JP2007260874A - ブラスト強度の評価方法とブラスト装置の制御方法 - Google Patents

ブラスト強度の評価方法とブラスト装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】たとえば電子部品に付着している樹脂バリの除去に用いられるブラスト装置のブラスト強度における多段階での二次元分布や三次元分布を簡易に評価するための方法と、そのブラスト装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】隣接する識別層84a〜84eの相互間で色が異なる二層以上の識別層84a〜84eを有する強度判定積層体90を準備する。強度判定積層体90の表面に、ブラスト処理を行う。ブラスト処理が行われた前記強度判定積層体90の表面における色の変化と、色変化領域の大きさとから、ブラスト処理の強度分布を判別する。
【選択図】図8

Description

本発明は、たとえば電子部品に付着している樹脂バリの除去に用いられるブラスト装置のブラスト強度を評価するための方法と、そのブラスト装置の制御方法に関する。
ブラスト処理とは、ノズルから研磨剤などのメディアを吹き付けて、ワーク表面に付着してある樹脂バリなどを剥離させて取り除く処理である。ブラスト装置では、ブラスト条件によって、ブラスト強度が変化し、樹脂バリなどの剥離能力が変化する。
ブラスト装置におけるブラスト強度を測定する方法として、たとえば下記の特許文献1に示すブラスト装置の剥離能力評価方法が知られている。特許文献1に示す剥離能力評価方法では、ブラスト処理された処理領域を含むワーク材表面をカラー撮像装置により撮像し、撮像された剥離面の面積を演算することにより剥離能力を評価している。
ところが、この特許文献1に示す剥離能力評価方法では、ブラスト処理により剥離される面積は評価できるが、ブラスト強度自体を多段階で評価することは困難である。また、この特許文献1に示す剥離能力評価方法では、ブラスト強度の多段階での二次元分布や、三次元分布を測定することは困難である。
特開2002−160161号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、たとえば電子部品に付着している樹脂バリの除去に用いられるブラスト装置のブラスト強度における多段階での二次元分布や三次元分布を簡易に評価するための方法と、そのブラスト装置の制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るブラスト強度の評価方法は、
隣接する識別層の相互間で色が異なる二層以上の識別層を有する強度判定積層体を準備する工程と、
前記強度判定積層体の表面に、ブラスト処理を行う工程と、
ブラスト処理が行われた前記強度判定積層体の表面における色の変化と、色変化領域の大きさとから、前記ブラスト処理の強度分布を判別する工程と、を有する。
本発明に係るブラスト強度の評価方法では、強度判定積層体の表面に、ブラスト処理を行う。ブラスト処理を行うことで、強度判定積層体の表面は、ブラスト処理の強度に応じた深さで削られ、その深さに対応する位置の識別層の色が表面に表れる。
したがって、その識別層の色を観察することにより、ブラスト強度を多段階で判別することができる。識別層の色の観察は、人間の目で行っても良いし、撮像装置により自動的に行っても良い。
なお、ブラスト強度は、二次元方向にバラツキ(分布)があることもあるが、強度判定積層体を二次元表面に設置し、ブラスト処理を行うことで、強度のバラツキに対応して、積層体の表面の削り深さがばらついて、その深さに対応する位置の識別層の色が表面に表れる。したがって、その識別層の色を観察することにより、ブラスト強度における二次元方向の多段階での強度のバラツキを判別することができる。
また、ブラスト強度は、三次元方向にバラツキがあることもあるが、強度判定積層体を三次元表面に設置し、ブラスト処理を行うことで、強度のバラツキに対応して、積層体の表面の削り深さがばらついて、その深さに対応する位置の識別層の色が表面に表れる。したがって、その識別層の色を観察することにより、ブラスト強度における三次元方向の多段階での強度のバラツキを判別することができる。
また、本発明の方法では、強度判定積層体を準備するのみで良く、簡便な方法でブラスト強度における多段階での二次元分布や三次元分布を容易に評価することができる。
本発明に係るブラスト装置の制御方法は、
