JP2007260823A - 組立作業テーブル - Google Patents

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泰弘 正岡
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Abstract

【課題】箱物重量製品への部品取付けおよび分解作業を、作業者の最小限の移動で可能とする。
【解決手段】半球体から成る転動部12に円柱状の製品載置部13を有する球面形状の載置台本体11と、製品載置部13に固定された転倒防止リング部18とで構成された製品載置台10と、製品搭載台実装部と実装部受け部40とで構成された作業テーブル30とを備え、製品搭載台実装部は、円筒形状で中心上部にすりばち状に欠いた凹部を有し凹部に複数のボールキャスターを設けた実装部本体と、実装部本体の凹部と同形状の凹部37を有し複数のボールキャスターを挿通する穴38を設けた製品載置台受け部36と、実装部本体に設け、製品載置台受け部を実装部本体に対し上下動させる電動シリンダとを有し、製品載置台は製品載置台受け部の複数の穴から突出する複数のボールキャスターによって回転傾斜自在に支持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱物重量製品への部品取付けおよび箱物重量製品の分解作業を行うために用いられる組立作業テーブルに関する。
従来の組立作業テーブルとしては、例えば、下記のものが知られていた(例えば、特許文献1〜4参照)。
1)製品を横方向、斜め方向に自在に向きを変える場合、製品をターンテーブルなどにて横方向に向きを変え、エアシリンダ台などで縦方向に可変できるようにしていた。
2)製品の向きを変えた後に作業テーブルを固定する場合、ターンテーブルやエアシリンダ台に付随する固定金具、パット、ネジなどにて作業テーブルを固定していた。
3)作業テーブル底部から製品の目視碓認を行う場合や製品の底部を目視検査する場合、製品を作業テーブルより持ち上げ、または傾けて作業していた。
特開2001−79785号公報 特開2003−103420号公報 特開2001−191221号公報 特開平10−202451号公報
しかし、1)の組立作業テーブルでは、従来の製品を横方向、斜め方向に自在に向きを変えようとすると、斜め方向に製品の向きを変えることが困難であった。
また、2)の組立作業テーブルでは、製品の向きを変えた後に金具やパットで固定するため、固定時の遊びにより、作業テーブルのぐらつきが発生したり、製品への極小部品取付け時に金具やパットが作業性に影響を与えたりする不具合があった。また、製品の向きを変えた後にネジで固定する場合は、ネジ締め緩めに時間がかかるという不具合があった。
さらに、3)の組立作業テーブルでは、製品を作業テーブルより持ち上げ、または傾けることにより、製品の底部を目視検査するため、作業者の肉体的負担が大きく、製品にもゆがみが発生する虞があった。
なお、従来の組立作業テーブルには、製品未搭載作業テーブルの水平維持を行う機能が付いていなかった。
従って、斜め方向に自在に動く場合、製品未搭載で元の水平状態に容易に戻せる機能が必要であった。この機能がないと、次製品を載せる度に作業テーブルを手で水平状態に戻す作業が発生し、作業のムダとなる。
また、従来の組立作業テーブルには、作業テーブル最大傾き設定を行う機能が付いていなかった。
従って、作業テーブル傾きを大きくすると、箱物重量製品が落下する危険があった。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、箱物重量製品への部品取付けおよび分解作業を、作業者の最小限の移動で可能とし、さらに検査も容易にできる組立作業テーブルを提供することにある。
請求項1に係る発明は、欠球形状の転動部に、円柱形状の製品載置部を一体的に搭載した球面形状の載置台本体と、載置台本体の製品載置部の側部に固定された転倒防止リングとで構成された製品載置台と、製品搭載台実装部と実装部受け部とで構成された作業テーブルとを備え、製品搭載台実装部は、円筒形状を為し、中心上部にすりばち状に欠いた凹部を有するとともに凹部に複数のボールキャスターを設けている実装部本体と、実装部本体のすりばち状に切り欠いた凹部と同形状の曲面を持った凹部を有するとともに複数のボールキャスターを挿通する穴を設けた製品載置台受け部と、実装部本体に取り付けられ、製品載置台受け部を実装部本体に対し上下動させる電動シリンダとを有し、製品載置台は、転動部を介して実装部受け部に載置され、実装部受け部を電動シリンダによって降下し、実装部受け部の凹部を実装部本体の凹部に重ねた時に、実装部受け部の凹部に設けた複数の穴から突出する複数のボールキャスターによって回転傾斜自在に支持されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、転動部と製品載置部とは、透明アクリル樹脂によって形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の組立作業テーブルにおいて、製品載置台の周囲は帯電防止のため、透明ポリエチレン樹脂製の帯電防止シートで覆われていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、転動部は、下部に球面形状の金属製の錘を装着していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、製品載置台実装部は、底付きの円筒形状の実装部受け部内に実装部本体の側部および底部を囲むように配され、実装部受け部本体は、実装部受け部の底部に製品載置台実装部を上下動するための電動シリンダを取り付けていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、転倒防止リングは、製品載置部に移動自在に組み付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、製品載置台を自在に向き変え可能とすることで、製品各面への部品取付けおよび製品の分解作業を、作業者の移動なしに容易に実現できる。
また、製品載置台のぐらつき発生がなく、容易に製品載置台を固定することができる。
また、作業者や製品に負担なく、容易に製品底部の目視を行うことができる。
また、斜め方向に傾いた製品載置台を容易に水平状態に戻すことができる。
また、製品載置台が所定角度以上に傾斜しないように防止し、製品載置台上の製品の落下やズレを防止し、製品載置台上の製品を保護することができる。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図13は、本実施形態に係る組立作業テーブル1を示す。
本実施形態に係る組立作業テーブル1は、製品搭載台10と作業テーブル30とで構成されている。
製品載置台10は、図2および図3に示すように、半径Rの球体の直径の約1/4径の欠球体から成る転動部12上に、半径R、高さX以下の円柱から成る製品載置部13を一
