JP2007261701A - シート処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】針が無くなっても、シート束を折り曲げる動作を継続してシート束を外部に排出して、ユーザがシート除去作業を行わなくても済むようにする。
【解決手段】シート処理装置Bは、ストッパ62に順次シートが積載されて形成されたシート束をステープラユニット61によって針綴じした後、該シート束を折り装置72によって折り曲げて排出するようになっている。シート処理装置Bは、針の有無を検知する針有無検知センサを備えている。針有無検知センサが、針が無いことを検知したとき、ステープラユニット61が針綴じ動作を停止する。そして、折り装置72がストッパ62に積載されているシート束を針綴じされていない状態で折り曲げて排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート束を針綴じして折り曲げるシート処理装置と、このシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とに関する。
従来、この種のシート処理装置には、画像形成装置の装置本体に備えられて、装置本体で画像形成されたシートを束状にして針綴じして折り曲げて冊子状にするようになっているものがある(特許文献1)。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファックス、及びこれらの複合機器等がある。
そして、シート処理装置は、針が無くなると、シート束を折り曲げるのを停止して、針が無くなったことを表示部に表示して、ユーザに針を補充することを促すようになっている。
特開平11−322176号公報
しかし、従来のシート処理装置は、針が無くなったとき、シート処理装置内に残っているシートをユーザが取り除かなければならなかった。
また、従来のシート処理装置を備えた画像形成装置は、針が無くなると画像形成を停止するが、タイミングによっては、画像形成を停止することができない。このため、画像形成したシートが、シート束の折り曲げを停止したシート処理装置に送り込まれてジャムシートになることがあった。このため、従来の画像形成装置は、画像形成効率が悪かった。
本発明は、針が無くなっても、シート束を折り曲げる動作を継続してシート束を外部に排出して、ユーザがシート除去作業を行わなくても済むようにしたシート処理装置を提供することにある。
本発明は、針が無くなってもシート束を折り曲げて排出するシート処理装置を備えて、針が無くなったとき、画像形成を停止することの出来ないシートをシート処理装置に送り込むことができて、ジャムシートの発生を防止した画像形成装置を提供することにある。
本発明のシート処理装置は、シート積載手段に順次シートが積載されて形成されたシート束を綴じ手段によって針綴じした後、該シート束を折り曲げ手段によって折り曲げて排出するようになっており、前記針の有無を検知する針検知手段を備え、前記針検知手段が前記針が無いことを検知したとき、綴じ手段が針綴じ動作を停止し、前記折り曲げ手段が前記シート積載手段に積載されている前記シート束を針綴じされていない状態で折り曲げて排出する、ことを特徴としている。
本発明のシート処理装置は、針無し検知後、綴じ手段がシート束針綴じ動作を停止して、折り曲げ手段がシート束を折り曲げて排出するため、ユーザがシート除去作業を行わなくても済み、その分、稼働率を高めることができる。また、針無し原因によるジャムの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施形態のシート処理装置と、このシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とを図に基づいて説明する。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファックス、及びこれらの複合機器等がある。本実施形態の画像形成装置は、複写機を例に上げて説明する。
複写機Eは、装置本体Aに、原稿給送装置1と、シート処理装置Bとを備えている。原稿給送装置1は必ずしも必要としない。シート処理装置Bは、装置本体Aに着脱自在に接続されているが、装置本体A内に組み込まれていてもよい。シート処理装置Bは、複写機Eの装置本体Aで画像形成されたシートを部数毎にソート処理可能なフィニッシャユニットCと、複数枚のシートを綴じて折り込み製本可能なステッチャユニットDとを備えている。
