JP2007262187A - ビシクロ置換ピロールポリマーおよびその用途 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定のビシクロ置換ピロール(例えば、4,7−ジヒドロ−4,7−エタン−2H−イソインドール及びN−アルキル置換誘導体などに代表される)を、ニトリル系、エーテル系などの有機溶媒と電解質との存在下に電気化学的に重合するか、あるいは塩素系溶媒もしくは非プロトン系溶媒と無機系酸化剤類、有機金属塩類等の酸化剤類との存在下に酸化重合することにより得られる、有機溶媒に対する溶解性が高く、塗工、製膜等の作業性に優れ、かつ導電性に優れたイソインドールポリマーを提供する。
【選択図】なし
Description
て有用なビシクロ置換ピロールポリマーおよびその用途に関する。
力視されていて、各種分野への応用が検討されてきている。
前記導電性高分子は高分子鎖が剛直であるため分子鎖間相互作用が強い。このため有機
溶媒に対する溶解性に乏しく、塗工、成膜等の作業性に問題があった。
また、前記導電性高分子の融点は通常その分解点より高いために、加熱により前記導電
性高分子を溶融させようとすると、溶融する前に分解することがあった。
このため、前記導電性高分子は一般的に成形性や加工性に乏しく、各種材料への応用が
制限されていた。
この様な導電性高分子の中でも近年イソインドールポリマーが着目されてきている。
このイソインドールポリマーは導電性高分子の一種であり、適切なドーパントと組み合
わせることにより優れた電気的特性を示すことが報告されている(特許文献1)。
しかしながらイソインドールポリマーそのものもやはり有機溶媒に対する溶解性に乏し
く、加熱による成形性、加工性も低いという特徴を持つ。
このため、イソインドールポリマーの持つ性能を十分に活かすことが難しいとの問題が
あった。
マーを提供することにある。
を提供することにある。
が本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
[1]下記一般式(1)により示されるビシクロ置換ピロールポリマーを提供するもので
あり、
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表し、nは5〜500の数を表す。)
[2]上記[1]に記載のビシクロ置換ピロールポリマーを有機溶媒中に0.01〜50
重量%含有することを特徴とするビシクロ置換ピロールポリマー有機溶液を提供するもの
であり、
[3]下記一般式(2)
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表す。)により表されるビシクロ置換ピロールを、有機溶媒の存在下に
重合することを特徴とする一般式(1)
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表し、nは5〜500の数を表す。)に記載のビシクロ置換ピロールポ
リマーの製造方法を提供するものであり、
[4]上記[1]に記載のビシクロ置換ピロールポリマーにドーパントをドープさせてな
る導電性高分子を提供するものであり、
[5]前記ドーパントが、ハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、
六フッ化リン酸イオン、六フッ化アンチモン酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機カル
ボン酸イオンおよびアミド酸イオンからなるアニオン群より選ばれる少なくとも一つであ
ることを特徴とする上記[4]に記載の導電性高分子を提供するものであり、
[6]上記[4]または上記[5]のいずれかに記載の導電性高分子を0.01〜50重
量%含むことを特徴とする樹脂組成物を提供するものであり、
[7]上記[4]または上記[5]のいずれかに記載の導電性高分子を0.01〜20重
量%含む有機溶液からなることを特徴とする樹脂組成物を提供するものであり、
[8]上記[1]に記載のビシクロ置換ピロールポリマーに対し加熱及び/又は光照射す
ることを特徴とする、下記一般式(3)に記載のイソインドールポリマーの製造方法を提
供するものであり、
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、nは5〜500
の数を表す。)
[9]請求項4に記載の導電性高分子に対し加熱及び/又は光照射することを特徴とする
、下記一般式(3)
(式中、R1〜R5はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5
〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、nは5〜500の
数を表す。)に記載のイソインドールポリマー、
を含む導電性高分子の製造方法を提供するものであり、