ブラスト強度の評価方法を用いて評価されたブラスト強度分布に基づき、前記ブラスト処理を行うためのブラスト装置の駆動条件を調整する。
本発明に係るブラスト強度の評価方法によれば、簡便な方法でブラスト強度における多段階での二次元分布や三次元分布を容易に評価することができる。そのため、その評価情報に基づき、ブラスト装置の駆動条件を制御すれば、二次元方向あるいは三次元方向に強度バラツキが少ない安定したブラスト処理を実現することができる。
ブラスト装置の駆動条件としては、特に限定されないが、ブラスト装置のノズルから吹き出されるメディアの平均粒径、材質、量、圧力や、ノズルの揺動範囲、揺動速度などが例示される。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1はコイルチップ部品の縦断面図、
図2は図1に示すコイルチップ部品の製造工程の一例を示す金型および部品の要部断面図、
図3はブラスト処理の説明図、
図4はブラスト処理される部品を保持するキャリアプレートの要部断面図、
図5は本発明の一実施形態に係るブラスト強度の評価方法を示す説明図、
図6は図5に示す強度判定積層体の要部断面図、
図7(A)は弱いブラスト処理後の強度判定積層体の表面を示す平面図、図7(B)は図7(A)に示すVII−VII線に沿う要部断面図、
図8(A)は図7(A)よりも強いブラスト処理後の強度判定積層体の表面を示す平面図、図8(B)は図8(A)に示すVIII−VIII線に沿う要部断面図である。
まず、ブラスト処理の必要性を説明するために、コイルチップ部品と、その製造方法について説明する。
コイルチップ部品およびその製造方法
図1に示すように、コイルチップ部品2は、コア部(芯材)としてのドラムコア4を有する。ドラムコア4は、フェライト材料で構成してある。ドラムコア4は、コイル部10を構成するワイヤ10aが、コア4の軸方向に沿って巻回してある巻芯部4aを有する。
巻芯部4aの軸方向の両端である第1端部および第2端部には、それぞれ第1フランジ4bおよび第2フランジ4cが一体に形成してある。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外形寸法は、巻芯部4aの外径寸法よりも大きくなっている。
巻芯部4aの横断面は、特に限定されず、長方形断面、円形断面、あるいは、その他の断面形状であっても良い。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの横断面形状は、長方形断面などの角形形状である。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cは、同じサイズであり、たとえば縦が0.82mm、横が0.30mm程度である。また、巻芯部4aの外径は、0.42mm程度である。ドラムコア4の軸方向全長(部品2の全長と略同じ)L0は、1.637mm程度である。
図1に示すように、コイル部10を構成するワイヤ10aの両端に形成してある継線部10bおよび10cは、各フランジ4bおよび4cの外周位置において、下地電極層20と接続される。ワイヤ10aの継線部10bおよび10cは、下地電極層20が形成された後に、各フランジ4bおよび4cの外周に熱圧着などの手段で固定され、これらの継線接続が確保される。
下地電極層20は、1層目が1.0〜2.0μmの無電解Niメッキ、2層目が1.0〜2.0μmの電解Niメッキである。
下地電極層20と継線部10bおよび10cが接続された後、コイル部10が形成してある巻芯部4aの外周凹部に、樹脂をモールド成形して外装樹脂部30が形成される。外装樹脂部30を構成する樹脂としては、特に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂などが例示される。
外装樹脂部30は、たとえば図2に示す金型80および82を用いて成型される。図2に示すように、金型80および82が閉じることにより形成される複数のキャビティ84の内部に、コイル部10が形成してある継線済のドラムコア4を、隣接するドラムコア4の第1フランジ4bの端面が、隣のドラムコア4の第2フランジの端面に接触するように、軸方向に並んで配置する。
金型80および82には、隣接して配置されたドラムコア4の第1フランジ4bと第2フランジ4cとの接触部外周を保持する保持用凸部86が形成してあり、その両側に、図1に示す樹脂製フランジ被覆部30aを形成するための周方向隙間88が形成してある。周方向隙間88は、キャビティ84に連通してあり、キャビティ84に樹脂を射出して成形し、金型80,82を開くことで、図1に示すフランジ被覆部30aを有する外装樹脂部30が一体化された複数の素子本体5が得られる。外装樹脂部30の4側面30b等は、それぞれ平坦面である。