読取部2は、装置本体Aの上部に装着された原稿給送装置1から自動的に送り込まれてくる原稿を光学的に読み取り、その情報をデジタル信号として画像形成部3へ送信する。画像形成部3の光照射部3aは、レーザー光で感光体ドラム3bを照射して感光体ドラム3bに潜像を形成する。潜像は、画像形成部3の現像器3cによってトナー現像されてトナー像として可視像化される。
一方、複写機Eの装置本体Aの下部には、各種サイズのシートPを収納した複数のシートカセット4(図では、1つだけ図示)が装着されている。シートカセット4から搬送ローラ5によって搬送されたシートPは、画像形成部3に搬送される。
画像形成部3に送り込まれたシートは、感光体ドラム3bのトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着器6に送り込まれて、定着器6で加熱加圧され、トナー像をシートに永久定着することができる。
そして、シートの片面に画像を形成する片面記録モードの場合、シートは、シート処理装置Bへと送り込まれる。シートの両面に画像を形成する記録モードの場合、一方の面に画像を形成されたシートは、スイッチバック搬送によって再送パス7へ搬送されて、再度画像形成部3へ送り込まれ、他方の面にも画像が形成される。なお、シートは、シートカセット4からのみならず、マルチトレイ8からも送り込んでもよい。
(シート処理装置)
図2は、シート処理装置のフィニッシャユニットCのシート搬送方向に沿った断面図である。
シート処理装置BのフィニッシャユニットCは、図2に示すように構成されており、シートを排出するに際し、通常の排出モードの他に、オフセットモード、ステープルモード等の各モードに応じた排出処理をできるようになっている。
オフセットモードは、フィニッシャユニットCが、シートをソートして排出するとき、シートの各部の境界がわかるように排出する動作モードのことである。すなわち、フィニッシャユニットCは、各部の1枚目のシートが排出されるとき、サイドガイド11を移動させて1枚目のシートを所定量シート幅方向(シート搬送方向に対して直交する方向)へずらす。そして、フィニッシャユニットCは、各部の2枚目以降のシートを排出するとき、通常の位置に排出する。これによって、各部の1枚目のシートだけ、他のシートと異なって幅方向に位置がずれており、その1枚目のシートによって、各部のシートの境界がわかる。これがオフセットモードである。
また、ステープルモードは、フィニッシャユニットCがシートを各部数毎にソートして排出するとき、ステープルトレイ12に積載整合し、これをステープラ13によって針綴じして、各部毎に綴じて排出する動作モードのことである。
図3は、シート処理装置のステッチャユニットDのシート搬送方向に沿った断面図である。
ステッチャユニットDを概略説明する。
ステッチャユニットDは、複写機の装置本体Aから排出されたシートを、部数単位で整合して、綴じ手段である例えばステープラユニット61によって針綴じし、折り曲げ手段である例えば折り装置72によって2つ折りして製本処理するユニットである。
ステッチャユニットDの入口には、縦パス60にシートを案内する第1フラッパ21が設けてある。上ローラ対63の下流側には可動ガイド65が設けられている。可動ガイド65は付勢手段65aによって上ローラ対63に向かって付勢されて縦パス60の搬送経路の一部を構成している。この可動ガイド65は、ハンドル65aを把持して回動させることによりフラッパ64近傍の縦パス60の内部を露出させて、ジャムしたシートを取り除けるようになっている。
縦パス60の略中央には後述するステープラユニット61が設けられている。ステープラユニット61は縦パス60を間にしてフォーミング部61bとアンビル61dとを有している。シートセンサ66a,66b,66cは、通過するシートPの有無、又は先端若しくは後端を検知するようになっている。ステープラユニット61の下流には、折り装置72が設けてある。さらに下流に、昇降自在なシート積載手段である例えばストッパ62が設けてある。
複写機Eの装置本体Aから排出されたシートは、第1フラッパ21によって、縦パス60に案内されて、上ローラ対63によって給送され、下端をストッパ62で受け止められて、部数単位で積載整合される。このシート束を、ステープラユニット61が、シート束のシート長さ方向(シート搬送方向)の中央部分を幅方向に2箇所、針綴じする。
次に、ストッパ62を下方へ移動させて、シート束の綴じられた部分を、折りローラ対78のニップに対向させる。その後、シート束の綴じられた部分を突き板79aで突いて、シート束の綴じ位置を折りローラ対78のニップに押し込む。ローラ対78は、押し込まれたシート束を折り曲げながら搬送する。この結果、シート束は、2つ折りされた冊子状になって、積載トレイ106に排出されて積載される。
次に、ステープラユニット61を説明する。