体的に搭載した球面形状の載置台本体11と、載置台本体11の製品載置部13の側部に固定された転倒防止リング18と、転動部12の下部に装着された球面形状の金属製の錘22とで構成されている。高さXは、製品搭載台10を最大傾斜時に製品50の底部を日視可能な高さとしている。金属製の錘22の取付位置は、製品載置台10を30°傾けた時に、製品50の底部を目視する際の妨げとならない位置とした。例えば、0.3R以下とした。
載置台本体11には、図2に示すように、転動部12から製品載置部13に亘って平行に形成された溝14が直径線上に形成されている。溝14は、転動部12の側壁に形成した切り欠き溝15と、製品載置部13の側壁に形成した鋸歯形状の係止部17を設けた切り欠き溝16とで構成されている。製品載置部13には、製品50を載置した時に製品50が不用意に滑らないようにするために、ゴムなどの滑り止めが施してある。
転倒防止リング18は、図2に示すように、載置台13の外径とほぼ等しい内径を有するリング19と、リング19の直径線上に形成された直方体形状の係止部材20とで構成されている。係止部材20は、載置台本体11の溝14に嵌入する大きさに形成されるとともに、切り欠き溝16の壁面に形成した鋸歯形状の係止部17と噛合する鋸歯形状の係止部21を壁面に形成している。転倒防止リング18は、図2に示すように、製品載置台10の転動部12側から係止部材20を溝14に向かって差込ながら切り欠き溝16の壁面に形成した鋸歯形状の係止部17と鋸歯形状の係止部21とを噛合し、製品載置部13に組み付けられる。その際、転倒防止リング18の取付位置は、切り欠き溝16の壁面に形成した鋸歯形状の係止部17と鋸歯形状の係止部21との噛合位置を調整することによって、任意に変えることができる。
転動部12、製品載置部13および転倒防止リング18は、透明アクリル樹脂によって形成されている。製品載置台10の周囲は帯電防止のため、透明ポリエチレン樹脂製のの帯電防止シートで覆われている。
作業テーブル30は、製品搭載台実装部31と実装部受け部40とで構成されている。
製品搭載台実装部31は、円筒形状を為し、中心上部に半径Rの曲面を0.3Rの深さにすりばち状に欠いた凹部33を有する実装部本体32と、実装部本体32のすりばち状に切り欠いた凹部33と同形状の曲面を持った凹部37を有する製品載置台受け部36と、実装部本体32に取り付けられ、製品載置台受け部36を実装部本体32に対し上下動させる電動シリンダ35とを備えている。
実装部本体32は、図4、図5に示すように、凹部33の壁面に7つのボールキャスター34を凹部33の底部から120°の角度で放射状に等間隔で設置している。ボールキャスター34としては、例えば、タキゲン製造株式会社のK−1143−16SNなどがある。また、実装部本体32には、例えば、3つの電動シリンダ35が取り付けられている。
製品載置台受け部36は、実装部本体32に設けた7つのボールキャスター34のボール34aとケース34bとをそれぞれ貫通させることができる7つの穴38を凹部37に設けている。また、製品載置台受け部36は、凹部37の開口端側にドーナツ形状のリング39を一体に形成している。このリング39は、製品載置台受け部36に取り付けた3つの電動シリンダ35と連結されている。
製品載置台実装部31は、底付きの円筒形状の実装部受け部40内に実装部本体32の側部および底部を囲むように配されている。実装部受け部本体40は、底部41に製品載置台実装部31を上下動するための電動シリンダ42を取り付けている。また、実装部受け部本体40には、4本の脚43が取り付けられている。さらに、実装部受け部本体40には、電動シリンダ35,42の操作盤44,45が取り付けられている。
次に、斯くして構成された本実施形態に係る組立作業テーブル1の作用を説明する。
図9、図10に示すように、製品載置台受け部36の凹部37上に転動部12を乗せることによって製品載置台10を製品載置台受け部36上に載置する。次に、製品載置台10上に製品50を載置する。その後、製品載置台実装部31に取り付けた電動シリンダ35を操作して、製品50を載置した製品載置台10とともに製品搭載台受け部36を降下し、製品載置台受け部36の凹部37を実装部本体32の凹部33上に重ね合わせ、凹部37の7つの穴38から7つのボールキャスター34のボール34aとケース34bを突出させ、載置部本体11の転動部12をボールキャスタ34のボール34aで支持する。
このように、載置部本体11の転動部12がボールキャスタ34のボール34aで支持されるため、製品載置台10は、図10に示すように、横方向に自由に向きを変えることができるとともに、自重心により、容易に水平に保たれる。
また、製品載置台10には、錘22が装着されているので、製品未搭載時に錘22の作用で転動部12が常に水平状態となる。
また、製品載置台10は、図11に示すように、斜め方向に自由に向きを変えることができる。
その際、決められた角度以上に倒れようとすると、転倒防止リング18が製品載置受け部36のリング39に接触し、製品載置台10の転倒を確実の防止することができる。
そして、必要とする位置確定後、図12に示すように、電動シリンダ35を操作して製品載置台受け部36を上昇させると、製品載置台受け部36が製品載置台10と面接触で密着し、ぐらつき無く製品載置台10が固定される。
組立作業および製品検査のために、製品載置台10を通して製品50の底部を目視することができる。
さらに、組立作業および製品検査のために、図13に示すように、電動シリンダ42を操作して、製品載置台10を上昇させることができる。勿論、電動シリンダ42を操作して、製品載置台10を降下させることもできる。
本発明の一実施形態に係る組立作業テーブルの取付前の状態を示す斜視図である。 図1の製品載置台の組立状態を示す斜視図である。 図1の製品載置台の平面図である。 図1の製品設置台受け部と製品設置台実装部と実装部受け部本体とを示す断面図である。 図1の製品設置台実装部を示す平面図である。 図1の製品設置台実装部に取り付けるボールキャスターの拡大図である。 図1の製品設置台受け部の斜視図である。 図1の製品設置台受け部の平面図である。 図1の組立作業テーブルの使用前の状態を示す断面図である。 図1の組立作業テーブルの電動シリンダを用いて製品載置台を横方向、斜め方向に向き変え自在にできる状態にした断面図である。 図10の状態を斜め方向に向きを変えた状態を示す断面図である。 図11の状態で電動シリンダを用いて製品載置台を上昇させた状態を示す断面図である。 図1の組立作業テーブルの電動シリンダを用いて製品載置台を上昇させた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 組立作業テーブル
10 製品搭載台
30 作業テーブル
11 載置台本体
12 転動部
13 製品載置部
14 溝
15,16 切り欠き溝
17,21 係止部
18 転倒防止リング
19 リング
20 係止部材
22 錘
31 製品搭載台実装部
32 実装部本体
33,37 凹部
34 ボールキャスター
35,42 電動シリンダ
36 製品載置台受け部
38 穴
39 リング
40 実装部受け部
41 底部
43 脚
50 製品