各素子本体5の外装樹脂部30の外径寸法は、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外形寸法(コア部の最大外形寸法)よりも大きくなり、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外周には、所定厚みのフランジ被覆部30aが形成される。フランジ被覆部30aは、外装樹脂部30と一体に成型され、フランジ部4b,4cの外周を、内側から外側に向けて軸方向途中位置まで覆うように形成してある。
このフランジ被覆部30aの厚みは、後述する段差状凹部50の深さH1に対応する。また、このフランジ被覆部30aの軸方向の長さは、後述する段差状凹部50の軸方向幅(W1)を適切に調整するように決定される。
外装樹脂部30が形成された後に、素子本体5の軸方向両端部に、一対の端部電極40を形成することで、コイルチップ部品2が得られる。端部電極40は、外装樹脂部30を形成した後に形成される。
この実施形態では、各端部電極40は、1層目が1.0〜2.0μmの無電解Niメッキ、2層目が1.0〜2.0μmの電解Niメッキ、3層目が3.0〜4.0μmの電解Snメッキである。端部電極40の厚みは、8μm以下である。
各端部電極40は、各フランジ4b,4cの端面から当該フランジ4b,4cの外周面を直接に覆うと共に、外装樹脂部30のフランジ被覆部30aを覆うように、段差状に形成してある。各端部電極40は、各フランジ4b,4cの端面と、当該フランジ4b,4cの外周面の一部で、下地電極層20および継線部10bおよび10cに対して直接に接続してある。しかも、各端部電極40は、外装樹脂部30のフランジ被覆部30aを覆うように形成してあることから、各端部電極40の外周面には、周方向に連続する段差状凹部50が形成される。
図1に示すように、段差状凹部50は、素子本体5の軸方向端面から所定幅(W1)で形成してあり、各端部電極40の全幅(W0)に対しての比率(W1/W0)が、好ましくは0.1〜0.8、さらに好ましくは0.3〜0.6である。比率(W1/W0)を上記範囲にすることで、端部電極40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、端部電極40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。
なお、ツームストーン現象とは、表面実装型電子部品を基板へ実装する時に、電子部品の両端部に形成してある端部電極のハンダペースト面で発生するモーメントのアンバランスにより、電子部品が立ち上がってしまい、接合不良となる現象である。
また、段差状凹部50は、各端部電極40の最大外周面寸法からの深さ(H1)が10〜40μmとなるように形成してある。深さH1をこの範囲にすることで、端部電極40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、端部電極40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。また、この深さH1が深すぎると、限られたチップサイズでは、相対的に、ドラムコア4におけるフランジ部4b,4cの最大外形寸法が小さくなり、電気的な性能が低下してしまう傾向にある。
各端部電極40の最大外周面の全高さ(H0)に対して段差状凹部50の深さ(H1)の比率(H1/H0)は、0.011〜0.045の範囲にある。この比率の範囲に設定することで、端部電極40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、端部電極40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。
本実施形態では、特に、チップの最大高さH0が、0.9mm以下の小型で、5mg以下の軽量なコイルチップ部品2であっても、実装に際してのハンダのリフロー時に、図1に示すように、端部電極40の底面に形成してある段差状凹部50と基板60との隙間にハンダ62が入り込む。その段差状凹部50は、端部電極40の周方向に連続して形成してあるために、ハンダ62の回り込み量も十分に確保することができる。その結果、いわゆるツームストーン現象を効果的に防止することができ、実装不良を防止することができる。