図4は、ステープラユニット61のシート搬送方向に沿った断面図である。ステープラユニット61は、フレームに固定された支持板77により縦パス60に整合されたシート束の搬送方向中央位置において、シート幅方向中央を基準にして左右対称の位置に2個配置されている。
ステープラユニット61は、回転軸61aを中心に揺動可能に支持された上側の針打ち込み部としてのフォーミング部61bと、駆動ユニット61cおよび、アンビル61d等で構成されている。
ステープラユニット61の傍にはパスガイド60a,60bおよびアンビル61dによってシート束を案内する縦パス60が形成されている。この縦パス60は、シート束を案内するパスガイド60bのガイド面60baと、案内されたシート束を針綴じするアンビル61dの綴じ面61daとが互いに角度αをもつように配設されている。そして、角度αをもち、縦パス60を形成する上面側のパスガイド60aには、ステープラユニット61のフォーミング部61bが揺動したときに干渉しない大きさの切欠孔60aaが切り欠かれている。
フォーミング部61bには、針カートリッジ61eが着脱可能に装着されており、該針カートリッジ61e内には、板状に連結された綴じ針61fが約2000本乃至5000本程度装填されている。この針カートリッジ61eに装填された板状の綴じ針61fは、針カートリッジ61eの最上側に設けられたばね61gによって下方に付勢されており、最下側に配置された針送りローラ61hに搬送力を付与するようになっている。
針送りローラ61hにより送り出された綴じ針61fは、フォーミング部61bを、回転軸61aを中心に、図4の矢印方向(図4の反時計回り方向)に揺動させることにより、一本ずつコの字状に形成される。すなわち、ステープルモータ61mが起動すると、ギア列61jを介して偏心カムギア61kが回転する。この偏心カムギア61kと一体に取り付けられている偏心カムの作用により、フォーミング部61bが図4の矢印方向(アンビル61d側)へ揺動してシート束に対して針打ち込み動作(クリンチ動作)を行う。打ち込んだ綴じ針61fは、シート束下面のアンビル61dで折り曲げることによりシート束を針綴じする。
また、偏心カムギア61kと同軸に図示しないフラグが配設されており、このフラグを図示しないステープラセンサで検知することによって、ステープラユニット61のフォーミング部61bがホームポジションにあるかどうかを検知するようになっている。また、針検知手段である例えば針有無検知センサ61sによって、綴じ針61fの有無を検知する。
次に、折り装置72を説明する。
図5は、折り装置72をシート折り方向に沿った断面図である。図6は、図5の平面図である。図7は、突き板のストッパの構成を示す図である。
折りローラ対78(図3参照)は、図5に示す折りモータ82の出力軸82aにはモータプーリ83が固着されている。このモータプーリ83の駆動力は、タイミングベルト84を介してアイドラギアプーリ85のプーリ部85aへと伝達されるようになっている。なお、アイドラギアプーリ85は、同軸上にプーリ部85aとギア部85bとで構成されている。
また、折りローラ対78の軸にはそれぞれ折りギア86,87が固着されており、両ギア86,87は互いに噛合している。折りギア86はアイドラギアプーリ85のギア部85bに噛合している。さらに、折りギア86はアイドラギア88に噛合している。
折りモータ82の回転力は、モータプーリ83からタイミングベルト84を介してアイドラギアプーリ85に伝達される。そして、アイドラギアプーリ85の回転力は折りギア86から折りギア87へ伝達され、折りローラ対78が回転させられる。また、同時に折りギア86と噛合しているアイドラギア88にも回転力が伝えられる。このアイドラギア88は排出ローラ104へと回転力を伝達する。
突き出しユニット79、突き板79a、ホルダ79b,79d、軸79c,79e等により構成されている。突き板79aはホルダ79b,79dで保持されている。ホルダ79bには軸79c,79eが固着されている。この軸79c,79eには、ころ79gが回転自在に取り付けられている。ころ79gは本体フレームに構成された溝部89内をスライドするようになっている。
また、突き出しモータ90は、その出力軸にはモータプーリ90aが固着されている。アイドラギアプーリ91は、同軸のプーリ部91aとギア部91bとで構成されている。アイドラギアプーリ91のプーリ部91aとモータプーリ90aとの間にはタイミングベルト92が巻き回されている。アイドラギアプーリ91のギア部91bは一部に軸93を有するギア94と噛合している。ギア94の回転軸94a上にはフラグ95a,95bが固着されており、該フラグ95a,95bは一部に切り欠きを有している。このフラグ95a,95bの切り欠きを検知する位置に、突き出しホームセンサ96aと突き位置センサ96bが配設されている。この突き出しホームセンサ96aは、突き板79aがパスガイド60a,60bによって構成されるシート搬送面より引き込んだ位置で検知するように配設されており、突き位置センサ96bは、突き板79aが突ききった位置で、検知するように配設されている。
