16が嵌挿される。ピストン16には、シリンダヘッド11とともに燃焼室17を区画するキャビティ16aが形成されている。各気筒14A〜14Dに設けられたピストン16は、所定の位相差をもってクランクシャフト15の回転に伴い上下運動を行うように構成されている。ここで、4気筒4サイクルエンジンであるエンジン10では、各気筒14A〜14Dが所定の位相差をもって吸気、圧縮、膨張、排気の各行程からなるサイクルを行うようになっており、各サイクルが1番気筒14A、3番気筒14C、4番気筒14D、2番気筒14Bの順にクランク角で180°(180°CA)の位相差をもって行われるように構成されている。
シリンダヘッド11には、プラグ先端が燃焼室17内に臨むように配置されたグロープラグ18が気筒14A〜14D毎に設けられている。また、シリンダヘッド11には、燃料噴射弁19が気筒14A〜14D毎に設けられている。この燃料噴射弁19は、燃料を当該燃料噴射弁19の開弁圧(噴射圧)以上の高圧状態で蓄えて分配するコモンレール20に対し、気筒14A〜14D毎に配設された分岐管21を介してそれぞれ接続されている。各燃料噴射弁19は、通電により電磁力で燃料通路を開くことで燃料圧力により噴射ノズルの真弁が開き、コモンレール20から供給される高圧の燃料を、噴射ノズル先端の複数の噴孔から燃焼室17を区画するピストン16のキャビティ16aに向けて気筒14A〜14D内に直接噴射供給するものである。本実施形態においては、燃料圧力を検出するための燃圧センサSWlがコモンレール20に設けられている。燃料噴射弁19の燃料噴射量は、通電時間で制御される。また、燃料噴射弁19に燃料を供給するコモンレール20は、高圧燃料供給管22を介して燃料供給ポンプ23に接続されている。
シリンダヘッド11には、燃焼室17に向かって開口する吸気ポート24および排気ポート25が各気筒14A〜14Dの上部に設けられている。そして、これらのポート24、25と燃焼室17との連結部分には、吸気バルブ26および排気バルブ27がそれぞれ装備されている。吸気ポート24および排気ポート25には、吸気通路28および排気通路29が接続されている。吸気通路28の下流側は、気筒14A〜14D毎に分岐した分岐吸気通路28aに分岐しており、この各分岐吸気通路28aの上流端がそれぞれサージタンク28bに連通している。このサージタンク28bよりも上流側には共通吸気通路28cが設けられている。
エンジン10は、高出力化のための排気ターボ過給機50を有しており、上記共通吸気通路28cにおけるサージタンク28bよりも上流側には、排気ターボ過給機50のコンプレッサ51が配設され、排気通路29におけるEGR通路41(後述する)との接続部よりも下流側には、排気ターボ過給機50のタービン52が配設されている。このタービン52が排気ガス流により回転し、該タービン52の回転により、該タービン52と連結されたコンプレッサ51が作動する。
上記排気ターボ過給機50は、エンジン10の運転状態に応じてタービン52に流入する排気ガスの流速(流れ状態)を調整可能な可変容量式過給機(VGT)であり、タービン52の入口には、この調整のための可変容量機構60が設けられている。
可変容量機構60は、図2に示すように、タービン52を取り囲むようにその回転軸回りに周方向に所定間隔を隔てて配設された複数の可動ベーン61を有しており、タービン案内流路54内に流入した排気ガスは、該各可動ベーン61間に形成されるノズル流路63を通ってタービン翼列内に流入する。
可動ベーン61は、タービン52の回転軸方向に延びる支持軸62回りに回動可能に支持されており、可動ベーン61の該支持軸62回りの回動により、ノズル流路63の出口開度を変更可能になっている。
具体的には、図2に実線で示すように、可動ベーン61が相互に近接するように、すなわち、可動ベーン61がより円周方向に近い向きで延びるようにすれば、各可動ベーン61で形成されるノズル流路63の開度(可動ベーン61の開度)が小さく絞られる。特に、エンジン10の回転数が低いときに開度を小さくすると、流速が高まり、さらに、流れ方向がタービン52の接線方向(円周方向)に向くので過給効率が高まる一方、タービン52の上流側の排圧が高まって排気抵抗は増加してしまう。尚、図2の実線で示す状態が、可動ベーン61の全閉状態に対応しており、この全閉状態においても、ノズル流路63の出口開度は0ではなく、タービン52への排気ガス供給が可能な状態になっている。