[10]上記[9]に記載の製造方法により得られた導電性高分子を0.01〜50重量
%含有することを特徴とする樹脂組成物を提供するものであり、
[11]上記[9]に記載の製造方法により得られた導電性高分子を、有機溶媒に対し、
0.01〜50重量%分散させてなることを特徴とする樹脂組成物を提供するものであり
、
[12]上記[6]、[7]、[10]または[11]のいずれかに記載の樹脂組成物か
らなる帯電防止用樹脂組成物を提供するものであり、
[13]上記[6]、[7]、[10]または[11]のいずれかに記載の樹脂組成物か
らなる導電性コーティング用樹脂組成物を提供するものであり、
[14]上記[13]に記載の導電性コーティング用樹脂組成物を基板上に付着させる工
程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した基板に対し、加熱及び/又は光照射を
行う工程と、
を有することを特徴とする導電性薄膜の製造方法を提供するものであり、
[15]上記[4]に記載の導電性高分子、上記[5]に記載の導電性高分子または上記
[9]に記載の製造方法により得られた導電性高分子のいずれかを含む固体電解コンデン
サを提供するものであり、
[16]上記[13]に記載の導電性コーティング用樹脂組成物を誘電体に付着させる工
程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した誘電体に対し、加熱及び/又は光照射
を行う工程と、
を有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法を提供するものであり、
[17]上記[4]に記載の導電性高分子、上記[5]に記載の導電性高分子または上記
[9]に記載の製造方法により得られた導電性高分子のいずれかを含む帯電防止剤を提供
するものである。
クロ置換ピロールポリマーを提供することができる。
また本発明によれば、前記ビシクロ置換ピロールポリマーを用いて、導電性に優れるイ
ソインドールポリマーを提供することができる。
さらにこれらのポリマーは、各種導電性材料、帯電防止材料、固体電解コンデンサ等の
用途に有用に活用することができる。
本発明のビシクロ置換ピロールポリマーは下記一般式(1)により表されるものである
。
アルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表すものである。
、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキル基または炭素数
6〜20のアリール基を表すものである。
、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等
の直鎖状または分岐状のものが挙げられる。
これらの中でもメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の直鎖状または分岐状の
ものが好ましい。
をフッ素原子により置換したものが挙げられるが、具体的には、トリフルオロメチル基、
2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4
−トリフルオロブチル基、5,5,5−トリフルオロペンチル基、6,6,6−トリフル
オロヘキシル基、8,8,8−トリフルオロオクチル基、2−メチル−3,3,3−トリ
フルオロプロピル基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロブ
チル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロオクチル基、2−トリフルオロメチル−
ペルフルオロプロピル基等が挙げられる。
これらの中でも、トリフルオロメチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロブチ
ル基、2−トリフルオロメチル−ペルフルオロプロピル基等が好ましい。
ヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基等を挙げることができ
る。
これらの中でも、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシ
ル基等が好ましい。
ジメチルフェニル基、プロピルフェニル基、ジプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
ビフェニル基等を挙げることができる。
これらの中でもフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基が好ましい。
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表すものである。
〜20のアリール基の具体例については、それぞれ先のR1〜R5について説明した場合
と同様である。