また、図6に示すように、回転軸94a上でギア94の他端に該ギア94と同様に軸97aを有する円形の回動板97が固着されている。回動板97は、ギア94と同期して回転するように構成されている。
突き出しモータ90の回転力は、モータプーリ90aからタイミングベルト92を介してアイドラギアプーリ91に伝達される。このアイドラギアプーリ91が回転することによりギア94が回転し、軸93は円運動する。この軸93にはリンク98の一端が嵌合しており、リンク98の他端は突き出しユニット79の軸79cに嵌合している。
また、回動板97上の軸97aにも同様にリンク98の一端が嵌合し、リンク98の他端は突き出しユニット79の軸79cに嵌合している。これにより、軸97aの円運動はリンク98を介して突き出しユニット79の軸79cに伝達され、この軸79cがころ79gを介して嵌合しているフレームの溝部89に沿って直線運動を行う。
こうして、突き出しユニット79は、その両端に駆動を受けて、図5の矢印方向に折りローラ対78とは常に平行にスライド移動する。
また、回動板97の軸97aとは、反対側の面にストッパ軸97b,97cが設けられている。本体フレーム上にはストッパ部材99が軸99aを中心に揺動自在に配設され、且つ引張ばね100によって回転軸94a側に付勢されている。回動板97の回転動作により、突き出しユニット79はスライド移動するが、回動板97が図7(b)の矢印方向へ回転し、突き出しユニット79が突ききって、突き位置センサ96bが検知した位置(図5の最左位置)に達したとき、ストッパ軸97cとストッパ部材99が嵌合して、回動板97がそれ以上回転しないようになっている。このため、突き出しユニット79が突ききった位置で、固定される。また、突き出しユニット79をホームポジションに戻すときは、突き出しモータ90を突き時とは反対方向に回転させることによって、ストッパ部材99とストッパ軸97cの嵌合を外す。そして、突き出しユニット79がホームポジションに戻り、突き出しホームセンサ96aで検知された位置(図5の最右位置)で、図7(a)に示すように、ストッパ軸97bとストッパ部材99が嵌合し、回動板97がそれ以上回動することがないようになっている。
前述のように、突き出しモータ90の正逆転により、突き出しユニット79が左右に動くように構成されている。
このようにして、折りローラ対78と突き出しユニット79によりシート束の折り処理が可能となる。
図8は、シート処理装置BのステッチャユニットDの各部材を駆動制御する制御ブロック図である。MPU200は、複写機Eの装置本体Aを制御する制御装置600と信号授受を行って、ステッチャユニットDを制御するようになっている。なお、MPU200と制御装置600は、いずれか一方が他方と一体であってもよい。
搬送間隔設定手段である例えばMPU200のROM250には、制御プログラムが格納されている。RAM251には、作業用データや入力データが格納されている。MPU200は、制御プログラムや、データを読み出して各部の制御を行うようになっている。
MPU200の入力側には、次のセンサが接続されている。ステッチャユニットDに搬送されたシートの有無又は先端若しくは後端を検知する第1上センサ66a,第2上センサ66b,第3上センサ66c。ストッパ62のホームポジションを検出するストッパホームセンサ76。ストッパ62に設けられ、シートを検出するストッパセンサ75。排出ローラ104の近傍に設けた排出センサ105。突き板79aの突き位置を検出する突き位置センサ96b。折りローラ対78の近傍に設けた中間センサ103。ステープラ針の有無を検知する針有無検知センサ61s等。
MPU200の入力側には、前記各センサおよび複写機の装置本体Aからの信号に基づいて、各駆動部を制御する次のソレノイド、モータ、ドライバが各ドライバD1乃至D9を介して接続されている。ステッチャユニットDの縦パス60へシートPを送り込むための第1フラッパ21を駆動するための第1フラッパソレノイド201。縦パス経路上にある第1フラッパ64a、第2フラッパ64bを切り換えるための切り換えソレノイド上221。切り換えソレノイド下222。上ローラ対63および下ローラ対67を駆動してシートを搬送するための搬送モータ223。ステープラユニット61を駆動するステープルモータ61m。ストッパ62を移動させるためのストッパ駆動モータ74。折りローラ対78を駆動するための折りモータ82。突き板79aを駆動するための突き出しモータ90。複写機Eの装置本体Aとシートデータや動作モード等の各データを送受信する通信ドライバ252等。