Claims (6)

  1. 欠球形状の転動部に、円柱形状の製品載置部を一体的に搭載した球面形状の載置台本体と、前記載置台本体の製品載置部の側部に固定された転倒防止リングとで構成された製品載置台と、
    製品搭載台実装部と実装部受け部とで構成された作業テーブルとを備え、
    前記製品搭載台実装部は、円筒形状を為し、中心上部にすりばち状に欠いた凹部を有するとともに前記凹部に複数のボールキャスターを設けている実装部本体と、前記実装部本体のすりばち状に切り欠いた凹部と同形状の曲面を持った凹部を有するとともに前記複数のボールキャスターを挿通する穴を設けた製品載置台受け部と、前記実装部本体に取り付けられ、前記製品載置台受け部を前記実装部本体に対し上下動させる電動シリンダとを有し、
    前記製品載置台は、前記転動部を介して前記実装部受け部に載置され、前記実装部受け部を前記電動シリンダによって降下し、前記実装部受け部の凹部を前記実装部本体の凹部に重ねた時に、前記実装部受け部の凹部に設けた複数の穴から突出する前記複数のボールキャスターによって回転傾斜自在に支持される
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
  2. 請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、
    前記転動部と前記製品載置部とは、透明アクリル樹脂によって形成されている
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
  3. 請求項1または請求項2記載の組立作業テーブルにおいて、
    前記製品載置台の周囲は帯電防止のため、透明ポリエチレン樹脂製の帯電防止シートで覆われている
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
  4. 請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、
    前記転動部は、下部に球面形状の金属製の錘を装着している
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
  5. 請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、
    前記製品載置台実装部は、底付きの円筒形状の実装部受け部内に前記実装部本体の側部および底部を囲むように配され、前記実装部受け部本体は、前記実装部受け部の底部に製品載置台実装部を上下動するための電動シリンダを取り付けている
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
  6. 請求項1記載の組立作業テーブルにおいて、
    前記転倒防止リングは、前記製品載置部に移動自在に組み付けられている
    ことを特徴とする組立作業テーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111633593A (zh) * 2020-04-20 2020-09-08 深圳市鸿富瀚科技股份有限公司 一种半球形壳体定位装置

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