また、本実施形態では、段差状凹部50にハンダ62が回り込むことで、ハンダ62により形成されるフィレットの大きさを小さくしても十分な接合強度が得られ、高密度な実装が可能になる。
また、本実施形態では、フランジ4b,4cの最大外形寸法よりも大きな外形寸法を有する外装樹脂部30の両端部外周を覆うように、端部電極40を形成することで、段差状凹部50を形成してある。このために、フランジ自体に加工する必要はなく、フランジの体積が減少することはなく、コイルチップとしての性能には全く影響しない。しかも、樹脂成形により段差状凹部50を形成することができるので、製造工程が煩雑になることもない。
ブラスト処理
上述したコイルチップ部品2を製造する過程において、図2に示す金型を用いて樹脂をモールド成形して外装樹脂部30を形成する際に、フランジ4b,4cの外側端面に樹脂バリが発生することがある。樹脂バリを取り除かないと、その後の工程において、端部電極40の形成が困難になる。また、端部電極40と下地電極層20との間に異物が混入するおそれがあり、欠陥品となるおそれもある。
そこで、外装樹脂部30が形成された素子本体5は、図4に示すように、たとえばゴム製のキャリアプレート76の嵌合穴78に、素子本体5における下地電極層20の端面が露出するように保持され、図3に示すブラスト装置70によりブラスト処理が成される。
ブラスト装置70は、研磨剤などのメディア75を吐出するノズル72と、ノズル72を揺動自在に保持する揺動軸74とを有する。ノズル72は、所定の揺動幅Wにて揺動しながら、メディア75を吐出する。揺動幅Wは、通常、キャリアプレート76の幅よりも広く設定してある。
ノズル72が揺動しながら、キャリアプレート76を紙面に垂直方向(矢印X)に移動させ、ノズル72からメディア75を吐出することで、図4に示すように、下地電極層20の端面に形成された樹脂バリ30cは、メディア75の衝突により剥離除去される。ただし、たとえばメディア75の吐出圧力が弱い場合などには、樹脂バリ30cは、有効に除去されない。また、たとえばメディア75の吐出圧力が強すぎる場合などには、下地電極層20を傷つけてしまうおそれがある。
また、図3に示すノズル72の揺動条件などによっては、メディア75の衝突が弱い(ブラスト強度が弱い)場所や、衝突が強すぎる(ブラスト強度が強い)場所が生じるおそれがあり、強度分布のバラツキが生じるおそれがある。強度分布のバラツキが生じると、場所によっては、下地電極層20の端面における樹脂バリ30cは、有効に除去されなかったり、下地電極層20を傷つけてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、図6に示す強度判定積層体90を用い、図5に示すようにして、ブラスト強度の二次元バラツキを測定し、その測定情報に基づき、ブラスト強度の二次元バラツキが少なくなるように、ブラスト装置70におけるメディア75の粒径、材質、吐出量、吐出圧を制御すると共に、ノズル72の揺動速度、揺動幅Wなどを制御する。
図6に示す強度判定積層体90は、金属または樹脂で構成してある基材シート92の表面に、接着層96を介して多数の識別層94a〜94eが積層してある。基材シート92は、剛性のあるものでも良く、可撓性のあるものでも良い。可撓性のあるものを用いれば、積層体90を三次元曲面に沿って設置することも可能である。
識別層94a〜94eは、隣接する識別層の相互間で色が異なる着色層であり、好ましくは全ての層で色が異なる。識別層94a〜94eは、たとえば着色紙、あるいは塗料層であっても良い。塗料層である場合には、塗布により形成するので、接着層96は、必ずしも必要とはしない。識別層94a〜94eの厚みtは、特に限定されないが、好ましくは0.5〜100μm程度である。識別層94a〜94eの総数は、特に限定されないが、少なくとも二層以上である。
強度判定積層体90は、図5に示すように、たとえばキャリアプレート76の上に設置され、図3の場合と同様にして、ブラスト処理される。すると、図7(A)および図7(B)に示すように、ブラスト強度が弱い位置では、最表面に位置する識別層94eのみが削られ、開口部98が形成され、その底に位置する識別層94dの表面が露出し、その色(たとえば赤)が目立つようになる。
また、図8(A)および図8(B)に示すように、ブラスト強度が強い位置では、最表面に位置する識別層94eのみならず、その下の識別層94dも削られ、開口部98a、98bが形成され、その底に位置する識別層94cおよび98dの表面が露出し、その色(たとえば赤枠に青)が目立つようになる。