図2に鎖線で示すように、可動ベーン61が相互に離反するように、すなわち、可動ベーン61がより半径方向に近い向きで延びるようにすれば、ノズル流路63の開度(可動ベーン61の開度)が拡大する。特に、エンジン10の回転数が高いときに開度を大きくすると、大流量を確保して過給効率が高まる。また、タービン52の上流側の排圧が低下して排気抵抗も低減される。尚、図2の鎖線で示す状態が、可動ベーン61の全開状態に対応している。
そして、上記可動ベーン61を含む可変容量機構60が、排気ターボ過給機50のタービン52に供給される排気ガスの流速及び流れ方向(排気流れ状態)を変更可能な排気流れ変更機構を構成している。
可動ベーン61は、後述するエンジン制御ユニット100の可動ベーン作動制御部107(変更機構作動制御手段に相当)からの指令を受けて作動する不図示のアクチュエータにより駆動される。
図1では模式化されているが、上記共通吸気通路28Cには、各気筒14A〜14Dに流入する吸気流通量を調整可能な吸気シャッタ弁(吸気絞り弁)30と、吸気流通量を検出するエアフローセンサSW2と、吸気圧力Pinaを検出する吸気圧センサSW3と、吸気温度を検出する吸気温度センサSW4とが設けられている。吸気シャッタ弁30は、アクチュエータ30aによって開閉駆動されるように構成されている。図示の例において、吸気シャッタ弁30は、全閉状態でも空気が流通するように設定されている。
エンジン10には、タイミングベルト等によりクランクシャフト15に連結されたオルタネータ32が付設されている。このオルタネータ32は、図略のフィールドコイルの電流を制御して出力電圧を調節することにより発電量を調整するレギュレータ回路33を内蔵し、このレギュレータ回路33に入力されるエンジン制御ユニット100からの制御信号に基づき、車両の電気負荷および車載バッテリの電圧等に対応した発電量の制御が実行されるように構成されている。
エンジン10には、当該エンジン10を始動するためのスタータモータ34が設けられている。このスタータモータ34は、モータ本体34aとピニオンギア34bとを有している。ピニオンギヤ34bは、モータ本体34aの出力軸上にて相対回転不能な状態で往復移動する。また、クランクシャフト15には、図略のフライホイールに固定されたリングギア35が、回転中心に対して同心に設けられている。そして、このスタータモータ34を用いてエンジン10を再始動する場合には、このピニオンギヤ34bが所定の噛合位置に移動して、フライホイールに固定されたリングギア35に噛合することにより、クランクシャフト15が回転駆動されるようになっている。
さらに、エンジン10には、クランクシャフト15の回転角を検出する2つのクランク角度センサSW5、SW6が設けられ、一方のクランク角度センサSW5から出力される検出信号(パルス信号)に基づいてエンジン回転速度Neが検出されるとともに、この両クランク角度センサSW5、SW6から出力される位相のずれた検出信号に基づいてクランクシャフト15の回転角度が検出されるようになっている。さらに、エンジン10には、冷却水温度を検出する水温センサSW7と、車両のアクセルペダル36の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW8と、車両のブレーキペダル37の操作を検出するブレーキペダルセンサSW9とが設けられている。
エンジン10には、排気還流装置40が設けられている。排気還流装置40は、EGRを排気通路29から吸気通路28に環流するEGR通路41と、このEGR通路41の途中に設けられたEGR弁42とを備えている。EGR弁42は、次に説明するエンジン制御ユニット100によって、開閉制御されるようになっている。
エンジン10は、エンジン制御ユニット100によつて運転制御される。
エンジン制御ユニット100は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース並びにこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成され、各センサSWl〜SW9を初めとする入力要素からの検出信号に基づき、種々の演算を行うとともに、燃料噴射弁19やスタータモータ34、或いはグロープラグ18等の各アクチュエータの制御信号を出力するものである。例えば、運転条件に応じた燃料の噴射量および噴射時期や点火時期を演算し、燃料噴射弁19等に制御信号を出力している。また、運転条件に応じて吸気シャッタ弁30の目標開度を演算し、吸気シャッタ弁30の開度がこの目標開度となるような制御信号を吸気シャッタ弁30のアクチュエータ30aに出力している。