n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ
基、tert−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソ
ペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、sec−ペンチルオキシ基、シクロペ
ンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペン
チルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基等を挙げるこ
とができる。
これらの中でも、メトキシ基、エトキシ基等が好ましい。
ものであるが、このnは5〜500の範囲であることが好ましい。
本発明のビシクロ置換ピロールポリマーは、下記一般式(2)
場合と全く同様である。
般式(4)〜(9)等により表される一種もしくは二種以上を挙げることができる。
−エタノ−2H−イソインドールであればさらに好ましい。
記ビシクロ置換ピロールを有機溶媒と電解質との存在下に電気化学的に重合する方法、前
記ビシクロ置換ピロールを有機溶媒と酸化剤との存在下に酸化重合する方法等を挙げるこ
とができる。
とができるが、例えば、前記電気化学的に重合する方法の場合には、アセトニトリル、ベ
ンゾニトリル等のニトリル系溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル系溶媒、スルホラン等の非プロトン性溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロ
ピレンカーボネート等のエステル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系溶媒、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール系
溶媒等を挙げることができる。
ジクロルエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロルベンゼン等の塩素系溶
媒、ニトロメタン、ニトロエタン等のニトロ系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン等の非
プロトン性溶媒等を挙げることができる。
テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチル
アンモニウムブロミド、テトラフェニルアンモニウムクロリド、テトラフェニルアンモニ
ウムブロミド、テトラブチルアンモニウムパークロレート等のアンモニウム塩、テトラフ
ェニルホスホニウムクロリド、テトラフェニルホスホニウムブロミド等のホスホニウム塩
、トリエチルアミン−p−トルエンスルホン酸塩、トリブチルアミン−p−トルエンスル
ホン酸塩のスルホン酸塩、LiBF4、LiPF4等のリチウム塩等を挙げることができ
る。
これらの電解質は一種もしくは二種以上を使用することができる。
、塩化鉄等の無機系酸化剤類、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキ
ノン、テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン、テトラクロロ−1,2−ベンゾキノン等の
ベンゾキノン類、p−トルエンスルホン酸−鉄(III)塩等の有機金属塩類等が挙げられ
る。
これらの酸化剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
、p−ベンゼンスルホン酸等の有機酸等の酸性物質を使用することができる。
これらの酸性物質は一種もしくは二種以上を使用することができる。
〜200℃の範囲である。
また前記重合を行う時間は、通常15分間〜7日間の範囲である。
ールを有機溶媒に溶解させ電解質を添加した後、これらの溶液に電極を通じて電圧を印加
する方法が挙げられる。
本発明に使用する電解質の量は、前記ビシクロ置換ピロールに対して、通常0.1〜5
当量の範囲である。
次に白金、酸化インジウム錫ガラス等を電極として、0.1〜2Vの範囲の電圧
を印加することによりビシクロ置換ピロールポリマーを得ることができる。
反応系内は窒素、アルゴン等の不活性ガスにより十分置換した後、前記不活性ガスの雰
囲気下に反応を行うことが好ましい。
有機溶媒に溶解させ、酸化剤を添加する方法が挙げられる。
本発明に使用する酸化剤の量は通常前記ビシクロ置換ピロールに対して通常1.0〜1
.5当量の範囲である。
反応系内は窒素、アルゴン等の不活性ガスにより十分置換した後、前記不活性ガスの雰
囲気下に反応を行うことが好ましい。この反応によりビシクロ置換ピロールポリマーを得
ることができる。
として提供することができる。
溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジクロルメタン、クロロホルム
、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒
、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピ
レンカーボネート等のエステル系溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系
溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の
グリコール系溶媒、スルホラン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、N,N
−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒等を挙げることができる。
前記有機溶媒は、エタノール、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドンであればさ
らに好ましい。
これらの有機溶媒は一種もしくは二種以上を使用することができる。
あり、1〜20重量%の範囲であれば好ましい。
一般式(10)により表されるシクロヘキサジエン誘導体とtrans−1,2−ビス
(フェニルスルフォニル)エチレンとを反応させ、一般式(11)により表されるビスフ
ェニルスルフォニル化合物を得ることができる。
なお、R2〜R9は、それぞれ一般式(1)のR2〜R9の場合と同様である。
続いて前記ビシクロ置換ピロールに対し、塩基性物質の存在下に一般式R1−Zにより
表される化合物を反応させることにより、一般式(2)で表されるビシクロ置換ピロール
を得ることができる。
ここでR1は一般式(1)の場合と同様であり、Zはハロゲン原子を表す。
ルポリマーを得ることができる。
本発明に使用するドーパントとしては、例えば、ハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イ
オン、過塩素酸イオン、六フッ化リン酸イオン、六フッ化アンチモン酸イオン、有機スル
ホン酸イオン、有機カルボン酸イオンおよびアミド酸イオン等のアニオン群の一種もしく
は二種以上を挙げることができる。
分子を得ることができる。
えば、前記ビシクロ置換ピロールポリマーに塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲンガスを曝す
方法、
硫酸、硝酸、過塩素酸、六フッ化リン酸、六フッ化アンチモン酸、有機スルホン酸、有
機カルボン酸、アミド酸等の一種もしくは二種以上を含む溶液に前記ビシクロ置換ピロー
ルポリマーを接触させる方法、
先に説明した電気化学的重合の際や酸化重合の際に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、フ
ッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、六フッ化リン酸、六フッ化アンチモン酸、有機スル
ホン酸、有機カルボン酸、アミド酸等の一種もしくは二種以上を使用する方法等を挙げる
ことができる。
実施することができる。
電気化学的ドーピングの方法については公知であり、特に限定はない。
電気化学的ドーピングの際に印加する電圧により、前記ビシクロ置換ピロールポリマー
にドープするドーパントの量を調整することができる。
また電気化学的ドーピングにより、前記ビシクロ置換ピロールポリマーにドープされた
ドーパントを脱ドープすることもできる。
置換ピロールポリマー等をフィルム形状に加工する方法について説明する。
まず前記ビシクロ置換ピロールポリマー、ドーパントによりドープされたビシクロ置換
ピロールポリマー等を有機溶媒に溶解させた有機溶液を準備しておき、この有機溶液を基
材に塗布する。
続いて前記有機溶媒を除去することによりビシクロ置換ピロールポリマー、ドーパント
によりドープされたビシクロ置換ピロールポリマー等をフィルムの形状として得ることが
できる。
に溶解させて有機溶液を得る場合と同様の有機溶媒を使用することができる。
、ポリイミドフィルム等の有機基材等を挙げることができる。
布する方法、刷毛を用いて塗布する方法、前記有機溶液を散布して塗布する方法、スピン
コートにより塗布する方法等を挙げることができる。
これらの方法は一種もしくは二種以上を行うことができる。
風オーブン、減圧オーブン等のオーブンにより加熱する方法、加熱プレスにより加熱する
方法、赤外線を照射する方法等が挙げられる。
これらの方法は一種もしくは二種以上を行うことができる。
前記有機溶媒を除去する時間は、通常、5分〜24時間、好ましくは30分〜5時間の
範囲である。
クロ置換ピロールポリマー等を得ることができる。
法について説明する。
前記ビシクロ置換ピロールポリマーを加熱する方法、前記ビシクロ置換ピロールポリマ