本実施形態に係る方法では、強度判定積層体90の表面に、ブラスト処理を行う。ブラスト処理を行うことで、強度判定積層体90の表面は、ブラスト処理の強度に応じた深さで削られ、その深さに対応する位置の識別層94a〜94eの色が表面に表れる。
したがって、その識別層94a〜94eの色を観察することにより、ブラスト強度を多段階で判別することができる。識別層94a〜94eの色の観察は、人間の目で行っても良いし、撮像装置により自動的に行っても良い。
なお、ブラスト強度は、三次元方向にバラツキがあることもあるが、強度判定積層体90を三次元表面に設置し、ブラスト処理を行うことで、強度のバラツキに対応して、強度判定積層体90の表面の削り深さがばらついて、その深さに対応する位置の識別層94a〜94eの色が表面に表れる。したがって、その識別層94a〜94eの色を観察することにより、ブラスト強度における三次元方向の多段階での強度のバラツキを判別することができる。
また、本実施形態の方法では、強度判定積層体90を準備するのみで良く、簡便な方法でブラスト強度における多段階での二次元分布や三次元分布を容易に評価することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明に係るブラスト強度の判定方法は、樹脂バリの除去のみに限定されず、フェライトコアの研磨強度の判定、フェライトコアの洗浄バラツキの測定、スパッタリング処理の性能評価、ブラスト装置の性能評価など、幅広く用いることができる。すなわち、本発明におけるブラスト処理とは、狭い意味でのブラスト処理に限定されず、何らかの粒子をワークの表面に当てて何らかの処理を行う処理の全てを含む。
図1はコイルチップ部品の縦断面図である。 図2は図1に示すコイルチップ部品の製造工程の一例を示す金型および部品の要部断面図である。 図3はブラスト処理の説明図である。 図4はブラスト処理される部品を保持するキャリアプレートの要部断面図である。 図5は本発明の一実施形態に係るブラスト強度の評価方法を示す説明図である。 図6は図5に示す強度判定積層体の要部断面図である。 図7(A)は弱いブラスト処理後の強度判定積層体の表面を示す平面図、図7(B)は図7(A)に示すVII−VII線に沿う要部断面図である。 図8(A)は図7(A)よりも強いブラスト処理後の強度判定積層体の表面を示す平面図、図8(B)は図8(A)に示すVIII−VIII線に沿う要部断面図である。
符号の説明
2… コイルチップ部品
4… ドラムコア
4a… 巻芯部
4b… 第1フランジ
4c… 第2フランジ
5… 素子本体
10… コイル部
10a… ワイヤ
10b,10c… 継線部
20… 下地電極層
30… 外装樹脂部
30a… フランジ被覆部
30b… 外装樹脂部側面
30c… 樹脂バリ
40… 端部電極
50… 段差状凹部
60… 基板
62… ハンダ
70… ブラスト装置
72… ノズル
74… 揺動軸
75… メディア
76… キャリアプレート
78… 嵌合穴
80,82… 金型
84… キャビティ
86… 保持用凸部
88… 周方向隙間
90… 強度判定積層体
92… 基材シート
94a〜94e… 識別層
96… 接着層
98,98a,98b… 開口部

Claims (4)

  1. 隣接する識別層の相互間で色が異なる二層以上の識別層を有する強度判定積層体を準備する工程と、
    前記強度判定積層体の表面に、ブラスト処理を行う工程と、
    ブラスト処理が行われた前記強度判定積層体の表面における色の変化と、色変化領域の大きさとから、前記ブラスト処理の強度分布を判別する工程と、を有するブラスト強度の評価方法
  2. 前記強度判定積層体を二次元表面に設置し、前記ブラスト処理の二次元強度分布を判別することを特徴とする請求項1に記載のブラスト強度の評価方法。
  3. 前記強度判定積層体を三次元表面に設置し、前記ブラスト処理の三次元強度分布を判別することを特徴とする請求項1に記載のブラスト強度の評価方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のブラスト強度の評価方法を用いて評価されたブラスト強度分布に基づき、前記ブラスト処理を行うためのブラスト装置の駆動条件を調整することを特徴とするブラスト装置の制御方法。
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