エンジン制御ユニット100は、車両の運転状態を判定する運転状態判定部101と、運転状態判定部101の判定に基づいてエンジン10の燃料噴射を制御する燃料噴射制御部102と、運転状態判定部101の判定に基づいて筒内へ流入する吸気流通量を調整する吸気流通量制御部103と、運転状態判定部101の判定に基づいて再始動条件の成立時にエンジン10のスタータモータ34を駆動制御するスタータ制御部104と、グロープラグ18を制御するグロープラグ制御部105と、排気還流装置40を駆動制御するEGR制御部106と、可変容量式排気ターボ過給機50の可動ベーン61の作動を制御する可動ベーン作動制御部107とを論理的に構成している。
運転状態判定部101は、燃圧センサSWl、エアフローセンサSW2、吸気圧センサSW3、吸気温度センサSW4、クランク角度センサSW5、SW6、水温センサSW7、およびアクセル開度センサSW8、ブレーキペダルセンサSW9等からのセンサ信号に基づき、エンジン10の自動停止条件や再始動条件の成立又は解除、並びに、エンジン10の運転状態が低負荷運転状態にあるか否か等を判定するモジュールである。この他にも、運転状態判定部101は、燃料圧力、ピストン16の停止位置、筒内温度、或いはエンジン10が正転しているか否か等、種々の運転状態を判定する。この運転状態判定部101は、エンジン10が自動停止時しているときにおけるピストン16の停止位置の判定や、ピストン16が停止すべき適正停止位置SAの設定をするものでもある。本実施形態において、停止時圧縮行程気筒(エンジン10の停止完了時に圧縮行程となる気筒)の適正停止位置SAは、デフォルトでは、圧縮上死点前120°CAから圧縮上死点前100°CAの範囲に設定される。後述するように、ディーゼルエンジンにおいては、停止時圧縮行程気筒に燃料を噴射し、スタータモータ34でピストン16を駆動して、当該燃料が噴射された気筒内で混合気を自着火させる必要があるため、ピストン16は、下死点側に停止しているのが好ましい。他方、ピストン16が下死点近傍にある場合には、スタータモータ34の駆動時間が長くなるので、確実な自着火とスタータモータの駆動時間短縮とを両立させるために、デフォルトでは、圧縮上死点前120°CAから圧縮上死点前100°CAの範囲に設定される。後述するように、ディーゼルエンジンにおいては、停止時圧縮行程気筒に燃料を噴射し、スタータモータ34でピストン16を駆動して、当該燃料が噴射された気筒内で混合気を自着火させる必要があるため、ピストン16は、下死点側に停止しているのが好ましい。他方、ピストン16が下死点近傍にある場合には、スタータモータ34の駆動時間が長くなるので、確実な自着火とスタータモータの駆動時間短縮とを両立させるために、デフォルトでは、圧縮上死点前120°CAから圧縮上死点前100°CAの範囲に設定されているのである。但し、筒内温度が高い場合には、停止時圧縮行程気筒の有効圧縮比を小さく設定することができるので、適正停止位置SAは、筒内温度によつて上死点側に補正されるようになっている。筒内温度は、予めメモリに記憶されたデータに基づいて推定されるように構成されている。尚、本実施形態において、運転状態判定部101は、車両のブレーキペダル37のON/OFFや車速等も判定できるように図略のセンサからの検出信号が入力されるようになっている。
燃料噴射制御部102は、運転状態判定部101の判定に基づき、エンジン10の適正な空燃比に対応する燃料噴射量と、燃料噴射タイミングとを設定し、その設定に基づいて、燃料噴射弁19を駆動制御するモジュールである。
吸気流通量制御部103は、運転状態判定部101の判定に基づき、エンジン10の適正な吸気流通量を設定し、その設定に基づいて、吸気シャッタ弁30を駆動制御するモジュールである。
スタータ制御部104は、エンジン10の始動時にスタータモータ34に制御信号を出力し、スタータモータ34を駆動するモジュールである。
グロープラグ制御部105は、暖機時等にグロープラグ18の駆動を制御するモジュールである。
EGR制御部106は、所定の部分負荷運転領域において、EGR弁42を開くことにより、燃焼安定性を図るものである。
可動ベーン作動制御部107は、可動ベーン61を駆動するアクチュエータ(例えばモータ)に制御信号を出力して、可動ベーン61の開閉制御を行うモジュールである。具体的には、可動ベーン作動制御部107は、エンジン10が高負荷運転状態にあるときには、可動ベーン61を全開状態とする一方、低負荷運転状態にあるときには、可動ベーン61を全閉状態とする。ここで、低負荷運転状態とは、エンジン負荷が所定負荷(エンジ回転数が大きいほど小さくなる)以下の状態であって、アイドル運転状態を含む状態である。また、高負荷運転状態とは、エンジン負荷が上記所定負荷よりも大きい状態である。