次に、シート処理装置Bの動作を、図1乃至7の構造図、図8の制御ブロック図、図9、図10の動作説明用のフローチャートに基づいて説明する。
MPU200は、制御を開始して(S301)、複写機Eの装置本体Aからシートデータの受信を待つ(S302)。シートデータの内容は、シートサイズ、シート種、装置本体Aからのシート搬送速度などである。MPU200は、シートデータを受信すると、複写機Eの装置本体Aの本体給紙信号を待つ(S303)。また、MPU200は、装置本体Aからの本体排紙信号を待ち(S304)、受信したら、シートサイズに対応した切り換えソレノイド221、222のオンオフを設定する(S305)。
次に、MPU200は、搬送モータ223を複写機Eの装置本体Aからが排紙される速度と同期するよう起動させる(S306)。MPU200は、第1上センサ66aのオンによりシートの先端を検知するまで待ち(S307)、シートの先端を第1上センサ66aにより検知したら用紙長−50mm分搬送されるのを待つ(S308)。MPU200は、第1/2/3のセンサ全てオフにより用紙後端を検知されるのを待つ(S309)。MPU200は、シートの後端を検知したら、搬送量カウンタに((先端ストッパ位置−10mm)−現在先端位置)の距離を代入し(S310)、カウントアップを待つことでストッパ位置よりも10mm手前の位置まで搬送させる(S311)。MPU200は、それぞれに対応した位置までシート先端が搬送されたら、ピックアップころを離間開始し(S312)、ストッパ62まで搬送されるのを待つ(S313)。MPU200は、一旦、搬送モータ223の停止処理を開始し(S314)、さらに、切り換えソレノイド上221、切り換えソレノイド下222の駆動を停止し(S315)、ストッパ62上の積載シートの、幅方向の整合動作を行う(S316)。
ここで、MPU200は、針有無検知センサ61sによってステープラユニット61の綴じ針61fの有無によって、処理を分岐する(S318)。
まず、綴じ針61fがある場合を説明する。MPU200は、複写機の装置本体Aから、ステープル要求があるか否かを判断する(S319)。MPU200は、要求が無ければ、次シートの搬送の有無を確認し(S331)、処理を終える。MPU200は、ステープル要求がある場合は、一方のステープルモータA61mを始動させる(S320)。MPU200は、不図示のステープルホームセンサAによってフォーミング部A61bが所定の角度傾いてシート束を綴じたことを検知し、元の位置に戻して、ステープルモータA61m停止させる(S321)。MPU200は、他方のステープルモータB61mについても同様の動作をさせて(S322,S323)、ステープル作業を完了する。
次に、シート束を折る動作を行う。MPU200は、排出ローラ104を駆動し(S324)、折りモータ82を始動して折りローラ対78を回転させる(S325)。MPU200は、突き出しモータ90を起動し(S326)、突き出し板79aを駆動させ、折りローラ対78と突き出しユニット79によりシート束の折り処理を行い、排紙ローラ104によって、2つ折りされたシート束が積載トレイ106に排出される。MPU200は、シート束の排出が完了したら、排出ローラ104、折りローラ対78を停止し(S330)、次紙の搬送の有無を確認し(S331)、処理を終える。
本発明に関わる制御である、針有無検知センサによって、ステープラユニット61の綴じ針61fが無いことを検知した場合の処理を説明する。
MPU200は、ステープラユニット61の綴じ針61fが無いことを検知した場合(S318)、ステープル要求の有無に関わらず、搬送されてくるシート1枚毎に、折り処理を行って排出する。そのため、MPU200は、ステープルユニット61にステープル処理を行わせず、排出ローラ104を駆動し(S324)、折りモータ82を始動して折りローラ対78を回転させる(S325)。MPU200は、突き出しモータ90を起動し(S326)、突き出し板79aを駆動させ、折りローラ対78と突き出しユニット79によりシートの折り処理を行い、排紙ローラ104によって、2つ折りされたシートが積載トレイ106に排出される。MPU200は、シートの排出が完了したら、排出ローラ104、折りローラ対78を停止し(S330)、次シートの搬送の有無を確認し(S331)、処理を終える。後続シートに関しても、綴じ針61fを装填するまでは、常に1枚折りで排出を行う。