ーに対し光を照射する方法等により、一般式(3)により表されるイソインドールポリマ
ーを得ることができる。
加熱する方法、加熱プレスにより加熱する方法、赤外線を照射する方法等が挙げられる。
また前記光を照射する方法としては、例えば、水銀灯等の光源を使用して光を照射する
方法等が挙げられる。
〜260℃の範囲であれば好ましい。
前記加熱する際の時間は、通常、5分〜24時間、好ましくは30分〜5時間の範囲で
ある。
また前記光を照射する際の時間は、通常、5分〜24時間、好ましくは30分〜5時間
の範囲である。
前記光を照射する際の光源としては、例えば水銀ランプ等を挙げることができる。
おき、この有機溶液を基材に塗布したものに対して、前記ビシクロ置換ピロールポリマー
を単離することなく、前記加熱する方法、前記光を照射する方法等の一種もしくは二種以
上の方法を行うことにより前記イソインドールポリマーを得ることもできる。
同様である。
前記前記ビシクロ置換ピロールポリマーに替えて、前記ドーパントによりドープされた
ビシクロ置換ピロールポリマーを使用することにより、前記ドーパントによりドープされ
たイソインドールポリマーを製造することができる。
電性を示すことから帯電防止用途、導電性コーティング材料用途に好適に使用することが
できる。
例えば、前記導電性高分子を0.01〜50重量%、好ましくは0.5〜30重量%、
さらに好ましくは1〜20重量%含む樹脂組成物は、帯電防止用樹脂組成物や導電性コー
ティング用樹脂組成物として好適に使用することができる。
.01〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、さらに好ましくは1〜10重量%
含む有機溶液からなる樹脂組成物は、帯電防止用樹脂組成物や導電性コーティング用樹脂
組成物として好適に使用することができる。
前記有機溶媒としては、先に説明したビシクロ置換ピロールポリマーを有機溶媒に溶解
させる場合に使用する有機溶液と同様のものを挙げることができる。
ング用樹脂組成物を用いて導電性薄膜とする場合等を挙げることができる。
具体的には、前記導電性コーティング用樹脂組成物を基板上に付着させる工程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した基板に対し、加熱及び/又は光照射を
行う工程と、
を有する製造方法により前記導電性薄膜を製造することができる。
この製造方法に使用する基板や加熱の条件、光照射の条件等は、先に説明したビシクロ
置換ピロールポリマー、ドーパントによりドープされたビシクロ置換ピロールポリマー等
をフィルム形状に加工する場合と同様である。
よびこの導電性高分子により得られたイソインドールポリマーを含む導電性高分子は、そ
れぞれ固体電解コンデンサの材料や帯電防止剤として好適に使用することができる。
導電性コーティング用樹脂組成物を誘電体と組み合わせて使用する場合等を挙げることが
できる。
具体的には、前記導電性コーティング用樹脂組成物を誘電体に付着させる工程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した誘電体に対し、加熱及び/又は光照射
を行う工程と、
を有する製造方法により固体電解コンデンサを製造することができる。
なお、固体電解コンデンサを製造する方法については公知であり、その方法については
特に制限はない。
この製造方法に使用する基板や加熱の条件、光照射の条件等は、先に説明したビシクロ
置換ピロールポリマー、ドーパントによりドープされたビシクロ置換ピロールポリマー等
をフィルム形状に加工する場合と同様である。
何ら限定されるものではない。
還流冷却器を取り付けた300mLのナス型フラスコに、trans−1,2ービス(
フェニルスルフォニル)エチレン 25g(81.0mmol、東京化成工業社製)、1
,3−シクロヘキサジエン 10.0mL(105mmol、東京化成工業社製)および
トルエン150mLを加え、加熱によりトルエンを還流させながら、マグネティックスタ
ーラーを用いて一晩撹拌した。
次に反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧下に留去し、油状の粗生成物を
得た。
この油状の粗生成物にジエチルエーテルを加えて結晶化させた。得られた結晶をジエチ
ルエーテルにより洗浄して、一般式(14)により表される無色結晶のビスフェニルスル
フォニル化合物を30.5g(78.7mmol、収率97%)得た。
なお、前記ビスフェニルスルフォニル化合物の合成に際しては文献(J.Org.Ch
em.,1984,49,596)を参照した。
500mLのナス型フラスコに、前記ビスフェニルスルフォニル化合物〔2−exo,
3−endo−ビス(フェニルスルフォニル)ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン
〕11.6g(30.0mmol)、エチルイソシアノアセテート(東京化成工業社製)
3.60mL(33.0mmol)を入れた。
次に反応容器内の空気を窒素により置換し、乾燥させたテトラヒドロフラン130mL
を入れた。
反応容器を−10℃に冷却した後、マグネティックスターラーを用いて反応混合物を撹
拌しながらt−BuOK溶液(72.0mL、72.0mmol、1.0Mテトラヒドロ
フラン溶液)をゆっくり滴下した。前記滴下操作終了後、反応混合物の温度を室温に戻し
ながらさらに一晩前記マグネティックスターラーにより撹拌した。
1N塩酸水溶液を加えて加水分解操作を実施後、減圧下にテトラヒドロフランを回収し
、反応混合物の体積を約半分とした。続いて反応混合物にクロロホルムを加えて抽出操作
を行った。
有機層を分離した後、前記有機層を水、飽和重曹水、水および飽和食塩水の順番により
洗浄した。
続いて前記有機層を分液後、得られた前記有機層を無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥さ
せた。
乾燥操作終了後、前記無水硫酸ナトリウムを濾過により濾別し、有機層を減圧下に濃縮
した。
得られた粗生成物を、クロロホルムを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、得られた精製物をクロロホルムとヘキサンとの混合溶媒を用いて再結晶した。
上記操作により、一般式(15)により表される無色結晶のエチルエステル体を5.3
2g(24.5mmol、収率81%)得た。
なお、前記エチルエステル体の合成に際しては文献(J.Chem.Soc.Perk
in Trans.I,1997,3161)を参照した。
200mLのナス型フラスコに前記エチルエステル体〔エチル 4,7−ジヒドロ−4
,7−エタノ−2H−イソインドール−1−カルボキシレート〕2.17g(10.0m
mol)、NaOH 2.80g(42.0mmol)およびエチレングリコール100
mLを入れた。
次に反応容器内の空気を窒素により置換し、反応容器を遮光した後、反応混合物の温度
を160℃として、マグネティックスターラーにより2時間撹拌した。
反応容器を室温まで冷却した後、反応混合物を水300mL中に注ぎ、続いて酢酸エチ
ルを加えて抽出操作を行った。
有機層を分離した後、前記有機層を水および飽和食塩水の順番により洗浄した。
続いて前記有機層を分液後、得られた前記有機層を無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥さ
せた。
乾燥操作終了後、前記無水硫酸ナトリウムを濾過により濾別し、有機層を減圧下に濃縮
した。
得られた粗生成物を、クロロホルムを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、一般式(16)により表される無色結晶のビシクロ置換ピロールを1.21g
(8.33mmol、収率83%)得た。
なお、前記ビシクロ置換ピロールの合成に際しては文献(Heterocycles,
2000,52,399)を参照した。
p−トルエンスルホン酸−鉄(III)塩を40wt%含むブタノール溶液1.2gに対
し、参考例3により得たビシクロ置換ピロール 0.17gを含むブタノール溶液6mL
を滴下し、撹拌した。
室温にて一日反応を行い、反応終了後、析出物を濾過により除いた。
次に濾液に水を加えたところ、一般式(17)により表されるビシクロ置換ピロールポ
リマーが得られた。得られたビシクロ置換ピロールポリマーを水により洗浄後、減圧下に
乾燥を行い、紫色粉末のビシクロ置換ピロールポリマー(ポリマー1)を0.15g得た
。
前記ビシクロ置換ピロールポリマーのIRチャートを図2に示す。
・IR(KBr)νmax:568cm−1、683cm−1、815cm−1、1010
cm−1、1034cm−1、1181cm−1、1219cm−1、2870cm−1
、2943cm−1、3049cm−1、3433cm−1
た。
・1H−NMR(DMSO−d6、300MHz)
δ=1.23(brs、4H)、2.23(s、3H)、3.64(brs、2H)、
6.50(brs、2H)、7.10(d、2H、J=7.7Hz)、7.46(d、2
H、J=7.5Hz)
あるp−トルエンスルホン酸が含有していることが示唆され、前記ビシクロ置換ピロール
ユニット三分子に対して、p−トルエンスルホン酸イオン一分子がドープされていること
が判明した。
また、前記ビシクロ置換ピロールポリマーの分子量をMS(TOF−MS)により測定
したところ、m/z=1038の分子量に相当するフラグメントが観察された。
じ操作を行い、茶褐色粉末のビシクロ置換ピロールポリマー(ポリマー2)を0.11g
得た。
応終了後に得られた析出物(析出物1)、実施例3により得られたビシクロ置換ピロール
ポリマー(ポリマー2)および実施例3の反応終了後に得られた析出物(析出物2)を用
いて溶解性試験を実施した。