さらに、可動ベーン作動制御部107は、後述するように、エンジン10の自動停止条件が成立してエンジン10が停止するときには、可動ベーン61を全開状態とし、その後に、エンジン10が停止完了状態(燃料カットされ且つエンジン回転数が略0の状態)になったときには、可動ベーン61を全閉状態として再始動に備える。
次に、エンジン10の自動停止制御、再始動制御について、その制御例を説明する。
図3は、本実施形態に係る自動停止制御を中心とするフローチャートであり、図4は、図3の制御例に基づくエンジン回転速度Neの推移を示すタイミングチャートである。
図3を参照して、エンジン制御ユニット100は、予め設定されたエンジンの自動停止条件が成立するのを待機する(ステップS10)。具体的には、ブレーキペダル37の作動状態が所定時間継続し、車速が所定値以下であるといった場合(つまりエンジン10のアイドル運転状態が所定時間継続していると想定される場合)には、エンジン10の自動停止条件が成立したと判定される。
ステップS10において、自動停止条件が成立したと判定した場合には、オルタネータ制御を含むエンジン回転速度調整制御を開始する(ステップSll)。具体的には、エンジン回転速度Neが所定の第1の回転速度Nl(例えば850rpm)に調節されるのを待機する(ステップS12)。そして、エンジン回転速度Neがこの第1の回転速度Nlになったタイミング(ステップS12でYESのタイミング)tlで、燃料噴射弁19からの燃料供給を停止する(ステップS13)。このタイミングtlにおいて、エンジン制御ユニット100は、可変容量式過給機50の可動ベーン51を全開にする(ステップS14)とともに、吸気シャッタ弁30を全閉にする(ステップS15)。この制御により、ピストン16が適正停止位置SAに停止する確率を高めることが可能になる。
すなわち、ピストン16の停止位置は、エンジン10が完全に停止する直前の停止時膨張行程気筒内の空気量と停止時圧縮行程気筒内の空気量とのバランスにより略決定される。従って、ディーゼルエンジンにおいてピストン16を適正停止位置SA内に停止させるためには、まず停止時膨張行程気筒および停止時圧縮行程気筒の吸気流通量を一旦低減し、その後、停止時圧縮行程気筒に十分な空気を供給して、停止時膨張行程気筒の空気量よりも多くなるように、両気筒に対する空気量を調節する必要がある。そこで本実施形態では、タイミングtlで吸気シャッタ弁30を全閉にすることにより吸気圧を低減し、停止時膨張行程気筒および停止時圧縮行程気筒の空気量を低減しているのである。
タイミングtlで燃料噴射が停止されると、各気筒14A〜14Dでは、極めて少ない吸気流通量で吸気、圧縮、膨張、排気のサイクルが繰り返され、クランクシャフト15等が有する運動エネルギーが摩擦抵抗による機械的な損失や、各気筒14A〜14Dのポンプ仕事によって消費されることにより、エンジン10は、小刻みに波打ちながら降下し、4気筒4サイクルのエンジンでは、10回前後の圧縮上死点を迎えた後に停止する。この過程で、気筒14A〜14Dのうちの何れかの気筒が圧縮上死点を超えるタイミングは、エンジン回転速度Neが波打つ谷のタイミングと一致している。
そこで、本実施形態では、タイミングtlで吸気シャッタ弁30を全開にした後、エンジン制御ユニット100は、エンジン回転速度Neが所定の第2の回転速度N2(例えば約400rpm)よりも低くなるのを待機する(ステップS16)。この第2の回転速度N2は、停止時圧縮行程気筒のピストン16が膨張行程から吸気行程の上死点に達するタイミングと一致している。
ステップS16においてYESの場合、エンジン制御ユニット100は、吸気シャッタ弁30を開弁する(ステップS17)。この開弁動作により、停止時膨張行程気筒では、少ない空気量で吸気バルブ26および排気バルブ27が閉じて圧縮行程に移行しているのに対し、停止時圧縮行程気筒では、吸気バルブ26が開くことにより、相対的に多量の新気が筒内に吸入されることになる。この結果、停止時圧縮行程気筒では、停止時膨張行程気筒よりも空気量が多くなる。
その後もエンジン制御ユニット100はオルタネータ制御を継続してピストン16の停上位置調整を実行し続け、クランク角度センサSW5、SW6の検出値に基づいてエンジン10が完全に停止するのを待機する(ステップS18)。エンジン10が完全に停止した場合には、エンジン回転速度調整制御を終了する(ステップS19)。