また、フローチャート上には不図示ではあるが、複写機の装置本体Aからシートデータの受信をもとに、MPU200は、シートの処理時間を算出する。そして、MPU200は、針有無検知センサ61sによってステープラユニット61の綴じ針61fが無いことを検知した場合、算出する処理時間を、綴じ針61fがある場合より、長めにする。それにより、複写機の装置本体Aからの排紙間隔をあけ、綴じ針61fが無い場合の複写機の装置本体Aからの、ソート枚数を少なくすることができる。
以上説明したように、本実施形態のシート処理装置は、針無し検知後に、シートが搬送されてきた場合も、1枚ごとに折って排出するため、ユーザの手間を省くことができ、また、針無し原因によるジャムの発生を防止することができる。
また、複写機は、針が無くなったとき、シートを1枚ごとに折って排出するシート処理装置を備えているので、針が無くなったとき、画像の形成を停止することのできないシートをシート処理装置に送り込んでもジャムシートの発生を防止することができる。
以上の説明において、針有無検知センサ(針検知手段)61sが、針が無いことを検知したとき、ステープラユニット(綴じ手段)61が針綴じ動作を停止し、折り装置(折り曲げ手段)72がストッパ(シート積載手段)62に積載されているシート束を針綴じされていない状態で折り曲げて排出する制御は、MPU200が行うようになっている。
本発明の実施形態における画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置のフィニッシャユニットのシート搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置のステッチャユニットのシート搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置のステープラユニットのシート搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置の折り装置をシート折り方向に沿った断面図である。 図5の平面図である。 本発明の実施形態のシート処理装置における突き板のストッパの構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置のステッチャユニットの各部材を駆動制御する制御ブロック図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置の動作説明用のフローチャートである。 図9に続く動作説明用のフローチャートである。
符号の説明
A 複写機の装置本体
B シート処理装置
E 複写機(画像形成装置)
3 画像形成部
61 ステープラユニット(綴じ手段)
61s 針有無検知センサ(針検知手段)
62 ストッパ(シート積載手段)
72 折り装置(折り曲げ手段)
200 MPU(搬送間隔設定手段)

Claims (4)

  1. シート積載手段に順次シートが積載されて形成されたシート束を綴じ手段によって針綴じした後、該シート束を折り曲げ手段によって折り曲げて排出するシート処理装置において、
    前記針の有無を検知する針検知手段を備え、
    前記針検知手段が、前記針が無いことを検知したとき、綴じ手段が針綴じ動作を停止し、前記折り曲げ手段が前記シート積載手段に積載されている前記シート束を針綴じされていない状態で折り曲げて排出する、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記針検知手段が、前記針が無いことを検知したとき、前記折り曲げ手段が、前記シート積載手段に前記シートが送り込まれてくる度に、当該シートを針綴じされていない状態で折り曲げて排出する、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  3. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像を形成されたシートを綴じるシート処理装置と、を備え、
    前記シート処理装置が、請求項1又は2に記載のシート処理装置である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像形成部からのシート情報に基づいて、シートの搬送間隔を設定する搬送間隔設定手段を備え、
    前記搬送間隔設定手段が、前記針が無いことを前記針検知手段によって検知されたとき、前記針があるときよりも前記シートの搬送間隔を広げる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

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