前記溶解性試験にはN−メチルピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン(MEK)
およびエタノール(EtOH)を用いた。
結果を表1に示す。
備し、10秒間2000回転の条件によりスピンコート操作を実施し成膜を行った。
なお、前記エタノール溶液は2重量%のものと、5重量%のものを使用した。
得られた薄膜には析出物は認められず、平滑な薄膜を得ることができた。
前記ポリマー1から得られた薄膜は紫色、前記ポリマー2から得られた薄膜は褐色であ
った。また、それぞれの前記薄膜はTG/DTA分析により200℃付近に減量ピークが
観察された。
次にそれぞれの前記薄膜について減圧下に240℃の温度で1時間加熱し、前記イソイ
ンドールポリマー構造を含む薄膜を得た。
前記加熱前後のそれぞれの前記薄膜について、ハイレスターにて印加電圧500Vの条
件にて表面抵抗を測定した。
結果を表2に示す。
Claims (17)
- 下記一般式(1)により示されるビシクロ置換ピロールポリマー。
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表し、nは5〜500の数を表す。) - 請求項1に記載のビシクロ置換ピロールポリマーを有機溶媒中に0.01〜50重量%
含有することを特徴とするビシクロ置換ピロールポリマー有機溶液。 - 下記一般式(2)
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表す。)により表されるビシクロ置換ピロールを、有機溶媒の存在下に
重合することを特徴とする一般式(1)
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、R2〜R5はそれぞれ独立に水素原子、
フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のフッ化アルキル基、炭素数
5〜10のシクロアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表し、Xは次の二価の
基を表す。
ここでR6〜R9はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数1〜10
のアルコキシ基を表し、nは5〜500の数を表す。)に記載のビシクロ置換ピロールポ
リマーの製造方法。 - 請求項1に記載のビシクロ置換ピロールポリマーにドーパントをドープさせてなる導電
性高分子。 - 前記ドーパントが、ハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、六フ
ッ化リン酸イオン、六フッ化アンチモン酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機カルボン
酸イオンおよびアミド酸イオンからなるアニオン群より選ばれる少なくとも一つであるこ
とを特徴とする請求項4に記載の導電性高分子。 - 請求項4または請求項5のいずれかに記載の導電性高分子を0.01〜50重量%含む
ことを特徴とする樹脂組成物。 - 請求項4または請求項5のいずれかに記載の導電性高分子を0.01〜20重量%含む
有機溶液からなることを特徴とする樹脂組成物。 - 請求項9に記載の製造方法により得られた導電性高分子を0.01〜50重量%含有す
ることを特徴とする樹脂組成物。 - 請求項9に記載の製造方法により得られた導電性高分子を、有機溶媒に対し、0.01
〜50重量%分散させてなることを特徴とする樹脂組成物。 - 請求項6、7、10または11のいずれかに記載の樹脂組成物からなる帯電防止用樹脂
組成物。 - 請求項6、7、10または11のいずれかに記載の樹脂組成物からなる導電性コーティ
ング用樹脂組成物。 - 請求項13に記載の導電性コーティング用樹脂組成物を基板上に付着させる工程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した基板に対し、加熱及び/又は光照射を
行なう工程と、
を有することを特徴とする導電性薄膜の製造方法。 - 請求項4に記載の導電性高分子、請求項5に記載の導電性高分子または請求項9に記載
の製造方法により得られた導電性高分子のいずれかを含む固体電解コンデンサ。 - 請求項13に記載の導電性コーティング用樹脂組成物を誘電体に付着させる工程と、
前記導電性コーティング用樹脂組成物が付着した誘電体に対し、加熱及び/又は光照射
を行なう工程と、
を有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 請求項4に記載の導電性高分子、請求項5に記載の導電性高分子または請求項9に記載
の製造方法により得られた導電性高分子のいずれかを含む帯電防止剤。
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