エンジン10が完全に停止したタイミングでは、停止時圧縮行程気筒のピストン16が吸気行程の下死点を通過し、圧縮行程に移行する。このタイミングでは、吸気バルブ26および排気バルブ27は、概ね閉じているので、大量に筒内に吸入された空気が下死点を通過したピストン16によつて圧縮されることになる。他方、停止時膨張行程気筒においては、相対的に少ない空気量にある筒内を圧縮したピストン16が圧縮上死点を通過して、膨張行程に移行している。このため、停止時圧縮行程気筒では、筒内の圧縮反力によって比較的下死点側で停止することになる。従って、予め実験等によって、第2の回転速度N2や、この第2の回転速度N2を検出したタイミングt2での吸気流通量等を適切に設定しておくことにより、停止時圧縮行程気筒のピストン16を所定の下死点側停止位置(本実施形態では圧縮上死点前100°CAから圧縮上死点前120°CA)に停止することができる。
エンジン10が完全に停止すると、エンジン制御ユニット100は、クランク角度センサSW5,SW6の検出によって運転状態判定部101が判定したピストン16の停止位置を記憶する(ステップS20)。その後、エンジン10の再始動に備えて可変容量式過給機50の可動ベーン51を全閉状態にする(ステップS21)。
次に図5を参照して、エンジンの再始動について説明する。図5は、本実施形態に係る再始動制御を中心とするフローチャートである。
エンジン制御ユニット100は、エンジン10が停止した後、停止時間を計測し、積算する(ステップS22)。筒内の温度は、エンジン10の停止時間に依存しているので、本実施形態においては、エンジン制御ユニット100に予め停止時間と温度との関係をマップ化したデータを持たせ、停止時間に基づいて筒内温度を推定するようにしているのである。
次いで、エンジン制御ユニット100の運転状態判定部101は、吸気温度センサSW4が検出した吸気温度、水温センサSW7が検出した冷却水の温度、エンジン10の停止時間、並びにグロープラグ18の駆動時間に基づいて、筒内温度を算出する(ステップS23)。
次いで、演算された筒内温度から目標となる燃料圧力が決定され、この燃料圧力から適正停止位置SAが設定される(ステップS24)。本実施形態では、筒内温度と目標となる燃料圧力とによつて適正停止位置SAを設定しているので、より好適な停止位置判定ができることになる。
次いで、エンジン制御ユニット100は、停止時圧縮行程気筒のピストン16が適正停止位置SAよりも上死点側にあるか否かを判定する(ステップS25)。仮に上死点側にある場合、グロープラグ18が駆動され(ステップS26)、筒内が加温される。また、通正停止位置SA内であれば、グロープラグ18が停止される(ステップS27)。
次に、エンジン制御ユニット100は、再始動条件が成立したか否かを判定する(ステップS26)。再始動条件としては、アクセルペダル36が踏込まれたこと、自動停止条件がエンジン10の停止後に解除されたこと等が含まれる。
仮に再始動条件が成立していない場合、エンジン制御ユニットは、ステップS22に戻って処理を繰り返す。このため、計測時間や筒内温度の変化に伴って、ステップS24に設定される適正停止位置SAも変化することになる。
他方、ステップS28において、再始動条件が成立した場合、エンジン制御ユニット100のスタータ制御部104は、スタータモータ34を駆動する(ステップS29)。これにより、停止時圧縮行程気筒では、ピストン16が筒内の空気を圧縮しながら上死点に移動する。
次いで、エンジン制御ユニット100の燃料噴射制御部102は、停止時圧縮行程気筒のピストン16が適正停止位置SAよりも上死点側にあるか否かを判定する(ステップS30)。仮に上死点側にある場合、エンジン制御ユニット100は、停止時吸気行程気筒が圧縮行程を迎えるのを待機し、停止時吸気行程気筒が圧縮行程を迎えた後、所定タイミングで燃料を噴射する(ステップS31)。すなわち、ピストン停止位置が適正停止位置SAから外れている場合には、停止時圧縮行程気筒での燃焼は中止されることになる。他方、ピストン停止位置が適正停止位置SA内である場合には、停止時圧縮行程気筒に燃料が噴射され、この気筒での燃焼によるエンジン10の再始動が図られる(ステップS32)。
ステップS31又はステップS32を経た後、エンジン制御ユニット100は、通常運転に移行し(ステップS33)、処理を終了する。
従って、上記実施形態において、自動停止条件が成立してエンジン10が停止する際には、エンジン制御ユニット100によりステップS14の処理が実行されて各可動ベーン61が全開状態になる。このため、各可動ベーン61間に形成されるノズル流路63の出口開度が拡大して排気抵抗が減少することとなる。これにより、エンジン10の停止過程において各気筒内の掃気を確実に行うことができる。従って、エンジン10の再始動時に、各気筒内(停止時圧縮気筒内)の残留ガスにより燃料着火性が悪化するのを防止することができて、該エンジン10の再始動性を向上させることが可能となる。
また、上記実施形態において、上記自動停止条件が成立して上記エンジン10が停止する際には、エンジン制御ユニット100によりステップS14の処理が実行され、この結果、該自動停止条件成立時からエンジン回転数が上記第2の回転速度N2になるまでの間(ステップS10からS18までの間)は、吸気シャッタ弁30が略全閉状態になる。これにより、ディーゼルエンジン10のエンジン停止過程において、燃料供給停止後に各気筒内に空気が流入することにより発生するエンジン10の停止振動を確実に防止することができる。また、上記のように、該エンジン10の停止に際して、可動ベーン61は全開状態とされるので、上記吸気シャッタ弁30の全閉制御により吸排気系の空気流れが若干悪化したとしても、各気筒内の掃気性を十分に確保することができる。
また、上記実施形態において、上記エンジン10が完全に停止したとき(ステップS18の判定がYESのとき)には、エンジン制御ユニット100によりステップS21の処理が実行されて可動ベーン51が全閉状態となる。従って、該停止後に、上記再始動条件が成立してエンジン10が再始動する際には、排気ターボ過給機50の過給効率を十分に高めることができ、該エンジン10の再始動性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、自動停止条件が成立した際、エンジン10を再始動するために好適な位置にピストン16を停止し、その後の始動性を高めることができる。すなわち、ディーゼルエンジンでは、停止時圧縮行程気筒に燃料を噴射して燃料の混合気を自着火させる必要があるため、停止時圧縮行程気筒のピストン16は、可及的に下死点近傍に停止していることが好ましい。かかる要請を受けて本実施形態では、燃料噴射の停止後に吸気流通量を制限し、停止時圧縮行程気筒が最後の吸気行程に移行することが予測される第2の回転速度N2を検出したタイミングt2に吸気流通量を増加するように構成されているので、停止時膨張行程気筒に比べて停止時圧縮行程気筒に吸入される空気量が多くなる。その結果、停止時圧縮行程気筒では、筒内に充填された比較的多量の空気の圧縮反力によつて、所定の下死点側停止位置(上死点前100°CAから上死点前120°CA)に停止することになり、再始動時には、自若火のための有効圧縮比を十分に確保することができ、エンジン10の再始動性をさらに確実に向上させることができる。
また、上記実施形態において、下死点側停止位置は、上死点前120°CAから上死点前100°CAである。このため本実施形態では、スタータモータ34の駆動時間と自着火のための停止時圧縮行程気筒の有効圧縮比を最適化してエンジン10を再始動することができる。すなわち、エンジン10において、停止時圧縮行程気筒のピストン16は、可及的に下死点近傍に停止していることが好ましいのであるが、ピストン16があまりにも下死点側で停止している場合には、スタータモータ34の駆動時間が長くなり、好ましくない。そこで、所定の下死点側停止位置を上死点前120°CAから上死点前100°CAとすることにより、スタータモータ34の駆動時間の短縮と、停止時圧縮行程気筒での確実な自着火とを両立し、再始動性を高めることができるのである。
また、上記実施形態において、エンジン制御ユニット100は、停止時圧縮行程気筒のピストン16が所定の適正停止位置SAに停止しているか否かを判定するものであり、再始動条件の成立時において、停止時圧縮行程気筒のピストン16が適正停止位置SAにあるときには、停止時圧縮行程気筒に最初の燃料を噴射し、通正位置から上死点側に外れているときには、停止時に吸気行程にある停止時吸気行程気筒に最初の燃料を噴射するものである。このため本実施形態では、停止時圧縮行程気筒のピストン16が適正位置にあるときには、停止時圧縮行程に燃料が噴射され、スタータモータ34が駆動されることによつて、停止時圧縮行程気筒で燃料の混合気が自着火し、エンジン10が再始動される。また、ピストン16が適正位置から上死点側に外れているときには、停止時圧縮行程気筒への燃料噴射が中止され、停止時吸気行程気筒に燃料が噴射されるので、スタータモータ34の駆動時間が若干長くはなるものの、十分な有効圧縮比で確実に燃料の混合気が自着火し、再始動性を確保することができる。
また、上記実施形態において、エンジン10のグロープラグ18を制御するグロープラグ制御部105は、停止時圧縮行程気筒のピストン16が適正停止位置SAから上死点側に外れている場合には、グロープラグ18を作動させるものであり、エンジン制御ユニット100は、停止時圧縮行程気筒の筒内温度に応じて適正停止位置SAを上死点側に補正するものである。このため、本実施形態では、停止時圧縮工程気筒のピストン16が適正停止位置SAから上死点側にずれている場合であっても、可及的に始動性を高めることができる。すなわち、自着火の遅れは、筒内の温度に依存する特性を有することから、筒内温度を高めることにより、圧縮強度の不足分を補い、始動性を高めることができるのである。しかも、適正停止位置SAをより上死点側にシフトすることができるので、停止時圧縮工程気筒での自着火によるエンジン10の再始動を図ることができる結果、スタータモータ34の駆動時間も可及的に低減することができる。
また、上記実施形態において、可動ベーン作動制御部107は、エンジン10が低負荷運転状態にあるときには可動ベーン61を全閉状態とするようになっている。これにより、エンジン1が低負荷運転状態にあるときでも高い過給効率を実現してその高出力化を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、エンジン10が低負荷運転状態にあるときの過給効率の向上を図るために、可変容量式過給機50を採用するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、可変容量機構60を有さないターボ過給機を、排気通路29の上流側から下流側に向かって順に配設するとともに、上流側排気ターボ過給機をバイパスする上流側排気バイパス通路と、該上流側バイパス通路を開閉するレギュレートバルブと、下流側排気バイパス通路をバイパスする下流側排気バイパス通路と、該下流側バイパス通路を開閉するウェストゲートバルブとを設けて、エンジン制御ユニット100により該各バルブを上記可動ベーン51に代えて制御するようにしてもよい。具体的には、図3のステップS14にて、可動ベーン51を全開にする代わりに、上記レギュレートバルブおよびウェストゲートバルブを全開にし、さらに、ステップS21にて、可動ベーン51を全閉にする代わりに、上記レギュレートバルブおよびウェストゲートバルブを全閉にすればよい。
この構成によれば、上記自動停止条件が成立してエンジン10が停止する際には、レギュレートバルブおよびウェストゲートバルブが全開状態となって上記両バイパス通路が開通する。この結果、該両バイパス通路を介してバイパスされる排気ガス量が増大する一方で各排気ターボ過給機のタービン供給排ガス量が減少する。従って、エンジン停止過程における排気抵抗の低減を図って各気筒内の掃気性を向上させることができる。また、エンジン10が完全に停止した後は、上記両バルブが全閉状態となるので、上記再始動条件が成立してエンジン10が再始動する際に、タービン供給排ガス量を十分に確保して過給効率を高めることができる。よって、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ここで、排気レギュレートバルブ及びウェストゲートバルブが、排気ターボ過給機のタービンに供給される排気ガス量(流れ状態)を変更可能な排気流れ変更機構を構成している。
また、上記のように、排気ターボ過給機を必ずしも2つ設ける必要はなく、例えば、上記上流側排気ターボ過給機を廃止して上記下流側排気ターボ過給機のみを設けるようにしてもよい。この場合には、ウェストゲートバルブが排気流れ変更機構を構成することとなる。
また、上記実施形態では、上記エンジン10はディーゼルエンジンとされているが、これに限ったものではなく、通常のガソリンエンジンであってもよい。
また、上記実施形態では、上記自動停止条件が成立してエンジン制御ユニット100によりエンジン10を自動停止させる際に、排気ターボ過給機50の可動ベーン61を全開にする(ステップS14の処理を実行する)ようにしているが、必ずしも全開にする必要はなく、開方向に制御するものであればよい。
また、上記実施形態では、エンジン制御ユニット100によりエンジン10を自動停止させる際に、吸気シャッタ弁30を全閉にする(ステップS15の処理を実行する)ようにしているが、必ずしも全閉にする必要はなく、閉方向に制御するものであればよい。
本発明は、アイドル時等に自動で停止したエンジンを再始動要求に応じて自動で再始動するようにしたエンジンの自動停止装置に有用であり、特に、過給機を有するディーゼルエンジンの自動停止装置に有用である。
本発明の実施形態に係る自動停止装置を備えたエンジンを示す概略図である。 可変容量式過給装置の構成を示す概略図である。 エンジン制御装置における自動停止制御を示すフローチャートである。 エンジン回転速度の推移を示すタイミングチャートである。 エンジン制御装置における再始動制御を示すフローチャートである。
10 エンジン
28 吸気通路
29 排気通路
30 吸気シャッタ弁(吸気絞り弁)
50 排気ターボ過給機
51 コンプレッサ
52 タービン
60 可変容量機構(排気流れ変更機構)
61 可動ベーン
62 支持軸(タービンの回転軸に略平行な軸)
63 ノズル流路(排気ガス流路)
100 エンジン制御装置(エンジン自動停止・再始動制御手段、
変更機構作動制御手段、弁作動制御手段)
103 吸気流通量制御部(弁作動制御手段)
107 可動ベーン作動制御部(変更機構作動制御手段)

Claims (4)

  1. 所定の自動停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させるための処理を開始するとともに、当該処理が終了してエンジンが自動停止した後、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止後のエンジンを再始動させるための処理を開始するエンジン自動停止・再始動制御手段を備えたエンジンの自動停止装置であって、
    上記エンジンの吸気通路に配設されたコンプレッサと排気通路に配設されたタービンとを有する排気ターボ過給機と、
    上記排気ターボ過給機のタービンに供給される排気ガスの流れ状態を変更可能な排気流れ変更機構と、
    上記排気流れ変更機構の作動を制御する変更機構作動制御手段とを備え、
    上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が、アイドル運転状態を含むエンジン負荷が所定負荷以下の低負荷運転状態になったときには、上記タービン上流側の排気ガス圧が上昇する方向に上記排気流れ変更機構を作動させる一方、上記自動停止条件が成立したときには、上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジン自動停止させるための処理を開始するの伴い、該タービン上流側の排気ガス圧が低下する方向に上記排気流れ変更機構を作動させるように構成されていることを特徴とするエンジンの自動停止装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの自動停止装置において、
    上記エンジンの吸気通路に配設される吸気絞り弁と、
    上記吸気絞り弁の作動を制御する弁作動制御手段とをさらに備え、
    上記弁作動制御手段は、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記吸気絞り弁を閉方向に作動させるように構成されていることを特徴とするエンジンの自動停止装置。
  3. 請求項1又は2記載のエンジンの自動停止装置において、
    上記排気流れ変更機構は、上記排気ターボ過給機のタービンの入口に周方向に互いに所定間隔を隔てて配設された複数の可動ベーンを有しており、
    上記各可動ベーンはそれぞれ、上記タービンの回転軸に略平行な軸回りに回動可能に支持されていて、互いの間に形成される排気ガス流路の出口開度を絞る閉方向と、該出口開度を開く開方向との両方向に駆動可能に構成されており、
    上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が上記低負荷運転状態になったときには、上記可動ベーンを閉方向に作動させる一方、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記可動ベーンを開方向に作動させるように構成されていることを特徴とするエンジンの自動停止装置。
  4. 請求項1又は2記載のエンジンの自動停止装置において、
    上記排気流れ変更機構は、上記排気ターボ過給機のタービンをバイパスするバイパス通路と、上記バイパス通路に配設される排気バイパス弁とを有しており
    上記変更機構作動制御手段は、上記エンジンの運転状態が上記低負荷運転状態になったときには、上記排気バイパス弁を閉方向に作動させる一方、上記自動停止条件が成立して上記エンジン自動停止・再始動制御手段が上記エンジンを自動停止させるための処理を開始するのに伴い、上記排気バイパス弁を開方向に作動させるように構成されていることを特徴とするエンジンの自動停止装置。
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